JP3779199B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、固体撮像素子を備えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、固体撮像素子の1つとして、増幅型センサを用いたものが提案されている。この素子は、光電変換蓄積部で検出した光の信号を、光電変換蓄積部のごく近傍で増幅するという特徴を有している。
【0003】
図9は、固体撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のイメージセンサを備えた半導体装置の回路構成を示す図である。図9に示すように、単位画素あるいは単位セルCがマトリックス状に配置され、各セルCの各々が垂直シフトレジスタVSおよび水平シフトレジスタHSに接続されている。
【0004】
各単位セルCは、フォトダイオードPDと、転送スイッチM1と、リセットスイッチM2と、アンプM3と、選択スイッチM4とを有している。フォトダイオードPDは、入射光を電気信号に変換し、生成された電荷を蓄積する光電変換蓄積部たる役割を有している。転送スイッチM1は、この変換された電気信号をアンプM3へと転送する役割を有し、その制御は垂直シフトレジスタVSからの信号により行われる。リセットスイッチM2は、信号電荷をリセットする役割を有しており、アンプM3は電気信号を増幅する役割を有している。
【0005】
なお、転送スイッチM1、リセットスイッチM2、アンプM3および選択スイッチM4の各々は、MOSトランジスタで構成されている。
【0006】
図10は、図9のうち領域Rの具体的構成を示す上面図である。また、図11は、図10における切断線XI−XIにおける断面図である。
【0007】
図10および図11に示すように、P型半導体基板102の表面には、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成された素子分離絶縁層103が形成されている。さらに、P型半導体基板102の表面には、フォトダイオードPDと転送スイッチM1とリセットスイッチM2とが並んで配置されている。
【0008】
フォトダイオードPDは、P型半導体基板102とN型不純物領域(N型活性領域)104とのPN接合により構成されている。そして、N型不純物領域104の上部(P型半導体基板102の表面近傍)にはP型不純物領域(P型活性領域)105が形成されている。このP型不純物領域105は、P型半導体基板102とN型不純物領域104とのPN接合の空乏層が到達しないような深さに形成されている。P型不純物領域105の存在理由については後述する。
【0009】
転送スイッチM1は、N型ソース領域104、N型ドレイン領域(N型活性領域、なお動作中、浮遊状態となるときがあるのでFD:Floating Diffusionと表示される)106a、およびゲート電極層108aを有している。N型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとは、所定の距離だけ離隔してP型半導体基板102内の表面に形成されている。ゲート電極層108aは、P型半導体基板102内のN型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとに挟まれる部分の表面上にゲート絶縁層107を介して形成されている。なお、フォトダイオードPDのN型不純物領域104と転送スイッチM1のN型ソース領域104とは同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0010】
リセットスイッチM2は、一対のN型ソース/ドレイン領域106aと、ゲート電極層108bとを有している。一対のN型ソース/ドレイン領域106aは、互いに所定の距離を隔てるように半導体基板102の表面に形成されている。ゲート電極層108bは、一対のN型ソース/ドレイン領域106aに挟まれる領域上にゲート絶縁層(図示せず)を介して形成されている。なお、転送スイッチM1のN型ドレイン領域106aとリセットスイッチM2のN型ソース/ドレイン領域106aの一方とも同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図10および図11に示したCMOS型イメージセンサでは、フォトダイオードPDで発生した電荷が、転送スイッチM1のゲート絶縁層107直下のP型半導体基板102表面に形成されるチャネルを介してN型ドレイン領域106aへと伝えられる。
【0012】
P型半導体基板102の表面のうち素子分離絶縁層103のエッジの近傍では、素子分離絶縁層103を形成した際に生じる応力に起因して欠陥が発生しやすい。また、ゲート電極層108aをエッチングにより形成した際にも、P型半導体基板102の表面はエッチングダメージを受け、欠陥が生じやすい。さらに、N型ドレイン領域106a等の活性領域の形成に伴う不純物注入によっても、P型半導体基板102の表面は注入ダメージを受け、欠陥が生じやすい。
【0013】
よって、フォトダイオードPDで発生した信号電荷のうち一部がこれらの欠陥を介して流れ、リーク電流を生じさせてしまう。リーク電流が生じるとN型ドレイン領域106aへと転送される電荷量が減少し、固体撮像素子としての感度が低下して画素の特性が悪化する。
【0014】
P型不純物領域105は、このようなリーク電流の抑制を目的として設けられている。すなわち、P型半導体基板102の表面近傍に欠陥が生じていたとしても、P型不純物領域105の存在によりP型不純物領域105とN型不純物領域104との間にPN接合空乏層が形成されてN型不純物領域104内の電荷蓄積領域が欠陥から遮断され、フォトダイオードPDで発生した電荷が欠陥に取り込まれることが防止される。そのため、欠陥に起因するリーク電流を抑制することができる。
【0015】
しかしながら、P型不純物領域105を設けるだけでは、充分にリーク電流を抑制できたとはいえない。上述のように、欠陥は、フォトダイオードPDの部分だけでなく、P型半導体基板102の表面のうち素子分離絶縁層103のエッジの近傍やチャネル層付近などにも生じやすい。よって、これらの部分の欠陥を介してリーク電流が発生する可能性が残る。
【0016】
そこで、この発明の課題は、リーク電流のより発生しにくい、固体撮像素子を備えた半導体装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板内の表面に設けられた、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1活性領域と、前記半導体基板内の表面に前記第1活性領域とは離隔して設けられた、前記第2導電型の第2活性領域と、前記半導体基板内の前記第1および第2活性領域に挟まれた部分の表面上に設けられた制御電極と、前記制御電極下の前記半導体基板内に設けられた、前記第1および第2活性領域の両方に接する前記第2導電型の埋め込みチャネル層とを備え、前記半導体基板と前記第1活性領域とは、固体撮像素子の一部たるフォトダイオードを構成し、前記制御電極と前記第1および第2活性領域とは、固体撮像素子の一部たるトランジスタを構成し、前記埋め込みチャネル層の不純物濃度は、前記第1および第2活性領域の不純物濃度よりも低く、前記埋め込みチャネル層は、前記第1活性領域の設けられた部分にまで延在するよう前記第1活性領域に重ねて設けられ、前記第1活性領域およびその近傍において、前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは少なくとも、前記半導体基板の表面からの前記第1活性領域の深さに達する半導体装置である。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半導体装置であって、前記第1活性領域内の表面に設けられた、前記第1導電型の第3活性領域をさらに備え、前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは、前記半導体基板の表面からの前記第3活性領域の深さよりも大きい半導体装置である。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の半導体装置であって、前記第2活性領域を設けず、その代わりに、前記第2活性領域の設けられるべき領域にまで前記埋め込みチャネル層を延在させた半導体装置である。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の半導体装置であって、前記半導体基板表面に設けられた、前記第2活性領域の外縁に沿ったエッジを有する素子分離絶縁層をさらに備え、前記第2活性領域は、その前記外縁が前記素子分離絶縁層の前記エッジから所定の距離だけ離れて前記半導体基板内に設けられた半導体装置である。
【0022】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の半導体装置であって、前記埋め込みチャネル層は、前記第2活性領域の設けられた部分にまでさらに延在するよう前記第2活性領域に重ねて設けられ、前記第2活性領域およびその近傍においては、前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは、前記第1活性領域およびその近傍における前記埋め込みチャネル層の深さよりも小さい半導体装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
本実施の形態は、埋め込みチャネル層を設けることで、欠陥が生じやすい半導体基板表面を避けてチャネル形成を行い、リーク電流のより発生しにくい、固体撮像素子を備えた半導体装置を実現するものである。
【0024】
図1は、本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係る半導体装置は、埋め込みチャネル層7aが設けられている点以外は、図10および図11に示した半導体装置と同様の構成を有している。すなわち、本実施の形態に係る半導体装置はP型半導体基板1を備え、P型半導体基板1の表面には、LOCOS法により形成された素子分離絶縁層2が形成されている。さらに、P型半導体基板1の表面には、フォトダイオードPDと転送スイッチM1とリセットスイッチM2(図1では図示せず)とが並んで配置されている。
【0025】
フォトダイオードPDは、P型半導体基板1とN型不純物領域(N型活性領域)4aとのPN接合により構成されている。そして、N型不純物領域4aの上部(P型半導体基板1の表面近傍)にはP型不純物領域(P型活性領域)4bが形成されている。このP型不純物領域4bは、P型半導体基板1とN型不純物領域4aとのPN接合の空乏層が到達しないような深さに形成されている。
【0026】
転送スイッチM1は、N型ソース領域4a、N型ドレイン領域(N型活性領域、FD領域)5、およびゲート電極層3を有している。N型ソース領域4aとN型ドレイン領域5とは、所定の距離だけ離隔してP型半導体基板1内の表面に形成されている。ゲート電極層3は、P型半導体基板1内のN型ソース領域4aとN型ドレイン領域5とに挟まれる部分の表面上にゲート絶縁層6を介して形成されている。なお、フォトダイオードPDのN型不純物領域4aと転送スイッチM1のN型ソース領域4aとは同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0027】
そして、本実施の形態に係る半導体装置では、ゲート電極層3下のP型半導体基板1内チャネル領域、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5にわたって、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5よりも不純物濃度の低いN型埋め込みチャネル層7aが形成されている。
【0028】
図11に示した半導体装置の構造に加えて、N型埋め込みチャネル層7aをさらに形成した理由は以下のとおりである。
【0029】
図11に示した半導体装置の場合、転送スイッチM1たるMOSトランジスタのチャネルが形成されるのは、P型半導体基板102内の表面部分である。しかし、先述のようにP型半導体基板102内の表面部分には、種々の欠陥が生じやすく、リーク電流を発生させやすい。そこで、チャネルをP型半導体基板102の表面よりも深い部分に形成させることで、それら欠陥の影響を排除することが考えられる。
【0030】
N型埋め込みチャネル層7aをP型半導体基板1内に設けておけば、欠陥の存在するP型半導体基板1の表面付近はポテンシャルが高いが、N型埋め込みチャネル層7aとP型半導体基板1とで構成されるPN接合面付近はポテンシャルが極小となる。よって、転送スイッチM1を動作させたときには、このPN接合面付近にN型ソース領域4aとN型ドレイン領域5とを導通させるチャネルが形成され、リーク電流を発生させることなくN型ソース領域4aに蓄積された電荷をN型ドレイン領域5に伝達することが可能となる。
【0031】
ここで、各領域の不純物種とその濃度の一例を挙げると、P型半導体基板1には、例えばボロンが1×1015〜1×1016atoms/cm3程度、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5には、例えばリンや砒素が1×1020〜1×1021atoms/cm3程度、P型不純物領域4bには、例えばボロンが1×1017〜1×1018atoms/cm3程度、N型埋め込みチャネル層7aには、例えばリンや砒素が1×1016〜1×1017atoms/cm3程度、それぞれ注入されればよい。
【0032】
なお、上記のような不純物濃度にすることで、N型埋め込みチャネル層7aを設けた場合であっても、転送スイッチM1をエンハンスメント型(ノーマリーオフ型)に保つことができる。
【0033】
また、図1ではN型埋め込みチャネル層7aが、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5にまで延在して形成されている。このような構造は、例えばゲート絶縁層6の形成に先立って、素子分離絶縁層2形成済みのP型半導体基板1の表面にリンや砒素等のN型不純物をイオン注入することにより得られる。
【0034】
しかし、N型埋め込みチャネル層7aは、N型ソース領域4aに蓄積された電荷をN型ドレイン領域5に転送するチャネルの機能を有しておればよいので、N型埋め込みチャネル層7aがN型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5にまで延在していることは必ずしも必須ではない。すなわち、N型埋め込みチャネル層7aは、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5に接するようにさえ形成されておればよい。
【0035】
本実施の形態によれば、N型ソース領域4aおよびN型ドレイン領域5の両方に接するN型埋め込みチャネル層7aを備える。よって、フォトダイオードPDで発生した電荷を伝達するためのチャネルが、N型埋め込みチャネル層7aとP型半導体基板1との界面付近に形成できる。すなわち、欠陥が生じやすいP型半導体基板1の表面を避けてチャネル形成が行え、リーク電流のより発生しにくい、固体撮像素子を備えた半導体装置を実現できる。
【0036】
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1に係る半導体装置の変形例であり、N型埋め込みチャネル層7aに代わって、ゲート電極層3下における埋め込み層が浅い構造のN型埋め込みチャネル層を備える半導体装置である。
【0037】
図2は、本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図2では実施の形態1に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。図2に示すように、本実施の形態においては、N型埋め込みチャネル層7aに代わって、ゲート電極層3下における埋め込み層7b1が浅い構造のN型埋め込みチャネル層7bが形成されている。その他の構成は実施の形態1に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0038】
このような構造は、埋め込みチャネル層の形成をゲート絶縁層6の形成前ではなく、ゲート絶縁層6およびゲート電極層3の形成後に行うことで得られる。すなわち、素子分離絶縁層2、ゲート絶縁層6およびゲート電極層3形成済みのP型半導体基板1の表面にリンや砒素等のN型不純物をイオン注入することによってN型埋め込みチャネル層7bを形成することができる。
【0039】
このように、プロセス上、埋め込みチャネル層の形成がゲート絶縁層6およびゲート電極層3の形成に前後したとしても、結果的に得られる半導体装置の構造は、ゲート電極層3下における埋め込み層の深浅が異なるだけであるので、本実施の形態に係る半導体装置も実施の形態1に係る半導体装置と同様の効果がある。
【0040】
<実施の形態3>
本実施の形態も、実施の形態1に係る半導体装置の変形例であり、P型不純物領域4bの深さよりもN型埋め込みチャネル層7aの深さを大きくしておくことによって、P型不純物領域4bの端部とN型不純物領域4aの端部とを意図的にずらして形成する必要をなくした半導体装置を実現するものである。
【0041】
図11に示した半導体装置の場合、N型不純物領域104に蓄積された電荷をチャネルを介してN型ドレイン領域106aに転送するためには、ゲート電極層108aのエッジ近傍でN型不純物領域104が、その端部がP型不純物領域105の端部よりもチャネル側に突出したゲートオーバーラップ部分104aを有している必要があった。
【0042】
仮に、N型不純物領域104がゲートオーバーラップ部分104aを有さずに、例えばN型不純物領域104の端部とP型不純物領域105の端部とが同じ位置にあった場合を考えると、ゲート電極層108a下に形成されるチャネルにN型不純物領域104が導通しないことがあり得る。チャネルとN型不純物領域104との間にP型不純物領域105が介在することになるからである。
【0043】
その場合、転送スイッチM1としての機能が阻害されてしまうので、ゲートオーバーラップ部分104aをN型不純物領域104に設けることで、チャネルとN型不純物領域104との間のパスを確保しているのである。
【0044】
しかし、ゲートオーバーラップ部分104aを設けるためには、N型不純物領域104およびP型不純物領域105形成時に不純物注入量や注入角度等を細かく制御する必要があり、製造に困難が伴っていた。
【0045】
また、ゲートオーバーラップ部分104aを設けることができたとしても、P型半導体基板1の表面の欠陥の状態に応じてリーク電流が流れやすかったため、製品間で固体撮像素子としての特性に変動が生じやすかった。
【0046】
そこで、本実施の形態においては、P型不純物領域4bの深さよりもN型埋め込みチャネル層7aの深さを大きくしておくことによって、N型ソース領域4aとチャネルとの安定的なパスを確保する。
【0047】
図3は本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図3でも実施の形態1に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。この半導体装置においては、P型不純物領域4bよりもN型埋め込みチャネル層7aの方が深くなるよう形成されている。また、P型不純物領域4bの端部4b1とN型不純物領域4aの端部4a1とが一致している。その他の構成は実施の形態1に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0048】
このように、N型埋め込みチャネル層7aの方がP型不純物領域4bよりも深く形成されておれば、N型ドレイン領域5側においてP型不純物領域4bの端部4b1がN型不純物領域4aの端部4a1に重なっていたとしても、N型不純物領域4aからN型埋め込みチャネル層7aへと電荷が流れ得る。このため、N型ドレイン領域5側においてP型不純物領域4bの端部4b1とN型不純物領域4aの端部4a1とを意図的にずらして形成する必要はなく、製造が容易な半導体装置が得られる。
【0049】
また、リーク電流が流れやすいP型半導体基板1の表面にN型不純物領域4aからチャネルへのパスを設けるのではないため、N型不純物領域4aからN型埋め込みチャネル層7aへと電荷を安定供給できる。よって、製品間で特性変動の少ない固体撮像素子を備えた半導体装置を実現できる。
【0050】
なお、図1の実施の形態1に係る半導体装置においても、P型不純物領域4bよりもN型埋め込みチャネル層7aの方が深くなるよう形成されていたので、実施の形態1に係る半導体装置も、本実施の形態に係る半導体装置と同様の効果を有している。
【0051】
<実施の形態4>
本実施の形態も、実施の形態1に係る半導体装置の変形例であり、N型ドレイン領域5を設けず、その代わりに、N型ドレイン領域5の領域にまで延在したN型埋め込みチャネル層7aをドレイン領域に利用する半導体装置である。
【0052】
図4は本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図4でも実施の形態1に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。この半導体装置においては、N型ドレイン領域5が省略されている。その他の構成は実施の形態1に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0053】
このように、不純物濃度の高いN型ドレイン領域5を設けないようにすれば、N型ドレイン領域5の形成に伴う不純物注入を行わないで済み、P型半導体基板1の表面に欠陥が生じにくい。よって、リーク電流がより発生しにくくなる。
【0054】
<実施の形態5>
本実施の形態も、実施の形態1に係る半導体装置の変形例であり、N型ドレイン領域5の外縁を、素子分離絶縁層2のエッジから所定の距離だけ離して形成するようにした半導体装置である。
【0055】
図5は本実施の形態に係る半導体装置を示す上面図であり、図6は図5における切断線VI−VIにおける断面図である。なお、図5および図6でも実施の形態1に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0056】
図5および図6に示すように、本実施の形態においては、素子分離絶縁層2のエッジから所定の距離だけその外縁を離して形成したN型ドレイン領域5aが設けられている。その他の構成は実施の形態1に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0057】
このように、N型ドレイン領域5aの外縁に沿ったエッジを有する素子分離絶縁層2を設けたときに、N型ドレイン領域5aの外縁を、その周囲を取り囲む素子分離絶縁層2のエッジから所定の距離だけ離すことによって、欠陥の生じやすい素子分離絶縁層2のエッジ付近にN型ドレイン領域5aを設けずに済む。よって、リーク電流がより発生しにくくなる。
【0058】
なお、このような構造は、例えばN型ドレイン領域5aをイオン注入により形成する際に、素子分離絶縁層2のエッジよりもより内側にフォトレジストの開口部を形成することで容易に得られる。
【0059】
<実施の形態6>
本実施の形態も実施の形態1に係る半導体装置の変形例であり、P型半導体基板1の表面からのN型埋め込みチャネル層の深さを、少なくともN型不純物領域4aの深さに達するようにした半導体装置である。
【0060】
図7は、本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図7でも実施の形態1に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0061】
図7に示すように、本実施の形態においては、N型埋め込みチャネル層7aをP型半導体基板1の表面からの深さがより大きいN型埋め込みチャネル層7cとして形成している。このN型埋め込みチャネル層7cの深さは、少なくともN型不純物領域4aの深さに達するよう形成されている。その他の構成は実施の形態1に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0062】
このように、N型埋め込みチャネル層7cが少なくともN型不純物領域4aの深さに達しておれば、N型埋め込みチャネル層7cがN型不純物領域4aと一体となって、N型不純物領域4aの不純物濃度、およびN型不純物領域4aのP型半導体基板1との界面の表面積を増加させて、P型半導体基板1とN型不純物領域4aとの間の接合容量を増加させることができる。その結果、フォトダイオードPDで発生する電荷の蓄積量を増やすことができ、信号強度を増加させて画素の特性を向上させることができる。
【0063】
なお、N型埋め込みチャネル層7cを深くする目的は、P型半導体基板1とN型不純物領域4aとの間の接合容量を増加させることにあるので、少なくともN型埋め込みチャネル層7cがN型不純物領域4aにまで延在し、N型不純物領域4aとその近傍においてN型埋め込みチャネル層7cがより深く形成されていることが必要となる。
【0064】
すなわち逆に言えば、N型ドレイン領域5側においてはN型埋め込みチャネル層7cがより深く形成されている必要はない。このことは、次の実施の形態において述べる。
【0065】
<実施の形態7>
本実施の形態は実施の形態6に係る半導体装置の変形例であり、P型半導体基板1の表面からのN型埋め込みチャネル層の深さを、N型ドレイン領域5とその近傍においては、N型不純物領域4a側での深さよりも小さくした半導体装置である。
【0066】
図8は、本実施の形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図8でも実施の形態6に係る半導体装置と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0067】
図8に示すように、本実施の形態においては、N型埋め込みチャネル層7cに代わって、チャネル部分で段差7d1を有するN型埋め込みチャネル層7dが形成されている。このN型埋め込みチャネル層7dのN型不純物領域5およびその近傍での深さは、N型不純物領域4aおよびその近傍でのN型埋め込みチャネル層7dの深さよりも小さくなるよう形成されている。その他の構成は実施の形態6に係る半導体装置と同様のため、説明を省略する。
【0068】
このように、N型ドレイン領域5とその近傍においては、N型埋め込みチャネル層7dの深さをN型不純物領域4a側での深さよりも小さくしておけば、N型埋め込みチャネル層7dと一体化したN型不純物領域4aとP型半導体基板1との界面の表面積より、N型埋め込みチャネル層7dと一体化したN型ドレイン領域5とP型半導体基板1との界面の表面積が大きくなることはなく、N型ドレイン領域5とP型半導体基板1との接合容量をN型不純物領域4aとP型半導体基板1との接合容量よりも小さくすることができる。
【0069】
N型ドレイン領域5とP型半導体基板1との接合容量が小さければ、Q=CV(ただし、Q:フォトダイオードPDで発生した電荷量、C:N型ドレイン領域5とP型半導体基板1との接合容量、V:N型ドレイン領域5にて出力される電圧信号)の関係より、同じ電荷量であっても電圧信号が大きく出力されることになる。これにより、N型ドレイン領域5から出力される電圧信号を強化することができる。
【0070】
なお、上記のようなチャネル部分で段差7d1を有するN型埋め込みチャネル層7dは、その形成を行なう際に例えば、段差7d1よりもN型ドレイン領域5側の領域を形成するフォトマスクと、段差7d1よりもN型不純物領域4a側の領域を形成するフォトマスクとをそれぞれ用意して、イオン注入の深さを変えることにより形成することができる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、第1および第2活性領域の両方に接する埋め込みチャネル層を備える。よって、フォトダイオードで発生した電荷を伝達するためのチャネルが、埋め込みチャネル層と半導体基板との界面付近に形成できる。すなわち、欠陥が生じやすい半導体基板表面を避けてチャネル形成が行え、リーク電流のより発生しにくい、固体撮像素子を備えた半導体装置を実現できる。また、本発明によれば、埋め込みチャネル層は、第1活性領域の設けられた部分にまで延在するよう第1活性領域に重ねて設けられ、第1活性領域およびその近傍において、埋め込みチャネル層は少なくとも第1活性領域の深さに達する。よって、埋め込みチャネル層が第1活性領域と一体となって、第1活性領域の不純物濃度および半導体基板との界面の表面積を増加させて、半導体基板と第1活性領域との間の接合容量を増加させることができる。その結果、フォトダイオードで発生する電荷の蓄積量を増やすことができ、信号強度を増加させて画素の特性を向上させることができる。
【0072】
請求項2に記載の発明によれば、埋め込みチャネル層の方が第3活性領域よりも深い。よって、第2活性領域側において第3活性領域の端部が第1活性領域の端部に重なっていたとしても、第1活性領域から埋め込みチャネル層へと電荷が流れ得る。このため、第2活性領域側において第3活性領域の端部と第1活性領域の端部とを意図的にずらして形成する必要はなく、製造が容易な半導体装置が得られる。また、リーク電流が流れやすい半導体基板の表面に第1活性領域からチャネルへのパスを設けるのではないため、第1活性領域から埋め込みチャネル層へと電荷を安定供給できる。その結果、製品間で特性変動の少ない固体撮像素子を備えた半導体装置を実現できる。
【0073】
請求項3に記載の発明によれば、第2活性領域を設けず、その代わりに、第2活性領域の設けられるべき領域にまで埋め込みチャネル層を延在させている。不純物濃度の高い第2活性領域を設けないことから、第2活性領域の形成に伴う不純物注入を行わないで済み、半導体基板表面に欠陥が生じにくい。よって、リーク電流がより発生しにくくなる。
【0074】
請求項4に記載の発明によれば、第2活性領域は、その外縁が素子分離絶縁層のエッジから所定の距離だけ離れて半導体基板内に設けられる。よって、欠陥の生じやすい素子分離絶縁層のエッジ付近に第2活性領域が設けられることがなく、リーク電流がより発生しにくくなる。
【0076】
請求項5に記載の発明によれば、第2活性領域およびその近傍においては、埋め込みチャネル層の深さは、第1活性領域およびその近傍における埋め込みチャネル層の深さよりも小さい。よって、埋め込みチャネル層と一体化した第1活性領域と半導体基板との界面の表面積より、埋め込みチャネル層と一体化した第2活性領域と半導体基板との界面の表面積が大きくなることはなく、第2活性領域と半導体基板との接合容量を第1活性領域と半導体基板との接合容量よりも小さくすることができる。これにより、第2活性領域から出力される電圧信号を強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る半導体装置を示す断面図である。
【図2】 実施の形態2に係る半導体装置を示す断面図である。
【図3】 実施の形態3に係る半導体装置を示す断面図である。
【図4】 実施の形態4に係る半導体装置を示す断面図である。
【図5】 実施の形態5に係る半導体装置を示す上面図である。
【図6】 実施の形態5に係る半導体装置を示す断面図である。
【図7】 実施の形態6に係る半導体装置を示す断面図である。
【図8】 実施の形態7に係る半導体装置を示す断面図である。
【図9】 CMOS型のイメージセンサを備えた半導体装置の回路構成を示す図である。
【図10】 従来の半導体装置を示す上面図である。
【図11】 従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板、2 素子分離絶縁層、3 ゲート電極層、4a N型不純物領域(N型ソース領域)、4b P型不純物領域、5,5a N型ドレイン領域、6 ゲート絶縁層、7a〜7d N型埋め込みチャネル層。
Claims (5)
- 第1導電型の半導体基板と、
前記半導体基板内の表面に設けられた、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1活性領域と、
前記半導体基板内の表面に前記第1活性領域とは離隔して設けられた、前記第2導電型の第2活性領域と、
前記半導体基板内の前記第1および第2活性領域に挟まれた部分の表面上に設けられた制御電極と、
前記制御電極下の前記半導体基板内に設けられた、前記第1および第2活性領域の両方に接する前記第2導電型の埋め込みチャネル層と
を備え、
前記半導体基板と前記第1活性領域とは、固体撮像素子の一部たるフォトダイオードを構成し、
前記制御電極と前記第1および第2活性領域とは、固体撮像素子の一部たるトランジスタを構成し、
前記埋め込みチャネル層の不純物濃度は、前記第1および第2活性領域の不純物濃度よりも低く、
前記埋め込みチャネル層は、前記第1活性領域の設けられた部分にまで延在するよう前記第1活性領域に重ねて設けられ、
前記第1活性領域およびその近傍において、前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは少なくとも、前記半導体基板の表面からの前記第1活性領域の深さに達する
半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記第1活性領域内の表面に設けられた、前記第1導電型の第3活性領域をさらに備え、
前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは、前記半導体基板の表面からの前記第3活性領域の深さよりも大きい
半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記第2活性領域を設けず、その代わりに、前記第2活性領域の設けられるべき領域にまで前記埋め込みチャネル層を延在させた
半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記半導体基板表面に設けられた、前記第2活性領域の外縁に沿ったエッジを有する素子分離絶縁層
をさらに備え、
前記第2活性領域は、その前記外縁が前記素子分離絶縁層の前記エッジから所定の距離だけ離れて前記半導体基板内に設けられた
半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置であって、
前記埋め込みチャネル層は、前記第2活性領域の設けられた部分にまでさらに延在するよう前記第2活性領域に重ねて設けられ、
前記第2活性領域およびその近傍においては、前記半導体基板の表面からの前記埋め込みチャネル層の深さは、前記第1活性領域およびその近傍における前記埋め込みチャネル層の深さよりも小さい
半導体装置。
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