JP3769919B2 - ワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造に関し、詳しくは、コルゲートチューブを外装したワイヤハーネスの外径の肥大化を防止すると共に、コルゲートチューブの取付作業性の向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンルーム内等に配索されるワイヤハーネスは、図4(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線束の所要位置に、合成樹脂よりなり、長手方向に環状の凹凸部を繰り返す円筒状のコルゲートチューブ1を外装して、電線束を保護している。上記コルゲートチューブ1は、拡開可能なスリット部1aを軸方向に有し、該スリット部1aを順次拡開して電線束に外装するようにしている。
【0003】
図4(A)は、ワイヤハーネスW/Hの分岐部2へコルゲートチューブ1を外装した状態を示している。上記分岐部2は、特に、ワイヤハーネスW/Hの幹線Waを構成する大径の主電線束W1の一部を分岐して小径の分岐電線束W2からなる分岐線Wbを構成し、上記分岐電線束W2以外の残留する電線からなる小径の被分岐電線束W3で幹線Waの端末が形成された状態を示している。
【0004】
この場合、被分岐電線束W3は、幹線Waの一部を構成するにも拘わらず、分岐電線束W2側へ電線が分岐した分、幹線Waにおける分岐部2の手前の部分に比し、小径となっている。このような状態の分岐部2へのコルゲートチューブ1の取付構造として、従来は、図4(A)(B)に示すような構造を採用している。まず、小径の分岐電線束W2に対し、小径のコルゲートチューブ1Bを外装し、ついで、幹線1の主電線束W1から端末の被分岐電線束W3にわたって大径の主電線束W1に合致する大径のコルゲートチューブ1Aを外装している。ここで分岐電線束W2は、コルゲートチューブ1Aのスリット1aを通して外部へ取り出すようにしている。そして、コルゲートチューブ1A、1Bの取付完了後、分岐部2の継ぎ目の露出部分にテープTを巻装している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
分岐部2における幹線1を構成する電線束が、分岐電線束W2の前後で、ほぼ同一径の場合(例えば特開平9−112745号公報)は、上記のように幹線1用として、1本の大径のコルゲートチューブ1Aの使用が適している。しかしながら、上記のように幹線1を構成する主電線束W1と被分岐電線束W3との径が異なる場合、大径のコルゲートチューブ1Aの使用により、被分岐電線束W3のコルゲートチューブの径が不必要に肥大化し、周辺機器部品に干渉するため、車体への取付に支障をきたしていた。さらには、被分岐電線束W3の長さ寸法が長い設定の場合は、主電線束W1から被分岐電線束W3へのコルゲートチューブ1Aの送り出し操作中に分岐電線束W2跨ぐ距離が長くなり、その取付作業性がわるかった。
【0006】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、分岐部における各電線束の径に適合したコルゲートチューブの取付を可能とすることで、ワイヤハーネスの不必要な肥大化を防止すると共に、コルゲートチューブの取付作業性の向上を図ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスの幹線を構成する大径の主電線束と、該主電線束の一部が分岐された小径の分岐電線束と、該分岐電線束以外の残留する小径の電線束で構成される幹線の端末の被分岐電線束とから構成される分岐部へのコルゲートチューブ取付構造であって、
上記ワイヤハーネスには、分岐点の上記主電線束にのみテープを巻き付けて、上記分岐電線束と被分岐電線束に分岐させ、
上記分岐された分岐電線束と被分岐電線束に、それぞれスリット部を備えると共にこれら電線束の外径に応じた小径のコルゲートチューブを上記スリット部を拡開して外装する一方、
上記幹線における主電線束にはスリット部を備えた大径のコルゲートチューブをスリット部を拡開して外装すると共に、該大径のコルゲートチューブの円筒状の端部を被分岐電線束側に延出して、該被分岐電線束に外装した小径のコルゲートチューブの端部にオーバーラップさせると共に、該大径のコルゲートチューブのスリット部で上記分岐電線束を跨ぐように外装し、
上記被分岐電線束側で小径のコルゲートチューブに大径のコルゲートチューブをオーバーラップさせた部分の先端の接合部と、上記分岐電線束に外装した小径のコルゲートチューブに大径のコルゲートチューブを突き合わせ部との二カ所にのみ、それぞれテープを巻き付けているワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造を提供している。
【0009】
上記構成とすると、幹線を構成する主電線束と被分岐電線束に対し、ぞれぞれの外径に応じた最適な径のコルゲートチューブで外装することができるため、ワイヤハーネスの不必要な肥大化を防止できる。また、主電線束と被分岐電線束との接合部では、被分岐電線束側の小径のコルゲートチューブに対し、主電線束側の大径のコルゲートチューブがオーバーラップするため、上記接合部での外装保護機能を低下させることもない。さらに、分岐電線束に対し大径のコルゲートチューブが跨ぐ区間は、端部の僅かな区間のみとなるため、その取付作業性も従来に比し大幅に向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、ワイヤハーネスW/Hの分岐部2へ、合成樹脂よりなり、長手方向に環状の凹凸部を繰り返す円筒状のコルゲートチューブ11A、11B、11Cを外装して、電線束W1、W2,W3を保護するようにしたコルゲートチューブ取付構造を示している。上記コルゲートチューブ11A、11B、11Cは、拡開可能なスリット部11aを軸方向に有し、該スリット部11aを順次拡開して電線束Wに外装するようになっている。
【0011】
上記分岐部2は、図2(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hの幹線Waを構成する大径の主電線束W1の一部の電線を所要箇所に巻き付けたテープT1を分岐点Pとして直交方向に分岐することで、小径の分岐電線束W2からなる分岐線Wbを構成している。上記幹線Waの端末側は、分岐された分岐電線束W2以外の残留する電線からなる被分岐電線束W3で構成され、主電線束W1に比し小径となっている。また、上記のように分岐された分岐電線束W2、被分岐電線束W3の端末部には、それぞれコネクタC2、C3が接続されている。
【0012】
上記のように構成された分岐部2にコルゲートチューブ11A、11B、11Cを取り付けるには、まず図2(B)に示すように、小径の電線束からなる分岐電線束W2と被分岐電線束W3に、それぞれ小径のコルゲートチューブ11B、11Cをスリット11a部を通して外装する。ついで、上記幹線Waの基幹部を構成する主電線束W1には、大径のコルゲートチューブ11Aを同様に外装する。
【0013】
上記大径のコルゲートチューブ11Aは、主電線束W1から被分岐電線束W3側に約20mm程延出する長さに設定され、取り付けに際し、被分岐電線束W3側に向けて順に送り出すと共に、スリット部11aにて分岐電線束W2を跨ぐようにして外装している。被分岐電線束W3側に延出された大径のコルゲートチューブ11Aの先端部は、図3に示すように、被分岐電線束W3に外装された小径のコルゲートチューブ11Cの端部外周にオーバーラップさせた接合部13を形成している。
【0014】
また、上記のようにしてコルゲートチューブ11A、11B、11Cが外装された分岐部2において、上記接合部13および上記分岐電線束W2に外装した小径のコルゲートチューブ11Bと大径のコルゲートチューブ11Aとの突き合わせ部14には、図1の鎖線で示すように、それぞれテープT2、T3を巻き付けて分岐形態を整えている。なお、コルゲートチューブ11A、11B、11Cの他の部分には、通常の処理と同様にハーフラップ状若しくは全域にテープ巻きを施すようにしている。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明より明きらかなように、本発明に係わるワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造では、分岐部を構成する各電線束の外径に応じた最適な径のコルゲートチューブを外装できるため、ワイヤハーネスの不必要な肥大化を防止できる。また、分岐電線束に対し大径のコルゲートチューブが跨ぐ区間は、端部の僅かな区間のみとなるため、その取付作業性も従来に比し大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造を示す図である。
【図2】 (A)(B)コルゲートチューブの取付工程を示す図である。
【図3】 接合部および突き合わせ部の一部断面図である。
【図4】 (A)(B)従来例を示す図である。
【符号の説明】
W/H ワイヤハーネス
W1 主電線束
W2 分岐電線束
W3 被分岐電線束
T、T1、T2、T3 テープ
11A、11B、11C コルゲートチューブ
12 分岐部
13 接合部
14 突き合わせ部
Claims (1)
- ワイヤハーネスの幹線を構成する大径の主電線束と、該主電線束の一部が分岐された小径の分岐電線束と、該分岐電線束以外の残留する小径の電線束で構成される幹線の端末の被分岐電線束とから構成される分岐部へのコルゲートチューブ取付構造であって、
上記ワイヤハーネスには、分岐点の上記主電線束にのみテープを巻き付けて、上記分岐電線束と被分岐電線束に分岐させ、
上記分岐された分岐電線束と被分岐電線束に、それぞれスリット部を備えると共にこれら電線束の外径に応じた小径のコルゲートチューブを上記スリット部を拡開して外装する一方、
上記幹線における主電線束にはスリット部を備えた大径のコルゲートチューブをスリット部を拡開して外装すると共に、該大径のコルゲートチューブの円筒状の端部を被分岐電線束側に延出して、該被分岐電線束に外装した小径のコルゲートチューブの端部にオーバーラップさせると共に、該大径のコルゲートチューブのスリット部で上記分岐電線束を跨ぐように外装し、
上記被分岐電線束側で小径のコルゲートチューブに大径のコルゲートチューブをオーバーラップさせた部分の先端の接合部と、上記分岐電線束に外装した小径のコルゲートチューブに大径のコルゲートチューブを突き合わせ部との二カ所にのみ、それぞれテープを巻き付けているワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造。
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| JP00532698A Expired - Fee Related JP3769919B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | ワイヤハーネスの分岐部へのコルゲートチューブ取付構造 |
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- 1998-01-14 JP JP00532698A patent/JP3769919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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