JP3856735B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像読み取り装置は、図6に示すように、例えば19個のICチップK1、K2、・・・、K19 を不図示の印刷配線ボート上に一列に配置実装して成る。これらの各ICチップK1、K2、・・・、K19 から信号が順次出力され、各ICチップK1、K2、・・・、K19 から出力された信号はA/D変換器1でデジタル信号に変換されて出力端子2から外部へ出力される。各チップK1、K2、・・・、K19 の構成は同一であり、その構成を図7を用いて説明する。
【0003】
光電変換素子であるフォトダイオードD1、D2、・・・、Dn のアノードはグランドに接続されており、一方、カソードはそれぞれ増幅用のpチャネルのMOS型トランジスタA1、A2、・・・、An のゲートにそれぞれ接続されている。
【0004】
トランジスタA1、A2、・・・、An のソースはそれぞれ定電流源I0、I1、I2、
・・・、In に接続されている。トランジスタA1、A2、・・・、An のドレインはグランドに接続されている。
【0005】
バイアス電圧供給回路3は正の直流電圧を安定して出力する。バイアス電圧供給回路3から出力される電圧(以下、「バイアス電圧」と称する)は、スイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタB1、B2、・・・、Bn を介してそれぞれフォトダイオートD1、D2、・・・、Dn のカソードに印加される。
【0006】
尚、トランジスタBk(k=1、2、・・・n)がONすると、フォトダイオードDkには逆方向にバイアス電圧が印加され、所定量の電荷が蓄積される。尚、以下において、このことを「フォトダイオードDk が初期化される」と称する。初期化が解除された後は、入射光に応じた電圧を示すことになる。
【0007】
トランジスA1、A2、・・・、An のソースはスイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタC1、C2、・・・、Cn を介してnチャネルのMOS型トランジスタQ1 のゲートに接続されている。
【0008】
トランジスタC1、C2、・・・、Cn のゲートにはそれぞれシフトレジスタ5の端子O1、O2、・・・、On から出力される信号が与えられている。トランジスQ1のソースは定電流源6に接続されており、そのドレインには電源電圧VDD が印加されている。
【0009】
バッファアンプ8は演算増幅器の出力を反転入力端子(−)に帰還した構成でありバッファアンプ8の入力側(演算増幅器の非反転入力端子(+))はトランジスタQ1 のソースに接続されている。
【0010】
すなわち、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dn の電圧はそれぞれトランジスタA1、A2、・・・、An を用いて構成されたソースフォロワ回路及びトランジスタQ1 を用いて構成されたソースフォロワ回路を介してバッファアンプ8に入力される。
【0011】
バッファアンプ8の出力側(演算増幅器の出力端子)は演算増幅器11の反転入力端子(−)に接続されている。この反転入力端子(−)には抵抗R50 を介して演算増幅器11の出力端子が接続されているとともに、非反転入力端子(+)ICチップの端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R60を介して印加されている。
【0012】
バッファアンプ15は演算増幅器の出力をその反転入力端子(−)に帰還した構成であり、バッファアンプ15の入力側には、コンデンサ12を介して演算増幅器11の出力端子が接続されるとともに、端子TREF に外部から印加される基準電圧がアナログスイッチ13を介して印加されている。
【0013】
そして、ロジック回路40の端子L1 から出力される信号が、アナログスイッチ13を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはそのまま与えられ、一方、アナログスイッチ13を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはインバータ14を介して与えられている。すなわち、アナログスイッチ13は、ロジック回路40の端子L1 から出力される信号がハイレベルのときにONであり、同信号がローレベルのときにOFFである。尚、アナログスイッチ13は、先頭のフォトダイオードD1 の電圧を読み出す前に所定の期間だけONとなるように、ロジック回路40によって制御される。
【0014】
バッファアンプ15の出力はアナログスイッチ16を介してICチップの端子TOUT から外部に出力される。そして、ロジック回路40の端子L2から出力される信号が、アナログスイッチ16を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはそのまま与えられ、一方、アナログスイッチ16を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはインバータ17を介して与えられている。すなわち、アナログスイッチ16は、ロジック回路40の端子L2から出力される信号がハイレベルのときにONであり、同信号がローレベルのときにOFFである。
【0015】
尚、アナログスイッチ16は、最初のフォトダイオードD1の電圧を読み出す直前から最後のフォトダイオードDnの電圧の読み出しを完了するまでの間、ONしているように、ロジック回路40によって制御される。定電流源駆動回路180は、各定電流源I1、I2、・・・、In、6を駆動する回路であり、その動作はロジック回路40によって制御されるようになっている。
【0016】
ロジック回路40は、ICチップの端子TSTに外部から入力されるスタートトリガ信号STとICチップの端子TCLKに外部から入力されるクロック信号CLKとを入力しており、これらの信号に基づいて、上述したように、アナログスイッチ13、16、及び、定電流源駆動回路180を制御する。
【0017】
スタートトリガ信号ST及びクロック信号CLKは、ロジック回路40を通して、シフトレジスタ5にも入力されている。シフトレジスタ5は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後、クロック信号CLKの立ち下がりに同期して、クロック信号CLKの1周期に等しいパルス幅をもつ負のパルスを端子O1、O2、・・・、Onから順次出力する。
【0018】
したがって、端子O1、O2、・・・、Onからそれぞれ出力される信号は図2にSC1、SC2、・・・、SCnで示すようになり、t2〜t4の間にトランジスタC1がONし、t4〜t6の間にトランジスタC2がONし、・・・というように、トランジスタC1、C2、・・・、Cnが順次クロックの1周期だけONとなって、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧が順次トランジスタQ1のゲートに導かれる。
【0019】
また、シフトレジスタ5は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後であって、
クロック信号CLKが一度立ち下がった後のクロック信号CLKの立ち上がりに周期して、クロック信号CLKの1周期に等しいパルス幅をもつ負のパルスを端子M1、M2、・・・、Mnから順次出力する。
【0020】
したがって、端子M1、M2、・・・、Mnからそれぞれ出力される信号は図2にS1、SB2、・・・、SBnで示すようになり、t3〜t5の間にトランジスタB1がONし、t5〜t7の間にトランジスタB2がONし、・・・というように、トランジスB1、B2、・・・、Bnが順次クロックの1周期だけONとなって初期化される。
【0021】
以上より、例えばフォトダイオードD1の電圧についてみると、図2において、トランジスタC1がt2〜t4の間にONして読み出されるが、t3〜t4の間(すなわち、読み出し期間の後半)にはトランジスタB1もONして初期化されるので、t2〜t3の間(すなわち、読み出し期間の前半)に読み出された信号のみが有効となる。他のフォトダイオードD2、D3・・・、Dnについても、読み出し期間の前半に読み出された信号のみが有効となる。尚、以下、図2中のt3〜t4の間、t5〜t6の間、・・・に相当する読み出し期間の後半、すなわち、フォトダイオードが初期化される区間を「バイアス区間」と称するものとする。
【0022】
さらに、シフトレジスタ5は、端子Onからパルスを出力した後に所定のタイミングで端子Eから正のパルスを1つ出力する。そして、シフトレジスタ5の端子Eから出力される信号は、ICチップの端子Tsoから外部に出力され、次のICチップの端子Tsiに入力される、すなわち、次のICチップにてスタートトリガ信号STとして用いられる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成により、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの順にそれらの電圧が読み出されるが、従来は、先頭のフォトダイオードD1の電圧を読み出す前に所定の期間だけアナログスイッチ13をONさせてコンデンサ12を充電するようになっていたので、各フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧がコンデンサ12の固定された電圧に上乗せして読み出されていた。
【0024】
したがって、端子Toutから実際に出力される電圧Voutは、フォトダイオードDKの電圧VDKが読み出されているとすると、
Vout=J1・(VDK+VGSA−VGSQ1)+J2・VREF +VC
となる。
【0025】
尚、J1及びJ2は抵抗R50、R60の抵抗値によって決まる定数、VGSKはトランジスタAKのゲート・ソース間電圧、VGSQ1はトランジスタQ1のゲート・ソース間電圧、VREFは端子TREFに外部から印加される基準電圧、VCはコンデンサ12の電圧である。
【0026】
そして、トランジスタA1、A2、・・・、Anのゲート・ソース間電圧VGSKに製造ばらつきがあるため、各ビット毎の出力レベルが均一にならないという問題があった。具体的には、トランジスタA1、A2、・・・、Anのゲート・ソース間電圧VGSKのばらつきは約10〜20mV程度あり、このばらつきがそのまま増幅されて出力されていたため、各フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnへの入射光が同一である場合における出力電圧Voutの波形は例えば図8に示すようになり、出力電圧VoutのばらつきVOFが大きかった。
【0027】
そこで、本発明は、読み取られた画像の精度を向上させた画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、
複数の光電変換素子と、
該各光電変換素子を所定の電圧にセットする初期化手段と、
前記各読み取り用の光電変換素子毎に設けられた増幅手段と、
該増幅手段を介した前記複数の読み取り用の光電変換素子の信号を順番に選択する選択手段と、
該選択手段で選択された信号に所定の処理を施して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段の出力端子側に接続された容量素子と、
該容量素子をその他端から充電する充電手段と、
前記信号処理手段から出力される信号が前記容量素子の電圧に上乗せして出力されるとともに、前記光電変換素子の信号が選択される毎に、その信号が選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされるように制御する制御手段と、
を有する画像読み取り装置において、
前記光電変換素子の信号が選択される前に、その1つ前に選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされている間に前記容量素子が所定値に充電されるように制御する手段を設けている。
【0029】
この構成により、各光電変換素子の信号が読み出される毎に、信号が読み出された光電変換素子が初期化されるが、この間にコンデンサが充電され、これにより、各ビットの出力レベルをより均一なものとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を図1を用いて説明する。尚、従来技術として示した図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
光電変換素子であるフォトダイオードD0のアノードはグランドに接続されており、一方、カソードはそれぞれ増幅用のpチャネルのMOS型トランジスタA0のゲートに接続されている。トランジスタA0のソースは定電流源I0に接続されている。トランジスタA0のドレインはグランドに接続されている。トランジスタA0のソースはnチャネルのMOS型トランジスタQ2の ゲートに直接接続されている。
【0032】
尚、フォトダイオードD0は画像の読み取りには関与しないものであり、以下、「ダミーフォトダイオード」と称するものとする。これに対して、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnは画像を読み取るためのものであり、以下、「読み取用
のフォトダイオード」と称するものとする。
【0033】
ダミーフォトダイオードD0のカソードにはスイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタB0を介してバイアス電圧が印加されている。トランジスタB0のゲートにはロジック回路4の端子M0から出力される信号が与えられている。
【0034】
バッファアンプ9はバッファアンプ8と同一の構成であり、その入力側はトランジスタQ2のソースに接続されている。トランジスタQ2のソースは定電流源7に接続されており、また、そのドレインには電源電圧VDDが印加されている。
【0035】
すなわち、ダミーフォトダイオードD0の電圧はトランジスタAOを用いて構成されたソースフォロワ回路及びトランジスタQ2を用いて構成されたソースフォロワ回路を介してバッファアンプ9に入力されている。
【0036】
バッファアンプ8の出力側(演算増幅器の出力端子)は抵抗R1を介して演算増器10の反転入力端子(−)に、バッファアンプ9の出力側は抵抗R2を介して演算増幅器10の非反転入力端子(+)に、それぞれ接続されている。
【0037】
演算増幅器10の反転入力端子(−)にはICチップの端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R4を介して印加されている。演算増幅器10の出力端子は、抵抗R3を介して演算増幅器10の反転入力端子(−)に接続されるとともに、次段の演算増幅器11の非反転入力端子(+)に接続されている。
【0038】
演算増幅器11の反転入力端子(−)には抵抗R5を介して演算増幅器11の出力端子が接続されているとともに、端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R6を介して印加されている。
【0039】
アナログスイッチ16は、最初のフォトダイオードD1の電圧を読み出す直前から最後のフォトダイオードDnの電圧の読み出しを完了するまでの間、ONしているように、ロジック回路4の端子L2から出力される信号によって制御される。
【0040】
定電流源駆動回路18は、各定電流源I0、I1、I2、・・・、In、6、7を駆動する回路であり、その動作はロジック回路4によって制御されるようになっている。
【0041】
ロジック回路4は、ICチップの端子TSIに外部から入力されるスタートトリガ信号STとICチップの端子TCLKに外部から入力されるクロック信号CLKとを入力している。そして、ロジック回路4は、入力するクロック信号CLKを反転っせた信号を端子M0から出力する。
【0042】
したがって、端子M0から出力される信号は、図2にSB0で示すようになり、トランジスタB0はt1〜t2の間、t3〜t4の間、・・・でON、t2〜t3の間、t4 〜t5の間・・・でOFFとなるように、クロック信号CLKの半周期毎にON/OFFが切り換わる。
【0043】
以上の構成により、抵抗R1、R2、R3 、R4、R5、R6の抵抗値を適切に設定しておけば、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧について、ダミーフォトダイオードD0の電圧との差分が増幅されて順次出力されるが、これにより、ICチップ毎にフォトダイオードの電圧レベルに製造ばらつきがあったとしても、ICチップ毎の出力レベルが均一なものとなる。
【0044】
というのは、ダミーフォトダイオードD0はクロック信号CLKの半周期毎に初期化されているので、ダミーフォトダイオードD0の電圧は、実質的には、製造ばらつきによる電圧レベルの誤差分のみを示すことになり、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧とダミーフォトダイオードD0の電圧との差分をとることで、製造ばらつきによる誤差分が打ち消されるからである。
【0045】
また、ロジック回路4は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後であって、クロック信号CLKが一度立ち下がった後のクロック信号CLKの立ち上がりに同期して、クロック信号CLKの半周期のパルス幅をもつ正のパルスを端子L1から出力する。そして、この正のパルスは、スタートトリガ信号STの1回の立ち上がりに対してn個出力されるようになっている。
【0046】
したがって、ロジック回路4の端子L1から出力される信号は、図3にS1で示すようになり、t3 〜t4の間、t5〜t6の間、・・・では、すなわち、各バイアス区間ではハイレベル、バイアス区間以外ではローレベルとなる。
【0047】
そして、ロジック回路4の端子L1から出力される信号は、アナログスイッチ13を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにそのまま与えられるとともに、インバータ14を介してアナログスイッチ13を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートに与えられる。
【0048】
これにより、バイアス区間では、アナログスイッチ13がONとなって、コンデンサ12が充電される。バイアス区間では、信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオード及びダミーフォトダイオードD0が初期化されており、信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードの電圧とダミーフォトダイオードD0の電圧とが等しいので、例えば図3中のt3 〜t4の間では、コンデン1
2の電圧VCは、図1中に示す極性で、
となる。
【0049】
したがって、図3中のt4〜t5の間にはフォトダイオードD1の電圧VD1が読み出されるが、そのときの出力電圧VOUTは、
となる。
【0050】
尚、α及びβは抵抗R1、R2、R3 、R4、R5、R6の抵抗値によって決まる定数、VDOはダミーフォトダイオードの電圧、VGSOはトランジスタA0のゲートーソース間電圧、VGSQ2はトランジスタQ2のゲートソース間電圧である。
【0051】
一般的に考えると、フォトダイオードDKの電圧VDKが読み出されているときの出力電圧VOUTは、
VOUT=α・{(VDK−VDO)+(VGSK−VGS(k-1))}+VREF
となる。
【0052】
この式には、その信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードD1に対応するソースフォロワ回路を構成するトランジスタAKのゲートソース間電圧と1つ前の隣接するフォトダイオードDk-1に対応するソースフォロワ回路を構成するトランジスタAk-3のゲートーソース間電圧の差の定数倍の項が存在するが、隣接するトランジスタのゲートーソース間電圧のばらつきは離れている場合よりも一般的に小さいことから、各ビット毎の出力レベルがより均一なものとなる。
【0053】
具体的には、隣接する2つのトランジスタのゲートーソース間電圧の差のばらつきは約1〜2mv程度であり、この電圧が増幅されたものがばらつきとして出力されるだけであるので、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnへの入射光が同一である場合における出力電圧VOUTの波形は例えば図4に示すようになり、出力電圧VOUTのばらつきVOFが小さくなる。
【0054】
尚、本実施形態では、全てのバイアス区間にコンデンサ12を充電するようになっていたが、各ビット毎の出力レベルが均一になるのであれば、1つおきのバイアス区間でコンデンサ12を充電するというように、コンデンサ12を充電する周期を長くするようにしてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、アナログスイッチ13のON/OFFを制御する信号をロジック回路4で作るようになっているが、このようにする代わりに、図5に示すように、増幅回路19を介したクロック信号CLKでアナログスイッチ13のON/OFFを制御するようにしてもよい。このようにすれば、ロジック回路4の構成を簡略化することができ、有効である。尚、クロック信号CLKの振幅が大きく、クロック信号CLKそのものでアナログスイッチ13のON/OFFを制御できる場合は、増幅回路19は不要である。
【0056】
また、本実施形態では、読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号を、信号が読み出されている区間の後半に初期化するようになっているが、初期化前の状態を読み取るための時間を設けた後、所定時間にわたって初期化するようになっていればよい。
【0057】
また、ダミーフォトダイオードD0の信号を、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号が読み出されている区間の後半に初期化するようになっているが、その信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードの信号が初期化されていない間にダミーフォトダイオードD0の信号が初期化されていない状態が存在し、且つ、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号が初期化されている間に、ダミーフォトダイオードD0の信号が初期化されている状態が存在するような周期でダミーフォトダイオードD0を初期化するようになっていればよい。
【0058】
その他には、本実施形態では、MOS型のトランジスタを用いたソースフォロワ回路で構成していたが、このようにする代わりに、バイボーラトランジスタを用いたエミッタフォロワ回路で構成するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像読み取り装置によれば、フォトダイオードの電圧を増幅するトランジスタに位置による製造ばらつきがあったとしても、隣接する各ビット毎の出力レベルの差に応じた誤差以内となるので、読み取られた画像の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を示す図である。
【図2】ICチップ内部での各信号のタイミングチャートである。
【図3】本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップにおけるコンデンサに接続されたアナログスイッチを制御する信号のタイミングチャートである。
【図4】各フォトダイオードへの入射光が同一である場合に、本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップから出力される電圧の波形の一例を示す図である。
【図5】本発明の別の実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップの内部構成を示す図である。
【図6】画像読み取り装置全体の概略構成を示す図である。
【図7】従来の画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を示す図である。
【図8】各フォトダイオードへの入射光が同一である場合に、従来の画像読み取り装置を構成するICチップから出力される電圧の波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器
2 出力端子
3 バイアス電圧供給回路
4 ロジック回路
5 シフトレジスタ
6、7 定電流源
8、9、10、11 演算増幅器
12 コンデンサ
13 アナログスイッチ
14 インバータ
15 演算増幅器
16 アナログスイッチ
17 インバータ
18 定電流源駆動回路
19 増幅器
A0、A1、A2、・・・、An pチャネルのMOS型トランジスタ
B0、B1、B2、・・・、Bn pチャネルのMOS型トランジスタ
C0、C1、C2、・・・、Cn pチャネルのMOS型トランジスタ
D0、D1、D2、・・・、Dn フォトダイオード
I0、I1、I2、・・・、In 定電流源
Q1、Q2 nチャネルのMOS型トランジスタ
R1、R2、R3 、R4、R5、R6 抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像読み取り装置は、図6に示すように、例えば19個のICチップK1、K2、・・・、K19 を不図示の印刷配線ボート上に一列に配置実装して成る。これらの各ICチップK1、K2、・・・、K19 から信号が順次出力され、各ICチップK1、K2、・・・、K19 から出力された信号はA/D変換器1でデジタル信号に変換されて出力端子2から外部へ出力される。各チップK1、K2、・・・、K19 の構成は同一であり、その構成を図7を用いて説明する。
【0003】
光電変換素子であるフォトダイオードD1、D2、・・・、Dn のアノードはグランドに接続されており、一方、カソードはそれぞれ増幅用のpチャネルのMOS型トランジスタA1、A2、・・・、An のゲートにそれぞれ接続されている。
【0004】
トランジスタA1、A2、・・・、An のソースはそれぞれ定電流源I0、I1、I2、
・・・、In に接続されている。トランジスタA1、A2、・・・、An のドレインはグランドに接続されている。
【0005】
バイアス電圧供給回路3は正の直流電圧を安定して出力する。バイアス電圧供給回路3から出力される電圧(以下、「バイアス電圧」と称する)は、スイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタB1、B2、・・・、Bn を介してそれぞれフォトダイオートD1、D2、・・・、Dn のカソードに印加される。
【0006】
尚、トランジスタBk(k=1、2、・・・n)がONすると、フォトダイオードDkには逆方向にバイアス電圧が印加され、所定量の電荷が蓄積される。尚、以下において、このことを「フォトダイオードDk が初期化される」と称する。初期化が解除された後は、入射光に応じた電圧を示すことになる。
【0007】
トランジスA1、A2、・・・、An のソースはスイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタC1、C2、・・・、Cn を介してnチャネルのMOS型トランジスタQ1 のゲートに接続されている。
【0008】
トランジスタC1、C2、・・・、Cn のゲートにはそれぞれシフトレジスタ5の端子O1、O2、・・・、On から出力される信号が与えられている。トランジスQ1のソースは定電流源6に接続されており、そのドレインには電源電圧VDD が印加されている。
【0009】
バッファアンプ8は演算増幅器の出力を反転入力端子(−)に帰還した構成でありバッファアンプ8の入力側(演算増幅器の非反転入力端子(+))はトランジスタQ1 のソースに接続されている。
【0010】
すなわち、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dn の電圧はそれぞれトランジスタA1、A2、・・・、An を用いて構成されたソースフォロワ回路及びトランジスタQ1 を用いて構成されたソースフォロワ回路を介してバッファアンプ8に入力される。
【0011】
バッファアンプ8の出力側(演算増幅器の出力端子)は演算増幅器11の反転入力端子(−)に接続されている。この反転入力端子(−)には抵抗R50 を介して演算増幅器11の出力端子が接続されているとともに、非反転入力端子(+)ICチップの端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R60を介して印加されている。
【0012】
バッファアンプ15は演算増幅器の出力をその反転入力端子(−)に帰還した構成であり、バッファアンプ15の入力側には、コンデンサ12を介して演算増幅器11の出力端子が接続されるとともに、端子TREF に外部から印加される基準電圧がアナログスイッチ13を介して印加されている。
【0013】
そして、ロジック回路40の端子L1 から出力される信号が、アナログスイッチ13を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはそのまま与えられ、一方、アナログスイッチ13を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはインバータ14を介して与えられている。すなわち、アナログスイッチ13は、ロジック回路40の端子L1 から出力される信号がハイレベルのときにONであり、同信号がローレベルのときにOFFである。尚、アナログスイッチ13は、先頭のフォトダイオードD1 の電圧を読み出す前に所定の期間だけONとなるように、ロジック回路40によって制御される。
【0014】
バッファアンプ15の出力はアナログスイッチ16を介してICチップの端子TOUT から外部に出力される。そして、ロジック回路40の端子L2から出力される信号が、アナログスイッチ16を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはそのまま与えられ、一方、アナログスイッチ16を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートにはインバータ17を介して与えられている。すなわち、アナログスイッチ16は、ロジック回路40の端子L2から出力される信号がハイレベルのときにONであり、同信号がローレベルのときにOFFである。
【0015】
尚、アナログスイッチ16は、最初のフォトダイオードD1の電圧を読み出す直前から最後のフォトダイオードDnの電圧の読み出しを完了するまでの間、ONしているように、ロジック回路40によって制御される。定電流源駆動回路180は、各定電流源I1、I2、・・・、In、6を駆動する回路であり、その動作はロジック回路40によって制御されるようになっている。
【0016】
ロジック回路40は、ICチップの端子TSTに外部から入力されるスタートトリガ信号STとICチップの端子TCLKに外部から入力されるクロック信号CLKとを入力しており、これらの信号に基づいて、上述したように、アナログスイッチ13、16、及び、定電流源駆動回路180を制御する。
【0017】
スタートトリガ信号ST及びクロック信号CLKは、ロジック回路40を通して、シフトレジスタ5にも入力されている。シフトレジスタ5は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後、クロック信号CLKの立ち下がりに同期して、クロック信号CLKの1周期に等しいパルス幅をもつ負のパルスを端子O1、O2、・・・、Onから順次出力する。
【0018】
したがって、端子O1、O2、・・・、Onからそれぞれ出力される信号は図2にSC1、SC2、・・・、SCnで示すようになり、t2〜t4の間にトランジスタC1がONし、t4〜t6の間にトランジスタC2がONし、・・・というように、トランジスタC1、C2、・・・、Cnが順次クロックの1周期だけONとなって、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧が順次トランジスタQ1のゲートに導かれる。
【0019】
また、シフトレジスタ5は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後であって、
クロック信号CLKが一度立ち下がった後のクロック信号CLKの立ち上がりに周期して、クロック信号CLKの1周期に等しいパルス幅をもつ負のパルスを端子M1、M2、・・・、Mnから順次出力する。
【0020】
したがって、端子M1、M2、・・・、Mnからそれぞれ出力される信号は図2にS1、SB2、・・・、SBnで示すようになり、t3〜t5の間にトランジスタB1がONし、t5〜t7の間にトランジスタB2がONし、・・・というように、トランジスB1、B2、・・・、Bnが順次クロックの1周期だけONとなって初期化される。
【0021】
以上より、例えばフォトダイオードD1の電圧についてみると、図2において、トランジスタC1がt2〜t4の間にONして読み出されるが、t3〜t4の間(すなわち、読み出し期間の後半)にはトランジスタB1もONして初期化されるので、t2〜t3の間(すなわち、読み出し期間の前半)に読み出された信号のみが有効となる。他のフォトダイオードD2、D3・・・、Dnについても、読み出し期間の前半に読み出された信号のみが有効となる。尚、以下、図2中のt3〜t4の間、t5〜t6の間、・・・に相当する読み出し期間の後半、すなわち、フォトダイオードが初期化される区間を「バイアス区間」と称するものとする。
【0022】
さらに、シフトレジスタ5は、端子Onからパルスを出力した後に所定のタイミングで端子Eから正のパルスを1つ出力する。そして、シフトレジスタ5の端子Eから出力される信号は、ICチップの端子Tsoから外部に出力され、次のICチップの端子Tsiに入力される、すなわち、次のICチップにてスタートトリガ信号STとして用いられる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成により、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの順にそれらの電圧が読み出されるが、従来は、先頭のフォトダイオードD1の電圧を読み出す前に所定の期間だけアナログスイッチ13をONさせてコンデンサ12を充電するようになっていたので、各フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧がコンデンサ12の固定された電圧に上乗せして読み出されていた。
【0024】
したがって、端子Toutから実際に出力される電圧Voutは、フォトダイオードDKの電圧VDKが読み出されているとすると、
Vout=J1・(VDK+VGSA−VGSQ1)+J2・VREF +VC
となる。
【0025】
尚、J1及びJ2は抵抗R50、R60の抵抗値によって決まる定数、VGSKはトランジスタAKのゲート・ソース間電圧、VGSQ1はトランジスタQ1のゲート・ソース間電圧、VREFは端子TREFに外部から印加される基準電圧、VCはコンデンサ12の電圧である。
【0026】
そして、トランジスタA1、A2、・・・、Anのゲート・ソース間電圧VGSKに製造ばらつきがあるため、各ビット毎の出力レベルが均一にならないという問題があった。具体的には、トランジスタA1、A2、・・・、Anのゲート・ソース間電圧VGSKのばらつきは約10〜20mV程度あり、このばらつきがそのまま増幅されて出力されていたため、各フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnへの入射光が同一である場合における出力電圧Voutの波形は例えば図8に示すようになり、出力電圧VoutのばらつきVOFが大きかった。
【0027】
そこで、本発明は、読み取られた画像の精度を向上させた画像読み取り装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明では、
複数の光電変換素子と、
該各光電変換素子を所定の電圧にセットする初期化手段と、
前記各読み取り用の光電変換素子毎に設けられた増幅手段と、
該増幅手段を介した前記複数の読み取り用の光電変換素子の信号を順番に選択する選択手段と、
該選択手段で選択された信号に所定の処理を施して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段の出力端子側に接続された容量素子と、
該容量素子をその他端から充電する充電手段と、
前記信号処理手段から出力される信号が前記容量素子の電圧に上乗せして出力されるとともに、前記光電変換素子の信号が選択される毎に、その信号が選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされるように制御する制御手段と、
を有する画像読み取り装置において、
前記光電変換素子の信号が選択される前に、その1つ前に選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされている間に前記容量素子が所定値に充電されるように制御する手段を設けている。
【0029】
この構成により、各光電変換素子の信号が読み出される毎に、信号が読み出された光電変換素子が初期化されるが、この間にコンデンサが充電され、これにより、各ビットの出力レベルをより均一なものとすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を図1を用いて説明する。尚、従来技術として示した図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
光電変換素子であるフォトダイオードD0のアノードはグランドに接続されており、一方、カソードはそれぞれ増幅用のpチャネルのMOS型トランジスタA0のゲートに接続されている。トランジスタA0のソースは定電流源I0に接続されている。トランジスタA0のドレインはグランドに接続されている。トランジスタA0のソースはnチャネルのMOS型トランジスタQ2の ゲートに直接接続されている。
【0032】
尚、フォトダイオードD0は画像の読み取りには関与しないものであり、以下、「ダミーフォトダイオード」と称するものとする。これに対して、フォトダイオードD1、D2、・・・、Dnは画像を読み取るためのものであり、以下、「読み取用
のフォトダイオード」と称するものとする。
【0033】
ダミーフォトダイオードD0のカソードにはスイッチング用のpチャネルのMOS型トランジスタB0を介してバイアス電圧が印加されている。トランジスタB0のゲートにはロジック回路4の端子M0から出力される信号が与えられている。
【0034】
バッファアンプ9はバッファアンプ8と同一の構成であり、その入力側はトランジスタQ2のソースに接続されている。トランジスタQ2のソースは定電流源7に接続されており、また、そのドレインには電源電圧VDDが印加されている。
【0035】
すなわち、ダミーフォトダイオードD0の電圧はトランジスタAOを用いて構成されたソースフォロワ回路及びトランジスタQ2を用いて構成されたソースフォロワ回路を介してバッファアンプ9に入力されている。
【0036】
バッファアンプ8の出力側(演算増幅器の出力端子)は抵抗R1を介して演算増器10の反転入力端子(−)に、バッファアンプ9の出力側は抵抗R2を介して演算増幅器10の非反転入力端子(+)に、それぞれ接続されている。
【0037】
演算増幅器10の反転入力端子(−)にはICチップの端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R4を介して印加されている。演算増幅器10の出力端子は、抵抗R3を介して演算増幅器10の反転入力端子(−)に接続されるとともに、次段の演算増幅器11の非反転入力端子(+)に接続されている。
【0038】
演算増幅器11の反転入力端子(−)には抵抗R5を介して演算増幅器11の出力端子が接続されているとともに、端子TREFに外部から印加される基準電圧が抵抗R6を介して印加されている。
【0039】
アナログスイッチ16は、最初のフォトダイオードD1の電圧を読み出す直前から最後のフォトダイオードDnの電圧の読み出しを完了するまでの間、ONしているように、ロジック回路4の端子L2から出力される信号によって制御される。
【0040】
定電流源駆動回路18は、各定電流源I0、I1、I2、・・・、In、6、7を駆動する回路であり、その動作はロジック回路4によって制御されるようになっている。
【0041】
ロジック回路4は、ICチップの端子TSIに外部から入力されるスタートトリガ信号STとICチップの端子TCLKに外部から入力されるクロック信号CLKとを入力している。そして、ロジック回路4は、入力するクロック信号CLKを反転っせた信号を端子M0から出力する。
【0042】
したがって、端子M0から出力される信号は、図2にSB0で示すようになり、トランジスタB0はt1〜t2の間、t3〜t4の間、・・・でON、t2〜t3の間、t4 〜t5の間・・・でOFFとなるように、クロック信号CLKの半周期毎にON/OFFが切り換わる。
【0043】
以上の構成により、抵抗R1、R2、R3 、R4、R5、R6の抵抗値を適切に設定しておけば、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧について、ダミーフォトダイオードD0の電圧との差分が増幅されて順次出力されるが、これにより、ICチップ毎にフォトダイオードの電圧レベルに製造ばらつきがあったとしても、ICチップ毎の出力レベルが均一なものとなる。
【0044】
というのは、ダミーフォトダイオードD0はクロック信号CLKの半周期毎に初期化されているので、ダミーフォトダイオードD0の電圧は、実質的には、製造ばらつきによる電圧レベルの誤差分のみを示すことになり、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの電圧とダミーフォトダイオードD0の電圧との差分をとることで、製造ばらつきによる誤差分が打ち消されるからである。
【0045】
また、ロジック回路4は、スタートトリガ信号STの立ち上がり後であって、クロック信号CLKが一度立ち下がった後のクロック信号CLKの立ち上がりに同期して、クロック信号CLKの半周期のパルス幅をもつ正のパルスを端子L1から出力する。そして、この正のパルスは、スタートトリガ信号STの1回の立ち上がりに対してn個出力されるようになっている。
【0046】
したがって、ロジック回路4の端子L1から出力される信号は、図3にS1で示すようになり、t3 〜t4の間、t5〜t6の間、・・・では、すなわち、各バイアス区間ではハイレベル、バイアス区間以外ではローレベルとなる。
【0047】
そして、ロジック回路4の端子L1から出力される信号は、アナログスイッチ13を構成するnチャネルのMOS型トランジスタのゲートにそのまま与えられるとともに、インバータ14を介してアナログスイッチ13を構成するpチャネルのMOS型トランジスタのゲートに与えられる。
【0048】
これにより、バイアス区間では、アナログスイッチ13がONとなって、コンデンサ12が充電される。バイアス区間では、信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオード及びダミーフォトダイオードD0が初期化されており、信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードの電圧とダミーフォトダイオードD0の電圧とが等しいので、例えば図3中のt3 〜t4の間では、コンデン1
2の電圧VCは、図1中に示す極性で、
となる。
【0049】
したがって、図3中のt4〜t5の間にはフォトダイオードD1の電圧VD1が読み出されるが、そのときの出力電圧VOUTは、
となる。
【0050】
尚、α及びβは抵抗R1、R2、R3 、R4、R5、R6の抵抗値によって決まる定数、VDOはダミーフォトダイオードの電圧、VGSOはトランジスタA0のゲートーソース間電圧、VGSQ2はトランジスタQ2のゲートソース間電圧である。
【0051】
一般的に考えると、フォトダイオードDKの電圧VDKが読み出されているときの出力電圧VOUTは、
VOUT=α・{(VDK−VDO)+(VGSK−VGS(k-1))}+VREF
となる。
【0052】
この式には、その信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードD1に対応するソースフォロワ回路を構成するトランジスタAKのゲートソース間電圧と1つ前の隣接するフォトダイオードDk-1に対応するソースフォロワ回路を構成するトランジスタAk-3のゲートーソース間電圧の差の定数倍の項が存在するが、隣接するトランジスタのゲートーソース間電圧のばらつきは離れている場合よりも一般的に小さいことから、各ビット毎の出力レベルがより均一なものとなる。
【0053】
具体的には、隣接する2つのトランジスタのゲートーソース間電圧の差のばらつきは約1〜2mv程度であり、この電圧が増幅されたものがばらつきとして出力されるだけであるので、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnへの入射光が同一である場合における出力電圧VOUTの波形は例えば図4に示すようになり、出力電圧VOUTのばらつきVOFが小さくなる。
【0054】
尚、本実施形態では、全てのバイアス区間にコンデンサ12を充電するようになっていたが、各ビット毎の出力レベルが均一になるのであれば、1つおきのバイアス区間でコンデンサ12を充電するというように、コンデンサ12を充電する周期を長くするようにしてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、アナログスイッチ13のON/OFFを制御する信号をロジック回路4で作るようになっているが、このようにする代わりに、図5に示すように、増幅回路19を介したクロック信号CLKでアナログスイッチ13のON/OFFを制御するようにしてもよい。このようにすれば、ロジック回路4の構成を簡略化することができ、有効である。尚、クロック信号CLKの振幅が大きく、クロック信号CLKそのものでアナログスイッチ13のON/OFFを制御できる場合は、増幅回路19は不要である。
【0056】
また、本実施形態では、読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号を、信号が読み出されている区間の後半に初期化するようになっているが、初期化前の状態を読み取るための時間を設けた後、所定時間にわたって初期化するようになっていればよい。
【0057】
また、ダミーフォトダイオードD0の信号を、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号が読み出されている区間の後半に初期化するようになっているが、その信号が読み出されている読み取り用のフォトダイオードの信号が初期化されていない間にダミーフォトダイオードD0の信号が初期化されていない状態が存在し、且つ、各読み取り用のフォトダイオードD1、D2、・・・、Dnの信号が初期化されている間に、ダミーフォトダイオードD0の信号が初期化されている状態が存在するような周期でダミーフォトダイオードD0を初期化するようになっていればよい。
【0058】
その他には、本実施形態では、MOS型のトランジスタを用いたソースフォロワ回路で構成していたが、このようにする代わりに、バイボーラトランジスタを用いたエミッタフォロワ回路で構成するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像読み取り装置によれば、フォトダイオードの電圧を増幅するトランジスタに位置による製造ばらつきがあったとしても、隣接する各ビット毎の出力レベルの差に応じた誤差以内となるので、読み取られた画像の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を示す図である。
【図2】ICチップ内部での各信号のタイミングチャートである。
【図3】本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップにおけるコンデンサに接続されたアナログスイッチを制御する信号のタイミングチャートである。
【図4】各フォトダイオードへの入射光が同一である場合に、本発明の一実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップから出力される電圧の波形の一例を示す図である。
【図5】本発明の別の実施形態である画像読み取り装置を構成する各ICチップの内部構成を示す図である。
【図6】画像読み取り装置全体の概略構成を示す図である。
【図7】従来の画像読み取り装置を構成する各ICチップ内部の構成を示す図である。
【図8】各フォトダイオードへの入射光が同一である場合に、従来の画像読み取り装置を構成するICチップから出力される電圧の波形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器
2 出力端子
3 バイアス電圧供給回路
4 ロジック回路
5 シフトレジスタ
6、7 定電流源
8、9、10、11 演算増幅器
12 コンデンサ
13 アナログスイッチ
14 インバータ
15 演算増幅器
16 アナログスイッチ
17 インバータ
18 定電流源駆動回路
19 増幅器
A0、A1、A2、・・・、An pチャネルのMOS型トランジスタ
B0、B1、B2、・・・、Bn pチャネルのMOS型トランジスタ
C0、C1、C2、・・・、Cn pチャネルのMOS型トランジスタ
D0、D1、D2、・・・、Dn フォトダイオード
I0、I1、I2、・・・、In 定電流源
Q1、Q2 nチャネルのMOS型トランジスタ
R1、R2、R3 、R4、R5、R6 抵抗
Claims (3)
- 複数の光電変換素子と、
該各光電変換素子を所定の電圧にセットする初期化手段と、
前記各読み取り用の光電変換素子毎に設けられた増幅手段と、
該増幅手段を介した前記複数の読み取り用の光電変換素子の信号を順番に選択する選択手段と、
該選択手段で選択された信号に所定の処理を施して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段の出力端子側に接続された容量素子と、
該容量素子をその他端から充電する充電手段と、
前記信号処理手段から出力される信号が前記容量素子の電圧に上乗せして出力されるとともに、前記光電変換素子の信号が選択される毎に、その信号が選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされるように制御する制御手段と、
を有する画像読み取り装置であって、
前記光電変換素子の信号が選択される前に、その1つ前に選択された光電変換素子が所定の電圧にセットされている間に前記容量素子が所定値に充電されるように制御する手段を設けたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 画像を読み取るための複数の読み取り用の光電変換素子と、
比較用の電圧を発生する比較電圧設定手段と、
前記各読み取り用の光電変換素子の信号を所定の電圧にセットする初期化手段と、
前記各読み取り用の光電変換素子毎に設けられた増幅手段と、
該増幅手段を介した前記複数の読み取り用の光電変換素子の信号を順番に選択する選択手段と、
該選択手段で選択された信号を前記比較用の電圧との差分をとる差分手段と、
該差分手段の出力端子側に一端が接続された容量素子と、
該容量素子をその他端から充電する充電手段と、
前記差分手段から出力される信号が前記容量素子の電圧が上乗せして出力されるとともに、前記読み取り用の光電変換素子の信号と前記比較用の電圧との差分がとられる毎に、その差分がとられた読み取り用の光電変換素子が所定の電圧にセットされるように制御する制御手段と、
を有する画像読み取り装置であって、
前記読み取り用の光電変換素子の信号と前記比較用の電圧との差分がとられる前に、その1つ前に差分がとられた読み取り用の光電変換素子が所定の電圧にセットされている間に前記容量素子が所定値に充電されるように制御する手段を設けたことを特徴とする画像読み取り装置。 - 画像を読み取るための複数の読み取り用のフォトダイオードと、
比較用の電圧を発生する比較電圧設定手段と、
前記各フォトダイオードを所定の電圧にセットする初期化手段と、
前記各読み取り用のフォトダイオード毎に設けられた、トランジスタを用いたフォロワ回路と、
前記フォロワ回路を介した前記複数の読み取り用のフォトダイオードの信号を順番に選択する選択手段と、
該選択手段で選択された信号と前記比較用の電圧との差をとる差分手段と、
前記差分手段の出力端子側に一端が接続され、他端にスイッチング素子を介して所定の直流電圧が印加されたコンデンサと、
前記読み取り用のフォトダイオードの信号が前記選択手段により選択されている区間の後半部分であるバイアス区間では、信号が選択されている前記読み取り用のフォトダイオードが所定の電圧にセットされるように前記初期化手段を制御する初期化制御手段と、
を有する画像読み取り装置であって、
前記バイアス区間では前記スイッチング素子がONであり、また、前記バイアス区間以外では前記スイッチング素子がOFFであるように、前記スイッチング素子のON/OFFを制御する手段を設けたことを特徴とする画像読み取り装置。
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