JP3903111B2 - 電線保護具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子・電気機器の配線時等において、板金やプリント基板等の板材のエッジ部に電線を通す場合に電線が傷つかないように摩耗や破損から保護するために使用される電線保護具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、取付パネルのエッジ部に電線を通す場合に板材のエッジ部にU字形の切り欠き口を設けることが良く行われるが、切り欠き口の縁で電線が傷つくことがあるため、図7に示したような保護具が用いられている。
【0003】
これを図面に基づいて説明すると、適度の弾性と硬性を有するプラスチックでU字形に形成してなる保護枠31の外周面にその長さ方向に沿って条溝32を形成し、取り付ける機器の板材33の端部に予め形成する切り欠き口部34に対し開口側より嵌め付けて前記条溝32に該切り欠き口部34の縁部35を受け入れて上記保護枠31を止着せしめるもので、条溝32は保護枠31を切り欠き口部34内部に完全に嵌め付けられるように上記外周面の全長に渡って形成してあり、その両端部に近い溝32の底には切り欠き口部34の開口部に形成する切り欠き段部36,36に嵌り込む鉤形の突起37,37が設けてあるものであった。つまり、この保護具は板材33の切り欠き口部34に対しては単なる押し込み操作によってその内部に嵌まり付くとともに外周面に形成した条溝32に該口部34の縁部35を受け入れ止着されることになるもので、構造が簡単で使い勝手の良いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この保護具はU字形の左右の柱38,39が内側に弾性変形して鉤形の突起37,37が切り欠き段部36,36に嵌まり込んで弾性復元し止着するものにもかかわらず一般的に摘むとU字形の左右の柱38,39に指がかかるほど小さい形状であったから、保護枠31を手に持って切り欠き口部34に嵌め付けようとした場合、U字形の左右の柱38,39に指がかかって弾性変形を妨害するため取り付け作業がしにくいという欠点があった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、保護枠を手に持って切り欠き口部に嵌め付けようとした場合、U字形の左右の柱に指がかからず取り付け作業がしやすい電線保護具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その目的を達成するため次のような構成を採用している。
つまり、本発明の電線保護具は、略U字形に形成してなる保護枠の左右の外側面にその長さ方向に沿って挟持部を形成し、取り付ける機器の板材の端に予め形成する切り欠き口に対し開口側より嵌め付けて前記挟持部に切り欠き口の縁部を受け入れ前記保護枠を止着せしめる電線保護具において、前記保護枠の底部に保護枠のU字形の左右の柱より前後方向に厚肉の摘み部を形成したことを特徴とするものである。
また、本発明の電線保護具は、前記保護枠の底部の両側にヒンジ部を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作 用】
本発明は、上記構成により、前記切り欠き口に保護枠を嵌め付ける際に、保護枠のU字形の底部に形成した厚肉の摘み部を指でつまんで行えばU字形の左右の柱に指がかかることがないから、保護枠のU字形の左右の柱の弾性変形を妨害することがない。
請求項2に係わる発明は、上記構成により、保護枠はヒンジ部によりいっそう弾性変形しやすくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係わる電線保護具の実施の形態(以下、「実施例」という)を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例を示す斜視図であり、図2は本発明の実施例を示す正面図であり、図3は図2の底面図であり、図4は図2のA−A断面図であり、図5は図2の閉じた状態を示す一部破断の正面図であり、図6は使用状態の斜視図である。
【0008】
1は電線を収納する保護枠であって、板材2の切り欠き口部3の形状に合わせて、略U字状に形成している。この保護枠1の左右の両外側面4,5に前記切り欠き口部3の縁部6を受け入れる挟持部7,8を形成している。挟持部は、図3、図4に示したように保護枠1の底部9の外周面にも形成していて、この底部9の外周面に形成した挟持部10はU字形の左右の柱11,12より前後方向に厚肉に形成して摘み部13を構成している。
【0009】
また保護枠1の底部9の両側(摘み部13の左右)にはヒンジ部14,15を設けてU字形の左右の柱11,12が弾性変形しやすくしている。なお、前記挟持部7,8,10は金型作成上保護枠1の外周面の前後両側縁に前後で位置をずらして形成することが望ましい。
【0010】
保護枠1の左右の両外側面4,5の底には切り欠き口部3に形成する一対の切り欠き段部16,16に嵌まり込む鉤形の一対の突起17,17を設けている。
【0011】
保護枠1の左右の一端にヒンジ18を介して回動する可動係止部19を設け、可動係止部19の開放端には、前記開放端を前記保護枠1の外側に弾性変形可能に略U字形に折り返して折返部20を設けるとともに該折返部20の先端近傍の外側に段付きの係止突部21を設け、前記保護枠の他端に前記一端の係止突部21を係止する固定係止部22を設けている。前記固定係止部22は少なくとも2つの突条23,24で形成し、該2つの突条のうち外側の突条24の内側に前記可動係止部19の係止突部21が弾性変形して挿入状態で係止される係止片25を設け、前記可動係止部19の折返部20の底部に貫通孔26を設け(図2、図5参照)、前記突条のうち内側の突条23を前記折返部20の貫通孔26に嵌入するように形成している。
【0012】
なお、前記可動係止部19の折返部20の先端には、係止突部21と係止片25とのロック解除時に前記U字形の折返部20の係止突部21を内側に向けて弾性変形させることができるようにロック解除レバー28が設けられている。
【0013】
上記本発明の電線保護具は、適度の弾性と硬性を有するプラスチック(例えばポリアミド)で成形される。
【0014】
次に、本実施例に示す電線保護具を板材2に取り付ける場合について説明する。
図1に示すように、上記切り欠き口部3に取り付ける場合には、底部外周面側を切り欠き口部3の開口部に臨ませて、板材の面に揃えるようにして差し込み、上記外周面に形成した挟持部7,8に切り欠き口部3の縁部6を受け入れてそのままこれをガイドにしながら嵌め込まれる。そして、上記突起17,17を設けた部分が切り欠き口部3の開口部に達したところで、該保護具のU字形の左右の柱11,12を素材の弾性を利用して内側にたわませて、これを通過させたのち素材の復元力でこの突起17,17を切り欠き段部16,16に係止させて、図6に示したように板材2への取り付け作業が完了する。この時U字形の底部9の厚肉の摘み部13を指でつまんで行えばU字形の左右の柱11,12に指がかかることがないから、U字形の保護枠1の左右の柱11,12の弾性変形を妨害することがなく、円滑な取り付け作業を行うことができる。
【0015】
また、電線を束線する場合、まず保護枠1内に電線27を収納した後、可動係止部19を内側に倒し、可動係止部19の貫通孔26を固定係止部22の内側の突状23に差し込む。この時係合突部21と係止片25が係合され、可動係止部19が固定係止部22にロックされ、保護枠1は閉じられ、図6に示したように電線27は保護枠内に束線される。
なお、ロックを解除する場合は、ロック解除レバー28を引き起こす。この時係合突部21と係止片25との係合が解除され可動係止部19が外側に開く。
【0016】
本発明は上記実施例に限定されるわけではなく、例えば上記実施例においては挟持部7,8,10は金型作成上保護枠の外周面の前後に上下左右に位置をずらして形成したが、条溝にしても良い。
【0017】
【発明の効果】
本発明は上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
請求項1の発明によれば、前記切り欠き口に保護枠を嵌め付ける際に、U字形の底部の摘み部を指でつまんで行えばU字形の左右の柱に指がかかることがないから、U字形の保護枠の左右の柱の弾性変形を妨害することがなく、取り付け作業の効率を上げることができる電線保護具を提供することができる。
請求項2の発明によれば、保護枠の左右の柱はヒンジ部によりいっそう弾性変形しやすくすることができるから、取り付け作業がしやすい電線保護具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2の閉じた状態を示す一部破断の正面図である。
【図6】本発明の一実施例の使用状態を示す斜視図である。
【図7】従来の一実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 保護枠
2 板材
3 切り欠き口部
6 縁部
8 挟持部
9 底部
10 挟持部
13 摘み部
14 ヒンジ部
15 ヒンジ部
Claims (2)
- 略U字形に形成してなる保護枠の左右の外側面にその長さ方向に沿って挟持部を形成し、取り付ける機器の板材の端に予め形成する切り欠き口に対し開口側より嵌め付けて前記挟持部に切り欠き口の縁部を受け入れ前記保護枠を止着せしめる電線保護具において、前記保護枠の底部に保護枠のU字形の左右の柱より前後方向に厚肉の摘み部を形成したことを特徴とする電線保護具。
- 前記保護枠の底部の両側にヒンジ部を形成したことを特徴とする請求項1記載の電線結束具。
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