JP4261436B2 - カメラ用セクタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラのシャッタ装置等として利用されるカメラ用セクタ装置に関する。より詳細には、複数のセクタで開口を閉じるように形成して小型化を図ったカメラ用セクタ装置に関する。
近年、カメラの小型化が急速に進んでいる。よって、カメラに内蔵するシャッタ装置もこれに対応して小型化を図る必要がある。シャッタ装置の小型化を図るために開口を開閉するセクタ(羽根)を分割して形成することが、従来においては一つの手法として広く採用されている。例えば特許文献1では4枚のセクタを備えたシャッタ装置(遮光装置)を開示している。このシャッタ装置は、開口の左右に配置された2枚の内羽根及びこの内羽根それぞれの外側に配置した2枚の外羽根を有している。そして、このシャッタ装置では開口の片側に位置する内羽根及び外羽根は作動レバーにより揺動される。また、外羽根には開方向へ付勢する付勢バネが接続されており開側のストッパ部に衝突した際のバウンド現象を抑制するようにしている。
特開平8−313969号公報
しかしながら、上記特許文献1で開示しているシャッタ装置のセクタ構成は、従来において一般的なシャッタ装置と同様であり、内羽根及び外羽根とで開口を閉じて閉状態を形成するものである。すなわち、内羽根が開口を閉じる閉位置に来ても単独で開口を完全に閉じた状態(全閉と言う)とすることができず、内羽根の背部側に残っている開口の一部分を外羽根で塞ぐことによってはじめて全閉状態を形成できる。そして、内羽根及び外羽根は同時に回動されるため、分割されて1枚1枚が小さな羽根になっていてもモータにかかる負荷は変わらなかった。このため、シャッタのスピードアップ化又は省電力化が難しかった。
そこで、本発明の目的は簡単な構造で小型かつセクタのスピードアップや省電力化を図ったカメラ用セクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的は、基板に形成されている開口を、揺動自在に配置したセクタで開閉するカメラ用セクタ装置であって、前記セクタは、前記開口の閉動作時に前記開口の開位置から前記開口の閉位置に移動する第1のセクタと、前記開口の閉動作時に前記第1のセクタが前記閉位置を超えたときに前記第1のセクタとで前記開口を閉じる第2のセクタとを備え、前記第2のセクタは、前記開口から退避した退避位置と前記第1のセクタが前記開口の閉動作時に前記閉位置を超えたときに前記第1のセクタとで前記開口を閉じる前記開口への進入位置とに移動可能に設けられているとともに、前記第1のセクタが前記閉位置を超えたときの前記第1のセクタの前記閉位置からの動作に連動して前記退避位置から進入位置に移動するカメラ用セクタ装置により達成される。
本発明によると第1のセクタが閉位置を超えてオーバーランしたときに開いてしまう開口の一部分を覆う第2のセクタを配設することで、第1のセクタを小さく形成できる。よって、本カメラ用セクタ装置は小型に形成できる。また、第2のセクタは第1のセクタが閉位置を超えてオーバーランしたときにだけ遮蔽補助を行えばよいので、第2のセクタは小さく形成できる。したがって、第2のセクタが装置を小型化する上で障害とならない。
そして、前記第2のセクタは、前記開口から退避した退避位置と前記第1のセクタが前記開口の閉動作時に前記閉位置を超えたときに前記第1のセクタとで前記開口を閉じる前記開口への進入位置とに移動可能に設けられているとともに、前記第1のセクタの前記閉位置と前記開位置との間の中間位置からの閉動作に連動して前記退避位置から前記進入位置へ向けて移動するようにしてもよい。
また、前記第1のセクタを作動する作動部材を介して前記第1のセクタと前記第2のセクタとが連動するようにしてもよいし、前記第2のセクタに前記第2のセクタを前記進入位置から退避位置へ向けて付勢する付勢部材が設けられていてもよい。上記カメラ用セクタ装置はカメラのシャッタ装置やレンズバリア装置として採用できる。このようなカメラは小型化を図ることができる。
以上説明したように、本発明によると簡素化した構造で小型かつセクタのスピードアップや省電力化が図れるカメラ用セクタ装置を提供できる。
図面を参照して本発明の一実施形態に係るカメラ用セクタ装置について説明する。以下では、本発明のカメラ用セクタ装置をシャッタ装置として構成した場合の例を示す。図1は、セクタが開口3から退避した全開位置にあるカメラ用シャッタ装置1の開口部周辺を拡大して示した図である。図2はカメラ用シャッタ装置1のセクタが開口3に進入して全閉位置となったとき、また図3はカメラ用シャッタ装置1のセクタが開口3に進入した全閉位置から全閉位置を超えてオーバーランしたときの位置を同様に示した図である。また、図4は、カメラ用シャッタ装置1の閉じ作動が終了して安定した全閉位置となったときの様子を同様に示した図である。なお、これらの図では上段の(A)に本カメラ用シャッタ装置1が有する全てのセクタを図示し、下段の(B)ではセクタの形状や位置変化の様子が確認し易いように開口片側にあるセクタのみを図示している。
本シャッタ装置1は、撮影用の開口3が形成されているシャッタ基板2を備えている。本シャッタ装置1は、開口3を間にして左右に2枚ずつ、計4枚のセクタ(シャッタ羽根)を有している。具体的には第1のセクタである第1内羽根11と第2内羽根12とが開口3を間にして左右に一枚ずつ配置され、同様に開口3を間にして第2外羽根21と第2外羽根22とがそれぞれ配置されている。
上記第1内羽根11及び第2内羽根12は、全閉状態を形成する閉位置で(図2参照)協働して、開口3をちょうど覆うことができる程度の大きさに形成されている。すなわち、第1内羽根11と第2内羽根12とで開口3を閉じることができるようになっている。別な言い方をすると、第1内羽根11と第2内羽根12とで構成される第1のセクタ単独で開口3を閉じることができるようになっている。これらの内羽根11,12は、開口3を閉じた状態で周部にはみ出る面積(基板2と重なる面積)が少なくなるように形状が設計されている。具体的には、第1内羽根11及び第2内羽根12は全開位置(図1)から全閉位置(図2)へ移動した後、全閉位置を超えてオーバーランすると、その移動方向の背部側で開口3の一部が開いてしまう(再露光してしまう)程度に小さく形成されている。これら内羽根11、12と外羽根21、22との関係については後述するが、内羽根11、12が開口3を閉じるメインセクタであり、内羽根11がオーバーランしたときに外羽根21、22が開口3の遮蔽を補助する補助セクタとなる。
上記内羽根11、12は、作動部材としての揺動アーム30によって揺動される。第1内羽根11と第2内羽根12は略対称な配置となっているので、第1内羽根11を揺動させるための構成を説明することで他方も同様に理解できる。この点については図1(B)を参照して説明する。シャッタ基板2の裏面側(図1で奥側)には正逆方向に回転可能なモータ5が配置されている。揺動アーム30は基部がモータ5のロータ軸10に固定され、アーム先端部が所定範囲を回動するようになっている。この先端部には駆動ピン32が固定されている。この駆動ピン32は、第1内羽根11に形成した長穴13内に係合している。長穴13は駆動ピン32が矢印で示すように反時計方向CCWへ回転したときに、第1内羽根11が反時計方向に揺動して開口3を閉じる位置に移動するように成形されている。また、第1内羽根11はロータ軸10を同軸として、これを中心に揺動自在に配設されている。よって、駆動ピン32が反時計方向へ回転したときに、第1内羽根11が開口3を閉じる閉位置へと移動する。
もう一方の第2内羽根12は、第1内羽根11とほぼ対称位置に配置され同様に形成されている。すなわち、図1(A)で示すように第2内羽根12は支軸20を中心に揺動自在であり、揺動用に形成した長穴14を有している。この長穴14には上記駆動ピン32が係合している。図2で示す閉状態を形成するときには、第2内羽根12は第1内羽根11と反対側から開口3を閉じるように近付づく。よって、第1内羽根11及び第2内羽根12が協働して、開口3を閉じることができる。
しかしながら、前述したように第1内羽根11及び第2内羽根12は、開口3を閉じる全閉位置でちょうど開口3を遮蔽できる程度に小さく形成されている。図1の全開状態から図2の全閉状態へ、第1内羽根11及び第2内羽根12が実際に揺動した場合には慣性力(イナーシャ)が作用する。よって、駆動ピン32によって閉位置まで移動された第1内羽根11及び第2内羽根12は、図3で示すようにお互いの重なり量が増える方向(全閉位置を超えた位置)にオーバーランする場合がある。このようにオーバーランすると、それぞれの羽根の背部側11a,12aで開口3の一部分が開いてしまい再露光の状態が形成されてしまう。この再露光を防止するために、本カメラ用シャッタ装置1は前述した第1外羽根21及び第2外羽根22を開口3の遮蔽用補助羽根として備えている。
上記の第1外羽根21及び第2外羽根22は、本カメラ用シャッタ装置1が全閉状態となったときには開口3の遮蔽に寄与しない。第1外羽根21及び第2外羽根22は、上記のように内羽根11及び12がオーバーランした場合に再露光を防止するために配置されている。この点で第1外羽根21及び第2外羽根22は、全閉状態で全てのセクタにより開口を覆っていた従来の補助セクタとは動作と機能が異なっている。つまり、従来は、オーバーランしても再露光しないようにセクタの覆う面積が開口3よりかなり広く形成されている。このため、その分大きくなっているセクタを駆動する必要があり、セクタのスピードアップや駆動電力の省電力化が難しかった。複数のセクタで開口を覆い各セクタの大きさが小型化されているタイプのものも、全閉位置に移動する過程で全てのセクタが駆動されるため、閉鎖中のセクタの総重量は減っておらず同様な問題が起きる。
本実施の形態では、第1内羽根11及び第2内羽根12で構成される第1のセクタ単独で開口3を閉じることができるようになっているが、上述したように第1内羽根11及び第2内羽根12は開口3を覆う必要最小限の大きさに形成されている。そして、全開位置から全閉位置にかけてはこの必要最小限まで小型化された第1内羽根11及び第2内羽根12のみが駆動されるので、羽根のスピードアップや省電力化が図れる。オーバーランしたときは第1内羽根11及び第2内羽根12に加えて第1外羽根21及び第2外羽根22で開口3を覆うので、再露光の心配はない。
図1を参照すると、第1外羽根21は第1内羽根11と同じ支軸10を中心に回動自在であり、第2外羽根22は第2内羽根12と同じ支軸20を中心に回動自在である。第1外羽根21には一端がシャッタ基板2に係止されたバネ(付勢部材)23の他端が固定され、開口3から退避する方向に付勢力を受けている。そして、第1外羽根21の開口3からの退避方向への移動を規制する当接ピン25が配設されている。この当接ピン25はシャッタ基板2から立設している。同様に、第2外羽根22はバネ24によって開口3から退避する方向に付勢力を受けている。そして、当接ピン26により第2外羽根22の開口3からの退避方向への移動が規制されている。
そして、第1外羽根21及び第2外羽根22は、従来のシャッタ装置で採用されている羽根と比較して特殊な形状をしている。すなわち、これらの第1外羽根21及び第2外羽根22は幅狭に形成されている。これらの外羽根21、22は、前述したように第1内羽根11及び第2内羽根12が全閉状態を形成するときにオーバーランして開く開口の一部分(再露光する部分)を覆うことができればよいので、このように幅狭に形成することができる。
そして、本シャッタ装置1は第1外羽根21及び第2外羽根22がオーバーランしたときに、外羽根21、22を用いて再露光を確実に防止するための構成を備えている。図1で示す開口3の全開状態のときには揺動アーム30の駆動ピン32は外羽根21、22から離間している。しかし、図2で示した開口3の全閉状態となったときには、駆動ピン32は外羽根21、22の背部にちょうど当接する位置に来るように設定されている。したがって図3で示すオーバーランの状態となったときには、駆動ピン32が更に反時計方向へ回転するので外羽根21、22の背部側21a,22aを押す状態となる。すなわち、本シャッタ装置1では内羽根11、12が全開から全閉までの領域では外羽根21,22は作動せず、内羽根11,12が閉位置を超えてオーバーランする状態となると、自動的に外羽根21、22が開口3側へ向けて移動を開始する機構となっている。
上記のように第1内羽根11及び第2内羽根12とで、開口3を遮蔽できるが、オーバーランしたら、遮蔽できない程度の大きさに形成されているのでオーバーラン状態になると比較的早めに背部側で開口3の一部分が開くようになるが、このときには外羽根21、22がその部分を覆っている。図3は第1内羽根11及び第2内羽根12がオーバーランしたときに、背部側11a,12aで開く開口3の一部分EXにハッチングを入れて示している。以上のように、本シャッタ装置1はシャッタ羽根である内羽根11、12を小さく形成するので内羽根11,12がオーバーランしたときに開口3の一部が開く状態が形成されるが、内羽根11、12のオーバーランと連動して外羽根21、22がその部分を閉じるように移動しているので再露光の問題がない。そして、外羽根21、22は内羽根11,12がオーバーランしたときに一時的に開く開口3の一部分EXを塞ぐ程度の面積を有していればよいので小さく形成できる。
上記構成を備えた本シャッタ装置1の一連の動作を、図5を参照して説明する。図5は内羽根11、12及び外羽根21,22を揺動させる揺動アーム30の作動角と開口3の開口面積との関係を示した図である。この図5により内羽根11、12と外羽根21,22の閉じの動作を確認できる。図5(A)は本シャッタ装置1について示しており、(1)が内羽根11、12による動作、(2)が外羽根21、22による動作を示し、その右側には(3)としてこれらを合わせた動作を示している。また、下段に示した図5(B)では比較例として従来シャッタ装置でのシャッタ羽根の動作例を示している。
図5(A)で示すように、本シャッタ装置1で揺動アーム30が反時計方向CWWへ回転して作動角がA1からA2になると、内羽根11、12が図1の全開位置から図2の全閉位置へと移動される。このときには外羽根21及び22は初期位置から移動しないが、駆動ピン32がこれらの背部側21a,22aにちょうど当接する位置にくる。
第1内羽根11及び第2内羽根12には慣性力が作用しているので図2で示す全閉位置に止まることなく図3のオーバーラン状態となることがある。すなわち、第1内羽根11及び第2内羽根12は図3で示すように、開口3を閉じる位置にちょうど止まることなく通り過ぎてしまう(オーバーランする)。よって、図5で示すように作動角がA2から更にA3へと増加する。第1内羽根11及び第2内羽根12は少々移動しても開口3を全閉状態に維持できる。しかし、作動角がA3を超えると開口3の一部分が開くことになる。
ところが、本シャッタ装置1は揺動アーム30の作動角がA2になると、駆動ピン32が第1外羽根21及び第2外羽根22の背部にちょうど当接する。この状態は第1内羽根11及び第2内羽根12がオーバーランしたときに備えた準備状態となる。そして、内羽根11、12のオーバーラン動作と並行して外羽根21,22の遮蔽補助動作が開始される。第1内羽根11及び第2内羽根12の背部が開く作動角A3の角度よりも手前の作動角A4で、第1外羽根21及び第2外羽根22が所定遮蔽位置に来るように設定されている。よって、本シャッタ装置1では内羽根11及び12がオーバーランしても再露光状態とはならない。内羽根11、12及び外羽根21、22の揺動動作の関係は、2つの動作を合わせた図5(A)の(3)によって良く確認できる。
また、本シャッタ装置1で内羽根11,12がオーバーランした状態が形成されたときには、第1外羽根21及び第2外羽根22はバネ23、24の付勢力に抗して、開口3の中心側へ移動される。このとき駆動ピン32が第1外羽根21及び第2外羽根22を開口3側へ押し、これとは逆にバネ23、24が引き戻そうとする状態が形成される。すなわち、図5(A)の(3)で示すように、本シャッタ装置1ではオーバーラン状態に入った以降においてバネ23、24がブレーキBLとして作用することになる。このような機能により、内羽根11、12がオーバーランする量RCを小さくできるという効果も合わせて得ることができる。
そして、本シャッタ装置1は上記のようにオーバーラン状態となった後に図4で示す安定した全閉状態となり閉じ作動が終了する。このときには小さく形成した内羽根11、12が協働してシャッタ基板2の開口3を遮蔽するのであり、第1外羽根21及び第2外羽根22は開口3から退避した位置にある。つまり、内羽根11と内羽根12とで開口3を覆って全閉とすることができる。
上記のように作動する本シャッタ装置1のシャッタ羽根に対し、図5(B)で示した従来のシャッタ装置の場合には作動角度をA1からA2に変化させて全閉状態を形成するときには、内羽根及び外羽根が同時に移動される。このときに作動角がA3を超えるので内羽根のオーバーランが発生する。しかし、内羽根が作動角A3を過ぎて移動しても再露光が発生しないように、内羽根及び外羽根が予め大きく形成されている。よって、羽根を小型に形成して装置の小型化することに限界があった。
以上説明したように本シャッタ装置1は第1のセクタとなる内羽根11、12により開口3が遮蔽される構造であるが、これらの羽根は開口3を覆うことができる限界に近い程度にまで小さく形成されている。このようなセクタは揺動するエネルギーを小さくできるのでセクタのスピードアップや省電力化を図れる。小型化したことによりオーバーランしたときに開く開口3の一部分EXは第2のセクタとなる外羽根21、22が覆うので再露光の問題は生じない。外羽根21、22は内羽根11,12がオーバーランのときにだけ開口3の一部を覆うだけであるので内羽根より更に小さいセクタでよいため、従来のセクタ4枚構成の装置と比較して大幅に小型化できる。
更に、内羽根11,12が開口3の閉位置を超えてオーバーランしたときに外羽根21、22が開口3に進入した状態となるときには、付勢部材となるバネ23、24がブレーキとして機能する。また、内羽根11,12が全開から全閉に移動しているときは外羽根21,22は静止しているので外羽根21,22の静止摩擦力もブレーキとして機能する。よって、内羽根11,12が開口3の閉位置を超えてオーバーランする距離を抑制することができる。また、本シャッタ装置1は内羽根11,12が開口3の閉位置を超えてオーバーランするときに駆動ピンで外羽根21,22の背部側21a,22aを押すという単純な構造であるので、従来のシャッタ装置のように4枚のセクタの揺動動作を制御する複雑な機構を必要としていないので構成を簡素化できる。
上述した実施形態では第1のセクタとして2枚の内羽根11,12、第2のセクタとして2枚の外羽根21,22を備えたシャッタ装置を例示したが図6〜図8のようにそれぞれ1枚としたシャッタ装置の場合も同様の効果を得ることができる。次にこの他の実施形態を説明する。だたし、上述した実施形態と同じ部分は同符号として説明を省略する。この他の実施形態では、第1のセクタである内羽根111及び第2のセクタである外羽根211が各1枚ずつで構成されている。図6は、開口3から内羽根111と外羽根211とが退避している全開位置を表している。内羽根111は、全閉状態を形成する閉位置(図7参照)で開口3をちょうど覆うことができる程度の大きさに形成されている。このため、内羽根111単独で開口3を閉じることができる大きさとなっている。外羽根211は、付勢部材23により、開口3から退避する方向に付勢力を受けている。外羽根211は当接ピン25により開口3から退避する方向の動きを規制されている。図6の開口3の全開位置から揺動アーム30が反時計方向に駆動されると、この閉位置になったときに駆動ピン32が外羽根211の背面部211aと当接する。そして、内羽根111が慣性力でオーバーランすると、図7のように駆動ピン32が外羽根211の背面部211aを押し、外羽根211を開口3内に揺動させる。このため、内羽根111が開口3の全閉位置を超えてオーバーランして背面側に覆いきれない部分ができても外羽根211がその部分を覆うので再露光の心配はない。
上記の2つの実施形態では、外羽根の駆動開始のタイミングは、内羽根が全閉位置に到達したときにしたが、これに限らない。外羽根を駆動するタイミングは内羽根の駆動スピードに影響がほとんど無い位置からでよく、内羽根311が全閉位置になる直前から外羽根411が駆動されて(図9(A)参照)、その後全閉(図9(B)参照)してもよい。ただし、この場合は、全閉位置で付勢部材23の付勢力がかかるので、不図示のモータのディテントトルクを強くする等、全閉位置で安定して停止する構成が必要となる。
また、上記の実施形態ではセクタ装置をシャッタ装置として構成した場合の例を示したがこれに限るものではない。例えばカメラのレンズ鏡筒を保護するレンズバリア装置や絞り装置等に本発明のセクタ装置を採用してもよい。また、セクタの移動も揺動に限らず直線的に移動させてもよい。
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
全開状態にあるカメラ用シャッタ装置の開口部周辺を拡大して示した図である。 図1のカメラ用シャッタ装置が全閉状態となったときの様子を示した図である。 図1のカメラ用シャッタ装置が全閉からオーバーランしたときの様子を示した図である。 図1のカメラ用シャッタ装置の全閉作動が終了して安定した状態となったときの様子を示した図である。 内羽根及び外羽根を揺動させる揺動アームの作動角と開口面積との関係を示した図である。 他の実施例の全開状態を示した図である。 他の実施例の全閉状態を示した図である。 他の実施例の全閉からオーバーランした状態を示した図である。 その他の実施例の閉状態に至る羽根の動作を示した図である。
符号の説明
1 シャッタ装置
2 シャッタ基板
3 開口
11 第1内羽根
12 第2内羽根
21 第1外羽根
22 第2外羽根
22、23 バネ
30 揺動アーム
32 駆動ピン

Claims (3)

  1. 基板に形成されている開口を、揺動自在に配置したセクタで開閉するカメラ用セクタ装置であって、
    前記セクタは、前記開口の閉動作時に前記開口の開位置から前記開口の閉位置に移動する第1のセクタと、前記開口の閉動作時に前記第1のセクタが前記閉位置を超えたときに前記第1のセクタとで前記開口を閉じる第2のセクタとを備え、
    前記第2のセクタは、前記開口から退避した退避位置と前記第1のセクタが前記開口の閉動作時に前記閉位置を超えたときに前記第1のセクタとで前記開口を閉じる前記開口への進入位置とに移動可能に設けられているとともに、前記第1のセクタが前記閉位置を超えたときの前記第1のセクタの前記閉位置からの動作に連動して前記退避位置から進入位置に移動し、
    前記第1のセクタは単独で前記開口を閉じることができる大きさであり、
    前記第1のセクタを作動する作動部材を介して前記第1のセクタと前記第2のセクタとが連動し、
    前記作動部材は、前記第1のセクタが前記閉位置を超えたときから前記第2のセクタを前記進入位置に向けて押す、ことを特徴とするカメラ用セクタ装置。
  2. 前記第2のセクタを前記進入位置から前記退避位置へ向けて付勢する付勢部材が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用セクタ装置。
  3. 請求項1または2に記載のカメラ用セクタ装置を備えたカメラ。
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