JP4245263B2 - 黒板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、黒板拭きを掃除する(黒板拭きからチョーク粉を取り去る)掃除機、即ちクリーナーを一体的に装備した黒板に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
黒板拭きクリーナーとしては、従来より種々のものが提案され、且つ使用されている。しかしながら、従来の黒板拭きクリーナーは、黒板から離れた別の場所に設置されているため、使い勝手が悪く、例えば筆記中に汚れた黒板拭きを至急に掃除したい場合に時間がかかって不便であった。また、黒板の粉受け枠の下部にクリーナー収納用の引き出しを設けて、これに黒板拭きクリーナーを取り出し自在に収納するようにしたものも提案されているが、部品点数が多く、構造が複雑となる上に、クリーナーの出し入れが不便で、実用性に乏しかった。
【0003】
本発明は、上記に鑑み、黒板拭きクリーナーを黒板本体に一体に装備することによって、クリーナーの使い勝手が良く、きわめて便利で、実用性のある黒板を提供することを目的とする。本発明の他の目的と利点は、後述する実施形態の説明から理解されよう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、黒板の粉受け枠2の下部にクリーナー収納枠3を取り付け、このクリーナー収納枠3に、黒板拭き受け部9を有する黒板拭きクリーナー4を、前記粉受け枠2の直下に収納される収納位置Aと、この収納位置Aより手前側へ所要角度α傾転して前記黒板拭き受け部9が使用可能な状態に露出する使用位置Bとの間で傾転自在に枢着してなり、前記黒板拭きクリーナー4を、クリーナー本体4aとこれを載置固定する台座4bとで構成し、この台座4bをクリーナー収納枠3に枢着してなることを特徴とする。
【0005】
請求項2は、請求項1に記載の黒板において、黒板拭きクリーナー4とクリーナー収納枠3との間に、黒板拭きクリーナー4を常時収納位置Aに付勢するばね20を介装してなることを特徴とする。
【0006】
請求項3は、請求項1に記載の黒板において、黒板拭きクリーナー4を常時収納位置Aに付勢する錘27を黒板拭きクリーナー4の所要部に設けてなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る黒板の一部を示す正面図、図2は図1のX−X線断面図である。これらの図において、1は黒板の黒板本体、2は黒板本体1の下端縁に取り付けられた粉受け枠である。3は粉受け枠2の一端側下部に取り付けられたクリーナー収納枠、4はクリーナー収納枠3内に収納された黒板拭きクリーナーである。
【0009】
クリーナー収納枠3は、夫々鋼板等の金属板よりなる、天板5、左右側板6,6、両側板6,6の下端から夫々内向き直角に突出する支持片7,7、及び左右両側板6,6の後端縁間に横架された背受け板8によって、前面側が全面的に開口した箱枠状に形成されている。このクリーナー収納枠3の取付けにあたっては、天板5を粉受け枠2の下面に当接させてボルト・ナット24及び木ネジ25により粉受け枠2及び黒板本体1に対し夫々固定する。背受け板8は、平面視略コ字状に形成されたもので、両端部の取付部片8a,8aを左右側板6,6の夫々内面にビス23で固定する。
【0010】
黒板拭きクリーナー4は、クリーナー収納枠3に、黒板の粉受け枠2の直下に収納される収納位置Aと、この収納位置Aより手前側へ所要角度α(図2参照)傾転して前記黒板拭き受け部9が使用可能な状態に露出する使用位置Bとの間で傾転自在に枢着されている。
【0011】
上記黒板拭きクリーナー4の取付構造について詳細に説明すると、先ず、この黒板拭きクリーナー4は、クリーナー本体4aとこれを載置固定する台座4bとからなるもので、台座4bは、上板10、左右端板11,11及び前板12からなる鋼板等金属板製の台座本体13と、この台座本体13の前板12に固着された木製の化粧板14とによって形成され、台座本体13の上板10上にクリーナー本体4aが前後左右の脚部材15を介して取付け固定されている。
【0012】
図1〜図4から分かるように、クリーナー収納枠3内に配置された黒板拭きクリーナー4の台座4bがクリーナー収納枠3に対し傾転可能に枢着されている。即ち、図4に示すように、台座本体13の左右各端板11に設けた挿通孔16に、クリーナー収納枠3の各側板6の下端所要部に外面側からバーリング加工して形成した内向き短筒部17を相対回転自在に嵌め込むと共に、この内向き短筒部17に外側からボルト18を突入し、このボルト18にスペーサ19を介してトーション(捩じり)ばね20を巻装して、このばね20の一端部20aを台座本体13の上板10裏面に係止すると共に、その他端部20bをクリーナー収納枠3の支持片7に係止し、更にボルト18の先端部にナット21を螺合締結することにより、ボルト18をクリーナー収納枠3の側板6に固定する。また、図2に示すように、台座本体13の左右各端板11の下端前部に傾転用切欠部22を設け、更にクリーナー本体4aの背面部を受けるクリーナー収納枠3の背受け板8にはゴム板等のクッション材23を貼着する。
【0013】
これによって、黒板拭きクリーナー4は、図2の実線図示のように黒板の粉受け枠2の直下に収納される収納位置Aと、同図の仮想線図示のように収納位置Aから所要角度αだけ手前側へ傾転して当該クリーナー4の黒板拭き受け部9が使用可能な状態に露出する使用位置Bとの間で傾転自在になると共に、前記トーションばね20によって常時収納位置Aに保持されるようになる。尚、このクリーナー4は、収納位置Aでは背面部がクッション材23を介して背受け板8に支持される。
【0014】
したがって、黒板拭きクリーナー4を使用するときは、常時は図2の実線図示のように収納位置Aに保持されている黒板拭きクリーナー4を、一方の手で同図の仮想線で示す使用位置Bまで引き倒して、黒板拭き受け部9を使用可能な状態に露出させ、この状態で、他方の手に持った黒板拭き26を、黒板拭き受け部9に当てがって掃除すればよい。この黒板拭き26の掃除が終われば、黒板拭きクリーナー4を使用位置Bに保持している手を放せば、この黒板拭きクリーナー4はトーションばね20の付勢力で収納位置Aに自動復帰することができる。
【0015】
黒板拭きクリーナー4を常時収納位置Aに保持するのに、上記のように黒板拭きクリーナー4とクリーナー収納枠3との間にばね20を介装する代わりに、黒板拭きクリーナー4の台座4b側の後端部に、図2の仮想線で簡単に示すような錘27を取り付けるようにしてもよい。しかして、この場合のクリーナー収納枠3に対するクリーナー4の台座4bの枢着構造を図5に例示している。
【0016】
即ち、この場合は、台座本体13の左右各端板11の挿通孔16に、クリーナー収納枠3の各側板6にバーリング加工して形成した内向き短筒部17を相対回転自在に嵌め込むと共に、この内向き短筒部17に外側からボルト18を突入し、このボルト18の先端部にナット21を螺合締結して、ボルト18をクリーナー収納枠3の側板6に固定するだけでよいから、クリーナー4の台座4bの枢着構造がきわめて簡単となる。尚、図4及び図5において、28は座金を示す。
【0017】
以上説明したように、黒板拭きクリーナー4を黒板の粉受け枠2の下部に一体装備しているから、例えば筆記中に汚れた黒板拭き26を至急に掃除したい場合には、黒板拭き26を持った手と反対の手で、粉受け枠2の下部にある黒板拭きクリーナー4を手前側へ引いて使用位置Bとし、この使用位置Bで黒板拭き26をクリーナー4の黒板拭き受け部9に当てがうことによって、迅速容易に黒板拭き26の掃除が行える。掃除が終われば、黒板拭きクリーナー4を使用位置Bに保持している手を放すだけで、黒板拭きクリーナー4を元の収納位置Aに自動復帰させることができるから、非常に便利かつ実用的である。
【0018】
また、上述した黒板拭きクリーナー4の収納構造は、構成が簡単で部品点数が少ないから、製作が容易でコストを安くできると共に、故障が少なく、長く使用できる利点がある。また、クリーナー4が手前側へ突き出た使用位置Bから収納位置Aへ自動復帰するから、使用後に収納し忘れる心配がなく、したがって子供が使用位置Bにあるクリーナー4にぶつかるなどして怪我をするおそれがなく、きわめて安全である。また、クリーナー収納枠3は、既設の黒板に簡単に取り付けることができる。
【0019】
図6及び図7は、上述した黒板拭きクリーナー4のクリーナー本体4aの具体例を示したもので、周知構造のものである。これらの図において、31は本体ケースで、内部に電動送風機32が設けてある。33は電動送風機32の前方に挿脱自在に設けた集塵袋で、本体開口34に取り付けてある。35は本体ケース31の上部に設けられたカバーで、このカバー35の上面に、黒板拭き26を受けて案内する凹溝状の黒板拭き受け部9が形成されている。また、このカバー35の本体開口34と対向する部分にスリット状吸引口36が設けてあり、この吸引口36の口縁部にエアータイト用のリブ37が形成してある。38は回転体で、周面に羽根39が設けられ、回転体38には更に羽根39と共に複数の突起40が突設されている。41は排気口、42は電源スイッチである。
【0020】
このようなクリーナー本体4aにおいて、スイッチ42を入れると、電動送風機32が作動し、その吸引力で吸引口36から空気を吸引する。吸引口36から吸引した空気は図7の矢印で示すように流れ、排気口41から排気される。この時、吸引口36からの吸引空気流によって羽根39付き回転体38が回転する。回転体38の回転によってその突起40が吸引口36より外方へ間欠的に突出するようになる。したがって、汚れた黒板拭き26を黒板拭き受け部9に当てがって前後に摺動させると、黒板拭き26の表面を打撃することになり、同時に送風機32の吸引力が働いているので、黒板拭き26の表面は打撃されながら吸引され、それによりチョーク粉は打撃による振動で落とされた後、吸引口36へと吸引されることになる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、黒板拭きクリーナーを黒板の粉受け枠の下部に一体装備しているから、例えば筆記中に黒板拭きを至急に掃除したい場合には、黒板拭きを持った手と反対の手で、黒板拭きクリーナーを手前側へ引いて使用位置まで倒し、この使用位置で黒板拭きをクリーナーの黒板拭き受け部に当てがうことによって、迅速容易に黒板拭きの掃除を行うことができる。また、この黒板拭きクリーナーの収納構造は、構成が簡単で部品点数が少ないから、製作が容易でコストを安くできると共に、故障が少なく、使用寿命が長い。
また、本発明によれば、黒板拭きクリーナーを、クリーナー本体とこれを載置固定する台座とで構成し、この台座をクリーナー収納枠に枢着するから、既製の黒板拭きクリーナーをそのまま台座に取り付けて使用することができ、また取外しも容易となる。
【0022】
請求項2に係る発明によれば、黒板拭きクリーナーとクリーナー収納枠との間に、黒板拭きクリーナーを常時収納位置に付勢するばねを介装したことにより、黒板拭きクリーナーを使用した後は、このクリーナーを使用位置に保持している手を放せば、クリーナーを元の収納位置に自動復帰させることができるから、使用後に収納し忘れる心配がなく、したがって子供が使用位置にあるクリーナーにぶつかるなどして怪我をするおそれがなく、安全を確保できる。特に、ばねの付勢力を利用するから、クリーナーを収納位置に確実に保持することができる。
【0023】
請求項3に係る発明によれば、黒板拭きクリーナーを常時収納位置に付勢する錘を黒板拭きクリーナーの所要部に設けているから、請求項2に係る発明と同様に、クリーナーを使用後に元の収納位置に自動復帰させることができて、収納し忘れる心配がなく安全を確保できる他に、この発明では錘を利用するから、クリーナー枢着部の構造がきわめて簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る黒板の一部を示す正面図である。
【図2】 図1のX−X線断面図である。
【図3】 黒板拭きクリーナーの平面図である。
【図4】 クリーナー収納枠に枢着された黒板拭きクリーナーの枢着部の拡大詳細断面図である。
【図5】 黒板拭きクリーナーの枢着部の他の例を示す図4と同様な断面図である。
【図6】 クリーナー収納枠に収納される黒板拭きクリーナーのクリーナー本体の一例を示す斜視図である。
【図7】 同上のクリーナー本体の縦断面図である。
【符号の説明】
1 黒板本体
2 粉受け枠
3 クリーナー収納枠
4 黒板拭きクリーナー
4a クリーナー本体
4b 台座
9 黒板拭き受け部
A 収納位置
B 使用位置
26 黒板拭き
Claims (3)
- 黒板の粉受け枠の下部にクリーナー収納枠を取り付け、このクリーナー収納枠に、黒板拭き受け部を有する黒板拭きクリーナーを、前記粉受け枠の直下に収納される収納位置と、この収納位置より手前側へ所要角度傾転して前記黒板拭き受け部が使用可能な状態に露出する使用位置との間で傾転自在に枢着してなり、前記黒板拭きクリーナーを、クリーナー本体とこれを載置固定する台座とで構成し、この台座をクリーナー収納枠に枢着してなることを特徴とする黒板。
- 黒板拭きクリーナーとクリーナー収納枠との間に、黒板拭きクリーナーを常時収納位置に付勢するばねを介装してなることを特徴とする請求項1に記載の黒板。
- 黒板拭きクリーナーを常時収納位置に付勢する錘を黒板拭きクリーナーの所要部に設けてなることを特徴とする請求項1に記載の黒板。
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