JP3967112B2 - 鞘形紙容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装する内容物の収納性に優れた鞘形紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鞘形紙容器としては、例えば、実公平5−44256号公報に記載されている凸レンズ型箱が知られている。この凸レンズ型箱は、折曲線を介して上板、下板、蓋板等を順に連接し、上板の両側に切線と折曲線によって片側縁に脚片を突設した凸レンズ型折曲線をそれぞれ設け、下板の両側に脚片を挿通し得る差込溝を穿設して形成し、凸レンズ型折曲線を折り曲げて起立させると共にこれ等に突設された脚片を下板の差込溝に挿通突設して上板及び下板を湾曲させることにより、上板の中央部に上部が開放された収納部を有する構成のものである。
【0003】
しかしながら、上記の凸レンズ型箱は、凸レンズ型折曲線を折り曲げて起立させると共にこれ等に突設された脚片を下板の差込溝に挿通突設して上板及び下板を湾曲させることによって収納部を形成するものであり、脚片が下板の差込溝の外側に突出するので、下板の外面が平滑にならず意匠性が良くないという欠点がある。また、凸レンズ型折曲線を折り曲げて起立させることにより形成される内容物の収納部の上面が完全に開放された状態となるため、内容物の収納性が良くないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、内容物の収納性に優れ、自立させて展示・販売することが可能であり且つ意匠性に優れた鞘形紙容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
蓋板と底板と天板と糊代片が折罫を介して順に連接され、前記蓋板には端縁に沿った一定寸法内側の位置にジッパー及び差込片が形成され、前記天板の両側端には第1円弧状折罫により区画された紡錘形状の外側板を外側端に有する折曲板がそれぞれ折罫を介して連接され、前記天板には糊代片側の折罫に沿った第1切線と前記第1切線に平行に略中央部に形成された第2切線と、一端が前記第1切線の両端に位置し他端が前記第2切線に達する一対の内方に膨出する円弧状切線とにより開口が形成されると共に、該開口の両側に前記円弧状切線と対称な外方に膨出する第2円弧状折罫により区画された一対の舟形形状の内側板が形成され、中央部に形成された切線の近傍に差込切目が形成されたブランク板からなり、前記ブランク板の折曲板をそれぞれ折り曲げて折目近傍にて対向する天板に接着し、糊代片を折り曲げた状態で天板を折曲板を挟むように折り曲げ、糊代片を対向する底板に接着して製函した後に、天板の内側板と前記製函により内側板の下に重合した外側板とをそれぞれ内側に折り込み、底板に対して直立させることにより、底板と天板を外方に突出するように円弧状に湾曲させて内容物の収納部を形成した構成とすることにより、内容物の収納部の上面が完全に開放されておらず部分的に天板により被覆された状態となっているので、内容物を充填するのが容易であり、充填した内容物を保持しやすく、開封した際に内容物が溢れ出すことがない。また、側板が内側板と外側板が重なった2重構造となっているので強度及び保形性に優れるとともに、ジッパーを切り取って開封し内容物を取り出した後に蓋板の差込片を天板の差込切目に差し込んで簡単に再封することが可能な、自立させて店頭に展示し販売することができる意匠性の優れた鞘形紙容器とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。図1は実施形態の組み立て完了した斜視図、図2は実施形態の展開したブランク板を示す平面図、図3はブランク板を製函して折り畳んだ平面図、図4は実施形態の内容物を収納して蓋板を接着した斜視図、図5は実施形態の開封した斜視図であり、1は蓋板、2は底板、3は天板、4は糊代片、5は折曲板、5aは外側板、6は内側板、7は差込切目、8は差込片、9はジッパー、11,12,13,14は折罫、15は第1円弧状折罫、16は第2円弧状折罫、21は第2切線、22は第1切線、23は円弧状切線、31, 32, 33は接着部をそれぞれ表す。
【0007】
本発明の実施形態は、組み立てた状態の斜視図が図1に示すとおりであり、内容物を収納して蓋板を接着した状態の斜視図が図4に示すとおりである、図2に示すブランク板から組み立てられる鞘形紙容器である。
【0008】
実施形態の鞘形紙容器を作製するためのブランク板は、図2に示すとおりであって、蓋板1と底板2と天板3と糊代片4が順に折罫11と折罫12と折罫13を介して連接され、蓋板1には折罫11と対向する端縁に沿って端縁より一定寸法内側の位置にジッパー9が形成されるとともにジッパー9の中央部に差込片8が形成され、天板3の両側端には第1円弧状折罫15により折り曲げ可能に区画された紡錘形状の外側板5aを有する折曲板5が折罫14を介してそれぞれ連接され、天板3には、折罫13に沿った第1切線22と、第1切線22と平行に略中央部に形成された第2切線21と、第2切線21と第1切線22間に形成された一対の内方に膨出する円弧状切線23とにより開口が形成され、該開口の両側に円弧状切線23と対称な外方に膨出する第2円弧状折罫16により折り曲げ可能に区画された一対の舟形形状の内側板6が形成され、略中央部の第2切線21の近傍に差込切目7が形成された形状からなっている。
【0009】
図2に示すブランク板を、天板3の両側端に連接された折曲板5を折罫14にてそれぞれ折り曲げて、折罫14の近傍の接着部31にて対向する天板3に接着し、糊代片4を折罫13にて天板3の折曲板5のある側に折り曲げた状態で、天板3を折曲板5を挟むように折罫12にて底板12面に折り重ねて、糊代片4を対向する底板2に接着部32にて接着することにより製函が完了する。製函が完了した折り畳んだ状態は図3に示すとおりであり、この状態で、折曲板5に第1円弧状折罫15により区画されて形成された外側板5aと、天板3に第2切線21と円弧状切線23と第2円弧状折罫16により形成された内側板6とが重なった状態となっている。
【0010】
図3に示す製函が完了して折り畳まれた状態から、内側板6と前記製函により内側板6の下側に重合した外側板5aとをそれぞれ内側に折り込み、底板に対して直立させることにより、図1に示す、組み立てが完了した状態となる。組み立てが完了した状態では、天板3と底板2とが外方に膨出する円弧状に折れ曲がった状態となって鞘形の容器の胴部が形成されるとともに、天板3に第2切線21と第1切線22と対向する2本の第2円弧状折罫16に囲まれた略円錐台形の開口を有し、それぞれ外方に突出する円弧状に折り曲げられた底板2及び天板3と、折罫14近傍の両側に形成された内側板6と外側板5aが重なった側板に囲まれた内容物の収納部が形成された構成である。
【0011】
図1に示す、組み立てが完了し蓋板1を開いた状態で、円弧状に折り曲げられた底板2及び天板3と内側板6と外側板5aが重なった両側の側板に囲まれた内容物の収納部に内容物を充填し、蓋板1を天板3面に折り重ねて蓋板1の端縁を接着部33にて対向する天板3の端縁に接着して封止することにより、図4に示す鞘形紙容器が完成する。
【0012】
図4に示す鞘形紙容器のジッパー9を切り取って開封した状態は、図5に示すとおりであって、蓋板1のジッパー9より端縁側が接着部33にて天板3に接着された状態で残り、開封した蓋板1のジッパー9を切り取った端縁に差込片8が形成された状態となる。内容物を取り出した後に、蓋板1の差込片8を天板3に形成された差込切目7に差し込むことにより再封することができるので、内容物を小出し使用する紙容器として利用するときわめて便利である。
【0013】
実施形態の鞘形紙容器では内容物の収納部の上面の約半分が天板3に覆われた状態であり、内容物の収納性が優れるとともに、収納された内容物が溢れだすことがないので、内容物を自動充填することが可能である。天板3の第2切線21が形成される位置を変えることにより、内容物収納部上面の開口の大きさを任意に変えることができる。
【0014】
本発明の鞘形紙容器は、底板と天板とをそれぞれ外方に膨出する円弧状に湾曲させた鞘形の胴部を有する形状であり、自立させることができる意匠性の優れた紙容器である。内容物の収納部は、上面の全体が開放されておらず約半分が天板にて覆われており、内容物の収納性に優れるので自動充填する用途にも使用可能である。また、内容物の収納部を構成する側板は、内側板と外側板からなる2重構造となっているので強度面及び保形性面で優れている。この容器は、個包装した内容物を包装するための紙容器であり、開封した後に再封できる構成であるため内容物を小出し使用する用途に適している。
【0015】
実施形態の鞘形紙容器を作製するための材料としては、白ボール、マニラボール、アイボリー、ポストカード等の板紙が使用される。板紙の厚さとしては坪量が170〜500g/m2 のものが使用できる。印刷効果を良くし外観を良くするために片面ないしは両面塗工した板紙を使用することもできる。印刷絵柄は板紙の外面側に形成される。また、板紙の内面および外面にプラスチック層を積層した構成としてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の鞘形紙容器の構成とすることにより、内容物の収納部の上面の全面が開放されているのではなく、部分的に天板により被覆された状態となっているので、内容物を充填するのが容易であり、充填した内容物を保持しやすく、開封した際に内容物が溢れ出すことがないという効果を有する。また、内容物の収納部を形成する側板が内側板と外側板が重なった2重構造となっているので強度及び保形性に優れるとともに、ジッパーを切り取って開封し内容物を取り出した後に蓋板の差込片を天板の差込切目に差し込んで簡単に再封することが可能となる。更に、自立させて店頭に展示し販売することができる意匠性の優れた容器となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の組み立て完了した斜視図。
【図2】実施形態の展開したブランク板を示す平面図。
【図3】ブランク板を製函して折り畳んだ平面図。
【図4】実施形態の内容物を収納して蓋板を接着した斜視図。
【図5】実施形態の開封した斜視図。
【符号の説明】
1 蓋板 9 ジッパー
2 底板 11,12,13,14 折罫
3 天板 15 第1円弧状折罫
4 糊代片 16 第2円弧状折罫
5 折曲板 21 第2切線
5a 外側板 22 第1切線
6 内側板 23 円弧状切線
7 差込切目 31, 32, 33 接着部
8 差込片

Claims (1)

  1. 蓋板と底板と天板と糊代片が折罫を介して順に連接され、前記蓋板には端縁に沿った一定寸法内側の位置にジッパー及び差込片が形成され、前記天板の両側端には第1円弧状折罫により区画された紡錘形状の外側板を外側端に有する折曲板がそれぞれ折罫を介して連接され、前記天板には糊代片側の折罫に沿った第1切線と前記第1切線に平行に中央部に形成された第2切線と、一端が前記第1切線の両端に位置し他端が前記第2切線に達する一対の内方に膨出する円弧状切線とにより開口が形成されると共に該開口の両側に前記円弧状切線と対称な外方に膨出する第2円弧状折罫により区画された一対の舟形形状の内側板が形成され、中央部に形成された切線の近傍に差込切目が形成されたブランク板からなり、前記ブランク板の折曲板をそれぞれ折り曲げて折目近傍にて対向する天板に接着し、糊代片を折り曲げた状態で天板を折曲板を挟むように折り曲げ、糊代片を対向する底板に接着して製函した後に、天板の内側板と前記製函により内側板の下に重合した外側板とをそれぞれ内側に折り込み、底板に対して直立させることにより、底板と天板を外方に突出するように円弧状に湾曲させて内容物の収納部を形成した構成からなることを特徴とする鞘形紙容器。
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