JP3811299B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、機体の前面に複数個のシンボル表示部が一列に配置され、遊技者の始動操作に応じてこれらのシンボル表示部にシンボル列の移動表示を開始させた後、各シンボル列の移動表示を順次停止操作に応じて停止させ、すべてのシンボル列の移動表示が停止したときに、所定の入賞ライン上に成立したシンボルの組合せにより、勝敗を決するようにしたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の典型的なスロットマシンは、前面の正面パネルにシンボル表示窓が開設され、このシンボル表示窓内に通常3個のシンボル列を表示するようにしている。各シンボル列は、外周面に複数種のシンボルが描かれたリール、または液晶表示板などの表示板上での画像表示などにより実現するもので、遊技者によるゲーム開始操作があると、リールの回転や表示板上でのシンボルのスクロール表示などにより、各シンボル列が一斉に移動を開始して、各種シンボルが移動している状態で表示される。
【0003】
前記シンボル表示窓の形成位置には、各シンボル列にかかるように、上、中、下の3本の水平ライン、および右下がり、左下がりの2本の斜めラインが描かれている。前記したシンボル列の移動表示が行われている状態下で、遊技者により各リールの停止操作が順次行われると、対応するシンボル列の移動表示が停止し、すべての移動表示が停止すると、各停止ライン上にそれぞれ3個のシンボルが整列した状態で表示される。このとき有効化された停止ライン(以下これを「入賞ライン」という)上に特定のシンボルの組合せが成立していると入賞となり、遊技者に、所定枚数のメダルの払出しなどの特典が与えられる。
【0004】
さらに近年では、上、中、下、斜めの5本の入賞ラインに加え、縦方向に沿う3本の入賞ラインを設定し、合計8本の停止ラインのいずれかに特定のシンボルの組合せが成立したときを、入賞となすようにしたスロットマシンが提案されている(特開平8−10383号)。
【0005】
またパチンコ機においても、3個のシンボル列にそれぞれ3個のシンボル表示位置を設定するとともに、縦3本、横3本、斜め2本の合計8本の入賞ラインを設け、これら8本の入賞ラインのいずれかを選択して、入賞シンボルを整列させるようにした機種が提案されている(特開平10−85403号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
各シンボル列にかかるラインのみを入賞ラインとする遊技機では、第1、第2の各シンボル列の移動表示が停止した段階で、いずれのライン上にも入賞シンボルの組合せが整列しない場合、この段階で入賞への望みが絶たれてしまうことになる。したがって遊技者は、第3のシンボル列の停止動作に注意を払わなくなり、停止操作を惰性で行うようになる。
【0007】
一方、各シンボル列にかかる入賞ラインに加え、個々のシンボル列に沿って縦方向のラインを入賞ラインとした遊技機では、第1または第2のシンボル列が停止した時点で縦方向の入賞ライン上に入賞シンボルが整列して、入賞が確定してしまう可能性がある。特にスロットマシンでは、2本以上の入賞ラインに同時に入賞を発生させる「ダブル入賞」が禁止されているため、このようにゲームの途中で入賞が確定してしまうと、遊技者は、残りのシンボル列の停止動作になんら関心をもたなくなって、前記と同様に惰性的な停止操作を行うようになる。
【0008】
この発明は上記問題点に着目してなされたもので、抽選に当選しており、かつ最後に停止させるシンボル表示部にそのシンボル列に沿う入賞ラインが設定されているときのみ、当該入賞ラインに入賞用のシンボル組合せが成立される可能性を設定することにより、最後のシンボル列が停止するまで遊技者の注意を惹きつけて、興趣のあるゲームを展開するスロットマシンを提供することを技術課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるスロットマシンでは、シンボル列の移動表示が可能であって、停止時に機体前面に複数個のシンボルを停止表示するシンボル表示部が、前記シンボルの停止表示数と同じ数だけ一列に配置されるとともに、前記シンボル表示部毎のシンボル停止表示位置を結ぶ第1の入賞ラインが複数設定される。また少なくとも1つのシンボル表示部が表示するシンボル列には、入賞用のシンボル組合せを構成するシンボルがその組合せに応じた並び順で配置された部分が含まれるとともに、このシンボル表示部のシンボル列に沿って第2の入賞ラインが設定され、入賞を成立させるか否かを決める抽選を遊技者の始動操作に応じて行う抽選手段と、前記各シンボル表示部の移動表示をそれぞれ遊技者の停止操作に応じて停止させるとともに、前記抽選に当選しているときは、所定の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せが成立し、前記抽選にはずれたときは、いずれの入賞ラインにも入賞用のシンボル組合せが成立しないように、各シンボル表示部の移動表示の停止タイミングを制御する停止制御手段とを具備する。
さらに前記停止制御手段は、移動表示中のシンボル表示部が残り1つになる前に前記第2の入賞ラインが設定されたシンボル表示部に対する停止操作が行われたときは、この第2の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せを成立させないタイミングで前記移動表示を停止させ、前記抽選に当選している状態下において前記第2の入賞ラインが設定されたシンボル表示部が最後の停止操作の対象となったときは、前記第2の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せが成立するタイミングで前記移動表示を停止できるように構成される。
【0010】
請求項2の発明では、前記複数のシンボル表示部のすべてに、前記入賞用のシンボル組合せを構成するシンボルがその組合せに応じた並び順に配置された部分を含むシンボル列が設定されるとともに、すべてのシンボル表示部に前記第2の入賞ラインが設定される。
【0011】
【作用】
たとえば3個のシンボル表示部が一列に並べて配置され、これらのシンボル表示部毎に3個のシンボル表示位置が設けられている場合、少なくとも1つのシンボル表示部のシンボル列には、入賞用のシンボル組合せ(たとえば「7・7・7」)を構成するシンボルがその組合せに応じた並び順で配置された部分が含まれる。またこのシンボル表示部には、そのシンボル列に沿う第2の入賞ラインが設定される。
各シンボル表示部は、遊技者の始動操作に応じて移動表示を開始した後に、順次停止操作に応じて停止してゆくが、前記第2の入賞ラインが設定されたシンボル表示部が1番目または2番目に停止するシンボル表示部になる場合には、前記入賞用のシンボル組合せが第2の入賞ラインに成立しないような停止制御が実施される。一方、抽選に当選している状態下で最後に停止するシンボル表示部に第2の入賞ラインが設定されている場合には、この第2の入賞ラインに入賞用のシンボル組合せを成立させることが可能になる。
【0012】
このように、各シンボル表示部のシンボル停止表示位置を結ぶ第1の入賞ライン以外に、シンボル列に沿って第2の入賞ラインを設定しても、抽選に当選しており、かつ最後に停止操作されるシンボル表示部に第2の入賞ラインが設定されていない限り、第2の入賞ラインに入賞が成立することはない。また2番目のシンボル表示部の移動表示が停止した時点で、どの入賞ライン上にも入賞用のシンボル組合せが成立していなくとも、最後に停止操作されるシンボル表示部に第2の入賞ラインが設定されている場合には、その入賞ライン上に入賞が成立する可能性が残されているので、最後のシンボル列が停止するまで勝敗が判明することがない。
また移動表示中のシンボル表示部が残り1つになる前に行われた停止操作が、第2の入賞ラインに入賞用のシンボル組合せを成立させることが可能なタイミングで行われた場合でも、シンボル列を1駒滑らせて停止させることにより、第2の入賞ラインに入賞のシンボル組合せが成立するのを容易に回避することができる。
【0013】
請求項2の発明では、複数のシンボル表示部のすべてに、前記入賞用のシンボル組合せに応じた並び順を含むシンボル列と第2の入賞ラインとが設定されるので、抽選に当選している場合には、どのシンボル表示部が最後に停止することになっても、その最後のシンボル表示部のシンボル列に沿う入賞ライン上に入賞が成立する可能性を設定することができる。
【0014】
【実施例】
図1は、この発明が適用されたスロットマシンの外観を、図2は機体内部の構成を、それぞれ示す。
このスロットマシンの機体1は、ボックス形状の本体部2の前面開口に扉部3を開閉可能に取り付けて成る。前記本体部2の中空内部には、上段位置にリールブロック4、制御回路などが配置された回路基板5などが組み込まれ、下段位置には多数枚のメダルを収容するホッパー6aを有するメダル放出機6などが組み込まれている。
【0015】
前記リールブロック4は、金属フレーム7に3個のリール8a,8b,8cが一体に組み付けられて成る。各リール8a,8b,8cの外周面には、複数種のシンボルが所定の順序で配備されており、このうちいくつかのシンボルは、入賞シンボルとして機能する。
さらにこのリールブロック4には、各リール8a,8b,8cを個別に回転駆動するステッピングモータ9a,9b,9cが組み付けられている。
【0016】
前記扉部3の本体は、所定の厚みをもたせた金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚のパネル11,12,13が、後面に各種表示器や操作スイッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けられている。
【0017】
各パネル11,12,13は、透明な合成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施して形成されるもので、中央の正面パネル11の各リールへの対応位置には、それぞれ無着色で透明のシンボル表示窓20a,20b,20cが形成される。また上部パネル12および下部パネル13には機種名やゲーム情報などが描画される。
【0018】
正面パネル11と下部パネル13との間のフレーム部分には、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,メダル投入口16,ベット釦スイッチ17a,17b,17c,精算スイッチ18,切替スイッチ19などが配備され、下部パネル13の下方には、メダル払出口22,メダル受け皿23などが設けられる。
【0019】
各シンボル表示窓20a,20b,20cは、それぞれ各リール8a,8b,8cの停止時に、3個のシンボルを表示可能な大きさに形成されており、正面パネル11の各シンボル表示窓20a,20b,20cの形成位置には、図3に示すように、各窓毎の上,中,下段のシンボル表示位置にかかるように、水平および斜めの合計5本の停止ラインL1〜L5が表されている。
また正面パネル11の内側には、蛍光灯より成る照明装置21が配設されている。電源投入後、照明装置21は常時点灯し、各リール8a,8b,8cの外周面に斜め上方より照明が施される。
【0020】
さらにこの実施例では、各シンボル表示窓20a,20b,20c内の各シンボル表示位置に沿って縦方向の停止ラインL6〜L8を設定するとともに、各リール8a,8b,8cのリール周面に、それぞれ同種の入賞シンボルが3個連続する箇所を、少なくとも一箇所、設けるようにしている。
【0021】
なおこの実施例では、機械式のリール8a,8b,8cによりシンボル列を移動させて表示するようにしているが、これらリール8a,8b,8cに代えて、ベルトやディスクのような回転体を用いてシンボル列を移動表示するようにしてもよい。また液晶表示板やCRTディスプレイの表示画面上に、シンボルを画像で表示してスクロールすることにより、シンボルを変動表示するようにしてもよい。
【0022】
この実施例のスロットマシンは、機体内に多数枚のメダルを貯留しておき、その貯留メダルの消費によりゲームを実施するという、いわゆるクレジット型のゲームを実施可能であり、メダル投入口16からのメダル投入、またはベット釦スイッチ17a〜17cの押操作による貯留メダルの消費により、ゲーム開始可能な状態が設定される。
【0023】
なお各ベッド釦スイッチのうち、正面パネル11の下方の張出し面上に設けられたスイッチ17aは、最大投入枚数である3枚の貯留メダルを消費するためのもの、フレームの垂直面上に配置されたスイッチ17b,17cは、それぞれ2枚、1枚の貯留メダルを消費するためのものである。
また精算スイッチ18は、内部に貯留されたメダルを精算して、メダル払出口22よりメダル受け皿23へ払い出しさせる際に操作される。また切替スイッチ19は、貯留メダルによるメダル投入方式、メダル投入口16から直接メダルを投入する方式のいずれかを選択するためのものである。
【0024】
メダル投入口16からの、またはいずれかベッド釦スイッチ24a,24b,24cの操作によるメダル投入枚数が1枚であれば、中央の停止ラインL1および縦方向の3本の停止ラインL6〜L8(以下単に「縦ラインL6〜L8」という)が入賞ラインとして有効化される。またメダル投入枚数が2枚であれば、上、中、下の3本の停止ラインL1〜L3および縦ラインL6〜L8が、3枚であれば、すべての停止ラインL1〜L8が、それぞれ入賞ラインとして有効化される。
【0025】
なお図3の例では、各縦ラインL6〜L8を、水平、斜めの各停止ラインL1〜L5と区別して仮想的に示してあるが、特に縦ラインL6〜L8を明示してはならないというものではなく、すべての停止ラインL1〜L8を同様の態様でシンボル表示窓上に描画するようにしてもよい。
【0026】
上記構成のスロットマシンにおいて、遊技者によるメダル投入操作(前記したメダル投入、またはベット釦スイッチ24a〜24cの操作のいずれかを意味する)で所定数の停止ラインが有効化され、ついで始動レバー14の操作により全てのリール8a,8b,8cが一斉に始動すると、後記する制御回路部25内で抽選処理が行われ、有効ライン上に入賞のシンボルの組合せを整列表示させるかどうかが決定される。そしてこの抽選が「当たり」になると、その後、制御回路部25は、停止釦スイッチ15a,15b,15cが操作される都度、対応するリール8a,8b,8cに対し、いずれかの入賞ライン上に同じ入賞シンボルを揃えて停止させるための引込み制御を実施し、入賞を成立させる。
【0027】
ただし入賞ラインとして有効化されたすべての停止ラインについてこの引込み制御を実施すると、第1番目または2番目のリールが停止した段階で、そのリールに対応する縦ライン上に入賞のシンボルが3個整列し、最終のリールが停止する前に入賞が成立してしまうという不具合が生じる。
【0028】
そこでこの実施例では、図4(1)(2)(3)に示すように、1番目、2番目に停止操作されたリールに対しては、対応する縦ライン上に入賞シンボルが整列しないようなタイミングでリールを停止させ、最終に停止させるリールに対してのみ、そのリールに対応する縦ラインを入賞シンボルを引き込むためのラインとして有効化し、前記抽選が「当たり」のとき、その縦ライン上にリール上の3個の入賞シンボルが整列させるようなリール停止制御を実施している。
【0029】
なお図4(1)(2)(3)の例では、各リール8a,8b,8c毎に、連続的に配置する入賞シンボルを異なる種類のものに設定しているが、これに限らず、各リール8a,8b,8cとも同種の入賞シンボルを採用するようにしてもよい。また必ずしも同種の入賞シンボルを連続させる必要はなく、異なる種類のシンボルを所定の順序で並べる方式に代えてもよい。また入賞シンボルを連続させる箇所はリールの1箇所に限らず、複数箇所に設定してもよい(この場合、勿論、設定箇所毎にシンボルの種類を変えることが可能である)。
【0030】
さらに上記実施例では、3個のリールすべてを、縦ライン上での入賞が可能なように設定しているが、遊技者の停止操作の順序について統計をとり、最終的に操作される頻度の高いリールのみを、縦ライン上での入賞が可能なように設定してもよい。またリールの数やリール毎のシンボル表示位置の数は、この実施例に限定されるものではなく、例えば4個のリールを配備したり、シンボル表示位置を4個にした機種でも、同様の設定を行うことが可能である。
【0031】
図5は、上記スロットマシンの電気的構成を示す。
図中、制御回路部25はマイクロコンピュータより成り、制御主体であるCPU27,制御プログラム、各リールのシンボル配列テーブル、抽選用の参照テーブルなどが記憶されるROM28,データの読み書きに用いられるRAM29,抽選用の乱数発生器30などを含む。
【0032】
前記制御回路部25にはバス26を介して、始動レバー14,各停止釦スイッチ15a,15b,15c,ベット釦スイッチ17a,17b,17c,精算スイッチ18,切換スイッチ19,メダル検知センサ31などの入力各部や、リール駆動部32,メダル払出機6,表示回路33などの出力各部が接続される。
【0033】
前記メダル検知センサ31は、メダル投入口16の内側に配備されて、機体内部へのメダルの投入を検出する。リール駆動部32は、各リール8a,8b,8cのステッピングモータ9a,9b,9cを駆動して、各リール8a,8b,8cを回転および停止させるためのものである。また表示回路33は、機体前面部の各種表示器の表示動作を制御するためのものである。
【0034】
なお前記したリールの引込み制御は、前記ステッピングモータ9a,9b,9cのパルス数を計数しつつその計数値をROM28内のシンボル配列テーブルと比較することにより、各リール8a,8b,8cの回転位置を検出するとともに、遊技者の停止操作に応じて、対応するリールを所定の駒数分だけ滑らせることにより、入賞のシンボル表示位置に目的とする入賞シンボルを引き込んで停止させるものであるが、この構成および制御は公知のものであるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0035】
図6は、前記制御回路部25によるスロットマシンの一連の制御の流れを示す。なお図中、「ST」は、制御の各ステップを意味する。
まずST1において、遊技者によるメダル投入操作があると、CPU27は、つぎのST2で、その投入枚数に応じた停止ラインを、入賞ラインとして有効化する。
【0036】
さらに遊技者により始動レバー14が操作されると、ST3が「YES」となり、これを受けてCPU27は、続くST4で、各リール8a,8b,8cを一斉に回転させた後、ST5で入賞を成立させるかどうかの抽選を実施する。
なおこの抽選は、具体的には、前記乱数発生器30からの乱数値を取り込んで、その値をROM28内の抽選テーブルと照合することにより行われる。
【0037】
すべてのリール8a,8b,8cの始動後、遊技者により最初の停止操作が行われると、ST6が「YES」、ST7が「NO」となり、CPU27は、前記の抽選結果をチェックする(ST8)。そしてこの抽選が当たりであれば、ST8からST9へと進んで、設定された入賞ラインのうち、縦ラインL6〜L8を除くいずれかの入賞ライン上への入賞シンボルの引込みが可能であるかどうかがチェックされる。この判定が「YES」であれば、ST10へと進んで、前記停止操作されたリールに対し、ST9の判定結果に基づく引込み制御が行われた結果、目的とする入賞ライン上に入賞シンボルが引き込まれて停止表示される。
【0038】
一方、停止操作位置から定められた駒数内に入賞シンボルが存在しない場合には、ST9が「NO」となってST11に進み、停止操作されたリールは、原則として、停止操作位置で停止するように制御される。ただし、その制御により各シンボル停止位置に3個の入賞シンボルが停止する場合は、CPU27は、前記リールを停止操作位置から所定駒数だけ滑らせて停止させ、縦ライン上での入賞シンボルの整列を回避する。
この場合、リールを1駒滑らせて停止させるだけで、前記3個の入賞シンボルのうちの最下位のシンボルをシンボル表示窓外へと移動させることができるので、縦ライン上での入賞成立を、容易に回避することができる。
なお前記抽選がはずれている場合には、ST8が「NO」となるが、この場合も同様にST11へと移行して、停止操作されたリールに対し、縦ライン上に入賞シンボルが整列しないようなリール停止制御が実施される。
【0039】
第2の停止操作に対しても、前記第1の停止操作時と同様の制御が実施され、さらに第3の停止操作がなされると、ST6,7がともに「YES」となってST12以下の手順へと移行する。
まずST12において、CPU27は、再び前記抽選結果をチェックする。この抽選が当たりの場合は、ST12からST13へと進んで、縦ラインを含む有効化されたいずれかの停止ライン上に入賞シンボルを整列させることが可能であるかどうかがチェックされる。
【0040】
停止操作位置から定められた駒数分だけリールを滑らすことにより、いずれかの停止ライン上に入賞シンボルを整列させることが可能な場合は、ST13が「YES」となり、CPU27は、ST14で、この判定に基づくリール停止制御を実施して入賞を成立させた後、続くST15で前記メダル払出機6を駆動して、メダル払出口17より所定枚数のメダルを放出させて、処理を終了する。
【0041】
なおいずれの停止ライン上にも入賞シンボルを整列させられない場合はST13からST16へと移行し、停止操作されたリールは、原則として、停止操作のタイミングに合わせて停止するように制御される。
また前記抽選がはずれの場合は、ST12からST17へと進んで、停止操作されたリールは、原則として、停止操作のタイミングに合わせて停止することになる。ただし、この停止タイミングがいずれかの入賞ライン上に入賞シンボルが整列するタイミングに合ってしまう場合には、CPU27は、そのライン上での入賞成立を回避するために、前記リールを所定駒数分だけ滑らせて停止させる。
【0042】
上記のような制御によれば、2番目のリールが停止した時点で、横方向または斜め方向にかかるライン上での入賞の可能性がなくなったとしても、最終のリールの停止により、その縦ライン上での入賞が成立する可能性が残されているので、遊技者は、最終のリールが停止するまで入賞に対する期待感を喪失せず、リールの動作に最後まで集中するようになる。また1番目または2番目のリールが停止した時点では縦ライン上に入賞シンボルが整列することがないので、最終のリールが停止する前に勝敗が決定することがなく、最終のリール停止操作も、集中した状態で行われるようになる。
【0043】
さらに抽選が当たっており、1番目、2番目の停止操作が行われた段階で、水平または斜めの入賞ライン上に入賞シンボルが整列した場合、遊技者は、当然ながら最後のリールの停止時にも、この入賞ライン上に入賞シンボルが停止するものと予想することになるが、ここで縦ライン上に入賞を成立させることにより遊技者に意外感を与え、ゲームの興趣を高めることができる。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、シンボル列に沿う第2の入賞ラインを設定しても、最後のシンボル表示部の移動表示が停止する前にゲームの勝敗が決定してしまうことがないので、遊技者の入賞に対する期待感を最後まで持続させることが可能になる。
また、移動表示中のシンボル表示部が残り1つになった時点で、第1の入賞ラインのいずれかに入賞用のシンボル組合せが成立する可能性がある場合には、遊技者は、最後のシンボル表示部でも、同じ入賞ライン上に入賞シンボルが停止するものと予想するが、この予想に反して第2の入賞ライン上に入賞用のシンボル組合せを成立させることができ、遊技者に意外感を与えてゲームの興趣を高めることができる。
【0046】
さらに請求項2の発明では、複数のシンボル表示部のすべてに、前記入賞用のシンボル組合せに応じた並び順を含むシンボル列とそのシンボル列に沿う第2の入賞ラインとが設定されるので、抽選に当選している場合には、どのシンボル表示部が最後に停止することになっても、その最後のシンボル表示部の第2の入賞ライン上に入賞が成立する可能性を設定することができ、遊技者の入賞に対する期待感をますます高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部構成を示す正面図である。
【図3】正面パネルの構成を示す正面図である。
【図4】この発明によるリール停止制御例を示す説明図である。
【図5】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】スロットマシンの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8a,8b,8c リール
27 CPU
L6,L7,L8 縦入賞ライン

Claims (2)

  1. シンボル列の移動表示が可能であって、停止時に機体前面に複数個のシンボルを停止表示するシンボル表示部が、前記シンボルの停止表示数と同じ数だけ一列に配置されるとともに、前記シンボル表示部毎のシンボル停止表示位置を結ぶ第1の入賞ラインが複数設定され、
    少なくとも1つのシンボル表示部が表示するシンボル列には、入賞用のシンボル組合せを構成するシンボルがその組合せに応じた並び順で配置された部分が含まれるとともに、このシンボル表示部のシンボル列に沿って第2の入賞ラインが設定され、
    入賞を成立させるか否かを決める抽選を遊技者の始動操作に応じて行う抽選手段と、
    前記各シンボル表示部の移動表示をそれぞれ遊技者の停止操作に応じて停止させるとともに、前記抽選に当選しているときは、所定の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せが成立し、前記抽選にはずれたときは、いずれの入賞ラインにも入賞用のシンボル組合せが成立しないように、各シンボル表示部の移動表示の停止タイミングを制御する停止制御手段とを具備するスロットマシンにおいて、
    前記停止制御手段は、移動表示中のシンボル表示部が残り1つになる前に前記第2の入賞ラインが設定されたシンボル表示部に対する停止操作が行われたときは、この第2の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せを成立させないタイミングで前記移動表示を停止させ、前記抽選に当選している状態下において前記第2の入賞ラインが設定されたシンボル表示部が最後の停止操作の対象となったときは、前記第2の入賞ラインに前記入賞用のシンボル組合せが成立するタイミングで前記移動表示を停止できるように構成されるスロットマシン。
  2. 請求項1に記載されたスロットマシンにおいて、
    前記複数のシンボル表示部のすべてに、前記入賞用のシンボル組合せを構成するシンボルがその組合せに応じた並び順に配置された部分を含むシンボル列が設定されるとともに、すべてのシンボル表示部に前記第2の入賞ラインが設定されているスロットマシン。
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