JP3798537B2 - ドロップインコンロ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はドロップインコンロに関するもので、該ドロップインコンロを装着する為のシステムキッチンのカウンタートップが熱的損傷を受けにくくすると共に、部品点数を少なくしたものである。
【0002】
【従来の技術】
システムキッチンのカウンタートップに開設された装着口に落とし込み状態に装着されるドロップインコンロとして例えば図9の如き構造を有するものがある。
図9は、コンロ横方向の断面を示しており、このものは、ケーシング(13)と、該ケーシング(13)内に設けられた焼き物用グリル(21)及びガスバーナ(51)(51)と、ケーシング(13)の上端開口を被蓋する天板(31)と、該天板(31)に載置される五徳(41)を具備している。
【0003】
ケーシング(13)は、上方に開放する矩形状の箱体(11)とその上端に連設された吊下げ枠(12)とから構成されており、箱体(11)の上端内周には結合フランジ(15)が周設されている。又、結合フランジ(15)にはビス(14)(14)を螺入するネジ孔(16)(16)が形成されている。
上記箱体(11)の上端に連設される吊下げ枠(12)の下端内周には、上記ビス(14)(14)を挿入する為の長孔(17)(17)が開設された下端フランジ(100) が張り出していると共に、上記長孔(17)(17)はコンロ前後方向に長い形状を有している。長孔(17)(17)を形成するのは、カウンタートップ(10)に開設された装着口(18)の形成位置が、該カウンタートップ(10)の前後方向(図9の紙面に垂直な方向)に適正位置からズレていても、箱体(11)前面の器具操作部をカウンタートップ(10)の前縁に合わせた状態で箱体(11)に対する吊下げ枠(12)の前後位置を調節して前記ズレを吸収できるようにする為である。
【0004】
又、上記吊下げ枠(12)の上端外周には吊下げフランジ(19)が張り出しており、該吊下げフランジ(19)によってケーシング(13)をカウンタートップ(10)の装着口(18)の周縁に吊下げ得るようにしている。
ケーシング(13)内の下部には、図9の紙面に対して前後にスライド自在となった焼き物トレー(23)を具備する焼き物用グリル(21)が設けられており、該焼き物用グリル(21)の天井板(28)には天井バーナ(25)(25)が設けられている。
【0005】
ケーシング(13)の上端開口部は、着脱自在な天板(31)で被蓋されており、該天板(31)の煮こぼれ貯留用凹部(33)の底壁に開設されたバーナ挿通孔(34)(34)を介してガスバーナ(51)(51)のバーナヘッド(52)(52)が上方に突出している。
このものでは、上記長孔(17)(17)が形成された下端フランジ(100) を具備する吊下げ枠(12)が箱体(11)の上端に連結されているから、既述したように、カウンタートップ(10)に開設された装着口(18)の形成位置が前後方向に多少ズレていても、箱体(11)前面の器具操作部をカウンタートップ(10)の前縁に合わせた状態で箱体(11)に対する吊下げ枠(12)の前後位置を調節して前記ズレを吸収できる利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、天板(31)の外周フランジ(32)がカウンタートップ(10)の装着口(18)の周縁に係合する機能を有するにも関わらず、ケーシング(13)を上記装着口(18)の周縁に吊下げる吊下げ枠(12)が必要となり、特別な吊下げ枠(12)が必要となる分だけ部品数が多くなるという問題があった。
【0007】
又、上記ドロップインコンロでは、吊下げ枠(12)やこれに対向する天板(31)の起立壁(36)に通気窓(120) (310) を形成してケーシング(13)内の温度上昇を抑えているものの、天板(31)の煮こぼれ貯留用凹部(33)と外周フランジ(32)が一体的に形成されている。従って、ガスバーナ(51)(51)の炎の輻射熱で高温状態になる上記煮こぼれ貯留用凹部(33)から伝達する熱によって上記外周フランジ(32)が温度上昇し、これにより、該外周フランジ(32)の周縁に接触するゴムパッキン(20)や、その近傍の合成樹脂製又は木製のカウンタートップが熱的損傷を受ける心配があった。又、上記従来のものでは、吊下げ枠(12)やその上端の吊下げフランジ(19)の上方が天板(31)で閉塞されて熱が籠り易い状態になっているから、該吊下げフランジ(19)の放熱作用が上記天板(31)で妨害される。従って、上記従来のものでは、ケーシング(13)内に籠った熱で昇温する上記吊下げフランジ(19)近傍を十分に温度低下させることができず、該吊下げフランジ(19)に装着されたゴムパッキン(20)やカウンタートップ(10)が熱的損傷を受ける心配があった。尚、上記従来のものでは、ケーシング(13)内に焼き物用グリル(21)が設けられているが、該焼き物用グリル(21)に代えてオーブンをケーシング(13)の下部に連設した形式のものでも、該オーブンの熱で吊下げフランジ(19)近傍が温度上昇して上記ゴムパッキン(20)等が熱的損傷を受ける心配がある。又、ガスバーナ(51)(51)の炎からの輻射熱でケーシング(13)内が温度上昇した場合も上記と同様の心配がある。
【0008】
本願発明は係る点に鑑みてなされたもので、箱体(11)をカウンタートップ(10)に吊下げる為だけの単一機能しか有しない上記吊下げ枠(12)を不要ならしめると共に、煮こぼれ貯留用凹部やケーシング(13)の構成壁からカウンタートップ(10)への伝達熱の量を抑え得るようにして上記ゴムパッキン(20)やカウンタートップ(10)に熱的損傷を与えにくくすることをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為に採用した請求項1の発明の技術的手段は、
『上端開放の箱体(11)と、
前記箱体(11)の上端部に結合手段を介して結合・分離可能に連設され、且つ、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)の周縁に上方から係合する外周フランジ(62)を具備する枠体(61)と、
前記枠体(61)の内周面から突出する載置部に外周が上方から係合する汁受皿(71)と、
前記汁受皿(71)の上方で発熱する加熱源を具備し、
前記枠体 (61) の外周フランジ (62) の内周から垂下する板体に透孔 (119) を開設すると共に、該透孔 (119) の上辺に内方へ突出する庇部 (118) を設けた』ことである。
【0010】
上記技術的手段によれば、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)に箱体(11)を落とし込むと共に、該箱体(11)の上端部に結合手段を介して連設された枠体(61)の外周フランジ(62)を上記装着口(18)の周縁部に上方から係合させると、上記箱体(11)と枠体(61)の集合体がカウンタートップ(10)に吊下げ状態に装着される。
【0011】
次に、箱体(11)の上端部に連設された枠体(61)内に上方から汁受皿(71)を挿入し、該汁受皿(71)の外周を上記枠体(61)の内周面から突出する載置部に載置する。即ち、枠体(61)の上記載置部に汁受皿(71)の外周を載置して両者を接触状態にするのである。すると、上記枠体(61)と汁受皿(71)が一体形成されている場合、即ち、これら両者の構成材料が組織レベルで結合している場合に比べて、汁受皿(71)の熱が枠体(61)及びその外周フランジ(62)先端のカウンタートップ(10)部分まで熱伝達しにくくなる。
【0012】
又、上記汁受皿(71)を装着した状態では、枠体(61)の内周に突出する汁受皿(71)用の載置部から該枠体(61)の上端の外周フラジ(62)に繋がる範囲、特に、上記外周フランジ(62)及びその近傍はドロップインコンロの上方空間に露出している。即ち、カウンタートップ(10)の装着口(18)周縁や該周縁に配設されるゴムパッキンに係合接触する上記外周フランジ(62)がコンロ上方に露出して放熱し易くなるのである。従って、既述加熱源や焼き物用グリルやオーブンの熱で箱体(11)内が温度上昇した場合等に於いても、該箱体(11)内の熱が上記放熱作用によって枠体(61)上端の外周フランジ(62)及びその先端のカウンタートップ(10)部分まで伝達されにくくなる。
【0013】
前記加熱源としては、電気ヒータやガスバーナ等を採用することができる。
請求項2の発明は請求項1の発明の発明特定事項たる加熱源としてガスバーナを採用したものであり、当該請求項2の発明の技術的手段は、
『ガスバ−ナ(51)を収容する上端開放の箱体(11)と、
前記箱体(11)の上端部に結合手段を介して結合・分離可能に連設され、且つ、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)の周縁に上方から係合する外周フランジ(62)を具備する枠体(61)と、
前記枠体(61)の内周面から突出する載置部に外周が上方から係合し、且つ、前記ガスバーナ(51)のバーナヘッドに外嵌するバーナ挿通孔(34)が底板に開設された汁受皿(71)とを具備し、
前記枠体 (61) の外周フランジ (62) の内周から垂下する板体に透孔 (119) を開設すると共に、該透孔 (119) の上辺に内方へ突出する庇部 (118) を設けた』ことである。
【0014】
このものでも、上記請求項1の発明と同様に、汁受皿(71)や箱体(11)の熱が枠体(61)の外周フランジ(62)及びその先端のカウンタートップ(10)に熱伝達されにくくなる。
【0015】
請求項3の発明のように、
『前記載置部は、前記枠体(61)の内周に張り出すフランジ(66)の内周から起立した起立板で構成され、該起立板には通気窓が形成され、前記通気窓によって、前記箱体(11)内と前記汁受皿(71)の上方空間が連通される』ものでは、
箱体(11)内の熱が前記起立板に形成された通気窓を介して汁受皿(71)の上方空間たる大気に放熱され易くなり、これにより、箱体(11)内の温度上昇を抑えることができる。
【0016】
又、請求項4の発明のように、
『前記載置部は、前記枠体(61)の内周に張り出すフランジ(66)で構成され、前記汁受皿(71)の外周から屈曲垂下し且つ前記フランジに載置される垂下板には通気窓が形成され、前記通気窓によって、前記箱体(11)内と前記汁受皿(71)の上方空間が連通される』構成としたものでも、
箱体(11)内の熱が通気窓を介して汁受皿(71)の上方空間たる大気に放熱され易くなる。
【0017】
請求項5の発明のように、
『前記汁受皿(71)に形成された煮こぼれ貯留用凹部(74)の外側に張り出す外周フランジ(73)に、前記箱体(11)内と前記汁受皿(71)の上方空間を連通させる通気窓が形成されている』ものでも、
請求項3,4の発明と同様に箱体(11)内の温度上昇を抑えることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5の発明によれば、汁受皿(71)と枠体(61)の構成材料が組織レベルで結合して一体的に構成されている場合に比べて、汁受皿(71)の熱が枠体(61)及びその外周フランジ(62)先端のカウンタートップ(10)部分まで熱伝達しにくくなる。又、箱体(11)内が温度上昇した場合でも、該箱体(11)内の熱が枠体(61)上端の外周フランジ(62)及びその先端のカウンタートップ(10)部まで伝達されにくい。従って、上記発明によれば、該カウンタートップ(10)や、該カウンタートップ(10)と上記外周フランジ(62)の間に介装されるゴムパッキン等が熱的損傷を受けにくくなる。
【0019】
又、箱体(11)の上端に連設された枠体(61)は、その内側の汁受皿(71)と共に前記箱体(11)の上端開口を被蓋する第1の機能と箱体(11)をカウンタートップ(10)に吊り下げる第2の機能を兼備する。従って、箱体(11)をカウンタートップ(10)に吊り下げる為だけの単一の機能しか具備しない既述従来の吊下げ枠(12)の如き特別な部品を設ける必要がなく、部品数の減少による構造の簡略化と製造効率の向上を図ることができる。
【0020】
そして、更に請求項1,2の発明によれば、前記枠体 (61) の外周フランジ (62) の内周から垂下する板体に透孔 (119) を開設すると共に、該透孔 (119) の上辺に内方へ突出する庇部 (118) を設けた事によって、枠体 (61) の外部の空気が流入しこれにより枠体 (61) の温度上昇を制御し、また庇部 (118) により透孔 (119) から煮こぼれが外部に漏出することを防止して、煮汁による汚損を防ぐ事が出来る。
請求項3,4の発明によれば、枠体(61)の起立板や汁受皿(71)の垂下板に形成された通気窓によって箱体(11)内の温度上昇を抑えることができるから、既述枠体(61)の過熱を一層確実に防止することができ、カウンタートップ(10)等の熱的損傷の心配が更に少なくなる。
請求項5の発明によれば、汁受皿(71)の外周フランジ(73)に形成された通気窓によって、上記請求項3,4の発明と同様の効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、上記発明の実施の形態を説明する。
[全体構成]
図1に示すように、本実施の形態に係るドロップインコンロは、焼き物用グリル(21)が設けられた箱体(11)と、該箱体(11)の上端部に連設された枠体(61)と、該枠体(61)内に装填される汁受皿(71)及び五徳(41)を具備している。
【0022】
以下、各部の詳細について説明する。
[箱体(11)について]
図1及び図2に示すように、箱体(11)は上方に開放する直方体状に形成されていると共に、該箱体(11)の前面には点火ボタン(53)(53)や火力調節レバー(55)(55)が設けられている。又、箱体(11)の中央には焼き物用グリル(21)が設けられていると共に、該焼き物用グリル(21)は、図2の如く、天井バーナ(25)(25)を具備する焼成室(26)内に設けられた引き出し自在な焼き物トレー(23)を具備し、該焼き物トレー(23)には焼網(27)が装填されている。尚、上記焼き物トレー(23)は、図2に於いて紙面の手前方向に引き出し得るようになっている。
【0023】
上記焼成室(26)の天井板(28)の上面には、支持脚(43)(43)を介して加熱源たるガスバーナ(51)(51)が載置されている。
上記箱体(11)の上端部内周には結合フランジ(15)が張り出しており、該結合フランジ(15)のうちコンロ横方向に対向する部分には、四個のネジ孔(16)(16)が形成されている。
[枠体(61)について]
上記箱体(11)の上端部に連設される平面視矩形状の枠体(61)は図3の如き構造を有している。尚、後述の庇部 (118) は図示していない。
【0024】
この枠体(61)は、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)の周縁に係合する外周フランジ(62)と、該外周フランジ(62)の内周から屈曲垂下する第1起立部(63)と、該第1起立部(63)の下端から水平方向内側に屈曲する五徳載置部(64)と、該五徳載置部(64)の内周から屈曲垂下し且つ透孔(119)(119)を具備する第2起立部(65)(請求項1,2の発明特定事項たる「板体」に対応する。)と、該第2起立部(65)の下端から水平方向内側に屈曲するフランジ(66)と、該フランジ(66)の内周から屈曲起立する起立板(A)(汁受皿(71)用の載置部)を具備し、該起立板(A)には、その上端に開放する通気窓(69)(69)としての切欠き(690)(690)が所定間隔で開設されている。そして、上記起立板(A)に於ける切欠き(690)の下方が後述する煮こぼれの漏出を防止する為の堤部(68)となっている。又、図2の想像線で示すように、枠体(61)に開設された透孔(119)の上辺に堤部(68)側へ突出する庇部(118)を設けて、枠体(61)の内面に沿って流下する煮こぼれが透孔(119)から外部に漏出するのを防止している。
【0025】
上記フランジ(66)のうち、コンロ横方向に対向する部分には、四個の長孔(57)(57)が開設されていると共に、これら四個の長孔(57)(57)は前記フランジ(66)の四隅近傍に位置している。又、これら長孔(57)(57)はコンロ前後方向に長い形状を有していると共に、該長孔(57)(57)は既述箱体(11)上端部の結合フランジ(15)のネジ孔(16)(16)に対向する位置に形成されている。尚、上記長孔(57)(57)を形成するのは、既述従来のものと同様に箱体(11)に対する枠体(61)の前後位置を調節可能とする為である。
【0026】
又、上記枠体(61)では、上記フランジ(66)の内周に堤部(68)が屈曲起立しているから、調理時に鍋等から漏れた煮こぼれが前記堤部(68)とフランジ(66)と第2起立部(65)で形成される溝(60)に溜る。従って、枠体(61)の下端部に連設された箱体(11)内に上記煮こぼれが落下する心配が少なくなる。
尚、本実施の形態では、堤部(68)の上方に延長した起立片(67)(67)の上端に汁受皿(71)が載置されるようにし、該起立片(67)(67)の相互間の切欠き(690) を通気窓(69)としたが、図7に示すように、フランジ(66)の内周から汁受皿(71)の載置部となる起立板(A) を屈曲起立させ、該起立板(A) に、その上端に開放しない開口(661) を形成し、該開口(661) を通気窓(69)として機能させることもできる。この場合、上記起立板(A) に於ける上記開口(661) の下方が堤部(68)となる。又、図3に図示した枠体(61)では、起立板(A) の上辺が凹凸状に形成されているから、その内側の溝(60)に溜った煮こぼれを摺擦具で摺擦清掃するときに、該摺擦具が上記起立板(A) の上辺の凹凸部に引っ掛かって清掃しにくいが、図7のものでは起立板(A) の上辺が一定高さになっているから、上記摺擦具が引っ掛かる心配がなく、清掃作業が円滑に行える。
[汁受皿(71)について]
次に、汁受皿(71)について説明する。
【0027】
図2に示すように、汁受皿(71)は、煮こぼれ貯留用凹部(74)とその上端の外周フランジ(73)を具備し、該外周フランジ(73)の外縁には位置決め用垂下片(72)が屈曲形成されている。そして、上記外周フランジ(73)の外周近傍が既述枠体(61)の内周の起立片(67)(67)の上端に載置されるようになっている。又、煮こぼれ貯留用凹部(74)の底板(75)には、ガスバーナ(51)(51)のバーナヘッド(52)(52)の外径より一回り大きな内径を有するバーナ挿通孔(34)(34)が開設されていると共に、該バーナ挿通孔(34)(34)は、バーナヘッド(52)(52)に外嵌するカバーリング(76)(76)で覆われている。
[その他]
五徳(41)は、五徳枠(45)とその上辺に連設された五徳爪(46)を具備し、五徳枠(45)の外周部は、既述枠体(61)の五徳載置部(64)に載置されるように構成されている。又、五徳枠(45)の内周には庇部(47)が延出しており、該庇部(47)により、汁受皿(71)とその外周を支持する枠体(61)の境界部が隠蔽されている。
[各部の組み立て作業について]
焼き物用グリル(21)やガスバーナ(51)(51)が設けられた箱体(11)の上端部の結合フランジ(15)に枠体(61)下端部のフランジ(66)を重ね合わせると共に、該フランジ(66)に形成された長孔(57)(57)と結合フランジ(15)のネジ孔(16)(16)とを対応させる。次に、上記フランジ(66)の長孔(57)(57)から結合フランジ(15)のネジ孔(16)(16)にビス(14)(14)を螺入し、これにより、枠体(61)と箱体(11)を結合する。従って、この実施の形態では、枠体(61)下端部の長孔(57)(57)を具備するフランジ(66)と箱体(11)上端部のネジ孔(16)(16)を具備する結合フランジ(15)と、これら両者を結合するビス(14)(14)が既述発明特定事項たる結合手段に対応している。
【0028】
次に、上記枠体(61)の外周フランジ(62)の先端にゴムパッキン(20)を装着し、この状態でシステムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)に箱体(11)を落とし込むと共に、枠体(61)の外周フランジ(62)を前記装着口(18)の周縁に係合させる。その後、枠体(61)の内周に設けられた起立片(67)(67)に汁受皿(71)の外周フランジ(73)を係合載置し、更に、枠体(61)の上下方向の中程に形成された五徳載置部(64)に五徳枠(45)を載置すると、カウンタートップ(10)にドロップインコンロが組み付けられる。
[使用の実際について]
次に、上記ドロップインコンロの使用の実際について説明する。
【0029】
五徳(41)に鍋を載置してガスバーナ(51)を燃焼させると、該ガスバーナ(51)に形成される炎の輻射熱で汁受皿(71)が加熱されて温度上昇する。ところが、汁受皿(71)は外周フランジ(73)の部分が枠体(61)の起立片(67)(67)の上端に接触しているだけであるから、これら汁受皿(71)と枠体(61)の構成材料が組織レベルで結合されている場合に比べて、前記汁受皿(71)から枠体(61)に熱伝達されにくくなり、これにより、枠体(61)の外周フランジ(62)に接触するゴムパッキン(20)やカウンタートップ(10)が熱的損傷を受けにくくなる。
【0030】
又、焼き物用グリル(21)からの熱や五徳(41)に載置された鍋の鍋底からの輻射熱によって、箱体(11)内が温度上昇すると、箱体(11)の構成壁の熱が枠体(61)に伝達される。ところが、枠体(61)の外周フランジ(62)及びその近傍はドロップインコンロの上方空間に露出して放熱し易くなっているから、箱体(11)内の熱がゴムパッキン(20)やカウンタートップ(10)に伝達しにくくなる。これにより、これらゴムパッキン(20)やカウンタートップ(10)が熱的損傷を受けにくくなる。
【0031】
又、箱体(11)内の熱は、通気窓(69)→汁受皿(71)の外周→汁受皿(71)と五徳枠(45)の庇部(47)との間隙→汁受皿(71)の上方空間と繋がる経路で流動して大気に放出される。これにより、箱体(11)内の温度上昇が一層抑えられ、該箱体(11)やその上端に連設された枠体(61)の温度上昇が抑えられ、上記ゴムパッキン(20)等の熱的損傷を一層確実に防止することができる。更に、枠体(61)の第2起立部(65)に透孔(119)が形成されているから、箱体(11)の外部の空気が、上記透孔(119)→枠体(61)の内側→汁受皿(71)と五徳枠(45)の庇部(47)との間隙→汁受皿(71)の上方空間と繋がる経路で流動し、これにより、枠体(61)の温度上昇を一層確実に抑制する。
【0032】
又、箱体(11)上端部に連設された枠体(61)は、その内側の汁受皿(71)と一体と成って箱体(11)の上端開口を被蓋する機能と該箱体(11)をカウンタートップ(10)に吊り下げる機能を兼備するから、既述従来の吊下げ枠(12)の如き箱体(11)を吊り下げる為だけの単一の機能しか持たない特別な部品を設ける必要がなく、部品数を減少させることができる。
[変形例]
A・上記実施の形態では、枠体(61)の内周に設けた起立片(67)(67)に汁受皿(71)を載置したが、図4に示すように、汁受皿(71)の外周フランジ(73)の外周から屈曲垂下する垂下板(B)を形成すると共に、該垂下板(B)に、その下端に開放する切欠き(790)(790)を形成して該切欠き(790)(790)を通気窓(79)(79)とし、該通気窓(79)(79)の間の支持脚(78)(78)を枠体(61)下端部のフランジ(66)に載置させるものも請求項1,2,4の発明概念に含まれる。この場合、箱体(11)内の熱は、上記通気窓(79)たる切欠き(790)(790)を介して大気に放出される。
【0033】
尚、汁受皿(71)に通気窓(79)を形成する場合、図8のような構造を採用することも可能である。即ち、汁受皿(71)の外周フランジ(73)の外縁全域を下方に屈曲させて垂下板(B)を形成し、該垂下板(B)に所定間隔で通気窓(79)としての開口(781)を開設する。この場合、同図のように、枠体(61)の下端部のフランジ(66)から起立屈曲する堤部(68)の上端より上方に上記開口(781)を位置させることもできるが、想像線で示すように堤部(68)を高くして該堤部(68)と開口(781)が横方向にオーバーラプする構成とすることもできる。
B・図5は、箱体(11)の上端部の結合フランジ(15)を、箱体(11)側壁から内側に屈曲する第1水平部(150)とその先端から屈曲起立する起立部(151)と更にその先端から箱体(11)中心側に屈曲する第2水平部(152)から構成したもので、枠体(61)の堤部(68)から内側に屈曲するフランジ(680)と上記第2水平部(152)をビス(14)で結合する。その他の構造は図2のものと同様に構成する。このものでは、曲げ加工によってフランジ(680)を形成すると、互いに隣接する起立片(67)(67)相互の間隔部が通気窓(69)となる。
【0034】
このものでは、ビス(14)が枠体(61)の内周下部の溝(60)に位置しないから、該溝(60)に溜る煮こぼれで上記ビス(14)が汚損されない。又、上記ビス(14)を挿通させる長孔(57)も上記溝(60)の底壁に形成されるものでないから、該長孔(57)が前記溝(60)の底壁に形成される図2,図3のものと相違し、溝(60)内の煮こぼれが箱体(11)側に漏れる心配を確実に防止することができる。
【0035】
このものでは、箱体(11)の側壁(111)が想像線で示すように起立部(151)の下方延長部に位置する構成とすることができ、係る構成を採用すれば、箱体(11)の構造の簡略化を図ることができると共に、結合フランジ(15)を形成する為の曲げ回数が1回で済み、曲げ加工が容易に行える。尚、上記溝(60)より上方のフランジ(680)やビス(14)で箱体(11)と枠体(61)を結合する図5の構成は、図4の構造を有するものにも同様に適用できる。
C・図2,図3や図4のものでは、汁受皿(71)と枠体(61)の境界部に通気窓(69)(79)が形成されているが、図6のように、汁受皿(71)に形成された煮こぼれ貯留用凹部(74)の外周に張り出す外周フランジ(73)に通気窓(730)を開設する構成も採用できる。このものは、請求項5の発明に対応し、該通気窓(730)が図2,図3や図4に現れる既述通気窓(69)(79)と同一機能を発揮する。このものでは、上記通気窓(730)の上方は五徳枠(45)の庇部(47)で覆われており、これにより、通気窓(730)内に煮こぼれが侵入するのを防止しているが、図6の想像線で示すように、汁受皿(71)の構成壁を切り起こして形成した隆起板(731)が上記通気窓(730)を覆ってこれに煮こぼれが侵入するのを防止する構造を採用することもできる。この場合は、上記庇部(47)を通気窓(730)の上方まで延長させる必要はない。
【0036】
尚、図6のものに於ても、箱体(11)と枠体(61)の結合構造として既述図5の構造を採用することができることは言うまでもない。
D・加熱源として、既述ガスバーナ(51)以外に電気ヒータを採用することもできる。
E・上記何れの図示例のものに於いても、枠体(61)の五徳載置部(64)と五徳枠(45)の間に通気路を形成すれば、該通気路を流れる空気によって五徳枠(45)や枠体(61)の温度上昇を一層抑えることができる。具体的には、枠体(61)の五徳載置部(64)に所定間隔で隆起する複数の凸部を設けるか又は、五徳枠(45)の下部に下方開放の切欠き等を形成し、上記複数の凸部の相互間や上記切欠きを通気路とする。
F・枠体(61)のフランジ(66)から屈曲起立する起立板(A)のうち、矩形の枠体(61)の前辺全域及び後辺全域に延びる切欠き(690)を形成し、残余の右辺全域及び左辺全域の起立板(A)を載置部とすることも可能である。又、これとは逆に、枠体(61)の右辺全域及び左辺全域に延びる切欠き(690)を形成し、前辺全域及び後辺全域の起立板(A)を載置部とすることもできる。
【0037】
更に、図4,図8のように汁受皿(71)の垂下板(B)に通気窓を形成する場合においても、前記前辺及び後辺に対応する部分の全域に延びる切欠き(790)を形成し、残余の右辺及び左辺に対応する部分の全域の垂下板(B)を載置部に載置することも可能である。又、これとは逆に、垂下板(B)に於ける上記左右辺に対応する部分に、その全域に延びる切欠き(790)を形成し、前後の辺の全域の垂下板(B)を載置部に載置することもできる。
G・上記枠体(61)内周の起立板(A)や汁受皿(71)外周の垂下板(B)に通気窓を形成する場合、これら矩形状の枠体(61)や汁受皿(71)の前後辺及び左右辺の全周に亘って前記通気窓を形成する構成を採用することも可能であり、又、上記前後及び左右辺のうち、熱的に配慮する必要がある部分にのみ前記通気窓を形成する構成を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るドロップインコンロの外観斜視図
【図2】図1のドロップインコンロを、コンロ横方向に切断した状態の断面図
【図3】図2に現れる枠体(61)の断面斜視図
【図4】枠体(61)と汁受皿(71)の結合部の変形例を示す部分断面図
【図5】箱体(11)と枠体(61)の結合構造の変形例を示す部分拡大斜視図
【図6】通気窓の形成位置の変形例の説明図
【図7】通気窓の形成位置の変形例の説明図
【図8】通気窓の形成位置の変形例の説明図
【図9】従来例の説明図
【符号の説明】
(10)・・・カウンタートップ
(11)・・・箱体
(14)・・・ビス
(15)・・・結合フランジ
(18)・・・装着口
(51)・・・ガスバーナ
(61)・・・枠体
(62)・・・外周フランジ
(66)・・・フランジ
(71)・・・汁受皿
Claims (5)
- 上端開放の箱体(11)と、
前記箱体(11)の上端部に結合手段を介して結合・分離可能に連設され、且つ、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)の周縁に上方から係合する外周フランジ(62)を具備する枠体(61)と、
前記枠体(61)の内周面から突出する載置部に外周が上方から係合する汁受皿(71)と、
前記汁受皿(71)の上方で発熱する加熱源を具備し、
前記枠体 (61) の外周フランジ (62) の内周から垂下する板体に透孔 (119) を開設すると共に、該透孔 (119) の上辺に内方へ突出する庇部 (118) を設けた事を特徴とするドロップインコンロ。 - ガスバ−ナ(51)を収容する上端開放の箱体(11)と、
前記箱体(11)の上端部に結合手段を介して結合・分離可能に連設され、且つ、システムキッチンのカウンタートップ(10)に形成された装着口(18)の周縁に上方から係合する外周フランジ(62)を具備する枠体(61)と、
前記枠体(61)の内周面から突出する載置部に外周が上方から係合し、且つ、前記ガスバーナ(51)のバーナヘッドに外嵌するバーナ挿通孔(34)が底板に開設された汁受皿(71)とを具備し、
前記枠体 (61) の外周フランジ (62) の内周から垂下する板体に透孔 (119) を開設すると共に、該透孔 (119) の上辺に内方へ突出する庇部 (118) を設けた事を特徴とするドロップインコンロ。 - 前記載置部は、前記枠体 (61) の内周に張り出すフランジ (66) の内周から起立した起立板で構成され、
該起立板には通気窓が形成され、
前記通気窓によって、前記箱体 (11) 内と前記汁受皿 (71) の上方空間が連通される請求項1又は請求項2に記載のドロップインコンロ。 - 前記載置部は、前記枠体 (61) の内周に張り出すフランジ (66) で構成され、
前記汁受皿 (71) の外周から屈曲垂下し且つ前記フランジに載置される垂下板には通気窓が形成され、
前記通気窓によって、前記箱体 (11) 内と前記汁受皿 (71) の上方空間が連通される請求項1又は請求項2に記載のドロップインコンロ。 - 前記汁受皿 (71) に形成された煮こぼれ貯留用凹部 (74) の外側に張り出す外周フランジ (73) に、前記箱体 (11) 内と前記汁受皿 (71) の上方空間を連通させる通気窓が形成されている請求項1又は請求項2に記載のドロップインコンロ。
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-
1997
- 1997-11-10 JP JP30692797A patent/JP3798537B2/ja not_active Expired - Lifetime
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