JP3931101B2 - 異気筒エンジンの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異気筒エンジンの製造方法に関し、詳しくは、バランサ軸軸受け孔の加工が簡単になる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、気筒数が異なる複数種のエンジン間では、バランサ軸軸受け孔の相対配置が相互に関連づけられておらず、これらが大きく異なるのが通常である。このため、複数種のエンジンのバランサ軸軸受け孔の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジンのシリンダブロックの姿勢を同じにして、これを位置合わせしても、エンジンの種類が変わる度に、バランサ軸軸受け孔の加工位置が大きく変わる。このため、エンジンの種類が変わる度に、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直している。また、エンジンの種類が変わる度に、バランサ軸の組み付け位置が大きく変わるため、バランサ軸の組み付け工程では、その都度、バランサ軸の組み付け位置を確認している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術には、次の問題がある。
《問題1》 バランサ軸軸受け孔の加工が煩雑である。
複数種のエンジンのバランサ軸軸受け孔の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、エンジンの種類が変わる度に、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直す必要がある。このため、バランサ軸軸受け孔の加工が煩雑である。
【0004】
《問題2》 バランサ軸の組み付け作業が煩雑である。
エンジンの種類が変わる度に、バランサ軸の組み付け位置が大きく変わるため、バランサ軸の組み付け工程では、その都度、バランサ軸の組み付け位置を確認する必要があり、バランサ軸の組み付け作業が煩雑である。
【0005】
本発明の課題は、上記問題点を解決できる、異気筒エンジンの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
主要な請求項1の発明の構成は、次の通りである(図1参照)。
気筒数が異なる複数種のエンジン(1a)(1b)を製造する、異気筒エンジンの製造方法において、
バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を備えた複数種のエンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、製造する各種エンジン(1a)(1b)の幅方向両側に振り分けられた一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)同士の相対配置を相互に関連づけ、
特定観察状態、すなわち、各種エンジン(1a)(1b)のクランク軸直交断面を想定し、各断面の姿勢を同じにして、各クランク軸軸線(3a)(3b)を一致させ、各断面を重ね合わせて見た観察状態で、
各種エンジン(1a)(1b)の一側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の少なくとも一部分同士が重なり合い、他側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の少なくとも一部分同士が重なり合うように、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を形成し、
各種エンジン(1a)(1b)に前記一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)と平行な向きの別孔(5a)(5b)を設け、
特定種エンジン(1a)では、上記別孔(5a)で1次バランサ軸(5)を軸受けし他種エンジン(1b)では、上記別孔(5b)は、バランサ軸を取り付けることができるとともに、この別孔(5b)に何も取り付けない場合には、軸受け壁(7)で仕切られたクランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)同士を連通できる構造とし、この他種エンジン(1b)では、別孔(5b)にバランサ軸を軸受けして取り付けるか、或いは、この別孔(5b)に何も取り付けず、この別孔(5b)を介して上記区画空間(10)(10)同士を連通させるようにし、
これら複数種のエンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、製造する各種エンジン(1a)(1b)の上記別孔(5a)(5b)同士の相対配置を相互に関連づけ、
前記特定観察状態で、各種エンジン(1a)(1b)の上記別孔(5a)(5b)の少なくとも一部分同士が重なり合うように、上記別孔(5a)(5b)を形成し、
各動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) は、これに軸受けした動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) がシリンダ ( 18 ) の下部の横側にくるように配置し、前記一対のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) のうち、高い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の上方で、シリンダ ( 18 ) の上部の横側にくるように配置し、低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) とはエンジン幅方向逆側で、シリンダ ( 18 ) の下部の斜め下にくるように配置し、この低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) の中心軸線 ( 4a )( 4b ) が動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の中心軸線 ( 9a )( 9b ) よりも低くなるようにした、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。
【0007】
【発明の効果】
(請求項1の発明)
請求項1の発明は、次の効果を奏する。
《効果》 バランサ軸軸受け孔の加工が簡単になる。
各種エンジン(1a)(1b)の一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)の姿勢を同じにして、クランク軸軸線(3a)(3b)が同じ位置か、または略同じ位置にくるようにすると、エンジンの種類が変わっても、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の加工位置が同じか、または略同じになる。このため、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直す必要がなく、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の加工が簡単になる。
【0008】
《効果》 一対のバランサ軸の組み付け作業が簡単になる。
エンジン(1a)(1b)の種類が変わっても、一対のバランサ軸(6a)(6b)の組み付け位置は同じか、または略同じになるため、バランサ軸(6a)(6b)の組み付け工程で、その都度、一対のバランサ軸(6a)(6b)の組み付け位置を確認する必要がなく、一対のバランサ軸(6a)(6b)の組み付け作業が簡単になる。
《効果》 別孔の加工が簡単になる。
各種エンジン(1a)(1b)の別孔(5a)(5b)の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)の姿勢を同じにして、クランク軸軸線(3a)(3b)が同じ位置か、または略同じ位置にくるようにすると、エンジンの種類が変わっても、別孔(5a)(5b)の加工位置が同じか、または略同じになる。このため、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直す必要がなく、別孔(5a)(5b)の加工が簡単になる。
《効果》 動弁カム軸軸受け孔の加工が簡単になる。
各種エンジン ( 1a )( 1b ) の動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジン ( 1a )( 1b ) のシリンダブロック ( 20a )( 20b ) の姿勢を同じにして、クランク軸軸線 ( 3a )( 3b ) が同じ位置か、または略同じ位置にくるようにすると、エンジンの種類が変わっても、動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の加工位置が同じか、または略同じになる。このため、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直す必要がなく、動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の加工が簡単になる。
《効果》 動弁カム軸の組み付け作業が簡単になる。
エンジン ( 1a )( 1b ) の種類が変わっても、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の組み付け位置は同じか、または略同じになるため、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の組み付け工程で、その都度、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の組み付け位置を確認する必要がなく、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の組み付け作業が簡単になる。
【0009】
(請求項2の発明)
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 加工具の設定位置の調節を、各種エンジンで共通化することができる。
各種エンジン(1a)(1b)の一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)の姿勢を同じにして、クランク軸軸線(3a)(3b)が同じ位置にくるようにすると、エンジンの種類が変わっても、加工しようとする一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に同じ位置になる。このため、加工台での加工具の設定位置の調節を、各種エンジン(1a)(1b)で共通化することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
(請求項3の発明)
請求項3の発明は、請求項1または請求項2のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する(図1(A)参照)。
《効果》 1次振動が発生しやすい3気筒エンジンに1次バランサを有効に用いることができる。
別孔(5a)に1次バランサ軸(6)を取り付ける特定種エンジン(1a)を3気筒エンジンとするため、1次振動が発生しやすい3気筒エンジンに1次バランサ軸(5)を有効に用いることができる。
【0015】
(請求項4の発明)
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する(図1(B)参照)。
《効果》 4気筒エンジンでは潤滑油油面の波立ちを抑制することができる利点が得られる
別孔(5b)に何も取り付けず、軸受け壁(7)で仕切られたクランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)同士を別孔(5b)を介して連通させる他種エンジン(1b)を4気筒エンジンとした場合、本来的に1次振動が生じにくい4気筒エンジンでは、振動低減上の支障はなく、区画空間(10)(10)相互間の差圧を少なくし、潤滑油油面の波立ちを抑制することができる利点が得られる。
【0016】
【0017】
【0018】
(請求項5の発明)
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 加工具の設定位置の調節を、各種エンジンで共通化することができる。
各種エンジン(1a)(1b)の動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の孔面仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、各種エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)の姿勢を同じにして、クランク軸軸線(3a)(3b)が同じ位置にくるようにすると、エンジンの種類が変わっても、加工しようとする動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に同じ位置になる。このため、加工台での加工具の設定位置の調節を、各種エンジン(1a)(1b)で共通化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の実施形態に係る異気筒エンジンの製造方法を説明する図である。図1(A)は縦型直列3気筒ディーゼルエンジンを、図1(B)は縦型直列4気筒ディーゼルエンジンをそれぞれ示している。この実施形態では、この3気筒と4気筒のディーゼルエンジンを製造する方法について説明する。
【0020】
製造方法の概要は、次の通りである。
この方法では、図1(A)(B)に示すように、3気筒エンジン(1a)と4気筒エンジン(1b)とを製造するに当たり、各種エンジン(1a)(1b)のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)同士、別孔(5a)(5b)同士、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)同士の各相対配置を相互に関連づけ、各種エンジン(1a)(1b)のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)、別孔(5a)(5b)、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の孔仕上げ加工を、同じ加工台で行う場合、或いは、孔あけ加工を同じ加工台で行う場合、加工台での加工具の設定位置を大きく調節し直す必要をなくす。
【0021】
両エンジンの構造上の共通点は、次の通りである。
図2〜図4に示す4気筒エンジン(1b)によって説明する。図2に示すように、シリンダブロック(20b)の前部にベルト伝動装置(11)を配置し、クランク軸(12)からベルト伝動装置(11)を介して水ポンプ(13)と冷却ファン(14)とを連動している。図3に示すように、シリンダブロック(20b)の後部にギヤトレインの調時伝動装置(15)を配置し、クランク軸(12)から調時伝動装置(15)を介して燃料噴射ポンプ(17)を連動している。また、図2に示すように、調時伝動装置(15)を介して一対の2次回転バランサ軸(6b)(6b)を連動している。
【0022】
他の共通点は、次の通りである。
図1(A)(B)に示す両エンジン(1a)(1b)によって説明する。両エンジン(1a)(1b)は、エンジン幅方向左右両側に一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を備えている。エンジンを正面から見て、左側方の2次バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)は、シリンダ(18)の下端部の高さに位置し、右側方の2次バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)は、シリンダ(18)の上部の高さに位置している。一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)に高低差を設け、この一対のバランサ軸軸受孔(2a)(2b)で2次回転バランサ軸(6a)(6b)を軸受けしている。また、両エンジン(1a)(1b)は、エンジンの左側方に動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)と別孔(5a)(5b)とを備えている。動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)は、エンジンの左側方でシリンダ(18)の下部の高さに位置し、別孔(5a)(5b)は、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の外側の斜め下に位置している。
【0023】
両エンジンの構造上の相違点は、次の通りである。
各シリンダブロックのシリンダ(18)の数が相違することはもちんであるが、図1(A)(B)に示す3気筒の場合の別孔(5a)は、4気筒の場合の別孔(5b)よりも径が大きく、これで1次バランサ(5)を軸受けする。4気筒の場合の別孔(5b)は、バランサ軸を取り付けることができるとともに、この別孔(5b)に何も取り付けない場合には、軸受け壁(7)で仕切られたクランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)同士を連通できる構造とし、別の2次バランサ(図外)の軸受けとして用いるか、或いは、別孔(5b)には何も取り付けない。何も取り付けない場合には、軸受け孔(7)で仕切られたクランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)同士を別孔(5b)を介して連通させる。図1(B)の図は、別孔(5b)に何も取り付けていない図である。
【0024】
両エンジンの製造の手順は、次の通りである。
両エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)をそれぞれ個別に鋳造する。図2、図3に示すように、2次回転バランサ軸(6a)(6b)の収容空間、動弁カム軸(16a)(16b)の各収容空間、クランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)は、いずれも砂中子で鋳造時に形成しておく。バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)、別孔(5a)(5b)も砂中子で鋳造時に形成しておく。これらの孔は、シリンダブロックの鋳造後、シリンダブロック(20)の肉壁に孔あけ加工によって形成してもよい。これらの孔に孔面仕上げ加工を施す。各孔の孔面仕上げ加工は、エンジンの種類に拘らず、同じ処理台で行う。この場合、各エンジン(1a)(1b)のシリンダブロック(20a)(20b)の姿勢を同じにして、クランク軸軸線(3a)(3b)が同じ位置か、または略同じ位置にくるようにする。
【0025】
この実施形態による工夫は、次の通りである。
両エンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、両エンジン(1a)(1b)のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)同士の相対配置、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)
同士の相対配置、別孔(5a)(5b)同士の相対位置を、相互に関連付けている。特定観察状態、すなわち、両エンジン(1a)(1b)のクランク軸直交断面を想定し、各断面の姿勢を同じにして、各クランク軸軸線(3a)(3b)を一致させ、各断面を重ね合わせて見た観察状態で、次のような関連づけを行う。
【0026】
両エンジン(1a)(1b)の一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に一致し、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の全部同士が重なり合うように、一対の各バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を形成する。一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)は、一部分同士が重なり合うようにしてもよい。また、各種エンジン(1a)(1b)の動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の中心軸線(9a)(9b)同士が実質的に一致し、各動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の全部同士が重なり合うように、各動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)を形成する。各動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)は、一部分同士が重なり合うようにしてもよい。エンジン(1a)(1b)の別孔(5a)(5b)の一部分同士が重なり合うように、別孔(5a)(5b)を形成する。この各別孔(5a)(5b)は、全部同士が重なり合うようにしてもよい。
また、図1 ( A )( B ) に示すように、各動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) は、これに軸受けした動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) がシリンダ ( 18 ) の下部の横側にくるように配置し、前記一対のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) のうち、高い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a ) ( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の上方で、シリンダ ( 18 ) の上部の横側にくるように配置し、低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) とはエンジン幅方向逆側で、シリンダ ( 18 ) の下部の斜め下にくるように配置し、この低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) の中心軸線 ( 4a )( 4b ) が動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の中心軸線 ( 9a )( 9b ) よりも低くなるようにしている。
【0027】
用語の意味は、次の通りである。
「一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に一致する」とは、中心軸線(4a)(4b)同士が完全に一致する場合を含むことはもとより、中心軸線(4a)(4b)同士が完全に一致していない場合でも、そのずれが通常の製造誤差の範囲にあるものと認められ、本来、完全一致を意図して製造しようとしたことが推認されるものも含むことを意味する。「動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の中心軸線(9a)(9b)同士が実質的に一致する」も、同様の意味である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る異気筒エンジンの製造方法を説明する図で、図1(A)は3気筒エンジンのクランク軸直交断面図、図1(B)は4気筒エンジンのクランク軸直交断面図である。
【図2】 図1(B)のエンジンを一対のバランサ軸と動弁カム軸に沿って切断した断面の展開図である。
【図3】 図1(B)のエンジンを動弁カム軸と別孔に沿って切断した断面の展開図である。
【図4】 図1(B)のエンジンの縦断面側面図である。
【符号の説明】
(1a)‥3気筒エンジン、(1b)‥4気筒エンジン、(2a)(2b)‥バランサ軸軸受け孔、(3a)(3b)‥クランク軸軸線、(4a)(4b)‥バランサ軸軸受け孔の中心軸線、(5a)(5b)‥別孔、(6a)(6b)‥2次回転バランサ軸、(7)‥軸受け壁、(8a)(8b)‥動弁カム軸軸受け孔、(9a)(9b)‥動弁カム軸軸受け孔の中心軸線、(10)‥区画空間。
Claims (5)
- 気筒数が異なる複数種のエンジン(1a)(1b)を製造する、異気筒エンジンの製造方法において、
バランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を備えた複数種のエンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、製造する各種エンジン(1a)(1b)の幅方向両側に振り分けられた一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)同士の相対配置を相互に関連づけ、
特定観察状態、すなわち、各種エンジン(1a)(1b)のクランク軸直交断面を想定し、各断面の姿勢を同じにして、各クランク軸軸線(3a)(3b)を一致させ、各断面を重ね合わせて見た観察状態で、
各種エンジン(1a)(1b)の一側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の少なくとも一部分同士が重なり合い、他側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の少なくとも一部分同士が重なり合うように、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を形成し、
各種エンジン(1a)(1b)に前記一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)と平行な向きの別孔(5a)(5b)を設け、
特定種エンジン(1a)では、上記別孔(5a)で1次バランサ軸(5)を軸受けし、他種エンジン(1b)では、上記別孔(5b)は、バランサ軸を取り付けることができるとともに、この別孔(5b)に何も取り付けない場合には、軸受け壁(7)で仕切られたクランク室の各気筒毎の区画空間(10)(10)同士を連通できる構造とし、この他種エンジン(1b)では、別孔(5b)にバランサ軸を軸受けして取り付けるか、或いは、この別孔(5b)に何も取り付けず、この別孔(5b)を介して上記区画空間(10)(10)同士を連通させるようにし、
これら複数種のエンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、製造する各種エンジン(1a)(1b)の上記別孔(5a)(5b)同士の相対配置を相互に関連づけ、
前記特定観察状態で、各種エンジン(1a)(1b)の上記別孔(5a)(5b)の少なくとも一部分同士が重なり合うように、上記別孔(5a)(5b)を形成し、
前記一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)に高低差を設け、
この一対のバランサ軸軸受孔(2a)(2b)で2次回転バランサ軸(6a)(6b)を軸受けし、
複数種のエンジン(1a)(1b)を製造するに当たり、製造する各種エンジン(1a)(1b)の動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)同士の相対位置を相互に関連づけ、
前記特定観察状態で、各種エンジン(1a)(1b)の動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の少なくとも一部分同士が重なり合うように、各動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)を形成し、
各動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) は、これに軸受けした動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) がシリンダ ( 18 ) の下部の横側にくるように配置し、前記一対のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) のうち、高い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) の上方で、シリンダ ( 18 ) の上部の横側にくるように配置し、低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) は、これに軸受けした2次回転バランサ軸 ( 6a )( 6b ) が、動弁カム軸 ( 16a )( 16b ) とはエンジン幅方向逆側で、シリンダ ( 18 ) の下部の斜め下にくるように配置し、この低い方のバランサ軸軸受け孔 ( 2a )( 2b ) の中心軸線 ( 4a )( 4b ) が動弁カム軸軸受け孔 ( 8a )( 8b ) の中心軸線 ( 9a )( 9b ) よりも低くなるようにした、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。 - 請求項1に記載した異気筒エンジンの製造方法において、
前記特定観察状態で、各種エンジン(1a)(1b)の一側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に一致し、他側方のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)の中心軸線(4a)(4b)同士が実質的に一致するように、一対のバランサ軸軸受け孔(2a)(2b)を形成する、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載した異気筒エンジンの製造方法において、
前記特定種エンジン(1a)が3気筒エンジンである、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載した異気筒エンジンの製造方法において、
前記他種エンジン(1b)が4気筒エンジンである、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載した異気筒エンジンの製造方法において、
前記特定観察状態で、各種エンジン(1a)(1b)の動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)の中心軸線(9a)(9b)同士が実質的に一致するように、動弁カム軸軸受け孔(8a)(8b)を形成する、ことを特徴とする異気筒エンジンの製造方法。
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| JP6102265B2 (ja) * | 2013-01-09 | 2017-03-29 | スズキ株式会社 | 車両用エンジンのバランサ装置 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002071673A patent/JP3931101B2/ja not_active Expired - Lifetime
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