JP4082151B2 - 面発光体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶用バックライトや照明器具等に用いることのできる面発光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
白色の発光を行う面発光体は、液晶用バックライトや照明器具として、産業上有用なものである。この面発光体として、近年、エレクトロルミネッセンス素子を利用したものが提案されている。エレクトロルミネッセンス素子は、蛍光物質に電圧を印加することで発光するものであり、用いる蛍光物質により、有機エレクトロルミネッセンス素子と無機エレクトロルミネッセンス素子に分類できる。特に、有機エレクトロルミネッセンス素子は、平面発光が可能であること、電池など10V程度の低電圧で100〜100000cd/m2程度の高輝度の発光が可能なこと、蛍光物質を構成する材料の組合せで多数の色を発光させることが可能なことから、注目されている。このようなエレクトロルミネッセンス素子を用いたものは、従来の面発光体として使用されている、例えば、冷陰極管と導光板、あるいは、白色LEDと導光板を用いたものと比較して、軽く薄いものが可能となることが期待されている。
【0003】
有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて白色の発光を得る方法は、RGB(赤、緑、青)3波長をそれぞれ有する発光を合成して得る方法と、青と黄色の2波長や青緑と橙の2波長など、補色関係にある波長を利用して得る方法がある。
【0004】
RGB(赤、緑、青)3波長の場合、有機エレクトロルミネッセンス素子は、3波長各々の発光を生ずる蛍光色素の劣化挙動が異なるために、特に長時間使用後の色ずれを生じ易く、安定した白色を容易に得ることが難しい。一方、補色を利用した2波長の場合、発光効率を高くすることはできるものの、フルカラーを必要とする液晶用バックライト等に用いるには一部の色成分が不足することがあり、色度バランスに優れた白色を得ることが困難である。
【0005】
その解決のため、白色に発光する発光体として、エレクトロルミネッセンス素子上にその発光色(例えば、青色)と補色関係にある蛍光を発する染料で着色されたフィルムを設けたもの(例えば、特開平3−14540号公報等)、青色発光するエレクトロルミネッセンス材料と蛍光材料にその発光色を吸収して青緑色から赤色までを発光するもの(例えば、特開平3−152897号公報等)が知られている。しかし、これらの方法で色変換により白色光を得る場合、青色の輝度に比較し白色の輝度は低下せざるを得ないものである。また、上記エレクトロルミネッセンス素子にあっては、各種要因によって生じる干渉から観測する方向によって色調のばらつきを生じ易く、特に、外面と直交する方向に対し45度以上、例えば60度程度の方向から観測したときにばらつきが大きくなり易いものである。そのため、観測方向による色調のばらつきが少なく、また、発光効率の良好な面発光体が求められている。
【0006】
【特許文献1】
特開平3−14540号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平3−152897号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、観測方向による色調のばらつきが少ない面発光体を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の他の目的とするところは、発光効率が良好で、色度バランスに優れた白色を実現できる面発光体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、有機発光層で発光した光の発光波長で少ない波長成分を、外側に形成した色素を含有する蛍光層で発した光で補強するようにすると良好な白色が得られ、さらに、蛍光層の外側にヘーズ値が80%以上である拡散層を形成すると、観測方向による色調のばらつきが少なくなることを見出し、本発明の完成に至ったものである。特に、液晶用バックライト等に好適に使用できる白色を実現するには、青色および発光効率が良好な黄色もしくは緑色などを発光する有機のエレクトロルミネッセンス素子を用い、蛍光層で発生する発光波長の極大値を500〜700nmとすると、発光効率が良好で色度バランスに優れた白色を得ることができることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
【0011】
請求項1記載の面発光体は、そのうちの一方が透明電極である陽極と陰極との間に青色と黄色、あるいは青色と緑色の発光色を有する層を積層した有機発光層を形成したエレクトロルミネッセンス素子を備え、上記透明電極側に発光する面を有する面発光体において、上記透明電極の外側に、蛍光を発する色素を含有する蛍光層と、さらにその外側にヘーズ値が80%以上である拡散層とを備え、上記蛍光層で発生する発光波長の極大値が、500〜700nmであり、上記蛍光層で発生する発光波長と、上記エレクトロルミネッセンス素子で発生する発光波長とを合成すると、白色となることを特徴とする。
【0012】
上記によって、良好な白色が得られるとともに、観測方向による色調のばらつきを少なくすることができるものである。
【0014】
請求項記載の面発光体は、請求項記載の面発光体において、上記拡散層が、透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる粒子を散在させたものであることを特徴とする。
【0015】
請求項記載の面発光体は、請求項1又は請求項2記載の面発光体において、上記エレクトロルミネッセンス素子を、光透過性を有する基板の一方の面の側に備え、この基板の他方の面の側に蛍光層、拡散層をこの順に形成していることを特徴とする。
【0016】
請求項記載の面発光体は、請求項1又は請求項2記載の面発光体において、上記エレクトロルミネッセンス素子を、蛍光層からなるシートの一方の面の側に備え、このシートの他方の面の側に拡散層を形成していることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1〜2に基づいて説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明に係る面発光体は、光透過性を有する基板8の裏面に、透明導電膜からなる陽極5、ホール輸送層4、有機発光層3、電子輸送層2、陰極1を順に積層したエレクトロルミネッセンス素子6を備えている。上記エレクトロルミネッセンス素子6は、陽極5に正電圧を、陰極1に負電圧を印加すると、電子輸送層2を介して有機発光層3に注入された電子と、ホール輸送層4を介して有機発光層3に注入されたホールとが、有機発光層3内にて再結合して発光が起こるものである。上記有機発光層3で発光した光は、透明導電膜からなる陽極5と、光透過性を有する基板8を透過し、基板8の表面側から取出されるものである。
【0019】
上記エレクトロルミネッセンス素子6は、従来から使用されているものをそのまま使用することができる。上記陽極5は、素子中にホールを注入するための電極であり、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、仕事関数が4eV以上のものを用いるのがよい。このような陽極5の材料としては、例えば、金などの金属、CuI、ITO(インジウム−スズ酸化物:インジウムチンオキサイド)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。陽極5は、例えば、これらの電極材料を、基板8の表面に、真空蒸着法やスパッタリング法等の方法により薄膜に形成することによって作製することができる。また、有機発光層3における発光を陽極5を透過させて外部に照射するためには、陽極5の光透過率を70%以上にすることが好ましい。さらに、陽極5のシート抵抗は数百Ω/□以下とすることが好ましく、特に好ましくは100Ω/□以下とするものである。ここで、陽極5の膜厚は、陽極5の光透過率、シート抵抗等の特性を上記のように制御するために、材料により異なるが、500nm以下、好ましくは10〜200nmの範囲に設定するのがよい。
【0020】
また、陰極1は、有機発光層3中に電子を注入するための電極であり、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、仕事関数が5eV以下のものであることが好ましい。このような陰極1の電極材料としては、例えば、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、アルミニウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/Al23混合物、Al/LiF混合物などが挙げられる。陰極1は、例えば、これらの電極材料を、真空蒸着法やスパッタリング法等の方法により、薄膜に形成することによって作製することができる。また、有機発光層3における発光を陽極5側に照射するためには、陰極1の光透過率を10%以下にすることが好ましい。上記陰極1の膜厚は、陰極1の光透過率等の特性を制御するために、材料により異なるが、通常500nm以下、好ましくは100〜200nmの範囲とするのがよい。
【0021】
上記有機発光層3に用いる発光材料またはドーピング材料は、例えば、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、及び各種蛍光色素等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、これらの化合物のうちから選択される発光材料を90〜99.5重量部、ドーピング材料を0.5〜10重量部含むようにすることも好ましい。有機発光層3の厚みは、0.5〜500nm、更に好ましくは0.5〜200nmとするものである。
【0022】
そして、面発光体を白色発光させる場合には、RGB(赤、緑、青)に発光する3種の発光材料またはドーピング材料の層を積層して形成したり、青と黄または青緑と橙など、補色関係にある色に発光する発光材料またはドーピング材料の層を積層して形成したり、これらのRGBまたは補色関係にある色に発光する発光材料またはドーピング材料を混合した層を形成したり、450〜700nmの範囲で略連続的なスペクトルを有するように選択した発光材料またはドーピング材料を混合した層を形成すること等により、有機発光層3を形成する。なお、有機発光層3は、その発光色が青色を少なくとも含むものが好適であり、例えば、青色、青色と黄色、もしくは青色と緑色からなるものが挙げられる。なかでも、上記有機発光層3は、発光効率の観点から、青色と黄色、あるいは青色と緑色の組合せがより好適である。
【0023】
また、ホール輸送層4を構成する材料としては、ホールを輸送する能力を有し、陽極5からのホール注入効果を有するとともに、有機発光層3に対して優れたホール注入効果を有し、また電子のホール輸送層への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を挙げることができる。ホール輸送層4を構成する材料は、例えば、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)や4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)等の芳香族ジアミン化合物、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、イミダゾロン、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、テトラヒドロイミダゾール、ポリアリールアルカン、ブタジエン、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、及びポリビニルカルバゾール、ポリシラン、ポリエチレンジオキサイドチオフェン(PEDOT)等の導電性高分子等の高分子材料が挙げられる。
【0024】
また、上記電子輸送層2を構成する材料としては、電子を輸送する能力を有し、陰極1からの電子注入効果を有するとともに、有機発光層3に対して優れた電子注入効果を有し、さらにホールの電子輸送層2への移動を防止し、かつ薄膜形成能力の優れた化合物を挙げることができる。上記電子輸送層2を構成する材料は、例えば、フルオレン、バソフェナントロリン、バソクプロイン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、アントラキノジメタン等やそれらの化合物、金属錯体化合物もしくは含窒素五員環誘導体が挙げられる。上記金属錯体化合物として、具体的には、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリ(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(1−ナフトラート)アルミニウム等が挙げられる。また、上記含窒素五員環誘導体としては、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾールもしくはトリアゾール誘導体が好ましく、具体的には、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−チアゾール、2,5−ビス(1−フェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4’−tert−ブチルフェニル)−5−(4”−ビフェニル)1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス[2−(5−フェニルチアジアゾリル)]ベンゼン、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−トリアゾール、3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール等が挙げられる。さらに、ポリマー有機エレクトロルミネッセンス素子に使用されるポリマー材料も使用することができる。例えば、ポリパラフェニレン及びその誘導体、フルオレン及びその誘導体等である。電子注入層は、例えば、バソフェナントロリンとCs(セシウム)を、モル比1:1の割合で共蒸着して形成することができる。
【0025】
上記面発光体を構成する基板8は、光透過性を有するものであり、無色透明の他に、多少着色されているものであっても、すりガラス状のものであってもよい。上記基板8は、例えば、ソーダライムガラスや無アルカリガラスなどの透明ガラス板や、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、エポキシ等の樹脂、フッ素系樹脂等からなるプラスチックフィルムやプラスチック板などを用いることができる。プラスチックフィルムやプラスチック板は、キャスト法、溶融法等の製造法によって得ることができる。
【0026】
上記面発光体は、基板8の表面側(透明電極である陽極5の外側)に蛍光を発する色素を含有する蛍光層7と、拡散層9を、この順に備えている。
【0027】
上記蛍光層7は、蛍光を発する色素(蛍光色素と記す)を含有する蛍光色素含有樹脂組成物を用いて、基板8上に形成されている。上記蛍光色素は、上記エレクトロルミネッセンス素子6から発光する発光色に対し補色となるものを、単数あるいは複数の蛍光色素の組合せとして用いることができる。エレクトロルミネッセンス素子6から発光する発光色は、上述のように、青色および発光効率の観点から黄色もしくは緑色を含むものが好適に用いられるので、その場合、上記蛍光色素は、その発する発光波長の極大値が、500〜700nmであることが好ましい。なかでも、エレクトロルミネッセンス素子6から発光する発光色が青色と黄色、あるいは青色と緑色の場合、蛍光色素の発光波長の極大値は、560〜700nmがより好ましい。
【0028】
上記蛍光色素としては、例えば、ペリレン系色素、シアニン系色素、キサンテン系色素、クマリン系色素、オキサジン系色素、ジベンゾテトラフェニルペリフランテン等が挙げられる。上記蛍光色素は、白色光の色純度、および蛍光層9の厚み等に応じ、色素の種類、濃度を適宜設定することができる。
【0029】
上記蛍光層7の形成は、母材となる樹脂に上記蛍光色素、溶剤等を混合して蛍光色素含有樹脂組成物を作製し、この蛍光色素含有樹脂組成物を基板8上に塗布してもよいし、また、上記蛍光色素含有樹脂組成物で作製したフィルムを基板8に貼着してもよい。基板8上に塗布する方法は、ゾルゲル法、キャスト法、印刷法、ラミネート法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法等の各種塗布方法を採用することができる。また、上記母材となる樹脂は、可視光透過性の高いものが挙げられ、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。
【0030】
上記面発光体は、蛍光層7の外側に拡散層9を備える。上記拡散層9は、ヘーズ値(曇価)が80%以上のものが用いられる。上記ヘーズ値は、JIS−K−7136に基づいて測定されるものである。上記面発光体は、拡散層9を透過した光が光散乱効果によって、拡散層9の表面と空気との間の界面で全反射されることが極めて少なくなり、拡散層9から効率高く取り出されるものである。そのため、上記面発光体は、外面に直交する方向に対し45度以上、例えば60度程度の方向から観測したときにも、光散乱効果によって色調のばらつきが少ないものとなる。上記拡散層9のヘーズ値が80%未満であると、十分な光散乱効果を得ることができず、観測方向による色調のばらつきが大きくなる。上記拡散層9のヘーズ値は、80%以上であればよく、その値が高いからといって、観測方向による色調のばらつきが少なくなるものではない。また、上記拡散層9のヘーズ値は、上限値が特に限定されるものではないが、高くなり過ぎると正面輝度が低下するおそれがあるので、95%以下であることが望ましい。
【0031】
上記拡散層9は、透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる散乱材を散在させて形成したり、透明な母層内に、比較的大きな粒子を散在させて表面に光の散乱を起こす大きさの凹凸を設けて形成したり、透明な層の表面を粗面化して、表面に光の散乱を起こす大きさの凹凸を設けて形成することができるものである。
【0032】
上記透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる散乱材を散在させて形成した拡散層9は、母層と拡散層9の屈折率差によって、母層6と拡散層9の界面での光の反射や屈折作用で全体として光を拡散させることができるものであり、上記母層となる素材としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、およびガラス等から適宜選択することができる。また、散乱材としては、母層となる素材と屈折率が異なるものであれば特に制限されないが、例えば、アクリル粒子、シリコーン粒子等の樹脂粒子、ガラス粒子、中空ガラス粒子、シリカ、酸化バリウム、酸化チタン、タルク等の無機粒子や粉末等を用いることができる。また、母層となる素材中に気泡を混入したものを散乱材として用いても良い。さらに、拡散層9は、屈折率の異なる複数種の非相容の樹脂を混合することによって散乱効果を発現することも可能である。散乱材は、その形状、サイズは特に制限しないが、拡散層9中での全反射、多重反射による光のロスを抑える観点から、好ましい形状が球状であり、粒径が0.5μm〜50μmのものが好適に用いられる。また、散乱材の量は、母層となる素材に対して15〜80質量%程度、好ましくは20〜70重量%程度である。この透明な母層内に、母層と屈折率が異なる散乱材を散在させて拡散層9を形成する場合、散乱材の量やサイズを調整することによって、光の拡散を容易に調整することができ好ましい。
【0033】
また、上記透明な母層内に、比較的大きな粒子を散在させて表面に光の散乱を起こす大きさの凹凸を設けて形成した拡散層9は、表面に形成した少なくとも100nm以上の凹凸によって光を拡散させることができるものであり、母層となる素材及び粒子としては、上記透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる散乱材を散在させて形成する拡散層9の母層及び散乱材に用いる素材と同様なものを用いることができ、母層と粒子の屈折率は、同じでも良く異なっていても良い。
【0034】
上記拡散層9の形成は、母層となる素材と粒子とを混合した樹脂組成物を作製し、この樹脂組成物を基板8の蛍光層7の上に塗布してもよいし、上記樹脂組成物で作製したフィルムを基板8の蛍光層7の上に貼着してもよい。基板8の蛍光層7の上に塗布する方法は、ゾルゲル法、キャスト法、印刷法、ラミネート法、スプレー法、スピンコート法、ディップ法等の各種塗布方法を採用することができる。
【0035】
また、透明な層の表面を粗面化して、表面に光の散乱を起こす大きさの凹凸を設けて形成した拡散層9は、表面に形成した少なくとも100nm以上の凹凸によって光を拡散させることができるものであり、透明な層となる素材としては、上記透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる散乱材を散在させて形成する拡散層9の母層に用いる素材と同様なものを用いることができ、その表面を、サンドブラスト、化成処理等を行って、表面に凹凸を形成して得られるものである。なお、透明な層には、必要に応じて粒子等を含有していても良い。
【0036】
上記面発光体は、基板8上に蛍光層7、拡散層9の順に備えることが必要である。例えば、面発光体が、蛍光層7、拡散層9の形成が逆であると、色調の観測方向によるばらつきが大きくなるものである。
【0037】
また、上記エレクトロルミネッセンス素子6は、水分により劣化するので、図2に示すように、吸水剤10とともに封止して使用すると好ましい。封止の方法は、例えば、基板8にエレクトロルミネッセンス素子6を形成した後に、ドライ窒素雰囲気のグローブボックス内に入れる。そして、通気性を有する袋に酸化バリウムの粉末等を入れて作製した吸水材10を、ガラス製の封止板11に接着剤で貼り付ける。封止板11の外周部には予め紫外線硬化樹脂製のシール剤12を塗布しておき、グローブボックス内において上記エレクトロルミネッセンス素子6を形成した基板8に封止板11をシール剤12で張り合わせて、UV照射でシール剤12を硬化させることによって作製できる。
【0038】
上記面発光体は、基板8上に、蛍光層7と、拡散層9を、この順に備えているので、観測方向による色調のばらつきが少なくなるものである。また、上記面発光体は、エレクトロルミネッセンス素子6に青色、好ましくは、青色と黄色、もしくは青色と緑色を発光するものを用い、蛍光層7に発光波長の極大値が500〜700nmのものを配置することで、発光効率が良好で、色ずれ等がなくて色度バランスに優れた白色平面発光体を実現することができる。
【0039】
次に、本発明の第2の実施の形態を図3〜4に基づいて説明する。上述の第1の実施の形態と異なる点のみ説明する。
【0040】
図3に示すように、上記面発光体は、第1の実施の形態が基材8を用いたのに対し、基材8を用いずに蛍光層7からなるシート7aを作製し、このシート7aの裏面にエレクトロルミネッセンス素子6を備え、表面側に拡散層9を形成したものである。
【0041】
上記蛍光層7からなるシート7aは、上述の蛍光色素含有樹脂組成物を作製し、この蛍光色素含有樹脂組成物をガラス等の平滑な板上に塗布して乾燥させた後に、ガラス等の平滑な板より剥離してフィルム状に作製する方法、あるいは、樹脂と蛍光色素の混合物から溶融成形によって板状に作成する方法等によって得ることができる。
【0042】
上記面発光体は、蛍光層7からなるシート7a上にエレクトロルミネッセンス素子6と拡散層9を形成するので、上述の効果に加えて、面発光体自体の厚みを薄くし、かつ、衝撃に対して強いものとすることが可能なものである。
【0043】
また、上述と同様に、上記エレクトロルミネッセンス素子6は、水分により劣化するので、図4に示すように、吸水剤10とともに封止して使用すると好ましい。
【0044】
上記面発光体は、蛍光層7からなるシート7a上に拡散層9を備えているので、観測方向による色調のばらつきが少なくなるものである。また、上記面発光体は、エレクトロルミネッセンス素子6に青色、好ましくは、青色と黄色、もしくは青色と緑色を発光するものを用い、蛍光色素に発光波長の極大値が500〜700nmのものを含有することで、発光効率が良好で、色ずれ等がなくて色度バランスに優れた白色平面発光体を実現することができる。
【0045】
なお、上記の実施の形態は、陽極5を透明導電膜で形成することにより、有機発光層3で発光した光が陽極5側から取出される実施の形態を説明したが、陽極5や陰極1を構成する材料等を調整すると共に、陰極1の外側に蛍光層7と拡散層9を形成することにより、陰極1側から取出されるようにしても良い。この場合も同様に、観測方向による色調のばらつきが少なくなる。
【0046】
【実施例】
本発明の効果を確認するために、以下の面発光体を作製し、評価した。
【0047】
(白色度の測定、及び、観測方向による色調のばらつき度の算出)
面発光体の白色度は、CIE色度座標で評価した。測定は、エレクトロルミネッセンス素子を電源(KEITHLEY236モデル)に接続し、マルチチャンネルアナライザー(浜松ホトニクス株式会社製、PMA−10)を用いて、100cd/m2の条件で行った。色度座標は、その値がX=0.33、Y=0.33に近い程、良好な白色を示すものである。
【0048】
観測方向による色調のばらつきは、面発光体の外面に対し直交する方向(正面方向)で測定した色度座標の値を(X1,Y1)とし、一方、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標の値を(X2,Y2)として求め、各々の差の2乗の和をΔC=((X1−X22+(Y1−Y22)として算出した。このΔCが4×10-4以下のものは、色調のばらつきが良好なものと判定した。
【0049】
(消費電力)
平面発光体を100cd/m2の条件で発光させたときの、消費電力を測定した。
【0050】
(ヘーズ値)
拡散層のヘーズ値は、JIS−K−7136に基づき、ヘイズメータ(日本電色株式会社製、300A)を用いて測定した。
【0051】
[蛍光色素含有樹脂組成物の調製]
(蛍光色素含有樹脂組成物A)
シアニン系色素(Eastman Kodak Company製「DCJTB」:蛍光発光波長の極大値620nm)を0.2質量部(以下部と記す)、ポリエステル系樹脂の溶液(東洋紡績株式会社製「バイロン29SS」)を330部、溶剤にメチルエチルケトンを150部、トルエンを150部配合し、攪拌して樹脂組成物Aを調製した。
【0052】
(蛍光色素含有樹脂組成物B)
ペリレン系色素(BASF Aktiengesellschaft製「LumogenF Rot305」:蛍光発光波長の極大値600nm)を0.2部、シアニン系色素(株式会社同仁化学研究所製「DCM2」:蛍光発光波長の極大値650nm)を0.2部、ポリエステル系樹脂の溶液(東洋紡績株式会社製「バイロン29SS」)を330部、溶剤にメチルエチルケトンを150部、トルエンを150部配合し、攪拌して樹脂組成物Bを調製した。
【0053】
(蛍光色素含有樹脂組成物C)
シアニン系色素(Eastman Kodak Company製「DCJTB」:蛍光発光波長の極大値620nm)を0.02部、ポリカーボネート樹脂(住友ダウ株式会社製「カリバー」)を80部、溶剤にジクロロエタンを500部配合し、攪拌して樹脂組成物Cを調製した。
【0054】
[散乱材含有樹脂組成物の調製]
(散乱材含有樹脂組成物D)
シリコーン粒子(東芝シリコーン株式会社製「トスパール145」)を50部、ポリカーボネート樹脂(住友ダウ株式会社製「カリバー」)を50部、溶剤にジクロロエタンを300部配合し、攪拌して樹脂組成物Dを調製した。
【0055】
(散乱材含有樹脂組成物E)
中空ガラス粒子(東芝バロティーニ株式会社製「HSC−110」を70部、ポリエステル系樹脂の溶液(東洋紡績株式会社製「バイロン28SS」)を100部、溶剤にメチルエチルケトンを50部、トルエンを50部配合し、攪拌して樹脂組成物Eを調製した。
【0056】
(散乱材含有樹脂組成物F)
シリコーン粒子(東芝シリコーン株式会社製「トスパール145」)を10部、ポリエステル系樹脂の溶液(東洋紡績株式会社製「バイロン29SS」)を270部、溶剤にメチルエチルケトンを100部、トルエンを100部配合し、攪拌して樹脂組成物Fを調製した。
【0057】
(実施例1)
図1及び2に示すような層構成の面発光体を作製した。基板として、厚み0.7mmのガラス基板を用いた。ガラス基板の一方の面(裏面と記す)に、ITO(インジウム−スズ酸化物)をスパッタしてシート抵抗7Ω/□の陽極を形成した。これをアセトン、純水、イソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄をした後、乾燥した。その後、この基板を、真空蒸着装置にセットし、1×106Torr(1.33×104Pa)の減圧下で、ホール輸送層として、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(株式会社同仁化学研究所製)を、1〜2Å/sの蒸着速度で300Å厚に蒸着した。次に、黄色発光層として、α−NPDにルブレン(ACROS ORGANICS N.V.製)を1質量%ドープした層を100Å厚に積層した。さらに、青色発光層として、ジスチリルビフェニル誘導体(出光興産株式会社製「DPVBi」)に、末端にカリバゾリル基を有するDSA誘導体(出光興産株式会社製「BCzVBi」)を12質量%ドープした層を500Å厚に積層した。次に、電子注入層としてバソフェナントロリン(株式会社同仁化学研究所製)とCs(セシウム)を、モル比1:1の割合で200Å厚に共蒸着した。続いて、アルミニウムを10Å/sの蒸着速度で、1500Å厚に蒸着し、陰極とした。このようにして、青色と黄色を発光するエレクトロルミネッセンス素子を有する基板を作製した。
【0058】
次いで、以下のようにしてエレクトロルミネッセンス素子を封止した。エレクトロルミネッセンス素子を形成した基板を、露点−76℃以下のドライ窒素雰囲気のグローブボックス内に保管した。一方、通気性を有する袋に、吸水材として酸化バリウムの粉末を入れ、これをガラス製の封止板に粘着剤で貼り付けると共に、この封止板の外周部に紫外線硬化樹脂製のシール剤を塗布したものを予め用意した。そして、グローブボックス内において、上記エレクトロルミネッセンス素子を形成した基板にこの封止板をシール剤で張り合わせ、紫外光でシール剤を硬化させた。
【0059】
次いで、上記ガラス基板の他方の面(表面と記す)上に、樹脂組成物Aをスピンコートして蛍光層を形成し、さらにその外面に、樹脂組成物Dをスピンコートして拡散層を形成し、平面発光体を得た。
【0060】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Dからなる拡散層のヘーズ値は、84%であった。また、面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.322,Y1=0.351)であり、色純度の高い白色であった。外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.318,Y2=0.353)の白色であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=2.0×10-5となり、4×10-4以下で良好であった。さらに、実施例1の平面発光体の100cd/m2における消費電力は、8.5mW/cm2と小さいものであった。
【0061】
(実施例2)
実施例1において、ガラス基板の表面上に、樹脂組成物Bをスピンコートして蛍光層を形成し、さらにその外面に、樹脂組成物Eをスピンコートして拡散層を形成した以外は、実施例1と同様にして、平面発光体を得た。
【0062】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Eからなる拡散層のヘーズ値は、87%であった。また、面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.334,Y1=0.344)であり、色純度の高い白色であった。外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.337,Y2=0.346)の白色であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=1.3×10-5となり、4×10-4以下で良好であった。さらに、実施例2の平面発光体の100cd/m2における消費電力は、9.6mW/cm2と小さいものであった。
【0063】
(比較例1)
実施例1と同様にして、ガラス基板にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、これを封止した。しかし、蛍光層、及び、拡散層の形成を行わなかった。
【0064】
評価結果は以下のようであった。正面方向の色度座標は、(X1=0.262,Y1=0.351)であり、発光は、赤みが不足した青白色と、白色発光の度合いが低いものであった。なお、この100cd/m2における消費電力は、5mW/cm2であった。
【0065】
(比較例2)
実施例1と同様にして、ガラス基板にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、これを封止した。次いで、このガラス基板の他方の面(表面)上に、実施例1と同様にして樹脂組成物Dをスピンコートして拡散層を形成することにより、蛍光層を形成せずに拡散層のみ形成した平面発光体を得た。
【0066】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Dからなる拡散層のヘーズ値は、84%であり、また、正面方向の色度座標は(X1=0.271,Y1=0.372)であり、発光は、赤みが不足した青白色と、白色発光の度合いが低いものであった。なお、この100cd/m2における消費電力は、3.8mW/cm2であった。
【0067】
(比較例3)
実施例1と同様にして、ガラス基板にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、これを封止した。次いで、このガラス基板の他方の面(表面)上に、実施例1と同様にして樹脂組成物Aをスピンコートして蛍光層を形成することにより、拡散層を形成せずに蛍光層のみ形成した平面発光体を得た。
【0068】
評価結果は以下のようであった。この面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.314,Y1=0.350)であり、色純度の高い白色であった。しかし、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.362,Y2=0.384)の白色であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=3.5×10-3となり、大きいものであった。さらに、この平面発光体の100cd/m2における消費電力は、17mW/cm2と、実施例1、2に比較し高いものであった。
【0069】
(比較例4)
実施例1と同様にして、ガラス基板にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、これを封止した。次いで、このガラス基板の他の面(表面)上に、先ず、実施例1と同様にして樹脂組成物Eをスピンコートして拡散層を形成し、さらにその外面に、実施例1と同様にして樹脂組成物Bをスピンコートして蛍光層を形成することにより蛍光層と拡散層の形成順を反対にした平面発光体を得た。
【0070】
評価結果は以下のようであった。この面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.314,Y1=0.354)であり、色純度の高い白色であった。しかし、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.387,Y2=0.376)の白色であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=5.8×10-3となり、大きいものであった。なお、この平面発光体の100cd/m2における消費電力は、8mW/cm2であった。
【0071】
(比較例5)
実施例2において、樹脂組成物Fをスピンコートして拡散層を形成した以外は、実施例2と同様にして、平面発光体を得た。
【0072】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Fからなる拡散層のヘーズ値は、62%と、80%未満であった。また、この面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.302,Y1=0.357)であり、色純度の高い白色であった。しかし、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.352,Y2=0.373)であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=2.8×10-3となり、大きいものであった。さらに、この平面発光体の100cd/m2における消費電力は、12mW/cm2と、実施例1、2に比較し高いものであった。
【0073】
【表1】
Figure 0004082151
【0074】
結果を表1にまとめた。実施例1、2は、観測方向による色調のばらつきが少なくなるものである。また、発光効率が良好で、色ずれ等がなくて色度バランスに優れたものとなっていた。一方、蛍光層を形成していない比較例1、2は良好な白色を得ることができず、また、拡散層を形成していない比較例3と、蛍光層を形成したものでも拡散層の条件が本発明の構成と異なる比較例4、5は、観測方向による色調のばらつきが大きいものであった。
【0075】
(実施例3)
図3及び4に示すような層構成の面発光体を作製した。先ず、樹脂組成物Cを用いて、これをガラス板上に流し、時間をかけて乾燥させた後に、ガラス板より剥離して厚み0.25mmの蛍光フィルムを得た。このフィルム上にSiO2薄膜をスパッタで形成し、次いで、ITO(インジウム−スズ酸化物)をスパッタしてシート抵抗32Ω/□の蛍光層からなるシートを得た。
【0076】
次いで、実施例1の基板に代わり、上記蛍光層からなるシートを用いた以外は、実施例1と同様にして、一方の面(裏面)にエレクトロルミネッセンス素子を形成し、これを封止した。その後、シートの他方の面(表面)上に、実施例2と同様にして樹脂組成物Eをスピンコートして拡散層を形成し、平面発光体を得た。
【0077】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Eからなる拡散層のヘーズ値は、87%であった。また、面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.312,Y1=0.334)であり、色純度の高い白色であった。外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.310,Y2=0.342)の白色であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=1.0×10-5となり、4×10-4以下で良好であった。さらに、実施例2の平面発光体の100cd/m2における消費電力は、12mW/cm2であった。
【0078】
(比較例6)
実施例3で拡散層を形成せずに平面発光体を得た後、評価した。評価結果は以下のようであった。この面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.304,Y1=0.303)であり、白色であった。しかし、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.378,Y2=0.384)であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=6.1×10-3となり、大きいものであった。さらに、この平面発光体の100cd/m2における消費電力は、23mW/cm2と、実施例3に比較し高いものであった。
【0079】
(比較例7)
実施例3において、樹脂組成物Fをスピンコートして拡散層を形成した以外は、実施例3と同様にして、平面発光体を得た。
【0080】
評価結果は以下のようであった。樹脂組成物Fからなる拡散層のヘーズ値は、62%と、80%未満であった。また、この面発光体の白色度は、正面方向の色度座標が(X1=0.309,Y1=0.318)であり、白色であった。しかし、外面に直交する方向に対し60度の方向で測定した色度座標は、(X2=0.347,Y2=0.372)であり、これらから算出される観測方向による色調のばらつきは、ΔC=4.4×10-3となり、大きいものであった。さらに、この平面発光体の100cd/m2における消費電力は、17mW/cm2と、実施例3に比較し高いものであった。
【0081】
【表2】
Figure 0004082151
【0082】
結果を表2にまとめた。実施例3は、比較例6、7に比較し、観測方向による色調のばらつきが少なくなるものである。また、発光効率が良好で、色ずれ等がなくて色度バランスに優れたものとなっていた。
【0083】
請求項1〜に係る面発光体は、外側に蛍光を発する色素を含有する蛍光層と、さらにその外側にヘーズ値が80%以上である拡散層とを備えているので、観測方向による色調のばらつきが少ないものである。また、上記面発光体は、エレクトロルミネッセンス素子に青色、青色と黄色、もしくは青色と緑色を発光するものを用い、蛍光層に発光波長の極大値が500〜700nmのものを配置しているので、発光効率が良好で、色ずれ等がなくて色度バランスに優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示した概略断面図である。
【図2】同上を封止した状態を示した概略断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示した概略断面図である。
【図4】同上を封止した状態を示した概略断面図である。
【符号の説明】
1 陰極
2 電子輸送層
3 有機発光層
4 ホール輸送層
5 陽極
6 エレクトロルミネッセンス素子
7 蛍光層
8 基板
9 拡散層

Claims (4)

  1. そのうちの一方が透明電極である陽極と陰極との間に青色と黄色、あるいは青色と緑色の発光色を有する層を積層した有機発光層を形成したエレクトロルミネッセンス素子を備え、上記透明電極側に発光する面を有する面発光体において、上記透明電極の外側に、蛍光を発する色素を含有する蛍光層と、さらにその外側にヘーズ値が80%以上である拡散層とを備え、上記蛍光層で発生する発光波長の極大値が、500〜700nmであり、上記蛍光層で発生する発光波長と、上記エレクトロルミネッセンス素子で発生する発光波長とを合成すると、白色となることを特徴とする面発光体。
  2. 上記拡散層が、透明な母層内に、この母層と屈折率が異なる粒子を散在させたものであることを特徴とする請求項1記載の面発光体。
  3. 上記エレクトロルミネッセンス素子を、光透過性を有する基板の一方の面の側に備え、この基板の他方の面の側に蛍光層、拡散層をこの順に形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の面発光体。
  4. 上記エレクトロルミネッセンス素子を、蛍光層からなるシートの一方の面の側に備え、このシートの他方の面の側に拡散層を形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の面発光体。
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