JP3963685B2 - 鋳鉄製部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳鉄製部材の製造方法に関し、一層詳細には、特性が互いに異なる部位を有する鋳鉄製部材を容易かつ簡便に製造することが可能な鋳鉄製部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に、自動車等の車輌用内燃機関を構成するFCD450(球状黒鉛鋳鉄のJIS規格。以下同じ)製のバランサシャフト1を示す。このバランサシャフト1は、例えば、以下のようにして製造されている。すなわち、まず、FCD450に相当する組成の原材料を溶解して溶湯とする。原材料としては、鋼屑、返り材(湯口等の方案部あるいは押湯のスクラップや、不良品として生産された鋳鉄製部材等)、銑鉄等が使用される。
【0003】
次に、この溶湯を、砂型や金型等の鋳型に注湯した後に冷却固化する。この冷却固化により、バランサシャフト1に略対応してジャーナル部2と長軸なシャフト部3とを有する形状の成形品が得られる。なお、この際の冷却速度は、鋳型の種類にもよるが、一般的には、砂型で240℃/分程度、金型で1000℃/分程度である。
【0004】
このことから諒解されるように、金型を使用することにより、溶湯の冷却速度を著しく高めることができる。換言すれば、金型を使用することには、成形品、ひいては完成製品であるバランサシャフト1を効率よく製造することができるという利点がある。
【0005】
しかしながら、このように冷却速度が高い状態で溶湯を冷却固化させると、成形品の表層部に、セメンタイト(Fe3C)からなるチル組織が形成される。このチル組織は高硬度であり、したがって、該成形品の表層部の耐摩耗性が過度に向上してしまう。成形品をバランサシャフト1とするためには、該成形体におけるシャフト部3等の表層部に対し、旋削加工等の機械加工処理を施して所定の寸法に仕上げることが必要であるが、表層部の耐摩耗性が向上した結果、この旋削加工を施すことが困難となってしまう。
【0006】
そこで、次に、図4に示す熱処理炉4の内部にて、成形品5に対してチル組織を消失させるための熱処理を施す。
【0007】
この熱処理炉において、チル組織を消失させるための熱処理は、第1および第2加熱域6a、6bにて施される。具体的には、第1および第2加熱域6a、6bの各温度は約980℃に設定され、これら第1および第2加熱域6a、6b内を成形品5が通過することに伴い、チル組織がオーステナイト(γ−Fe)と黒鉛とに分解されて消失する。なお、コンベア7の速度は、1本の成形品5が第1および第2加熱域6a、6b内をおよそ30分で通過するように設定される。
【0008】
第1および第2加熱域6a、6bを通過した成形品5に対し、次に、温度が約920℃、約850℃、約820℃にそれぞれ設定された第3〜第5加熱域6c〜6eにてフェライト化処理が施される。すなわち、成形品5は、第3〜第5加熱域6c〜6eにて徐々に冷却され、最終的に第5加熱域6e内でA1変態点を通過する。これにより、成形品5にフェライト組織が生成する。
【0009】
ここで、A1変態点とは、以下の反応式(1)で示される共析反応の開始温度として定義され、ハンセンのFe−C系平衡状態図によれば、その値は723℃である。
【0010】
【数1】
【0011】
なお、反応式(1)において、γ、αは、それぞれ、γ−Fe(オーステナイト)、α−Fe(フェライト)を表す。
【0012】
A1変態点を通過してフェライト組織が生成した成形品5は、ブロア8からの送風により強制的に冷却される。
【0013】
次に、このような熱処理が施された成形品5のシャフト部3等に対し、旋削加工等の機械加工処理を施す。これにより、寸法精度を有するバランサシャフト1(図3参照)が製造されるに至る。
【0014】
最後に、バランサシャフト1の硬度を確保するため、該バランサシャフト1に対して軟窒化(LCN)処理やガス窒化(GCN)処理等の窒化処理を施し、充分な強度や硬度を有する完成製品とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年における環境保護の観点から、自動車等には燃費が良好なことが求められている。そして、これを達成するために、各部材の軽量化が図られている。
【0016】
バランサシャフト1を軽量化する場合には、より耐摩耗性に優れかつ高強度な材質、例えば、FCD700からバランサシャフト1を構成することが想起される。この場合、略同等の強度・耐摩耗性を有するものであれば、FCD450からなるバランサシャフト1に比して断面積を小さくすることができるからである。
【0017】
FCD700からなるバランサシャフト1を製造するためには、FCD700相当の組成の原材料を溶解して溶湯とした上で鋳造作業を行う。しかしながら、このようにして製造されたFCD700からなるバランサシャフト1の成形品5は、耐摩耗性が著しく高いため、シャフト部3等に対して旋削加工を施すことが困難であるという不具合がある。
【0018】
また、FCD450の原材料とFCD700の原材料とでは、組成が互いに相違する。具体的には、FCD450においては、フェライト組織を生成させるためにSiが添加される。これに対し、FCD700においては、パーライト組織を生成させるためにCuやSnが添加される。したがって、FCD450からなるバランサシャフト1を製造した後に同一の鋳造装置を使用してFCD700からなるバランサシャフト1を製造すると、鋳型のキャビティに残留したSiによってフェライト組織が生成してしまうことが懸念される。このような事態が生じると、バランサシャフト1の強度・耐摩耗性を向上させることが困難となる。
【0019】
このような事態を回避するためには、別の鋳造装置を使用すればよい。しかしながら、この場合、鋳造装置に対する高額の設備投資が必要となるという不都合を招く。
【0020】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、耐摩耗性が良好な部位と各種の機械加工を比較的容易に施すことができる部位とを有する鋳鉄製部材を同一の溶湯から製造することが可能な鋳鉄製部材の製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、パーライト組織を主相とする第1の部位とフェライト組織を主相とする第2の部位とを具備する鋳鉄製部材の製造方法であって、
鋳鉄の溶湯を鋳型内で冷却固化して成形品とする第1工程と、
前記成形品の温度がA1変態点を通過する前に該成形品に対して熱処理を施すことによって、前記第1工程において該成形品に生成したチル組織を分解する第2工程と、
チル組織が分解された前記成形品の少なくとも一部位をパーライト組織が生成する条件下で冷却して第1の部位を設ける一方で、残余の部位をフェライト組織が生成する条件下で冷却して第2の部位を設ける第3工程と、
前記第2の部位に対して機械加工を施すことによって完成製品である鋳鉄製部材とする第4工程と、
を有することを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、チル組織を消失させた後の冷却速度が個別に設定され、これにより高硬度で耐摩耗性が良好な第1の部位と、旋削加工等の機械加工を施すことが比較的容易な第2の部位とを設けるようにしている。このため、特性が互いに異なる部位を有する鋳鉄製部材を組成を特に調整することなく同一の溶湯から容易かつ簡便に製造することができる。
【0023】
また、主にパーライト組織を含む第1の部位は、実用に際して充分な強度・耐摩耗性を有する。このため、該第1の部位等に対して各種の窒化処理を行う必要も特にない。したがって、鋳鉄製部材を効率よく製造することができる上、窒化処理を行うためのコストを削減することもできる。
【0024】
なお、上記のようにして製造されるフェライト組織とパーライト組織とを有する鋳鉄製部材の好適な例としては、球状黒鉛鋳鉄からなるものを挙げることができる。
【0025】
そして、鋳鉄製部材の好適な例としては、自動車等の車輌に搭載される内燃機関用のバランサシャフトを挙げることができる。この場合、強度・耐摩耗性が良好な第1の部位としてジャーナル部を設け、かつ研削加工等を施すことが比較的容易な第2の部位としてシャフト部を設けるようにすればよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鋳鉄製部材の製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
本実施の形態に係る鋳鉄製部材の製造方法のフローチャートを図1に示す。この製造方法は、鋳鉄の溶湯を鋳型内(キャビティ)で冷却固化して成形品とする第1工程S1と、前記成形品に対して熱処理を施して該成形品に生成したチル組織を分解する第2工程S2と、前記成形品にパーライト組織を含む第1の部位およびフェライト組織を含む第2の部位を設ける第3工程S3と、前記第2の部位に機械加工を施すことによって完成製品である鋳鉄製部材とする第4工程S4とを有する。
【0028】
この製造方法につき、それを遂行する鋳造装置との関係で、鋳鉄製部材として図3に示すバランサシャフト1を製造する場合を例示して具体的に説明する。
【0029】
鋳造装置10は、図2に示すように、注湯ステーション12と、固定金型14および可動金型16を有する金型成形装置18と、矯正・切断装置20と、熱処理炉22とを備える。なお、可動金型16は、金型成形装置18を構成するシリンダ23の作用下に固定金型14に対して接近または離間自在である。
【0030】
金型成形装置18の上方には、ブロースモーク装置28が上下方向に変位自在に設けられている。また、金型成形装置18の下流側上方には、ワーク取出ロボット30が水平方向に移動自在に設けられている。これらブロースモーク装置28およびワーク取出ロボット30は、支持台31によって支持されている。
【0031】
注湯ステーション12は、溶解炉32と、加圧注湯炉34と、該加圧注湯炉34から導出された溶湯を受け取って金型成形装置18のキャビティに導入する取り鍋24とを有し、このうち、溶解炉32は、架台36上に設置されている。
【0032】
本実施の形態に係る製造方法を行うに際しては、まず、原材料を溶解して溶湯とする。すなわち、原材料として鋼屑や返り材、銑鉄等を溶解炉32に収容した後、該溶解炉32を周囲から加熱してこれらを溶解させる。
【0033】
ここで、原材料の組成は、FCD450に相当する組成とFCD700に相当する組成との中間、すなわち、FCD500やFCD600に相当する組成とすることが好ましい。この場合、成形品5を冷却させる際にパーライト組織およびフェライト組織を容易に生成させることができるからである。しかしながら、特にこれに限定されるものではなく、FCD700に相当する組成であってもよいし、FCD450に相当する組成であってもよい。この場合、成形品5にフェライト組織およびパーライト組織を生成させるには、冷却速度をより厳密に制御するようにすればよい。
【0034】
溶解炉32は、傾動動作させることが可能である。すなわち、溶解炉32の上方に突出形成された湯口部38の下端部には、シリンダ40のロッド42が連結されている。また、溶解炉32の底部には、該底部の中央から湯口部38の方に偏在して支軸44が連結されている。このため、溶解炉32は、ロッド42が上下動することに追従して、支軸44との連結箇所を支点として傾動動作する。溶湯を搬送取り鍋46内に注湯する場合には、ロッド42を下降動作させることにより湯口部38を搬送取り鍋46に指向して傾動動作させればよい。
【0035】
図示しないクレーンのフック48に支持された搬送取り鍋46は、前記クレーンの作用下に加圧注湯炉34に指向して搬送される。そして、搬送取り鍋46が図示しない第1傾動機構によって傾動動作することにより、該搬送取り鍋46内の溶湯が漏斗50を介して加圧注湯炉34の内室52に注湯・貯留される。
【0036】
加圧注湯炉34には、内室52の圧力を上昇させるガスを導入するためのガス供給管54が連結されている。すなわち、このガス供給管54からAr等の不活性ガスが供給されることに伴って内室52内の圧力が上昇し、その結果、該内室52に貯留されていた溶湯が、加圧注湯炉34の出湯部56に設けられた湯路58に導入され、最終的に出湯部56の出湯口59から導出される。上記したように、導出された溶湯は、取り鍋24内に注湯される。
【0037】
取り鍋24はロードセル60上に載置されており、該取り鍋24内の溶湯量はロードセル60の作用下に所定量に制御される。すなわち、取り鍋24内に注湯された溶湯の重量の測定値がロードセル60に予め設定された設定値に一致したとき、該ロードセル60と電気的に接続された図示しない制御部からの制御信号により、ガス供給管54に介装されたバルブ(図示せず)が閉止される。これに伴い加圧注湯炉34の内室52へのガスの供給が停止され、その結果、加圧注湯炉34の出湯口59から溶湯の導出が停止される。
【0038】
この取り鍋24は、図示しない第2傾動機構によって傾動動作させることが可能である。この傾動動作に伴い、金型成形装置18を構成する湯口64を介して、取り鍋24内に導入された所定量の溶湯が金型成形装置18のキャビティに注湯され、第1工程S1が開始される。なお、金型成形装置18の固定金型14と可動金型16とが型締めされる前には、ブロースモーク装置28によって、キャビティ面に離型剤が予め塗布される。
【0039】
金型成形装置18のキャビティに導入された溶湯は、1000℃/分程度の冷却速度で冷却され、最終的に表層部のみが固化して成形品5となる。この成形品5における固化した表層部には、セメンタイト(Fe3C)からなるチル組織が形成されている。
【0040】
得られた成形品5は、可動金型16が固定金型14から離間して型開きが行われた後、ワーク取出ロボット30に把持される。このワーク取出ロボット30が水平方向に移動することに伴い、成形品5が矯正・切断装置20に搬送される。この矯正・切断装置20では、成形品5に対してトリミング等が施される。
【0041】
その後、成形品5は、移載ロボット66の作用下に搬送され、熱処理炉22内に導入される。この熱処理炉22において、第2工程S2、すなわち、成形品5に対する熱処理が施される。
【0042】
以上の過程において、成形品5の内部が未凝固で高温の溶湯であるため、成形品5の温度がA1変態点を下回ることはない。換言すれば、成形品5は、該成形品5の温度がA1変態点を通過する前に金型成形装置18のキャビティから取り出され、かつ熱処理炉22内に導入される。
【0043】
この熱処理は、成形品5の表層部に生成したチル組織(Fe3C)をパーライト組織に変態させるためのものである。すなわち、成形品5の表層部に存在するチル組織に対して熱を加えると、チル組織がオーステナイト(γ−Fe)および黒鉛へと分解する。なお、熱処理の温度や時間は、チル組織が分解するような条件に設定すればよく、例えば、930℃で30分間保持という条件に設定することができる。
【0044】
このようにしてチル組織が分解された成形品5を熱処理炉22から取り出した後、第3工程S3において、パーライト組織を主に含み高硬度で耐摩耗性が良好なジャーナル部2(第1の部位)と、フェライト組織を主に含み旋削加工を施すことが比較的容易なシャフト部3(第2の部位)とが設けられるように冷却処理を施す。すなわち、例えば、成形品5のジャーナル部2のみに冷却速度が200℃/分以上となるような流量で圧縮エアを吹き付け、該ジャーナル部2を強制的に冷却する。その一方で、ジャーナル部2以外の箇所には圧縮エアの吹き付けを行わず、大気中で空冷する。なお、未凝固の状態であった成形品5の内部の溶湯は、この冷却処理が施される最中に完全に冷却固化する。
【0045】
以上から諒解されるように、本実施の形態においては、チル組織を消失させた後の冷却速度を部位に応じて個別に設定することにより、原材料(溶湯)の組成を特に調整することなく、高硬度で耐摩耗性に優れるジャーナル部2と旋削加工等を施すことが比較的容易なシャフト部3とを設けるようにしている。このため、溶湯の組成に応じて金型成形装置18を個別に用意する必要がない。したがって、高額の設備投資が必要となることもない。
【0046】
最後に、第4工程S4において、シャフト部等に対して旋削加工等の機械加工を施すことにより、寸法精度を有する完成製品としてのバランサシャフト1が得られるに至る。
【0047】
このバランサシャフト1においては、ジャーナル部2がパーライト組織を含むので充分な強度・耐摩耗性を有する。このため、該ジャーナル部2に対してLCN処理やGCN処理を行う必要も特にない。したがって、バランサシャフト1を効率よく製造することができるとともに、LCN処理やGCN処理を行うためのコストを削減することができるという利点もある。
【0048】
なお、上記した実施の形態では、鋳鉄製部材としてバランサシャフト1を製造する場合を例示して説明したが、それ以外のものであってもよいことはいうまでもない。
【0049】
また、本実施の形態に係る製造方法においては、鋳造時に金型が使用されているが、成形品にチル組織が生成する条件下で鋳造が行われるのであれば、特にこれに限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鋳鉄製部材の製造方法によれば、部位に応じて互いに異なる冷却速度を設定することにより、パーライト組織を含む部位とフェライト組織を含む部位とが混在する鋳鉄製部材を得るようにしている。このため、組成を特に調整することなく、耐摩耗性が良好な部位を有する一方で、旋削加工等の機械加工を比較的容易に施すことが可能な部位を有する鋳鉄製部材が得られるという効果が達成される。したがって、組成に応じて鋳造装置を個別に用意する必要がないので、高額な設備投資が必要となることもない。
【0051】
また、パーライト組織を含む部位は高硬度で耐摩耗性が良好であるので、窒化処理を行う必要は特にない。このため、窒化処理を行うためのコストを削減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る鋳鉄製部材の製造方法のフローチャートである。
【図2】本実施の形態に係る鋳鉄製部材を遂行する鋳造装置の概略全体構成図である。
【図3】バランサシャフトの概略全体斜視図である。
【図4】熱処理炉にて成形品に熱処理を施している状態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
1…バランサシャフト 2…ジャーナル部(第1の部位)
3…シャフト部(第2の部位) 4、22…熱処理炉
5…成形品 6a〜6e…加熱域
8…ブロア 10…鋳造装置
12…注湯ステーション 14…固定金型
16…可動金型 18…金型成形装置
20…矯正・切断装置 24…取り鍋
32…溶解炉 34…加圧注湯炉
46…搬送取り鍋 52…内室
54…ガス供給管 60…ロードセル
Claims (3)
- パーライト組織を主相とする第1の部位とフェライト組織を主相とする第2の部位とを具備する鋳鉄製部材の製造方法であって、
鋳鉄の溶湯を鋳型内で冷却固化して成形品とする第1工程と、
前記成形品の温度がA1変態点を通過する前に該成形品に対して熱処理を施すことによって、前記第1工程において該成形品に生成したチル組織を分解する第2工程と、
チル組織が分解された前記成形品の少なくとも一部位をパーライト組織が生成する条件下で冷却して第1の部位を設ける一方で、残余の部位をフェライト組織が生成する条件下で冷却して第2の部位を設ける第3工程と、
前記第2の部位に対して機械加工を施すことによって完成製品である鋳鉄製部材とする第4工程と、
を有することを特徴とする鋳鉄製部材の製造方法。 - 請求項1記載の製造方法において、前記鋳鉄製部材として球状黒鉛鋳鉄からなるものを製造することを特徴とする鋳鉄製部材の製造方法。
- 請求項2記載の製造方法において、前記鋳鉄製部材として車輌に搭載される内燃機関用のバランサシャフトを製造するとともに、該バランサシャフトのジャーナル部を前記第1の部位として形成し、かつシャフト部を前記第2の部位として形成することを特徴とする鋳鉄製部材の製造方法。
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