JP3834151B2 - 映像伝送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像伝送システム、特に軌道上を移動するビデオカメラの映像信号を微弱電波を使用して固定局へ伝送するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電波は音声や映像情報を伝送する為に広く使用されている。一般に、電波の利用は、その公共性の為に厳しく制限されている。しかし、微弱電波については、免許や許可を得ることなく自由に利用可能である。特に、最近のビデオカメラを利用する映像情報が普及して離れた点の映像情報をビデオカメラで撮影して固定局に送信し、監視等に利用することが一般的になっている。
【0003】
斯るビデオカメラを予め設けた軌道上を走行させ、撮影した映像情報を電波により伝送線へ送り、これに接続された固定局又は監視所で受信している場合がある。例えば構内や地下鉄トンネル内に軌道を設け、ビデオカメラを走行させることにより、小人数で広い構内や長いトンネル内の状況を定期的に監視して異常の有無等を迅速に検知し、所定の処置を講ずることを可能にする。また、予め定められたトラック上で行われるスポーツ競技等にあっては、スポーツ選手のリアルな表情等を撮影して放送等に利用し、臨場感を与えることも可能である。
【0004】
この種の移動式ビデオカメラによる映像情報の伝送は、従来例えば特開昭61−220531号又は特開平1−120134号公報に開示するものが知られている。これらの従来技法の一例を図3を参照して説明する。
【0005】
ビデオカメラ3はレンズ1を含み、内蔵する送信回路(図示せず)の出力に接続された送信アンテナ2を含む。このビデオカメラ3は、予め設置された軌道4に沿って所定の速度で走行又は移動するよう構成されている。このビデオカメラ3のアンテナ2からの映像信号を含む微弱電波は、軌道4に沿って設置された漏洩同軸ケーブル5により受信されて、この同軸ケーブル5に接続された固定局で監視装置(図示せず)に入力されて監視可能にする。ここで、漏洩同軸ケーブル5に代わってTVのフィーダ線の如き平行2線フィーダを使用するものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の映像伝送システムによると、漏洩同軸ケーブルは高価であると共に伝送される映像信号の減衰も比較的大きく、遠距離の固定局での監視は困難である。また、平行2線フィーダを使用すると、漏洩同軸ケーブルより一般に安価となるが、伝送信号の減衰が比較的大きいという欠点がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、比較的安価であり且つ減衰も比較的小さい映像伝送システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明による映像伝送システムは、次のような特徴的構成を採用している。
【0009】
(1)ガイドレール上を移動するビデオカメラからの映像信号を、ガイドレールに沿って配置した信号線に電波にて伝送する映像伝送システムにおいて、
前記伝送線を2本の平行線とし、該2本の平行線間に前記ビデオカメラの送信アンテナを配置する映像伝送システム。
【0010】
(2)前記2本の平行線は間隔(D)で配置した半径(d)の裸線である(1)の映像伝送システム。
【0011】
(3)前記2本の平行線の間隔(D)は、波長をλとすると、略D<λ<8とする(2)の映像伝送システム。
【0012】
(4)前記2本の平行線を実質的に覆っているシールド板を有する(1)の映像伝送システム。
【0013】
(5)前記シールド板の底面には送信アンテナが挿入される溝の開口が形成されている(4)の映像伝送システム。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の映像伝送システムの好適実施形態例を添付図を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の映像伝送システムの好適実施形態の図3と同様の図であり、図2は図1の映像伝送システムの変形例を示す。
【0015】
先ず、図1を参照して説明する。ビデオカメラ13は、図3のビデオカメラ3と同様構成であって、レンズ11と送信アンテナ12を含む。また、このビデオカメラ13は、図3の場合と同様に軌道14に沿って走行可能に構成されている。図1に示す本発明の映像伝送システムの特徴は、図3の漏洩同軸ケーブル5に代わって裸の2線フィーダ15,15を使用すること及びビデオカメラ13の送信アンテナ12が、これら2線フィーダ15,15間に配置されていることである。
【0016】
平行2線フィーダの特性インピーダンスZ0及び減衰定数αは次のとおりである。
Z0=277log(D/d) (Ω)
α=(0.036・(f(MHZ)1/2)/(Z0・d(cm ))(dB/m)
ここで、Dは2線15,15間の距離
dは導線15の半径(cm)
【0017】
上式から判る如く、dが一定であればDを大きくするとαが小さくなり減衰量が低下する。しかし、Dを増加すると、伝送エネルギーが空間中に拡がり、外部の電界磁界の影響や曲がり等による損失を受け易くなる。従って、波長をλとすると、D<λ<8程度とするのが一般的である。
【0018】
本発明の好適実施形態では、周波数fをVHF帯の100MHZとするとλ/8=37.5cmとする。裸のフィーダ線15,15の線間距離Dを例えば10cm、フィーダ線の半径を5mmとすれば特性インピーダンスZ0=360Ω、減衰定数α=2×10-3(dB/m)になる。
【0019】
本発明の好適実施形態では、平行2線フィーダ15,15の線間距離を10〜30cm程度とし、この間に図1に示すビデオカメラ13のアンテナ12を配置する。平行2線フィーダにおいては、2線間に電界が集中する為に、この部分にアンテナ12をおき、これを移動させることによりフィーダ近傍をアンテナが移動する方式に比べてより良好な通信を行うことができる。
【0020】
尚、ビデオカメラ13は、リモートコントロールにより、軌道14上を選択された速度で移動可能であること、図3の従来例と同様である。
【0021】
図2は、図1の本発明による映像伝送システムの改良又は変形例を示す。平行2線フィーダは同軸ケーブルと異なり外部からの影響を受け易い。そこで、この平行2線フィーダ15,15を包囲する導電性金属板製のシールド板16を配置する。但し、シールド板16の底面にはアンテナ12が挿入される十分な溝の開口(又はスリット)17が形成されている。このシールド板16は所定位置で接地されている。
【0022】
以上、本発明の映像伝送システムの好適実施例を詳述したが、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変形変更が可能であることが当業者には容易に理解できよう。
【0023】
【発明の効果】
上述の説明から理解される如く、本発明の映像伝送システムによると、2線フィーダ間にビデオカメラの送信アンテナを配置するので、微弱電波により良好な映像信号の伝送が安価に構成可能であるという実用上の顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像伝送システムの好適実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の映像伝送システムの変形例を示す。
【図3】従来の映像伝送システムの図1と同様の図である。
【符号の説明】
12 送信アンテナ
13 ビデオカメラ
14 軌道
15,15 平行線
16 シールド板
Claims (5)
- ガイドレール上を移動するビデオカメラからの映像信号を、ガイドレールに沿って配置した信号線に電波にて伝送する映像伝送システムにおいて、
前記伝送線を2本の平行線とし、該2本の平行線間に前記ビデオカメラの送信アンテナを配置することを特徴とする映像伝送システム。 - 前記2本の平行線は間隔(D)で配置した半径(d)の裸線である請求項1に記載の映像伝送システム。
- 前記2本の平行線の間隔(D)は、波長をλとすると、略D<λ<8とする請求項2に記載の映像伝送システム。
- 前記2本の平行線を実質的に覆っているシールド板を有する請求項1に記載の映像伝送システム。
- 前記シールド板の底面には送信アンテナが挿入される溝の開口が形成されている請求項4に記載の映像伝送システム。
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Publications (2)
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1998
- 1998-04-22 JP JP12820698A patent/JP3834151B2/ja not_active Expired - Fee Related
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