JP4101332B2 - 製本処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、丁合機を用いた製本処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印刷された一冊分の用紙束と表紙とを綴じ処理して製本する場合、この用紙束と表紙を無線綴じ処理をする製本機や有線綴じ処理をする用紙綴じ機が設置されている場所に運搬し、前記製本機や用紙綴じ機により適宜に綴じ処理がなされる。一般的には一冊分の用紙束が厚いものに対しては製本機で、比較的に薄いものでは用紙綴じ機で綴じられて製本される。
【0003】
図2は、中綴じ機による製本処理の例を示す概略の構成図である。図において1は一冊分の用紙束、2は表紙である。一冊分の用紙束1は矢視A方向に、また表紙2は矢視B方向に搬送されて用紙集積部3で重ね合わされる。重ね合わされた一冊分の用紙束と表紙とは表紙の中心線2aの位置で図示しないステッチャーにより中綴じ処理がなされてC方向に搬送され、一対の折りローラ4の位置到達すると、一対の折りローラ4間で折りナイフ5が上昇して表紙の中心線2aの位置で折り込み、矢視D方向に移送して製本された完成品6が得られる。
【0004】
図3は、製本機による無線綴じ処理を行う例を示す概略の構成図である。図において、7は下側の「見返し用紙の遊び」といわれる用紙(以下「遊び用紙」と略称する)、8は上側の遊び用紙で、上側の遊び用紙8は矢視F方向で用紙集積部3に搬送される。この後に一冊分の用紙束1は用紙集積部3に矢視A方向で搬送されて上側の遊び用紙8に重ねられ、次に下側の遊び用紙7が矢視E方向に搬送されて一冊分の用紙束の上に重ねられる。ここで、「上側」と「下側」の用語は、製本された状態で表紙を基準として一冊分の用紙束の上側になるか下側になるかにより使い分けている。この遊び用紙は色無地の用紙が用いられ、上側または下側のみの遊び用紙が用いられる場合もある。
【0005】
下側遊び用紙7と上側遊び用紙8が重ねられた一冊分の用紙束1は、次に矢視G方向で製本機に搬入される。製本機は、製本処理開始部9、ミーリング処理部10、糊付け処理部11、表紙付け処理部12より構成されている。上記一冊分の用紙束1は製本機内を矢視H方向に移送される。製本処理を開始する際には、一冊分の用紙束1の背面側を製本処理開始部9のレベル板9a側に配置し、図示しないクランパで挟持して次工程のミーリング処理部10に送る。
【0006】
ミーリング処理部10にはフライスカッターが配置されており、上側および下側の遊び用紙が重ねられた一冊分の用紙束を通過させるときにその背面を面一に揃え、背面に糊が全面に均等に付着されるように前処理がなされる。次に、背面が面一に揃えられた上記一冊分の用紙束は糊付け処理部11に送られる。糊付け処理部11には、糊タンク11a内に糊を収納し糊付けローラ11bが設けられており、所定の糊付け処理が行われる。
【0007】
糊付け処理が終わると、上側および下側の遊び用紙が重ねられた一冊分の用紙束は表紙付け処理部12に送られる。表紙付け処理部12においては、印刷された表紙2が矢視I方向でニップ板(締め板)12a、12b、底板12c上に搬送されており、糊付け処理されて移送されてきた上側の遊び用紙8、下側の遊び用紙7が重ねられた一冊分の用紙束1の背面とニップ板12a、12b、底板12c上で貼着されてからニップ板12a、12bを移動し、一冊分の用紙束1の背面の縁辺部近傍を両側から締め付けて表紙2を折り込み表紙付けを行う。
【0008】
図4は、製本処理の他の例を示す斜視図である。図4の例では、図3において一冊分の用紙束1に下側および上側の遊び用紙7、8を重ねて製本していることに変えて、用紙束よりも大きな用紙を用紙束の大きさに折り込んだ折り込み用紙13を、表紙2と一冊分の用紙束1との間に重ねて製本している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示したような用紙綴じ機や図3に示したような製本機により製本処理する際に、一冊分の用紙束はモノクロで印刷され、表紙はカラーで印刷されている場合には、一冊分の用紙束と表紙はそれぞれ別の印刷機または複写機により作成される。このため、一冊分の用紙束と表紙は別々に用紙集積部に運搬され、人手により重ね合わせて製本処理をしている。このため、作業効率が悪く製本処理に時間がかかるという問題があった。
【0010】
また、図3に示したように、一冊分の用紙束と表紙との間に上側と下側の遊び用紙を挿入して製本する場合にも、この遊び用紙は色無地の用紙が用いられるので、一冊分の用紙束とは別に作成されて用紙集積部に運搬され、人手により重ね合わせて製本処理をしている。更に、図4に示した折り込み用紙を一冊分の用紙束と表紙との間に挿入して製本する場合にも、一冊分の用紙束と折り込み用紙とは別々に用紙集積部に運搬され、人手により重ね合わせて製本処理をしている。このため、作業効率が悪く製本処理に時間がかかるという問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題に鑑み、カラー印刷の表紙や遊び用紙、折り込み用紙等の合わせ用紙と、一冊分の用紙束との重ね合わせを自動的に行い製本処理を迅速に行う製本処理装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一冊分ごと用紙束を供給する用紙束供給装置と、複数段の給紙段を有し各給紙段から供給される1枚ごとの用紙を重ね合わせて供給する丁合機と、供給された用紙束を綴じる綴じ機とを備え、前記用紙束供給装置から供給された一冊分の用紙束に、前記丁合機から供給された重ね合わせた用紙を重ね合わせて前記綴じ機で綴じ製本してなる製本処理装置であって、前記丁合機の各給紙段に表紙用紙、遊び用紙、折り込み用紙を適宜設置してなることを特徴とする。
【0013】
上記の構成とすることにより、丁合機の給紙段から合わせ用紙を一冊分の用紙束に自動的に給紙して重ね合わせているので、連続して多数の製本処理を行うことができ、製本処理の作業効率が改善される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る製本処理装置の実施の形態について図1を参照して説明する。図1は本発明に係る実施の形態の製本処理装置の概略の側面図である。図2と同一の部分または対応する部分には同じ付号を付して、重複を避けるために詳細な説明は省略する。図1において、14は一冊分の用紙束1の供給装置、15は丁合機、17は中綴じ機である。供給装置14へは、印刷機や複写機で作成された一冊分の用紙束1が搬入される。他に設置されている丁合機により丁合いされた一冊分の用紙束1を搬入しても良い。
【0015】
丁合機15には、縦方向に8段の給紙段15a〜15hが設けられている。また、水平方向の搬送路16aと縦方向の搬送路16bが設けられている。各給紙段15a〜15hには、カラー印刷の表紙、上側および下側の遊び用紙、折り込み用紙等の一冊分の用紙束に重ねられる合わせ用紙が収納される。これらの合わせ用紙は、縦搬送路16bから給紙されて水平方向の搬送路16aを介して中綴じ機17の集積部3に搬送される。図示を省略しているが、供給装置14からは一冊分の用紙束1を丁合機15の水平方向の搬送路16aに自動的に搬出する搬出機構が設けられている。
【0016】
次に、図1により製本処理の具体例について説明する。図2の例で、一冊分の用紙束1はモノクロで印刷されており表紙2はカラー印刷されているものとする。カラー印刷されている表紙2は丁合機の適宜の給紙段、例えば給紙段15hに搬入される。供給装置14から一冊分の用紙束1を搬出し、丁合機の水平方向の搬送路16aに搬入する。この際に給紙段15hからカラー印刷されている表紙2を縦搬送路16bを通して一冊分の用紙束1の上側に給紙し、水平方向の搬送路16aからは一冊分の用紙束1の上にカラー印刷されている表紙2が重ね合わされて排出される。
【0017】
丁合機15の水平方向の搬送路16aから排出された一冊分の用紙束1とカラー印刷されている表紙2とは、続いて中綴じ機17の用紙集積部3に搬送され、前記したようにして中綴じ処理、中折り処理をして製本された完成品6が得られる。丁合機は本来、印刷された用紙を頁毎に複数の給紙段に供給しておき、各給紙段から1枚づつ用紙を取り出して頁順に揃えて重ね合わせて給紙することにより用紙束を形成する手段として用いられているものであるが、本発明においてはこのような丁合機の給紙機能に着目して、一冊分の用紙束に合わせ用紙を給紙して製本処理のための重ね合わせに丁合機を用いたものであり、丁合機の利用範囲を拡大するものである。
【0018】
上記の例では、カラー印刷された表紙は丁合機の一段の給紙段を使用して供給する例を説明したが、予め複数段の給紙段に表紙を供給しておき、一段の給紙段からの表紙の給紙が終了すれば次の給紙段に移行して表紙を給紙し、一冊分の用紙束とカラー印刷された表紙とを順次重ね合わせて中綴じ機の用紙集積部に排出することにより、連続して多数の製本処理を行う構成とすることも可能である。表紙が厚紙で作成されている場合には一段の給紙段に収納される枚数に限界があるので、このような複数の給紙段への分割配置が有効である。
【0019】
次に、図3に示した例で、一冊分の用紙束はモノクロ印刷で、表紙はカラー印刷、一冊分の用紙束と表紙との間に上側と下側の色無地の遊び用紙を挿入する場合に、本発明により製本処理する例について説明する。この場合には、例えば丁合機15の給紙段15fにカラー印刷された表紙を供給し、給紙段15gに上側の遊び用紙を供給し、給紙段15hに下側遊び用紙を供給する。
【0020】
製本処理を行う際には、先に下側の遊び用紙を給紙段15hから縦方向の搬送路16aを介して給紙し、製本処理用の用紙集積部に搬送する。次に、一冊分の用紙束1を丁合機15の水平方向の搬送路16aに搬入する。続いて給紙段15gから上側遊び用紙を、また、給紙段15fからカラー印刷された表紙をそれぞれ排出し表紙を上側にして上側遊び用紙を重ね、縦方向の搬送路16bから水平方向の搬送路16aで搬送されている一冊分の用紙束1の上に給紙する。このようにして、一冊分の用紙束1に給紙段より給紙された上側遊び用紙と表紙とを重ねて丁合機15より排出する。
【0021】
丁合機15から排出された一冊分の用紙束と上側遊び用紙と表紙とは、続いて下側の遊び用紙が製本待機状態になっている製本処理用の用紙集積部に搬送されて全体が重ね合わされ、製本処理される。この場合の製本処理は用紙綴じ機により行われる。
【0022】
この例においても、丁合機15の各給紙段は適宜振り分けて使用することが可能である。例えば、給紙段15a,15bにカラー印刷された表紙を、給紙段15c,15dに上側遊び用紙を、給紙段15e,15fに下側遊び用紙をそれぞれ供給しておき、各給紙段から連続してそれぞれの合わせ用紙を縦方向搬送路16bから給紙して自動的に一冊分の用紙束に重ねて、連続して多数の製本処理を行う構成とすることができる。
【0023】
なお、製本機による製本処理は次のようにして行う。丁合機の給紙段に表紙および上側と下側の遊び用紙を供給しておき、上側と下側の遊び用紙を丁合機から給紙し一冊分の用紙束と重ね合わせて製本機に搬入して、糊付け処理までの処理を行う。丁合機から給紙される表紙は別の搬送経路で表紙集積部に搬送しておき、糊付け処理された一冊分の用紙束と表紙処理部で合体して製本する。
【0024】
図4のように、一冊分の用紙束と表紙との間に折り込み用紙を挿入して製本処理する場合にも、折り込み用紙のみ、または折り込み用紙と表紙を共に丁合機の給紙段から連続して給紙し、一冊分の用紙束に自動的に重ね合わせて製本処理を行うことができる。
【0025】
図1の例では丁合機は1台のみ使用しているが、多連の丁合機を使用することにより、多数の合わせ用紙を収納することができる。例えば、縦方向に8段の給紙段を有する丁合機を4台連結して使用する場合には、給紙段は32段使用できるので、一冊分の用紙束に給紙されて重ね合わされる合わせ用紙の供給能力が増大し、大量の製本処理を連続して行える。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、丁合機の給紙段から合わせ用紙を一冊分の用紙束に自動的に給紙して重ね合わせているので、連続して多数の製本処理を行うことができ、製本処理の作業効率が改善される。また、丁合機の利用範囲を拡大できるので生産設備を有効に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の製本処理装置の概略の側面図である。
【図2】中綴じ機による製本処理の概略の構成図である。
【図3】製本機による製本処理の概略の構成図である。
【図4】製本処理の他の例を示す斜視図である
【符号の説明】
1 一冊分の用紙束
2 表紙
3 用紙集積部
4 折りローラ
5 折りナイフ
6 完成品
7 上側の遊び用紙
8 下側の遊び用紙
9 製本処理開始部
10 ミーリング処理部
11 糊付け処理部
12 表紙付け処理部
13 折り込み用紙
14 一冊分の用紙束の供給装置
15 丁合機
15a〜15h 給紙段
16a 水平方向の搬送路
16b 縦方向の搬送路
17 中綴じ機
Claims (1)
- 一冊分ごと用紙束を供給する用紙束供給装置と、複数段の給紙段を有し各給紙段から供給される1枚ごとの用紙を重ね合わせて供給する丁合機と、供給された用紙束を綴じる綴じ機とを備え、前記用紙束供給装置から供給された一冊分の用紙束に、前記丁合機から供給された重ね合わせた用紙を重ね合わせて前記綴じ機で綴じ製本してなる製本処理装置であって、前記丁合機の各給紙段に表紙用紙、遊び用紙、折り込み用紙を適宜設置してなることを特徴とする製本処理装置。
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