JP4155642B2 - 連続的に走入する糸を案内しかつ切断する装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の、巻取り装置におけるパッケージ交換時に連続的に走入する糸を案内しかつ切断する装置、及び請求項11の上位概念部に記載の、連続的に走入する糸を案内しかつ切断する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような形式の装置及び方法は、ヨーロッパ特許第0311827号明細書に基づいて公知である。繊維機械において例えば巻縮された糸は連続的にパッケージに巻き取られる。パッケージが完全に巻成された後で、パッケージ交換が行われる。このために、糸をまず初めに切断することが必要であり、これによって満管のパッケージはルーズな糸端部と一緒に新しい空の巻管と交換することができる。連続的に走入する糸の糸端部は、交換中に、ニューマチック式の吸込み装置を用いて受け入れられて連行される。パッケージ交換の終了後に、糸は捕捉装置を用いて捕捉されて、新しい巻管に巻き付けられる。
【0003】
ヨーロッパ特許第0311827号明細書に基づいて公知の装置及び公知の方法では、糸は可動の糸ガイドを用いて、パッケージの完成後に巻取り領域の外側で、巻取り領域の側方に配置された吸込み装置に案内される。パッケージ交換が行われ、新しい巻管が捕捉のために準備された後で、糸ガイドは再び巻取り領域に旋回させられる。引渡しもしくは捕捉のために、糸は吸込み装置と糸ガイドとの間における引渡し装置を用いて変位させられて、捕捉のために捕捉装置に提供される。
【0004】
公知の装置及び公知の方法には次のような欠点がある。すなわち公知の装置及び方法では、巻取り過程の終了時にルーズな糸端部は完成したパッケージ上において規定されずに位置しているので、これによって特に次の処理を行う際に、ルーズな糸端部を見つけることが困難になる。
【0005】
さらに、糸を捕捉するために引渡し装置によって糸を変位させることは、かなりのループ(Umschlingung)を惹起し、このようなループは、巻取り緊張に比べて大きな引張り力変動を糸において生ぜしめる。このような引張り力変動は、前置された搬送エレメントにおいて絡まり(Wickler)を生ぜしめるおそれがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の装置及び方法を改良して、パッケージ交換時、糸の捕捉時及び糸の巻付け時に、糸を損傷しない可能な限り優しい糸案内を保証することである。
【0007】
本発明の別の目的は、糸の切断後に、ルーズな糸端部が満管のパッケージの固定隆起部(Abbindewulst)に位置することを、保証することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の装置では、請求項1の上位概念部に記載の装置において、糸ガイドが、糸走路において駆動される巻管の前に配置され、かつ吸込み装置が駆動される巻管の後ろに配置されているようにした。
【0009】
また前記課題を解決するために本発明の方法では、請求項11の上位概念部に記載の方法において、糸を巻き取って満管のパッケージを形成した後で、固定巻きを形成するために、糸ガイドを巻取り領域内における引渡し平面に移動させ、満管のパッケージを備えた巻管を駆動ローラから離反運動させ、糸を糸ガイドと満管のパッケージとの間において、引渡し平面に対して平行に運動可能な引渡し装置によって捕捉し、切断及び引受けのために、引渡し平面に位置する吸込み装置に供給するようにした。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、糸ガイドと吸込み装置とが、巻取り領域の内側に配置されていることによって、傑出している。巻取り領域はこの場合、綾振りされる糸によってカバーされる巻管における領域のことである。したがって糸は比較的小さな変位で切断することができ、かつ次いで再び捕捉することができる。その結果、交換過程中に大きな糸引張り力変動の生じることはない。吸込み装置はこの場合有利には定置に配置されている。パッケージに対してほぼ平行に運動できるように構成された吸込み装置では、ルーズな糸端部を固定隆起部と共に、巻取り領域内における任意のポジションに配置することができる。さらに、吸込み装置の付加的な運動可能性によって、捕捉装置の構成において高いフレキシビリティが与えられる。
【0011】
請求項2に記載された装置の特に有利な構成では、糸ガイドと吸込み装置とが引渡し平面に配置されているので、満管のパッケージにおけるルーズな糸端部を確実に固定巻きの上に位置させることができる。さらに引渡し装置の簡単な旋回運動によって、糸を吸込み装置の切断装置に導入することができる。この場合には引渡し平面における変位しか必要ない。引渡し装置のグリッパアームは、この際に既に持ち上げられたパッケージと糸ガイドとの間における糸走路において糸を捕捉する。したがってこのような構成には次のような利点がある。すなわちこの場合、駆動ローラからのパッケージの持上げ時に糸は引渡し装置によって確実に糸ガイド内において案内されている。引渡し平面はこの場合有利には、パッケージの垂直平面(Normalebene)として形成されていて、パッケージの固定巻きを有している。
【0012】
請求項3に記載の装置の構成は、糸が切断装置への進入前に既にニューマチック式の吸込み接続部によって捕捉されることを、保証している。走入する糸の糸端部は、したがって確実に切断装置において切離し後に受け入れられて、連行される。切断装置はそのために有利にはカッタブレードを有しており、このカッタブレードは、糸がきれいにかつ迅速にカッタブレードによって切断されるように、引渡し装置のグリッパアームと共働する。
【0013】
走行する糸を確実に吸込み接続部の吸込み開口に導入するために、吸込み接続部は請求項4記載のように有利にはスロットを備えて形成されている。請求項5に記載の装置の特に有利な構成では、糸は他の補助手段なしに糸ガイドの運動だけによって捕捉装置において捕捉されることができる。そのために糸は巻管に対して平行に長手方向においてしか変位されない。吸込み装置の、同方向に方向付けられた付加的な運動によって、さらに糸の変位を最小にすることができる。
【0014】
巻管がパッケージホルダに配置された2つの緊締皿の間に緊締されていて、捕捉装置が一方の緊締皿に形成されている本発明による巻取り装置では、糸を簡単に捕捉することができる。そのために糸は斜めの走路において緊締皿の端縁を越えて案内され、その結果糸は、緊締皿の端縁に設けられた捕捉スロットに自動的に落下する。
【0015】
さらに糸ガイドと捕捉装置とは、糸及び緊締皿が同方向に運動するように配置されていると、有利である。このようになっていると、糸の弛緩や過剰な糸緊張変動が生じなくなる。
【0016】
パッケージ交換、糸の捕捉及び巻付けのための上記の過程では、糸がパッケージ交換の始めに補助装置を用いて綾振り糸ガイドにおいて案内され、次いで糸ガイドによって引き受けられることが、前提条件である。糸ガイドはこの場合有利には駆動装置を備えて構成されていて、この駆動装置は、糸ガイドを長手方向において巻管に対して平行に運動させ、かつ糸ガイドの運動を方向とは無関係に可変の速度で実施する。この場合駆動装置は例えば直線駆動装置として構成されていることができる。
【0017】
本発明の特に有利な別の構成では、糸ガイドは綾振り装置の綾振り糸ガイドとして構成されている。そのために綾振り糸ガイドは、糸を巻取り領域の外側及び内側において長手方向で巻管に対して平行に案内することができる。このような構成には、綾振り装置を制御するために付加的な制御装置が不要である、という利点がある。巻取りの間、パッケージ交換の間及び捕捉の間におけるすべての過程は、綾振り装置の制御装置を介して制御される。
【0018】
糸を捕捉して巻管に巻き付けた後で、本来の巻取り過程つまりパッケージの巻成が行われる。パッケージが完成した後で、パッケージ交換を導入するために糸は吸込み装置によって受け取られる。そのために、糸を案内する綾振り糸ガイドは引渡し平面に位置したままである。引渡し装置は次いで糸を吸込み装置内に案内する。そしてパッケージ交換が行われ、空の巻管がパッケージホルダにおいて緊締皿の間に緊締された後で、糸の巻付けが始まる。まず初めに巻管は、巻付けのために必要な回転数に加速される。この回転数が得られるやいなや、綾振り糸ガイドの駆動装置が作動させられ、綾振り糸ガイドは糸を捕捉ポジションに、つまり糸が捕捉装置の捕捉平面例えば緊締皿の端面を越えて斜めに延びる捕捉ポジションに、案内する。本発明の特に有利な構成である請求項9記載のように構成されていると、巻成のために必要な巻取り回転数が得られた直後に、糸を時間的な遅れなしに捕捉装置を用いて捕捉して、巻管に巻き取ることができる。そのために巻管の回転数は連続的に検出される。所定の巻取り回転数が得られると直ぐに、糸ガイドの駆動装置が作動させられる。糸ガイドは次いで、糸を捕捉するため及び巻管における糸の巻付けのために相応な運動を実施する。巻取り回転数は、糸速度にほぼ等しい周速度を巻管において生ぜしめる巻管回転数に相当している。
【0019】
この構成はしかしながらまた、糸ガイドの運動経過が巻管の加速段階又は遅延段階にも入れられるという可能性を提供する。このことは次のような場合、すなわち糸が捕捉装置においてまず初めに巻管直径よりも大きな直径において捕捉される場合に、特に有利である。したがって、糸のほぼ一定の巻取り速度を維持するためには、巻管の回転数で回転する捕捉装置は、捕捉動作中に巻取り回転数よりも低い回転数で駆動されねばならない。
【0020】
請求項10に記載された本発明による装置の特に有利な構成には、次のような利点、すなわち糸がほとんど遅延なしに糸ガイドの捕捉ポジション到達時に直ちに捕捉装置によって捕捉されるという利点がある。糸は捕捉されるまで引き続き吸込み装置において案内されるので、このような構成によって、糸屑の量を減じることができる。
【0021】
本発明の別の有利な構成は、従属請求項に記載されている。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に図面につき本発明の実施例を説明する。
【0023】
図1及び図2には、例えば繊維機械において使用可能な巻取り装置の内部における本発明による装置の第1実施例が示されている。したがって以下の記載は、特に断らない場合には、図1及び図2の両方に通用する。
【0024】
巻取り装置は旋回可能なパッケージホルダ26を有しており、このパッケージホルダ26は旋回軸40に支承されている。旋回軸40は機械フレーム41に固定されている。フォーク状のパッケージホルダ26の自由端部には、互いに向かい合っている2つの緊締皿27,28が回転可能に支承されている。両緊締皿27,28の間には、パッケージを受容するための巻管13が緊締されている。そのために緊締皿27,28はそれぞれ、部分的に巻管端部に突入する各1つの円錐形のセンタリング付加部を有している。これによって巻管13は緊締皿27,28の間においてセンタリングされている。巻管13の表面には駆動ローラ29が接触している。駆動ローラ29は駆動軸31に固定されている。駆動軸31は一方の端部でローラモータ30に連結されている。ローラモータ30は駆動ローラ29をほぼ一定の速度で駆動する。これによって摩擦を介して巻管13は駆動ローラ29を用いて巻取り回転数で駆動され、その結果糸1は巻管13においてパッケージへと巻き取られる。そのために駆動ローラ29の前には糸走路に綾振り糸ガイド6が配置されている。綾振り糸ガイド6は、該綾振り糸ガイド6を巻取り領域内において往復動するように駆動する綾振り駆動装置と連結されている。綾振り駆動装置は、例えば反転溝付軸又はベルト駆動装置によって形成することができる。
【0025】
綾振り糸ガイド6と巻管13との間には、可動の糸ガイド18が配置されている。この糸ガイド18は駆動装置19と連結されており、この駆動装置19は糸ガイド18を巻管13に対して平行な平面において往復動させて、この場合糸ガイド18は巻取り領域の内側及び巻取り領域の外側において位置決め可能である。駆動装置19は制御装置8と接続されている。制御装置8はオプションとして、パッケージホルダ26に配置されたセンサ32と接続されていてもよい。センサ32は緊締皿27の領域に配置されていて、捕捉装置14の捕捉溝21の位置を検出する。捕捉装置14は緊締皿27に形成されている。センサ32は例えば、1回転毎に捕捉溝21に関連した信号を発信するパルス発信器として構成されていることができる。これらのパルスは制御装置8において、捕捉溝の位置及び巻管13の回転数を評価するために変換される。巻管13は、緊締皿27,28がスリップなしに巻管13の回転数で回転するように、両緊締皿27,28の間に緊締されている。
【0026】
巻管13の、綾振り装置とは反対の側には、吸込み装置37が配置されている。吸込み装置37はこの場合切断装置38と吸込み接続部39とから成っている。吸込み接続部39はこの場合切断装置38と巻管13との間に配置されている。吸込み接続部39は、スロット状の吸込み開口46を有しており、この吸込み開口46は、切断装置38のカッタ47に対して整合して配置されている。
【0027】
図1に示された状況では、巻取り装置においてパッケージ交換は目前である。パッケージ交換を導入するために、糸ガイド18は駆動装置19を介して巻取り領域において引渡し平面へと位置決めされる。同時に、ここでは詳説しない補助装置を介して糸1は綾振り糸ガイド6から案内されて、糸ガイド18に挿入される。補助装置はこの場合簡単な形式でランプとして形成されていることができ、このランプは、綾振り糸ガイド6の運動に対して平行に巻取り領域内へと延ばされる。これによって糸1は自動的に綾振り糸ガイド6から案内されることができる。ランプは有利には糸ガイド18と連結されており、その結果ランプ上を滑動する糸は自動的に糸ガイド18のガイド溝内に落下する。
【0028】
糸ガイド18が引渡し平面において位置決めされている間に、固定巻き(Abbindewickel)23が隆起状にパッケージ24に巻かれる。パッケージ交換を実施するために、いまや巻取り装置においてパッケージホルダ26が旋回させられ、パッケージ24は駆動ローラ29の表面から離される。パッケージ24はこれによってもはやアクティブには駆動されない。糸1はさらに固定巻き23として巻かれる。そして巻取り領域に対して側方に配置された引渡し装置42が作動させられる。引渡し装置42はグリップアーム43を有していて、このグリップアーム43の自由な端部は引渡し平面を貫通している。グリップアーム43は旋回軸25に回転可能に支承されていて、図示されていない駆動装置を介して引渡し平面に対して平行に運動させられる。グリップアーム43は次のように、すなわち該グリップアーム43の自由端部が糸を糸ガイド18とパッケージ24との間において捕捉して、糸1を引渡し平面において吸込み装置37に案内するように、寸法設定されている。吸込み装置37はこの場合、グリップアーム43の自由端部によって描かれる運動軌道の内部に位置している。これによって糸は切断装置38内に進入し、カッタ47によって切断される。直前もしくは同時に、糸1は吸込み接続部39のスリット状の吸込み開口46内に達する。走行する糸の糸端部はこれによって、切断直後に吸い込まれる。パッケージのルーズな糸端部は、走出するパッケージ24によって固定巻き23の上に置かれる。引渡し装置42は糸1の切断後にその出発位置に戻される。
【0029】
図2に示された状況において、既にパッケージ交換は行われており、連続的に供給される糸は吸込み装置37及び糸ガイド18によって案内される。図面を見やすくするために、図2において引渡し装置の図示は省かれている。
【0030】
糸1は、吸込み接続部39の吸込み開口46を介して連続的に吸込み流を用いて連行される。パッケージ24は新しい空の巻管と交換され、この空管は駆動ローラ29によって駆動される。糸を空の巻管13に巻取りを目的として接触させるために、糸1は吸込み装置37から糸ガイド18によって案内される。糸ガイド18は駆動装置19によって、巻取り領域の外側における捕捉ポジション内に案内される。糸ガイド18のこの捕捉ポジションは次のように、すなわち糸1が巻管に向けられた緊締皿27の端縁に対して斜めに延びるように、選択されている。予め、巻管13は、周面に接触している駆動ローラ30によって、該駆動ローラにより所定された巻取り回転数で駆動される。
【0031】
センサ32が使用されている場合センサ32は、捕捉溝21の通過毎にパルスを生ぜしめ、このパルスは制御装置8に送られる。制御装置8は評価装置を有しており、この評価装置は、単位時間毎に入るパルスに基づいて緊締皿27のひいては巻管13のその時の回転数を検出する。同時に各パルスは捕捉溝21の位置を与える。巻管13が巻取り回転数に達して、捕捉溝21が確実な捕捉のために必要なポジションを有した後で、制御装置8の駆動装置19が作動させられ、これによって糸ガイド18をその捕捉ポジションに移動させることができる。糸1はいまや緊締皿27における捕捉装置14によって捕捉される。
【0032】
糸1が捕捉装置14によって捕捉された後で、糸は、糸吸込み装置37と緊締皿27との間に配置された切断装置45によって切断される。この捕捉動作の後で、糸ガイド18は駆動装置19によって捕捉ポジションから変位させれ、これによって糸予備巻きが巻管において行われる。そのために糸ガイド18は巻管中心に向かって移動させられる。糸予備巻きが行われた後で、糸1は綾振り糸ガイド6に引き渡される。そのために同様にランプとして形成された補助装置を使用することも可能である。そして巻取りが新たな巻取り過程によって開始される。
【0033】
図3及び図4には、繊維機械における巻取り時に使用可能な、本発明による装置の別の実施例が示されている。この実施例では糸1は、パッケージ交換、捕捉及び巻付けのために綾振り糸ガイド6によって案内される。巻取り装置の構成は、図1に示された巻取り装置に対して実質的に綾振り装置においてしか異なっていないので、同じ働きを有する部材は同一符号で示されている。また同一符号で示された部材については図1及び図2に対する記載を参照。
【0034】
綾振り装置22は、いわゆるベルト式綾振り装置(Riemenchangierung)として構成されている。この場合綾振り糸ガイド6はエンドレスのベルト33に固定されている。ベルト33は2つの変向ローラ34.1,34.2の間において巻管13に対して平行に案内される。ベルト平面において、ベルトによって部分的に巻き掛けられた駆動ローラ35は、変向ローラ34.1,34.2に対して平行に配置されている。駆動ローラ35は電動モータ36の駆動軸44に固定されている。電動モータ36は駆動ローラ35を往復動するように駆動し、その結果綾振り糸ガイド6は両変向ローラ34.1,34.2の間の領域において往復動させられる。電動モータは制御装置8を介して制御可能である。制御装置8は、パッケージホルダ26に配置されていて捕捉装置14の捕捉溝21を検出するセンサ32と接続されている。
【0035】
図3及び図4には巻取り装置が異なった運転状況において示されている。図3には、巻取り過程の終了時における巻取り装置が示されている。パッケージ24が最後に巻かれた後で、綾振り糸ガイド6は引渡しポジションに移動させられる。この引渡しポジションにおいて綾振り糸ガイド6は停止する。パッケージ24にはいまや固定巻き23が生ぜしめられる。同時にパッケージホルダ26はパッケージ24と共に運転位置から旋回させられる。そして引渡し装置42が作動させられ、この際にグリッパアーム43がその自由端部で満管のパッケージ24と綾振り糸ガイド21との間の糸走路に係合する。グリッパアーム43は休止位置から引渡し位置に旋回させられる。この際にグリッパアーム43は糸1を捕捉して、糸を引渡し位置において吸込み装置37に導く。次いで切断装置38において糸は切断され、吸込み接続部39によって引き受けられる。ルーズな糸端部はパッケージにおいて固定巻きの領域に置かれる。いまやパッケージ24は空の巻管と交換されることができる。この場合、センサがパッケージホルダに固定されていて、センサが、もはやパルスが発生しないことによってパッケージの停止を信号化するようになっていると、有利である。したがってセンサ信号は交換装置の作動のために使用することができる。パッケージ24が空の巻管と交換された後で、糸巻付け過程が新たに始まる。
【0036】
図4には糸巻付け過程の始まりが示されている。連続的に供給される糸は吸込み装置37及び綾振り糸ガイド6によって案内される。そのために糸端部は吸込み接続部39の吸込み開口に吸い込まれる。綾振り糸ガイド6は緊締皿27の方向で巻取り領域の外側の捕捉ポジションに案内される。巻管13は周面に接触している駆動ローラ29によって、該駆動ローラによって所定された巻取り回転数で駆動される。センサ32は捕捉溝21の通過毎にパルスを生ぜしめ、このパルスは制御装置8に送られる。制御装置8は評価装置を有しており、この評価装置は、単位時間毎に入るパルスに基づいて緊締皿のひいては巻管のその時の回転数を検出する。同時に各パルスは捕捉溝21の位置を与える。巻管13が巻取り回転数に達して、捕捉溝が確実な捕捉のために必要なポジションを有した後で、制御装置27によって電動モータ36が制御され、これによって電動モータは綾振り糸ガイド6をその捕捉ポジションにもたらす。糸1はいまや捕捉装置14の捕捉平面と交差し、その結果糸は捕捉溝21によって捕捉される。糸1は捕捉溝21によって捕捉され、捕捉装置もしくは緊締皿27に組み込まれたカッタによって切断される。このような緊締皿は例えばヨーロッパ特許第0403949号明細書に基づいて公知であるので、その他の詳細は上記刊行物を参照。
【0037】
捕捉した後で綾振り糸ガイド6は捕捉ポジションから巻取り領域に案内される。この際に糸1は巻管13において巻取り領域の外側に巻かれて、糸予備巻き(Fadenreservewicklung)が形成される。糸予備巻きの形成はこの場合、1つのポジションに留まる綾振り糸ガイド21によって行うことができる。この場合糸予備巻きは複数の重ね巻き(Parallelwicklung)を有している。綾振り糸ガイド6はしかしながらまたモータ36によって規定された速度で巻取り領域に向かって案内されることもでき、その結果糸予備巻きにおいては互いに隣り合って位置する巻条が生ぜしめられる。糸ガイドが巻取り領域に達するやいなや、巻取り過程が始まる。そして綾振り糸ガイド6は巻取り領域内において綾振り装置22によって往復動させられる。パッケージ24の増大するパッケージ直径は、パッケージホルダ26の旋回運動によって可能になる。パッケージホルダ26はそのために力発生器を有しており、この力発生器は一方では、パッケージを駆動するために必要な、パッケージ24と駆動ローラ29との間における圧着力を生ぜしめ、かつ他方ではパッケージホルダ26の旋回運動を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッケージ交換時における本発明による装置の第1実施例を示す図である。
【図2】図1に示された装置における糸の捕捉時における状態を示す図である。
【図3】パッケージ交換時における本発明による装置の別の実施例を示す図である。
【図4】図3に示された装置における糸の捕捉時における状態を示す図である。
【符号の説明】
1 糸、 6 綾振り糸ガイド、 8 制御装置、 13 巻管、 14 捕捉装置、 18 糸ガイド、 19 駆動装置、 21 捕捉溝、 22 綾振り装置、 23 固定巻き、 24 パッケージ、 25 旋回軸、 26 パッケージホルダ、 27,28 緊締皿、 29 駆動ローラ、 30 ローラモータ、 31 駆動軸、 32 センサ、 33 ベルト、 34.1,34.2 変向ローラ、 35 駆動ローラ、 36 電動モータ、 37 吸込み装置、 38 切断装置、 39 吸込み接続部、 40 旋回軸、 41 機械フレーム、 42 引渡し装置、 43 グリップアーム、 46 吸込み開口、 47 カッタ
Claims (14)
- 巻取り装置におけるパッケージ交換時に、連続的に走入する糸(1)を案内しかつ切断する装置であって、糸(1)が、駆動ローラ(29)によって駆動される巻管(13)に巻き取られてパッケージ(24)が形成されるようになっており、駆動装置(19)によって巻管(13)に対してほぼ平行に運動する運動可能な糸ガイド(18)が設けられており、糸走路において糸ガイド(18)に後置されていてニューマチック式の吸込み接続部(39)と切断装置(38)とを備えた吸込み装置(37)が設けられており、さらに、該吸込み装置(37)と共働する引渡し装置(42)が設けられており、しかも、糸(1)がパッケージ交換時、捕捉装置(14)における捕捉時及び新たな巻管(13)における巻付け時に、糸ガイド(18)によって案内され、走入する糸が切断後に、糸の捕捉されるまで吸込み装置(37)によって受け入れられる形式のものにおいて、
糸ガイド(18)が、糸走路において駆動される巻管(13)の前に配置され、かつ吸込み装置(37)が駆動される巻管(13)の後ろに配置されており、しかも糸ガイド(18)及び吸込み装置(37)が共に巻取り領域内に位置していることを特徴とする、連続的に走入する糸を案内しかつ切断する装置。 - 切断のために糸ガイド(18)と吸込み装置(37)とが引渡し平面に配置されており、引渡し装置(42)が、引渡し平面に対して平行に運動可能なグリップアーム(43)であり、該グリップアーム(43)の自由端部が、糸ガイド(18)と駆動ローラ(29)から持ち上げられたパッケージ(24)との間における糸走路に内方旋回可能であり、吸込み装置(37)が、グリッパアーム(43)の自由端部の運動半径の内側に配置されている、請求項1記載の装置。
- 吸込み接続部(39)と吸込み装置(37)の切断装置(38)とが、引渡し平面において相前後して配置されている、請求項2記載の装置。
- 吸込み接続部(39)が、糸走行方向に延びるスロットである吸込み開口(46)を有しており、該吸込み開口(46)が、切断装置(38)のカッタ(47)に対して整合するように配置されている、請求項3記載の装置。
- 糸を捕捉するために糸ガイド(18)と吸込み装置(37)とが互いに次のように、すなわち、捕捉装置(14)が糸走路において糸ガイド(18)と吸込み装置(37)との間に位置するように、配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の装置。
- 巻管(13)が、パッケージホルダ(26)に配置された2つの緊締皿(27,28)の間に緊締されており、捕捉装置(14)が一方の緊締皿(27)に形成されている、請求項5記載の装置。
- 糸ガイドが、綾振り装置(22)の綾振り糸ガイド(6)として形成されていて、該綾振り糸ガイド(6)が糸(1)を巻取り領域の外側及び内側において長手方向で巻管(13)に対して平行に案内し、綾振り糸ガイド(6)が速度可変の駆動装置(36)によって、方向とは無関係に駆動可能である、請求項1から6までのいずれか1項記載の装置。
- 綾振り糸ガイド(6)が、糸(1)を巻き取って満管のパッケージを形成した後で、巻取り領域内における引渡しポジションに運動可能であり、巻管(13)が満管のパッケージと共に、旋回可能なパッケージホルダ(26)を用いて運転位置から旋回可能であり、引渡し装置(42)が、糸(1)を満管のパッケージ(24)と綾振り糸ガイド(6)との間において捕捉することができ、かつ切断及び引受けのために吸込み装置へと案内できるように、運動可能である、請求項7記載の装置。
- 糸ガイド(18,6)の駆動装置(19,36)が制御装置(8)によって制御可能であり、該制御装置(8)が、巻管(13)の回転数を検出するセンサ(32)と接続されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の装置。
- 捕捉装置(14)の領域にセンサ(32)が配置されていて、該センサ(32)が捕捉装置(14)における捕捉溝(21)の位置を検出し、かつ制御装置(8)と接続されている、請求項9記載の装置。
- 駆動ローラによって駆動される巻管に糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取り装置におけるパッケージ交換時に、連続的に走入する糸を案内しかつ切断する方法であって、糸をパッケージ交換のため、捕捉装置における捕捉のため及び新たな巻管における巻付けのために、可動の糸ガイドによって、パッケージ軸線に対してほぼ平行に案内し、糸を切断のために引渡し装置を用いて吸込み装置に案内し、さらに、走入する糸を切断後に、糸の捕捉されるまで吸込み装置によって受け入れる形式の方法において、
糸を巻き取って満管のパッケージを形成した後で、固定巻きを形成するために、糸ガイドを巻取り領域内における引渡し平面に移動させ、満管のパッケージを備えた巻管を駆動ローラから離反運動させ、糸を糸ガイドと満管のパッケージとの間において、引渡し平面に対して平行に運動可能な引渡し装置によって捕捉し、切断及び引受けのために、引渡し平面に位置する吸込み装置に供給することを特徴とする、連続的に走入する糸を案内しかつ切断する方法。 - 糸を捕捉するために糸ガイドを糸と共に、巻取り領域の外側における捕捉ポジションに案内し、これによって糸を巻取り領域内における吸込み装置と巻取り領域外における糸ガイドとの間において、捕捉装置の捕捉平面と交差させる、請求項11記載の方法。
- 捕捉及び巻付けのための糸ガイドの運動を、巻管の回転数に関連して制御して、糸を巻取り回転数到達時に捕捉して巻き付ける、請求項11又は12記載の方法。
- 捕捉装置における捕捉溝の位置を、センサを用いて検出し、該センサによって糸ガイドの運動を開始するための信号を生ぜしめる、請求項13記載の方法。
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