JP4055680B2 - 電気掃除機用吸込具及び電気掃除機 - Google Patents

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本発明は電気掃除機用吸込具及びこの吸込具を有する電気掃除機に関するものである。
従来の電気掃除機用吸込具としては、特許文献1に次のように記載されている。
「吸込口体20のメイン吸込口21と補助吸込口22との間には、吸込口体20を前進移動させつつ停止して床を水雑巾処理する雑巾ロール26が吸込口体20の後進移動につれて、一定角度ずつ時計方向へ回転されるよう設けられている。この雑巾ロール26は、綿、スポンジ又は人造紙などで作られて、中央に円形孔の形成された円筒柱状であり、この雑巾ロール26は水雑巾掃除する際、ごみや汚物などにより汚れた場合、洗浄できるように雑巾ロール支持手段28の外側面に同軸に着脱できるように係合されており、雑巾ロール支持手段28の中央通孔には雑巾ロール26を支持するメインシャフト31が挿入されており、このメインシャフト31の両端部には、吸込口体20の両側壁部20aの内側に形成された軸受け27に回転できると共に、着脱できるように装着されている。」
実用新案登録第2543862号公報(第3頁、図2、図3、図4)
従来の電気掃除機用吸込具の雑巾ロール(本発明の拭きローラ)は、取外して洗浄できるようになっているが、雑巾ロールの洗浄手入れは、かならずしも充分なされないのが常であり、保水した水自体が腐食し易いが、雑巾ロールが拭き取った埃や汚れ等により雑巾ロールに保水している水が汚染され腐食を促進させ、菌等の微生物が繁殖してぬめり等の原因になリ易い。このような状態が最悪化すると雑巾ロールから悪臭が発生するようになる。また、このような状態で雑巾ロールを再使用すると、掃除床面に汚水を塗布していることとなり、不衛生な状況になるという欠点があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、湿式拭き掃除終了後の拭きローラの手入れが行われない状況で、拭きローラが乾燥しにくい環境条件下においても、拭きローラに保水された水の腐食を抑制し拭きローラを清潔に保つとともに、拭きローラに保水された水を抗菌作用を有する水にして床面の拭き掃除を清潔な状態でできる電気掃除機用吸込具を得ることを目的とする。また、このような吸込具を有する電気掃除機を得ることを目的とする。
この発明に係わる電気掃除機用吸込具は、吸込口、前記吸込口と電気掃除機本体の吸引側の接続部との間の吸込径路、拭きローラ、前進、後退時の移動を容易にする車輪等を備え、拭きローラが外表面側に水分を保持するローラ体を有し、また、拭きローラは、ローラ体に水を保持させる場合に、保有する抗菌剤と接触させることにより水を抗菌水とし、該抗菌水をローラ体の保持水とするものである。
本発明の電気掃除機用吸込具の拭きローラは、水を保持させる場合に、保有する抗菌剤と接触させることにより水を抗菌水とし、該抗菌水をローラ体の保持水とするので、湿式拭き掃除終了後に充分な洗浄等の手入れなしに、乾燥しにくい環境下においても、拭きローラに保持された水の腐食を抑制でき、清潔に保つことができる。また、湿式拭き掃除においては、抗菌作用を有する水で床面の拭き掃除をするので、清潔な拭き掃除ができる。
実施の形態1.
図1、図2はこの発明の実施の形態1の電気掃除機用吸込具を示す斜視図で、それぞれ、表側から見た図、裏側から見た図であり、図3は、同じく電気掃除機用吸込具の縦断面図であり、図4は、同じく電気掃除機用吸込具の横断面図であり、図5は、同じく電気掃除機用吸込具の拭きローラのローラシャフトを示す斜視図であり、図6は、同じく電気掃除機用吸込具の拭きローラの吸水時の動作を説明する図であり、図7は、同じく電気掃除機用吸込具の別の拭きローラの吸水時の動作を説明する図である。
図1、図2、図3及び図4において、吸込具1は、外側を上ケース2と下ケース3で構成され、これらの上下ケースに挟持される回転軸4aにより接続管4の端部が回転可能に取付けられる。接続管4は、図示しない電気掃除機本体の吸引側に蛇腹ホース及び延長管を介して連結される。
また、上ケース2と下ケース3の間には吸込経路5が設けられ、吸込経路5の先端の下ケース3の下面前部に長手方向にわたって吸込口6が形成されている。吸込口6の前方ほぼ両端付近には前車輪6aが配設され、吸込口の6後方には前記吸込口6と平行にブレード7が配設されている。
さらに、下ケース3の下面中央部にはローラ収納室8が形成され、前記吸込経路5及び吸込口6とは略独立した空間で形成されている。ローラ収納室8内には拭きローラ9が装備されている。拭きローラ9は、円筒状のローラシャフト15とローラシャフト15外面を覆うローラ体13から構成される。
ローラ収納室8の内部の一方の片端には拭きローラ9の支持軸10を回転しないように軸止する軸受11が形成され、他方の片端には、ローラ取外しドア組立12が設けられ、ローラ取外しドア組立軸部12a(以下、ドア組立軸部12aとする)が拭きローラ9のローラ体13の内面に形成されるローラ内軸受14に挿入され、回動自在に軸支している。また、ローラシャフト15内面にベアリング支持軸17が挿設され、このベアリング支持軸17内には、一方向性回転ベアリング18が内設されている。そして、軸受11と反対側で、支持軸10に連結された連結棒19がこの一方向性回転ベアリング18に軸支されている。
そこで、拭きローラ9は、一方側で支持軸10を軸受11に着脱可能に挿入することにより支持され、他方側でローラ内軸受14内に着脱可能にドア組立軸部12a嵌合させることにより支持され、また、一方側で支持軸10に連結する連結棒19と一方向性回転ベアリング18間の一方向の回転により、他方側でローラ軸受14とドア組立軸部12a間の回転により、一方向の回転をし、反対方向には回転しない。
また、ローラ取外しドア組立12は開閉可能であり、ローラ取外しドア組立12を開けることにより、拭きローラ9は着脱自在となり、ローラ内軸受14、ベアリング支持軸17、一方向性回転ベアリング18、連結棒19、支持軸10及び及び抗菌剤溶出体16が一体で、取出すことができ、拭きローラ9の洗浄が行えるようになっている。
また、ドア組立軸部12a挿入側と反対側のローラ内軸受14の底面には流水穴14aが貫通し、水がローラシャフト15内の空間に流入できるようになっている。また、ローラシャフト15にはローラ体13内に流入してきた水を放水するための放水穴15aが多数個開口しており、外側のローラ体13に給水する。図5にローラシャフト15に設けた放水穴15aを示す。
ローラ体13は、例えば起毛布などによって構成すれば乾式拭き掃除はできるが、吸水性スポンジなどによって構成すれば、ローラ体13に水を保水させることにより、湿式拭き掃除をさせることも可能である。
また、円筒状のローラシャフト15の内部には、棒状の抗菌剤溶出体16を収容する。
抗菌剤溶出体16は一方の端部をローラシャフト15に挿設されたベアリング支持軸17により支持され、他方の端部をローラ内軸受14で支持されている(図4参照)。
抗菌剤溶出体16は、例えば、アルミニウムやステンレス、セラミックス等の非腐食性素材の表面に銀(Ag)を添着させ被膜16aを形成させ、この抗菌剤である銀(Ag)被膜16aが水分に触れることで被膜から銀イオン(Ag+)が極微量溶出するようにコントロールしたものや、無機・有機系抗菌剤を成形して溶解調整したものが考えられる。さらにその形状、形態は長手円筒形のスティック状のものや、ボール状、粒状、粉末状等が考えられる。
さらに、ケース3の下面後部には可動アーム20が可動アーム軸21により下ケース3に軸支されている。可動アーム20には後車輪22が回転自在に軸支されている。ここで、接続管4の回転軸4aとの位置関係は接続管4の回転軸4aの前方に可動アーム軸21が接続管4の回転軸4aの後方に後車輪22が配置されている。下ケース3と可動アーム20の間には、可動用バネ23が狭持され、後車輪22を含む可動アーム20を所定範囲内で弾力を持たせている。
次に動作について説明する。
吸込具1が接続された図示しない電気掃除機本体の吸引作用により塵埃のほとんどは吸込具1の吸込口6から吸込経路5を通り接続管4内を通り、図示しない蛇腹ホース及び延長管を介して電気掃除機本体の集塵室に集納される。その際、吸込口6後方に平行に配設されたブレード7は、吸込具1本体の後方からの空気の流入を防止し、吸込口6からの吸込力が低下するのを防止するとともに、吸込口6から後方にゴミ等の流出を防ぎ、拭きローラ9のローラ体13への塵埃の付着を軽減している。
吸込具1は被掃除床面上を前進、後退を繰り返す掃除動作により床面の掃除を行うが、吸込具1の前進時には、電気掃除機本体の吸引作用により塵埃を吸い取るとともに、ローラ収納室8に装備された拭きローラ9内の一方向性回転ベアリング17の作用により前進時の拭きローラ9の回転は止められ、吸込具1の前進操作による押圧作用でローラ体13が圧縮されながら、掃除床面を移動していくため、吸引掃除で吸い残された微細塵等を掃除床面から確実に拭き取る。
また、吸込具1の前進移動動作により図示しない蛇腹ホースの手元部及び延長管を通して接続管4の方向から操作力が加わると、可動アーム20と下ケース3との間に狭持された可動用バネ23の圧縮作用による可動アーム20と後車輪22のサスペンション効果により、拭きローラ9のローラ体13の外周が被掃除面と接触するまでの間、接続管4の方向から操作力を加わえる掃除作業者の腕等への負担やショックを軽減している。
一方、吸込具1の後退時には、電気掃除機本体の吸引作用により塵埃を吸い取るとともに、拭きローラ9内の一方向性回転ベアリング18の一方向回転作用により、拭きローラ9は回転する。拭きローラ9の回転は一連の前進、後退を繰り返す掃除動作により、前進時に停止、後退時に回転を繰り返すことで前進時に被掃除面を接触したローラ体13の外周面を後退時の回転で位置替えを行い、次の前進時には被掃除面と接触するローラ体13の外周面が同一箇所とならないようにしている。この作用により、ローラ体13の外周面を有効活用し、被掃除面のより清潔な拭き掃除を実現させることができる。
次に、拭きローラ9に吸水させ抗菌水にしてローラ体13に保水させる動作について説明する。
湿式拭き掃除を始める準備段階や湿式拭き掃除により拭きローラ9のローラ体13に保水させた水分が被掃除面に移行して少量となってきた時、ローラ収納室8内の片端側の拭きローラ9を支持するローラ取外しドア組立12を開け、拭きローラ9を取外してローラ体13に吸水させる。
図6において、拭きローラ9をローラ内軸受14側を上向きにして矢印Aの方向から水道水を流し込むと、ローラ内軸受14の流水穴14aを通って水道水がローラシャフト15内に入り、矢印Bのようにローラシャフト15の内部に挿設された抗菌溶出体16に接触する。抗菌溶出体16は表面に抗菌剤の被膜16aを有するので、水道水と接触した抗菌溶出体16は微量な抗菌剤を溶出し、水道水と混合して抗菌水25となって、ローラシャフト15に開口した放水穴15aより流出してローラ体13に保水される。
抗菌水が保水された拭きローラ13は、保水量を適度に調節し、取外しと逆な作業で吸込口1のローラ収納室8内にセットして掃除作業が行われる。拭きローラ13に保水された抗菌水25は一連の掃除作業で被掃除面の湿式拭き掃除に使用される。
そこで、拭きローラ9のローラ体13に保持される水を抗菌作用のある水とするので、湿式拭き掃除終了後に充分な洗浄等の手入れなしに、乾燥しにくい環境下においても、拭きローラ9に保持された水の腐食を抑制でき、拭きローラ9を清潔に保つことができる。さらに、湿式拭き掃除終了後に拭きローラ9を取り外して水洗すれば、一層腐食防止の効果があがる。
また、湿式拭き掃除においては、抗菌作用を有する水で床面の拭き掃除をするので、清潔な拭き掃除ができる。
また、図7はローラシャフト15の内部に挿設された抗菌溶出体16の変形例で、ローラシャフト15の内部にボール状の溶解調整を施した抗菌剤含有の球状体24を配設している。矢印Aの方向から水道水を流し込むと、ローラ内軸受14の流水穴14aを通って水道水がローラシャフト15内に入り、矢印Cのようにローラシャフト15の内部に配設したボール状の抗菌剤含有の球状体24に接触する。水道水と接触した抗菌剤含有の球状体24は抗菌剤の微量を溶出し、水道水と混合して抗菌水25となって、ローラシャフト15に開口した放水穴15aより流出してローラ体13に保水される。このようにしても、前記と同様な効果が得られる。
また、抗菌剤含有の球状体24は、拭きローラを使用することにより、相互衝突による表面磨耗により、新しい面がでることにより、ローラシャフト15内に水道水を入れるたびに抗菌剤の溶出が容易となる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2を図8を用いて説明する。図8は、実施の形態2に係わる拭きローラの吸水動作を説明する図である。なお、実施の形態1と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図8において、蓄水した容器中に入れた拭きローラ9はローラシャフト15の外周表面に銀(Ag)を主成分とする抗菌剤の被膜26が添着され、抗菌剤層が形成されている。拭きローラ9を容器中の水中に入れることにより、ローラ体13を通った水がローラシャフト15の外周表面の抗菌剤の被膜26に接触する。この被膜26は水分に触れると被膜を構成する銀(Ag)が+の電気を帯びた銀イオンになって被膜26から出てくる。この時、被膜26から出ていく銀イオンは極微量であるが、強力な抗菌効果を発揮することで知られている。銀イオンの抗菌効果は、微生物の細胞は−の電気を帯びていて、これに+の電気を帯びた銀イオンが接触すると細胞が破壊され、微生物が死滅してしまうことは公知の技術である。
次に、所定の時間浸けた後、拭きローラ9を容器中の水中から取り上げ、ローラ体13の抗菌水25の保水量を適度に水分調整して、吸込口1のローラ収納室8内にセットして実施の形態1と同様に湿式拭き掃除を行う。このようにすれば、拭きローラ9のローラ体13の保水を抗菌作用のある水とするので、湿式拭き掃除終了後に充分な洗浄等の手入れなしに、乾燥しにくい環境下においても、拭きローラ9に保持された水の腐食を抑制でき、拭きローラ9を清潔に保つことができる。さらに、湿式拭き掃除終了後に拭きローラ9を取り外して水洗すれば、一層腐食防止の効果があがる。
また、湿式拭き掃除においては、抗菌作用を有する水で床面の拭き掃除をするので、清潔な拭き掃除ができる。
さらに、ローラシャフト15の外周表面の銀被膜26から出てきた銀イオンは、容器に蓄水した水全体を抗菌水にすることになる。この抗菌水25は抗菌作用を有するため、他の雑巾のような水分吸収体に適量吸水させて、机上や家具類等の湿式拭き掃除が可能である。
実施の形態1、2に記載の電気掃除機用吸込具を、吸込具として電気掃除機に使用することにより、前記作用効果を有する吸込具を備えた電気掃除機が得られる。
この発明の拭きローラ9付きの吸込具は電気掃除機用吸込具に利用可能であり、また、この電気掃除機用吸込具を電気掃除機に利用できる。
この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の概略構成を示す上方斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の概略構成を示す下方斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の縦断面図である この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の横断面図である。 この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の拭きローラのローラシャフトの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の拭きローラの吸水時の動作図である。 この発明の実施の形態1に係わる電気掃除機用吸込具の別の拭きローラ中の吸水時の動作図である。 この発明の実施の形態2に係わる電気掃除機用吸込具の拭きローラの吸水時の動作の断面図である。
符号の説明
1 吸込具、6 吸込口、5 吸込径路、6a、22 車輪、9 拭きローラ、13 ローラ体、15 ローラシャフト、24 抗菌剤含有の球状体、26 抗菌剤層。

Claims (5)

  1. 吸込口、前記吸込口と電気掃除機本体の吸引側の接続部との間の吸込径路、拭きローラ、前進、後退時の移動を容易にする車輪等を備えた電気掃除機用吸込具において、
    前記拭きローラは、外表面側に水分を保持するローラ体を有し、
    また、前記拭きローラは、前記ローラ体に水を保持させる場合に、保有する抗菌剤と接触させることにより前記水を抗菌水とし、該抗菌水を前記ローラ体の保持水とすることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
  2. 前記拭きローラを着脱可能とし、前記拭きローラのローラシャフト内に抗菌剤を収容し、前記ローラシャフト内に水を導入し、前記抗菌剤と接触させ、生成される抗菌水を外表面側のローラ体に保持させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
  3. 前記ローラシャフト内に収容する抗菌剤を抗菌剤含有の球状体とし、前記拭きローラを使用することにより、前記球状体は相互衝突による表面磨耗により、新しい面がでることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機用吸込具。
  4. 前記拭きローラを着脱可能とし、前記拭きローラのローラシャフト面に形成された抗菌剤層に水を接触させることにより生成される抗菌水を外表面側のローラ体に保持させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の電気掃除機用吸込具を吸込具としたことを特徴とする電気掃除機。
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