JP3812112B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータで撹拌翼および洗濯兼脱水槽を回転駆動する洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯機は図10および図11に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図10に示すように、水槽1は、洗濯兼脱水槽2を内包し、洗濯兼脱水槽2の底部に攪拌翼3を回転自在に設けている。減速機構4は、モータ5からの駆動力をベルトを介して減速して洗濯時には攪拌翼3に伝達し、脱水時には洗濯兼脱水槽2に伝達する。この時の脱水と洗濯の切り換えは排水弁6を駆動することにより行われ、排水弁6を駆動すると、洗濯水の排水が行われるとともに減速機構4のクラッチが切り換わり脱水運転が行われる。
【0004】
洗濯槽蓋7は、中央部に蝶番を持った折り畳み構造とし、外枠8の上面開口部を覆っている。水位検知手段9は水槽1の下部にある接続部(トリップ点)10の水圧を電気的な周波数に変換することにより、水位を検知している。パルス発生手段11は、モータ5に取付られており、モータ5の回転数に応じたパルス信号を出力し、その信号を制御装置12に入力するように構成している。
【0005】
制御装置12は、図11に示すように、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御するとともに、パルス発生手段11から入力したパルス信号に基づき布量を判定するマイクロコンピュータよりなる制御手段13と、制御手段13からの信号によりモータ5、排水弁6、給水弁14等を制御する負荷駆動手段15と、操作パネル16内に配設したキースイッチから構成され運転コース等を設定するための入力設定手段17と、発光ダイオードなどの表示装置からなる表示手段18とを備えている。19は交流電源、20はモータ5の進相コンデンサである。
【0006】
上記構成において動作を説明する。洗濯兼脱水槽2内に洗濯物を投入し、運転開始を促すキースイッチが押されると、制御手段13は、撹拌翼3を作動させるためモータ5を複数回オン、オフ駆動し、オフ時において、パルス発生手段11が発するパルス信号を入力する。このパルス信号に基づき、制御手段13は、洗濯兼脱水槽2内の布量を検知し、布量に応じた水位および洗い、すすぎ、脱水のシーケンスを設定し、給水弁14を駆動することにより給水を開始する。
【0007】
水槽1内に徐々に水が溜まり、水位検知手段9により所定水位に達したことを検知すると、制御手段13は給水を停止し、モータ5をオン、オフ駆動し、撹拌動作を開始する。撹拌動作中のモータ5オフ時に、パルス発生手段11が発するパルス信号を複数回入力し、このパルス信号に基づき、水流が強すぎることにより水槽1の外側に水が飛び散っていることを検知すれば、モータ5のオン時間を短縮し、オフ時間を延長するかあるいはそのどちらかを行うことにより水流を弱めて水の飛び散りを防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、モータ5のオフ直前の回転数が、電源電圧、電源周波数、モータ自体の特性等の影響を受け、パルス発生手段11が発するパルス信号のばらつきが大きく、水位や洗い、すすぎ、脱水のシーケンスを設定する程度の布量判定および水流が強すぎるかどうかの判断が限界であり、洗濯兼脱水槽2内の水量に対する洗濯物の量(浴比)に対応した細かな水流設定は困難であるという問題を有していた。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、モータを所定回転数に制御して、モータオフ時のパルス信号のばらつきを抑え、浴比に対応した細かな水流設定を行い、布傷みを軽減することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯兼脱水槽に回転自在に配設された撹拌翼をモータにより駆動し、モータに電力を供給するスイッチング素子を制御手段により制御してモータの駆動を制御し、モータまたは撹拌翼が1回転する間にパルス発生手段よりN(自然数)回パルス信号を発生させる。制御手段は、パルス発生手段が発するパルス信号の周期よりモータまたは撹拌翼の回転数または回転周期を検知して、モータまたは撹拌翼の回転数が所定回転数になるようにスイッチング素子を制御し、その後モータの駆動を停止させ、所定時間内のパルス信号に基づき撹拌行程における水流を設定するようにしたものである。
【0011】
これにより、電源電圧、電源周波数、モータ自体の特性に影響されることなく、モータを所定回転数に制御できるため、モータオフ時のパルス信号のばらつきを抑えることができる。従って、このパルス信号に基づき、浴比に対応した細かな水流設定を行うことにより布傷みを軽減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗濯兼脱水槽に回転自在に配設された撹拌翼と、前記撹拌翼を駆動するモータと、前記モータの駆動を制御する制御手段と、前記モータまたは前記撹拌翼が1回転する間にN(自然数)回パルス信号を発生するパルス発生手段とを備え、前記制御手段は、前記パルス発生手段が発するパルス信号に基づき前記モータまたは前記撹拌翼の回転数が所定回転数になるように前記モータを制御し、前記モータまたは攪拌翼の回転数が所定回転数になった前記モータの駆動を停止停止してから所定時間内に発生したパルス信号に基づき前記洗濯兼脱水槽内の水位に対する洗濯物の量の割合である浴比を検出し、前記検出した浴比に応じて後の攪拌工程における水流を設定するようにしたものであり、電源電圧、電源周波数、モータ自体の特性に影響されることなく、モータを所定回転数に制御できるため、モータオフ時のパルス信号のばらつきを抑えることができ、このパルス信号に基づき、浴比に対応した細かな水流設定を行うことができ、布傷みを軽減することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数を所定回転数に制御した後、前記モータの駆動を停止、所定時間内に発生したパルス信号に基づき浴比を検出する一連の動作を複数回行うことにより、撹拌行程における水流を設定するようにしたものであり、質の異なる布の重なり具合によるパルス信号のばらつきを考慮し、より精度の高い浴比の検知を行い、適切な水流設定を行うことができ、さらなる布傷みを軽減することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検知手段を備え、制御手段は、洗濯兼脱水槽内の水位により、モータまたは撹拌翼の所定回転数を変えるようにしたものであり、各水位における最も安定したパルス信号が発生する所定回転数のもとで、浴比の検知および水流の設定を行うことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、モータのオン時間とオフ時間の比率により、撹拌行程における水流を設定するようにしたものであり、浴比に適した水流をモータのオン時間とオフ時間の比率で実現し、細かな水流設定により布傷みを軽減することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数により、撹拌行程における水流を設定するようにしたものであり、浴比に適した水流の強さをモータの回転数で実現し、更に細分化した水流設定により布傷みを軽減することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
(実施例1)
図1および図2に示すように、モータ21は直流ブラシレスモータで構成し、図示していないが、3相巻線22を有するステータと、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータから構成され、ステータは3相巻線22を構成する第1の巻線22a、第2の巻線22b、第3の巻線22cをスロットを設けた鉄心に巻き付けることで構成している。
【0019】
インバータ回路23は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるスイッチング素子で構成されている。第1のスイッチング素子23aと第2のスイッチング素子23bの直列回路と、第3のスイッチング素子23cと第4のスイッチング素子23dの直列回路と、第5のスイッチング素子23eと第6のスイッチング素子23fの直列回路で構成され、スイッチング素子の直列回路は並列接続されている。
【0020】
ここで、スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で、直流電源が接続され、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線22の3つの端子、U端子、V端子、W端子に接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子のオン、オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
【0021】
スイッチング素子のオン、オフは、ホールICからなる3つのパルス発生手段24a、24b、24cからの情報に基づいて制御手段25により制御されている。パルス発生手段24a、24b、24cは電気角で120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するように、ステータに配設されている。
【0022】
図3に示すように、ロータが一回転する間に、3つのパルス発生手段24a、24b、24cは、それぞれ図に示したようなタイミングでパルスを出力する。制御手段25は、図に示した矢印のタイミング(3つのパルス発生手段のいずれかの信号の状態が変わった時)を検知して、パルス発生手段24a、24b、24cの信号を基に、スイッチング素子23a〜23fのオン、オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線22a、第2の巻線22b、第3の巻線22cに通電して磁界を作り、ロータを回転させる。
【0023】
また、スイッチング素子23a、23c、23eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することでロータの回転数を制御するようにしてあり、制御手段25は、3つのパルス発生手段24a、24b、24cのいずれかの信号の状態が変わる度にその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子23a、23c、23eをPWM制御する。
【0024】
抵抗26は電流を検知するもので、抵抗26の両端電圧でインバータ回路23の入力電流値を検知する。商用電源19は、ダイオードブリッジ27、チョークコイル28、平滑用コンデンサ29からなる直流電源交換装置を介して、インバータ回路23に接続している。ただし、これは一例であり、直流ブラシレスモータ21の構成、インバータ回路23の構成等は、これに限定されたものではない。
【0025】
図4は、洗濯中に制御手段25がパルス発生手段24a、24b、24cの信号を入力して、モータ21を駆動するためのインバータ回路23の各スイッチング素子の通電比を制御して撹拌翼3の回転数を制御する方法を示したものである。
【0026】
まず、ステップ40で、モータ21の回転数を例えば600r/minに設定し、ステップ41でモータ21をオンする。そしてステップ42で起動制御を行う。(表1)は起動開始からの経過時間毎に予め決められた通電比を示し、起動制御は、(表1)の通電比によりインバータ回路23のスイッチング素子23a、23c、23eを制御することである。なお、表中の値は、繰り返し周波数を例えば10kHzとしたときのPWM信号の通電比(単位%)を示したものである。
【0027】
【表1】
Figure 0003812112
【0028】
ステップ43では、起動制御からフィードバック制御に切り換わる過程で、フィードバック制御を安定化させるために通電比の初期値を設定する。ステップ44では、モータ21の回転周期を検知して回転周期データを回転数データに変換し、モータ21が設定回転数になるようにスイッチング素子23a、23c、23eの通電比をフィードバック制御する。
【0029】
ここで、制御手段25は、上述のように、パルス発生手段24a、24b、24cが発するパルス信号の周期よりモータ21の回転数を検知して、モータ21の回転数が所定回転数になるようにスイッチング素子23a〜23fを制御し、その後、モータ21の駆動を停止させ、所定時間内のパルス信号に基づき撹拌行程における水流を設定するようにしている。
【0030】
上記構成において、図5、図6および図7を参照しながら動作を説明する。
【0031】
図5は、洗濯時のモータ21の回転の様子を示しており、制御手段25は、時間t1の間、モータ21が所定回転数(例えば600r/min)になるようにスイッチング素子23a〜23fを制御し、その後時間t2の間モータ21をオフする。これを反転についても行い、正転反転を繰り返すことにより撹拌動作を行う。
【0032】
つぎに、図6を参照しながらパルス発生手段24a、24b、24cのパルス信号に基づき水流を設定するときの動作を説明する。まず、ステップ50でパルスカウンタの値を0にしておく。ステップ51に移行し、制御手段25はパルス発生手段24a、24b、24cからの情報に基づいてスイッチング素子23a〜23fのオン、オフ状態を変えてモータ21を起動させる。
【0033】
ステップ52に進み、モータ21が所定回転数、例えば600r/minになるようにスイッチング素子23a、23c、23eをPWM制御し、ステップ53でモータ21のオン時間が時間t3を経過していなければ、再びステップ52へ戻り回転数制御を行う。一方、ステップ53でモータ21のオン時間が時間t3を経過していれば、ステップ54へ進み、スイッチング素子23a〜23fをオフすることによりモータ21の駆動を停止する。
【0034】
惰性回転でモータ21が回転している状態において、ステップ55で3つのパルス発生手段24a、24b、24cからの信号を入力し、いずれかの信号の状態が変化していれば、ステップ56に移行しパルスカウンタを+1する。その後、ステップ57において、モータ21のオフ時間が時間t4を経過していなければ、ステップ55に戻り、パルス発生手段24a、24b、24cの変化を待つ。
【0035】
ステップ55で、パルス発生手段24a、24b、24cからの入力信号において、いずれも状態に変化がなければ、ステップ57で、オフ時間の経過を判断する。ステップ57で、モータ21のオフ時間が時間t4を経過していれば、ステップ58に移行し、浴比の判定を行う。
【0036】
パルスカウンタの数値と浴比との関係(浴比に対するパルスカウンタ数値の頻度を示す相関図、正規分布表)は、図7に示すようになり、洗濯兼脱水槽2内の水量に対する衣類の量が多いほど、撹拌翼3と衣類との摩擦抵抗が大きくなり、モータ21の駆動を停止してから惰性で回転している時間が短くなるため、パルスカウンタ数値も少なくなるということを示している。(表2)は、この図7に基づきパルスカウンタ数値により浴比を区分したものである。
【0037】
【表2】
Figure 0003812112
【0038】
ステップ58では、(表2)に従いパルスカウンタ数値より浴比区分を判定し、ステップ59に移行して、各浴比区分に対応した適切な水流を設定する。その後、設定された水流に従い撹拌動作を行う。各浴比区分に対応した水流の設定については後述する。
【0039】
なお、本実施例では、制御手段25は、パルス発生手段24a、24b、24cが発するパルス信号の周期よりモータ21の回転数を検知して、モータ21の回転数が所定回転数になるようにスイッチング素子23a〜23fを制御しているが、パルス発生手段24a、24b、24cが発するパルス信号の周期より撹拌翼3の回転数または回転周期を検知し、モータ21または撹拌翼3の回転数が所定回転数になるようにスイッチング素子23a〜23fを制御してもよい。
【0040】
また、本実施例では、モータ21として、直流ブラシレスモータを例として挙げたが、これに限定しない。また、モータ21の駆動力をベルトを介して減速機構4に伝え、撹拌翼3または洗濯兼脱水槽2を回転駆動する方式としたが、ベルトを介さずにダイレクトに減速機構に伝える方式でも良く、さらに減速機構なしでモータ21の駆動をダイレクトに撹拌翼3または洗濯兼脱水槽2に伝える方式でもよい。
【0041】
(実施例2)
図1における制御手段25は、モータ21の回転数を所定回転数に制御した後、前記モータの駆動を停止させ、所定時間内のパルス信号を入力する一連の動作を複数回行うことにより、撹拌行程における水流を設定するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0042】
上記構成において図8を参照しながら動作を説明する。まず、ステップ60でパルスカウンタの値および水流カウンタの値を0にする。その後ステップ51からステップ57において、モータ21を時間t3の間設定回転数に制御し、モータ21をオフしてから時間t4間の惰性回転中に発生するパルスの数を積算する。ステップ51からステップ57の動作は上記実施例1と同様であり、詳細説明は省略する。
【0043】
ステップ57で、モータ21のオフ時間が時間t4を経過していれば、ステップ61に移行し、水流カウンタを+1する。ステップ62において、水流カウンタの値が8でなければ、つまりモータ21が8回反転していなければステップ51へ戻り、モータ21の起動から再び開始する。一方、ステップ62で水流カウンタの値が8に達していればステップ63に移行し、(表3)に従いパルスカウンタ数値より浴比区分を判定した後、上記実施例1と同様に、ステップ59で水流を設定し撹拌動作へ移行する。
【0044】
【表3】
Figure 0003812112
【0045】
(実施例3)
図1における制御手段25は、洗濯兼脱水槽2内の水位により、モータ21の所定回転数を変えるようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0046】
上記構成において図9を参照しながら動作を説明する。まず、ステップ70において、水位検知手段9より洗濯兼脱水槽2内の水位を入力する。ステップ71で、(表4)に示すような水位毎に予め設定されたモータ21の所定回転数に従い、洗濯兼脱水槽2内の水位に対応した所定回転数を設定する。
【0047】
【表4】
Figure 0003812112
【0048】
その後、ステップ50からステップ57において、モータ21を時間t3の間、ステップ71で設定した回転数に制御し、モータ21をオフしてから時間t4間の惰性回転中に発生するパルスの数を積算する。ステップ50からステップ57の動作は上記実施例1と同様であるため詳細説明は省略する。
【0049】
ステップ57で、モータ21のオフ時間が時間t4を経過していれば、ステップ72に移行し、(表5)に従いパルスカウンタ数値より浴比区分を判定した後、上記実施例1と同様にステップ59で水流を設定し撹拌動作へ移行する。
【0050】
【表5】
Figure 0003812112
【0051】
(実施例4)
図1における制御手段25は、モータ21のオン時間とオフ時間の比率により、撹拌行程における水流を設定するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0052】
上記構成において動作を説明すると、モータ21の惰性回転時におけるパルスカウンタ数値より、上記実施例1と同様に、浴比区分を判定する。この浴比区分に基づき、(表6)に従って水流を設定する。(表6)は、各浴比区分に適切なモータ21のオン時間とオフ時間の比率を示しており、モータ21のオン時間は図5における時間t1、オフ時間は時間t2である。
【0053】
例えば、浴比区分が5.0〜5.9%であれば、1.0秒間モータ21を所定回転数に制御した後、0.6秒間モータ21をオフし、これを正転反転繰り返すことにより、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物を撹拌翼3で回転させて洗濯する。
【0054】
【表6】
Figure 0003812112
【0055】
(実施例5)
図1における制御手段25は、モータ21の回転数により、撹拌行程における水流を設定するようにしている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0056】
上記構成において動作を説明すると、モータ21の惰性回転時におけるパルスカウンタ数値より、上記実施例1と同様に浴比区分を判定する。この浴比区分に基づき、(表7)に従って水流を設定する。(表7)は、各浴比区分に適切なモータ21の回転数を示している。
【0057】
例えば、浴比区分が6.0〜6.9%であれば回転数は670r/minとなり、図4におけるステップ40で670r/minを設定し、起動制御を行った後フィードバック制御へ移行し回転数を制御する。上記回転数制御とモータオフを正転反転繰り返すことにより、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物を撹拌翼3で回転させて洗濯する。
【0058】
【表7】
Figure 0003812112
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗濯兼脱水槽に回転自在に配設された撹拌翼と、前記撹拌翼を駆動するモータと、前記モータの駆動を制御する制御手段と、前記モータまたは前記撹拌翼が1回転する間にN(自然数)回パルス信号を発生するパルス発生手段とを備え、前記制御手段は、前記パルス発生手段が発するパルス信号に基づき前記モータまたは前記撹拌翼の回転数が所定回転数になるように前記モータを制御し、前記モータまたは攪拌翼の回転数が所定回転数になった前記モータの駆動を停止停止してから所定時間内に発生したパルス信号に基づき前記洗濯兼脱水槽内の水位に対する洗濯物の量の割合である浴比を検出し、前記検出した浴比に応じて後の攪拌工程における水流を設定するようにしたから、電源電圧、電源周波数、モータ自体の特性に影響されることなく、モータを所定回転数に制御できるため、モータオフ時のパルス信号のばらつきを抑えることができ、このパルス信号に基づき、浴比に対応した細かな水流設定を行うことができ、布傷みを軽減することができる。
【0060】
また、請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数を所定回転数に制御した後、前記モータの駆動を停止、所定時間内に発生したパルス信号に基づき浴比を検出する一連の動作を複数回行うことにより、撹拌行程における水流を設定するようにしたから、質の異なる布の重なり具合によるパルス信号のばらつきを考慮し、より精度の高い浴比の検知を行い、適切な水流設定を行うことができ、さらなる布傷みを軽減することができる。
【0061】
また、請求項3に記載の発明によれば、洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検知手段を備え、制御手段は、洗濯兼脱水槽内の水位により、モータまたは撹拌翼の所定回転数を変えるようにしたから、各水位における最も安定したパルス信号が発生する所定回転数のもとで、浴比の検知および水流の設定を行うことができる。
【0062】
また、請求項4に記載の発明によれば、制御手段は、モータのオン時間とオフ時間の比率により、撹拌行程における水流を設定するようにしたから、浴比に適した水流をモータのオン時間とオフ時間の比率で実現し、細かな水流設定により布傷みを軽減することができる。
【0063】
また、請求項5に記載の発明によれば、制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数により、撹拌行程における水流を設定するようにしたから、浴比に適した水流の強さをモータの回転数で実現し、更に細分化した水流設定により布傷みを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図2】 同洗濯機の縦断面図
【図3】 同洗濯機のインバータ制御時の動作タイミングチャート
【図4】 同洗濯機のモータ回転数制御時の要部動作フローチャート
【図5】 同洗濯機のモータ回転数制御時の動作タイミングチャート
【図6】 同洗濯機の要部動作フローチャート
【図7】 同洗濯機の浴比とパルスカウンタ数の相関図
【図8】 本発明の第2の実施例の要部動作フローチャート
【図9】 本発明の第3の実施例の要部動作フローチャート
【図10】 従来の洗濯機の縦断面図
【図11】 同洗濯機のブロック回路図
【符号の説明】
2 洗濯兼脱水槽
3 撹拌翼
21 モータ
23a〜23f スイッチング素子
24a〜24c パルス発生手段
25 制御手段

Claims (5)

  1. 洗濯兼脱水槽に回転自在に配設された撹拌翼と、前記撹拌翼を駆動するモータと、前記モータの駆動を制御する制御手段と、前記モータまたは前記撹拌翼が1回転する間にN(自然数)回パルス信号を発生するパルス発生手段とを備え、前記制御手段は、前記パルス発生手段が発するパルス信号に基づき前記モータまたは前記撹拌翼の回転数が所定回転数になるように前記モータを制御し、前記モータまたは攪拌翼の回転数が所定回転数になった前記モータの駆動を停止停止してから所定時間内に発生したパルス信号に基づき前記洗濯兼脱水槽内の水位に対する洗濯物の量の割合である浴比を検出し、前記検出した浴比に応じて後の攪拌工程における水流を設定するようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数を所定回転数に制御した後、前記モータの駆動を停止、所定時間内に発生したパルス信号に基づき浴比を検出する一連の動作を複数回行うことにより、撹拌行程における水流を設定するようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 洗濯兼脱水槽内の水位を検知する水位検知手段を備え、制御手段は、洗濯兼脱水槽内の水位により、モータまたは撹拌翼の所定回転数を変えるようにした請求項1記載の洗濯機。
  4. 制御手段は、モータのオン時間とオフ時間の比率により、撹拌行程における水流を設定するようにした請求項1記載の洗濯機。
  5. 制御手段は、モータまたは撹拌翼の回転数により、撹拌行程における水流を設定するようにした請求項1記載の洗濯機。
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