JP3848452B2 - 排藁カッター装置のエンジン停止機構 - Google Patents
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Description
【産業の属する技術分野】
本発明は、コンバインの後部に付設される排藁カッター装置に、排藁切断と、排藁結束または放出を、切り換える切換カバーを設けて、異常な状態で、切換カバーが回動されるとエンジンを強制的に停止させる構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンバイン後部に排藁カッター装置を装着し、該カッター装置の切断刃上方の投入口を切換カバーで被装し、該切換カバーは排藁を切断する時には上方に回動して、排藁をカッター装置内へ導き、排藁をそのまま圃場に放出したり結束機で結束する時には切換カバーを下方に回動して投入口を閉じるように構成していた。
そして、前記切換カバーの枢支軸にはカムが固設され、該カム近傍にエンジンストップスイッチが配置され、排藁カッター装置内をメンテナンス作業する時や詰まりが生じたときには、切換カバーは回動限界を越えて上後方に回動させて、エンジンストップスイッチをON側に切り換え、エンジンを強制的に停止させていた。
また、排藁カッター装置後方に結束機を装着する場合には、排藁搬送装置に詰まり検出スイッチを配設し、結束機で詰まりが生じて、大量の排藁が堆積して、排藁搬送装置内が詰まるとスイッチがON側に切り換わり、エンジンを強制的に停止させる技術も公知となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のエンジンを強制的に停止させる技術において、カッター切断時の詰まり以外に、排藁を後方に放出したり結束機で結束させる等の作業に際し、遠隔操作で切換カバーを下方に回動させると、本来切換カバーは完全に閉じるはずであるが、排藁カッター装置内部に排藁や藁屑が溜まっていると完全に閉じず、若干浮いた状態となることがあった。
この状態のまま作業すると、前記切換カバーの浮いた部分に排藁が入り、切換カバーは徐々に上後方に開いてゆき、排藁の流れを塞ぐようになる。この時に、排藁搬送装置に配設した詰まりセンサーは結束機用なので作動せず、この切換カバーがさらに上後方に回動されると、結束機の掻込装置の回動軌跡内に入り干渉し、掻込装置が切換カバーを損傷する不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
コンバインの後部に装着する排藁カッター装置(1)の上方に、排藁の切断状態と、排藁結束又は放出状態に、回動開閉することにより切換え可能に切換カバー(8)を設け、運転席近傍に配置した切換レバーの一方への回動操作で、連結された操作ワイヤー(15)を操作すると切換ロッド(20)が押されて、前記切換カバー8を下方へ回動し投入口が閉じ、また、該切換レバーを他方向に回動すると、スプリングコイル13の付勢力によって切換ロッド(20)が引かれて、前記切換カバー8を上方に回動し開くように構成し、該切換カバー(8)を閉じ位置として、結束機により結束して放出するか又は排藁を後方に放出する作業を行なう状態で、排藁の搬送によって切換カバー(8)が持ち上げられた場合に、エンジンが停止されるエンジン停止スイッチ(30)を設け、また、切換カバー(8)が排藁の切断位置で、排藁カッター装置内に詰まりが生じて排藁が堆積し、該切換カバー(8)が更に上後方に持ち上げられた場合にも、前記エンジン停止スイッチ(30)によりエンジンを停止すべく構成し、前記切換ロッド(20)に、該エンジン停止スイッチ(30)を付設したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の右側面図、 図2は切換ロッドにエンジン停止機構を配した平面断面図、 図3は同じく側面図、 図4は第二実施例のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の部分側面図、 図5は第三実施例のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の部分側面図、 図6は第三実施例のエンジン停止機構の部分正面断面図、 図7は第二、第三実施例のエンジン停止スイッチの回路図である。
【0006】
図1において、コンバイン後部に装着される排藁カッター装置1について説明する。
該排藁カッター装置1の左側板2と右側板3との間に、低速回転軸4と高速回転軸5が前後平行に横架されている。前記低速回転軸4上に一定間隔毎に回転刃6・6・・・が配設され、高速回転軸5に一定間隔毎に回転刃7・7・・・が配設されている。該低速回転軸4と高速回転軸5との上方は、開放され投入口とされ、切換カバー8で被装されている。該切換カバー8後側部には支点軸9・9が設けられ、左側板2の後部と右側板3の後部に枢支され、切換カバー8が前高後低となるように配設して投入口を閉じられるようにしている。
【0007】
右側の支点軸9端部を右側板3より右側方に突設し、端部に回動アーム10を固設し、該回動アーム10端部にピン19を固設し、該ピン19で切換ロッド20後部を枢支している。一方、右側板3の前部の外側面に、切換アーム11の中央部が軸支され、該切換アーム11に円弧状の連結アーム12が一体的に回動可能に連結され、該連結アーム12の端部にピン18を固設し、該ピン18を切換ロッド20前部に枢支している。前記切換アーム11後部には、スプリングコイル13の上端が係止され、該スプリングコイル13下端を右側板3外側面下部のステー14に係止し、切換アーム11後部を下方に付勢している。切換アーム11前部には遠隔操作具としての操作ワイヤー15が係止され、該操作ワイヤー15はアウターケース17に支持され、該操作ワイヤー15の他端は運転席近傍に配置した切換レバーと連結されている。
【0008】
よって、切換レバーの操作で、操作ワイヤー15を下方へ引っ張ると、切換アーム11と連結アーム12が回動され、切換ロッド20を押し、アーム10を介して切換カバー8が下方へ回動されて、投入口が閉じられる。逆方向に切換レバーを回動すると、スプリングコイル13の付勢力によって切換カバー8は上方に回動される。
【0009】
そして、本発明はこの切換カバー8を開閉操作するリンク機構部分に、エンジン停止スイッチ30を配置している。
【0010】
第一実施例では前記エンジン停止スイッチ30を、前記切換ロッド20に配置している。図2、図3に示すように、前記切換ロッド20は第一切換ロッド21と第二切換ロッド22と第三切換ロッド23を前後方向に配置して構成している。第一切換ロッド21の前端は前記連結アーム12端部のピン18を枢支している。
【0011】
前記第二切換ロッド22は、前後中央部が右側板3側に凹状に屈曲され、この凹部22a内にエンジン停止スイッチ30が配置されている。該エンジン停止スイッチ30のセンシングロッド30aは前方(紙面上の右方)に向けて突出している。第二切換ロッド22前部には孔22bが開口され、凹部22a後部には取付板22cの前後中央部が固設され、該取付板22cの前後にネジ孔22d・22eが開口されている。
【0012】
前記第三切換ロッド23は取付板22cと略同形状の板体であり、取付板22cのネジ孔22d・22eに合わせてネジ孔23a・23bを開口して、ネジ孔22dとネジ孔23aにボルト32を挿入し、ナットを用いて螺着している。ネジ孔22eとネジ孔23b内にカラー29を遊嵌し、該カラー29内に回動アーム10のピン19が挿入され、切換カバー8の回動の遊びが形成される。前記ネジ孔22eとネジ孔23bとを長孔に形成することで遊びを形成することもできる。
【0013】
また、前記第一切換ロッド21前部には、前後方向に長孔21aが開口されて前記ピン18を摺動自在に挿入し、遠隔操作の不感滞を形成している。第一切換ロッド21後部には前後に長孔21bが開口され、該長孔21b側方に第二切換ロッド22の孔22b・22bを配置し、第二切換ロッド22の孔22b・22b側よりボルト24・24を挿入し、長孔21bを貫通してナットを螺合し、第一切換ロッド21が第二切換ロッド22にカラー24a・24aを介して摺動自在に連結される。さらに第一切換ロッド21後端部は第二切換ロッド22側に屈曲して当接部21cを形成し、該当接部21cを前記凹部22a内に挿入し、該当接部21c後面をエンジン停止スイッチ30のセンシングロッド30a直前位置に配置している。尚、前記第一切換ロッド21側に長孔21bを開口する構成にしているが、第二切換ロッド22の孔22b・22bの代わりに長孔を開口し、第二切換ロッド22前部にボルトを挿入してもよい。
【0014】
また、前記第一切換ロッド21は第二切換ロッド22より細く形成し、第二切換ロッド22前端部より前方に突出する部分の第一切換ロッド21外周面上に、弾性部材としてのコイルバネ26を外嵌し、該コイルバネ26でピン18と第二切換ロッド22前部との距離を一定に保っている。さらに、前記当接部21c前面と凹部22a内周面前部との間に補助バネ34を介装し、当接部21cをセンシングロッド30a直前位置に保持するように付勢している。
【0015】
このように構成し、遠隔操作によって操作ワイヤー15を緩め、スプリングコイル13の付勢力によって、切換アーム11後部を下方に回動すると、連結アーム12のピン18は第一切換ロッド21の長孔21a前部に当接し、第一切換ロッド21を前方に揺動し、一切換ロッド21の当接部21c前部に配した補助バネ34を圧縮しながら第二切換ロッド22、第三切換ロッド23をともなって前方に揺動する。そして、前記回動アーム10下部を前方に回動させて切換カバー8が切断位置まで上方回動される。この時、前記当接部21cは凹部22a内を前方に移動しており、エンジン停止スイッチ30のセンシングロッド30aに当接されることはない。
【0016】
この切換カバー8がカッター装置への切断位置において、切換カバー8に排藁が詰まり、切換カバー8が上後方に回動されると、回動アーム10が回動され、第三切換ロッド23を介して第二切換ロッド22が前方に押される。該第二切換ロッド22が押され前方へ移動すると、コイルバネ26を若干収縮させるが、その付勢力でピン18を介して第一切換ロッド21を移動させるまでには至らず、第二切換ロッド22とともにエンジン停止スイッチ30が前方に移動し、センシングロッド30aを当接部21c後部に押し付けエンジン停止スイッチ30をON側に切り換えている。即ち、前記切換カバー8が切断位置より上後方に回動されるとエンジン停止スイッチ30が切り換わり、エンジンが強制的に停止され、詰まりを更に悪化しないようにしている。このエンジン停止スイッチ30によってメンテナンス作業で切換カバー8を人為的に後方に回動させても、エンジンが強制的に停止されている。
【0017】
また、遠隔操作によって、前記切換カバー8を切断位置より閉じ位置に操作すると、操作ワイヤー15が引っ張られ、切換アーム11前部を下方に回動し、連結アーム12前部を後下方に回動させる。該連結アーム12上のピン18は長孔21a内を後方に摺動してコイルバネ26を収縮し、第二切換ロッド22前部を後方に付勢し、第二切換ロッド22と第三切換ロッド23とが後方に揺動され、回動アーム10を介して切換カバー8が閉じ位置まで下方回動させる。この時、前記第一切換ロッド21はピン18に押されることがないので、当接部21cが凹部22a内を後方のエンジン停止スイッチ30側に移動することはなく、エンジン停止スイッチ30がON側に切り換わることがない。
【0018】
そして、この前記切換カバー8が閉じ位置において、排藁の流れによって切換カバー8が上方に回動された場合、回動アーム10が回動され、第三切換ロッド23を介して第二切換ロッド22が前方に押され、エンジン停止スイッチ30が切り換わり、エンジンが強制的に停止されるのである。よって、排藁カッター装置1後部に結束機を装着して、結束作業を行っている場合において切換カバー8が後方に回動され、結束機の掻込装置によって掻き込まれて損傷する等の不具合いを生じることがない。
【0019】
次に、第二実施例として切換カバー8の切断位置を検出するエンジン停止スイッチ30’と、これとは別に切換カバー8の閉じ位置を検出するエンジン停止スイッチ35とを配置する構成について説明する。
図4に示すように、右側の前記支点軸9上にカム40を固設し、右側板3上部の前後中央部より上方にブラケット41を突設し、該ブラケット41側面にエンジン停止スイッチ30’を固設し、該エンジン停止スイッチ30’のセンシングロッド30’aを前記カム40の回動軌跡上に配置し、切換カバー8が切断位置をオーバーして開かれたことを検出するようにしている。
【0020】
また、前記左側板2の内側面の上部に別のエンジン停止スイッチ35を固設し、センシングロッド35aを後方に向けて配置している。該エンジン停止スイッチ35はセンシングロッド35aが後述する当接片43aに当接されると開き、センシングロッド35aが当接されない状態で閉じ、閉じた位置で、エンジンを強制的に停止させるものである。
【0021】
そして、前記左側板2の内側面でエンジン停止スイッチ35の後方より枢軸42を突設し、該枢軸42に回動自在に当接アーム43を枢支している。該当接アーム43前部にガイドピン44を左側板2側に向けて突設し、左側板2に開口した円弧状のガイド溝2a内に挿入している。前記当接アーム43後部は内側に屈曲され当接片43aを形成している。前記当接アーム43は図示せぬトグルバネ等によって上方へ回動するように付勢され、ガイドピン44がガイド溝2aの上部に位置するようにしている。そして切換カバー8を閉じ位置まで回動させると、当接アーム43が下方へ回動して当接片43aが前記センシングロッド35aに当接し、エンジン停止スイッチ35が開く、逆に、切換カバー8を上方に回動すると、当接アーム43より切換カバー8が離れてエンジン停止スイッチ35は閉じる構成としている。また第二実施例においては、支点軸9に固設するアーム49を切換アームとし、該切換アームに図示せぬワイヤーを連結し、遠隔操作で開閉できるようにしている。
【0022】
その電気回路構成は図7に示すように、切断位置と閉じ位置の切換を検知する選択スイッチ47とエンジン停止装置46の間に前記エンジン停止スイッチ35とエンジン停止スイッチ30’が並列に接続されている。前記切換カバー8が切断位置のとき選択スイッチ47がスイッチ30’側に切り換えられ、スイッチ30’が閉じる(導通する)と、エンジンが停止される。また、前記切換カバー8が閉じ位置のとき選択スイッチ47がエンジン停止スイッチ35側に切り換えられ、エンジン停止スイッチ35が導通されるとエンジンが停止されるようにしている。
【0023】
このように構成し、前記切換カバー8を閉じ位置にすると、選択スイッチ47はエンジン停止スイッチ35側に切り換わり、エンジン停止スイッチ35は開き、排藁が搬送されているときに切換カバー8が上方へ回動されて、切換カバー8が当接アーム43より離れると、切換カバー8が開いたと検知して、エンジン停止スイッチ35が閉じ側に切り換わり、エンジンが強制的に停止される。また、切換カバー8を切断位置とすると、選択スイッチ47はスイッチ30’側に切り換えられ、排藁カッター装置1内に排藁が詰まって堆積し、切換カバー8が切断位置より更に上後方に回動されると、前記カム40がセンシングロッド30’aに当接し、エンジン停止スイッチ30’は閉じ位置となりエンジンを強制的に停止する。
【0024】
次に、第三実施例を図5、図6より説明する。
前記第二実施例と略同様に支点軸9上にカム40が固設され、右側板3上部より上方に突設したブラケット41にエンジン停止スイッチ30’が固設されている。該エンジン停止スイッチ30’のセンシングロッド30’aは前記カム40の回動軌跡上に配置され、切換カバー8が切断位置よりさらに上後方に回動されると閉じる構成としている。
【0025】
また、左側板2の外側面の前上部にエンジン停止スイッチ36を固設している。該エンジン停止スイッチ36のセンシングロッド36aは上方に向けられている。このエンジン停止スイッチ36も前記第二実施例のエンジン停止スイッチ35と同様に、切換カバー8が下方へ回動されて閉じ位置とされると後述する検出板50に当接されてセンシングロッド36aを下方へ押し、エンジン停止スイッチ36が開き、切換カバー8が検出板50に当接されないと、エンジン停止スイッチ36は閉じて、エンジンを強制的に停止させるものである。この電気回路構成は図7に示すように、前記第二実施例と同じ構成としている。
【0026】
そして、前記センシングロッド36aの直側方の左側板2に検出口2bが開口されている。更に、前記エンジン停止スイッチ36の前部には支持ステー51が固設され、該支持ステー51に前後方向に軸芯を有する軸52が固設され、該軸52に回動自在に検出板50が枢支され、該検出板50の端部は検出口2bより内側に突出されている。前記検出板50はトグルバネ53によって上方に回動するように付勢され、検出板50を検出口2b上部に押し付けている。そして、前記切換カバー8を下方に回動して閉じ位置とすると、切換カバー8は検出板50に当接して下げ、センシングロッド36aに当接してエンジン停止スイッチ36を開くのである。
【0027】
このように構成することによって、前記同様に、前記切換カバー8を閉じ位置に操作すると、エンジン停止スイッチ36が開き、排藁の搬送によって切換カバー8が上方に回動されると、エンジン停止スイッチ36が閉じて導通され、エンジンが強制的に停止される。また、切換カバー8を切断位置とし、切断位置で排藁が詰まり切換カバー8がさらに上後方に回動されると、カム40が回動し、センシングロッド30’aと当接してエンジン停止スイッチ30’が閉じ位置となり導通して、エンジンを強制的に停止される。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上の如く構成したことにより、次のような効果が得られる。
コンバインの後部に装着する排藁カッター装置(1)の上方に、排藁の切断状態と、排藁結束又は放出状態に、回動開閉することにより切換え可能に切換カバー(8)を設け、運転席近傍に配置した切換レバーの一方への回動操作で、連結された操作ワイヤー(15)を操作すると切換ロッド(20)が押されて、前記切換カバー8を下方へ回動し投入口が閉じ、また、該切換レバーを他方向に回動すると、スプリングコイル13の付勢力によって切換ロッド(20)が引かれて、前記切換カバー8を上方に回動し開くように構成し、該切換カバー(8)を閉じ位置として、結束機により結束して放出するか又は排藁を後方に放出する作業を行っている状態で、排藁の搬送によって切換カバー(8)が持ち上げられた場合に、エンジンが停止されるエンジン停止スイッチ(30)を設け、また、切換カバー(8)が排藁の切断位置で、排藁カッター装置内に詰まりが生じて排藁が堆積し、該切換カバー(8)が更に上後方に持ち上げられた場合にも、前記エンジン停止スイッチ(30)によりエンジンを停止すべく構成し、前記切換ロッド(20)に、該エンジン停止スイッチ(30)を付設したので、切換カバーを閉じ位置として、排藁をそのまま後方に放出したり結束機によって結束して排出する作業を行おうとしている場合に、遠隔操作で切換カバーを下方に回動させると、本来切換カバーは完全に閉じるはずであるが、排藁カッター装置内部に排藁や藁屑が溜まっていると完全に閉じず、若干浮いた状態となることがあり、この状態のまま作業すると、前記切換カバーの浮いた部分に排藁が入り、切換カバーは徐々に上後方に開いてゆき、排藁の流れを塞ぐようになる。
このような場合に、排藁の搬送によって切換カバーが持ち上げられると、エンジン停止スイッチがONとなり、エンジンが停止され、切換カバーが上後方に回動されて結束機の掻込装置と干渉して損傷を受けることがない。
また、切換カバーを切断位置まで上方に回動して、排藁の切断作業を行った場合に、排藁カッター装置内に詰まりが生じて、排藁が堆積して切換カバーがさらに上後方に持ち上げられると、エンジンが停止され、詰まりがさらに悪化することがない。
また、メンテナンス作業で切換カバーを人為的に後方に回動させても、エンジンが強制的に停止されて、安全にメンテナンス作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の右側面図である。
【図2】 切換ロッドにエンジン停止機構を配した平面断面図である。
【図3】 同じく側面図である。
【図4】 第二実施例のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の部分側面図である。
【図5】 第三実施例のエンジン停止機構を有する排藁カッター装置の部分側面図である。
【図6】 第三実施例のエンジン停止機構の部分正面断面図である。
【図7】 第二、第三実施例のエンジン停止スイッチの回路図である。
【符号の説明】
1 排藁カッター装置
8 切換カバー
20 切換ロッド
21 第一切換ロッド(前側のロッド)
21a 長孔21a(不感滞)
22 第二切換ロッド(後側のロッド)
26 コイルバネ(弾性部材)
30 エンジン停止スイッチ
35 エンジン停止スイッチ
36 エンジン停止スイッチ
Claims (1)
- コンバインの後部に装着する排藁カッター装置(1)の上方に、排藁の切断状態と、排藁結束又は放出状態に、回動開閉することにより切換え可能に切換カバー(8)を設け、運転席近傍に配置した切換レバーの一方への回動操作で、連結された操作ワイヤー(15)を操作すると切換ロッド(20)が押されて、前記切換カバー8を下方へ回動し投入口が閉じ、また、該切換レバーを他方向に回動すると、スプリングコイル13の付勢力によって切換ロッド(20)が引かれて、前記切換カバー8を上方に回動し開くように構成し、該切換カバー(8)を閉じ位置として、結束機により結束して放出するか又は排藁を後方に放出する作業を行う状態で、排藁の搬送によって切換カバー(8)が持ち上げられた場合に、エンジンが停止されるエンジン停止スイッチ(30)を設け、また、切換カバー(8)が排藁の切断位置で、排藁カッター装置内に詰まりが生じて排藁が堆積し、該切換カバー(8)が更に上後方に持ち上げられた場合にも、前記エンジン停止スイッチ(30)によりエンジンを停止すべく構成し、前記切換ロッド(20)に、該エンジン停止スイッチ(30)を付設したことを特徴とする排藁カッター装置のエンジン停止機構。
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