JP3905941B2 - ラッチ錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務所錠あるいは玄関錠などとして利用される堀込み錠に関し、詳しくは空締り錠および空締りと本締りを兼ねたユニボルト式の錠など、ラッチを用いるラッチ錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラッチ錠は、蝶番を介して扉を外開きに取り付けるか内開きに取り付けるかによって、ラッチヘッドの傾斜面の方向を扉の内外開き方向に合わせて使用するようになっている。最近は、予め扉にラッチ錠を組み込んでおき、扉の取り付け現場でラッチヘッドの傾斜面の方向を変えることのできるラッチ錠が使用されている。
【0003】
図5は、上記ラッチヘッドの向きを変えることのできる周知のラッチ錠を示すもので、このラッチ錠に於ける断面が非円形のラッチヘッド50は、外縁が円形のラッチカバー56に挿通し、ラッチヘッド50と相似形のラッチカバー56の額状リブ56aから出没するようになっている。ラッチカバー56は錠本体51のフェースプレート52に回動可能に嵌込まれ、ラッチカバー56とラッチヘッド50は共に回動するようになっている。
【0004】
そして、前記ラッチカバー56の額状リブ56aがぴったり嵌合する孔54を有するアーマープレート53がフェースプレート52に取り付けられてフロントFが構成され、アーマープレート52の孔54によってラッチカバー56とこれに挿通するラッチヘッド50の回動が阻止されている。
【0005】
従って、上記従来のラッチ錠のラッチヘッド50の傾斜面50aの方向を変えるときは、扉にフロントFを固定している螺子(図示省略)をフロントFの螺子孔57から取り外してアーマープレート53をフェースプレート52から取り除き、ラッチヘッド50を回動可能状態にしてラッチヘッド50と共にラッチカバー56を180度回転させる。
【0006】
そして、再度アーマープレート52をフェースプレート52に取り付けてラッチヘッド50の回動を阻止し、螺子を締め付けてラッチヘッド50の方向変換作業が完了するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のラッチ錠は、扉に装着したまま作業現場においてラッチヘッド50の方向変換ができるものではあるが、アーマープレート53をフェースプレート52からいったん取り外してからラッチヘッド50を回動させるので、手間がかかって作業性が悪かった。また、再度アーマープレート53を取り付ける際の螺子の締め付け不足や締め忘れにより取り付け状態が損なわれ、がたつきが発生する作業ミスの原因となっていた。
【0008】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、扉に装着されたラッチ錠のラッチヘッドの方向変換が、取り付け状態を損なう心配なく簡単に行える、作業性の良いラッチ錠に改良することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、錠本体内に連通する開口部を有するフェースプレートと、前記開口部から出没する回動可能なラッチヘッドと、前記ラッチヘッドが挿通され前記開口部に回動可能に嵌込まれたラッチカバーと、前記ラッチヘッドが回動不能に出没する前記ラッチカバーの額状リブが回動可能に嵌合する円孔が設けられたアーマープレートと、を有してなり;前記フェースプレートの前記開口部内に連通する凹所には前記開口部の方向へバネで付勢された掛孔を有するストッパ片が前記ラッチカバーの鍔部の一対の溝の何れか一方に係脱可能に係合して収納されているとともに、前記アーマープレートの前記ストッパ片に対応する位置には前記掛孔に連通する縦長孔が穿孔されており、前記フェースプレートに前記アーマープレートを固着してフロントが形成され、細いピンを前記縦長孔からストッパ片の掛孔に差し込んでストッパ片とラッチカバーの係合を解除することにより、ラッチカバーおよびラッチヘッドを回動可能にする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1乃至図4は、本発明のラッチ錠の実施の形態を示すもので、錠本体2内に連通する開口部3を有するフェースプレート1と、バネ11で付勢されて前記開口部3から出没する回動可能なラッチヘッド10と、前記ラッチヘッド10が挿通し前記開口部3に回動可能に嵌込まれるラッチカバー20と、ラッチヘッド10が回動不能に出没する前記ラッチカバー20の額状リブ22が回動可能に嵌合する円孔31が設けられたアーマープレート30と、を有して構成され、フェースプレート1にアーマープレート30がかしめられてフロントFが形成されている。
【0012】
フェースプレート1は、やや厚肉の鋼板で長方形に形成され、中央部に穿孔された錠本体2内に連通する開口部3内には段部4が形成されているとともに、開口部3の上部には、開口部3内に連通する凹所5が設けられている。
【0013】
そして、この凹所5内には、開口部3方向へバネ6で付勢されたストッパ片7が上下動可能に収納されている。このストッパ片7は凹所5の深さ寸法とほぼ同じ厚みを有し、掛孔8が穿孔されている。尚、符号9,9はアーマープレート30を固着するときの一対のかしめ受孔である。
【0014】
また、ラッチ12は周知のものであり、その先端のラッチヘッド10は、上下面は円弧面13,14に、そして両側面は垂直面15,16に形成されており、その前方は前記垂直面15から垂直面16にかかる傾斜面17となっている。そして、その後方は円弧面13,14に沿って上下に突設された当り壁18,19となっていて、ラッチカバー20に当接することによりフロントFからラッチ12が抜け出すのを防止している。
【0015】
ラッチカバー20は、その中央に形成されたラッチヘッド10と相似形の挿通孔21にラッチヘッド10が挿通してラッチヘッド10と共に回動する合成樹脂製のリング状のものであり、フェースプレート1の開口部3に嵌合している。そして、その外周縁は開口部3の段部4に当接する鍔部23となっており、この鍔部23の上下には前述したストッパ片7が係脱可能に弾性的に係合する一対の溝24,25が開設されており、ストッパ片7とともにラッチヘッド10の回動阻止機構を構成している。また、ラッチカバー20の前面には、ラッチヘッド10が出没する外周が円形の額状リブ22が突設されている。
【0016】
アーマープレート30は、フェースプレート1よりも薄肉の鋼板を使用してフェースプレート1とほぼ相似形に形成されており、その中央部には前記ラッチカバー20の額状リブ22が回動可能に且つ前面に面一に嵌合する円孔31が設けられている。また、アーマープレート30のストッパ片7に対応する位置にはストッパ片7の掛孔8に連通する縦長孔32が穿孔されているとともに、フェースプレート1のかしめ受孔9,9に対応する位置には一対のかしめ孔33,33が穿設されている。
【0017】
そして、フェースプレート1にアーマープレート30を接合し、かしめ孔33,33とかしめ受孔9,9を使って両方をかしめて固着し、内部にストッパ片7を内設したフロントFが形成されている。尚、フェースプレート1とアーマープレート30の固着手段は、前記かしめに限るものではなく、接着、螺着によっても可能であることはいう迄もない。
【0018】
以上の説明で明らかなように、本実施の形態のラッチ状は、フェースプレート1にアーマープレート30がかしめられて堅固なフロントFを形成して組立られているとともに、ラッチカバー20と共に回動するラッチヘッド10は、ラッチカバー20の溝24とこれに弾性的に係脱可能に係合するストッパ片7とによって回動不能とされている。
【0019】
そして、従来のラッチ錠と同様に、ラッチヘッド10の傾斜面17の向きが、建てつける扉の開き方向に適合している場合はこのままでの状態で使用され、そうでない場合はラッチヘッド10を回してその傾斜面17の向きを180度変換することになる。
【0020】
本実施の形態のラッチヘッド10の傾斜面17の方向を変換するには、図3に示すように、細いピン35を用意し、アーマープレート30の縦長孔32からストッパ片7の掛孔8に差し込み、バネ6の付勢力に抗してラッチカバー20の溝24からストッパ片7をこじり上げて係合状態を解除する。そして、解除状態を保持したままラッチヘッド10を手指で摘んで180度回動させ、回動後のラッチカバー20の溝25にストッパ片7を弾性復帰させて係合する。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したような形態で実施される本発明のラッチ錠は、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】
フェースプレートにアーマープレートを固着して形成したフロントの内部にラッチヘッドの回動を阻止するストッパ片を内設し、フロント前面の縦長孔からピンを差し込んでストッパ片を操作することによりラッチヘッドの回動を可能とすることができるようにしたので、ラッチヘッドの方向を変換するときは、従来のラッチ錠のようにアーマープレートを取り外して再度取り付け直すという手間のかかる作業がなく、従って、作業が迅速化される。
【0023】
また、現場でアーマープレートを取り付け直す際の螺子の締め込み不足や締め忘れなどの作業ミスが防止され、ラッチヘッドの方向変換作業によりラッチ錠の取り付け状態が損なわれてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッチ錠の分解斜視図。
【図2】図1のラッチ錠の、(a)はアーマープレートをかしめる前の状態を示すフェースプレートの正面図、(b)はアーマープレートの正面図。
【図3】図1のラッチ錠の主要部の断面図。
【図4】図1のラッチ錠の主要部の平面図。
【図5】従来例を示す、(a)は主要部の平面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
1 フェースプレート,2 錠本体,3 開口部,5 凹所,7 ストッパ片,8 掛孔,10 ラッチヘッド,11 バネ,20 ラッチカバー,22 額状リブ,23 鍔部,24 溝,30 アーマープレート,31 円孔,32 縦長孔,F フロント,

Claims (1)

  1. 錠本体内に連通する開口部を有するフェースプレートと、前記開口部から出没する回動可能なラッチヘッドと、前記ラッチヘッドが挿通され前記開口部に回動可能に嵌込まれたラッチカバーと、前記ラッチヘッドが回動不能に出没する前記ラッチカバーの額状リブが回動可能に嵌合する円孔が設けられたアーマープレートと、を有してなり;前記フェースプレートの前記開口部内に連通する凹所には前記開口部の方向へバネで付勢された掛孔を有するストッパ片が前記ラッチカバーの鍔部の一対の溝の何れか一方にに係脱可能に係合して収納されているとともに、前記アーマープレートの前記ストッパ片に対応する位置には前記掛孔に連通する縦長孔が穿孔されており、前記フェースプレートに前記アーマープレートを固着してフロントが形成されていることを特徴とするラッチ錠。
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