JP3998356B2 - 点検機構付液面計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、容器内に配置された構成部分の点検が可能な点検機構付液面計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、LPガス(流体)を各需用者側に供給するシステムとして、図3に示すような民生用バルク供給システムが知られている。このシステムは、LPガスを貯蔵する大型の貯槽(密閉容器)GBを備えたものとなっている。貯槽GB内のLPガスの量は、液化されたLPガスの上面、すなわち液面の位置を検出する液面計1によって調べることができる。なお、貯槽GBは円筒状の周壁面GB1を有するもので構成されている。
【0003】
液面計1は、液面の位置に応じて移動するフロート2と、貯槽GB内にあって、先端部がフロート2に接続されていると共に、基端部が揺動自在に支持されたアーム3と、貯槽GBの周壁面GB1から同貯槽GBの中心に向けて延在し、その先端部でアーム3の基端部を揺動自在に支持する支持部材4と、この支持部材4の基端部を囲み、かつ貯槽GBの内外を連通するように同貯槽GBの周壁面GB1に溶接されたボス部5と、このボス部5を外側から閉塞し、かつ支持部材4の基端部を支持する基礎部材6と、この基礎部材6に設けられ、アーム3の揺動角度に応じた回動角度を指針(図示せず)により表示する表示部7とを備えている。
【0004】
上記支持部材4はパイプ状に形成されており、この支持部材4内にはシャフト(図示せず)が設けられている。シャフトは、その先端部が図示しない歯車機構を介してアーム3に連結されていると共に、その基端部が表示部7の指針に連結されており、アーム3の揺動角度に応じた回動角度を指針に伝えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の液面計1においては、フロート2やアーム3等が貯槽GB内に入っているため、フロート2やアーム3等の作動を目視で直接確認することができない。このため、フロート2やアーム3等が正常に作動しているか否か点検するには、LPガスを貯槽GB内に充填したり、抜いたりして、指針の振れを確認しなければならなかった。したがって、液面計1の良否を検査するのが困難であるという問題があった。
【0006】
さらに、アーム3の揺動部等に異物が噛み込んで作動不良を起こした場合には、この作動不良を即座に改善する方法がなく、例えばLPガスを全て抜いた上で、フロート2やアーム3を取り出して異物を取り除いたり、あるいは異物が自然に離れ落ちるのを待つしかなかった。
【0007】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フロート等が正常に作動するか否かを容器の外部から容易に確認することができ、かつ作動不良の原因となる異物を容易に取り除くことのできる点検機構付液面計を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、容器(GB)内に設けられ、同容器(GB)内に貯留された流体の液面の位置に応じて移動するフロート(2)と、前記容器(GB)内に設けられ、先端部が前記フロート(2)に接続されていると共に、基端部が揺動自在に支持されたアーム(3)と、先端部が歯車機構(22)を介して前記アーム(3)に連結されているシャフト(21)とを備えてなり、前記容器(GB)の外側から前記アーム(3)を強制的に揺動させる揺動駆動手段(12)を設け、前記揺動駆動手段(12)は、前記アーム(3)の揺動角度に応じて回動する第1の歯車(13)と、この第1の歯車(13)にかみ合うことが可能な第2の歯車(14)と、先端部が第2の歯車(14)に連結され、基端部側にスパナ掛け部(18b)が形成された回動駆動軸(15)とを備えて液面の上部に設けられており、前記シャフト(21)の基端部に前記第1の歯車(13)が固定されていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記第2の歯車(14)は、通常時前記第1の歯車(13)から離れた状態に維持され、前記回動駆動軸(15)を軸方向に移動することによって、前記第1の歯車(13)にかみ合うように構成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記回動駆動軸(15)の基端部側は、カバー(16)によって覆われていることを特徴としている。
【0012】
そして、上記のように構成された請求項1記載の発明においては、容器(GB)の外側からアーム(3)を強制的に揺動させる揺動駆動手段(12)が設けられているから、容器(GB)内に流体を入れたり出したりしなくても、揺動駆動手段(12)を用いてアーム(3)を強制的に揺動させることにより、フロート(2)及びアーム(3)等が正常に作動するか否かを容易に確認することができる。また、異物の噛み込み等により、フロート(2)及びアーム(3)等の作動不良が生じた場合でも、揺動駆動手段(12)によってアーム(3)を強制的に揺動させることにより、異物を容易にかつ即座に除去することができる。
【0013】
また、請求項1記載の発明においては、回動駆動軸(15)の基端部を回動することにより、第2の歯車(14)及び第1の歯車(13)を介して、アーム(3)を確実に揺動させることができる。そして、回動駆動軸(15)を回動する際の重さによって、異物の噛み込みによる作動不良を確認することができ、かつ異物が除去されたのも確認することができる。
【0014】
請求項2記載の発明においては、通常時第2の歯車(14)が第1の歯車(13)から離れているから、通常の液面位置を検出している際には第2の歯車(14)側の部品がアーム(3)の揺動の負荷になることがないという利点がある。
【0015】
請求項3記載の発明においては、回動駆動軸(15)の基端部側を覆うカバー(16)が設けられているから、回動駆動軸(15)の誤操作を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を実施例に基づき図1〜図2を参照して説明する。ただし、図3に示す従来例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0017】
この実施例で示す点検機構付液面計11は、図1及び図2に示すように、民生用バルク供給システムにおけるLPガスを収容する貯槽(密閉容器)GB内に設けられ、同貯槽GB内に貯留されたLPガス(流体)の液面の位置に応じて移動するフロート2と、貯槽GB内に設けられ、先端部がフロート2に接続されていると共に、基端部が揺動自在に支持されたアーム3とを備えてなり、貯槽GBの外側からアーム3を強制的に揺動させる揺動駆動手段12を設けたことを特徴としている。
【0018】
揺動駆動手段12は、アーム3の揺動角度に応じて回動する第1の歯車13と、この第1の歯車13にかみ合うことが可能な第2の歯車14と、先端部が第2の歯車14に連結され、基端部側が大気側に位置するように配置された回動駆動軸15とを備えている。第2の歯車14は、通常時第1の歯車13から離れた状態に維持され、回動駆動軸15を軸方向に移動することによって、第1の歯車13にかみ合うように構成されている。また、回動駆動軸15の基端部側は、カバー16によって覆われるようになっている。
【0019】
以下、上記構成についてさらに詳細に説明する。すなわち、アーム3は支持部材4の先端側の部分に揺動自在に保持されている。そして、支持部材4はパイプ状に形成されており、この支持部材4内にはシャフト21が設けられている。シャフト21は、その先端部が歯車機構22を介してアーム3に連結されていると共に、その基端部が表示部7の指針(図示ぜず)に連結されており、アーム3の揺動角度に応じた回動角度を指針に伝えるようになっている。
【0020】
支持部材4の基端部は、基礎部材6の内側閉塞部材61に固定されており、シャフト21の基端部は、内側閉塞部材61によって形成される基礎部材6の空間部6a内に突出している。そして、シャフト21の基端部には上述した第1の歯車13が同軸状に固定されている。
【0021】
基礎部材6には、大気側から空間部6a内に、シャフト21に直交するように貫通する貫通孔6bが形成されていると共に、この貫通孔6bにおける大気側の部分に雌ねじ部6cが形成されている。雌ねじ部6cには、円筒状の摺動支持部材17が螺合により取り付けられている。
【0022】
摺動支持部材17は、空間部6a側の内周面が小径部17aになっていると共に、大気側の内周面が大径部17bになっており、小径部17aで、上記回動駆動軸15を軸方向に摺動自在に、かつ軸心を中心にして回動自在に支持するようにかつ、気密を保っている。また、摺動支持部材17の外周面には、六角形状のスパナ掛け部17c及び雄ねじ部17dが形成されている。
【0023】
上記回動駆動軸15には、空間部6a内に突出する先端部に第2の歯車14が同軸状に固定されている。また、回動駆動軸15の基端部には、この回動駆動軸15を回動するための回動頭部18が同軸状に固定されている。この回動頭部18は、円筒部18aとスパナ掛け部18bとにより一体に形成されている。円筒部18aは、摺動支持部材17の大径部17bに、軸方向に摺動自在に、かつ軸心を中心にして回動自在に嵌合するようになっている。スパナ掛け部18bは六角形状の周面によって形成されている。そして、大径部には、回動頭部18を大気側に付勢することによって、第2の歯車14を第1の歯車13から離れた状態に維持するコイルスプリング19が設けられている。
【0024】
上記カバー16は、六角形状の周面を有する袋ナットによって構成されたものであり、摺動支持部材17の雄ねじ部17dに螺合により取り付けられることによって、回動頭部18、大径部18bの開口部分及び回動駆動軸15の基端部を覆うようになっている。また、図においてBは基礎部材6をボス部5に固定するためのボルトである。
【0025】
上記のように構成された点検機構付液面計11においては、フロート2及びアーム3を次のようにして外部から強制的に作動させることができる。まず、カバー16を取り外して、回動頭部18を露出させる。そして、ボックスレンチ等の治具を回動頭部18のスパナ掛け部18bに嵌めて、回動頭部18を内方に押圧する。そうすると、回動駆動軸15が先端側に移動し、第2の歯車14が第1の歯車13にかみ合うので、この状態で回動頭部18を回動させると、この回動変位が第2の歯車14、第1の歯車13、シャフト21、歯車機構22を介してアーム3に伝わり、同アーム3が揺動変位すると共に、フロート2が上下に変位することになる。
【0026】
このように、貯槽GBの外側からアーム3を強制的に揺動させることができるから、貯槽GB内にLPガスを入れたり出したりしなくても、フロート2及びアーム3等が正常に作動するか否かを容易に確認することができる。また、例えば異物が歯車機構22等に噛み込み、フロート2及びアーム3等に作動不良が生じた場合でも、揺動駆動手段12によってアーム3を強制的に揺動させることにより、異物を容易にかつ即座に除去することができる。
【0027】
そして、回動頭部18を回動する際の重さによって、異物の噛み込みによる作動不良を確認することができると共に、異物が除去されたのも確認することができる。
【0028】
しかも、通常の状態では、第2の歯車14が第1の歯車13から離れているので、フロート2で液面位置を検出している際には第2の歯車14側の部品がアーム3の揺動の負荷になることがない。さらに、回動頭部18や回動駆動軸15の基端部側を覆うカバー16が設けられているから、回動頭部18の誤操作を防止することができ、又、0リング(パッキン)25のシールにより、2重シールをする。
【0029】
なお、上記実施例においては、容器として、LPガスを貯蔵する貯槽GBを示したが、この容器としては他のガスや液体を貯蔵する容器であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、容器(GB)の外側からアーム(3)を強制的に揺動させる揺動駆動手段(12)が設けられているから、容器(GB)内に流体を入れたり出したりしなくても、揺動駆動手段(12)を用いてアーム(3)を強制的に揺動させることにより、フロート(2)及びアーム(3)等が正常に作動するか否かを容易に確認することができる。また、異物の噛み込み等により、フロート(2)及びアーム(3)等の作動不良が生じた場合でも、揺動駆動手段(12)によってアーム(3)を強制的に揺動させることにより、異物を容易にかつ即座に除去することができる。
【0031】
また、請求項1記載の発明によれば、回動駆動軸(15)の基端部を回動することにより、第2の歯車(14)及び第1の歯車(13)を介して、アーム(3)を確実に揺動させることができる。そして、回動駆動軸(15)を回動する際の重さによって、異物の噛み込みによる作動不良を確認することができ、かつ異物が除去されたのも確認することができる。
【0032】
請求項2記載の発明によれば、通常時第2の歯車(14)が第1の歯車(13)から離れているから、通常の液面位置を検出している際には第2の歯車(14)側の部品がアーム(3)の揺動の負荷になることがないという利点がある。
【0033】
請求項3記載の発明によれば、回動駆動軸(15)の基端部側を覆うカバー(16)が設けられているから、回動駆動軸(15)の誤操作を防止することができ、また2重の気密を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示した点検機構付液面計の断面図である。
【図2】同点検機構付液面計の作用を示す要部断面図である。
【図3】従来例として示した民生用バルク供給システムにおいて用いられる液面計を示す断面図である。
【符号の説明】
2 フロート
3 アーム
11 点検機構付液面計
12 揺動駆動手段
13 第1の歯車
14 第2の歯車
15 回動駆動軸
16 カバー
GB 貯槽(容器)
Claims (3)
- 容器(GB)内に設けられ、同容器(GB)内に貯留された流体の液面の位置に応じて移動するフロート(2)と、
前記容器(GB)内に設けられ、先端部が前記フロート(2)に接続されていると共に、基端部が揺動自在に支持されたアーム(3)と、
先端部が歯車機構(22)を介して前記アーム(3)に連結されているシャフト(21)とを備えてなり、
前記容器(GB)の外側から前記アーム(3)を強制的に揺動させる揺動駆動手段(12)を設け、
前記揺動駆動手段(12)は、前記アーム(3)の揺動角度に応じて回動する第1の歯車(13)と、この第1の歯車(13)にかみ合うことが可能な第2の歯車(14)と、先端部が第2の歯車(14)に連結され、基端部側にスパナ掛け部(18b)が形成された回動駆動軸(15)とを備えて液面の上部に設けられており、
前記シャフト(21)の基端部に前記第1の歯車(13)が固定されていることを特徴とする点検機構付液面計。 - 前記第2の歯車(14)は、通常時前記第1の歯車(13)から離れた状態に維持され、前記回動駆動軸(15)を軸方向に移動することによって、前記第1の歯車(13)にかみ合うように構成されていることを特徴とする請求項1記載の点検機構付液面計。
- 前記回動駆動軸(15)の基端部側は、カバー(16)によって覆われていることを特徴とする請求項1又は2記載の点検機構付液面計。
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| JP34062298A JP3998356B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 点検機構付液面計 |
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1998
- 1998-11-30 JP JP34062298A patent/JP3998356B2/ja not_active Expired - Lifetime
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