JP3857912B2 - ダイヤフラム式エアーチャック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小径ワーク用のダイヤフラム式エアーチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダイヤフラム式エアーチャックでは、特許第3023769号公報及び特開平5−345207号公報等に示されるように、ダイヤフラムに複数の把持爪を突設し、ダイヤフラムにピストンを連結し、ピストンをエアーで駆動することにより、ダイヤフラムを撓曲させ、この撓曲により把持爪を開閉させて、把持爪にワークを把握あるいは解除させている。
また、従来、コレットチャックでは特開2000−33503号公報等に示すように、引っ張り棒を用いてワークをクランプすることが広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コレットチャックに比し、ダイヤフラム式エアーチャックは高速回転でのワークの把持精度に優れている。そのため、高速でワークを回転させ、精密な加工を行う場合には、ダイヤフラム式エアーチャックが用いられる。
しかるに、ダイヤフラム式エアーチャックでは、小径ワークを内径開きの爪の小径把持部でクランプするとき、爪そのものの剛性不足のため、細長状の小径把持部の先端部の把握力が、その根元側の把握力に比し不足してしまう。そのため、小径のワークを内径開きの爪でクランプするとき小径把持部の全長に亘って十分な均一の把握力が得られず、そのためチャックの回転速度を十分に上げることができないという問題点があった。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を達成するため、本発明は、工作機械のスピンドル等に脱着可能に装置するためのダイヤフラム式エアーチャックであって、内径部にピストン配置空間部8が形成された本体2と、前記ピストン配置空間部8に軸方向にスライド自在に配置された引っ張り用ピストン10と、前記ピストン配置空間部8に軸方向にスライド自在に配置されたチャック開閉用ピストン12,14と、外径部が前記本体2に固定されるとともに中央部が前記チャック開閉用ピストン12,14に連結するダイヤフラム4と、複数の把持爪28aがリング状に配列され各把持爪28aの外径部が前記ダイヤフラム4に取り付けられ中央部に小径ワーク把持用の細長状の小径把持部30が所定長さ形成された成形爪28と、前記成形爪28の中心に形成され一端が前記成形爪28の後面に開口し他端が前記小径把持部30の先端面に開口し該開口部に係合受部32aが形成された棒体挿入孔32と、後部が前記引っ張り用ピストン12,14の中央部に連結し先端部とその近傍部分が前記成形爪28の棒体挿入孔32にスライド自在に嵌挿配置され先端部に形成された係合部24aが前記係合受部32aに係合する引っ張り棒24と、エアー圧送装置に連結し前記ピストン配置空間部8内にエアーを圧送して前記引っ張り用ピストン10とチャック開閉用ピストン12,14とを駆動するエアー通路34,36とを備えたものである。
また本発明は、前記引っ張り棒(24)の先端の係合部(24a)と前記棒体挿入孔(32)の係合受部(32a)とをテーパー面としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
2は、工作機械の回転主軸(スピンドル)の端面に脱着可能に装着されるチャック本体であり、シリンダー状のハウジング2aと、これに一体的に固設された盤状のベース2bとから構成されている。
【0006】
前記ハウジング2aの一方の端面には、ダイヤフラム4の外径部が固定され、該ダイヤフラム4にストッパープレート6の外径部が固定されている。前記ハウジング2aの内径側には、ピストン配置空間部8が形成され、この空間部に引っ張り用ピストン10と、第1のチャック開閉用ピストン12と、第2のチャック開閉用ピストン14が配置されている。前記ピストン12,14及びダイヤフラム4の各管状の内径部は、ボルト16により互いに連結されている。
【0007】
前記各ピストン10,12,14の外周面は前記ハウジング2aのシリンダ壁に密封状にスライド自在に嵌合している。前記引っ張り用ピストン10の円柱状の軸部10aの端面には、該軸部10aと同径の受け台18の円柱状の軸部18aが同軸上に固定されている。前記引っ張り用ピストン10の軸部10aと受け台18の軸部18aは、円柱状のピストンガイドを構成し、該ピストンガイドに前記チャック開閉用ピストン12,14及びダイヤフラム4の各内径部が密封状にスライド自在に嵌合している。
【0008】
前記ハウジング2aには、これと一体的に盤状の隔壁2cが形成され、該隔壁2cの内周面に前記チャック開閉用ピストン14の管状の内径部の外周面が密封状にスライド自在に嵌合している。20はシフトライナーであり、外周部がダイヤフラム4の外径部の内周面に固定され、その内径部がダイヤフラム4の管状の内径部の外周面に密封状にスライド自在に嵌合している。前記受け台18には、その中央部に軸方向に取付穴22が穿設され、該取付穴22に先端にテーパー部から成る係合部2aを有する引っ張り棒24の他方が挿入され、該引っ張り棒24の後部が止めねじ26により受け台18に固定されている。
【0009】
28は複数の把持爪28aから成る成形爪であり、各把持爪28aは、連結体によりリング状に連結された状態で内部に穴が形成されるように各別に固定されている。複数の把持爪28aの細長状の突出部により構成される成形爪28の、小径ワーク用の小径把持部30は、全体が細長状に構成されている。前記成形爪28の中央には棒体挿入孔32が形成され、該棒体挿入孔32の一端は、成形爪28の後部面に開口し、他端が小径把持部30の先端に開口している。前記棒体挿入孔32の先端には前記引っ張り棒先端の係合部24aのテーパー部と同形のテーパー部から成る係合受部32aが形成されている。
【0010】
前記受け台18から突出する引っ張り棒24は、前記棒体挿入孔32の内部に、係合部24aと係合受部32aとが合接するようにスライド自在に挿入配置されている。前記チャック本体2には、エアー通路34,36が形成され、エアー通路34は、シリンダ室38,40に連通し、エア通路36は、シリンダ室42,44,46に連通している。前記エアー通路34,36は、エアー圧送装置(図示省略)に連通している。
【0011】
次に本実施形態の作用について説明する。
図1において、ダイヤフラム4の内径部がピストン12,14によって右方向に押動された状態において、成形爪28は拡開し、ダイヤフラム4の内径部がピストン12,14によって左方向に押動された状態において、成形爪28は閉じる。成形爪28の小径把持部30には、これの径に対応するワーク(図示省略)の小径な穴部が嵌合され、成形爪28が開くと、ワークは成形爪28にクランプされ、成形爪28が閉じると成形爪28とのクランプ状態が解除される。
【0012】
ワークを成形爪28にクランプさせるときは、シリンダー室38,40にエアーを圧送し、ピストン12,14を図中、右方向に駆動する。ピストン12,14が右方向に駆動されると、ピストン12,14と連結しているダイヤフラム4の内径部が右方向に移動し、成形爪28が開く。成形爪28が開くと同時に引っ張り用ピストン10がシリンダー室40内のエアー圧により図中、左方向に駆動され、引っ張り棒24が、図中、左方向に引っ張られる。これにより、成形爪28の棒体挿入孔32の係合受部32aのテーパー面に対して、引っ張り棒24の係合部24aのテーパー面が強く圧着し、成形爪28の小径把持部30の先端に対して、引っ張り棒24の係合部24aから、更に開く力が加わる。
【0013】
これにより、ワークの内径部に対して、小径把持部30にその根元30aから先端30bまでの間に亘って均一の強力な拡開力が発生し、ワークは小径把持部30にしっかりとクランプされる。ワークに対するクランプ状態を解除する場合には、エアー通路36からシリンダー室42,44,46にエアーを圧送し、ダイヤフラム4の内径部を図中、左方向に駆動し、引っ張り用ピストン10を右方向に駆動する。これにより、成形爪28が閉じ、これと同時に、引っ張り棒24が右方向に突出移動して、引っ張り棒24の係合部24aが成形爪28の棒体挿入孔32の係合受部32aから離れ、ワークがアンクランプ状態となる。
【0014】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、エアー圧によって駆動されるダイヤフラムの変形によって開閉する成形爪の細長状の小径把持部の先端に引っ張り棒の係合部を係合し、この引っ張り棒によって小径把持部の先端を拡開方向に加圧するようにしたので、小径把持部の先端部の拡開力を増大させ、小径把持部の根元から先端部にかけた略全長に亘って均一の強力なワーク把持力を発生させることができ、小径ワークの内径部を確実に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるダイヤフラム式エアーチャックの断面面図である。
【図2】成形爪の正面図である。
【符号の説明】
2 チャック本体
2a ハウジング
2b ベース
2c 隔壁
4 ダイヤフラム
6 ストッパープレート
8 ピストン配置空間
10 引っ張り用ピストン
10a 軸部
12 チャック開閉ピストン
14 チャック開閉ピストン
16 ボルト
18 受け台
18a 軸部
20 シフトライナー
22 取付穴
24 引っ張り棒
24a 係合部
26 止めネジ
28 成形爪
28a 把持爪
30 小径把持部
32 棒体挿入孔
32a 係合受部
34 エアー通路
36 エアー通路
38 シリンダー室
40 シリンダー室
42 シリンダー室
44 シリンダー室
46 シリンダー室
Claims (2)
- 工作機械のスピンドル等に脱着可能に装置するためのダイヤフラム式エアーチャックであって、内径部にピストン配置空間部(8)が形成された本体(2)と、前記ピストン配置空間部(8)に軸方向にスライド自在に配置された引っ張り用ピストン(10)と、前記ピストン配置空間部(8)に軸方向にスライド自在に配置されたチャック開閉用ピストン(12)(14)と、外径部が前記本体(2)に固定されるとともに中央部が前記チャック開閉用ピストン(12)(14)に連結するダイヤフラム(4)と、複数の把持爪(28a)がリング状に配列され各把持爪(28a)の外径部が前記ダイヤフラム(4)に取り付けられ中央部に小径ワーク把持用の細長状の小径把持部(30)が所定長さ形成された成形爪(28)と、前記成形爪(28)の中心に形成され一端が前記成形爪(28)の後面に開口し他端が前記小径把持部(30)の先端面に開口し該開口部に係合受部(32a)が形成された棒体挿入孔(32)と、後部が前記引っ張り用ピストン(12)(14)の中央部に連結し先端部とその近傍部分が前記成形爪(28)の棒体挿入孔(32)にスライド自在に嵌挿配置され先端部に形成された係合部(24a)が前記係合受部(32a)に係合する引っ張り棒(24)と、エアー圧送装置に連結し前記ピストン配置空間部(8)内にエアーを圧送して前記引っ張り用ピストン(10)とチャック開閉用ピストン(12)(14)とを駆動するエアー通路(34)(36)とを備えたことを特徴とするダイヤフラム式エアーチャック。
- 前記引っ張り棒(24)の先端の係合部(24a)と前記棒体挿入孔(32)の係合受部(32a)とがテーパー面であることを特徴とする「請求項1」に記載のダイヤラム式エアーチャック。
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2001
- 2001-12-06 JP JP2001373298A patent/JP3857912B2/ja not_active Expired - Lifetime
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