JP3768459B2 - 画像読み取り装置及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り装置及び該画像読み取り装置を装備した画像処理装置(スキャナ、デジタル複写機、デジタルファクシミリ等)に関し、より詳細には、原稿読み取り前の準備段階で行う光源の点灯及びラインイメージセンサの全ラインの基準黒補正データの生成の各動作を迅速、適正に、且つ簡単な方法により行うようにした画像読み取り装置及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスキャナ、複写機等に装備される画像読み取り装置は、ラインイメージセンサを有し、光源により照明された原稿の対象画像をラインイメージセンサの光電変換手段(例えば、CCD:Charge Coupled Device)によりライン走査方式で時系列の電気信号に変換し、変換した画像信号をデジタル信号として出力するが、その過程で、画像信号に補正・変換を施し、正規化されたデジタル画像信号出力として利用装置側の利用に供する。
例えば、対象画像を読み取ったラインイメージセンサからのアナログ画像信号にセンサ画素の感度のバラツキや暗電流による信号成分のバラツキ等があるが、こうした場合に、A/D変換回路のダイナミックレンジを広くとり、バラツキによる誤差を補正することができるようにするために、黒・白の各シェーディング補正データによりセンサ出力に補正をかける。この補正は、ラインイメージセンサがセンサ画素単位で基準黒・白を読み取って得たデータに基づいてA/D変換回路のリファレンス電圧を調整したり、シェーディング補正を行うという方法を用いることが、従来より知られている。
【0003】
ここで、黒補正に注目すると、基準黒補正に用いるデータの生成は、ラインイメージセンサのタイプによって異なる方法が採られている。例えば、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)モードの読み取り動作(給紙される原稿の搬送路で移動する原稿を固定されたセンサにより読み取る動作)に用いるセンサは、通常、等倍密着型センサと呼ばれるものであり、インラインで用いるこのタイプのセンサは、原稿幅全幅にわたって原稿を検出するセンサ画素が並べられているものである。このため、もう一方のタイプである縮小光学系を介して原稿像が結像されるタイプが有する黒ダミー画素を持たないので、原稿読み取り時に1ライン毎に基準黒補正データを生成するという方法をとることができず、基準黒の基準板をセンサにより読み取るか、或いは光源の消灯時にセンサの読み取り値を求めるという方法によっている(例えば、特開昭63-18763号公報参照)。
このように、従来では基準板をセンサにより読み取るか、或いは光源の消灯時にセンサの読み取り値とする方法によって基準黒補正データを生成しており、何れの方法によるにしても、光源の点灯時に一連の処理として行う基準白板や原稿の読み取り処理とは、別に行っていた。従って、基準黒補正データを取得するために専用の信号線を必要とし、装置の構成を複雑にしていた。
そこで、この問題を解決するために本出願人は先に特願2002-176308(以下、先行例という)を提示した。この先行例には、原稿読み取り開始信号が発生した場合に光源消灯状態で基準黒補正データを生成し、この後に主光源及び補助光源を点灯させ、白基準板、原稿を読み取る、これらを一連の処理として行う手段を備えた画像読み取り装置が示されている。従って、この先行例によって、上記した従来技術において基準黒補正データを取得するために必要とした専用の信号線を排除し、装置の構成の簡素化、コストダウンを図ることが可能になり、問題を解決するための手段を提供し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この先行例では、基準黒補正データの生成後に起動させる主光源及び補助光源の点灯動作を、実施例1では一度の起動のみで点灯し直ちに白基準板、原稿の読み取りを行い、又実施例2では一度の予備点灯動作の後に本番の点灯動作を行って直ちに白基準板、原稿の読み取りを行っている。従って、実施例1では光源が確実に点灯される保証が無く、又起動電圧が高くできないので、光源が安定するまでに相当の時間が掛かる。また、実施例2では、光源の点灯がより確実に保証されるが、起動電圧があまり高くできないので、この例でも光源が安定するまでに相当の時間を要する。このようなことから、原稿読み取り開始信号が発生してから原稿の読み取りを終了するまでの要処理時間の短縮化を阻害する要因になることが懸念される。
本発明は、上述した従来技術及び先行例の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、原稿の読み取りの指示等が行われ、原稿読み取り開始信号が発生してから基準黒補正データの生成、光源の点灯、基準白補正データの生成、原稿読み取りという手順を終了するまでの時間をさらに短縮することを可能にし、光源の安定した動作を保証し、且つ低コストの手段によりその実現を図るようにした画像読み取り装置及び該画像読み取り装置を備えた画像処理装置(スキャナ、複写機、ファクシミリ等)を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、主光源、主光源の発光を促進する補助光源、主光源により照射される対象画像を光電変換するラインイメージセンサを有するセンサ部と、センサ部の動作を制御する読み取り制御部と、イメージセンサからの出力画像信号を補正・変換する補正・変換処理部を有する画像読み取り装置であって、前記読み取り制御部は、原稿読み取り開始信号で原稿読み取りに先立って全ラインの基準黒補正データを生成するための読み取り動作を起動させ、その後主光源及び補助光源に点滅動作を繰り返した後、基準白補正データ及び原稿データを生成するための読み取り動作をさせる一連の制御を行うことを特徴とする画像読み取り装置である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像読み取り装置において、前記点滅動作を電源投入時の読み取りの際に行うことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された画像読み取り装置において、読み取り原稿を前記センサ部に供給する自動原稿給紙装置を備え、前記点滅動作を自動原稿給紙装置の原稿給紙トレイに原稿がセットされ、該トレイのリフトアップ時に行うことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像読み取り装置を構成要素の一部に備えたことを特徴とする画像処理装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像読み取り装置の概略構成を示す。なお、図1に示す画像読み取り装置は、ADFモード(“シートスルーモード”ともいう)の読み取り動作、即ちADFで給紙されるシート原稿を搬送経路に固定されたラインイメージセンサ(ここでは、等倍密着型のラインイメージセンサと呼ばれるCCDセンサ)により読み取る動作を可能とする機構部を主として示すもので、ラインイメージセンサの読み取り画像信号を処理する読み取り部の回路構成(後記、図2,3参照)については示されていない。
図1を参照すると、等倍密着型のラインイメージセンサ(以下、「密着イメージセンサ」と記す)103は、原稿をスリット露光する光源(読み取り対象の照明光源として一般的に使用される、例えば蛍光管)、その補助光源(例えば、LED)、センサ画素をライン状に並べた光電変換素子を有し(図2のCIS103、参照)、レンズアレイ等の等倍結像光学系を介して原稿搬送路に臨み、原稿と密着するような形態で設けられる。密着イメージセンサ103に対向する位置には、白基準となる白板104が配設され、その前後には原稿搬送ローラが設けられる。また、原稿トレイ102に載せた原稿が、上記した原稿読み取り部の密着イメージセンサ103上を通過し、搬送ベルト105等を経て、原稿排紙トレイ106に至る搬送路を形成するように搬送手段を構成する。
【0010】
本実施形態では、原稿(或いは原稿束)101を載置するトレイ102より原稿を搬送し読み取り動作を行う前に、基準黒補正データと基準黒補正データを生成し、これらを用いてA/D変換回路のダイナミックレンジの調整やシェーディング補正を行う。
基準黒補正データの生成は、密着イメージセンサ103が本来的に持つ特性のバラツキやセンサ画素に生じる暗電流による信号成分のバラツキ等にに起因する誤差分を補正するもので、ここでは、光源を消灯した状態で密着イメージセンサ103の読み取りを行って、1ラインの全センサ画素の黒信号を生成する。生成したデータを基準黒補正データとして保存して、原稿101(或いは基準白板104)読み取り時に読み取りデータに補正をかける。
また、基準白補正データの生成は、密着イメージセンサ103内に内蔵されている光源が本来的に持つ特性のバラツキや、温度、経時変下により生じるバラツキ、光源やセンサ素子等の主走査方向の1ラインのセンサ画素に生じるバラツキを補正するために、白基準となる基準白板104を読み取る。この基準白板104を読み取る時、密着イメージセンサ103からの読み取り出力のピーク値が、あらかじめ定められた目標値になるように、読み取り部内の利得可変増幅器の利得を可変して調整するようになっている。基準白板104を読み取り基準白補正データを得た後、原稿101が搬送され、原稿の画像データの読み取りを行い、黒補正と同様に、基準白補正データにより読み取りデータに補正をかける。
【0011】
図2は、本発明の実施形態に係わる画像読み取り装置の読み取り部の処理回路ブロック図である。
図2に示す密着イメージセンサを含む読み取り部の処理回路は、入力側から出力側への処理フローに従い、光源201、画像を光電変換し1ラインを4系統の信号として出力するセンサ202を有する密着イメージセンサ(CIS)103と、4系統のサンプルホールド回路(S/H)203と、4系統のA/D変換回路204と、メモリ205と、黒補正回路206と、シェーディング補正回路207と、画像処理部210を順に接続して回路を構成する。また、リファレンスコントロール回路208はA/D変換回路204と黒補正回路206へのリファレンスを制御し、ゲート信号発生回路209は光源201、リファレンスコントロール回路208等を制御するための各種の制御信号を発生する。本体制御基板501は画像読み取り装置全体を制御するための回路を有し、ここでは、ゲート信号発生回路209への制御信号を入力する。
図2を参照して、密着イメージセンサ103の読み取り画像信号の処理を説明すると、光源201により基準白板104及び原稿101が照射されると、対象画像は4系統のセンサ202でライン状に並べた光電変換素子(画素)単位で読み取られる。各センサ202からの出力は、サンプリングされ次のサンプルまで出力を保持するサンプルホールド回路(S/H)203を通り、A/D変換回路204の入力部の一端であるVinに伝達される。A/D変換回路204のもう一方の入力部であるVrefには、基準となるリファレンス値が入力され、そのリファレンス値に対して入力Vinが何の位のレベルに達しているかが判断され、その結果により決まるデジタル値がこの回路から出力される。
【0012】
A/D変換回路204より系統毎に処理され、出力された4系統の各デジタル出力は、メモリ205で1ラインに合成された後、黒補正回路206で予めメモリに入れてあった黒オフセットデータ(後述する基準黒補正データ)を減算し、シェーディング補正部207に伝達される。シェーディング補正部207では、基準白板104を読み取った時に得た基準白データをもとに算出したシェーディング補正データに基づいてシェーディング補正され、後段の画像処理部(読み取り画像データを用いる利用装置に適合させるための補正やデータ形式の変換処理等を行う)210へ出力される。なお、基準白板104を読み取った時にセンサから出力される画像信号は、この読み取り部で上記と同様の処理を施された後、シェーディング補正部207の補正データとして保存され、引き続いて読み取られる原稿画像に対するシェーディング補正処理に用いられる。
また、黒補正回路206に保存される基準黒補正データとしては、この読み取り部で光源を消灯した状態でセンサから出力される画像信号を上記と同様の処理を施して得られるデータを充て、引き続いて読み取られる基準白板104及び原稿101の画像に対する黒補正処理に用いる。
【0013】
次に、読み取り部の処理回路(図2)におけるリファレンスコントロール回路208の構成及びその動作について説明する。
図3は、リファレンスコントロール回路(図2参照)の構成をより詳細に示すブロック図である。
図2の処理回路におけるメモリ部205の出力の一端は、リファレンスコントロール回路208に伝達される。図3に示すように、リファレンスコントロール回路208では、メモリ部205で1ラインに合成されたデジタル画像データに対し、先ず、平均値回路301によりノイズの除去をする。平均値回路301でノイズを除去されたデータは、コンパレータ302に伝達され、ここで予め設定された比較値と比較され、高い場合は次段にHiデータが出力され、低い場合は次段にLowデータが出力される。コンパレータ302からの出力データは、DA変換回路303aでアナログデータに変換され、P/H回路304でそのピークデータが検出され、この値をA/D変換回路204(図2参照)の基準電圧(Vref)として用いるようにする。
また、A/D変換回路204の基準電圧(Vref)は、読み取り条件により設定を変更するようになされ、上記の場合を含め基準電圧は3種類用意されている。地肌除去(地肌飛ばしともいって、地肌を上限値にして画像データを表す)機能を使用する場合は、上記で述べた様に、読み取ったデータのピーク値(地肌値)をA/D変換回路204の基準電圧(Vref)に使用する。また、地肌除去機能を使用しない場合は、基準白板104及び原稿101でそれぞれ適切な値として予め決めたデータ(デジタル電圧値)を用意し、DA変換回路303a,303bでアナログ量に変えてA/D変換回路204の基準電圧(Vref)に使用する。このとき、各設定値の切換は、それぞれ、ゲート信号発生回路209(図2)からのゲート信号であるWTGT(基準白板読み取り時)、DOCGT(原稿読み取り時)、AEMODE(地肌除去モード時)によりSW306a〜306cの切り替えにより行う。なお、読み取りモードによりA/D変換回路204の基準電圧(Vref)を変更する上記方法は、既存の技術(例えば、特開平9-224156号公報、参照)を採用することにより実施し得るので、ここでは詳細な説明は省く。
【0014】
次に、上記した画像読み取り装置(図1〜3参照)において、原稿読み取り開始信号が発生してから原稿読み取りを行うまでに実行する処理に係わる実施形態を説明する。
本実施形態では、この処理を迅速、確実に、且つ低コストで実現することを目的とする。このために、原稿の読み取りに必要な、基準黒補正データの生成、光源の点灯、基準白補正データの生成、原稿読み取り、という処理を一連の動作手順により行うようにし、しかもこれらを最短の時間で確実に行うために、原稿読み取り開始信号で基準黒補正データの生成を起動し、このデータの生成後に主光源及び補助光源に点滅動作を繰り返した後、基準白補正データ及び原稿データを生成するための読み取り動作をさせるという手順が要件となる。
原稿読み取り開始してから実際に原稿を読み取るまでの上記した処理を一連の動作手順として実行するので、この動作手順を実行する場合には、一つの制御部により単独でその動作を制御することができるようにすることが、本発明の目的に適う。
【0015】
図4は、原稿の給紙から読み取りまでを一連の動作手順に従い実行する本実施形態の制御部の構成を示す図である。
図4に示すように、本体制御基板501から独立してADF制御基板502を備え、ADF制御基板502がADFおよび密着イメージセンサ103(内蔵する光源201を含む)の動作を制御するような方法をとる。従って、電源投入時に、ADF制御基板502が本体制御基板501の動作と関係なく単独で密着イメージセンサ103への読み取り開始信号を発生させ、基準黒補正データの生成から始まる上記した一連の読み取り動作を起動することが可能になり、本体制御基板501が行う電源立ち上げ時の処理を妨げることなく、双方で同時に制御動作を行うことが可能になり、処理の迅速化が図れる。また、従来技術において問題となった、本体制御部との接続が複雑になり、信号線が増加するといった点の解消を図ることも可能になる。
【0016】
また、主光源及び補助光源に点滅動作を繰り返した後、読み取り時の点灯動作を行うようにしているが、このような動作を行うことにより、照明光源の安定した動作を保証することが可能になり、本発明の目的に適った手段を構成することになる。
図5は、主光源及び補助光源の点滅動作を説明するタイミングチャートを示す図である。ADF制御基板502が発生する読み取り開始信号により動作を開始するが、本実施形態では、電源立ち上げ時に行うもので、本体制御基板501が行う電源立ち上げ時の処理が完了する(即ち、実際に原稿の読み取りを行い、その読み取り画像の処理ができる状態になる)までの準備期間内に、必要な動作を実行する。
図5を参照すると、電源をONした後にADF制御基板502が発する読み取り開始信号から一定の時間L1(後述するように、この期間L1に基準黒補正データを生成する)をおいて、主光源を点灯する。
ここでは同時に補助光源の点灯も同じタイミングで行うような形態をとる。。
【0017】
本発明では、点滅を繰り返すことを必要条件としているので、点灯後に光源を一旦消灯し(この時、読み取り開始信号をOFF状態にする)、再び読み取り開始信号を発生させる、という繰り返しを光源の点滅期間に行う。点滅動作をさせる回数は、本体制御基板501が行う電源立ち上げ時の処理に影響しない時間で有れば何回でも良い。
このように、基準白板及び原稿の読み取り前の準備期間に光源を点滅する時間を設けることで、実際の読み取り時に光源が点かない等の不具合を無くし、また補助光源を使用することで主光源の点灯時間を速くさせる。これは、光源は起動電圧が高いほど点灯し易いので、準備期間に行うこの点滅動作によって高い電圧が何度もかかるようにして、実際の読み取り時に起動電圧をより高くすることができるからである。なお、補助光源は光源を用いた実際の読み取り時には使用せず、この時には主光源のみ使用し、補助光源の影響が出ないようにすることで、高画質の読み取り画像データを得ることができるようにする。
【0018】
図6は、基準黒補正データの生成、光源の点灯、基準白補正データの生成、原稿読み取りを一連の手順で行う本実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートの1例示す。
図6を参照して、この一連の手順に従う動作を説明すると、この例でも、ADF制御基板502が発生する読み取り開始信号により動作を開始する。ただし、読み取り開始信号を発生させるタイミングは、本体制御基板501が行う電源立ち上げ時の処理が完了するまでの準備期間内行うとした上記した形態(図5)に限らず、複数原稿の連続読み取り時では、適当なタイミングで発生させた場合でも良い。
ADF制御基板502が発生する読み取り開始信号により動作を開始し、先ず、光源の点滅の繰り返し動作を上記したと同様に実行する。本実施形態では、この光源の点滅の繰り返し動作を行う期間に同時に、基準黒補正データの生成を行う(当然、光源の消灯時に行う)。つまり、読取開始信号が入力されると、先ず黒補正用のデータを生成するために、光源を点灯しない状態にあるL1の期間内に密着イメージセンサ103でn数ライン分の黒データを読み込む。読み取った黒データは、黒補正回路206(図2)内のメモリに基準黒補正データとして記憶される。
【0019】
基準黒補正データの生成後、主光源及び補助光源を光源点滅期間として定めたL5の期間にわたって、点滅の繰り返し動作を実行する。なお、この点滅期間L5は、図1に示した原稿を積載する原稿トレイ102に原稿101がおかれたときに原稿給紙部まで原稿トレイ102を上昇させる(これを“リフトアップ”という。なお、図1はこの状態を示していない)が、この動作に合わせたタイミングで行うように実施形態をとることが可能である。なお、この点滅動作は、原稿の読み取り開始前の原稿セット時のみに行う、即ち、要求されたジョブが複数原稿の連続読み取りである場合には、最初の原稿の読み取り開始前だけで、2枚目以降については省略するような形態をとっても良い。また、この点滅動作の回数は、ファーストコピータイムが長くならないような時間で有れば、例えば原稿トレイ102からの原稿給紙から、密着イメージセンサ103の原稿読取までの間に行うような形態で実施しても良い。また、原稿トレイ102のリフトアップ時と原稿給紙時の2回行うような形態で実施しても良い。
なお、図6では、この点滅動作時、補助光源を主光源と同じ時間だけ点灯しているが、主光源より短い時間で消灯するような形態で実施しても良い。
【0020】
上記のようにして光源の点滅動作が終了すると、原稿が給紙され原稿読み取り動作を開始する。原稿読み取り動作は図6に示すように、光源点滅動作後に再度読み取り開始信号が入力され、基準黒補正データを生成するために、光源を点灯しない状態にあるL1の期間内に密着イメージセンサ103でn数ライン分の黒データを読み込む。読み取られた黒データは、黒補正回路206(図2)内のメモリに記憶される。なお、既に光源の点滅動作時に基準黒補正データの生成を行っている場合には、ここではこのデータの生成を省略することが可能である。
上記黒補正データ生成後、光源(主光源及び補助光源)201を点灯させ、補助光源消灯後に読み取り動作を開始する。読み取り動作は、本体システムを構成する本体制御基板501より入力されるゲート信号SLEAD(基準白板104の読み取り範囲を示す信号)、SSCAN(原稿読み取り範囲を示す信号)に基づいて、基準白板104及び原稿101の読み取り動作を開始する。SLEADは、補助光源消灯後に入力される信号である。本例では、2枚目以降の原稿読み取り時は基準白板・原稿読み取り動作のみ行い、光源201の点滅動作は行わない。
なお、図6に示されるSHGT及びSFGATEは、シェーディング補正回路207(図2)における補正動作に用いる制御信号であり、AEMODE、WTGT及びDOCGTは、リファレンスコントロール回路208(図2,3)におけるリファレンス制御に用いる制御信号(図3に関する説明、参照)であり、いずれもゲート信号発生回路209から出力される。また、PWINDは、平均値回路301(図3)における原稿101の地肌読み取り期間を設定する信号である。
【0021】
また、上述の実施形態に示した画像読み取り装置は、出力する読み取り画像データを利用する例えば、スキャナ、複写機、ファクシミリ等の画像処理装置の画像読み取り部として装備することにより、該画像処理装置を構成し得る。スキャナ、複写機、ファクシミリ等の画像処理装置を構成するときには、各画像処理装置の仕様に従い出力側に画像読み取り装置から出力される読み取り画像データにさらに各画像処理装置の利用に適したデータに変換するための画像処理部や複写機やファクシミリにあっては画像形成部を組み合わせる必要がある。各画像処理装置を構成するために、画像読み取り装置に組み合わせるために用いる手段は、既存の技術を適用することにより、実施することができる。
【0022】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明に対応する効果
センサ部の動作を制御する読み取り制御部により、読み取り開始信号をもとに原稿読み取りに先立って全ラインの基準黒補正データを生成するための読み取り動作を起動させ、その後主光源及び補助光源に点滅動作を繰り返した後、基準白補正データ及び原稿データを生成するための読み取り動作をさせる一連の読み取り動作の制御を行うようにしたので、従来技術や先行例において原稿読み取り開始信号が発生してから原稿読み取りを行うまでに必要とした時間をさらに短縮し、また、実際に基準白板や原稿の読み取りを行う前に光源の点滅動作を繰り返すことにより、光源の安定した発光を保証し、さらに、基準黒補正データを生成するために従来技術のような専用の信号線が不必要で接続線も減らすことができるようになり、制御手段の簡素化及び低コスト化を図ることが可能となる。
(2) 請求項2の発明に対応する効果
点滅動作を電源投入時の読み取りの際に行い、一番点灯しづらい電源投入時に光源を安定させて点灯させるようにしたので、上記(1)の効果をより有効に働かせることができる。
(3) 請求項3の発明に対応する効果
上記(1)、(2)の効果に加えて、点滅動作を自動原稿給紙装置の原稿給紙トレイに原稿がセットされ、このトレイのリフトアップ時に行うようにしたので、ファーストコピー時間を延ばすことなく光源を安定させて点灯させることができる。
(4) 請求項4の発明に対応する効果
上記(1)〜(3)の効果を複写機、ファクシミリ、スキャナ、及び上記の複合機、或いは画像データを蓄積するファイリング装置等の画像処理装置において実現することができ、画像処理装置の処理を高速化し、性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像読み取り装置の概略構成を示す。
【図2】 本発明の実施形態に係わる画像読み取り装置の読み取り部の処理回路ブロック図である。
【図3】 リファレンスコントロール回路(図2)の構成をより詳細に示すブロック図である。
【図4】 原稿の給紙から読み取りまでを一連の動作手順で実行する制御部の構成を示す。
【図5】 主光源及び補助光源の点滅動作を説明するタイミングチャートを示す。
【図6】 黒補正データの生成、光源の点灯、白補正データの生成、原稿読み取りを一連の手順で行う本実施形態の動作のタイミングチャートの1例示す。
【符号の説明】
101…原稿、 102…原稿トレイ、
103…密着イメージセンサ、 104…基準白板、
201…光源、 203…サンプルホールド回路(S/H)、
204…A/D変換回路、 205…メモリ、
206…黒補正回路、 207…シェーディング補正回路、
208…リファレンスコントロール回路、
209…ゲート信号発生回路、 210…画像処理部、
501…本体制御基板、 502…ADF制御基板。

Claims (4)

  1. 主光源、主光源の発光を促進する補助光源、主光源により照射される対象画像を光電変換するラインイメージセンサを有するセンサ部と、センサ部の動作を制御する読み取り制御部と、イメージセンサからの出力画像信号を補正・変換する補正・変換処理部を有する画像読み取り装置であって、前記読み取り制御部は、原稿読み取り開始信号で原稿読み取りに先立って全ラインの基準黒補正データを生成するための読み取り動作を起動させ、その後主光源及び補助光源に点滅動作を繰り返した後、基準白補正データ及び原稿データを生成するための読み取り動作をさせる一連の制御を行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 請求項1に記載された画像読み取り装置において、前記点滅動作を電源投入時の読み取りの際に行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項1又は2に記載された画像読み取り装置において、読み取り原稿を前記センサ部に供給する自動原稿給紙装置を備え、前記点滅動作を自動原稿給紙装置の原稿給紙トレイに原稿がセットされ、該トレイのリフトアップ時に行うことを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像読み取り装置を構成要素の一部に備えたことを特徴とする画像処理装置。
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