JP3877100B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ本体にプラテンを備え、そのプリンタ本体に対して開閉自在のプリンタヘッドカバーにサーマルヘッドを備えるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、POS端末等の商品販売登録データ処理装置に搭載されてレシートの印字を行うようなサーマルプリンタには、プリンタ本体にプラテンと用紙収納部とを備え、このプリンタ本体に開閉自在に設けられるプリンタヘッドカバーにサーマルヘッドを備えているものがある。このような方式のサーマルプリンタでは、プリンタ本体とプリンタヘッドカバーとの間に用紙搬送路が形成されるので、用紙収納部にロール状に巻回された長尺状のレシート用紙を収納してそのレシート用紙を引き出した後、プリンタヘッドカバーを閉じてプリンタ本体にロックするだけで、レシート用紙を介してサーマルヘッドをプラテンに所定の加圧力で当接させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙搬送路にはカッタ機構が設けられており、そのカッタ機構の僅かな隙間にもレシート用紙をセットしなければならないので、レシート用紙補充等において、その補充作業がしにくいという問題がある。
【0004】
また、前述したようなサーマルプリンタにおいては、POS端末とは別体で設計される場合が多く、さらに、POS端末の使用形態や形状を考慮するとPOS端末に内蔵される場合が多い。したがって、POS端末の筐体には、内蔵されたサーマルプリンタ用の筐体プリンタカバーが開閉自在に設けられる。
【0005】
ところが、このような筐体プリンタカバーを備えたPOS端末のサーマルプリンタにレシート用紙を補充する場合、筐体プリンタカバーとプリンタヘッドカバーとをそれぞれ別々に開閉しなければならなくなることにより、操作が煩雑になってしまうので、場合によっては客に対して迷惑がかかってしまう。
【0006】
本発明の目的は、レシート用紙補充作業を容易にすることができるプリンタを得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、プラテンを有するプリンタ本体に対し、サーマルヘッドを有するプリンタヘッドカバーを支軸により開閉自在に取り付けることで当該支軸の軸方向と直交する方向に延出する用紙案内経路を形成し、プリンタヘッドカバーが閉じられた状態でプラテンにレシート用紙を介してサーマルヘッドを所定の加圧力で加圧するプリンタにおいて、プリンタヘッドカバーに設けられる第一カッタとプリンタ本体に設けられる第二カッタとで構成されて用紙案内経路の終端側に配置され、閉じた状態でレシート用紙をカットするカッタ機構と、プリンタヘッドカバーとは異なる当該プリンタヘッドカバーの前記支軸と平行な支軸を中心として用紙案内経路の開閉方向に開閉自在である筐体プリンタカバーと、プリンタ本体とプリンタヘッドカバーとをロックするロック機構と、前記用紙案内経路の終端に位置付けられてレシート排出口の一部を構成し、前記筐体プリンタカバーに対して当該筐体プリンタカバーの前記支軸と平行な軸周りに回動自在に設けられた操作部と、前記筐体プリンタカバーの開き方向への回動方向と同一方向の前記操作部の回動動作によってロック機構のロックを解除するロック解除機構と、筐体プリンタカバーとプリンタヘッドカバーとをスライド自在に連結し、ロック解除機構によりロックを解除されたプリンタヘッドカバーを操作部による筐体プリンタカバーの開放に連動して開放させて第一カッタと第二カッタとを分離する連結機構と、を備える。
【0008】
したがって、操作部を回動させるとロック解除機構によりロック機構のロック解除されて、プリンタ本体とプリンタヘッドカバーとの係合が解除される。さらに操作部を回動させると筐体プリンタカバーが開放されるとともに、この筐体プリンタカバーの開放動作に連動してプリンタヘッドカバーも開放され、カッタ機構の第一カッタと第二カッタとが分離される。また、筐体プリンタカバーを閉止する際には、操作部が押し下げられて筐体プリンタカバーが閉止されるとともに、この筐体プリンタカバーの閉止動作に連動してプリンタヘッドカバーも閉止されることにより、ロック機構がロックされ、プリンタ本体とプリンタヘッドカバーとが係合され、カッタ機構の第一カッタと第二カッタとが当接される。これにより、筐体プリンタカバーとプリンタヘッドカバーとが一回の作業で同時に開閉されるとともに、カッタ機構の第一カッタと第二カッタとが分離される構造になる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプリンタにおいて、カッタ機構の第一カッタを固定刃とし、カッタ機構の第二カッタを可動刃とする。
【0010】
したがって、プリンタヘッドカバー側の第一カッタが固定刃とされ、プリンタ本体側の第二カッタが可動刃とされることにより、プリンタ本体のみに駆動系が備えられるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態は、POS端末へ搭載されるプリンタであるサーマルプリンタへの適用例である。
【0012】
図1はPOS端末1の構造を示す外観斜視図、図2はPOS端末1のサーマルプリンタ6付近の内部構造を示す側面図である。POS端末1には、操作者側から順にキーボード2、ディスプレイ3、客用ディスプレイ4等が設けられている。これらキーボード2、ディスプレイ3、客用ディスプレイ4等は、筐体トップカバー5との嵌合構造によってそれぞれ取り付けられている。また、筐体トップカバー5の操作者から見て左側には、サーマルプリンタ6を内蔵する筐体プリンタカバー7が設けられており、筐体トップカバー5に対して支軸8によって軸支され開閉自在とされている。また、この筐体プリンタカバー7の操作者側端部には、操作部であるレバー9が設けられており、筐体プリンタカバー7に対して軸10によって軸支され開閉自在とされている。なお、このレバー9は、サーマルプリンタ6により印字発行されるレシートを排出するレシート排出口9aも形成している。
【0013】
次に、サーマルプリンタ6の構造について説明する。サーマルプリンタ6は、プリンタ本体11とプリンタヘッドカバー12とにより構成されている。プリンタヘッドカバー12は、プリンタ本体11に対して支軸13によって軸支され開閉自在とされている。プリンタ本体11にはプラテン14と用紙収納部Aとが備えられ、プリンタヘッドカバー12にはサーマルヘッド15が備えられており、プリンタヘッドカバー12が閉じられている場合には、用紙案内経路Bを形成し、サーマルヘッド15をプラテン14に所定の加圧力で当接させることができるように構成されている。
【0014】
また、サーマルプリンタ6の用紙案内経路Bにはレシート用紙を切断するカッタ機構Cが備えられており、このカッタ機構Cはプリンタヘッドカバー12に設けられる固定刃である第一カッタC1と、プリンタ本体11に設けられる可動刃である第二カッタC2とにより構成されている。第二カッタC2は図示しないモータを駆動源としており、この第二カッタC2と第一カッタC1とがハサミのように噛み合って摺動することによりレシート用紙が切断される。加えて、第一カッタC1には、プリンタヘッドカバー12が開かれている場合に例えば操作者の手等に触れないようにするためのカッタカバー25が、軸26により回動自在に設けられている(図4参照)。このカッタカバー25には、プリンタヘッドカバー12が閉じられる際には第二カッタC2に当接しつつその干渉をカッタカバー25の回動動作で逃がすための傾斜部25aが形成されている。すなわち、カッタカバー25が第二カッタC2に当接すると第一カッタC1が露出するような構成になっている。
【0015】
さらに、サーマルプリンタ6の操作者から見て左右両側には、ロック機構16がそれぞれ設けられている。ここで、ロック機構16の構造について説明する。ロック機構16は、プリンタヘッドカバー12に設けられた係合部であるロックピン17と、プリンタ本体11に設けられ、ロックピン17に係脱自在であって軸18により回動自在であるフック19とにより構成されている。つまり、プリンタヘッドカバー12は、フック19がロックピン17に係合することで閉じた位置に位置決めされ、その係合が解除されることで開くことができる。また、フック19には、プリンタヘッドカバー12が閉じられる際にロックピン17に当接しつつその干渉をフック19の回動作用で逃がすための傾斜部19aが形成されている。これにより、プリンタヘッドカバー12を閉じると、ロックピン17に対する干渉がフック19の回動動作によって逃されながら、最終的にはロックピン17にフック19が係合し、プリンタヘッドカバー12はプリンタ本体11にロックされることになる。また、フック19の操作者側には後述するレバー9のロック解除部24に当接する突起20が設けられていて、ロック解除機構が構成されている。
【0016】
さらに、プリンタヘッドカバー12のサーマルヘッド15の近傍には後述するガイド用レール22の長孔23に差し込まれるスライド軸21が設けられていて、連結機構が構成されている。
【0017】
次に、筐体プリンタカバー7の構造について説明する。筐体プリンタカバー7には、操作者から見て左右両側にガイド板22が備えられている。このガイド板22には、円弧状の長孔23がそれぞれ形成されている。このガイド板22の長孔23には前述したプリンタヘッドカバー12のスライド軸21が差し込まれることにより、筐体プリンタカバー7の開閉動作に伴ってスライド軸21が長孔23内をスライド自在に摺動する。すなわち、プリンタヘッドカバー12が、長孔23の軌道に従って筐体プリンタカバー7の開閉動作に連動して開閉する構造になっている。
【0018】
また、プリンタヘッドカバー12に設けられたレバー9には、カム形状のロック解除部24が一体に形成されている。このロック解除部24は、前述したフック19の突起20に当接している。例えば、レバー9が時計方向に回動した場合、突起20はロック解除部24上をそのカム形状に従って摺動する。こうすることにより、フック19が反時計方向に回動され、フック19とロックピン17との係合が解除され、ロック機構16を解除することができる。
【0019】
このような構成における筐体プリンタカバー7とプリンタヘッドカバー12ととの開閉動作を図3及び図4に基づいて説明する。まず、サーマルプリンタ6の用紙収納部Aにレシート用紙を補充する場合には、レシート排出口9aに指を挿入してレバー9を引き上げる。レバー9が引き上げられると、レバー9のロック解除部24がフック19の突起20を押すことにより、サーマルプリンタ6を構成するプリンタ本体11とプリンタヘッドカバー12とのロック機構16が解除される。ロック機構16が解除されると、レバー9の引上げに伴って筐体プリンタカバー7が時計方向に開放され、カッタ機構Cの第一カッタC1と第二カッタC2とが分離される。さらに、筐体プリンタカバー7の開放動作に伴ってプリンタヘッドカバー12のスライド軸21がガイド用レール22の長孔23内をスライドしながら移動するため、最終的には、筐体プリンタカバー7の開放動作に連動してプリンタヘッドカバー12も開放される。
【0020】
また、レシート用紙の補充後においては、筐体プリンタカバー7のレバー9を押し下げることにより、その筐体プリンタカバー7の閉止動作に伴ってプリンタヘッドカバー12のスライド軸21がガイド用レール22の長孔23内をスライドしながら移動するため、筐体プリンタカバー7の閉止動作に連動してプリンタヘッドカバー12も閉止され、最終的には、ロックピン17にフック19が係合されてロック機構16がロックされ、カッタ機構Cの第一カッタC1と第二カッタC2とが当接する。
【0021】
したがって、筐体プリンタカバー7の支軸8とプリンタヘッドカバー12の支軸13とが、同軸上に位置しなくても、筐体プリンタカバー7とプリンタヘッドカバー12とが連動して同時に完全に開放・閉止されることにより、プラテン14とサーマルヘッド15とが開放・閉止され、カッタ機構Cの第一カッタC1と第二カッタC2とが開放・閉止されるので、用紙案内経路Bが完全に開放・閉止される。これにより、レバー9により筐体プリンタカバー7を開放してレシート用紙を用紙収納部Aへ収納し、用紙案内経路Bにそのレシート用紙を引き出してレバー9により筐体プリンタカバー7を閉止するだけでレシート用紙がセットできるので、レシート用紙の補充作業が容易になる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、操作部を回動させるとロック解除機構によりプリンタ本体とプリンタヘッドカバーとのロックを解除し、さらに操作部を回動させると筐体プリンタカバーの開放動作に連動してプリンタヘッドカバーを開放し、カッタ機構の第一カッタと第二カッタとを分離することができ、また、筐体プリンタカバーを閉止する際には、操作部を押し下げることで筐体プリンタカバーの閉止動作に連動してプリンタヘッドカバーを閉止することができ、プリンタ本体とプリンタヘッドカバーとを係合してカッタ機構の第一カッタと第二カッタとを当接させることができるので、筐体プリンタカバーとプリンタヘッドカバーとを一回の作業で同時に開閉することができるとともにカッタ機構の第一カッタと第二カッタとを分離・当接することができ、サーマルプリンタへの用紙補充作業を容易にすることができる。
【0023】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のプリンタにおいて、プリンタヘッドカバー側の第一カッタを固定刃とし、プリンタ本体側の第二カッタを可動刃とすることにより、プリンタ本体のみに駆動系を備えるようにしたので、他の駆動系と共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のPOS端末の構造を示す外観斜視図である。
【図2】POS端末のサーマルプリンタ付近の内部構造を示す側面図である。
【図3】レバーを少し引き上げた状態のサーマルプリンタ付近の内部構造を示す側面図である。
【図4】筐体プリンタカバーを全開にした状態のサーマルプリンタ付近の内部構造を示す側面図である。
【符号の説明】
7 筐体プリンタカバー
8 筐体プリンタカバーの支軸
9 操作部
11 プリンタ本体
12 プリンタヘッドカバー
13 プリンタヘッドカバーの支軸
14 プラテン
15 サーマルヘッド
16 ロック機構
20,24 ロック解除機構
21,22 連結機構
B 用紙案内経路
C カッタ機構
C1 第一カッタ
C2 第二カッタ

Claims (2)

  1. プラテンを有するプリンタ本体に対し、サーマルヘッドを有するプリンタヘッドカバーを支軸により開閉自在に取り付けることで当該支軸の軸方向と直交する方向に延出する用紙案内経路を形成し、前記プリンタヘッドカバーが閉じられた状態で前記プラテンにレシート用紙を介して前記サーマルヘッドを所定の加圧力で加圧するプリンタにおいて、
    前記プリンタヘッドカバーに設けられる第一カッタと前記プリンタ本体に設けられる第二カッタとで構成されて前記用紙案内経路の終端側に配置され、閉じた状態で前記レシート用紙をカットするカッタ機構と、
    前記プリンタヘッドカバーとは異なる当該プリンタヘッドカバーの前記支軸と平行な支軸を中心として前記用紙案内経路の開閉方向に開閉自在である筐体プリンタカバーと、
    前記プリンタ本体と前記プリンタヘッドカバーとをロックするロック機構と、
    前記用紙案内経路の終端に位置付けられてレシート排出口の一部を構成し、前記筐体プリンタカバーに対して当該筐体プリンタカバーの前記支軸と平行な軸周りに回動自在に設けられた操作部と、
    前記筐体プリンタカバーの開き方向への回動方向と同一方向の前記操作部の回動動作によって前記ロック機構のロックを解除するロック解除機構と、
    前記筐体プリンタカバーと前記プリンタヘッドカバーとをスライド自在に連結し、前記ロック解除機構によりロックを解除された前記プリンタヘッドカバーを前記操作部による前記筐体プリンタカバーの開放に連動して開放させて前記第一カッタと前記第二カッタとを分離する連結機構と、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. カッタ機構の第一カッタを固定刃とし、カッタ機構の第二カッタを可動刃とすることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
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