JP3877963B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気ディスク装置に係り、特に、粗動と微動の2つのアクチュエータを備え、さらに磁気ヘッドを支持するサスペンション上に制御用のICを備えた磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の従来技術として、特開平11-195215号公報には、磁気ヘッドの読出し・書込み速度を向上させるために、IC(Integrated circuit)をサスペンションに搭載した2段アクチュエータを備えた磁気ヘッド支持機構において、そのICが動作時に発熱して、IC自体が破損することを防ぐための構成が開示されている。また従来の、1段のアクチュエータのヘッド支持機構で、ディスク装置の温度上に伴う位置ずれを補償する制御方法として、特開平4−103085号公報に開示の方法が有る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ICをサスペンションに搭載するチップ・オン・サスペンション(以後、COSと略す)では、ICの温度上昇に従い、磁気ヘッドがディスクの半径方向にずれる場合が有る。
【0004】
複数の磁気ヘッドを搭載する磁気ディスク装置において、当初同一シリンダに位置しする複数の磁気ヘッドの中で、或る磁気ヘッドが連続して読出し、或いは、書込みを行った場合に次のような現象が発生する。1つの磁気ヘッドが連続して稼動した場合には、その磁気ヘッドのICの温度は上昇する。その結果としてサスペンションが変形して、連続稼動している磁気ヘッドと他の磁気ヘッド(稼動していない磁気ヘッド)が半径方向にずれる。連続稼動している磁気ヘッドはサーボ制御されているので同一のシリンダに追従している。このような状況で連続稼動の磁気ヘッドから、他の磁気ヘッドにヘッド切り替え要求があった場合、ヘッド切り替えにより稼動を開始した磁気ヘッドは、稼働していた磁気ヘッドのシリンダと異なるシリンダにあるため、自分の位置がわからなくなる。このため半径方向にシークして、ディスク面に記録された位置情報を読み取る必要がある。その結果、すぐにデータを書込み・読出しができないため、転送速度が低下するという問題があった。
また、STW(サーボトラックライター)でサーボ情報(位置情報)を記入する場合には、熱変形により等間隔にトラックを記入できないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、同一シリンダに複数のサスペンションが設けられ、1つのサスペンション上にIC等の発熱体が動作してサーボ制御されているときに、他のサスペンションに読み書きの動作が移った時でも、その移行されたサスペンションがスムーズに動作できるようにした磁気ディスク装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
微動用のマイクロアクチュエータと、サスペンションの上に磁気ヘッドの読出し・書込み信号を増幅するためのICを搭載している磁気ディスク装置において、 稼働中(磁気ヘッドが読出し・書込み中)のICの温度をセンサで監視して、温度の変化(上昇温度)に応じて、前記マイクロアクチュエータにより、温度上昇したICが搭載されているサスペンションの磁気ヘッドの位置を、上昇温度に応じて補正する。換言すれば、ICの温度上昇により磁気ヘッドが変位する変位量を、マイクロアクチュエータで補正する。この補正は、ICの温度上昇をセンサで感知して、上昇温度に応じた変位量だけ補正する。温度上昇と変位量をあらかじめ実験などで測定しておき、このテーブルを用いて補正すればよい。また、このICの温度上昇による、磁気ヘッドの補正テーブル(上昇温度と磁気ヘッドの変位補正量)は、ICの中に予め書き込でおいてもよい。
【0007】
また、STWのように連続して情報を書きこむ場合には、情報を書きこむ前に予めICを、連続書き込み時の温度に達するまで予熱しておく。そして、書き込み開始と共に、加熱を中止する。これにより、書き込み前後のICの温度が一定に保たれるので、書き込み開始後の時間経過と共に温度が上昇し、その過程で発生する磁気ヘッドの熱変位を無くすることができる。これにより、均一のトラックピッチでサーボ情報を書きこむ事ができる。
(また、ICの温度を連続書き込み、或いは、連続読み出し時の温度に維持しておけば、磁気ヘッドの熱変位量を一定に保つことができる。このため、書き込み,或いは、読み出し開始後に温度が上昇して発生する磁気ヘッドの熱変位が無くなる。)
また、ICの温度を検出して、所定の温度に維持するような制御手段を設けることにより、ディスクの内周から外周まで、均一トラックピッチでサーボ情報を記録することができる。これは、ディスクの内周と外周では空気流の流速が異なるために冷却される強さが内外周で異なる。このため、同じ発熱量で加熱している場合には、ICの温度がディスクの内外周で異なり、この結果、均一トラックピッチが書けないという問題が発生する。しかし、ICの温度が一定となるような制御手段を設けることにより、ディスクの内外周で熱変位が一定となるので、均一トラックピッチでサーボ情報を記録することができる。このため、位置決め精度が向上し、R/Wの品質が向上する。その結果、高記録密度が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明を適用した磁気ディスク装置の斜視図であり、図2はそのサスペンションの斜視図、図3はサスペンションの側面図、図4はサスペンションの上面図である。
【0010】
図1から図4では、ロードビーム1の先端部には、フレクシャ2を介して磁気ヘッド22を搭載したスライダ3が取付けられている。またロードビーム1のスライダ取付け側に、磁気ヘッド22の読出し・書込み信号を増幅するためのIC20(以後磁気ヘッド用ICと称す)が搭載されている。この磁気ヘッド用IC20には温度検出手段(センサ)が設けられている。温度検出手段としては、半導体ダイオードの温度変化により抵抗値が変化するが、この抵抗値の変化から温度を検出するセンサが搭載されている。温度検出センサとしては、半導体ダイオードに代えて熱電対のようにIC表面に張り付けるもの当を用いてもよい。
【0011】
ロードビーム1はマイクロアクチュエータ搭載部4に、また、マイクロアクチュエータ搭載部4はマウント5に溶接等で固定してある。さらに、マウント5をキャリッジ6にかしめ等で固定する。キャリッジ6がピボット軸7を中心に回転運動することにより、ディスク8上の任意の半径位置にアクセスすることができる。さらに、マイクロアクチュエータ搭載部4に圧電素子で構成されたマイクロアクチュエータ9が固定される。図2のハッチングをした個所はマイクロアクチュエータ9を固定する場所を示している。このアクチュエータを固定する場所は、アクチュエータを取付け易くするために通常エッチング等で周囲の平面より低く加工してある場合が有る。
【0012】
マイクロアクチュエータ搭載部4は腕部41と磁気ヘッド側マイクロアクチュエータ固定部42とキャリッジ側マイクロアクチュエータ固定部43により一体的に構成される。腕部41はマイクロアクチュエータ9と接触・摺動しないように長手方向中心線に対して外側に配置され、なおかつマイクロアクチュエータ9の動作を阻害しない程度に柔軟となるように外側に凸形状としている。
【0013】
図5はマイクロアクチュエータ9とマイクロアクチュエータ搭載部4の断面図を示したものである。図中の矢印は、圧電素子で形成されたマイクロアクチュエータ9の分極方向を示している。マイクロアクチュエータ9には上部電極10と下部電極11が設けられ、導電性を有する接着剤12によってマイクロアクチュエータ搭載部4に固定される。マイクロアクチュエータ搭載部4はマウント5、キャリッジ6を介して電気的には0電位となっている。これにより図5に示すように上部電極10に信号が入力された状態には、2つのマイクロアクチュエータ9の分極方向が逆向きであることからそれぞれの伸縮方向は逆方向となる。
【0014】
結果的には、例えば図6に示すように、マイクロアクチュエータ91は長手方向には縮む変形をし、マイクロアクチュエータ92は長手方向には伸びる変形をすることから、サスペンション全体では図6のような変形をし、スライダ3をディスクの半径方向に微動することが可能となる。
【0015】
ところで、図10に実験により求めた上昇温度と磁気ヘッドの変位の関係を示す。本実験では、3.5型の単板を用い、ICには発熱量をコントロール可能な発熱体とダイオードの温度による抵抗変化を利用した温度センサを内蔵した熱評価用IC(以後TEGと呼ぶ)を用いている。このTEGをロードビームに搭載したサスペンションを用いて行った。また、磁気ヘッドの半径方向の変位は、レーザ変位計で測定を行った。同図から温度上昇に伴い磁気ヘッドが半径方向に変動する事が分かる。具体的には40Kの温度上昇により、約0.8μm変動する。また、温度上昇と変位の関係は比例関係にあり、温度上昇が高いほど変位は大きい。本実施例では、この温度とヘッド部の変形の関係(温度とマイクロアクチュエータの駆動量の関係)を予め実測し、記録しておき、測定した温度に応じてマイクロアクチュエータを駆動することも可能である。
【0016】
複数の磁気ヘッドを搭載する磁気ディスク装置において、同一シリンダに配置した複数の磁気ヘッド中の、或る磁気ヘッドが連続して読出し、或いは、書込みを行った場合の問題点を図11に示す。同図では、2つのヘッドに着目し、そのうちの1つの磁気ヘッド22aが連続稼動(読み出し書き込み)した場合を考える。磁気ヘッド稼動前は、2つの磁気ヘッド22aと22bは同一のシリンダ15に位置付けされている。次に、磁気ヘッド22aが連続して稼動した場合には、その磁気ヘッドのICの温度は上昇する。その結果としてサスペンションが熱変形して、連続稼動している磁気ヘッド22aと他の磁気ヘッド(稼動していない磁気ヘッド22b)が半径方向にずれる(図11(2))。磁気ヘッド22aは位置決め制御されているので同一のシリンダ15に追従している。この状況で連続稼動の磁気ヘッド22aから、他の磁気ヘッド22bにパソコンからデータ変更に伴う、ヘッド切り替え要求があった場合、ヘッド切り替えにより稼動を開始した磁気ヘッド22bは、稼働していた磁気ヘッド22aのシリンダと異なる半径位置に有るため、自分の位置がわからなくなる。このため半径方向にシークして、ディスク面に記録された位置情報を読取る必要が有る。その結果、すぐにデータを書込み・読出しができないため、転送速度が低下する。本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その補正方法を、図7を用いて次に説明する。
【0017】
図7(1)は磁気ヘッドが稼動する前の状態、つまり、ICの発熱(温度上昇)がない場合の状態を示している。磁気ヘッドが連続してデータの読出し、或いは書込みを行うと、ICが発熱し、磁気ヘッドが半径方向に移動する(図7(2))。我々の実験では、磁気ヘッドはICの温度上昇により、磁気ディスクの内周側に変位する。磁気ヘッドはロードビームの下になり直接見えないが、ロードビームが図のように変形して、磁気ヘッドが移動するものと考えられる。ICの発熱により、磁気ヘッドがディスク内周方向に移動する場合には、これと反対方向にマイクロアクチュエータを駆動させて(図7(3))、磁気ヘッドを熱変位の発生する前の位置に、正確に位置決めする事が可能となる。
【0018】
このために、連続読出し、或いは書込み終了直後に、それまで休止していた磁気ヘッドにヘッドチェンジが有った場合にも、両磁気ヘッドの間には、図11で説明したような、熱変位により位置ずれは無い。このため、ICが発熱している磁気ヘッドから、休止していた(ICが発熱していない)磁気ヘッドにヘッドチェンジがあっても、休止していた磁気ヘッドがシリンダ(トラック)位置が分からなくなることは無い。このため、熱変位により位置情報が分からなくなった場合に行っている、磁気ヘッドがシークしてサーボ情報を読み取る動作が不要となる。これにより、上記のシーク時間とそれに伴う待ち時間を無くす事ができるので、高速のデータアクセスが実現できる。
図8にIC20の発熱による温度変化に伴う位置ずれを補正するためのブロック線図を示す。磁気ディスクとパーソナルコンピュータ(PC)30は、HDDコントローラ31を介して、データの送信・受信を行う。HDDコントローラ31は、データの書込み時は、データをデータの読出し・書込みコントローラ32に送り、磁気ヘッド用IC20で信号を増幅して、磁気ヘッド22で磁気ディスク面上にデータを記録する。データの読出し時は、書込み時とは逆の手順で、データを磁気ディスクから読出し、HDDコントローラ31を介して、PC30に送る。マイクロアクチュエータ9のコントローラ33は、磁気ヘッド用IC20の発熱に伴い、磁気ヘッドが熱変位した場合、磁気ヘッド用IC20に取り付けられた温度センサ35から送られてくる温度情報に応じて、マイクロアクチュエータ9を熱変位と逆の方向に磁気ヘッド2が変位するように駆動して、熱変位を補正する。このため、稼動中の磁気ヘッドと休止中の磁気ヘッドにICの温度上昇による、位置ずれが発生することは無い。これにより、両磁気ヘッドの間でヘッドチェンジが有っても、両者の間に位置ずれがないので、サーボ情報を検出するために磁気ヘッドがシーク動作をする事が無くなる。また、1Cの上昇温度と磁気ヘッドの変位量(補正量の関係を、ICの中に記憶させておき、その補正量をマイクロアクチュエータのコントローラが参照して、補正を掛けることも可能である。これにより、PC、あるいはHDDコントローラに温度上昇と補正量の関係を記憶させる等の、作業が不要になるという利点がある。
【0019】
また、STW時には、等間隔でトラックを書けるので、位置決め信号(サーボ信号)の品質を向上できる。このため、トラック密度の増加と、データの読出し・書込みの時の信頼性を向上させることができる。
【0020】
図9に磁気ヘッドの熱変位の別の補正方法を示す。図8の補正は、IC20aの発熱により変位した磁気ヘッド22aをマイクロアクチュエータ9aで逆方向に動かして、変位を無くす方法である。一方、図9の補正方法は、IC20aの発熱により変位した磁気ヘッド22aと同じ変位量を、休止中の(ICの発熱が無い)磁気ヘッド22bに与えて、熱変位した磁気ヘッド22aの変位量に、発熱の無い磁気ヘッド22bを追従させる方法である。具体的には、図9では2つの磁気ヘッド22a、22bとそれぞれの磁気ヘッドを動かすマイクロアクチュエータ9a、9bがあり、それぞれを添え字a、bで区別している。添え字aが今まで稼動中だったヘッドを、添え字bがこれから稼動するヘッドを示している。ここで図8と異なるのは、磁気ヘッド1用IC20aに設けられたIC温度センサ35aの測定結果を、磁気ヘッド22bのマイクロアクチュエータ9bのコントローラ33bに入力し、また、磁気ヘッド22b用IC20bの温度センサ35bによる温度との差(磁気ヘッド22aと磁気ヘッド22bのIC20a、20bの温度差)に応じて、マイクロアクチュエータ9bにより磁気ヘッド22bを移動させて、磁気ヘッド22aに追従させることである。これにより、図8の方法と同様の結果、すなわち磁気ヘッド22aと磁気ヘッド22bはIC20aの発熱による、位置ずれを無くすることができる。図8の方法は、読出し・書込み時の温度上昇に対して継続してマイクロアクチュエータ20bを駆動させる必要がる。つまり、読出し・書込み中は温度が増加するので、温度上昇に応じて、マイクロアクチュエータ20bを継続して駆動させる必要がある。しかし、見かけ上、磁気ヘッドの熱変位は発生しないので、STWのように、等間隔でトラックを書込むなどの場合には適している。
【0021】
一方、図9の方式では、今まで稼動していた磁気ヘッド22aから、休止中だった磁気ヘッド2bに、ヘッドチェンジした時だけ、両者のIC20a、20bの温度差を測定して、休止中だったヘッド22bを熱変位分だけ駆動してキャンセルすればよい。このため、連続してマイクロアクチュエータ20bを駆動させる必要が無くなり、制御が容易となる。また、消費電力を低減し、PZTの寿命を延ばすことが可能となる。磁気ヘッド間で上昇温度と変位量の関係が異なる場合には、温度差だけではなく、各々の磁気ヘッドの変位量を考慮した個別の制御を行えば良い。
【0022】
図8、図9の方式の選択は、磁気ディスク装置に応じて行えばよい。
【0023】
次に、STW時の熱変位により均一トラックピッチでサーボ情報を書けないという問題を解決するための、予熱法について、図12のブロック線図を用いて説明する。図12と図8の違いは、図8のマイクロアクチュエータコントローラ33の代わりに、IC20を予熱するためのコントローラ40を設けている点である。図8と同一番号のものは図8と同一のものを示している。予熱コントローラ40は、R/Wコントローラ32からの情報書き込み信号を受け取り、磁気ヘッド22が磁気ディスクの半径方向に位置情報を書き込む前に、磁気ヘッドIC20を加熱(予熱)する。磁気ヘッドIC20の加熱は、IC20に書き込み時と同じ電流を流して、実際に磁気ヘッド22で磁気ディスク上にダミーライトして行う。ダミーライトの位置は実際の位置情報を書きこむ位置、或いは、磁気ディスク面上のどの位置でも良い。実際の位置情報を書きこむ位置にダミーライトした場合には、正規のサーボ情報はダミーライトした上に重ね書きすれば良い。予熱の時間は、ICに電流を流し始めて(加熱開始後)、数秒から十秒程度でよい。これは、我々の実験により明らかにした、加熱により温度が上昇し、それに伴い磁気ヘッドの熱変位が発生し、温度が一定となった後に、熱変位が一定になるまでの、熱応答時間である。予熱コントローラ40により、前記所定時間で加熱した後に、磁気ヘッド22により、磁気ディスクに位置情報の書き込みを開始する。磁気ヘッド22を半径方向に移動するためのコントローラは図示していない。図1に示した、粗動アクチュエータにより半径方向に磁気ヘッドを変更させて、サーボ情報を書き込む。この予熱の方法は、書き始めと共に、温度が上昇し磁気ヘッドの熱変位が発生する事を防ぐ方法である。
【0024】
次に、STW時に、ディスクの半径位置により空気流速の違いにより、ICの温度が異なり、均一トラックピッチでトラックが書けないという問題を解決する方法を、図13を用いて示す。図12と図13の違いは、図13では、予熱コントローラ40の代わりに、温度コントローラ45を設けており、また磁気ヘッド用IC20の温度を検出する温度センサ35を設けている点である。STW時の各部の機能を説明する。磁気ヘッド22は位置決め手段によりより、磁気ディスクの外周から内周に向けて移動させる。R/Wヘッドは各半径位置で磁気ディスク面上に位置決めされ、サーボ情報を磁気ディスクに書き込む。温度センサ35は、各半径位置で磁気ヘッド用IC20の温度を感知し、温度コントローラ45に送信する。温度コントローラ45はIC20の温度が常に一定になるように、IC20の温度をコントロールする。IC20の温度が所定の温度より低い場合には、IC20を加熱し、所定の温度に達した後に、R/Wコントローラ32と連携して、上記コントローラ32から、磁気ヘッド用IC20に信号を送り、磁気ヘッド22によりサーボ情報を磁気ディスク面上に書き込む。また、IC20の温度が所定の温度よりも高くなった場合には、書き込みを暫く中止し、所定の温度に冷却されるまで、磁気ヘッド22がサーボ情報を書き込まないように、R/Wコントローラ32と連携をとって、サーボ情報の書き込みを制御する。上述したように、磁気ヘッド22がサーボ情報を書き込む前に、温度センサ35により、IC20の温度を検出し、温度コントローラ45により所定の温度になるように、IC20の温度をコントロールする。その後、IC20の温度が所定の温度になった事を確認した後に、磁気ヘッド22により位置決め情報を書き込む。これにより、磁気ヘッド22の半径位置により、IC20の温度が変わり、これにより磁気ヘッド22の熱変位量が異なるという問題が無くなる。これにより、磁気ディスクの全周で磁気ヘッドの熱変位が一定となる。このため、均一トラックピッチでサーボ情報を記入することができる。このため、位置決め精度が向上し、R/Wの品質が向上する。その結果、高記録密度が可能となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、ICの発熱による磁気ヘッドの変位を、2段アクチュエータ(マイクロアクチュエータ)で補正することが可能となるために、ヘッドチェンジ時に発生する磁気ディスクの回転待ちを無くすることができるので、データのアクセス速度を低下させることが無い。また、磁気ヘッドの位置決め性能を向上することができるので、磁気ディスク装置の読出し・書込み時の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の磁気ディスク装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例のサスペンションの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例のサスペンションの側面図である。
【図4】本発明の第1の実施例のサスペンションの上面図である。
【図5】本発明の第1の実施例のマイクロアクチュエータとマイクロアクチュエータ搭載部の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例のマイクロアクチュエータ動作時の変形図である。
【図7】本発明の、磁気ヘッド熱変位補正メカニズムの説明図である。
【図8】本発明の、磁気ヘッド熱変位補正の概念図である。
【図9】本発明の、異なる磁気ヘッド熱変位補正の概念図である。
【図10】ICの温度上昇と磁気ヘッドの変位の関係を示す図である。
【図11】磁気ヘッドの熱変位発生時の課題を示す図である。
【図12】STWの前に、ICを予熱するためのブロック線図である。
【図13】STWの時に、ディスクの全周でICの温度が均一となるようにコントロールするためのブロック線図である。
【符号の説明】
1…ロードビーム、2…フレクシャ、3…スライダ、
4…マイクロアクチュエータ搭載部、
5…マウント、6…キャリッジ、7…ピボット軸、8…ディスク、9…マイクロアクチュエータ、20…IC、30…予熱コントローラ、40…温度コントローラ。

Claims (12)

  1. 情報を記録する磁気ディスクと、この磁気ディスクに情報を読出し或いは書込みをする磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを支持するサスペンションと、このサスペンションを保持するキャリッジと、このキャリッジを介して前記磁気ヘッドを移動させる粗動アクチュエータと、前記磁気ヘッドを微動させる微動アクチュエータと、前記サスペンション上に搭載され前記磁気ヘッドの読出し或いは書込み信号を増幅するICと、このICの温度を検出する検出器この検出器の検出値に応じて前記微動アクチュエータを駆動制御する制御部とを備えた磁気ディスク装置。
  2. 前記検出したICの温度と前記磁気ヘッドの移動量の関係を予め求め前記制御部にテーブル形式で記憶しておき、前記検出値から、前記記憶した値を用いて前記微動アクチュエータを駆動制御する請求項 1 に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記制御部が前記微動アクチュエータを駆動する期間は、前記磁気ヘッドの読出し或いは書込み開始から終了までである請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  4. 情報を記録する磁気ディスクと、この磁気ディスクに情報を読出し或いは書込みをする第一及び第二の磁気ヘッドと、この第一の磁気ヘッドを支持する第一のサスペンションと、前記第二の磁気ヘッドを支持する第二のサスペンションと、これら第一及び第二のサスペンションを保持するキャリッジと、このキャリッジを介して前記第一及び第二の磁気ヘッドを移動させる粗動アクチュエータと、前記第二の磁気ヘッドを微動させる微動アクチュエータと、前記第一のサスペンション上に搭載した前記第一の磁気ヘッドの読出し或いは書込み信号を増幅するICと、このICの温度を検出する検出器と、この検出器の検出値に応じて前記微動アクチュエータを駆動制御する制御部とを備えた磁気ディスク装置。
  5. 前記ICの温度と前記第一の磁気ヘッドの移動量との関係を予め求め、前記制御部にテーブル形式で記憶しておき、前記検出値から、前記記憶した値を用いて前記微動アクチュエータを駆動制御する請求項4に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記検出器は、前記ICに内蔵された半導体ダイオードの温度変化に伴う抵抗値の変化を利用したものである請求項 1 または4に記載の磁気ディスク装置。
  7. 情報を記録する磁気ディスクと、この磁気ディスクに情報を読出し或いは書込みをする第一及び第二の磁気ヘッドと、この第一の磁気ヘッドを支持する第一のサスペンションと、前記第二の磁気ヘッドを支持する第二のサスペンションと、これら第一及び第二のサスペンションを保持するキャリッジと、このキャリッジを介して前記第一及び第二の磁気ヘッドを移動させる粗動アクチュエータと、前記第二の磁気ヘッドを微動させる微動アクチュエータと、前記第一のサスペンション上に搭載され前記第一の磁気ヘッドの読出し或いは書込み信号を増幅する第一のICと、この第一のICの温度を検出する第一の検出器前記第二のサスペンション上に搭載され前記第二の磁気ヘッドの読出し或いは書込み信号を増幅する第二のICと、前記第二のICの温度を検出する第二の検出器と、前記第一及び第二の検出器が検出した値の差に応じて、前記微動アクチュエータを駆動制御する制御部と、を備えた磁気ディスク装置。
  8. 前記制御部が前記微動アクチュエータを駆動する期間は、前記第一の磁気ヘッドの読出し或いは書込み開始から終了までである請求項4または7に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記制御部が前記微動アクチュエータを駆動する期間は、前記第一の磁気ヘッドから前記第二の磁気ヘッドにヘッドチェンジするときである請求項4または7に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記第一のICに、前記第一のICの温度と前記第一の磁気ヘッドの位置ずれ量を記憶し、前記第二のICに、前記第二のICの温度と前記第二の磁気ヘッドの位置ずれ量を記憶しておく請求項7に記載の磁気ディスク装置。
  11. 情報を記録する磁気ディスクと、この磁気ディスクに情報を書込磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを支持するサスペンションと、このサスペンションを保持するキャリッジと、このキャリッジを介して前記磁気ヘッドを移動させるアクチュエータと、前記サスペンション上に搭載した前記磁気ヘッドの書込み信号を増幅するICと、このICの温度を検出する検出器前記ICを加熱する加熱手段と、前記検出器の検出値に応じて前記加熱手段を制御して前記ICを所定の温度に維持する制御部とを備えた磁気ディスク装置。
  12. 前記制御部は、前記温度検出器により検出された前記ICの温度が所定よりも高くなった場合、前記書込みを中断する請求項11に記載の磁気ディスク装置。
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