JP4201028B2 - 排気管構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に接続される排気管の排気管構造に関するものである。
一般に、内燃機関の運転により発生する振動は、内燃機関に接続される排気管に伝達される。このため、こうした振動に起因して排気管に負荷が加わり排気管の耐久性や信頼性が低下するという問題があり、さらにこの振動が排気管の支持部を介して車体に伝達されると、車内に不快な騒音及び振動が発生するという問題がある。そこで、排気管の振動の伝達を抑制ないし吸収するために、内燃機関の排気マニホールドに接続される排気管を直列的に複数本に分割して設けるとともに、分割された排気管の連結部を球面継手等の自在継手により折り曲げ自在に接続するようにした排気管構造が広く採用されている。こうした排気管構造としては、例えば特許文献1に示されるように、排気管を第1排気管と第2排気管とテールパイプとにより構成し、それぞれの排気管を球面継手により連結したものがある。このように排気管を構成すると、内燃機関からの振動が排気管に伝わり難くなるため、排気管の耐久性や信頼性を向上させるとともに、車内に不快な騒音や振動が発生することを抑えることができる。
特開2002−160536号公報
ところで、上記のような排気管構造においては、排気管がマフラや触媒といった重量物を備えるため、排気管を接続する自在継手に負荷がかかり、排気管の静止位置が正規の搭載位置からずれた状態で支持されてしまうことがある。排気管が正規の搭載位置からずれた位置で支持されていると、車両が悪路や波状路等を走行しているときに、排気管の変位量が想定される変位量を超えてしまうおそれがあり、周辺部品と干渉し易くなる。こうした排気管の搭載位置のずれを抑制するためには、自在継手の近傍で排気管を支持することが望ましいが、その位置において車体の強度が不十分である等の理由から、自在継手の近傍で排気管を支持できないこともある。このように、排気管の支持部の位置と自在継手の位置との設定は、車体側の構造等の制約によって影響を受けるため、静止状態において排気管を正規の搭載位置で支持することが困難になる場合があった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気管を正規の搭載位置で確実に支持することができる排気管構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内燃機関に接続される排気管が直列的に複数本に分割して設けられるとともに、或る一つの自在継手を介して接続される一対の排気管のうち一方の排気管側から同自在継手に作用する荷重と、他方の排気管側から同自在継手に作用する荷重とが略同一の大きさで、互いに逆方向に作用するように各排気管がそれぞれ支持されて、前記各排気管の重量によって前記各自在継手に作用する合成荷重が略ゼロになるように構成されることをその要旨としている。
同構成によれば、各排気管の重量によって各自在継手に作用する合成荷重が略ゼロになるように構成されるため、静止状態において自在継手が正規の位置から変位してしまうことを抑えることができ、排気管を正規の搭載位置で支持することができる。このため、車両が悪路や波状路等を走行しているときに発生する振動によって排気管の変位量が想定される変位量を超えてしまうことを抑えることができ、排気管が周辺部品と干渉することを抑制することができる。
また、排気管の変位量を抑えることができるため、自在継手の折り曲げに対して復元力を与えているばね部材等への負荷が過大となることを抑えることができる。このため、ばね部材等への過負荷に起因して排気ガス漏れが発生することを防止することができる。
また、各自在継手に作用する合成荷重をコントロールすることで、排気管を正規の搭載位置で支持することができることから、自在継手の近傍に排気管の支持部を設ける必要がなくなる。このため、排気管の支持部の位置や、自在継手の位置を設定するときの自由度を大きくすることができる。従って、支持部が設けられる車体の強度等、車体側の構成に制約がある場合においても、適切な支持部の位置及び適切な自在継手の位置を設定することが容易となる。
請求項2に記載の発明は、内燃機関に接続される排気管が直列的に複数本に分割して設けられるとともに、前記分割された排気管の連結部が自在継手により折り曲げ自在に接続される排気管構造において、前記排気管は、内燃機関に固定接続される第1排気管と、同第1排気管に折り曲げ自在の第1自在継手を介して接続される第2排気管と、同第2排気管に折り曲げ自在の第2自在継手を介して接続される第3排気管とから構成され、前記第2排気管の重量により前記第2自在継手に加わる第1荷重と、前記第3排気管の重量により前記第2自在継手に加わる第2荷重とが、略同一の大きさで、互いに逆方向に作用するように各排気管がそれぞれ支持されて、前記各排気管の重量によって前記各自在継手に作用する合成荷重が略ゼロになるように構成されることをその要旨としている。
同構成によれば、排気管は、内燃機関に固定接続される第1排気管と、第1排気管に折り曲げ自在の第1自在継手を介して接続される第2排気管と、第2排気管に折り曲げ自在の第2自在継手を介して接続される第3排気管とから構成される。そして、第2排気管の重量により第2自在継手に加わる第1荷重と、第3排気管の重量により第2自在継手に加わる第2荷重とが、略同一の大きさで互いに逆方向に作用するため、第2自在継手に加わる荷重を略ゼロにすることができる。このため、静止状態において第2自在継手が正規の位置から変位してしまうことを抑えることができ、変位可能に接続されている第2排気管及び第3排気管を正規の搭載位置で支持することができる。また、第2自在継手において、第2排気管の重量及び第3排気管の重量による第1荷重及び第2荷重が相殺されるため、第1排気管と第2排気管とを接続する第1自在継手に加わる荷重を略ゼロにすることができる。このため、内燃機関に固定接続されている第1排気管に負荷を与えることを抑えることができ、この負荷に起因する内燃機関等への悪影響を極力抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の排気管構造において、前記第2排気管及び前記第3排気管は、それぞれが2個の支持部により支持されており、前記第2排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手側に重心が位置し、前記第3排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手とは反対側に重心が位置することをその要旨としている。
同構成によれば、第2排気管は、2個の支持部により支持され、その2個の支持部を結ぶ軸線に対して第2自在継手側に重心が位置するため、第2自在継手を下方に押し下げるような荷重が第2自在継手に加わる。一方、第3排気管は、2個の支持部により支持され、その2個の支持部を結ぶ軸線に対して第2自在継手とは反対側に重心が位置するため、第2自在継手を上方に押し上げるような荷重が第2自在継手に加わる。このように第2排気管及び第3排気管の支持部を構成することで、容易に第2自在継手に作用する合成荷重を略ゼロにすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の排気管構造において、前記第2排気管及び前記第3排気管は、それぞれが2個の支持部により支持されており、前記第2排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手とは反対側に重心が位置し、前記第3排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手側に重心が位置することをその要旨としている。
同構成によれば、第2排気管は、2個の支持部により支持され、その2個の支持部を結ぶ軸線に対して第2自在継手とは反対側に重心が位置するため、第2自在継手を上方に押し上げるような荷重が第2自在継手に加わる。一方、第3排気管は、2個の支持部により支持され、その2個の支持部を結ぶ軸線に対して第2自在継手側に重心が位置するため、第2自在継手を下方に押し下げるような荷重が第2自在継手に加わる。このように第2排気管及び第3排気管の支持部を構成することで、容易に第2自在継手に作用する合成荷重を略ゼロにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の排気管構造において、前記第3排気管は、前記2個の支持部のうち前記第2自在継手からの距離が遠い側を支持する一方の支持部と前記第2自在継手とを結ぶ仮想線に対し、最も離れた排気管の部位を他方の支持部が支持するように構成されることをその要旨としている。
同構成によれば、第3排気管は、第2自在継手からの距離が遠い側を支持する一方の支持部と第2自在継手とを結ぶ仮想線に対し、最も離れた排気管の部位を他方の支持部が支持するように構成されるため、排気下流側の自由端に設けられて振動が大きくなり易い第3排気管が、前記仮想線を中心に回転する動きを極力制限することができる。このため、車両が悪路や波状路等を走行しているときの排気管の振動を低減することができ、車内に不快な騒音や振動が発生することを抑えることができる。
(第1実施形態)
以下、図1〜4を参照して、本発明に係る排気管構造を具体化した第1実施形態について説明する。
図1は第1実施形態に係る排気管構造1を示す斜視図である。排気管構造1は、内燃機関の排気マニホールド10に接続される第1排気管11と、第1排気管11に接続される第2排気管12と、第2排気管12に接続される第3排気管13とを備えて構成される。各排気管11,12,13は、内燃機関が搭載される車体の下面に設けられ、車体前方から後方に向って、第1排気管11、第2排気管12、第3排気管13の順に配置されている。内燃機関の排気は、排気マニホールド10から、第1排気管11、第2排気管12、及び第3排気管13を通過して外部に排出される。
第1排気管11は、排気マニホールド10に対して固定接続されている。第2排気管12は、第1排気管11にボールジョイント14(第1自在継手)を介して接続されている。また、第3排気管13は、第2排気管12にボールジョイント15(第2自在継手)を介して接続されている。
図2はボールジョイント14,15の概略構成を示す断面図である。ボールジョイント14,15は、それぞれが同様の構成を有しており、接続される一方の排気管Aに固定されるフランジ30と、他方の排気管Bに固定されるフランジ31と、フランジ31の球面部31aに球面接触するシール部材32とを備える。フランジ30とフランジ31とは、ボルト33及びナット34の螺合により固定されている。ボルト33の頭部33aとフランジ31との間には圧縮コイルばね35が配置され、フランジ30,31を互いに接近する方向に付勢している。これにより、フランジ30,31が軸方向の圧縮力をもってシール部材32を保持し、気密性が確保される。また、フランジ31の球面部31aとシール部材32とが摺動することで排気管が折り曲げ自在に接続される。
このように、排気管構造1は、内燃機関の排気マニホールド10に接続される排気管が直列的に複数本に分割して設けられるとともに、分割された各排気管11,12,13の連結部がボールジョイント14,15により折り曲げ自在に接続されている。このため、内燃機関に対して第2排気管12及び第3排気管13が変位するように構成され、内燃機関からの振動が第2排気管12及び第3排気管13に伝わり難くなっている。これにより、各排気管11,12,13の耐久性や信頼性を向上させるとともに、車内に不快な騒音や振動が発生することを抑えるようにしている。
第2排気管12は、2個の支持部16,17によって車体に対して支持されている。2個の支持部16,17は、第2排気管12に形成された触媒コンバータ18に設けられている。一方、第3排気管13も、2個の支持部19,20によって車体に対して支持されている。ボールジョイント15から距離が遠い側を支持する一方の支持部19は、第3排気管13に形成されたマフラ21に設けられている。他方の支持部20は、支持部19とボールジョイント15とを結ぶ仮想線Xに対し、最も離れた第3排気管13の部位Yに設けられている。
図3は支持部16,17,19,20の概略構成を示す斜視図である。支持部16,17,19,20は、それぞれが同様の構成を有しており、排気管側に設けられるパイプハンガ40と、車体側に設けられる車体ハンガ41と、パイプハンガ40と車体ハンガ41とを弾性的に連結するサポートゴム42とを備える。サポートゴム42は弾性体により構成されており、2つの貫通孔42a,42bを有する。そして、貫通孔42aにパイプハンガ40の先端部40aが挿入され、貫通孔42bに車体ハンガ41の先端部41aが挿入される。これにより、排気管が車体に対して支持されるとともに、排気管から車体に伝わる振動を低減するようにしている。
次に、排気管構造1の静止状態について説明する。図4は排気管構造1を車体50の上方から見たときの模式図である。ボールジョイント15には、第2排気管12の重量により生じる荷重F1(第1荷重)と、第3排気管13の重量により生じる荷重F2(第2荷重)とが加わる。第2排気管12の重心G1は、支持部16と支持部17とを結ぶ軸線J1に対して車体50の前方側、すなわちボールジョイント15とは反対側に位置している。このため、第2排気管12の重量によって、軸線J1を中心に矢印L1方向に回転させるモーメントが働く。従って、ボールジョイント15には、ボールジョイント15を押し上げる方向(図4の紙面手前方向)の荷重F1が加わる。
一方、第3排気管13の重心G2は、支持部19と支持部20とを結ぶ軸線J2に対して車体50の前方側、すなわちボールジョイント15側に位置している。このため、第3排気管13の重量によって、軸線J2を中心に矢印L2方向に回転させるモーメントが働く。従って、ボールジョイント15には、ボールジョイント15を押し下げる方向(図4の紙面奥手方向)の荷重F2が加わる。
排気管構造1においては、荷重F1と荷重F2とが略同一の大きさで互いに逆方向に作用するように、ボールジョイント15の位置、支持部16,17の位置、及び支持部19,20の位置が設定されている。このため、ボールジョイント15に作用する荷重F1と荷重F2とは相殺され、第2排気管12及び第3排気管13が正規の搭載位置で支持される。また、ボールジョイント15において第2排気管12の重量及び第3排気管13の重量による荷重F1及び荷重F2が相殺されるため、第1排気管11と第2排気管12とを接続するボールジョイント14に作用する荷重F3は略ゼロになる。
上記第1実施形態の排気管構造によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、ボールジョイント15に加わる荷重F1及び荷重F2の合成荷重が略ゼロになるように構成されるため、排気管構造1の静止状態においてボールジョイント15が正規の位置から変位してしまうことを抑えることができ、第2排気管12及び第3排気管13を正規の搭載位置で支持することができる。このため、車両が悪路や波状路等を走行しているときに発生する振動によって、第2排気管12及び第3排気管13の変位量が想定される変位量を超えてしまうことを抑えることができ、第2排気管12及び第3排気管13が周辺部品と干渉することを抑制することができる。
(2)第1実施形態では、静止状態において第2排気管12及び第3排気管13が正規の搭載位置で支持されることから、第2排気管12及び第3排気管13の変位量を抑えることができるため、ボールジョイント15の圧縮コイルばね35に加わる力が過大となることを抑えることができる。このため、圧縮コイルばね35に弾性変形限界を超えて負荷が加わり、ボールジョイント15から排気ガス漏れが発生するといった状況を回避することができる。
(3)第1実施形態では、第2排気管12の重量によりボールジョイント15に作用する荷重F1と、第3排気管13の重量によりボールジョイント15に作用する荷重F2とを相殺するように構成している。このため、ボールジョイント15の変位量を抑えるためにボールジョイント15の近傍に支持部を設けるといった構成をとる必要性がなくなる。従って、第2排気管12及び第3排気管13の支持部16,17,19,20の位置や、ボールジョイント14,15の位置を設定するときの自由度を大きくすることができる。これにより、支持部16,17,19,20が設けられる車体の強度等、車体側の構成に制約がある場合においても、適切な支持部16,17,19,20の位置及び適切なボールジョイント14,15の位置を設定することが容易となる。
(4)第1実施形態では、ボールジョイント15において、第2排気管12の重量及び第3排気管13の重量による荷重F1及び荷重F2が相殺されるように構成されているため、排気管構造1の静止状態においてボールジョイント14に作用する荷重を略ゼロにすることができる。このため、内燃機関に固定接続されている第1排気管11に負荷を与えることを抑えることができ、この負荷に起因する内燃機関等への悪影響を極力抑えることができる。
(5)第1実施形態では、第2排気管12の重心G1は、支持部16と支持部17とを結ぶ軸線J1に対してボールジョイント15とは反対側に位置し、第3排気管13の重心G2は、支持部19と支持部20とを結ぶ軸線J2に対してボールジョイント15側に位置している。このように重心G1,G2と軸線J1,J2との関係を設定すると、容易にボールジョイント15に作用する合成荷重を略ゼロにすることができる。
(6)第1実施形態では、第3排気管13の支持部20は、支持部19とボールジョイント15とを結ぶ仮想線Xに対し、最も離れた第3排気管13の部位Yに設けられているため、排気下流側の自由端に設けられて振動が大きくなり易い第3排気管13が、仮想線Xを中心に回転する動きを極力制限することができる。このため、車両が悪路や波状路等を走行しているときの排気管の振動を低減することができ、車内に不快な騒音や振動が発生することを抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、図5を参照して、本発明に係る排気管構造を具体化した第2実施形態について説明する。第2実施形態では、排気管構造の全体構成については第1実施形態と同様であるが、第2排気管の重心位置及び第3排気管の重心位置が第1実施形態と異なる。なお、以下に説明する実施形態において、第1実施形態と同一構成については同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5は第2実施形態に係る排気管構造2を車体50の上方から見たときの模式図である。第2排気管12の重心G3は、支持部16と支持部17とを結ぶ軸線J1に対して車体50の後方側、すなわちボールジョイント15側に位置している。このため、第2排気管12の重量によって、軸線J1を中心に矢印R1方向に回転させるモーメントが働き、ボールジョイント15に押し下げる方向(図5の紙面奥手方向)の荷重F1が加わる。
一方、第3排気管13の重心G4は、支持部19と支持部20とを結ぶ軸線J2に対して車体50の後方側、すなわちボールジョイント15とは反対側に位置している。このため、第3排気管13の重量によって、軸線J2を中心に矢印R2方向に回転させるモーメントが働き、ボールジョイント15に押し上げる方向(図5の紙面手前方向)の荷重F2が加わる。
そして、荷重F1と荷重F2とが略同一の大きさで互いに逆方向に作用するように、ボールジョイント15の位置、支持部16,17の位置、及び支持部19,20の位置が設定されている。このため、ボールジョイント15に作用する荷重F1と荷重F2とは相殺され、第2排気管12及び第3排気管13が正規の搭載位置で支持される。また、第1排気管11と第2排気管12とを接続するボールジョイント14に作用する荷重F3は略ゼロになる。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(4)に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)第2実施形態では、第2排気管12の重心G3は、軸線J1に対してボールジョイント15側に位置し、第3排気管13の重心G4は、軸線J2に対してボールジョイント15とは反対側に位置している。このように重心G3,G4と軸線J1,J2との関係を設定すると、容易にボールジョイント15に作用する合成荷重を略ゼロにすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1,第2実施形態では、ボールジョイント15に作用する荷重F1と荷重F2とが相殺するように構成されているが、こうした構成は様々な形状及び配置を有する排気管構造に適用することができる。図6は第3排気管13の形状を変更して、支持部19,20を車体50の後方側に配置した場合の排気管構造を示したものである。図6(a)は第2排気管12の重心G5及び第3排気管13の重心G6が共に軸線J1,J2よりも車体50の前方側に位置する排気管構造3の模式図であり、図6(b)は第2排気管12の重心G7及び第3排気管13の重心G8が共に軸線J1,J2よりも車体50の後方側に位置する排気管構造4の模式図である。このように構成しても、ボールジョイント15に作用する荷重F1と荷重F2とを相殺することができる。
・また、図7は他の例における排気管構造を示したものである。図7(a)は第2排気管12の重心G9及びボールジョイント15が軸線J1よりも車体50の右側に位置し、第3排気管13の重心G10が軸線J2よりも車体50の後方側に位置する排気管構造5の模式図である。この場合、荷重F1が図7の紙面奥手方向に加わり、荷重F2が図7の紙面手前方向に加わるため、荷重F1と荷重F2とは相殺される。また、図7(b)は第2排気管12の重心G11が軸線J1よりも車体50の左側に位置するとともにボールジョイント15が軸線J1よりも車体50の右側に位置し、第3排気管13の重心G12が軸線J2よりも車体50の前方側に位置する排気管構造6の模式図である。この場合、荷重F1が図7の紙面手前方向に加わり、荷重F2が図7の紙面奥手方向に加わるため、荷重F1と荷重F2とは相殺される。また、図7(c)は第2排気管12の重心G13及びボールジョイント15が軸線J1よりも車体50の右側に位置し、第3排気管13の重心G14が軸線J2よりも車体50の後方側に位置する排気管構造7の模式図である。この場合、荷重F1が図7の紙面奥手方向に加わり、荷重F2が図7の紙面手前方向に加わるため、荷重F1と荷重F2とは相殺される。また、特に図示しないが、ボールジョイント15を軸線J1,J2上に配置すると、荷重F1及び荷重F2がゼロになり、ボールジョイント15に作用する荷重がなくなる。以上のようにして、様々な形状及び配置をとる排気管構造に対して本発明を適用することができる。
・第1,第2実施形態では、触媒コンバータ18が第2排気管12に形成され、マフラ21が第3排気管13に形成されているが、触媒コンバータ18及びマフラ21はいずれの排気管11,12,13に形成されていてもよい。また、支持部16,17,19,20の位置も、荷重F1と荷重F2とが相殺される構成であれば、いずれの位置に設けられていてもよい。
・第1,第2実施形態では、第2排気管12及び第3排気管13は、それぞれ2個の支持部によって支持されているが、3個以上の支持部によって支持されるように構成してもよい。
・第1,第2実施形態では、各排気管11,12,13を折り曲げ自在に接続するためにボールジョイント14,15を用いているが、ボールジョイント以外の自在継手、例えば可撓性を有する蛇腹部を備えた自在継手等を用いてもよい。
・第1,第2実施形態では、2つのボールジョイント14,15を用いて排気管を接続するように構成されているが、3つ以上のボールジョイントを用いて排気管を接続するように構成してもよい。3つ以上のボールジョイントを用いる場合であっても、各ボールジョイントに作用する合成荷重を略ゼロにすることによって、静止状態における排気管の位置を正規の搭載位置に支持することができる。
第1実施形態に係る排気管構造を示す斜視図。 ボールジョイントの概略構成を示す断面図。 排気管の支持部の概略構成を示す斜視図。 排気管構造を車体の上方から見たときの模式図。 第2実施形態に係る排気管構造を示す模式図。 (a),(b)は他の例における排気管構造を示す模式図。 (a),(b),(c)は他の例における排気管構造を示す模式図。
符号の説明
1〜7…排気管構造、10…排気マニホールド、11…第1排気管、12…第2排気管、13…第3排気管、14,15…ボールジョイント、16,17,19,20…支持部、50…車体、F1,F2,F3…荷重、G1〜G14…重心、J1,J2…軸線。

Claims (5)

  1. 内燃機関に接続される排気管が直列的に複数本に分割して設けられるとともに、前記分割された排気管の連結部が自在継手により折り曲げ自在に接続される排気管構造において、
    或る一つの自在継手を介して接続される一対の排気管のうち一方の排気管側から同自在継手に作用する荷重と、他方の排気管側から同自在継手に作用する荷重とが略同一の大きさで、互いに逆方向に作用するように各排気管がそれぞれ支持されて、前記各排気管の重量によって前記各自在継手に作用する合成荷重が略ゼロになるように構成される
    ことを特徴とする排気管構造。
  2. 内燃機関に接続される排気管が直列的に複数本に分割して設けられるとともに、前記分割された排気管の連結部が自在継手により折り曲げ自在に接続される排気管構造において、
    前記排気管は、内燃機関に固定接続される第1排気管と、同第1排気管に折り曲げ自在の第1自在継手を介して接続される第2排気管と、同第2排気管に折り曲げ自在の第2自在継手を介して接続される第3排気管とから構成され、
    前記第2排気管の重量により前記第2自在継手に加わる第1荷重と、前記第3排気管の重量により前記第2自在継手に加わる第2荷重とが、略同一の大きさで、互いに逆方向に作用するように各排気管がそれぞれ支持されて、前記各排気管の重量によって前記各自在継手に作用する合成荷重が略ゼロになるように構成される
    ことを特徴とする排気管構造。
  3. 請求項2に記載の排気管構造において、
    前記第2排気管及び前記第3排気管は、それぞれが2個の支持部により支持されており、
    前記第2排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手側に重心が位置し、前記第3排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手とは反対側に重心が位置する
    ことを特徴とする排気管構造。
  4. 請求項2に記載の排気管構造において、
    前記第2排気管及び前記第3排気管は、それぞれが2個の支持部により支持されており、
    前記第2排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手とは反対側に重心が位置し、前記第3排気管は前記2個の支持部を結ぶ軸線に対して前記第2自在継手側に重心が位置する
    ことを特徴とする排気管構造。
  5. 請求項3又は4に記載の排気管構造において、
    前記第3排気管は、前記2個の支持部のうち前記第2自在継手からの距離が遠い側を支持する一方の支持部と前記第2自在継手とを結ぶ仮想線に対し、最も離れた排気管の部位を他方の支持部が支持するように構成される
    ことを特徴とする排気管構造。
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