JP4198301B2 - 建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のエンジン室に設けられるエンジン冷却装置に係わり、特に、ラジエータ等の熱交換器を冷却する冷却ファンを備えた建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建設機械、例えば油圧ショベルは、ブーム、アーム、バケット等のフロント装置(作業フロント)や上部旋回体を、油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータによって動作させる。これら油圧アクチュエータは、エンジンによって駆動される油圧ポンプからの吐出圧油によって作動される。上部旋回体は、カバーで覆われており、エンジンや油圧ポンプは、カバー内に設けたエンジン室に配置されている。
【0003】
通常、この種の建設機械では、エンジンの冷却を行うために、エンジン室内に設けた冷却ファンを駆動して、カバーの一方側に設けた吸気孔から外気を導入し冷却風を誘起する。このとき冷却ファンとしては、エンジンのクランク軸からの駆動力で回転されるいわゆる軸流ファン(プロペラファン)が用いられることが多い。冷却風は、エンジン室内に導入された後、ラジエータ等の各種熱交換器を通過して冷却し、熱交換器の下流側に設けられたシュラウドで絞られて冷却ファンに導入される。冷却ファンから吹き出された冷却風は、さらにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、カバーの他方側に設けた排気孔から外部に排出される。
【0004】
ところで、前述した油圧ポンプ、エンジン、及び冷却ファン等は動作時に騒音を発生し、この音が吸気孔及び排気孔から周囲に流出する。近年、作業環境の変化や周辺環境の保全の要求に基づき、建設機械から周囲への騒音低減が強く要求されており、この騒音の低減を目的として従来より種々の方策がなされている。そのような公知例として、例えば、特開平11−94419号公報記載のエンジン冷却装置がある。
【0005】
このエンジン冷却装置は、建設機械のエンジンが内設されたエンジン室内に設けられ、エンジンの冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、熱交換器を冷却する冷却風を誘起する冷却ファンと、熱交換器に固定され冷却風を冷却ファンに導入するシュラウド(導風板)とを有する建設機械のエンジン冷却装置において、冷却ファンの吹き出し側に略円盤状の流体案内板を設けている。
このような構造により、冷却ファンによって誘起される遠心方向への冷却風の主流とこの主流から剥離して冷却ファンの中心側へ向かう逆流との干渉を防止し、乱れの発生を防止し、冷却ファンから発生する騒音を低減できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知技術においては、以下のような課題が存在する。
すなわち、通常、この種の建設機械のエンジン冷却装置では、冷却ファンの回転軸はエンジン内に配置したラジエータ水循環用の水ポンプの回転軸と共通に設けられるのが一般的である。そして、そのファン回転軸のうち冷却ファンとエンジンとの間の部分にプーリを固定するとともに、そのプーリと、エンジンのクランク軸に固定したプーリとの間にファンベルトを掛け渡し、エンジンのクランク軸からの駆動力を、クランク軸のプーリ、ファンベルト、ファン回転軸のプーリを介しファン回転軸に伝達することにより、冷却ファンを回転させ冷却風を誘起するようになっている。このファンベルトは使用と共に摩耗していくものであるため、適当な頻度で交換(あるいはメンテナンス)を行う必要がある。
【0007】
通常、この交換・メンテナンス作業は、ファンベルトを切断することなくリング状形状を維持したまま行う。すなわち、クランク軸のプーリ及びファン回転軸のプーリからファンベルトを取り外し、反エンジン側に脱出させた後、冷却ファンの羽根1枚ずつの外周部を通すようにしてさらに反エンジン側に引き出し、すべての羽根の外周部を通し終えたときに取り出し完了となる。新しいファンベルトを装着するときはこの逆の手順となる。このように、ファンベルトの交換・メンテナンス時には、ファンベルトを反エンジン側に引き出す必要がある。
【0008】
しかし、上記公知技術では、冷却ファンの吹き出し側(言い換えれば冷却ファンとファン回転軸のプーリとの間)に流体案内板を設けるとき、以上のようなファンベルト交換・メンテナンス作業について特に配慮されておらず、流体案内板はエンジン側から固定支持される構造となっている。そのため、その固定構造の流体案内板が邪魔になってファンベルトを引き出すのが難しくなり、上記ファンベルトの交換・メンテナンス作業が困難となる。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却ファンにおける冷却風主流と逆流との干渉を防止して騒音を低減でき、かつ、ファンベルトの交換・メンテナンス作業を容易に行える建設機械のエンジン冷却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械のエンジンが内設されたエンジン室内に設けられ、前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、前記エンジンの駆動力で回転され、前記熱交換器を冷却する冷却風を誘起する冷却ファンとを有する建設機械のエンジン冷却装置において、前記エンジン側に着脱可能に支持され、前記冷却ファンを内包する第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に位置し、前記熱交換器側に支持され該熱交換器を冷却した前記冷却風を前記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を許容しつつそれらの間のシールを行う弾性密封部材と、前記冷却ファンの吹き出し側に位置するように前記第1のシュラウドに設けた略半ドーナツ形状をしたファン防護用の網部材と、前記冷却ファンの吹き出し側に位置し、前記網部材の冷却風下流側で前記第1のシュラウド側で支持される第1の流体案内板とを備え、前記第1の流体案内板は、前記網部材の略半ドーナツ形状と同軸の略逆U字形状を有し、前記第1の流体案内板は、前記冷却ファンの回転軸を通すために設けた内周面が前記網部材の内周面と重なり合うように配置されている。
【0011】
本発明においては、熱交換器を通過した冷却風を冷却ファンに導くシュラウドを、エンジン側に支持され冷却ファンを内包する第1のシュラウド(ファンリング)と、この第1のシュラウドの上流側に位置し、熱交換器側に支持されて冷却風を第1のシュラウドに導入する第2のシュラウド(シュラウドカバー)との分離構造とする。そして、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの間を弾性密封部材(例えばゴムリング)で接続しシールすることにより、冷却風をラジエータ等の各種熱交換器に通過させて冷却した後、熱交換器側に支持された第2のシュラウド、弾性密封部材、及びエンジン側に支持された第1のシュラウドの順で漏れなく通過させ、冷却ファンに導入することができる。
このとき、エンジンの駆動力で回転される冷却ファンとしては、いわゆる軸流ファン(プロペラファン)が用いられるのが通常である。この場合、この冷却ファンから冷却風が吹き出されるとき、遠心方向へ向かう冷却風の主流に対し、この主流から剥離して冷却ファンの中心側へ向かう逆流が発生する。本発明においては、冷却ファンの吹き出し側に第1の流体案内板を設けることにより、その逆流が主流に干渉して乱れが発生するのを防止し、冷却ファンから発生する騒音を低減できる。
【0012】
一方、本発明においては、前述したような分離構造のシュラウドのうち、第1のシュラウドをエンジン側に着脱可能に支持するとともに、上記第1の流体案内板を、その着脱可能な第1のシュラウド側で支持する。これにより、第1の流体案内板も、第1のシュラウドとともにエンジン側から着脱可能な構造とすることができる。これにより、ファンベルトの交換・メンテナンス時には、第1の流体案内板を第1のシュラウドとともに取り外すことで、ファンベルトを容易に反エンジン側に引き出すことができ、ファンベルトの交換・メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0014】
(2)好ましくは、前記エンジンの動力により駆動される発電手段及びファン手段を備えた自己通風型発電機をさらに有する上記(1)において、 前記自己通風型発電機の前記ファン手段の通風方向吹き出し側に設けられた第2の流体案内板をさらに備え、前記第2の流体案内板は、前記第1の流体案内板の端部を前記自己通風型発電機とほぼ同じ高さ方向位置に至るまで下方に延設して形成されている。
【0015】
本発明においては、冷却ファンにより誘起される冷却風で、ラジエータ等の各種熱交換器を通過して冷却するとともに、自己通風型発電機では、エンジンの動力により駆動されるファン手段を設けて発電手段を冷却する。このとき、エンジン室内での冷却風の流通方向は、熱交換器の前面で均等な風速が得られるため冷却効率に優れているという点から、熱交換器→冷却ファン→エンジンの順に通過するいわゆる吸込み冷却方式とするのが通常であり、また自己通風型発電機のファン手段においても、上記同様の観点から、発電手段→ファン手段の順に通過する吸込み冷却方式とするのが通常である。
【0016】
そして、本発明においては、冷却ファン及び自己通風型発電機のファン手段の両方をエンジンの動力により駆動する。この場合、エンジンの一方側に突出したクランク軸にプーリを設け、このプーリからの動力を、冷却ファンの回転軸に設けたプーリとファン手段の回転軸に設けたプーリとに伝達して、冷却ファン及びファン手段を駆動するのが一般的である。この場合、冷却ファン回転軸のプーリ及びファン手段回転軸のプーリがそれぞれエンジンクランク軸のプーリに比較的近接した位置に配置される。この結果、冷却ファン及びファン手段ともに上記のように吸い込み冷却方式とする場合、熱交換器→冷却ファン→エンジンの向きに流れる冷却ファンによる冷却風の方向に対し、エンジン側の発電手段→エンジンの一方側に突出したファン手段の向きに流れるファン手段による通風方向が反対方向となるため、ファン手段による冷却風量の確保が困難となる可能性がある。
【0017】
そこで、本発明においては、自己通風型発電機のファン手段の通風方向吹き出し側に第2の流体案内板を設けることにより、冷却ファンによる冷却風がファン手段の冷却風に干渉しようとするのをブロックし、その影響を遮断することができる。したがって、ファン手段による冷却風量を確保し、自己通風型発電機の発電手段に対する冷却性能を向上することができる。
【0018】
(3)好ましくは、上記(2)において、前記冷却ファンの誘起する冷却風の流れ方向と、前記自己通風型発電機のファン手段による通風方向とを、互いに反対方向とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図2は、本実施の形態によるエンジン冷却装置が適用される建設機械の一例である油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視図であり、この油圧ショベルは、概略的に言うと、下部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けた上部旋回体2と、この上部旋回体2の前方左側に設けた運転室3と、上部旋回体2上に横置きに配置したエンジン室4と、上部旋回体2の後部に設けたカウンタウエイト5と、上部旋回体2の前部に設けられ、ブーム6a、アーム6b及びバケット6cからなる多関節型のフロント装置6とから形成されている。
【0021】
下部走行体1は、左右に無限軌道履帯1aを備えている。この無限軌道履帯1aは、それぞれ走行用の油圧モータ1bの駆動力によって駆動される。
【0022】
運転室3、エンジン室4、カウンタウェイト5、及び多関節型のフロント装置6等を備えた上部旋回体2は、上部旋回体2の中心部に設けた旋回用の油圧モータ(図示せず)により下部走行体1に対して旋回される。
【0023】
多関節型のフロント装置6を形成するブーム6a、アーム6b、及びバケット6cは、それらにそれぞれ設けたブームシリンダ7a、アームシリンダ7b、及びバケットシリンダ7cによって、駆動動作される。
【0024】
前述した油圧シリンダ7a,7b,7c、旋回用油圧モータ、走行用の油圧モータ1b等の駆動機器(油圧アクチュエータ)は、運転室3内の操作者によって操作される操作レバーからの操作に応動して、エンジン室4内のエンジン8(図示せず、後述の図1参照)によって駆動される油圧ポンプ(同)からの圧油を制御する制御弁装置(図示せず)からの圧油により駆動される。
【0025】
図3は、本実施の形態によるエンジン冷却装置が適用されるエンジン室4の外観構造を示す拡大斜視図であり、図1は、本実施の形態によるエンジン冷却装置が設けられるエンジン室4の詳細構造を示す図3中I−I断面による側断面図であり、図4は、図1中A部拡大図である。なおこれら図1、図3、及び図4において、図2と同符号のものは同一部分である。
【0026】
図1、図3、及び図4において、エンジン室4内には、熱交換器9と、熱交換器9の下流側に設けられたシュラウド10と、熱交換器9を冷却する冷却風(空気流)Pを誘起する冷却ファン11と、熱交換器9の上部及び下部を含む外周部にそれぞれ設けられたシール用の仕切部材12と、エンジン8の側部(図1中手前側)に設けられ、油圧ショベルの各種電装品(図示せず)に給電するための交流発電機28とが備えられている。
エンジン室4の外郭はエンジンカバー13によって形成されており、このエンジンカバー13によって、エンジン8、冷却ファン11、熱交換器9、油圧ポンプ(後述する)、マフラ(同)等の機器が覆われている。またこのエンジンカバー13は、下カバー13aと、吸込み側(左側)横カバー13bと、吐出側(右側)横カバー13cと、上カバー13dと、前カバー13eと、後カバー13fとで形成されている。
【0027】
上カバー13dは、その一方端がヒンジ14によって開閉可能に吐出側横カバー13cに取り付けられ、他方端には、その開閉側を吸込側横カバー13bに掛け止めするための係止具15が設けられている。そしてこの上カバー13dの熱交換器9側領域及び吸込側横カバー13bには、外部から冷却風Pを取り入れ冷却ファン11に導入する吸込口16が設けられている。また、上カバー13dのその他の領域及び吐出側横カバー13cには、冷却ファン11から流出する冷却風Pを外部に排出する吐出口17,18がそれぞれ設けられている。さらに、下カバー13aの油圧ポンプ(後述する)側にも、吐出口19が設けられている。
【0028】
エンジン8は、上部旋回体2下部に設けられ上部旋回体2の基礎下部構造をなすフレーム20上に振動減衰装置21を介して設置されている。また、エンジン8のクランク軸8aには、プーリ22が固定されている。さらにエンジン8のクランク軸8aより上方には補助回転軸23が冷却ファン11の軸と共通してエンジン8内に臨むように設けられる。この補助回転軸23のエンジン8内の端部には、熱交換器9の1つであるラジエータ9c(後述する)に図示しない配管を介してエンジン冷却水を循環させる水ポンプ24が連結されている。
熱交換器9は冷却ファン11の前段(上流側)に配置されており、詳細には、例えば冷却風Pの流れ方向最上流側に位置しエンジン8のシリンダヘッドへ供給される燃焼用圧縮吸入空気を予め冷却するインタークーラ9aと、このインタークーラ9aの下流側に隣接し前述した油圧アクチュエータ7a〜c等を駆動する圧油(作動油)を冷却するオイルクーラ9bと、このオイルクーラ9bのさらに下流側で冷却風Pの流れ方向最下流側に位置しエンジン8の冷却水を冷却するラジエータ9cとから形成されている。なお、通常のこの種の建設機械のエンジン冷却装置と同様、冷却風Pの最上流側に配置されるインタークーラ9aの大きさは、その要求される冷却性能(熱交換容量)に応じ、図1に示すようにオイルクーラ9bやラジエータ9cより小さくなっており、特に鉛直上下方向(図1中上下方向)の寸法が小さくなっている。
インタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cはいずれも、冷却対象である液体が内部を流れる配管を、略枠体(あるいは2つの略平板を両側に立設してなるガイドでもよい、以下同様)内に保持して形成されている。すなわち、インタークーラ9aは燃焼用空気が流される配管9aA及びこれを保持する枠体9aBを備え、オイルクーラ9bは作動油が流される配管9bA及びこれを保持する枠体9bBを備え、ラジエータ9cはエンジン冷却水が流される配管9cA及びこれを保持する枠体9cBを備えている。なおこのとき、図1に示すように、インタークーラ枠体9aB、オイルクーラ枠体9bB、及びラジエータ枠体9cBは、冷却風Pの流れ方向にほぼすきまなく密着するように配置固定されているが、インタークーラ配管9aA、オイルクーラ配管9bA、及びラジエータ枠体9cAは、冷却風Pの流れ方向に互いに若干のすきまがあくように配置されている。
【0029】
シュラウド10は、冷却ファン11の上流側に位置し冷却ファン11で誘起される冷却風Pを冷却ファン11の吸い込み側に導入するようになっており、熱交換器9の下流側に固定された略箱形形状の前部(ボックスシュラウド、あるいはシュラウドカバー)10aと、この前部10aのさらに下流側に位置し冷却ファン11の径方向外周側に配置される略ベルマウス形状の後部(ファンリング)10bとから形成されたいわゆる分離型(2ピース型)シュラウドである。
【0030】
すなわち、図4に詳細に示すように、前部10aは熱交換器9(詳細にはラジエータ9c)の冷却風P下流側(図4中右側)に固定される一方、後部10bはエンジン8に設けられたブラケット(ステー)41に固定されている。
【0031】
シュラウド後部10bは、その冷却風P下流側に安全性確保用の略半ドーナツ形状のリングガード部(ファン防護網)10b1が設けられている。そして、このリングガード部10b1の周方向複数箇所(この例では3箇所)に、径方向に突出するように取付ブラケット部10b1Aが設けられ、各取付ブラケット部10b1Aには貫通孔45が設けられている。一方、エンジン8からは上記シュラウド後部10bのリングガード取付ブラケット部10b1Aに対応する位置及び数の上記ブラケット41が配置されており、各ブラケット41の先端部近傍に形成された貫通孔41aに通した取付ボルト42aを、さらに上記リングガード取付ブラケット部10b1Aの貫通孔45に通した後、取付けナット42bを締結することにより、シュラウド後部10bがブラケット41に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0032】
またリングガード部10b1の冷却風下流側には、流体案内板27が固定されている。この流体案内板27及びリングガード部10b1の詳細構造を表す図4中B方向(冷却風下流側)から見た図を図5に示す。
【0033】
図5に示すように、流体案内板27は、リングガード部10b1の半ドーナツ形状と同軸の略逆U字形状を備えており、前述の補助回転軸23を通すための内周面27aが、リングガード部10b1の内周面10b1Bとほぼ重なり合うように配置されている。内周部27aの内径は、補助回転軸23の直径より大きくなっているが、できるだけ補助回転軸23の直径に近いほうが風量及び騒音の面からみて好ましい。
【0034】
また、この流体案内板27の大きさは、冷却風Pの風量、要求される騒音低減の程度、及びエンジン室4内の各機器の実装等を考慮して、最も好ましい値に設定すればよいが、本実施の形態の流体案内板27では、径方向寸法Dを冷却ファン11の外径寸法よりも小さくしている(図1参照)。また、略逆U字形状の両側端部27b1,27b2を、交流発電機28とほぼ同じ高さ方向位置に至るまで下方に延設している(図1参照)。なお、この流体案内板27は、例えば、金属、プラスチック等で製作することができる。
【0035】
図1、図3、及び図4に戻り、シュラウド前部10aの下流側端部近傍及び後部10bの上流側端部近傍には、止め具部10ao,10boがそれぞれ設けられており、それら止め具部10ao,10boに対して例えばゴム等の弾性材料で形成された密封部材(シュラウドラバー、ゴムリング)43を引っかけるようにして取付けた後、この密封部材43の上流側端部近傍をバンド44で締め、密封部材43がずれたり外れたりするのを防止するようになっている。このような構造により、冷却ファン11の動作時においてシュラウド後部10bと冷却ファン11の羽根11bとの間のチップクリアランスc(図4参照)をなるべく小さくしてファン性能を向上すると共に、熱交換器9側の振動系に属するシュラウド前部10aとエンジン8側の振動系に属するシュラウド後部10bとの相対変位を許容しつつそれら前部10aと後部10bとの間のシールを行うようになっている。すなわち、冷却ファン11と熱交換器9との間では負圧が発生しこれが熱交換器9を通る冷却風Pの源となるが、これらの間が開放空間であると負圧が減少し冷却効果が低下するため、密封部材43はこれを防ぐために設けられている。
【0036】
冷却ファン11はいわゆる軸流ファンであり、補助回転軸23に取り付けられている。このとき、補助回転軸23には、エンジンクランク軸8aのプーリ22に対応する位置となるようにプーリ25が固定されている。そして、プーリ22とプーリ25との間にはベルト(ファンベルト)26が掛け渡されている。また、冷却ファン11は、エンジンクランク軸8aからの駆動力が伝達される補助回転軸23に固定されたボス11aと、このボス11aまわりに固定された複数枚の羽根11bとを備えており、補助回転軸23の回転によって回転駆動されて図1中右方向への冷却風P(矢印参照)を誘起(生起)するようになっている。
【0037】
なお、補助回転軸23のうちプーリ25よりエンジン8側には、交流発電機28への駆動力伝達(詳細は後述)用のプーリ32が別途設けられている。
【0038】
図6は、交流発電機28の詳細構造を表す図1の部分拡大図であり、交流発電機28は、回転軸29を備えたロータ(図示せず)と、回転軸29に固定されたファン手段30と、ロータを内包するハウジング31とを備えている。
このとき、回転軸29には、補助回転軸23の上記プーリ32に対応する位置となるようにプーリ38が固定されており、プーリ32とプーリ38との間にはベルト(ファンベルト)39が掛け渡されている。そして、回転軸29が回転駆動されてファン手段30が回転することにより、図1及び図5中左方向への発電機冷却用の冷却風Pcを誘起(生起)し、この冷却風Pcによって、ハウジング31内部の電機子コイル(図示せず)、界磁コイル、及びその他各種電子部品(ダイオード、レギュレータ等)を空冷するようになっている。
【0039】
図1に戻り、仕切部材12は、熱交換器9と上カバー13d、下カバー13a、前カバー13e、及び後カバー13fとの間をそれぞれシールするものである。
【0040】
なお、エンジン8の吐出側横カバー13c側には前述した油圧ポンプ33が設けられており、この油圧ポンプ33は図示しない連結機構(カップリング)を介しエンジン8に連結され、エンジン8の駆動力によって駆動される。また、エンジン8からの排気ガスはマフラ34で消音された後排気ガス管(尾管)35を介してエンジン室4の外部に放出されるようになっている。このとき、エンジン8の上部にはマフラカバー36が固定されており、油圧ポンプ33からエンジン8側への油の飛散を防止するようになっている。また、エンジン室4内の熱交換器9より上流側(図1中左側)には、エンジン8の起動電流供給用のバッテリ37が配置されている。
【0041】
なお、上記において、シュラウド後部10bが、各請求項記載のエンジン側に着脱可能に支持され、冷却ファンを内包する第1のシュラウドを構成し、シュラウド前部10aが、第1のシュラウドの上流側に位置し、熱交換器側に支持されて熱交換器を冷却した冷却風を第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドを構成し、密封部材43が、第1のシュラウドと第2のシュラウドとの相対変位を許容しつつそれらの間のシールを行う弾性密封部材を構成する。
また、流体案内板27が、冷却ファンの吹き出し側に位置し、第1のシュラウド側で支持される第1の流体案内板を構成し、そのうち、端部27b1は、自己通風型発電機のファン手段の通風方向吹き出し側に設けられた第2の流体案内板をも構成する。さらに、リングガード部10b1が、冷却ファンの吹き出し側に位置するように第1のシュラウドに設けた網部材を構成する。
【0042】
次に、本実施の形態によるエンジン冷却装置の動作を説明する。
油圧ショベル作業時において、エンジン8を駆動すると、クランク軸8aの回転がプーリ22、ベルト26、及びプーリ25を介して補助回転軸23に伝達される。これによって、水ポンプ24が駆動されてラジエータ9cの冷却水が循環されるとともに、冷却ファン11が駆動されて回転する。この冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が吸込口16からエンジン室4内に導入され、冷却風Pとなって上流側から流入して熱交換器9(インタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9c)を順次冷却した後、熱交換器9の下流側にあるシュラウド10a,10bの内部を通過して絞られ、冷却ファン11の吸い込み側(図1中左側)に導入される(いわゆる吸い込み冷却方式)。その後、冷却ファン11から吹き出された冷却風Pは、冷却ファン11の下流側にあるエンジン8及び油圧ポンプ33等を冷却した後、吐出口17,18,19からエンジン室4の外部に放出される。
【0043】
また補助回転軸23の回転はプーリ32、ベルト39、及びプーリ38を介して交流発電機28の回転軸29に伝えられる。この回転軸29の回転によってロータが回転して発電が行われ、油圧ショベルの各種電装品(図示せず)に給電するとともに、ファン手段30が回転し、冷却風Pcがハウジング31内部の電機子コイル(図示せず)、界磁コイル、及びその他各種電子部品(ダイオード、レギュレータ等)を冷却した後、ファン手段30へと流入する(いわゆる吸い込み冷却方式)。
【0044】
以上のような本実施の形態の作用を以下、順次説明する。
【0045】
(1)剥離逆流との干渉防止による騒音低減作用
上記したように、冷却ファン11によって冷却風Pはエンジン8側に吹き出される。ここで、冷却ファン11は軸流ファンであるが、通常の油圧ショベルにおけるファン作動点(低流量、高圧力)においては、シュラウド10によって径方向に絞られること及びエンジン室4内の密閉度が高いことにより、冷却ファン11から吹き出される冷却風Pは主として遠心方向に流出する(後述のP0参照)。
【0046】
ここで、流体案内板27がない場合には、冷却ファン11の吹き出し側に遠心方向に生成される冷却風Pの主流P0(図1参照)と、この主流P0から径方向内側に剥離して補助回転軸23付近からラジエータ9c側へ戻ろうとする逆流(その一例P1を図1中に破線で示す)とが干渉し、これによって乱れが発生して騒音を増加させる一因となる。そこで、本実施の形態においては、流体案内板27を設けることにより、この逆流P1が遠心方向の主流P0に干渉するのを防止し、乱れの発生を防止できるので、冷却ファン11から発生する騒音を低減することができる。
【0047】
(2)流体案内板の着脱可能構造による作用
前述のようにして冷却ファン11によるエンジン室4内の冷却を行うが、弾性部材で形成されるベルト26は使用と共に経年摩耗していくものであるため、適当な頻度で交換あるいはメンテナンスを行う。この場合、まず取付ボルト42aに締結されている取付ナット42bを外した後、シュラウド後部10bの上流側端部近傍の止め具部10boに係止された密封部材43を外し、シュラウド後部10b及び流体案内板27を一体として取り去る。
【0048】
その後、エンジン8のクランク軸8aのプーリ22及び補助回転軸23のプーリ25からベルト26を取り外し、反エンジン8側(図1中左側)に脱出させた後、まずベルト26の一部分を、上記チップクリアランスcの部分を通して反エンジン8側に取り出す。その後、同様にして順次ベルト26の他の部分をチップクリアランスcの部分を通して反エンジン8側に取り出していく。このようにして、すべての羽根11bの外周部を通し終えたときにベルト26の取り出し完了となる。その後、この逆の手順で新しいベルト(あるいは補修後のベルト)26を装着する。ベルト26を取り付けた後、再びシュラウド後部10b及び流体案内板27を取付ボルト42a及び取付ナット42bで締め固定すれば、ベルト26の交換・メンテナンス作業は終了する。
【0049】
以上のように、流体案内板27をシュラウド後部10bとともに取り外すことで、ベルト26を容易に反エンジン8側に引き出すことができるので、ベルトの交換・メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0050】
なお、交流発電機28冷却用のベルト39についても、上記ベルト26と同様にして交換・メンテナンス作業を行えばよく、この場合も同様の効果を得る。
【0051】
(3)交流発電機の冷却向上作用
本実施の形態においては、冷却ファン11及び自己通風型発電機28のファン手段30の両方をエンジン8のクランク軸8aからの駆動力により駆動する。そのため、エンジン8の一方側(図1中左側)に突出したクランク軸8aに設けたプーリ22からの駆動力を、補助回転軸23に設けたプーリ25、さらに自己通風型発電機回転軸29に設けたプーリ38に伝達して、冷却ファン11及びファン手段30をそれぞれ駆動する。このような構造のため、図1に示すように、補助回転軸23のプーリ25及び自己通風型発電機回転軸29のプーリ38がそれぞれエンジンクランク軸8aのプーリ22に比較的近接した位置に配置される。この結果、本実施の形態のように冷却ファン11及びファン手段30ともに吸い込み冷却方式とする場合、熱交換器9→冷却ファン11→エンジン8の向きに流れる冷却ファン11による冷却風Pの流れ方向と、ケーシング31内の発電手段→エンジン8の一方側(図1及び図6中左側)に突出したファン手段30の向きに流れるファン手段30による冷却風Pcとが、互いに逆方向(対向する方向)となる。このとき、冷却風Pの風圧の方が冷却風Pcより大きいため、そのままでは、冷却風Pcの風量の確保が困難となり、自己通風型交流発電機28の冷却性能が低下する可能性がある。
【0052】
そこで、本実施の形態においては、流体案内板27の端部27b1を、自己通風型発電機28のファン手段30とほぼ同じ高さ方向まで延設し、ファン手段30の冷却風P上流側を覆うようにする(言い換えればファン手段30の冷却風Pcの通風方向吹き出し側に位置するようにする)。これにより、冷却ファン11による冷却風Pがファン手段30の冷却風Pcに干渉しようとするのを仕切ってブロックし、その影響を遮断することができる。したがって、ファン手段30による冷却風Pcの風量を確保し、自己通風型発電機28の発電手段に対する冷却性能を向上することができる。
【0053】
(4)ファン効率向上作用
本実施の形態では、シュラウド10として、熱交換器9の下流側に固定された10aとエンジン8側に固定された後部10bとからなるいわゆる分離型(2ピース型)シュラウドを用い、冷却ファン11を内包するシュラウド後部10bを冷却ファン11と同じエンジン8側の振動系に配置している。これにより、非分離型(一体型)のシュラウドのように冷却ファンを内包する部分もエンジン8とは別の振動系に属する場合に比べて、シュラウドと冷却ファンとの相対変位が少なくなる。これにより、チップクリアランスcを予め小さく設定することができるので、冷却ファン11のファン効率を向上することができる。
【0054】
以上説明したように、本実施の形態のエンジン冷却装置によれば、冷却ファン11における冷却風主流P0と逆流P1との干渉を防止して騒音を低減でき、かつ、ベルト26,39の交換・メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0055】
なお、本発明は、上記一実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能である。
【0056】
例えば、図7は、変形例として、異なる形状の流体案内板27を用いる場合の構成を示す図であって、流体案内板27A及びリングガード部10b1の構造を冷却風P下流側から見た図であり、前述の図5に相当する図である(但し、取付ブラケット部10b1Aは図示省略)。図7において、この変形例による流体案内板27Aは、図5に示した流体案内板27の略U字形状の両側端部27b1,27b2のうち、図5中右側の端部27b2を欠損させた構造である。例えば、エンジン室4内の各機器の実装の関係で、端部27b2の位置になにかの機器、部品、構造等が配置され、流体案内板27が延設できない場合に対応し、このように短くしたものである。このとき、自己通風型交流発電機28のファン手段30の上流側を覆う端部27b1は確保されているので、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】
なお、上記に加えて、エンジン8側部への自己通風型交流発電機28の取り付け位置が変更され、図1中においてもっと手前側に自己通風型交流発電機28が配置されたような場合には、例えば図8に示すように、その自己通風型交流発電機28のファン手段30の上流部を覆うために延伸した端部27b1′を備えた流体案内板27A′とすればよい。
【0058】
図9は、参考例として、自己通風型交流発電機28にも流体案内板を設ける場合の構成を示す図であって、その場合の要部である交流発電機28Aの詳細構造を表す図であり、上記図6に相当する図である。この図9において、本参考例では、前述の交流発電機28に代え、自己通風型発電機28のファン手段30の通風方向吹き出し側(冷却風Pc下流側)に例えば円形の流体案内板40を設けた交流発電機28Aを配置したものである。このとき、ハウジング31の外周側複数箇所に設けた舌部(ブラケット)31aに貫通孔31aAが形成されており、流体案内板40のうち貫通孔31aAに対応する位置にも貫通孔40aが形成されており、これら貫通孔31aA及び貫通孔40aに取り付けボルト46aを貫通させ3つのナット46bを締めることにより、流体案内板40がハウジング31に着脱可能に固定されている。
【0059】
なお、この参考例では、前述の流体案内板27の端部27b1と、流体案内板40とが、自己通風型発電機のファン手段の通風方向吹き出し側に設けた第2の流体案内板を構成する。
【0060】
本参考例によれば、上記流体案内板端部27b1に加え、流体案内板40によってもファン手段30の冷却風P上流側を覆うことにより、さらに確実にファン手段30による冷却風Pcの風量を確保し、自己通風型発電機28Aの発電手段に対する冷却性能をさらに確実に向上することができる。またこのとき、ベルト39の交換・メンテナンス作業時には、取り付けボルト47a及びナット47bを緩めることで流体案内板40を容易に取り外せるので、ベルト39の交換・メンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0061】
なお、自己通風型発電機28Aの発電手段に対する冷却性能向上の観点だけからみれば、前述の流体案内板27を省略し、流体案内板40を自己通風型発電機28Aに設けるだけでもよいことは言うまでもない。
【0062】
また、以上においては、熱交換器9として、インタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cを配置したエンジン冷却装置に本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られるものではなく、熱交換器としてインタークーラ及びラジエータのみを配置した場合に対しても適用できることは言うまでもない。また、熱交換器はこれら3種類に限られるものでもなく、例えば必要に応じ運転室3に設けるエアコン用のコンデンサ9d(図1中2点鎖線参照)を併せて配置し、冷却風Pで冷却してもよい。
【0063】
さらに、以上は、本発明を油圧ショベルのエンジン室に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、クレーン、自走式破砕機、ホイールローダ等、他の建設機械のエンジン室に適用してもよい。これらの場合も、同様の効果を得られることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、第1の流体案内板を、着脱可能な第1のシュラウド側で支持するので、ファンベルトの交換・メンテナンス時には、第1の流体案内板を第1のシュラウドとともに取り外すことで、ファンベルトを容易に反エンジン側に引き出すことができ、ファンベルトの交換・メンテナンス作業を容易に行うことができる。また、シュラウドを、エンジン側に支持され冷却ファンを内包する第1のシュラウドと熱交換器側に支持される第2のシュラウドとの分離構造とすることにより、冷却ファンを内包する第1のシュラウドは冷却ファンと同様にエンジン側の振動系に属することとなり、両者の相対変位が小さくなってチップクリアランスを小さくすることができるので、ファン効率を向上し騒音を低減できる効果もある。
【0065】
請求項2及び3に記載の発明によれば、自己通風型発電機のファン手段の通風方向吹き出し側に第2の流体案内板を設けるので、冷却ファンによる冷却風がファン手段の冷却風に干渉しようとするのをブロックし、その影響を遮断することができる。したがって、ファン手段による冷却風量を確保し、自己通風型発電機の発電手段に対する冷却性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるエンジン冷却装置が設けられるエンジン室の詳細構造を表す図である。
【図2】 図1に示したエンジン冷却装置が適用される建設機械の一例である油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視図である。
【図3】 図1に示したエンジン冷却装置が適用されるエンジン室の外観構造を示す拡大斜視図である。
【図4】 図1中A部拡大図である。
【図5】 流体案内板及びリングガード部の詳細構造を表す図4中B方向(冷却風下流側)から見た図である。
【図6】 交流発電機の詳細構造を表す図1の部分拡大図である。
【図7】 異なる形状の流体案内板を用いる変形例による流体案内板及びリングガード部の構造を冷却風下流側から見た図である。
【図8】 自己通風型交流発電機のファン手段の上流部を覆うために端部を延伸した流体案内板及びリングガード部の構造を冷却風下流側から見た図である。
【図9】 自己通風型交流発電機にも流体案内板を設けた参考例の要部である交流発電機の詳細構造を表す図である。
【符号の説明】
4 エンジン室
8 エンジン
9 熱交換器
9c ラジエータ
10a シュラウド前部(第2のシュラウド)
10b シュラウド後部(第1のシュラウド)
10b リングガード部(網部材)
10b 1 A 取付ブラケット部
11 冷却ファン
27 流体案内板(第1の流体案内板)
27b1 端部(第2の流体案内板)
28 自己通風型発電機
30 ファン手段
40 流体案内板(第2の流体案内板)
43 密封部材(弾性密封部材)
P 冷却風
Pc 発電機内部の冷却風
Claims (3)
- 建設機械のエンジンが内設されたエンジン室内に設けられ、前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、前記エンジンの駆動力で回転され、前記熱交換器を冷却する冷却風を誘起する冷却ファンとを有する建設機械のエンジン冷却装置において、
前記エンジン側に着脱可能に支持され、前記冷却ファンを内包する第1のシュラウドと、
この第1のシュラウドの上流側に位置し、前記熱交換器側に支持され該熱交換器を冷却した前記冷却風を前記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、
前記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を許容しつつそれらの間のシールを行う弾性密封部材と、
前記冷却ファンの吹き出し側に位置するように前記第1のシュラウドに設けた略半ドーナツ形状をしたファン防護用の網部材と、
前記冷却ファンの吹き出し側に位置し、前記網部材の冷却風下流側で前記第1のシュラウド側で支持される第1の流体案内板とを備え、
前記第1の流体案内板は、前記網部材の略半ドーナツ形状と同軸の略逆U字形状を有し、
前記第1の流体案内板は、前記冷却ファンの回転軸を通すために設けた内周面が前記網部材の内周面と重なり合うように配置されていることを特徴とする建設機械のエンジン冷却装置。 - 前記エンジンの動力により駆動される発電手段及びファン手段を備えた自己通風型発電機をさらに有する請求項1記載の建設機械のエンジン冷却装置において、
前記自己通風型発電機の前記ファン手段の通風方向吹き出し側に設けられた第2の流体案内板をさらに備え、
前記第2の流体案内板は、前記第1の流体案内板の端部を前記自己通風型発電機とほぼ同じ高さ方向位置に至るまで下方に延設して形成されていることを特徴とする建設機械のエンジン冷却装置。 - 請求項2記載の建設機械のエンジン冷却装置において、前記冷却ファンの誘起する冷却風の流れ方向と、前記自己通風型発電機のファン手段による通風方向とを、互いに反対方向としたことを特徴とする建設機械のエンジン冷却装置。
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