JP4080246B2 - 流量計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、継ぎ手用インサート部品および流量計に関するもので、詳しくは、ケース本体とのシール性が要求される継ぎ手用インサート部品および流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7はインサート部品の埋設部の拡大図であり、合成樹脂製ケース本体1に継ぎ手2を形成する場合に、継ぎ手用インサート部品3を金属によって形成し、該継ぎ手用インサート部品3をケース本体1の型成形時に同時に埋設させて、継ぎ手用インサート部品3の結合強度を高めている。
【0003】
ところで、このような流量計の継ぎ手2では、該継ぎ手に連結させたコネクタ(図示せず)等を介して継ぎ手用インサート部品3に回転方向または引き抜く方向の外力が作用する。そのような外力に対抗できるように、継ぎ手用インサート部品3の外周面には、網目状のローレット4が刻設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の流量計等における継ぎ手用インサート部品は以上のように構成されているので、インサートの回転強度を得るために外周面に刻設しているローレットの凹凸によって、ケース本体1の型成形に際して、継ぎ手用インサート部品3の周面で樹脂の流れが乱れ、継ぎ手用インサート部品3とケース本体1との密着性が悪く、シール性が低下してしまう。また、シール性を確保するために、Oリングを使用してインサート部品を圧入することも可能であるが、作成工程が増し、インサート部品の圧入によって樹脂が割れる、抜き強度が得られない等の問題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ケース本体との結合が強固で、かつ十分なシール性が得られる継ぎ手用インサート部品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る流量計は、合成樹脂ケース本体に形成した流路と、この流路の入口ポートと出口ポートとして前記合成樹脂製ケース本体に埋設した継ぎ手用インサート部品と、前記流路に臨ませて設けたセンサとを有する流量計において、前記継ぎ手用インサート部品は、金属製管体の外周面に刻設したローレットと、前記外周面の軸方向中間に周設した環状凹部とを設け、前記合成樹脂ケース本体の端面には、前記合成樹脂ケース本体と前記継ぎ手用インサート部品との境界が形成されており、前記合成樹脂ケース本体と継ぎ手との間に弾性部材を設けると共に、前記継ぎ手用インサート部品へ前記継ぎ手を取り付ける際に、前記弾性部材は、前記境界を覆うように設けてシールするものである。
【0007】
この発明に係る流量計は、環状凹部の底面に複数本の環状溝を形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明に係る継ぎ手用インサート部品を埋設した流量計の概念的な分解斜視図、図2はその縦断面図、図3は図2におけるA―A線断面図、図4は継ぎ手用インサート部品の実施の形態を示した斜視図である。
【0011】
流量計は、図1に示したように、ケース本体10に一端部が回動自在に支持された蓋体11,ケース本体10内に取り付けられる回路基板12等を備えている。
【0012】
ケース本体10は、図1に示したように、上部に上方に開口する凹部13を有している。この凹部13の底壁14には上方に開口する溝15が形成されており、該溝15の両端底面には、下方へ延びる穴16,17が形成されている。これらの穴16,17は、流路18の部分18a,18bを構成するもので、穴16,17の下端は、ケース本体10の端面に形成されたポート19,20にそれぞれ連通されている。
【0013】
ポート19,20は、ケース本体10に埋め込まれた継ぎ手用インサート部品21,21で形成されている。このインサート部品21は、金属製管体によって形成されている。この金属製管体には、図4に示したように、外周面の軸方向中間に環状凹部23が形成され、一端部外周面に環状切欠き24が形成されている。そして、それらの凹部23,切欠き24を除く外周面に網状ローレット25が刻設されている。また、それぞれの継ぎ手インサート部品21の内周面には、雌ねじ26が形成されている。
【0014】
このように形成された継ぎ手インサート部品21は、流量計のケース本体10を型成形する際に、同時に埋設される。
【0015】
このようにして継ぎ手インサート部品21がケース本体10に埋設された流量計では、図5に示したように、ケース本体10の樹脂がローレット25の目内に入り込み、回転方向の外力に対して対抗することができ、またケース本体10の樹脂が環状凹部23に入り込み、そこでラビリンスを形成するため、シール性が高く、また抜け方向の外力に対しても十分に対抗することができる。
【0016】
なお、上記流量計では、溝15の幅cと穴16,17の幅は同一であり、溝15の深さaは穴16,17の間隙bよりも小さく設定されている。また、上記凹部13の底壁14には、溝15の開口周縁に沿ってリブ27が形成されている。
【0017】
一方、上記蓋体11は、図1に示したように、一端部の側方に軸11a,11aが形成され、該軸11a,11aを凹部13の側壁28,28に形成した孔28a,28aに挿嵌させることによってケース本体10に対して回動自在に支持されている。この蓋体11の先端には、爪11bが形成されている。
そして、この蓋体11は、爪11bが凹部13の側壁28に形成した切欠き28bに係合することによって凹部13の開口を塞ぐ。
【0018】
上記回路基板12はセラミック基板であり、この回路基板12の上面には、コネクタ29や各種機能をもった素子が搭載されており、回路基板12の下面中央部には、不図示の電路を介してコネクタ29に接続されたマイクロフローセンサ30が接着等によって配設されている。
このマイクロフローセンサ30は、例えばヒータエレメントを挟むように測温抵抗エレメントが配置されたフローセンサである。
【0019】
そして、この回路基板12は、凹部13の底壁14に形成した溝15の開口周縁のリブ27に載置され、図2に示したように、接着剤31によって凹部13の底壁14に固定される。この場合、回路基板12がリブ27に接着される際に、余剰の接着剤31は、リブ27によって流路18内へ侵入するのが阻止されるため、回路基板12の周面と凹部13の側壁28との間隙に入り、回路基板12の接着が確実に行われる。
【0020】
このようにして、設置された回路基板12は、溝15の開口を完全に塞ぎ、回路基板12を一壁面として流路18の流路部分18cを構成する。
【0021】
そして、蓋体11で凹部13を覆い、蓋体11の爪11bを側壁28の切欠き28bに係合させることによって回路基板12を本体ケース10内に収容する。
【0022】
このように構成された流量計は、図5に示したように、入口ポート19の雌ねじ26に例えば、先端に吸着パッド(図示せず)等を備えたホース32の継ぎ手33が螺合され、出口ポート20の雌ねじ26に真空ポンプ(図示せず)等に接続したホース34の継ぎ手35が螺合される。
その際に、継ぎ手33とケース本体10との間,継ぎ手35とケース本体10との間には、弾性部材としてのガスケット36,36がそれぞれ介在される。
【0023】
そして、真空ポンプを作動させると、流体は入口ポート19から流路18の流路部分18aに吸引され、流路部分18c,18b,出口ポート20を経て真空ポンプに吸引される。
その際、流体は流路部分18aで先ず偏流される。次いで、深さが浅く流路断面積が縮小された流路部分18cで層流とされ、センサ30によって例えば、流体の流れ状態が計測される。その計測値はコネクタ29を介して、図示しないコントローラに送られ、そこで流速値、つまり流量が演算される。
例えば、吸引パッドに何も吸引されていない状態では流量が最大になり、吸引パッドに物が吸引されている状態では流量がほぼゼロになることから、吸引パッドが物を吸着しているか否かを判断することができる。
【0024】
本実施の形態では、継ぎ手用インサート部品21の周面に環状凹部23を形成し、それによってラビリンスを構成するとともに、抜け方向の外力に対して対抗させているが、図6に示したように、環状凹部23の底面に環状溝37を形成すれば、平面部の面積増大によって、さらにシール効果を高めることができる。
【0025】
また、継ぎ手用インサート部品21と樹脂との境界Tを、ガスケット36の内側、つまり、ガスケットで覆うことにより、この境界Tからのリークを確実に防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、合成樹脂ケース本体に形成した流路と、この流路の入口ポートと出口ポートとして前記合成樹脂製ケース本体に埋設した継ぎ手用インサート部品と、前記流路に臨ませて設けたセンサとを有する流量計において、前記継ぎ手用インサート部品は、金属製管体の外周面に刻設したローレットと、前記外周面の軸方向中間に周設した環状凹部とを設け、前記合成樹脂ケース本体の端面には、前記合成樹脂ケース本体と前記継ぎ手用インサート部品との境界が形成されており、前記合成樹脂ケース本体と継ぎ手との間に弾性部材を設けると共に、前記継ぎ手用インサート部品へ前記継ぎ手を取り付ける際に、前記弾性部材は、前記境界を覆うように設けてシールするよう構成したので、樹脂製のケース本体に埋設させた状態で、環状凹部に樹脂が十分に流れ込み、ケース本体とインサート部品間のシールが確実になるばかりでなく、インサート部品にその抜け方向の外力が作用しても十分に対抗することができるという効果がある。
また、その境界からのリークは勿論を継ぎ手用インサート部品と継ぎ手間からのリークを確実に防止することができるという効果がある。
【0027】
この発明によれば、環状凹部の底面に複数本の環状溝を形成して構成したので、環状凹部とケース本体との間にラビリンスが構成され、シール性がさらに高まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態による継ぎ手用インサート部品を埋設した流量計を概念的に示した分解斜視図である。
【図2】図1に示した流量計の縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】本発明に係る継ぎ手用インサート部品の一実施の形態を示した斜視図である。
【図5】本発明に係る流量計の継ぎ手にコネクタを連結した状態を示した断面図である。
【図6】本発明に係る継ぎ手用インサート部品の他の実施の形態を示した断面図である。
【図7】従来の継ぎ手用インサート部品を流量計等のケース本体に埋設した状態を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
2 継ぎ手
3 継ぎ手用インサート部品
4 ローレット
10 ケース本体
11 蓋体
11a 軸
11b 爪
12 回路基板
13 凹部
14 底壁
15 溝
16,17 穴
18 流路
18a,18b,18c 流路部分
19,20 ポート
21 インサート部品
23 環状凹部
24 切欠き
25 ローレット
26 雌ねじ
27 リブ
28 側壁
28a 孔
28b 切欠き
29 コネクタ
30 マイクロフローセンサ
31 接着剤
32 ホース
33 継ぎ手
34 ホース
35 継ぎ手
36 ガスケット(弾性部材)
37 環状溝
Claims (2)
- 合成樹脂ケース本体に形成した流路と、
この流路の入口ポートと出口ポートとして前記合成樹脂製ケース本体に埋設した継ぎ手用インサート部品と、
前記流路に臨ませて設けたセンサとを有する流量計において、
前記継ぎ手用インサート部品は、金属製管体の外周面に刻設したローレットと、前記外周面の軸方向中間に周設した環状凹部とを設け、
前記合成樹脂ケース本体の端面には、前記合成樹脂ケース本体と前記継ぎ手用インサート部品との境界が形成されており、
前記合成樹脂ケース本体と継ぎ手との間に弾性部材を設けると共に、前記継ぎ手用インサート部品へ前記継ぎ手を取り付ける際に、前記弾性部材は、前記境界を覆うように設けてシールすることを特徴とする流量計。 - 前記継ぎ手用インサート部品は、環状凹部の底面に複数本の環状溝を形成したことを特徴とする請求項1記載の流量計。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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