JP3840460B2 - 車両盗難予防方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の防風ガラスの内側にステッカーを貼付して車両の盗難を予防する車両盗難予防方法に関するものである。ここで、防風ガラスとは、車両のフロントガラスに限らず、後部ガラスを含むものとし、さらには側面の窓ガラスも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両にはその前後にナンバープレートが取り付けられており、ナンバープレートを参照することにより、車両を特定することができる。とくに、車両が盗難等された場合には、ナンバープレートを参照することにより、車両の早期発見につながる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ナンバープレートは比較的取り外しが容易であるため、ナンバープレートのみが盗難され、これが犯罪に悪用される場合がある。さらに、車両が盗難された場合に、ナンバープレートが交換されてしまうと、盗難車両の特定ができなくなってしまう。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ナンバープレートと同時に車両の識別を容易に行うことができる車両盗難予防方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による車両盗難予防方法は、支持体層と、該支持体層の上面に形成された第1の粘着剤層と、該第1の粘着剤層の上面に形成された、所定のパターンが前記第1の粘着剤層とは反対側から視認可能なように含められた自己破壊型のフイルム層と、該フイルム層の上面に形成された、前記車両の車両番号を含む車両情報を、前記フイルム層とは反対側から視認可能なように表す印刷層と、該印刷層の上面に形成された透明の第2の粘着剤層と、該粘着剤層の上面に透明の離型剤層とともに形成された保護フイルム層とを備えた車両盗難予防用ステッカーを作成し、
前記保護フイルム層を剥がして前記車両盗難予防用ステッカーを車両の防風ガラスの内側に貼付することを特徴とするものである。
【0006】
「防風ガラスの内側に貼付する」とは、少なくとも車両の前または後のガラスの内側に貼付可能であることを意味する。
【0007】
「支持体層」は、紙、塩化ビニル等のプラスチックフイルムまたは反射シート等からなる。なお、支持体層は装飾性や視認性を向上させるために、着色されていたり、陸運局や国土交通省等の役所のマーク等の図柄を含むものであってもよい。
【0008】
「所定のパターン」には、陸運局や国土交通省等の車両番号を管理する役所のマーク、役所により認証されたことを表すマーク、車両番号を配置するための罫線、車両によっては変更されない情報、認証模様、規則性のあるまたは不規則な図柄等を含めることができる。
【0009】
なお、本発明による車両盗難予防方法においては、前記自己破壊型のフイルム層として、該フイルム層の全面および/または一部にホログラムを有するホログラムフイルムを用いることが好ましい。
【0010】
ホログラムフイルムは、陸運局等の車両番号を管理する役所のマーク、役所により認証されたことを表す認証模様やマーク、規則性のあるまたは不規則な図柄等がホログラムにより含まれてなるフイルムである。
【0011】
また、本発明による車両盗難予防方法においては、前記印刷層を、熱転写印刷により前記フイルム層に形成することが好ましい。なお、熱転写印刷のみならず、インクジェット印刷等の他の印刷方法により印刷層を形成してもよい。
【0012】
また、前記印刷層に、前記車両情報の他に、その車両情報と対応付けられたバーコードを含ませることが好ましい。
【0013】
【発明の効果】
本発明による車両盗難予防方法は、車両盗難予防用ステッカーの保護フイルム層を剥がし、車両盗難予防用ステッカーを第2の粘着剤層側から防風ガラスの所望とする位置に貼付する。
【0014】
このように、本発明の車両盗難予防方法によれば、車両番号を含む車両情報を防風ガラスに容易に貼付することができるため、ナンバープレートと同じ車両番号を、改ざん不可能な態様で防風ガラスに表示することができる。
【0015】
また、車両盗難予防用ステッカーは防風ガラスの内側から貼付されるため、車両の所有者等、権限のある者以外の者が車両盗難予防用ステッカーに手を触れることはできない。さらに、自己破壊型のフイルム層を用いており、さらにフイルム層に印刷層が形成されているため、一旦貼付された車両盗難予防用ステッカーを剥がすと、フイルム層が破壊されてこれに含まれる所定のパターンおよび印刷層も破壊され、その結果、ステッカーの再使用ができなくなる。したがって、車両の登録時に、陸運局や国土交通省等権限のある役所が車両盗難予防用ステッカーを車両のナンバープレートとともに発行し、車両盗難予防用ステッカーの貼付を義務づけるようにすれば、ナンバープレートを取り外したり、不法に交換した場合には、ナンバープレートと車両に貼付された車両盗難予防用ステッカーに含まれる車両番号とが一致しなくなる。よって、ナンバープレートの盗難、さらには車両の盗難等の犯罪を未然に防止することが可能となる。
【0016】
また、車両盗難予防用ステッカーにおいて、フイルム層をその全面および/または一部にホログラムを有するホログラムフイルムとすることにより、陸運局等の役所により認証されたことを表す認証模様等を所定のパターンとして容易に模倣できない態様にて車両盗難予防用ステッカーに含ませることができる。したがって、車両盗難予防用ステッカーの偽造を防止することができる。
【0017】
また、熱転写印刷等の印刷方法によりフイルム層に印刷層を形成することにより、印刷層の形成を容易に行うことができる。
【0018】
また、印刷層を車両情報と対応付けられたバーコードを含むものとすることにより、車外からの遠隔バーコードリーダー等により自動的に車両番号を読み取ることを容易にし、高速道路等の料金所での出入車両の記録、有料駐車場の車の出入りの管理、会員制の会場への入場チェック等に利用することも可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカーの構成を示す平面図、図2はその断面図である。図1および図2に示すように、本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカー10は、支持体層11と、支持体層11の上面に形成された第1の粘着剤層12と、第1の粘着剤層12の上面に形成された自己破壊型のフイルム層13と、フイルム層13の上面に形成された、車両情報を表す印刷層14と、印刷層14の上面に形成された第2の粘着剤層15と、第2の粘着剤層15の上面に離型剤層16とともに形成された保護フイルム層17とからなる。なお、図2において、各層を分離させて図示している箇所があるが、実際には各層は密着しているものである。
【0020】
支持体層11は、本実施形態による車両盗難予防用ステッカーを車両の防風ガラスに貼付した際に、印刷層14により表される車両情報が視認しやすいように白色の紙または塩化ビニル等のプラスチックフイルム等が用いられる。
【0021】
なお、支持体層11として反射シートを用いてもよく、支持体層11を着色したり、陸運局や国土交通省のマーク等の図柄を付与してもよい。
【0022】
また、支持体層11の下面には、支持体層11を保護するために透明の保護フイルム層20を設けることが好ましい。保護フイルム層20は、車両盗難予防用ステッカー10を貼付する際に容易に剥がすことができるものである。
【0023】
第1および第2の粘着剤層12,15は、通常は粘着剤をコーティングすることにより構成されるが、両面テープにより構成することもできる。なお、粘着剤層12,15としては、車両の防風ガラスに一旦貼付したステッカーを剥がしたときに、フイルム層13および印刷層14が自己破壊可能な程度の粘着力のものが用いられる。
【0024】
フイルム層13は脆質の透明フイルム、より好ましくはホログラムフイルムにより構成される。ここで、本実施形態においては、「Japan」および「2002」の文字並びに車両情報を配置させるための罫線が所定のパターンとしてフイルム層13の表面に印刷されることにより、フイルム層13に含められているが、陸運局や国土交通省等の役所のマークを所定のパターンとしてフイルム層13に含めてもよい。
【0025】
ここで、所定のパターンは印刷によりフイルム層13に含めてもよく、ホログラムの干渉パターンに対応した干渉縞によりフイルム層13に含めてもよい。
【0026】
なお、ホログラムフイルムを用いることにより、陸運局や国土交通省等の役所により認証されたことを表す認証用模様、認証されたことを表すマーク、規則性のあるまたは不規則な図柄等を容易に模倣できない態様にてフイルム層13に含ませることができる。例えば、図3(a)に示すように規則性のある図柄3Aをホログラムとして含ませたり、図3(b)に示すようにマーク3Bをホログラムとして含ませることができる。そしてこれにより、本実施形態による車両盗難予防用ステッカー10の偽造を防止することができる。
【0027】
なお、ホログラムフイルムによる模様は光の反射により容易に認識できるため、夜間であっても光を用いることにより、認証の有無を容易に認識することができる。
【0028】
印刷層14は、車両番号を含む車両情報を、熱転写印刷によりフイルム層13に印刷することにより形成される。なお、本実施形態においては、車両情報には車両番号とともに、車両情報と対応付けられたバーコードが印刷層14に含められている。また、熱転写印刷に代えてインクジェット印刷等の他の印刷方法を用いてもよい。
【0029】
なお、本実施形態においては、「Japan」および「2002」の文字並びに車両情報を配置させるための罫線をフイルム層13に含めているが、これらを印刷層14に含め、車両情報とともにフイルム層13に印刷してもよい。
【0030】
保護フイルム層17は透明な材質のフイルムからなる。保護フイルム層17には離型剤が塗布されて離型剤層16が形成される。この離型剤層16により第2の粘着剤層15と保護フイルム層17との分離が容易となる。また、保護フイルム層17により第2の粘着剤層15が保護されるため、第2の粘着剤層15の汚染が防止され、これにより印刷層14の視認性が向上される。
【0031】
なお、本実施形態による車両盗難予防用ステッカー10は、図4に示すように、まず、保護フイルム層20、支持体層11、第1の粘着剤層12、フイルム層13および印刷層14を積層させて第1の積層体30を形成する。一方、第2の粘着剤層15、離型剤層16および保護フイルム層17を積層させて第2の積層体31を形成する。なお、第2の粘着剤層15を保護するために第2の積層体31には保護フイルム層22が付与される。そして、第2の積層体31の保護フイルム層22を剥がし、第1の積層体30と第2の積層体31とを張り合わせることにより、車両盗難予防用ステッカー10が形成される。
【0032】
このように構成された本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカー10は、保護フイルム層17を剥がすことにより、第2の粘着剤層15側から車両の防風ガラスの所望とする位置に貼付される。
【0033】
このように、本実施形態による車両盗難予防用ステッカー10によれば、車両に関する情報を防風ガラスに容易に貼付することができるため、ナンバープレートと同じ車両番号を、改ざん不可能な態様で防風ガラスに表示することができる。
【0034】
また、車両盗難予防用ステッカー10は防風ガラスの内側から貼付されるため、車両の所有者等、権限のある者以外の者が車両盗難予防用ステッカー10に手を触れることはできない。さらに、自己破壊型のフイルム層13を使用し、さらにフイルム層13に印刷層14を形成しているため、一旦貼付された車両盗難予防用ステッカー10を剥がすと、フイルム層13および印刷層14が破壊され、これに含まれるホログラムによる認証模様や役所のマーク、さらには印刷層14により表される車両情報も破壊され、その結果、ステッカーの再使用ができなくなる。したがって、車両の登録時に、陸運局や国土交通省等権限のある役所が車両盗難予防用ステッカー10を車両のナンバープレートとともに発行し、車両盗難予防用ステッカー10の防風ガラスへの貼付を義務づけるようにすれば、ナンバープレートを取り外したり、不法に交換した場合には、ナンバープレートと車両に貼付された車両盗難予防用ステッカー10に含まれる車両番号とが一致しなくなる。よって、ナンバープレートの盗難、さらには車両の盗難等の犯罪を未然に防止することが可能となる。
【0035】
また、車両の登録年度に応じて、車両情報の色、支持体層11の色、フイルム層13の色を変更することにより、登録年度の識別も容易となる。
【0036】
また、車両情報と対応付けられたバーコードを印刷層14に含めることにより、車外からの遠隔バーコードリーダー等により自動的に車両番号を読み取ることを容易にし、高速道路等の料金所での出入車両の記録、有料駐車場の車の出入りの管理、会員制の会場への入場チェック等に利用することも可能となる。
【0037】
なお、上記実施形態において、車両番号を含むものであれば、車検の有効期限、保険番号、保険会社名、有効日、車両の登録書類番号等も車両情報として印刷層14に含めてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカーの構成を示す平面図
【図2】本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカーの構成を示す断面図
【図3】ホログラムフイルムの態様を示す平面図
【図4】本発明の実施形態による車両盗難予防用ステッカーの製造工程を示す断面図
【符号の説明】
10 車両盗難予防用ステッカー
11 支持体層
12 第1の粘着剤層
13 フイルム層
14 印刷層
15 第2の粘着剤層
16 離型剤層
17,20,22 保護フイルム層

Claims (4)

  1. 車両の盗難予防方法であって、支持体層と、該支持体層の上面に形成された第1の粘着剤層と、該第1の粘着剤層の上面に形成された、所定のパターンが前記第1の粘着剤層とは反対側から視認可能なように含められた自己破壊型のフイルム層と、該フイルム層の上面に形成された、前記車両の車両番号を含む車両情報を、前記フイルム層とは反対側から視認可能なように表す印刷層と、該印刷層の上面に形成された透明の第2の粘着剤層と、該粘着剤層の上面に透明の離型剤層とともに形成された保護フイルム層とを備えた車両盗難予防用ステッカーを作成し、
    前記保護フイルム層を剥がして前記車両盗難予防用ステッカーを前記車両の防風ガラスの内側に貼付することを特徴とする車両盗難予防方法。
  2. 前記自己破壊型のフイルム層として、該フイルム層の全面または一部にホログラムを有するホログラムフイルムを用いることを特徴とする請求項1記載の車両盗難予防方法。
  3. 前記印刷層を、熱転写印刷により前記フイルム層に形成することを特徴とする請求項1または2記載の車両盗難予防方法。
  4. 前記印刷層に、前記車両情報と対応付けられたバーコードを含ませることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両盗難予防方法。
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