JP4199418B2 - 高炉の充填装置を冷却するための方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は高炉の充填装置を冷却するための方法に関する。この発明で対象としているタイプの高炉の充填装置は、炉頂に取り付けられたサポートケーシングと、サポートケーシングに回転可能に懸架された充填装置と、回転可能な充填装置によって支持されていてリング形状の回転式連結装置によって供給を受ける少なくとも一つの冷却回路を特に有している。
【0002】
【従来の技術】
こうした充填装置はたとえばルクセンブルグ国特許出願第80112号(LU80112)に記載されている。この充填装置はサスペンションケージ内に懸架された充填用トラフを有しており、サスペンションケージ自身はサポートケーシングの内に懸架されて回転するようになっており、トラフに対する中心供給チャネルがそれを横切っている。このサスペンションケージはまた供給チャネルのまわりに保護スクリーンを形成しており、高炉の中に配置された装置を特に高炉の内部からの熱放射に対して保護している。サスペンションケージには分配トラフに対する冷却回路が設けられている。この冷却回路には、トラフに対する供給チャネルのまわりに配置されたリング形状の回転式連結装置を介して冷却用液体が供給される。連結装置は、サスペンションケージによって支持されている回転シェルと、固定されたヨークとを有している。このヨークはサポートケーシングによって支持されており、回転シェルはある程度のあそびを設けて固定ヨークの中に配置されている。固定ヨーク内には上方に配置されたリング形状の二つのスロートが設けられており、回転シェルの外側の円筒面と並置されている。冷却回路に対する多数の連結パイプによって、二つのスロートに対向する回転シェルの外側円筒面に設けられる開口部の位置が決まる。各スロートの二つの端部に沿って取り付けられたシーリング装置が回転シェルの外側の円筒面の上に支持されており、回転シェルと固定ヨークとの間でシーリングが確保されている。シールを確保するために回転シェルと固定ヨークとの間に比較的小さいあそびしか必要としないこのタイプの回転式連結は、高炉に対する充填装置にはあまり適していない。高炉においては、回転シェルと固定ヨークとは、実際には、非常に様々な熱膨張と機械的応力とを受け、これにより、機能上のあそびが小さくなってすぐに連結が阻害される危険性がある。これに加えて、高炉の環境においては、かなりの量のダストが常に存在すると仮定しなければならない。このダストが回転シェルと固定ヨークとの間に入り込むことは避けられず、その場合には回転連結を妨害したり、シーリング装置を破壊したりする危険性が生じる。また、シーリング装置は非常に高温のシェルと接触しており、これはそれらにとって非常に好ましくないことに留意する必要がある。従って、このタイプの回転連結システムが実際には高炉に適用されたことがないのは驚くことではない。
【0003】
従って、1982年に会社、ポール・ヴルス・エス・ア(Paul Wurth S.A.)がシーリング装置を用いない高炉の充填設備のための冷却構造を提案した。欧州特許第0116142号(EP0116142)に詳しく記載されているこの冷却構造は、世界中で多くの高炉の充填設備に設置されてきた。それは、重力で冷却水の供給を受ける回転ケージの上方にシェルによって支持されているリング形状のトラフを特徴としている。この目的のために、サポートケーシングの中には冷却水供給ダクトが一体化されており、リング形状のトラフの上方に少なくとも一つの開口部が設けられていて、サスペンションケージといっしょに回転するリング形状のトラフの中で冷却水を重力で循環させる特徴を有している。サスペンションケージは、回転ケージを備えたいくつかの冷却コイルへ連結されている。これらのコイルは出口ダクトであり、サポートケーシングの下端によって支持されているリング形状のコレクタに開口している。従って、水は回転において固定の供給パイプから、回転するリング形状のトラフの中へ重力によって流れ、回転ケージに取り付けられた冷却コイルの中を重力によって通過し、そのあと下側の位置が固定されたコレクタの中へ集められ、サポートケーシングの外部へ排出される。この水循環システムは、リング形状のトラフと下側コレクタとへ接続されたレベルセンサとによってモニタされる。リング形状のトラフにおいては、レベルが常に最小レベルと最大レベルとの間にあるように調節される。もしレベルが最小レベルまで低下すると、リング形状のトラフの供給流出量が増やされて、コイルへの適切な供給が保証される。もしレベルが最大レベルまで上昇すると、リング形状のトラフの供給流出量が減らされて、リング形状のトラフからのオーバーフローが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この1982年の冷却構造の欠点は、高炉からのガスがリング形状のトラフの中の冷却水と接触するようになることである。これらの高炉ガスはダストを非常に含んでおり、かなりの量のダストが冷却水の中へ流入する。このダストはリング形状のトラフ中にスラッジを形成し、冷却コイルの中へ流入し、それらを塞ぐ危険性がある。これに関連して、水をコイル内に通すのに利用可能な圧力は、リング形状のトラフと下側のコレクタとの間の高低差によって本質的に決定されることに留意するのが特に特に妥当である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載されている発明は、ダストが冷却回路の中へ流入する危険性を大きく低減している。
【0006】
さらに詳しくは、この発明による方法は、炉頂に取り付けられたサポートケーシングと、サポートケーシング内に回転可能に懸架された充填装置と、回転する充填装置によって支持されていて充填装置内で回転を引き起こすようになっている冷却回路と、リング形状の回転式連結装置を有しており、この連結装置は、固定部分と、回転する充填装置といっしょに回転可能な回転部分とを有し、回転部分はリング形状の隙間によって固定部分から離間されていて、相互に回転可能になっている、高炉を充填するための装置に関連している。連結装置の固定部分には周知の方法によって冷却用液体が供給される。この冷却用液体は連結装置の回転部分の中へ流入し、そこで冷却回路へ供給を行って、そのあと冷却回路の出口でサポートケーシングの外部へ排出される。しかし、従来の構造と違って、たとえばルクセンブルグ国特許出願第80112号(LU80112)に設けられているような回転式連結装置の完全なシーリングを確保する努力も、たとえば欧州特許第0116142号(EP0116142)に設けられているようなレベルセンサシステムによって回転式連結装置からの漏れを防止する努力もなされていない。実際、この発明においては、連結装置に供給された冷却用流体に、リング形状の隙間を介する漏れ流れを生じさせて、リング形状の隙間を冷却用流体により塞ぐ。この漏出流れは集められて、冷却回路を通らずにサポートケーシングの外部へ排出される。換言すると、冷却用液体は、回転を行わせるために回転式連結装置の回転部分と固定部分との間に設けられなければならないリング形状の隙間を塞ぐために使用され、これによって、冷却回路の内部を、炉の周囲と連通させることが可能となる。このリング状の隙間を塞いだ漏れ流れはそのあと集められ、冷却回路を通らずにサポートケーシングの外部へ直接排出される。従って、ギャップの中に形成されたダストスラッジは冷却回路を通らず、このため、閉塞の危険性が生じない。
【0007】
多くの場合、連結装置には、リング形状の隙間の部位に追加の圧力降下を発生することのできる部材を設けることによって、あまり大きな漏れ流れを生じずに、冷却用液体の供給圧力が、サポートケーシング内の圧力よりもかなり高くなるようにすることが好ましい。換言すると、この発明により、回転式連結装置のための冷却回路に抑性能をもって供給を行うことがはじめて可能となったのである。これは供給圧力の観点からは制限を受けないので、明かにより高性能の冷却回路を形成することが可能である。追加の圧力降下を生じやすい部材(フィッティングやエラストマシール、ラビリンスシールなど)内を流れる漏れ流れが、これらの部材の冷却効果と、ある程度の潤滑と、一定した洗浄を保証し、間違いなくそれらの部材の寿命に対して好ましい影響を与えることも理解されるであろう。
【0008】
第1の実施の形態において、連結装置は、サポートケーシングによって支持されていて二つの円筒面によって境界が形成されたリング形状のブロックと、充填装置によって支持されていて二つの円筒面によって境界が形成されたリング形状のチャネルとから構成されている。回転について固定されたリング形状のブロックはリング形状のチャネル内へ延びており、並置された二つの円筒面が二つのリング形状のスペースの境界を形成していて、このスペースが前記リング形状の隙間の一部を形成している。リング形状のチャネルには、漏れ流れを排出するためのパイプへ連結されたオーバーフロー開口部が設けられているのが好ましい。冷却水の供給圧力が増大したときに漏れ流れを減少させる追加の圧力降下を発生するために、オーバーフロー開口部の下方において、二つの並置された円筒面の間にはリップジョイントなどのエラストマのリング形状のジョイントが設けられているのが好ましい。サポートケーシングによって支持されているリング形状のブロックは二つのリング形状のスペースの間を連通する多数の通路を有しており、二つのリング形状のスペースの間の圧力平衡がとられているのが好ましい。
【0009】
第2の実施の形態において、連結装置は、回転について固定されたリング形状の前面を有するリングと、充填装置と一体のリング形状のチャネルとを有している。リングはリング形状のチャネルの中に配置されており、そのリング形状の表面がリング形状チャネルのリング形状の表面と対向し、リング形状のギャップが二つの並置されたリング形状の表面を離隔させている。次に、一組のフィッティングが二つのリング形状の表面の間に配置され、すると前記分離リング内に追加の圧力降下が発生する。リングは回転軸と平行に移動可能になっており、前記一組のフィッティングへある大きさの圧力を加えられるようになっていることが好ましい。第1の実施の形態においては、リングは補償部材によって支持されており、回転軸と平行に若干移動できるようになっている。第2の実施の形態においては、リングは固定されたリング形状のブロックへ摺動的に連結されていて、回転軸と平行に摺動可能になっている。
【0010】
別の実施の形態においては、リング形状の隙間は少なくとも一つのラビリンスシールを形成している。この場合には、連結装置は、サポートケーシングによって支持された段状の二つのリング形状の表面によって側方の境界が形成されているリング形状のブロックと、充填装置によって支持されていて段状をなした二つのリング形状の表面によって側方の境界が形成されているリング形状のチャネルとを有している。リング形状のブロックはリング形状のチャネル内へ延びていて、二つの並置された段状の表面が協働してラビリンスシールを形成している。このラビリンスシールは前記リング形状の隙間の一部を形成している。前述したように、リング形状のチャネルには、漏れ流れを排出するためのパイプへ連結されおりラビリンスシールの上方に配置されたオーバーフロー開口部が設けられていることが好ましい。また、サポートケーシングによって支持されているリング形状のブロックは、二つのリング形状のスペースの間を連通させる通路を有していることが好ましい。
他の特徴や利点は、添付図面を参照しつつ、例示として示した有利な実施形態の説明から明かとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は分配トラフ10を備えた高炉の充填設備の概要を示している。トラフ10は、参照番号8で表された高炉の中心軸のまわりに回転するように設置されている。こうしたタイプの設備は、例えばアメリカ合衆国特許第3,880,302号に詳しく記載されている。しかし、この発明は、軸のまわりに運動可能な形に懸架された充填装置を有するような高炉用のあらゆる充填設備全般に関するものであることに注目することが重要である。実際、アメリカ合衆国特許第3,880,302号に記載されているタイプの設備に限定されるわけではない。
【0012】
トラフ10は、全体が参照番号12によって表されている懸架及び運動開始用の装置の補助で、高炉に取り付けられているサポートケーシング14内に懸架されている。この装置12は歯付のクラウン部材16を有している。クラウン部材16は回転を固定された中心供給チャネル20のまわりにシェル部材18を回転させる。この動きは、図示しないモータの補助で開始される。アメリカ合衆国特許第3,880,302号に記載されているように、懸架及び運動開始用の装置12は、水平軸のまわりに旋回させることによってトラフ10の角度調節を可能にする機構をさらに有している。
【0013】
サポートケーシング14はリング形状のチャンバ22によって、回転可能なシェル部材18に対して、側方における境界が限定されており、その中には例えばトラフ10を旋回させるための機構が配置されている。回転するシェル18はケージ24によって支持されており、ケージ内にはトラフ10がトラニオン26を介して懸架されている。このケージ24はまた、回転するシェル18の下端とサポートケーシング14の下端25との間のスクリーンとしても機能しており、リング形状のチャンバ22を炉の内部から隔離している。
【0014】
炉の放射熱に最もさらされる部分はケージ24の壁であることは明かである。これらの壁を高温から保護するために、そして、それらが伝導あるいは放射によって熱を懸架及び運動開始用の装置12の他の部材へ伝えないようにするために、このケージ24にはいくつかの冷却回路が設けられており、これらの内部には水などの冷却液体が循環している。図1においては、これらの回路は冷却ボックス構造28,30,32,34によって概略で示されている。これらのボックス構造は、ケージ24の壁に沿って冷却水が循環できるようにするバッフルあるいはパイプ(図示しない)を有している。ボックス構造28,30,32,34は全体が参照番号40によって表された回転式のリング形状の連結装置へパイプ36,38によって連結されている。連結装置については図2及び図3を参照して後に詳述する。図1においては、冷却回路28,30,32,34の排水も示されている。排水は、パイプ40,42によって、サポートケーシング14の下端25へ固定されているリング形状のコレクタ44の中へ行われる。冷却水は、まず排水パイプ46,48によってこのリング形状のコレクタ44からサポートケーシング14の外側へと排水される。図1に示されている冷却回路28,30,32,34の他に、トラフ10自身に冷却回路を設けることができる。この冷却回路は懸架トラニオン26を介して懸架ケージ24に導かれるのが好ましい。この追加した回路自身もリング形状の回転する装置40か、あるいは冷却回路28,30,32,34の一つとの接続部を有することができる。
【0015】
次に、リング形状の回転する連結装置40の第1の実施の形態を図2及び図3を参照してより詳しく説明する。この実施の形態は本質的に、固定の供給回路(パイプ44によって表されている)へ連結された固定部分と、パイプ36によって冷却回路28,30,32,34へ連結された回転部分とから成っている。回転部分は本質的にリング形状のトラフ46である。トラフ46はリング形状のチャネル47を形成しており、このチャンネルは二つの同軸の円筒面によって側方の境界が形成されている。二つの円筒面の一方はシェル部材18の外壁によって形成されており、他方はシェル部材18を取り囲むクラウン部材48によって形成されている。トラフ10が回転するとき、シェル部材18とクラウン部材48の上端は各々、外側本体14の固定部材の内に設けられたリング形状の溝50,52内で摺動し、ここで、固定部材と回転部分との間にはリング形状の隙間54,55の第1の対が形成されている。リング形状の隙間54,55のこの第1の対は、ダストを含んだガスがリング形状のトラフ46の中へ流入するのを阻止するためのものである。連結装置40の固定部分はサポートケーシング14へ固定されたリング形状のブロック56から本質的に構成されており、外側は二つの円筒面によって境界が形成されている。このリング形状のブロック56はリング形状のチャネル47の中に配置されており、その外側の円筒面が、並置されたチャネル47の円筒面といっしょになって、連結装置40の固定部分と回転部分との間にリング形状の隙間58,60の第2の対を形成している。リング形状のブロック56は少なくとも一つの通路開口部62を有しており、この通路開口部はリング形状のチャンバ64とリング形状の供給チャネル66との間を連通させている。供給チャネル66の中へは固定された供給パイプ44が開口している。図9と図10を比較するとわかるように、リング形状の供給チャネル66の中の四つのダクト44の口は、通路開口部62に対してかなりその中心からずれて位置している。冷却回路28,30,32,34の連結パイプ36,38はチャネル47のベースに設けられた出口68を有することを特徴としている。
【0016】
回転するケージ24を冷却するために、ダクト44には冷却水が供給される。この冷却水は、通路62を介して流出する前に通過しなければならないリング形状のチャネル66の中へ流入する。リング形状のチャネル66を通過する水は、中央の供給チャネル20とサポートケーシング14の上側プレートとの間の熱バリヤの役割を果たし、またサスペンション装置12の冷却を確保することに注目されたい。次にこの冷却水は、トラフ46のリング形状のチャネル47内に設けられた固定ブロック56のリング形状のチャンバ64を横切って流れる。またこの水はチャネル47のベースに設けられた開口部68を通って冷却回路28,30,32,34の連結パイプ36,38の中へ流れる。これらの回路の出口において、この冷却水はパイプ40,42を介して、回転について固定されたリング形状のコレクタ44内へ流入し、排出パイプ46,48を介して本体構造14の外部へ排出される。
【0017】
この発明の重要な特徴は、回転する連結装置40に対して供給された冷却用液体が、二つのリング形状の隙間58,60を通って漏れ流れることにより、これらの隙間58,60を塞ぐということである。この漏れ流れは集められて、冷却回路28,30,32,34の一つを通らずにサポートケーシング14の外側へ排出される。二つのリング形状の隙間58,60の中に漏れ流れを集めるのに利用される手段については図3によって詳しく説明する。クラウン部材48の中には少なくとも一つのオーバーフロー開口部70が配置されている。リング形状のブロック56内のリング形状の出口71は、オーバーフロー開口部70を通る漏れ流れの流れを容易にしている。オーバーフロー開口部70はチャネル72を介して排水パイプ74と連通している。図1においては、リング形状のコレクタ44の中に開口している排水パイプ74が図面の右側部分に示されている。図2及び図3においては、二つのリング形状の隙間58,60の各々にはオーバーフロー開口部70の下方に配置されたシール76,78が設けられている。これらのシール76,78はリップ状のエラストマシールであることが好ましい。このシールの目的は、二つのリング形状の隙間58,60の部位において追加の圧力降下を発生して、過剰な漏れ流れを発生することなく、冷却用液体の供給圧力を炉についてのカウンタ圧力(サポートケーシング14内の圧力)よりもかなり高くなるようにすることである。従って、通常に動作しているときには、これらのエラストマシール76、78は漏れを防止するためのものではなく、漏れ流れを許容可能なレベルに制限するためのものであることが注目べき重要なことである。図3からわかるように、リング形状の隙間58は、リング形状のブロック56を貫く少なくとも一つの通路80によってリング形状の隙間60と連通している。これらの通路80はリング形状の隙間60を通る漏れた出水を排水できるようにしている。リング形状のブロック56に設けられたリング形状の出口81は、通路80を通る出水の流れを容易にしている。
【0018】
エラストマシール76,78は、それらの下方を流れる漏れ流れによって絶えず冷却され、"潤滑され"、洗浄される。この漏れ流れは、二つのリング形状の隙間58,60の中に入るであろうあらゆる固体物質を運び去る。二つのリング形状の隙間58,60にダストが堆積しないように保護するためには、ジョイント54,55を介して清浄なガスを炉の中へ導入することが推奨される。図2及び図3においては、リング形状のチャネル82も示されている。このチャネルによって、例えば窒素などのガスをジョイント55を介してシェル18の中へ注入することが可能である。
【0019】
図4及び図5によって、回転式のリング形状の連結装置の別の構成を説明する。この装置は、第2の対のリング形状の隙間58,60がラビリンスシール58'、60'の形に構成されている点で、図2及び図3の装置とは本質的に異なる。リング形状のブロック56'をリング形状のチャネル47'の中へ導入して、二つのラビリンスシール58'、60'を形成できるようにするために、ブロック56'とチャネル47'に、段状の台形形状が与えられており、これらが協働して二つのラビリンスシール58'、60'を形成するようになっている。オーバーフロー開口部の部位においてブロック56'にリング形状のスロート部材84,86が設けられていて、多量の漏れ流れを容易にしていることに留意すべきである。これらのリング形状のスロート部材は少なくとも一つの通路70'によって連結されている。通路70'は図2及び図3の装置の通路70と同じ機能を果たしている。二つのラビリンスシール58'、60'を介する漏れ流れがラビリンスシールを形成する部材を冷却し、冷却回路の中へのガスの侵入を防止し、ラビリンスシールの中へ侵入する固体物質を運び去り、二つのシール58'、60'の上方のチャネル47'内に形成されるであろうダストスラッジを排出できることに注目されたい。
【0020】
リング形状の回転する連結装置の別の実施の形態を図6及び図7によって説明する。この装置は、第2の対のリング形状の隙間58,60が、前側のリング形状の単一の隙間90に置き換えられている点で、図2及び図3の装置とは本質的に異なり、このリング形状の隙間90は、回転が固定されたリング部材92の一つのリング形状の前面を、トラフ46の中に取り付けられたリング部材92のリング形状の前面から離隔させている。二つのリング92,94の間には二つのフィッティング96,98が取り付けられており、それらの間にリング形状のスペースが形成されている。これらのフィッティング96,98の目的は、前側の隙間90の部位において追加の圧力降下を発生することであり、過剰な漏れ流れを生じることなく、冷却用液体の供給圧力がチャネル47の中の圧力よりもかなり高くなるようにしている。従って、これらの装置96、98が通常に機能しているときには、それらの目的は、漏れを防止することではなく、漏れ流れを許容可能なレベルに制限することであることが留意すべき重要なことである。これらの装置96,98の下方を流れる漏れ流れはリング形状のチャネル47の中へ流入する。図7においては、後者にはリング94の下方のキャビティ内におけるベースの部位に、排出パイプ74'への少なくとも一つの開口部100が設けられている。排出パイプ74'は、図1における排出パイプ74と同様に、リング形状のコレクタ44内へ開口している。冷却水の主要な出水は口102を通ってリング部材94内へ流入し、さらに冷却回路の連結パイプ36,38内へ流入する。リング部材92は、二つの同軸の補償部材104,106の補助で、リング形状のブロック56"(図2及び図3のリング形状のブロック56の上側部分に対応している)へ連結されており、補償部材はリング部材92をリング部材94の上へ設置可能にしており、フィッティング96,98をある程度圧縮するようになっている。フィッティング96,98の適切な圧縮を確保するには、適用されるリング部材92の重量が重要である。冷却水は二つの同軸の補償部材104,106によって境界が形成されるリング形状のスペース108を横切って、リング部材92内に設けられた連通開口部110内へ流入する。図11は楕円形状を有する連通開口部110と、冷却回路28,30,32,34の連結パイプ36,38の口102とを断面で示している。図11の四つの黒い点は、漏れ流れに対する排出パイプ74'の四つの口102の位置を示している。二つの大きな補償部材104,106を、小さい径の補償部材に置き換えて、通路62がリング部材92内に設けられたリング形状のチャンバの中へ直接延びるようにできることに留意すべきである。
【0021】
リング形状の回転する連結装置の別の実施の形態を図8によって説明する。この装置は、補償部材104,106が、リング部材92と同様なリング部材92'とリング形状のブロック56"と同様なリング形状のブロック56"との間に配置された摺動リング形状のコネクタ112によって置き換えられている点で、図6及び図7の装置とは本質的に異なっている。この摺動リング形状のコネクタ112を設置するために、リング部材92'にはリング形状のチャンバ114が設けられており、このチャンバ114内にはブロック56"のリング形状の端部116が位置している。エラストマシール118,120によって、摺動ジョイント112のシール能が改善されている。リング部材92'は回転を阻止されているので、これらのエラストマシール118,120は図2及び図3の装置のエラストマシール76,78よりもずっと小さい応力しか受けないことが理解されよう。フィッティング96,98の適切な圧縮を確保するために、リング92'の重量が主に利用される。しかし、この圧縮力を制御するために、リング部材92'とリング形状のブロック56"との間に取り付けられるばね(図示しない)の補助を借りることもできる。チャンバ114内における水の圧力も、フィッティング96,98の圧縮を若干増加させるのに寄与していることに留意すべきである。しかし、フィッティングを冷却し、"潤滑し"、洗浄するのに十分な、またチャネル47の中に導入されるダストをすべて排出するのに十分な残留漏れ流れを保証することが必ず必要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による方法によって冷却するのに適した、高炉の充填装置の縦断面図である。
【図2】 図1の高炉の充填装置へ取り付けられたリング形状の回転式連結装置の縦断面図である。
【図3】 図1の高炉の充填装置へ取り付けられたリング形状の回転式連結装置の別の縦断面図である。
【図4】 回転式連結装置の別の構成の縦断面図である。
【図5】 図4の回転式連結装置の構成の別の縦断面図である。
【図6】 第2の実施の形態の回転式連結装置の縦断面図である。
【図7】 図6の実施の形態の回転式連結装置の別の縦断面図である。
【図8】 第3の実施の形態の回転式連結装置の縦断面図である。
【図9】 図2、図4、図6及び図8における回転式連結装置の矢印Aの方向からの平面図である。
【図10】 図2、図4、図6及び図8におけるB−B線に沿う概略水平断面図である。
【図11】 図6及び図8におけるC−C線に沿う概略水平断面図である。
Claims (17)
- ・炉頂に取り付けられたサポートケーシング(14)と、
・前記サポートケーシング(14)内に回転可能に懸架された充填装置(10、18、24)と、
・前記回転可能な充填装置によって支持された少なくとも一つの冷却回路(28、30、32、34)と、
・リング形状の回転式連結装置(40)と、
を有し、前記連結装置が、回転について固定されたリング形状部分(56)、(56')、(56")、(56''')と、前記回転する充填装置とともに回転するように構成された回転するリング形状部分(46)とを有し、前記回転部分(46)がリング形状の隙間(58、60)、(58'、60')、(90)によって前記固定部分から離隔されていて回転できるようになっており、
前記連結装置(40)の前記固定部分(56)、(56')、(56")、(56''')に冷却用液体が供給され、この冷却用液体が連結装置の回転部分(46)の中に流入して、そこで冷却回路(28、30、32、34)に供給され、前記冷却回路の出口において前記サポートケーシング(14)の外部へ排出される、高炉の充填装置を冷却するための方法であって、
前記連結装置(40)に供給された冷却用流体に、前記リング形状の隙間(58、60)、(58 ' 、60 ' )、(90)を介する漏れ流れを生じさせて、前記リング形状の隙間(58、60)、(58 ' 、60 ' )、(90)を冷却用流体により塞ぎ、前記漏れ流れが次いで集められて、冷却回路(28、30、32、34)内へ流入せずにサポートケーシング(14)の外部へ排出される方法。 - 前記連結装置に、前記リング形状の隙間(58、60)、(58'、60')、(90)の部位に追加の圧力降下を生じさせるように構成された部材(76、78)、(96、98)が設けられており、冷却用液体の供給圧力が、過剰な漏れ流れを発生することなく、前記サポートケーシング(14)内の圧力よりもかなり大きくなることができる請求項1記載の方法。
- 前記回転式充填装置が、前記リング形状の隙間(58、60)、(58'、60')、(90)を通る冷却流体の漏れ流れを集めるための手段(70、72、74)(100、74')と、その漏れ流れを制御された形で前記サポートケーシング(14)の外部へ排出するための手段とを有する請求項1もしくは請求項2記載の方法。
- 前記連結装置が、サポートケーシング(14)によって支持されていて二つの円筒面によって境界が形成されているリング形状のブロック(56)と、充填装置によって支持されていて二つの円筒面によって境界が形成されているリング形状のチャネル(47)とを有しており、前記リング形状のブロック(56)が前記リング形状チャネル(47)内へ延びていて、二つの並置された円筒面が二つのリング形状のスペース(58、60)の境界を形成しており、このリング形状のスペースが前記リング形状の隙間を形成している請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の方法。
- 前記リング形状のチャネル(47)に、漏れ流れのための排出パイプ(74)へ連結されたオーバーフロー開口部(70)が設けられている請求項3もしくは請求項4記載の方法。
- 前記リング形状のブロック(56)が、前記二つのリング形状のスペース(58、60)の間を連通させる通路(80)を有している請求項5記載の方法。
- リング形状のリップシール(76、78)が、前記オーバーフロー開口部(70)の下方において、二つの並置された円筒面の間に配置されており、前記リング形状の隙間(58、60)の中に追加の圧力降下を発生させる請求項5もしくは請求項6記載の方法。
- 前記連結装置が、回転について固定されていてリング形状の前面を有するリング部材(92、92')と、充填装置によって支持されているリング形状のチャネル(47)とを有し、回転について固定された前記リング部材(92、92')がリング形状表面と対向して前記リング形状のチャネル(47)内に配置されており、前記リング形状の隙間(90)がこれら二つのリング形状表面を離隔させている請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の方法。
- 前記二つのリング形状表面の間に一組のフィッティング(96、98)が配置されていて、前記リング形状の隙間(90)内に追加の圧力降下を発生する請求項8記載の方法。
- 前記リング部材(92、92')が、回転軸と平行に可動なように取り付けられている請求項8もしくは請求項9記載の方法。
- 前記リング部材(92)が補償部材(104、106)に取り付けられている請求項10記載の方法。
- 前記連結装置が、前記サポートケーシング(14)によって支持されたリング形状のブロック(56")を有し、前記リング部材(92')が摺動連結装置(112)を介して前記リング形状のブロック(56")へ連結されていて、回転軸と平行に摺動可能になっている請求項10記載の方法。
- リング形状のエラストマシールが、前記リング形状のブロック(56")とリング部材(92')との間に配置されている請求項12記載の方法。
- 前記リング形状の隙間が少なくとも一つのラビリンスシール(58'、60')を形成している請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の方法。
- 前記サポートケーシング(14)によって支持されており、段状の二つのリング形状の表面によって側方の境界が形成されているリング形状のブロック(56')と、充填装置によって支持されており、段状の二つのリング形状の表面によって側方の境界が形成されているリング形状のチャネル(47')とを前記連結装置が有し、リング形状のブロック(56')がリング形状のチャネル(47')の中に延びていて、併置された前記二つの段になった表面が協働してラビリンスシール(58'、60')を形成し、このラビリンスシールが前記リング形状の隙間の一部を形成している請求項14記載の方法。
- 前記リング形状のブロック(56')が少なくとも一つの通路(70')を有し、この通路が、ラビリンスシール(58'、60')の上方に配置された一対のリング形状のスロート部材(84、86)を互いに連通させている請求項15記載の方法。
- 漏れ流れのための排出パイプ(74)へ連結されていて前記二つのラビリンスシール(58'、60')の部位の上方に配置されたオーバーフロー開口部(70)が、前記リング形状のチャネル(47')に設けられている請求項15もしくは請求項16記載の方法。
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