JP4139936B2 - 光学式変位センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、投光ビームに対する反射光を投光とは別の角度からPSDやCCD等に導入することで、受光素子上の光像位置に基づいて、対象物体の変位(高さ等)を三角測距の原理を使用して計測する光学式変位センサの改良に係り、特に、様々な新機能を組み込むことで使い勝手を向上させた光学式変位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の光学式変位センサは、一般的には、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットで構成されている。センサヘッドユニットは例えば製造ライン上の物品搬送ラインの間近に取り付けられ、信号処理ユニットは例えば工場内の適所に配置された制御盤内等に取り付けられる。
【0003】
センサヘッドユニットからは一本の電気コードが引き出される。信号処理ユニットの一端からは第1の電気コードが引き出され、他端からは第2の電気コードが引き出される。センサユニットから引き出された電気コードと信号処理ユニットから引き出される第1の電気コードとは適宜なコネクタを介して電気的及び機械的に接続される。
【0004】
センサヘッドユニットから引き出される電気コード(すなわち、信号処理ユニットから引き出される電気コード)には、アクティブ側電源線、GND側電源線のほかに、投光素子駆動系に対する各種の信号線、受光信号増幅系からの信号線等が含まれている。
【0005】
信号処理ユニットから引き出される第2の電気コードには、アクティブ側電源線、GND側電源線のほかに、HIGH判定出力線、PASS判定出力線、LOW判定出力線、アクティブ側リニア出力線、GND側リニア出力線、LD−OFF入力線、ゼロリセット入力線、タイミング入力線、リセット入力線等が含まれている。
【0006】
ここで、HIGH判定出力線の論理状態は、計測値が上限しきい値を越えているか否かを示す。PASS判定出力線の論理状態は、計測値が上下限しきい値の範囲に収まっているか否かを示す。LOW判定出力線の論理状態は、計測値が下限しきい値を越えているか否かを示す。
【0007】
アクティブ側リニア出力線には、計測値に応じたリニア出力が表れる。リニア出力値は、電流出力の場合(例えば、4〜20mA)と電圧出力の場合(例えば、−5V〜+5V)とがある。
【0008】
LD−OFF入力線の論理状態がアクティブ側電位のとき、センサヘッドユニットに内蔵されるレーザダイオード(投光素子)の発光が停止状態となる。したがって、このLD−OFF入力線を使用して、レーザダイオードの発光を強制的に停止させることができる。
【0009】
ゼロリセット入力線の論理状態はその継続時間に応じて様々な意味を有する。すなわち、アクティブ側電位にある継続時間が規定の上下限値の範囲に収まっているとき、ゼロリセット動作が実行され、以後、ゼロリセット状態が保持される。アクティブ側電位にある継続時間が規定の上限値を超えているとき、それまでのゼロリセット状態は解除される。アクティブ側電位にある継続時間が規定の下限値を超えているとき、そのような入力は無視される。したがつて、このゼロリセット入力線を使用して、ゼロリセット動作又はゼロリセット解除動作を行わせることができる。
【0010】
タイミング入力線、リセット入力線の論理状態についても、その継続時間に応じて適宜の意味を有する。すなわち、タイミング入力線の論理状態がパルス上に変化したとき、前方エッジのタイミングにて、そのとき選択されているモードにしたがった所定動作にトリガがかかる。
【0011】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容される。
【0012】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介して、センサヘッドユニットから到来する受光信号を増幅する増幅器、増幅出力をアナログ/デジタル変換するA/D変換器、A/D変換出力に基づいて規定の演算を実行して、HIGH判定出力信号、PASS判定出力信号、LOW判定出力信号、リニア出力等を生成すると共に、第2の電気コードを介して、PLCやディスプレイパネル装置等から到来するLD−OFF入力、ゼロリセット入力、タイミング入力、リセット入力等に対応する規定処理を実行するマイクロコンピュータが内蔵されている。なお、このマイクロコンピュータは、センサヘッドユニットに対して、レーザビームの発光タイミング指示等も与える。
【0013】
また、信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための1個のデジタル表示器と、各種の操作指令等を与えるための操作キーが配列されている。上述のデジタル表示器には計測値、しきい値等が表示される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上述した従来の光学式変位センサの使い勝手を一層良好なものとするべく鋭意研究の結果、改善すべき幾つかの問題点を見い出した。
【0015】
第1の問題点は、計測結果の精度乃至信頼性を判断する術がない点である。すなわち、この種の光学式変位センサの計測精度は、センサ本体の調整状態が一定であっても、計測対象物側の状況(例えば、表面色、表面性状等)により少なからず変動することが経験的に知られている。しかし、現行の光学式変位センサを見る限りでは、計測結果の精度乃至信頼性を確認する術は見あたらないのが実状である。
【0016】
第2の問題点は、通常と異なる動作状態となったとき、それが故障に起因するのか、別途その旨の強制操作入力(リセット入力、タイミング入力、LD−OFF入力等)が与えられたことに起因するのかを判断する術がない点である。すなわち、この種の光学式変位センサには、リセット入力、タイミング入力、LD−OFF入力等の強制操作入力が具備されており、それらの入力がオンされたときには、通常と異なる動作状態が出現する。それらの強制操作入力は、専用の入力線を介してPLC等の外部装置から到来するのが通例であるが、センサの取付作業中等にあっては、しばしば、それらの入力線が電源短絡を起こして偽のオン信号が生成されることがある。そのような場合、通常と異なる動作状態となったとき、それが故障に起因するのか、別途その旨の強制操作入力が与えられたことに起因するのかを判断する術がないのが実状である。
【0017】
第3の問題点は、計測不能との判断がなされたときに、その原因を知る術がない点である。すなわち、この種の光学式変位センサには、受光量Yが異常値を示す場合や距離相当の割り算値(PSD使用センサにおけるX/Y値)が規定範囲外を示す場合等のように、計測不能と判断される場合が存在する。しかし、現行の光学式変位センサを見る限りでは、そのような計測不能状態が通知されても、それがどのような原因で引き起こされているかを知る術は見あたらないのが実状である。
【0018】
第4の問題点は、しきい値設定操作に際して、設定されたしきい値がその有効範囲に収まっているか否かを知る術がない点である。すなわち、この種の光学式変位センサにあっては、計測値をLOW(下限以下),HIGH(上限以上),PASS(適正範囲)のいずれかに振り分けるために、有効範囲の上限値、下限値、上下限値等と言った、様々なしきい値の設定が可能である。しかし、現行の光学式変位センサを見る限りでは、設定操作に際して、設定されたしきい値がその有効範囲に収まっているか否かを知る術がないのが実状である。
【0019】
第5の問題点は、ホールド処理等のトリガとなるタイミング信号の付与方法が外部入力線を介しての信号送り込み方法に限られる点である。すなわち、この種の光学式変位センサには、各種のホールド処理(ピークホールド処理、ボトムホールド処理、ピークtoピークホールド処理等)のトリガのために、タイミング信号の入力が必要とされている。しかし、現行の光学式変位センサを見る限りでは、ホールド処理等のトリガとなるタイミング信号の付与方法が外部入力線を介しての信号送り込み方法に限られるため、机上テスト等を行う場合に不便であった。
【0020】
第6の問題点は、リニア出力の出力形態に関して、電流出力形式とすべきか或いは電圧出力形式とすべきかは、機種毎に予め一義的に決められており、ユーザの選択自由度が狭いと言う点である。すなわち、この種の光学式の変位センサには、計測値が規定範囲に収まっているか否かを示す二値出力(LOW,HIGH,PASS)のほかに、計測結果のアナログ値を示すリニア出力が存在する。このリニア出力の出力形態には、電流出力(例えば、4mA〜20mA)と電圧出力(例えば、−5V〜+5V)とが存在する。それらの出力形態は、ユーザ側の機器仕様に合わせて選択される。しかし、現行の光学式変位センサを見る限りでは、電流出力形式とすべきか或いは電圧出力形式とすべきかは、機種毎に予め一義的に決められており、ユーザの選択自由度が制限されている。
【0021】
第7の問題点は、ゼロリセット時のリニア出力値が出力範囲の中心値に固定されており、ユーザの選択自由度がないと言う点である。すなわち、この種の光学式変位センサにあっては、計測値をゼロリセットしたときにおけるリニア出力値は、一般的に、出力範囲の中心値(例えば、出力範囲が4mA〜20mAのとき、ゼロリセット時のリニア出力値は12mA)となるように決められており、ユーザ側の選択自由度が制限されている。
【0022】
第8の問題点は、LD−OFF入力のオンが電源のアクティブ側電位に対応しているため、センサ取付作業時等において、LD−OFF入力線が電源短絡を起こすと、理由なく突然に投光素子であるレーザダイオードが発光を停止してしまい、その原因究明に手間取る点である。すなわち、この種の光学式変位センサにあっては、メンテナンス時の作業安全等の観点より、強制的に発光素子であるレーザダイオードの発光を停止させ、作業者の目にレーザ光が不用意に照射される危険を防止している。このレーザダイオードの発光停止は、専用のLD−OFF入力線にオン電圧(電源のアクティブ電位)を与えることで行われる。しかし、LD−OFF入力のオンが電源のアクティブ側電位に対応しているため、センサ取付作業時等において、LD−OFF入力線が誤って電源短絡を起こすと、理由なく突然に投光素子であるレーザダイオードが発光を停止してしまい、その原因究明に手間取る。
【0023】
第9の問題点は、電源投入から計測値が確定するまでの期間におけるリニア出力値が出力範囲の上限値又は下限値に固定される点である。すなわち、この種の光学式変位センサにあっては、電源投入から計測値が確定するまでの期間におけるリニア出力値は、不用意な値が出力されないように、既定値に固定されている。このときのリニア出力値は、一般に、出力上限値か出力下限値に決められているため、ユーザ側の機器によっては、電源投入時に異常判定が下される場合がある。
【0024】
この発明は、従来の光学式変位センサにおける以上の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ユーザにとって使い勝手の良好な新機能を組み込んだ光学式変位センサを提供することにある。
【0025】
この発明の他の目的とするところは、計測値の持つ精度乃至信頼性を容易に知ることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0026】
この発明の他の目的とするところは、通常と異なる動作状態となったとき、それが故障に起因するのか、別途その旨の強制操作入力(リセット入力、タイミング入力、LD−OFF入力等)が与えられたことに起因するのかを容易に知ることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0027】
この発明の他の目的とするところは、計測不能との判断がなされたときに、その原因を容易に知ることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0028】
この発明の他の目的とするところは、しきい値設定操作に際して、設定されたしきい値がその有効範囲に収まっているか否かを容易に知ることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0029】
この発明の他の目的とするとろは、ホールド処理等のトリガとなるタイミング信号の付与方法に関する自由度を向上させた光学式変位センサを提供することにある。
【0030】
この発明の他の目的とするところは、同一の機種において、リニア出力の出力形態に関して、電流出力形式とすべきか或いは電圧出力形式とすべきかを任意に選択できる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0031】
この発明の他の目的とするところは、ゼロリセット時のリニア出力値を任意の値に設定できる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0032】
この発明の他の目的とするところは、レーザオフ(LD−OFF)入力のアクティブ判定論理を任意に切り替えることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0033】
この発明の他の目的とするところは、電源投入から計測値が確定するまでの期間におけるリニア出力の値を予め設定可能な任意の値にすることができる機能を備えた光学式変位センサを提供することにある。
【0034】
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0035】
【課題を解決するための手段】
第1発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0036】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0037】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0038】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0039】
加えて、表示部には、第1の表示部と第2の表示部とが含まれており、処理装置には、第1の表示部に計測値を表示させた状態で、第2の表示部に計測処理の基礎とされた光量値を表示させる機能が組み込まれている。
【0040】
よく知られているように、受光素子としてPSDやCCDを使用した光学式変位センサにおける計測精度は受光光量に応じて変動する。例えば、PSDを使用した光学式変位センサの場合、一対の素子出力をa,bとし、a+b=Y,a=Xと置くと、計測値はX/Yと表すことができるが、この計測値X/Yの値は分母であるYの値(受光光量値)に応じて変動する。殊に、受光量Yの値が規定値以下の場合には、計測値の精度は著しく低下する。また、光学式変位センサの計測精度は、センサ本体の調整状態が一定であっても、計測対象物側の状況(例えば、表面色、表面性状等)により少なからず変動することが経験的に知られている。
【0041】
第1発明の光学式変位センサによれば、第1の表示部に計測値を表示させた状態で、第2の表示部に計測処理の基礎とされた光量値を表示させるようにしているため、オペレータは第2の表示部に表示される光量値を参照することにより、第1の表示部に表示される計測値の精度(換言すれば、信頼性)をその都度容易に知ることができる。
【0042】
第1発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0043】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0044】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0045】
表示部には、第1の表示部と第2の表示部とが含まれており、処理装置には、第1の表示部に計測値を表示させた状態で、第2の表示部に計測処理の基礎とされた光量値を表示させる機能が組み込まれている。
【0046】
第2発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0047】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0048】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0049】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0050】
加えて、処理装置には、第2の電気コードに含まれる各種入力線の信号状態により定義される現在の入力状態を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0051】
この種の光学式変位センサには、リセット入力、タイミング入力、LD−OFF入力等の様々な強制操作入力が具備されており、それらの入力がオンされたときには、通常と異なる動作状態が出現する。それらの強制操作入力は、第2の電気コードに含まれる専用の入力線を介してPLC等の外部装置から到来するのが通例であるが、センサの取付作業中等にあっては、しばしば、それらの入力線が電源短絡を起こして偽のオン信号が生成されることがある。
【0052】
第2発明の光学式変位センサによれば、第2の電気コードに含まれる各種入力線の信号状態により定義される現在の入力状態を表示部に表示させる機能が組み込まれているため、通常と異なる動作状態となったとき、それが故障に起因するのか、別途その旨の強制操作入力が与えられたことに起因するのかを表示部に表示される情報に基づいて容易に判断することができる。
【0053】
第2発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0054】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0055】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0056】
処理装置には、第2の電気コードに含まれる各種入力線の信号状態により定義される現在の入力状態を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0057】
第3発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0058】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0059】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0060】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0061】
加えて、処理装置には、計測不能に陥ったときには、その原因を特定できるような情報を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0062】
この種の光学式変位センサには、受光量が異常値を示す場合や割り算値(PSD使用センサにおけるX/Y値)が規定範囲外を示す場合等のように、計測不能と判断される場合が存在する。
【0063】
第3発明の光学式変位センサによれば、計測不能に陥ったときには、その原因を特定できるような情報を表示部に表示させる機能が組み込まれているため、そのような計測不能状態が通知された場合には、表示部に表示される情報に基づいて、それがどのような原因で引き起こされたかを容易に知ることができる。
【0064】
第3発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0065】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0066】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0067】
処理装置には、計測不能に陥ったときには、その原因を特定できるような情報を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0068】
第4発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0069】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0070】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0071】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0072】
加えて、処理装置には、設定されたしきい値が有効範囲を外れているときには、その旨の情報を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0073】
この種の光学式変位センサにあっては、計測値をLOW(下限以下),HIGH(上限以上),PASS(適正範囲)のいずれかに振り分けるために、有効範囲の上限値、下限値、上下限値等と言ったように、様々なしきい値の設定が可能である。
【0074】
第4発明の光学式変位センサによれば、設定されたしきい値が有効範囲を外れているときには、その旨の情報を表示部に表示させる機能が組み込まれているため、設定操作に際して、設定されたしきい値がその有効範囲に収まっているか否かを表示部に表示される情報に基づいて容易に知ることができる。
【0075】
第4発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0076】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0077】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0078】
加えて、処理装置には、設定されたしきい値が有効範囲を外れているときには、その旨の情報を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0079】
第5発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有している。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0080】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0081】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0082】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0083】
加えて、操作部には、タイミング指示用の押しボタンが含まれており、処理装置には、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コードに含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が組み込まれている。
【0084】
この種の光学式変位センサには、各種のホールド処理(ピークホールド処理、ボトムホールド処理、ピークtoピークホールド処理等)のトリガのために、タイミング信号の入力が必要とされている。
【0085】
第5発明の光学式変位センサによれば、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コードに含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が組み込まれているため、タイミング指示用の押しボタンの操作よりホールド処理等のトリガとなるタイミング信号を発生することができ、これを利用して机上テスト等を容易に行うことができる。
【0086】
第5発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0087】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0088】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0089】
加えて、操作部には、タイミング指示用の押しボタンが含まれており、処理装置には、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コードに含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が組み込まれている。
【0090】
第6発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0091】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0092】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0093】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0094】
加えて、処理装置には、リニア出力値に関する出力形態を電流出力形式と電圧出力形式とのうちのいずれかに択一的に設定する機能が組み込まれている。
【0095】
この種の光学式の変位センサには、計測値が規定範囲に収まっているか否かを示す二値出力(LOW,HIGH,PASS)のほかに、計測結果のアナログ値を示すリニア出力が存在する。リニア出力の出力形態には、電流出力(例えば、4mA〜20mA)と電圧出力(例えば、−5V〜+5V)とが存在する。それらの出力形態は、ユーザ側の機器仕様に合わせて選択される。
【0096】
第6発明の光学式変位センサによれば、リニア出力値に関する出力形態を電流出力形式と電圧出力形式とのうちのいずれかに択一的に設定する機能が組み込まれているため、電流出力形式とすべきか或いは電圧出力形式とすべきかは、同一の機種における選択操作で実現することができ、その都度リニア出力形式に合った機種を選択する労が省かれ、ユーザの選択自由度が向上する。
【0097】
第6発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0098】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0099】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0100】
加えて、処理装置には、リニア出力値に関する出力形態を電流出力形式と電圧出力形式とのうちのいずれかに択一的に設定する機能が組み込まれている。
【0101】
第7発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。
【0102】
センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0103】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0104】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0105】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0106】
加えて、処理装置には、ゼロリセット時のリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、ゼロリセット入力に応答して表示ゼロに相当するリニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれている。
【0107】
この種の光学式変位センサにあっては、計測値をゼロリセットしたときにおけるリニア出力値は、一般的に、出力範囲の中心値(例えば、出力範囲が4mA〜20mAのとき、ゼロリセット時のリニア出力値は12mA)となるように決められている。
【0108】
第7発明の光学式変位センサによれば、ゼロリセット時のリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、ゼロリセット入力に応答して表示ゼロに相当するリニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれているため、これらの機能を利用することにより、ゼロリセット時におけるリニア出力の値をユーザ側の仕様に合わせて任意に設定することができる。
【0109】
第7発明の光学式変位センサを実現するための信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0110】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0111】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0112】
加えて、処理装置には、ゼロリセット時のリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、ゼロリセット入力に応答して表示ゼロに相当するリニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれている。
【0113】
第8発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0114】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0115】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0116】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0117】
加えて、処理装置には、第2の電気コードに含まれるレーザオフ入力線に対するアクティブ判定論理をHIGH側電位とLOW側電位とに切り替える機能が組み込まれている。
【0118】
この種の光学式変位センサにあっては、メンテナンス時の作業安全等の観点より、強制的に発光素子であるレーザダイオードの発光を停止させ、作業者の目にレーザ光が不用意に照射される危険を防止している。このレーザダイオードの発光停止は、専用のLD−OFF入力線にオン電圧(電源のアクティブ電位)を与えることで行われる。しかし、LD−OFF入力のオンが電源のアクティブ側電位に対応しているため、センサ取付作業時等において、LD−OFF入力線が誤って電源短絡を起こすと、理由なく突然に投光素子であるレーザダイオードが発光を停止してしまい、その原因究明に手間取る。
【0119】
第8発明の光学式変位センサによれば、第2の電気コードに含まれるレーザオフ入力線に対するアクティブ判定論理をHIGH側電位とLOW側電位とに切り替える機能が組み込まれているため、センサ取付作業時等においては、第2の電気コードに含まれるレーザオフ入力線に対するアクティブ判定論理をHIGH側電位からLOW側電位に切り替えておくことにより、LD−OFF入力線が誤って電源短絡を起こすことに起因して、理由なく突然に投光素子であるレーザダイオードが発光を停止する事態を未然に防止できる。
【0120】
第8発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0121】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0122】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0123】
処理装置には、第2の電気コードに含まれるレーザオフ入力線に対するアクティブ判定論理を指定されたHIGH側電位とLOW側電位とに切り替える機能が組み込まれている。
【0124】
第9発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有する。センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されている。
【0125】
センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容されている。
【0126】
信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0127】
信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0128】
加えて、処理装置には、電源投入後、計測値が確定するまでの間におけるリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、電源投入に応答して計測値が確定するまでの間、リニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれている。
【0129】
この種の光学式変位センサにあっては、電源投入から計測値が確定するまでの期間におけるリニア出力値は、不用意な値が出力されないように、既定値に固定されている。このときのリニア出力値は、一般に、出力上限値か出力下限値に決められているため、ユーザ側の機器によっては、電源投入時に異常判定が下される場合がある。
【0130】
第9発明の光学式変位センサによれば、電源投入後、計測値が確定するまでの間におけるリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、電源投入に応答して計測値が確定するまでの間、リニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれているため、ユーザ側で予めプリセット値を適切な値としておくことにより、ユーザ側の機器において、電源投入時に異常判定が下される虞を未然に防止することができる。
【0131】
第9発明の光学式変位センサを実現する信号処理ユニットは、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されている。
【0132】
ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されている。
【0133】
ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている。
【0134】
加えて、処理装置には、電源投入後、計測値が確定するまでの間におけるリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、電源投入に応答して計測値が確定するまでの間、リニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれている。
【0135】
尚、以上説明した光学式変位センサの中には、距離設定型の光電スイッチも含まれることを明記する。
【0136】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な幾つかの実施の一形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0137】
本発明変位センサを構成する信号処理ユニットの外観を示す斜視図が図1に、センサヘッドユニット及び信号処理ユニットの内部構成を示すブロック図が図2にそれぞれ示されている。
【0138】
それらの図から明らかなように、本発明の光学式変位センサは、センサヘッドユニット1と信号処理ユニット2とからなる2つのユニットで構成されている。センサヘッドユニット1は例えば製造ライン上の物品搬送ラインの間近に取り付けられる(図5参照)。一方、信号処理ユニットには例えば工場内の適所に配置された制御盤内などに取り付けられる。
【0139】
センサヘッドユニット1からは1本の電気コード6が引き出される。信号処理ユニット2の一端からは第1の電気コード4が引き出され、他端からは第2の電気コード5が引き出される。センサヘッドユニット1から引き出された電気コード6と信号処理ユニット2から引き出される第1の電気コード4とは適宜なコネクタ4a,6aを介して電気的及び機械的に接続される。
【0140】
センサヘッドユニット1から引き出される電気コード(すなわち、信号処理ユニットから引き出される電気コード4に実質的に同じ)6には、アクティブ側電源線、GND側電源線の他に、投光素子駆動系に対する各種の信号線、受光信号増幅系からの信号線などが含まれている。
【0141】
信号処理ユニット2から引き出される第2の電気コード5には、アクティブ側電源線、GND側電源線の他に、HIGH判定出力線、PASS判定出力線、LOW判定出力線、アクティブ側リニア出力線、GND側リニア出力線、LD−OFF入力線、ゼロリセット入力線、タイミング入力線、リセット入力線等が含まれている。
【0142】
ここで、HIGH判定出力線の論理状態は、計測値が上限しきい値を超えているか否かを示す。PASS判定出力線の論理状態は、計測値が上下限しきい値の範囲に収まっているか否かを示す。LOW判定出力線の論理状態は、計測値が下限しきい値を超えているか否かを示す。
【0143】
アクティブ側リニア出力線には、計測値に応じたリニア出力が現れる。一般に、リニア出力値は、電流出力の場合(例えば、4〜20mA)と、電圧出力の場合(例えば、−5V〜+5V)とがある。後に詳細に説明するように、本発明にあっては、リニア出力値に関する出力形態を電流出力形式と電圧出力形式とのうちの何れかに択一的に設定する機能が組み込まれている。
【0144】
LD−OFF入力線の論理状態が一般にはアクティブ側電源電位のとき、センサヘッドユニット1に内蔵されるレーザダイオード(投光素子)の発光が停止状態となる。従って、このLD−OFF入力線を使用して、レーザダイオードの発光を強制的に停止させることができる。後に詳細に説明するように、この発明にあっては、第2の電気コード5に含まれるレーザオフ(LD−OFF)入力線に対するアクティブ判定論理を指定されたHIGH側電位とLOW側電位とに切り替える機能が組み込まれている。
【0145】
ゼロリセット入力線の論理状態はその継続時間に応じて様々な意味を有する。すなわち、アクティブ側電位にある継続時間が規定の上下限値の範囲に収まっているとき、ゼロリセット動作が実行され、以後、ゼロリセット状態が保持される。アクティブ側電位にある継続時間が規定の上限値を超えているとき、それまでのゼロリセット状態は解除される。アクティブ側電位にある継続時間が規定の下限値を超えているとき、そのような入力は無視される。従って、このゼロリセット入力線を使用して、ゼロリセット動作又はゼロリセット解除動作を行わせることができる。
【0146】
タイミング入力線、リセット入力線の論理状態についても、その継続時間に応じて適宜の意味を有する。すなわち、タイミング入力線の論理状態がパルス状に変化したとき、前方エッジのタイミングにて、そのとき選択されているモードに従った所定動作(例えば、ピークホールド動作、ボトムホールド動作、ピークtoピークホールド動作等)にトリガがかかる。
【0147】
ゼロリセット入力線、タイミング入力線、リセット入力線を含む各種入力線に関しては、本発明にあっては、各種入力線の信号状態により定義される現在の入力状態を表示部に表示させる機能が組み込まれている。
【0148】
センサヘッドユニット1を構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオード102を駆動するための駆動回路101を含む投光用電気回路と、投光素子102からの光を検出対象物3へ向けて照射する投光レンズ103等を含む投光光学系と、検出対象物3からの反射光を集光する受光レンズ104等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子105を含む受光用電気回路とが収容される。なお、図示例では、投光素子102としてはレーザダイオードが使用され、受光素子105としてはPSDが使用されている。
【0149】
更に、受光用電気回路には、受光素子105を構成するPSDの一対の出力a,bに対応して、a側に関しては増幅器106と増幅器108とが、またb側については、増幅器107と109とが内蔵されている。ここで、増幅器109は、a側の増幅器106の出力とb側の増幅器107の出力との加算動作を行う。そこで、説明の便宜のために、a側の増幅器108の出力をX、b側の増幅器109の出力をYと称する。その結果、出力Xはaに比例し、出力Yはa+bに比例する。それらの比例定数は実際には僅かに非線形である。
【0150】
信号処理ユニット2を構成するケース内には、第1の電気コード4を介して、センサヘッドユニット1から到来する受光信号を増幅する増幅器201,202,203,204と、増幅出力をサンプルホールドするサンプルホールド回路205,206と、サンプルホールドされた値をA/D変換するA/D変換器207,208と、A/D変換出力に基づいて規定の演算を実行して、HIGH判定出力信号、PASS判定出力信号、LOW判定出力信号、リニア出力などを生成すると共に、第2の電気コード5を介して、PLCやディスプレイパネル装置などから到来するLD−OFF入力、ゼロリセット入力、タイミング入力、リセット入力などに対応する規定処理を実行する処理装置としてのCPU209が内蔵されている。CPU209は、マイクロプロセッサを主体として構成されている。なお、このCPU209は、センサヘッドユニット1に対して、レーザビームの発光タイミング指示なども司る。
【0151】
CPU209にて生成されたHIGH判定出力、PASS判定出力、LOW判定出力、リニア出力などは、出力回路210を介して第2の電気コード5へと送り出される。電流出力形式と電圧出力形式とに切り替え可能な出力回路の詳細を示すブロック図が図3に示されている。同図に示されるように、この出力回路210は、CPU209から到来するデジタルデータをD/A変換するD/A変換器210aと、D/A変換器210aの出力値に対応する電流出力信号を生成する電流出力回路210bと、D/A変換器210aの出力値に対応する電圧出力信号を生成する電圧出力回路210cと、電圧出力回路210bからの信号と電圧出力回路210cからの信号とのいずれかをCPUからの指令に応じて選択する切替スイッチ210dとを含んでいる。そのため、CPU209側では、リニア出力を演算してデジタルデータで出力すると同時に、切替スイッチ210dを適宜に切り替え制御することによって、所望のリニア出力を、電流出力形式でも或いは電圧出力形式でも任意に出力させることが可能となっている。
【0152】
第2の電気コード5を介して到来するLD−OFF入力、ゼロリセット入力、タイミング入力、リセット入力などは、入力回路211を介してCPU209に取り込まれる。
【0153】
図1に示されるように、信号処理ユニット2を構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部23と、各種の操作指令などを与えるための操作部24とが配置されている。表示部23には、第1の表示部23aと第2の表示部23bとが設けられている。表示部の詳細を示す説明図が図4に示されている。同図に示されるように、メイン表示器23a並びにサブ表示器23bは、いずれも5桁の7セグメント表示器で構成されている。そのため、各桁の7セグメントのいずれかを適宜にアクティブとすることによって、数値並びに幾つかのアルファベットの小文字を表示させることが可能とされている。表示態様の詳細については、後に説明する。以下、第1の表示部23aを構成する5桁の7セグメント表示器をメイン表示器23aと、また同様に第2の表示部23bを構成する5桁の7セグメント表示器をサブ表示器23bと称する。
【0154】
一方、操作部24には、表示器23a、23bの桁指定や各桁のインクリメントまたはデクリメントを指示するための4方向シフトキー24b,24c,24d,24eと、本発明に関連して新たに設けられたタイミング指示用の押しボタン24aが設けられている。この押しボタン24aの機能については後に詳細に説明する。
【0155】
光学式変位センサを使用した計測の一例を示す説明図が図5に示されている。同図に示されるように、センサヘッドユニット1は、検出対象物3が搬送される搬送ラインの上部に取り付けられる。図では、センサヘッドユニット1から垂直下向きにレーザビームが投光される。その反射光は、斜め上の位置から、センサヘッドユニット1に取り込まれる。こうすることによって、光切断法乃至は三角測距の原理で、検出対象物3までの距離が測定可能となる。測定された距離Lは、検出対象物3の上面高さにも相当する。レーザビームの照射は周期的にパルス状に行われる。レーザビーム照射のたびに得られた計測値は、適当な個数時系列的に信号処理ユニット2に蓄えられる。これら複数の計測値データを移動平均化処理することで、安定的に計測値を得ることができる。計測処理の詳細については後に詳細に説明する。
【0156】
図5の例では、センサヘッドユニット1と検出対象物3との距離Lに関して、しきい値(Lth)、最大値(Lmax)、最小値(Lmin)が示されている。後述する判定処理においては、それらの基準値を用いて、逐次計測される計測値Lに関して、様々な大小判定、さらにはピークホールド処理、ボトムホールド処理、ピークtoピークホールド処理などが実行される。
【0157】
次に、信号処理ユニット2のCPU209が実行する処理のゼネラルフローチャートが図6に示されている。このフローチャートを参照しながら、まず、信号処理ユニット2を構成するCPU209の動作を概略的に説明する。
【0158】
CPU209では、制御信号CONTを介して、センサヘッドユニット1内のLD用駆動回路(APC付)101を適宜に制御することによって、発光素子102を構成するレーザダイオードを周期的にパルス点灯させる。すると、受光素子105を構成するPSDの一対の出力a,bが生成され、さらに増幅器106〜109の作用で、計測基礎データX,Yが求められる。これらの計測基礎データX,Yは、電気コード6,4を介して、信号処理ユニット2へと送られる。以上の処理が、発光素子102のパルス点灯のたびに繰り返される。
【0159】
図6のフローチャートに移って、AD変換処理(ステップ601)では、サンプルホールド回路205,206及びA/D変換器207,208を介してAD変換処理が行われ、AD変換された計測基礎データX,YはCPU209に取り込まれる。
【0160】
続くオフセット減算処理(ステップ602)では、前回の計測の際の残存レベル除去のためにオフセット減算処理が行われ、これにより残存レベルの除去された計測基礎データXc,Ycが求められる(ステップ602)。
【0161】
続く受光量ゲイン調整処理(ステップ603)では、増幅器201〜204のゲインを2段に切り替えることによって、CPU209に取り込まれるべきデータの値を規定の許容範囲内に収める処理が実行される。すなわち、計測基礎データXc,Ycの値が既定値よりも小さい場合には増幅器201〜204のゲインを大きく設定し、逆に計測基礎データXc,Ycの値が既定値よりも大きい場合には、増幅器201〜204のゲインを小さく設定する。
【0162】
続く折れ線近似並びに受光レベル平均化処理(ステップ604)では、基準ワークに基づいて求められた距離の異なる複数の計測データに基づいて、折れ線近似処理を実行することにより、光学系の特性に起因する非直線歪みの修正が行われ、これにより歪みの除去された計測データdhが求められる。さらに、計測基礎データY(=a+b)の複数回分の平均化処理を実行することによって、受光レベル平均値pが求められる。ここで、求められた受光レベル平均値pとそのとき得られる計測値の精度との間には密接な相関が見られる。殊に、受光レベル平均値pが既定値よりも小さいと、計測精度が著しく低下し、計測不能と判断される。計測不能と判断された場合、エラー処理が実行され、その旨がオペレータに通知される(ステップ605)。
【0163】
続く平均化処理(ステップ606)では、折れ線近似処理により修正された計測データdhの複数回分の平均化処理を実行することによって、計測値の平均値d1が求められる。こうして求められた平均値d1は、その時点における計測値、すなわちセンサヘッドと検出対象物との距離Lに相当する。
【0164】
続く相互演算処理(ステップ607)、微分処理(ステップ608)、ホールド処理(ステップ610)は、通常動作において必ずしも必須のものではない。そのため簡単に説明する。
【0165】
相互演算処理(ステップ607)では、相隣接する2台の変位センサを用いて計測処理を行うような場合、それらセンサ間で計測データをやり取りすることによって、各々のビームが照射する2点間の段差の計測が行われる。
【0166】
微分処理(ステップ608)では、相前後する計測値の差をとることによって、検出対象物上の溝や段部の位置に相当するタイミング信号の生成などが行われる。こうして得られたタイミング信号は、各種ホールド処理などの際のトリガとして使用される。
【0167】
続くホールド処理(ステップ610)では、外部から与えられるタイミング入力に応答して、その時点における計測値をホールドする処理が実行される。ホールドされる計測値の種類としては、ピークホールド値、ボトムホールド値、ピークtoピークホールド値等が挙げられる。
【0168】
タイミング入力処理(ステップ609)は、外部から与えられたタイミング信号を取り込むための処理であり、後に詳細に説明するように、本発明にあっては、第2の電気コード5に含まれるタイミング入力線からのみならず、操作部に備えられた押しボタン24aの操作で生成されたタイミング信号についても取り込み可能なように工夫が施されている。
【0169】
レーザオフ(LD−OFF)入力処理(ステップ611)は、LD−OFF入力信号を取り込むための処理であり、後に詳細に説明するように、本発明にあっては、LD−OFF入力信号のアクティブ判定論理を“H”と“L”とに適宜切り替えることが可能なように工夫が施されている。
【0170】
リセット入力処理(ステップ612)は、リセット入力信号を外部から取り込むための処理である。
【0171】
それらLD−OFF入力信号並びにリセット入力信号が外部から取り込まれた場合、それらがアクティブと判定されれば、規定の動作に従ってLD−OFF処理並びにリセット処理が実行される。
【0172】
平均化処理(ステップ606)、相互演算処理(ステップ607)、微分処理(ステップ608)及びホールド処理(ステップ610)を経て最終計測値d4が決定されたならば、この最終計測値d4に基づいて、判定出力処理、リニア出力処理、各種の表示処理などが実行される。
【0173】
すなわち、決定された最終計測値d4は、設定状態毎に計測値から表示値へと変換する処理(ステップ617)を経て、表示値に変換されたのち、メインデジタル表示処理(ステップ619)を経て、メイン表示器23aに表示される。
【0174】
なお、ゼロリセット入力処理(ステップ618)は、ゼロリセット入力信号を外部から取り込むための処理であり、後に詳細に説明するように、本発明にあっては、ゼロリセット時におけるリニア出力の値を任意の値に設定することが可能な工夫が施されている。
【0175】
よく知られているように、ゼロリセット入力処理(ステップ618)によってゼロリセットが受け付けられると、その時点の計測値に対応する表示値は0に設定される。以後、ゼロリセット時の計測値を基準として、計測値から表示値への変換が行われる。
【0176】
計測値から表示値への変換処理(ステップ617)によって得られた表示値は、しきい値との比較処理(ステップ621)を経て、大小比較された後、判定出力処理(ステップ622)を経て、判定出力が生成される。この判定出力は、第2の電気コード5に含まれるHIGH、PASS、LOWの各判定出力線へと送り出される。
【0177】
しきい値表示(入力)処理(ステップ620)は、しきい値入力を外部から取り込むための処理であり、後に詳細に説明するように、本発明にあっては、入力されたしきい値が有効範囲に収まっているか否かを判定し、その旨の出力乃至表示を行うための工夫が施されている。
【0178】
一方、最終計測値d4は、設定状態毎に、計測値からリニア出力値へと変換する処理(ステップ613)を経て、リニア出力値に変換される。こうして変換により得られたリニア出力値は、リニア出力処理(ステップ614)を経て、外部へ送出される。具体的には、リニア出力値は、第2の電気コード5に含まれるリニア出力ラインへと送り出される。後に詳細に説明するように、本発明にあっては、このリニア出力値を、電流出力形式と電圧出力形式とのいずれでも行えるような工夫が施されている。
【0179】
また、変換処理(ステップ613)で得られたリニア出力値は、各種データ変換処理(615)を経て、表示用データに変換された後、サブデジタル表示処理(ステップ616)を経て、サブ表示器23bに表示される。後に詳細に説明するように、本発明にあっては、メイン表示器23aに計測値を表示させた状態において、サブ表示器23bに、その時点の計測精度を表す受光量データを表示できるように工夫が施されている。
【0180】
次に、以上説明した全体の流れを背景として、第1発明〜第9発明の要部を図7以下のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0181】
第1発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図7に示されている。同図において処理が開始されると、AD変換処理(ステップ701)が実行されて、計測基礎データX,Yの取り込みが行われる。ここで、それら基礎データX,Yのうちで、データYはその時点の受光量を反映している。
【0182】
続くオフセット減算処理(ステップ702)では、前回の計測時における残存成分を除去するためにオフセット減算処理が行われ、正しい信号成分であるデータXc,Ycが求められる。
【0183】
続く受光量ゲイン調整処理(ステップ703)では、先ほどより説明のように、オフセット減算処理(ステップ702)を経て得られたデータXc、Ycに基づいて、それらのデータの値がCPUに設定された入力許容範囲に収まっているかどうかの判断が行われ、その判断結果に応じて、増幅器201〜204のゲイン調整を行うことによって、入力データレンジの適正化が図られる。
【0184】
その後、データXc,Ycを用いて割り算処理(Xc/Yc)を行うことにより、計測値である距離値データが求められ(ステップ704)、以後ゼネラルフローチャートに示した平均化処理(ステップ606)、相互演算処理(ステップ607)、微分処理(ステップ608)、ホールド処理(ステップ610)、計測値/表示値変換処理(ステップ617)及びメインデジタル表示処理(ステップ619)などを経て、計測値である距離値データはメイン表示器23aに表示される。
【0185】
これと同時に、受光量ゲイン調整処理(ステップ703)より右方向へ分岐した一連の処理(ステップ706〜709)が実質的に並列的に実行される。
【0186】
すなわち、まず最初に、計測基礎データXc,YcのうちでデータYcのみの抽出が行われ(ステップ706)、続いて得られたデータYcに対して、各ゲインに応じた係数を設定し、これをYcに乗算する処理が実行される(ステップ707)。この乗算処理(ステップ707)は、受光量が変動し、これに応じて自動的にゲイン調整が行われた場合であっても、常にその時点の実際の光量値を検出可能とするものである。すなわち、先に説明したように、CPU209の前段には、可変ゲインの増幅器201〜204が介在され、これらの増幅器201〜204のゲインを、実際の受光光量に応じて増減することで、CPU209が常に最適な入力レンジを確保できるようになされているため、先ほどの乗算処理(ステップ707)が存在しないと、CPU209が実際の受光光量を正確に把握することができない。そのため、ゲイン調整を行ったならば、各ゲインに応じた係数を設定し、これをCPU209が取り込んでいるゲイン調整後のデータYcに乗算して、元の受光光量に対応した値にデータYcを戻すことによって、ゲインが変化しても連続した受光量レベルが得られるように工夫をしているのである。
【0187】
続く平均化処理(ステップ708)では、こうして得られた受光量レベルp(=Yc)を複数回平均化処理することによって、受光量平均値paveを求める。こうして得られた受光量平均値paveは、最終的に、サブ表示器23bにデジタル表示される。
【0188】
以上の構成によれば、計測基礎データXc,Ycに基づいて得られた計測値がメイン表示器23aにデジタル表示される一方、同時にサブ表示器23bには、光量データが表示され、この光量データは計測値の精度を代表する性質を有するため、それに基づいて、計測値の表示制度乃至信頼性をユーザは簡単に知ることができる。
【0189】
すなわち、サブ表示器23bに表示される光量データの値が規定値よりも低ければ、メイン表示器23aにデジタル表示される距離値データは精度が悪いものと判定できるし、光量データが極端に小さい場合には、計測不能と判定することもできる。
【0190】
なお、以上の実施例では、独立した2個の表示器であるメイン表示器23a,23bを設けて、距離値データの表示と光量データの表示とを同時に行ったが、要は2個のデータが同時に表示できる構成であればよい。従って、表示部の構成としては、第1及び第2の2つの表示部を有すればよいのであって、液晶パネル上に画像として2個のデータが表示できるような構成を採用することも可能である。
【0191】
加えて、光量データの表示に関しては、光量データに相当する数値をそのまま表示してもよいが、さらに適当なしきい値を設定して、光量データの大中小3段階の判定を行うなどすれば、適正光量値を知らずとも、ユーザはそれらの表示に基づいて、距離値データの信頼性を容易に把握することができる。
【0192】
更に、光量データの表示については、予め適正なしきい値を設定しておき、距離値データの精度が良好であるか否かを直接に表示するようにしてもよいであろう。
【0193】
このように、第1の発明においては、表示部23に第1の表示部23aと第2の表示部23bとを設ける一方、処理装置であるCPU209には、第1の表示部23aに計測値を表示させた状態で、第2の表示部23bに計測処理の基礎とされた光量値を表示させる機能を組み込んだことにより、第1の表示部23aに表示された計測値の精度を、第2の表示部23bに表示された光量値を介して容易に把握できるという効果を有する。
【0194】
加えて、この実施形態にあっては、データ入力段に可変ゲイン増幅器を備えて、入力レンジの自動適正化を図りつつも、各ゲインに応じた係数を設定してこれを受光量データYcに乗算するという構成を採用しているため、ゲインが変化しても連続した受光量レベルが得られるという特有の効果を有する。
【0195】
次に、第2発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図8に示されている。同図において、処理が開始されると、第1発明の場合と同様にして、AD変換処理(ステップ801)、オフセット減算処理(ステップ802)並びに受光量ゲイン調整処理ステップ803)が順次実行される。その後、補正後の計測基礎データXc,Ycを用いて割り算処理(Xc/Yc)により、計測値の算出が行われる(ステップ804)。
【0196】
一方、図2に示されるように、第2の電気コード5には、LD−OFF入力線、ゼロリセット入力線、タイミング入力線、リセット入力線等の入力線が含まれており、それらがアクティブとなると、各種入力処理(ステップ805)が実行されて、それらの入力種別に応じて、様々な処理が実施される(ステップ806)。その結果、それら入力が到来すると、センサの動作は、通常の動作とは異なる動作状態となる。メンテナンス作業や据付作業等で、第2の電気コード5が信号線剥き出しの状態となっていると、それらがアクティブ側電源端子と短絡するなどによって、意図しない入力アクティブ状態が起こる。すると、LD−OFF入力であれば、突然にレーザダイオードの発光が停止するし、ゼロリセット入力であれば、表示値が突然に0となり、あたかもセンサが故障したかの誤解を作業員に与える。
【0197】
しかしながら、本発明にあっては、このように強制操作入力によって、センサの動作が通常と異なる動作状態となると、メインデジタル表示器23aには通常通り距離値データが表示される一方(ステップ807)、サブデジタル表示器23bにはその時の状態に対応する入力状態が表示される(ステップ808)。この入力状態としては、LD−OFF入力状態、ゼロリセット入力状態、タイミング入力状態、リセット入力状態などが挙げられる。具体的な表示形態としては、7セグメント表示器を構成する各セグメントを適宜選択して駆動することによって、数値とアルファベット小文字の組み合わせにより、それら入力状態の表示を行うことができるであろう。
【0198】
このように、第2発明にあっては、第2の電気コード5に含まれる各種入力線(LD−OFF入力線、ゼロリセット入力線、タイミング入力線、リセット入力線等)の信号状態により定義される現在の入力状態を表示部であるサブ表示器23bに表示させる機能が組み込まれているため、据付やメンテナンス作業などで、第2の電気コード5に含まれる入力信号線が電源短絡を来したような場合であっても、サブ表示器23b上の表示内容により、それがセンサの故障でないことを容易に理解することができる。
【0199】
加えて、この実施形態においては、メイン表示器23aには通常通り計測値である距離値データを表示させつつも、サブ表示器23bにおいて入力状態の表示を行うようにしているため、メイン表示器23aの表示内容が突然にゼロリセットされたような場合に、その理由が誤って電源短絡によりゼロリセットがかかったことを確実にできるなどの実施形態特有の作用効果を有するものである。
【0200】
次に、第3発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図9に示されている。同図において処理が開始されると、第1発明の場合と同様にして、AD変換処理(ステップ901)、オフセット減算処理(ステップ902)、及び受光量ゲイン調整処理(ステップ903)が順次実行される。
【0201】
その後、修正後の計測基礎データXc,Ycを用いて割り算処理(Xc/Yc)を実行することで、計測値が算出される。さらに、算出された計測値は、先の発明と同様にして、メイン表示器23aにデジタル表示される(ステップ905)。
【0202】
一方、図中受光ゲイン調整処理(ステップ903)から右へ分岐して示されているように、上述の計測並びに表示処理と平行して、エラー判断処理(ステップ906)並びにエラー状態の表示処理(ステップ907)などが並行して実行される。
【0203】
すなわち、エラー判断処理(ステップ906)では、データYcと基準値との比較により、受光量異常が判定される。また、算出処理(ステップ904)で得られた割り算値Xc/Ycと上下限基準値との比較により、割り算値が範囲内である旨の異常が判定される。
【0204】
このように、エラー判断が行われた結果、受光量異常あるいは割り算値範囲外異常との判断が行われると(ステップ906)、そのエラーに応じた処理が実施される(ステップ908)。
【0205】
同時に、サブ表示器23bには、エラー状態の表示が行われる。このエラー状態の表示は、エラーの原因を究明するに役立つような内容を有する。この実施形態においては、7セグメント表示器の各桁セグメントを適宜に駆動することによって、受光量飽和の場合には『E−brt』、受光量不足の場合には『E−drk』、割り算レベル範囲外の場合には『E−LvL』なる表示が行われる。
【0206】
オペレータはこれらの表示に基づき、何らかのエラー表示などが行われた場合には、その原因が受光量飽和、受光量不足、割り算レベル範囲外などのいずれであるかを容易に知ることができる。すなわち、従前エラー表示のみでは、その原因がなかなか不明であったものが、本発明のデジタル表示内容によれば、その原因が直ちに判別可能となるのである。
【0207】
このように第3発明においては、計測不能に陥ったときには、その原因を特定できるような情報を表示部であるサブ表示器23bに表示させる機能が組み込まれているため、計測不能な状態が生じた場合、サブ表示器23bの表示内容に基づき、その原因を直ちに特定できるという効果を有する。
【0208】
加えて、この実施形態にあっては、メイン表示器23aに計測時データを表示させつつも、サブ表示器23bにはエラー原因を表示させるようにしているため、メイン表示器23aの表示データが異常値を示すような場合、これと隣接して並べられたサブ表示器23bの表示内容によって、その原因を直ちに究明できるという格別の効果を有する。
【0209】
次に、第4発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図10に示されている。同図において処理が開始されると、最終計測値d4に基づき、計測値から表示値への変換処理が実行される(ステップ1001)。
【0210】
続いて、接続されたセンサヘッドの距離情報から、しきい値有効範囲を演算により求める処理が実行される(ステップ1002)。この処理のためには、図2には図示されていないが、センサヘッドユニット1内には、その機種や測定距離レンジに固有なデータを格納されたPROMが内蔵されており、このPROMのデータは、電気コード6,4を経由して、信号処理ユニット2のCPU209が任意に参照可能に構成されている。そのため、ステップ1002では、この固有データを格納したPROMの内容を参照することによって、接続されたセンサヘッドの距離情報から、しきい値有効範囲を演算により求めるのである。
【0211】
こうして求められたしきい値有効範囲は、適宜なデジタル表示器(例えばサブ表示器23bなど)にデジタル表示させることもできる(ステップ1005)。
【0212】
続くしきい値と計測値との比較処理(ステップ1003)では、しきい値設定処理(ステップ1008)にて設定されたしきい値と計測値との比較により、大中小の判定処理が実行される(ステップ1003)。
【0213】
こうして得られたHIGH、PASS、LOWの各判定出力は、判定出力処理(ステップ1004)によって、第2の電気コード5に含まれるHIGH、PASS、LOWの各判定出力線へと送り出される。一方、判定処理に必要なしきい値の設定のためには、オペレータは、任意のしきい値を所定操作で入力することができる。例えば操作部のキー操作によって任意のしきい値が入力されると、しきい値表示(入力)処理(ステップ1006)が実行されて、しきい値データがCPUに取り込まれる。この取り込まれたしきい値データは、従前とは異なり、直ちにそのまましきい値として採用されることはない。
【0214】
すなわち、入力されたしきい値は、判定処理(ステップ1007)において、有効範囲に収まっているかどうかの判定が行われる。ここで有効範囲から外れていると判定されると(ステップ1007NO)、例えばサブ表示器23bには。、しきい値範囲外エラー表示処理(ステップ1009)が実行されて、その旨の表示が行われる。この表示を参照することによって、オペレータはしきい値の設定ミスを直ちに知ることができる。
【0215】
一方、入力されたしきい値が有効範囲に収まっていれば(ステップ1007YES)、直ちに従前通りのしきい値設定処理(ステップ1008)が実行されて、入力されたしきい値は設定値として記憶され、以後先ほど説明した比較処理(ステップ1003)に供される。
【0216】
このように、第4発明にあっては、設定されたしきい値が有効範囲を外れているときには、その旨の情報を表示部に表示させる機能がCPU209に組み込まれているため、オペレータは任意のしきい値を入力した場合であっても、その入力値がしきい値として適正なものであるか否かをサブ表示器23bの表示を介して容易に認識することができ、いちいちセンサヘッドユニット1の仕様書等を読んで有効しきい値範囲を理解せずとも、この種のしきい値設定操作を簡便に行うことができる。
【0217】
加えて、この実施形態にあっては、判断基準となる有効範囲を、そのとき接続されているセンサヘッドユニット1内のPROMから自動的に読み出すように構成しているため、オペレータの側で有効範囲を教示する必要がなく、その分操作が一層簡便化されているという格別の効果を有する。
【0218】
なお、以上の実施形態においては、センサヘッドユニット1から読み出したデータに基づき有効範囲を演算により求めたが、本発明はこれに限定されず、別途操作部の適宜な操作によって、有効範囲それ自体をマニュアルで教示するようにしてもよい。
【0219】
第5発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図11に示されている。同図において処理が開始されると、先ほど説明した微分処理(ステップ1101)が実行された後、ホールド処理(ステップ1102)が続いて実行される。このホールド処理(ステップ1102)では、先に説明したように、ピークホールド処理、ボトムホールド処理、ピークtoピークホールド処理などの種々のホールド処理が実行される。これらのホールド処理は、所定のタイミング入力信号の到来をトリガとして実行される。従前、タイミング入力信号としては、第2の電気コード5に含まれるタイミング入力線からのものに限られていた。すると、タイミング入力信号の操作は、第2の電気コード5の先に接続されたPLCやディスプレイパネル装置などを介して行わねばならず、設計段階における机上テスト等には極めて不便であった。
【0220】
すなわち、タイミング入力線による入力処理(ステップ1103)が実行されると、第2の電気コード5に含まれるタイミング入力線からタイミング入力信号の取り込みが行われ、その後タイミング入力信号によるサンプリングとホールド処理が実行される(ステップ1105)。
【0221】
これに加えて、本発明にあっては、タイミング入力ボタンによる入力処理(ステップ1104)が新たに設けられている。このタイミング入力ボタンによる入力処理(ステップ1104)では、図1の外観図に示される押しボタン24aの操作に応答して、タイミング入力信号の取り込みが行われる。この取り込まれたタイミング信号は、タイミング入力線による入力処理(ステップ1103)によって取り込まれたタイミング入力信号とほぼ等価のものとされている。そのため、タイミング入力信号によるサンプリングとホールド処理(ステップ1105)にあっては、2つの処理(ステップ1103,1104)のいずれが実行した場合にあっても、それにより得られたタイミング入力信号によってサンプリングとホールド処理を行うこととなる。
【0222】
このように第5発明にあっては、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コード5に含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が処理装置であるCPU209に組み込まれているため、机上においてホールド処理を実行させたいような場合には、第2の電気コード5に含まれるタイミング入力線を介することなく、操作部24に含まれる押しボタン24aの操作によって、タイミング入力信号を生成し、これに基づき任意のホールド処理を机上で実行させることができる。
【0223】
次に、第6発明を実施するためのハードウェア構成の一例が図3に示されている。すなわち、この図3には、電流出力形式と電圧出力形式とに切り替え可能な出力回路の詳細を示すブロック図が示されている。
【0224】
先に説明したように、この回路においては、D/A変換器210aの出力側に、2個の出力回路210b及び210cが並列的に設けられている。
【0225】
一方の出力回路である電流出力回路210bは、D/A変換器210aから出力されるリニア出力データに応答して、電流出力形式のリニア出力信号を生成する。他方の出力回路である電圧出力回路210cは、D/A変換器210aから出力されるリニア出力データに応答して、電圧出力形式のリニア出力信号を生成する。
【0226】
切替スイッチ210dは、CPU209から切り替え制御され、電流出力回路210bから出力される電流出力形式のリニア出力信号と、電圧出力回路210cから出力される電圧出力形式のリニア出力信号を択一的に出力する。こうして出力されたリニア出力信号は、第2の電気コード5に含まれるリニア出力線へ送り出される。
【0227】
一方、図示しないが、CPU209側には、操作部24における所定のキー操作に応答して、切替スイッチ210dを電流出力回路210b側と電圧出力回路210c側とに切り替える切替機能が組み込まれている。
【0228】
このように第6発明によれば、リニア出力値に関する出力形態を電流出力形式と電圧出力形式とのうちのいずれかに択一的に設定する機能が処理装置であるCPU209に組み込まれているため、従前の製品のように、ユーザ側の入力形式に合わせて、そのような出力形式を有する製品機種を選択する煩わしさがなく、同一の機種のままで、ユーザ側のリニア出力値に関する入力形態に合わせて、自在に適用することが可能となる。
【0229】
なお、図3の実施形態においては、切替スイッチ210dを設けて、電圧出力形式と電流出力形式とを択一的に選択可能としたが、もちろん切替スイッチ210dを設けず、電流出力及び電圧出力それぞれに専用のリニア出力端子を設けてもよい。
【0230】
次に、第7発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図12に示されている。
【0231】
この例にあっては、新たにリニア出力レベル設定モードが設けられる。このリニア出力レベル設定モードにおいては、任意の距離値に対する出力値を決定する。決定のための操作は、操作部24に設けられた4方向シフトキー24b〜24eを使用して行うことができる。
【0232】
より具体的には、2つの距離値とそれら距離値にそれぞれ対応するリニア出力値を決定することにより、距離値の変動とこれと対応する出力値の変動との関係を設定することができる。すなわち、まずMES1(距離値1)=OUT1(出力値1)として、第1の距離値と第1の出力値との関係を設定し、次いでMES2(距離値2)=OUT2(出力値2)として、第2の距離値と第2の出力値の関係を設定する。
【0233】
その後、最終計測値d4の決定処理(ステップ1202)に続いて、設定数値参照処理(ステップ1203)が実行され、リニア出力レベル設定モードで設定された距離値と出力値との関係が参照される。
【0234】
その後、次式に従って、計測値リニア出力値変換処理が実行される(ステップ1204)。
OUTPUT=α×(d4−MES1)+OUT1 …(1)
α=(OUT1−OUT2)/(MES1−MES2) …(2)
【0235】
その後、変換処理(ステップ1204)で得られた値は、リニア出力処理(ステップ1205)を経て、外部へ送出される。こうして得られたリニア出力値は、第2の電気コード5に含まれるリニア出力線へと送り出されるのは従前の通りである。
【0236】
従って、ゼロリセット時の電圧を決めたい場合には、
MES1=00.000 …(3)
OUT1=ゼロリセット時の電圧 …(4)
として決めれば良いことが理解されるであろう。
【0237】
このように第7発明にあっては、ゼロリセット時のリニア出力値を指定された値にプリセットする機能とゼロリセット入力に応答して表示0に相当するリニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが処理装置であるCPUに組み込まれているため、従前の製品のように、ゼロリセット時のリニア出力値が出力範囲の中心に固定されることがなくなり、ユーザ側の事情に合わせて任意のリニア出力値をゼロリセット値のリニア出力値として定めることが可能となる。
【0238】
なお、この実施形態においては、任意の2つの距離値とそれぞれに対応する出力値とを決定することで距離値の変化と出力値の変化との関係を設定したが、もちろん1つの距離値とその時点における出力値の変化率で両者の関係を設定することができることはもちろんである。
【0239】
次に、第8発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図13に示されている。
【0240】
同図において、処理が開始されると、LD−OFF入力検知処理(ステップ1301)が実行される。この時、LD−OFF入力が検知されると、続いてレーザダイオード発光停止処理(ステップ1302)が実行されて、投光素子102であるレーザダイオードの発光が停止される。これにより、メンテナンス作業や据付作業の最中に、不用意にレーザ光が作業員の目を射抜くことで、作業員にダメージを与える虞が防止される。
【0241】
続いて、リニア出力並びに判定出力はいずれも非測定時の処理へと切り替えられ(ステップ1303)、以後LD−OFF入力の解除待ちの状態となる(ステップ1304)。
【0242】
ところで、レーザダイオード発光停止処理(ステップ1302)のトリガとなるLD−OFF入力処理(ステップ1305)は、従前より“H”アクティブとされるのが通例であった。そのため、メンテナンス作業や据付作業中に、第2の電気コードの一端が開放され、LD−OFF入力線が電源短絡を起こすと、作業員が何もしていないのに、突然レーザダイオードの発光が停止されて、故障と誤認される虞があった。
【0243】
これに対して、本発明にあっては、LD−OFF入力のアクティブに相当する論理状態を“H”または“L”のいずれにも設定可能なプリセット処理が組み込まれている。すなわち、図示しないが、操作部24の所定のキー操作が行われると、CPU209に組み込まれた図示しないアクティブ“設定フラグF”の内容は“H”または“L”のいずれかに設定される。アクティブ“設定フラグF”がアクティブHに設定されていると、LD−OFF入力として“H”が入力された場合に限り(ステップ1305)、LD−OFF入力検知処理(ステップ1301)においては、入力ありとの判定が行われ、LD−OFF入力が“L”の状態では、通常計測処理が実行される(ステップ1308)。
【0244】
これに対して、アクティブ“設定フラグF”がアクティブLに設定されていると(ステップ1309)、LD−OFF入力として“L”が入力された場合に限り、LD−OFF入力検知処理(ステップ1301)では、入力ありとの判断がなされ、LD−OFF入力が“H”の場合には、通常計測処理が実行される(ステップ1310)。
【0245】
このように、第8発明にあっては、第2の電気コード5に含まれるレーザオフ入力線に対するアクティブ判定論理をHIGH側電位とLOW側電位とに切り替える機能が処理装置であるCPU209に組み込まれているため、その切替状態がアクティブ“H”設定であるか(ステップ1307)又はアクティブ“L”設定であるか(ステップ1309)に応じて、LD−OFF入力検知処理(ステップ1301)がアクティブと認識する論理極性が反転する。これを利用すると、例えば、通常運転時においては、アクティブ“H”設定とすることによって、実際にLD−OFF入力線に信号が到来したときに限り、LD−OFF動作を実行させることができる。一方、アクティブ判定論理をアクティブ“L”判定と設定しておけば(ステップ1309)、メンテナンス時や据付作業等において、誤ってLD−OFF入力線が電源短絡を起こした場合にも、レーザダイオード発光停止処理が実行されることはなくなり、不用意にレーザダイオードの発光が停止するといった事態を未然に防止することができる。
【0246】
次に、第9発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートが図14に示されている。
【0247】
同図において、処理が開始されると、まず電源投入時出力処理(ステップ1401)が実行される。この電源投入時出力処理(ステップ1401)では、電源投入後、計測値が確定するまでの間におけるリニア出力値を決定し出力する処理が実行される。これにより、電源投入後、計測値が確定するまでの間に、予期せぬリニア出力値が出力されることが防止される。
【0248】
ところで、従前から、この電源投入時のリニア出力値は、電源電圧にプルアップされるか、あるいはGND電位にプルダウンされるかのいずれかであり、ユーザの事情によっては、故障と判断されて異常処理が実行されるといった不都合があった。これに対して、本発明にあっては、電源投入時出力処理の基準となるリニア出力DA_ONの値を任意の値に設定できるようにしている。そのために、電源投入時リニア出力設定処理(ステップ1402)が新たに設けられた。この電源投入時リニア出力設定処理(ステップ1402)では、ユーザが操作部24において適当なキー操作を介してリニア出力DA_ONの値を設定すると、先に説明した電源投入時出力処理(ステップ1401)において、上述の設定値が反映され、その結果電源投入時出力処理はユーザが意図した適切な値に設定できるのである。
【0249】
以後、初期設定処理(ステップ1403)、3秒間レーザ無投光期間待機処理(ステップ1404)を経て、通常計測が開始され(ステップ1405)、その後に関しては、通常計測リニア出力が実施される(ステップ1406)。
【0250】
このように、第9発明にあっては、処理装置であるCPU209には、電源投入後、計測値が確定するまでの間におけるリニア出力値を指定された値にプリセットする機能と、電源投入に応答して計測値が確定するまでの間、リニア出力値をプリセットされた値に設定する機能とが組み込まれているため、ユーザはこの機能を利用することで、電源投入直後のリニア出力値の値を任意の値に設定することができ、従前のようにユーザ側の設備機器が電源投入直後の電圧を異常と判断してエラー処理を実行するなどの虞を未然に防止することができる。
【0251】
【発明の効果】
以上各実施形態の説明でも明らかなように、本発明によれば、ユーザにとって使い勝手の良好な新機能を組み込んだ光学式変位センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号処理ユニットの外観を示す斜視図である。
【図2】センサヘッドユニット及び信号処理ユニットの内部構成を示すブロック図である。
【図3】電流出力形式と電圧出力形式とに切替可能な出力回路の詳細を示すブロック図である。
【図4】表示部の詳細を示す説明図である。
【図5】光学式変位センサを使用した計測の一例を示す説明図である。
【図6】信号処理ユニットのCPUが実行する処理のゼネラルフローチャートである。
【図7】第1発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図8】第2発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図9】第3発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図10】第4発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図11】第5発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図12】第7発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図13】第8発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【図14】第9発明を実施するための処理を示す詳細フローチャートである。
【符号の説明】
1 センサヘッドユニット
2 信号処理ユニット
3 検出対象物体
4 第1の電気コード
5 第2の電気コード
6 電気コード
4a,6a コネクタ
101 LD用駆動回路(APC付)
102 投光素子
103 投光レンズ
104 受光レンズ
105 受光素子
106,107,108、109 増幅器
201,202,203,204 可変ゲイン増幅器
205,206 サンプルホールド回路
207,208 A/D変換器
209 CPU
210 出力回路
211 入力回路
23 表示部
24 操作部
23a 第1の表示部
23b 第2の表示部
24a 押しボタン
24b,24c,24d,24e 4方向シフトキー
22 カバー
21 ケース
210a D/A変換器
210b 電流出力回路
210c 電圧出力回路
210d 切替スイッチ

Claims (2)

  1. センサヘッドユニットと信号処理ユニットとからなる2つのユニットを有し、
    センサヘッドユニットと信号処理ユニットとは第1の電気コードで結ばれ、信号処理ユニットからは電源線、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが引き出されており、
    センサヘッドユニットを構成するケース内には、投光素子であるレーザダイオードや発光ダイオードを駆動するための駆動回路等を含む投光用電気回路と、投光素子からの光を検出対象物へ向けて照射する投光レンズ等を含む投光光学系と、検出対象物からの反射光を集光する受光レンズ等を含む受光光学系と、受光光学系を介して集光された光を受光するPSDやCCD等の位置検出素子を含む受光用電気回路とが収容され、
    信号処理ユニットを構成するケース内には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されており、
    信号処理ユニットを構成するケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている、光学式変位センサであって、
    操作部には、タイミング指示用の押しボタンが含まれており、
    処理装置には、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コードに含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が組み込まれている、光学式変位センサ。
  2. 第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットと結ばれると共に、各種入力線、各種出力線等が含まれる第2の電気コードが別に引き出されており、
    ケース内部には、第1の電気コードを介してセンサヘッドユニットから到来する電気信号に基づいて計測処理を実行し、計測値としきい値との大小判定出力値、及び/又は、リニア出力値を出力する一方、第2の電気コードを介して到来する各種入力に基づいて対応する機能処理を実行する処理装置が内蔵されており、
    ケースの外表面には、各種の表示を行うための表示部と各種の操作指令等を与えるための操作部とが配置されている、光学式変位センサの信号処理ユニットであって、
    操作部には、タイミング指示用の押しボタンが含まれており、
    処理装置には、タイミング指示用の押しボタンの操作に応答して、第2の電気コードに含まれるタイミング入力線からのタイミング信号と等価的に、タイミング信号を発生させる機能が組み込まれている、光学式変位センサの信号処理ユニット。
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