JP3865643B2 - Catvシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATVシステムに係わり、特に、ケーブル網から分岐された分岐信号ケーブルに受信端末が接続され、分岐信号ケーブルを通して各受信端末に緊急放送信号が供給されるときに、各受信端末で供給される緊急放送信号を確実に受信できるような手段を設けたCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CATVシステムは、放送局から出力される有線放送信号が供給されるケーブル網と、ケーブル網に接続された多数のタップオフ及び同数の分岐信号ケーブルと、各分岐信号ケーブルの端部にそれぞれ接続された受信端末と、各受信端末にそれぞれ接続されたテレビジョン受像機等からなるモニタとからなる構成になっており、ケーブル網から分岐された有線放送信号がそれぞれの受信端末に供給されるものである。
【0003】
ここで、図5は、既知のCATVシステムの要部構成の一部を示すブロック図である。
【0004】
図5に示されるように、CATVシステムは、ケーブル網50と、タップオフ51と、分岐信号ケーブル52と、保安器53と、受信端末54と、モニタ55とからなっている。なお、図5においては、タップオフ51、分岐信号ケーブル52、保安器53、受信端末54、モニタ55がそれぞれ1つづつ示されているが、実際のCATVシステムにおいては、多数のタップオフ51、分岐信号ケーブル52、保安器53、受信端末54、モニタ55が設けられている。
【0005】
そして、ケーブル網50に放送局から出力される有線放送信号が供給されると、その有線放送信号は、タップオフ51によって分岐され、分岐された有線放送信号が分岐信号ケーブル52に供給される。分岐信号ケーブル52に供給された有線放送信号は、保安器53を通して受信端末54に供給される。
【0006】
また、図6は、図5に図示された受信端末54の内部構成の一例を示すブロック図であって、モニタ55とともに表したものである。
【0007】
図6において、図5に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0008】
図6に示されるように、この受信端末54は、チューナを内蔵した受信部56と、復調部57と、デマルチプレクサ58と、MPEGデコーダ59と、グラフィックコントローラ60と、NTSCエンコーダ61と、起動制御用マイコン62と、主制御部(メインCPU)63と、主電源スイッチ(SW)64と、放送信号入力端子65と、映像信号出力端子66と、音声信号出力端子67と、リモコン信号入力端子68と、電源端子69とからなり、これらの構成要素56乃至69は、図6に図示されるように接続されている。この他に、テレビジョン受像機等のモニタ70と、交流電源ソケット(図示なし)に差し込まれるコンセントプラグ71とが配置される。モニタ70は、映像信号出力端子66と音声信号出力端子67に接続され、コンセントプラグ71は、電源端子69に接続される。
【0009】
前記構成による受信端末54は、次のように動作する。
【0010】
分岐信号ケーブル(図示なし)を通して供給された有線放送信号は、放送信号入力端子65を通して受信部56に供給される。受信部56は、入力された有線放送信号の中の所望チャネルの放送信号を選局し、選局した放送信号を中間周波信号に変換して次続の復調部57に供給する。復調部57は、供給された中間周波信号を、放送局の変調形態に応じてQAM(QuadratureAmplitude Modulation)復調またはQPSK(QuadraturePhase ShiftKeying)復調等を行い、データ列を形成する。このデータ列は、誤り訂正処理によって復元され、複数の映像データ、音声データ、その他のデータを多重化したMPEGトランスポートストリームの形でデマルチプレクサ58に供給される。
【0011】
デマルチプレクサ58は、MPEGトランスポートストリームの情報内容を選択し、映像データ及び音声データをMPEGデコーダ59に転送し、SI(Service Information)等の放送を受信するためのデータを主制御部63の処理によってテーブル化する。MPEGデコーダ59は、圧縮状態にある映像データ及び音声データを伸長し、映像信号及び音声信号に変換する。映像信号はグラフィックコントローラ60に供給され、音声信号は音声信号出力端子67を通してモニタ70に供給される。グラフィックコントローラ60は、供給された映像信号のスケーリングやOSD(On Screen Display)画像の重ね合わせを行った後、NTSCエンコーダ61に供給され、そこでNTSC信号に変換される。変換されたNTSC信号は、映像信号出力端子66を通してモニタ70に供給される。なお、受信端末54における各構成要素56乃至61は、主制御部63によって動作が制御される。
【0012】
また、この受信端末54は、電源端子69に接続された主電源スイッチ64を備え、電源端子69にコンセントプラグ71から交流電力が供給される。この場合、受信端末54への電源供給状態は、主電源スイッチ64の状態及びコンセントプラグ71の状態により、次の4通りがある。
【0013】
その1は、主電源スイッチ64がオン状態にあって、ほぼ全ての回路部分に電源が供給され、映像信号や音声信号等がモニタ70に出力されている状態(以下、主機能稼動状態という)である。
【0014】
その2は、主電源スイッチ64がオン状態にあるが、起動制御用マイコン62等の一部の回路部分だけに電源が供給され、リモコン信号による制御や時刻予約起動だけが可能な状態(以下、待機状態という)である。
【0015】
その3は、主電源スイッチ64がオフ状態にあるが、コンセントプラグ71が交流電源ソケットに嵌め込まれている状態(以下、主電源オフ状態という)である。
【0016】
その4は、コンセントプラグ71が交流電源ソケットに嵌め込まれていない状態(以下、交流電源未接続状態という)である。
【0017】
受信端末54は、待機状態にあるとき、消費電力を低減するために多くの回路部分を極力駆動しないようにしており、そのために低消費電力の起動制御用マイコン62に起動管理機能とリモコン信号の受信機能とを持たせ、起動制御用マイコン62だけを常時動作させておくことにより、番組予約機能や待機時におけるリモコン操作に対応できるようにしている。
【0018】
また、図5に図示されたCATVシステムにおいては、各種の有線放送信号を受信端末54に伝送供給するともに、緊急放送信号を受信端末54に伝送供給する。この緊急放送信号は、地震、台風等による災害の発生を回避したり、緊急事態発生時に必要な情報を視聴者に伝えて注意を喚起したりするもので、緊急放送受信部を備えた受信端末54において受信される。
【0019】
緊急放送受信部を備えた受信端末54は、何時緊急放送信号が供給されるかが判らないため、待機状態のときであっても、緊急放送信号の供給を示す情報内容を受信した場合、受信端末54に自動的に電源が投入されて主機能稼動状態に移行し、視聴者に必要な情報を提供するようにしている。すなわち、緊急放送受信部を備えた受信端末54は、待機状態のときであっても、緊急放送信号の供給を確認することができるように、後述するように、受信端末54の一部の回路部分を常時動作状態にしている。
【0020】
ここで、図7は、既知の受信端末54において常時動作状態にしている回路部分の一例を示すブロック図である。
【0021】
図7において、図6に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0022】
図7に示されるように、常時動作状態にしている回路部分は、チューナを含んだ受信部56と、復調部57と、デマルチプレクサ58と、主制御部63とからなっている。図7に図示された例においては、緊急放送信号を放送する際に、放送局から出力する通常の有線放送信号の中に緊急放送の有無を示すフラグや記述子等を含ませているもので、緊急放送が行われる場合、フラグや記述子等を緊急放送有に設定する。受信端末54は、有線放送信号を受信、復調した後、データ中に含まれているフラグや記述子を監視することにより、緊急放送が行われることを検知すると、その緊急放送を受信する所定の動作、例えば緊急放送信号の強制選局や緊急放送信号の画面表示等を開始させる。
【0023】
次に、図8は、既知の受信端末54において常時動作状態にしている回路部分の他の例を示すブロック図である。
【0024】
図8において、図6に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0025】
図8に示されるように、常時動作状態にしている回路部分は、チューナを含んだ受信部56と、起動制御用マイコン62とからなっている。図8に図示された例においては、緊急放送信号を放送する際に、放送局から出力する通常の有線放.送信号の中に緊急放送有を示す特定の周波数のパイロット信号等を含ませているものである。受信端末54は、その特定の周波数のパイロット信号を選局し、特定の周波数の搬送波の有無を監視することにより、緊急放送が行われることを検知すると、その緊急放送を受信する所定の動作、例えば緊急放送信号の強制選局や緊急放送信号の画面表示等を開始させる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、既知の受信端末54は、緊急放送信号を受信可能にするために、一部の回路部分を常時動作状態にしているもので、例え一部の回路部分であっても、それらを常時動作状態にしていると、待機状態における消費電力を大幅に低減することができない。
【0027】
そこで、受信端末における消費電力の大幅な低減を図るため、常時動作状態にしている一部の回路部分を受信端末本体から分離させ、分離した一部の回路部分をCATVシステム等の無停電電源によって駆動することにより、受信端末本体の消費電力を大幅に低減させる手段(以下、これを第1の電力低減手段という)、あるいは、特開昭58−88936号公報に開示された不定期信号監視装置のように、常時動作状態にしている一部の回路部分を、一定の時間間隔で間歇的に動作状態にすることにより、待機状態における受信端末の消費電力を大幅に低減させる手段(以下、これを第2の電力低減手段という)が既に提案されている。
【0028】
しかしながら、第1の電力低減手段及び第2の電力低減手段は、基本的に、受信端末本体が待機状態にあり、一部の回路部分、例えば受信部、復調部、デマルチプレクサ等が常時動作状態にあることを前提としているもので、受信端末本体が主電源オフ状態や交流電源未接続状態であったときには、緊急放送を受信することができないものであり、このような緊急放送の受信ができない状態を避けるために、常時、受信端末本体を待機状態に設定していると、依然として大幅な消費電力の低減を達成することは難しいものである。
【0029】
本発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたもので、その目的は、緊急放送を行う際に、各分岐信号ケーブルを通して直流を受信端末に供給し、受信端末の電源状態に係わりなく受信端末を稼働状態にすることを可能にしたCATVシステムを提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、放送局から通常時に出力される有線放送信号と緊急事態発生時に出力される緊急放送信号とをケーブル網に供給し、ケーブル網に接続された複数のタップオフによって各放送信号を複数の分岐信号ケーブルに分配し、それらの分岐信号ケーブルの端部にそれぞれ各放送信号を受信する受信端末が接続されたCATVシステムにおいて、各分岐信号ケーブルの途中に各放送信号を伝送させる主放送信号伝送部とそれに並列接続された直流電圧重畳部とからなる直流重畳電圧発生用増幅器を接続し、放送局が緊急放送信号を発生するのに先立って規定周波数の搬送波信号を出力すると、直流重畳電圧発生用増幅器は、直流電圧重畳部が分岐信号ケーブルを通して供給された規定周波数の搬送波信号を受領し、受領した搬送波信号を交流−直流変換して出力し、出力した直流電圧を分岐信号ケーブルの端部に接続された受信端末に供給し、当該受信端末の起動または緊急報知が行われる手段を備える。
【0031】
前記手段によれば、放送局が緊急放送信号を発生するのに先立って規定周波数の搬送波信号を出力すると、その規定周波数の搬送波信号が直流重畳電圧発生用増幅器を駆動して各分岐信号ケーブルに直流電圧を発生させ、その直流電圧を対応する受信端末に供給するようにしているので、単に各分岐信号ケーブルに直流重畳電圧発生用増幅器を接続するだけで、各分岐信号ケーブルの有線放送信号の伝送状態に影響を与えることなく、簡単に直流電圧を発生させることができる。
【0032】
前記手段における直流重畳電圧発生用増幅器は、主放送信号伝送部が各放送信号を増幅する増幅部を有し、直流電圧重畳部が規定周波数の搬送波信号を抽出するバンドパスフィルタとバンドパスフィルタで抽出した規定周波数の搬送波信号を交流−直流変換して直流電圧を発生する直流電圧発生部とを有し、さらに、主放送信号伝送部の出力と直流電圧重畳部の出力とを加算して出力する加算部とを備えている。
【0033】
このような構成によれば、増幅部に、汎用的な回路構成を有するバンドパスフィルタと直流電圧発生部と加算部とを付加することにより、直流重畳電圧発生用増幅器を容易に構成することができる。
【0034】
また、前記手段における受信端末は、分岐信号ケーブルを通して供給された直流電圧の電圧値を判定し、正規の電圧値であると判定したときに判定信号を出力する電圧レベル判定手段と、供給された直流電圧に応答して緊急放送信号の到来を報知する緊急放送報知手段と、判定信号により制御される主制御部起動制御手段とを備え、受信端末の動作状態が主電源オンの待機状態のときには、電圧レベル判定手段が判定信号を出力すると、その判定信号に応答して主制御部起動制御手段が主制御部を起動させ、受信端末を待機状態から主機能稼動状態に移行させ、受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のときには、供給された直流電圧に応答して緊急放送報知手段を報知動作状態に駆動し、緊急放送信号の到来を報知、例えばブザー等の発音体を駆動して報知させるようにしている。
【0035】
このような構成によれば、受信端末の動作状態が主電源オンの待機状態のとき、直流電圧が供給されると、受信端末を待機状態から主機能稼動状態に移行させ、緊急放送を受信することが可能であり、受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のとき、直流電圧が供給されると、緊急放送信号の到来を報知、例えば発音により知らせるようにしているので、その発音の発生を聞いた視聴者が受信端末の動作状態を直ちに主機能稼動状態に移行させ、緊急放送を受信することが可能になるもので、特に、受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のときであっても、直流電圧が供給されたことを知ることができ、受信端末を主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態にすることにより、受信端末における大幅な消費電力の低減を達成することが可能になる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0037】
図1は、本発明によるCATVシステムの一つの実施の形態を示すもので、その要部構成の一部を示すブロック図である。
【0038】
図1に示されるように、このCATVシステムは、ケーブル網1と、タップオフ2と、分岐信号ケーブル3と、直流重畳電圧発生用増幅器4と、保安器5と、受信端末6と、モニタ7とからなっている。なお、図1においては、タップオフ2、分岐信号ケーブル3、直流重畳電圧発生用増幅器4、保安器5、受信端末6、モニタ7がそれぞれ1つづつ示されているが、実際のCATVシステムにおいては、多数のタップオフ2、分岐信号ケーブル3、直流重畳電圧発生用増幅器4、保安器5、受信端末6、モニタ7が設けられている。そして、ケーブル網1と受信端末6との間には、タップオフ2、分岐信号ケーブル3、直流重畳電圧発生用増幅器4、分岐信号ケーブル3、保安器5がこの順番に接続され、受信端末6には、テレビジョン受像機等からなるモニタ7が接続されている。
【0039】
また、図2は、図1に図示された直流重畳電圧発生用増幅器4の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0040】
図2において、図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0041】
図2に示されるように、この直流重畳電圧発生用増幅器4は、増幅部4aと、バンドパスフィルタ4bと、直流電圧発生部4cと、加算部4dと、入力端子4eと、出力端子4fとからなっている。そして、増幅部4aは、入力端が入力端子4eに接続され、出力端が加算部4dの第1入力端に接続される。バンドパスフィルタ4bは、入力端が入力端子4eに接続され、出力端が直流電圧発生部4cの入力端に接続される。直流電圧発生部4cは、出力端が加算部4dの第2入力端に接続される。加算部4dは、出力端が出力端子4fに接続される。この場合、バンドパスフィルタ4bは、後述する規定周波数の搬送波信号だけを選択的に通過させるものであり、直流電圧発生部4cは、規定周波数の搬送波信号が供給されたとき、所定レベルの直流電圧を発生するものである。
【0042】
さらに、図3は、図1に図示された受信端末6の内部構成の一例を示すブロック図であり、モニタ7とともに表していものである。
【0043】
図3において、図1に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0044】
図2に示されるように、この受信端末6は、チューナを内蔵した受信部8と、復調部9と、デマルチプレクサ10と、MPEGデコーダ11と、グラフィックコントローラ12と、NTSCエンコーダ13と、直流レベル判定部14と、起動制御用マイコン15と、主制御部(メインCPU)16と、ブザー用電源供給部17と、ブザー18と、主電源スイッチ(SW)19と、放送信号入力端子20と、映像信号出力端子21と、音声信号出力端子22と、リモコン信号入力端子23と、電源端子24とからなる。この他に、テレビジョン受像機等からなるモニタ7と、交流電源ソケット(図示なし)に差し込まれるコンセントプラグ25とが配置される。
【0045】
そして、受信部8は、入力端が放送信号入力端子20に接続され、出力端が復調部9の入力端に接続される。デマルチプレクサ10は、入力端が復調部9の出力端に接続され、出力端がMPEGデコーダ11の入力端に接続される。MPEGデコーダ11は、映像信号出力端がグラフィックコントローラ12の入力端に接続され、音声信号出力端が音声信号出力端子22に接続される。NTSCエンコーダ13は、グラフィックコントローラ12の出力端に接続され、出力端が映像信号出力端子21に接続される。直流レベル判定部14は、入力端が放送信号入力端子20に接続され、出力端が起動制御用マイコン15に接続される。ブザー用電源供給部17は、入力端が放送信号入力端子20に接続され、出力端がブザー18に接続され、制御端が起動制御用マイコン15に接続される。起動制御用マイコン15は、主制御部16とリモコン信号入力端子23に接続される。主制御部16は、受信部8と、復調部9と、デマルチプレクサ10と、MPEGデコーダ11と、グラフィックコントローラ12と、NTSCエンコーダ13の各制御端に接続される。主電源スイッチ19は、電源端子24に接続される。さらに、モニタ7は、映像信号出力端子21と音声信号出力端子22に接続され、コンセントプラグ25は、電源リード(図番なし)を通して電源端子24に接続される。
【0046】
この場合、直流レベル判定部14及びブザー用電源供給部17は、主電源スイッチ19がオフ状態であったり、コンセントプラグ25が交流電源ソケットから外されていたとしても、動作可能になるように主電源と異なる電源、例えば内蔵電池によって駆動されるように構成されている。
【0047】
前記構成によるCATVシステムの動作を、図1乃至図3を用いて説明する。
【0048】
始めに、放送局から出力された有線放送信号がケーブル網1に供給される定時状態のときの動作について述べる。
【0049】
放送局から出力された有線放送信号がケーブル網1に供給されると、その有線放送信号は、タップオフ2によってケーブル網1から分岐され、対応する分岐信号ケーブル3に供給され、分岐信号ケーブル3を通して直流重畳電圧発生用増幅器4に供給される。このとき、直流重畳電圧発生用増幅器4は、入力端子4eに供給された有線放送信号を増幅部4aで所定レベルに増幅し、増幅した有線放送信号を加算部4dを通して出力端子4fから対応する分岐信号ケーブル3に供給する。次いで、有線放送信号は、分岐信号ケーブル3を通り、保安器5を通って受信端末6に供給される。
【0050】
有線放送信号が供給された時点に、受信端末6が主機能稼動状態であったとすれば、供給された有線放送信号は、放送信号入力端子20を通して受信部8に供給される。受信部8は、供給された有線放送信号の中の所望チャネルの放送信号を選局し、選局した放送信号を中間周波信号に変換して次続の復調部9に供給する。復調部9は、供給された中間周波信号を復調し、データ列を形成する。このデータ列は、誤り訂正処理によって復元され、複数の映像データ、音声データ、その他のデータを多重化したMPEGトランスポートストリームの形になってデマルチプレクサ10に供給される。
【0051】
次いで、デマルチプレクサ10は、MPEGトランスポートストリームの情報内容を選択し、映像データ及び音声データをMPEGデコーダ11に転送する。MPEGデコーダ11は、圧縮状態の映像データ及び音声データを伸長し、映像信号及び音声信号に変換する。映像信号はグラフィックコントローラ12に供給され、音声信号は音声信号出力端子22を通してモニタ7に供給される。グラフィックコントローラ12は、供給された映像信号のスケーリングやOSD画像の重ね合わせを行った後、NTSCエンコーダ13に供給され、そこでNTSC信号に変換される。変換されたNTSC信号は、映像信号出力端子21を通してモニタ7に供給される。その結果、モニタ7においては、画像が表示され、その画像に対応した音声が放声される。
【0052】
これに対し、有線放送信号が供給された時点に、受信端末6が待機状態、主電源オフ状態、交流電源未接続状態のいずれかであったとすれば、受信端末6に有線放送信号が供給されても、有線放送信号を受信して画像表示や音声の放声を行う構成部分の一部または全部が通常の機能を果たさず、モニタ7において前述のような画像表示や音声の放声が行われない。
【0053】
次に、放送局から出力された緊急放送信号がケーブル網1に供給されるときの動作について述べる。
【0054】
放送局は、緊急放送信号をケーブル網1に出力するのに先立って規定周波数の搬送波信号を出力する。ケーブル網1に出力された規定周波数の搬送波信号は、ケーブル網1からそれぞれのタップオフ2によって分岐され、対応する各分岐信号ケーブル3を伝送して直流重畳電圧発生用増幅器4に供給される。このとき、直流重畳電圧発生用増幅器4は、入力端子4eに供給された規定周波数の搬送波信号をバンドパスフィルタ4bによって選択抽出し、選択抽出した規定周波数の搬送波信号を直流電圧発生部4cに供給する。直流電圧発生部4cは、規定周波数の搬送波信号の供給に応答して所定レベルの直流電圧を発生し、発生した直流電圧を加算部4dを通して出力端子4fに供給する。この後、直流電圧は、対応する分岐信号ケーブル3を伝送し、さらに保安器5を通って受信端末6に供給される。
【0055】
始めに、直流電圧が供給された時点に、受信端末6が主機能稼動状態、すなわち受信端末6の全ての構成部分に電源が供給されている状態であったとすれば、受信端末6は正常動作状態にある。このため、受信端末6は、直流電圧の供給に引き続いて緊急放送信号が供給されると、その緊急放送信号を受信部8で選局し、復調部9で復調し、デマルチプレクサ10でトランスポートストリームのサービス情報(SI)を分離したとき、主制御部16でサービス情報に含まれる緊急放送信号の到来を示す識別子を常時監視している。そして、主制御部16は、この識別子を検出すると、受信端末6を緊急放送信号の受信モードに設定する。このとき、緊急放送信号が供給されると、主制御部16がグラフィックコントローラ12を制御することにより、モニタ7の表示画面に緊急放送による告知内容を表示させる。
【0056】
この場合、受信端末6に直流電圧が供給されると、その直流電圧が直流レベル判定部14及びブザー用電源供給部17に供給され、その直流電圧の直流電圧レベルが所定値以上であったとき、直流レベル判定部14から起動信号が起動制御用マイコン15に供給され、ブザー用電源供給部17からブザー駆動信号がブザー18に供給されるが、この時点に既に起動制御用マイコン15が起動状態にあるため、起動制御用マイコン15とブザー用電源供給部17との間でシリアル通信が行われ、それによりブザー用電源供給部17からのブザー駆動信号の出力が停止され、ブザー18が動作しない。
【0057】
次に、直流電圧が供給された時点に、受信端末6が待機状態、すなわち受信端末6の一部の構成部分のみに電源が供給されている状態であったとすれば、受信端末6を正常動作状態にする必要がある。このため、受信端末6は、直流電圧が供給されたとき、その直流電圧の直流電圧レベルを直流レベル判定部14で判定し、その判定により直流電圧レベルが所定値以上であったときに起動制御用マイコン15に起動信号を供給する。起動制御用マイコン15は、供給された起動信号に応答し、主制御部16に起動通知を伝達する。主制御部16は、起動通知の受信により直ちに受信端末6の全部の構成部分に電源を供給し、受信端末6を正常動作状態にする。受信端末6が正常動作状態になると、主制御部16は、トランスポートストリームのサービス情報に含まれる緊急放送信号の到来を示す識別子の判別が可能となる。そして、受信端末6は、直流電圧の供給に引き続いて緊急放送信号が供給されると、受信端末6が主機能稼動状態であったときと同様の動作を行い、モニタ7の表示画面に緊急放送による告知内容を表示させる。
【0058】
この場合、受信端末6に直流電圧が供給されると、その直流電圧が直流レベル判定部14及びブザー用電源供給部17に供給され、その直流電圧の直流電圧レベルが所定値以上であったとき、直流レベル判定部14から起動信号が起動制御用マイコン15に供給され、ブザー用電源供給部17からブザー駆動信号がブザー18に供給されるが、この時点に起動制御用マイコン15が起動状態になるため、起動制御用マイコン15とブザー用電源供給部17との間でシリアル通信が行われ、それによりブザー用電源供給部17からのブザー駆動信号の出力が停止され、ブザー18が動作しない。
【0059】
次いで、直流電圧が供給された時点に、受信端末6が主電源オフ状態、すなわち主電源スイッチ19がオフ状態にあり、コンセントプラグ25が交流電源ソケットに嵌め込まれている状態であったとすれば、受信端末6が待機状態であったときと同様に、直流レベル判定部14から起動信号を起動制御用マイコン15に供給しても、起動制御用マイコン15に電源が供給されていないため、起動通知を主制御部16に供給するこができず、受信端末6を正常動作状態にすることができない。このため、受信端末6は、直流電圧が供給されたときに、その直流電圧がブザー用電源供給部17に供給され、その直流電圧の直流電圧レベルが所定値以上であったとき、ブザー用電源供給部17からブザー駆動信号がブザー18に供給される。これによりブザー18が駆動され、発音によって緊急放送信号が到来することを報知する。この報知を聞いた聴取者が直ちに受信端末6の主電源スイッチ19をオン状態にすれば、受信端末6が正常動作状態になる。そして、受信端末6が正常動作状態になれば、受信端末6が主機能稼動状態であったときと同様に、受信端末6は、直流電圧の供給に引き続いて緊急放送信号が供給されたとき、モニタ7の表示画面に緊急放送による告知内容を表示させる。
【0060】
この場合、直流電圧が供給された段階では、起動制御用マイコン15が起動状態になっていないので、起動制御用マイコン15とブザー用電源供給部17との間でシリアル通信が行われず、ブザー用電源供給部17からブザー18に供給されるブザー駆動信号の出力が停止することがない。
【0061】
続いて、直流電圧が供給された時点に、受信端末6が交流電源未接続状態、すなわち主電源スイッチ19がオフ状態にあり、コンセントプラグ25が交流電源ソケットに嵌め込まれていない状態であったとすれば、受信端末6が主電源オフ状態であるときと同様に、受信端末6を正常動作状態にすることができない。このため、受信端末6は、直流電圧が供給されたときに、その直流電圧がブザー用電源供給部17に供給され、その直流電圧の直流電圧レベルが所定値以上であったとき、ブザー用電源供給部17からブザー駆動信号がブザー18に供給される。これによりブザー18が駆動され、発音によって緊急放送信号が到来することを報知する。この報知を聞いた聴取者が直ちにコンセントプラグ25を交流電源ソケットに嵌め込み、受信端末6の主電源スイッチ19をオン状態にすれば、受信端末6が正常動作状態になる。そして、受信端末6が正常動作状態になれば、受信端末6が主機能稼動状態であったときと同様に、受信端末6は、直流電圧の供給に引き続いて緊急放送信号が供給されたとき、モニタ7の表示画面に緊急放送による告知内容を表示させる。
【0062】
この場合においても、直流電圧が供給された段階では、起動制御用マイコン15が起動状態になっていないので、起動制御用マイコン15とブザー用電源供給部17との間でシリアル通信が行われず、ブザー用電源供給部17からブザー18に供給されるブザー駆動信号の出力が停止することがない。
【0063】
また、図4は、図3に図示された直流レベル判定部14の構成の一例を示す回路図である。
【0064】
図4に示されるように、直流レベル判定部14は、レベル検出用エミッタ接地トランジスタ14aと、トランジスタ14aのベースに接続された入力抵抗14bと、トランジスタ14aのコレクタに接続された負荷抵抗14cとからなっている。
【0065】
直流レベル判定部14は、入力抵抗14bを通してトランジスタ14aのベースに直流電圧が供給されたとき、その直流電圧レベルが所定電圧レベル以下であれば、トランジスタ14aがオン状態にならず、トランジスタ14aのコレクタからほぼ電源電圧に等しいレベル検出信号(正論理検出信号)が出力される。これに対して、その直流電圧レベルが所定電圧レベル以上であれば、トランジスタ14aがオン状態になり、トランジスタ14aのコレクタからほぼ接地電圧に等しいレベル検出信号(負論理検出信号)が出力される。このとき、負論理検出信号を起動制御用マイコン15の起動信号として用いることにより、入力直流電圧の電圧レベルを判定し、起動信号を発生することができる。
【0066】
前記実施の形態においては、緊急放送報知手段として発音部材であるブザー18を用いた例を挙げて説明したが、本発明による緊急放送報知手段はブザー18に限られるものでなく、ブザー18以外の発音部材を用いてもよく、光発光素子(LED)やフロントパネル等の表示部材を用いてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、放送局が緊急放送信号を発生するのに先立って規定周波数の搬送波信号を出力すると、その規定周波数の搬送波信号が直流重畳電圧発生用増幅器を駆動して各分岐信号ケーブルに直流電圧を発生させ、その直流電圧を対応する受信端末に供給するようにしているので、単に各分岐信号ケーブルに直流重畳電圧発生用増幅器を接続するだけで、各分岐信号ケーブルの有線放送信号の伝送状態に影響を与えることなく、簡単に直流電圧を発生させることができるという効果がある。
【0068】
また、請求項2に記載の発明によれば、増幅部に、汎用的な回路構成を有するバンドパスフィルタと直流電圧発生部と加算部とを付加することにより、直流重畳電圧発生用増幅器を容易に構成できるという効果がある。
【0069】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、受信端末の動作状態が主電源オンの待機状態のとき、直流電圧が供給されると、受信端末を待機状態から主機能稼動状態に移行させ、緊急放送を受信することが可能であり、受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のとき、直流電圧が供給されると、緊急放送信号の到来を報知するようにしているので、その報知を知覚した視聴者が受信端末の動作状態を直ちに主機能稼動状態に移行させ、緊急放送を受信することが可能になるもので、特に、受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のときであっても、直流電圧が供給されたことを知ることができ、受信端末を主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態にすることにより、受信端末における大幅な消費電力の低減を達成することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCATVシステムの一つの実施の形態を示すもので、その要部構成の一部を示すブロック図である。
【図2】図1に図示された直流重畳電圧発生用増幅器の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に図示された受信端末の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図3に図示された直流レベル判定部の構成の一例を示す回路図である。
【図5】既知のCATVシステムの要部構成の一部を示すブロック図である。
【図6】図5に図示された受信端末の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図7】既知の受信端末において常時動作状態にしている回路部分の一例を示すブロック図である。
【図8】既知の受信端末において常時動作状態にしている回路部分の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ケーブル網
2 タップオフ
3 分岐信号ケーブル
4 直流重畳電圧発生用増幅器
4a 増幅部
4b バンドパスフィルタ
4c 直流電圧発生部
4d 加算部
4e 入力端子
4f 出力端子
5 保安器
6 受信端末
7 モニタ
8 受信部
9 復調部
10 デマルチプレクサ
11 MPEGデコーダ
12 グラフィックコントローラ
13 NTSCエンコーダ
14 直流レベル判定部
15 起動制御用マイコン
16 主制御部(メインCPU)
17 ブザー用電源供給部
18 ブザー(緊急放送報知手段)
19 主電源スイッチ(SW)
20 放送信号入力端子
21 映像信号出力端子
22 音声信号出力端子
23 リモコン信号入力端子
24 電源端子
25 コンセントプラグ
Claims (4)
- 放送局から通常時に出力される有線放送信号と緊急事態発生時に出力される緊急放送信号とをケーブル網に供給し、前記ケーブル網に接続された複数のタップオフによって前記各放送信号を複数の分岐信号ケーブルに分配し、それらの分岐信号ケーブルの端部にそれぞれ前記各放送信号を受信する受信端末が接続されたCATVシステムにおいて、前記各分岐信号ケーブルの途中に前記各放送信号を伝送させる主放送信号伝送部とそれに並列接続された直流電圧重畳部とからなる直流重畳電圧発生用増幅器を接続し、前記放送局が緊急放送信号を発生するのに先立って規定周波数の搬送波信号を出力すると、前記直流重畳電圧発生用増幅器は、前記直流電圧重畳部が分岐信号ケーブルを通して供給された前記規定周波数の搬送波信号を受領し、受領した搬送波信号を交流−直流変換して出力し、出力した直流電圧を前記分岐信号ケーブルの端部に接続された受信端末に供給し、当該受信端末の起動または緊急報知が行われることを特徴とするCATVシステム。
- 前記直流重畳電圧発生用増幅器は、前記主放送信号伝送部が前記各放送信号を増幅する増幅部を有し、前記直流電圧重畳部が前記規定周波数の搬送波信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタで抽出した前記規定周波数の搬送波信号を交流−直流変換して直流電圧を発生する直流電圧発生部とを有し、さらに、前記主放送信号伝送部の出力と前記直流電圧重畳部の出力とを加算して出力する加算部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のCATVシステム。
- 前記受信端末は、前記分岐信号ケーブルを通して供給された直流電圧の電圧値を判定し、正規の電圧値であると判定したときに判定信号を出力する電圧レベル判定手段と、前記供給された直流電圧に応答して緊急放送信号の到来を報知する緊急放送報知手段と、前記判定信号により制御される主制御部起動制御手段とを備え、前記受信端末の動作状態が主電源オンの待機状態のときには、前記電圧レベル判定手段が判定信号を出力すると、その判定信号に応答して前記主制御部起動制御手段が主制御部を起動させ、前記受信端末を待機状態から主機能稼動状態に移行させ、前記受信端末の動作状態が主電源オフの主電源オフ状態または交流電源未接続状態のときには、前記供給された直流電圧に応答して前記緊急放送報知手段を報知動作状態に駆動し、前記緊急放送信号の到来を報知することを特徴とする請求項1に記載のCATVシステム。
- 前記緊急放送報知手段は、ブザー等の発音体であることを特徴とする請求項3に記載のCATVシステム。
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