JP4267069B2 - デカンタ型遠心分離器 - Google Patents
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Description
米国特許第3,885,734号は、このタイプの遠心分離器であって、コンベヤの長手方向軸に直角に配置された環状ディスクの形態の隔壁を有する遠心分離器を開示している。この隔壁は、軽量相が重量相のための排出開口へ移動することを妨げる障壁として機能する。この障壁により、このデカンタは隔壁ディスクの軽量相側と重量相側とで異なる流動体レベルで作動され得る。
デカンティングの過程で、重量相は、ボウルの内側表面とコンベヤの本体の外側表面との間の空間によって構成される分離チャンバから、重量相のための排出ポートまでスクリューコンベヤによって搬送され、隔壁ディスクはこの搬送のために利用できる断面面積を減少させる。重量相の粘度や量によって、この制限は、隔壁ディスクの軽量相側に重量相の物質の望まない大量の堆積という結果を生じ得て、正常に機能しない入力と分離の状況を生じ得て、さらにデカンタの摩耗を増加させ得て、コンベヤとボウルとの間の相対運動を維持するためにより高いトルクが必要となり得る。
本発明の目的は、これらの問題点が減少されるか、あるいは完全に除去されるようなデカンタ型の遠心分離器を提供することである。
本発明によれば、これは、導入部に述べたタイプのデカンタ型遠心分離器であって、隔壁が、スクリューコンベヤと同じ方向に回転するらせん状リブとして形成されたものによって得られる。
隔壁はコンベヤスクリューと同じ方向に回転するらせん状リブに形成されているため、それはスクリューと同様に重量相を排出開口に向けて搬送することに貢献し、障壁の下流側への重量相の堆積は減少され、その効果として、堆積によって引起こされる以上に述べた問題点が減少されるか、あるいは完全に除去される。本発明による隔壁は、同じ間隙を維持し、隔壁がコンベヤの周縁の360°より多く延びて、従来技術に見られるより長い軸上の範囲を有することによって、従来技術に対して隔壁の下方の搬送領域が増加され得るという付加的な利点を有する。
本発明による隔壁は、また従来の隔壁において存在する2つの問題を解決する。第1の問題は、排出ポートに向かって面するスクリューのフライトの側面が以下のいわゆる下流側において隔壁と出会う領域において、重量相の大量の堆積が、以下のいわゆる上流側において排出ポートから離れて面する隔壁の側にしばしば生じることである。これは、重量相とボウルの外側壁との間の摩擦が、前記表面間に形成される角部内に重量相を押し込むという事実のために起こる。この余分な重量相は、1方向にのみ、すなわち隔壁の周縁端の下方にのみ逃げることができる。しかしながら、隔壁の周縁端の下方では、大量の重量相に関して見られるように搬送領域が制限される。本発明による遠心分離器の隔壁においては、この問題は完全に除去される。というのも、スクリューのフライトの下流側が隔壁と出会う場所が、重量相が堆積され得るような角部を有さないのである。反対に、重量相は隔壁自体によってそのらせん状の形のために前方に搬送され得て、これが十分な量でない場合には、重量相はその下流側に隔壁の下方で逃がれ得る。
従来の隔壁の第2の問題は、スクリューのフライトの上流側が隔壁と出会う領域において、重量相の欠乏が隔壁の上流側においてしばしば起こることである。なぜなら、前述のように、重量相はスクリューのフライトの下流側と隔壁の上流側との間の角部に堆積されるからである。この重量相の欠乏は、前記領域内の軽量相を隔壁ディスクの周縁の下方に通して、重量相のための排出ポートに向かうスクリューによって搬送されているすでに分離された重量相と混合させてしまう。このことは、従来技術の遠心分離器の効果を実体的に減少させる。本発明による遠心分離器では、この問題は生じない。なぜなら、スクリューのフライトの上流側が隔壁と出会う領域の重量相が、重量相とボウルの外側壁との間の摩擦によって隔壁の端の下方に押出されて、著しい堆積が生じないからである。
本発明によるデカンタ型遠心分離器の好適な実施例においては、隔壁は一様に増加または減少するピッチを有し得る。隔壁のピッチを変えることによって、隔壁の搬送能力は所望のように変えられ得る。第2の実施例では、隔壁は一定のピッチを有し得る。このことは特に、コンベヤのスクリューが一定のピッチを有する時に適している。なぜなら、このことは隔壁と隣接するスクリューフライトとの間の空間が狭すぎる状態になることを防ぐからである。
本発明によるデカンタ型遠心分離器の第3の実施例においては、隔壁の包絡面が円錐状面であり得る。このことは、隔壁とボウルの内側表面との間の間隙を変えることを可能にする。もし、例えば隔壁がボウルの円錐状部分に配置され、かつ隔壁の包絡面がボウルの円錐状部分の頂角よりも小さい頂角を有するなら、隔壁とボウルとの間の間隙は重量相のための排出ポートから離れて面する隔壁の端部において最大で、隔壁の反対側の端部に向かって線形的に減少する。間隙は減少されるけれども、隔壁の回転軸から周縁までの距離もまた、排出ポートに向かう方向に減少される。
このことによって、ほとんどの重量相の粒子や固く圧縮された重量相は、間隙が最大のところで隔壁の周縁の下方を通過する。一方、ほんの少量の圧縮された重量相は、次のスクリューフライトの上流側に向かって隔壁によって搬送されて、隔壁の周縁端までの最小の半径位置における軽量相の突破を防ぐ。
第4の実施例では、隔壁はスクリューのフライトとの各結合部において、フライトの表面に略直角な部分を有している。このようにスクリューフライトと隔壁との結合を形成することによって、隔壁とフライトとの間のくさび型角部の形成が混合物やスラリや破片などを捕えて除去することが困難であるということが回避される。本実施例は、隔壁とスクリューとの間の結合が溶接によってなされる場合に有利である。
第5の実施例では、隔壁の結合部分が、隔壁の端部の少なくとも一方において、コンベヤの長手方向軸に対して直角の断面図に見られるように、その部分の半径方向外側部が、ボウルに対するコンベヤの回転方向に対しての半径方向内側部の上流となるように傾けられている。このことは、前述のように角部内に押込まれた重量相が、隔壁の周縁端の下方からより容易に逃れ出ることを意味する。
さらに別の実施例では、いくつかの溝を有するコンベヤが各溝内に隔壁を有し、隔壁の形状や位置は各溝内で同じであり得る。溝の1つの中での軽量相の突破を回避するために、各フライトは隔壁を有さなければならず、大きな遠心力を回避するために、全ての隔壁が各溝内で同様に設計され配置されることが好適である。
他の実施例では、隔壁の厚みは、コンベヤスクリューのリードの0.05から0.5倍であり得て、好ましくはリードの0.1から0.2倍、特にリードの0.15倍である。あるいはその厚みは、スクリューフライトの厚みの0.8から1.5倍、好ましくはスクリューフライトの厚みの1.0倍であり得る。隔壁の厚みを増加させることは、重量相とボウルの内側表面との間の摩擦力の増加をもたらす。そのことは、結果として、隔壁の上流側の重量相の量を増加させる。したがって、隔壁の厚みを変化することによって、本発明による遠心分離器を、所定の作動状態によりよく適合させることができる。
本発明はいくつかの実施例と以下の図面を参照して以下により詳細に記述される。
図1は、ボウルと、従来技術の環状隔壁ディスクを有するスクリューコンベヤとの長手方向断面を図式的に示している。
図2は、本発明によるある遠心分離器の拡大断面図であり、ボウルと、スクリューコンベヤの円錐状部分の360°にわたる隔壁を有するスクリューコンベヤとを示している。
図3は、コンベヤの円筒状部分に隔壁が配置された場合の、図2と同様の図である。
図4は、スクリューコンベヤの円筒状部分に部分的に、そして円錐状部分に部分的に隔壁が配置された場合の、図2と同様の図である。
図5は、隔壁が90°にわたる場合の、図2と同様の図である。
図6は、隔壁が720°にわたる場合の、図4と同様の図である。
図7は、コンベヤが2つの溝を有するスクリューを有し、各溝が90°にわたる隔壁を有する場合の、図2と同様の図である。
図8は、本発明によるある遠心分離器の拡大断面図であり、コンベヤの軸に対して直角にスクリューフライトを有するコンベヤと、前記軸と鋭角をなす隔壁と、を示している。
図9は、スクリューフライトがコンベヤの長手方向軸と鋭角をなし、隔壁が前記軸に対して直角である場合の、図8と同様の図である。
図10は、スクリューフライトがコンベヤの長手方向軸と鋭角をなす場合の図8と同様の図である。
図11は、スクリューフライトがコンベヤの長手方向軸と鈍角をなす場合の図9と同様の図である。
図12は、図2のXII−XII線によるコンベヤの断面図である。
図13は、スクリューフライトの下流側が従来技術の隔壁と出会う領域を示す展開状態のコンベヤの図式的な部分図である。
図14は、本発明によるある遠心分離器の、図13と同様の図である。
図15は、スクリューフライトの上流側が従来技術の隔壁と出会う領域を示す図13と同様の図である。
図16は、本発明によるある遠心分離器の、図13と同様の図である。
図17は、隔壁の厚さがスクリューフライトの厚さより大きいことを示す、図4と同様の図である。
図1のデカンタ型遠心分離器は、スクリュー7を有し一端側に円錐状部分5を有する円筒体4を有するスクリューコンベヤ3を有するボウル2を備えている。コンベヤ3は分離される材料のための入口ポート6を有し、ボウル2は分離された重量相のための排出ポート14を有している。図に示したように、軽量相12はコンベヤの本体部の近傍に存在し、一方重量相13はボウルの内側表面に位置される。軽量相は、ボウルの出口せき10を超えて排出される。重量相は、円錐状端部のボウルの排出ポート14に向かってスクリュー7によって運ばれる。この図は、コンベヤの長手方向軸に直角に配置された環状ディスク8からなる従来技術の隔壁を示している。
図2の遠心分離器は、本発明による隔壁8aを有しており、その隔壁の全てはコンベヤの円錐状部分5に配置されている。隔壁8aは360°にわたって延びている。破線15aによって示されるように、隔壁の包絡面は、円錐状部分5の頂角より小さい頂角を有する円錐であり、隔壁の周縁とボウルの内側表面との間の間隙は、排出ポート14から離れて面する隔壁の端部において、逆側の端部よりも大きくなっている。
図3は、コンベヤの円筒状部分に配置された隔壁8bを示している。破線15bによって示されたように、隔壁の包絡面はコンベヤの円錐状部分に向かって開口する円錐面である。
図4の隔壁は、360°にわたって延びており、コンベヤの円筒状部分と円錐状部分との間の変わり目にわたって延びている。破線15cによって示されるように、隔壁の周縁とボウルの内側表面との間の間隙は、ボウルの円筒状部分内では一定に保たれており、一方排出ポート14を有する端部に向かうボウルの円錐状部分内では減少されている。隔壁の包絡面における円筒状部と円錐状部との変わり目は、スクリューの包絡面の対応する変わり目と同じ軸位置に配置される必要はない。
図5は、90°にわたって延びる隔壁8dを示している。破線15dによって示されるように、隔壁の包絡面は、ボウルの円錐状部分の頂角より小さい頂角を有する円錐である。
図6の隔壁8eは720°にわたって延びている。この形態は、相当大きな角度にわたって延びる隔壁が、本発明による遠心分離器内に何ら問題なく配置され得ることを示している。
図7に示されたコンベヤは、スクリューフライト7aおよび7bと、2つの溝17aおよび17bとを有している。各々の溝は入口ポート6aおよび6bを有している。各溝はそれぞれ隔壁8fおよび8gを有している。各隔壁は90°にわたって延びている。破線15fは、隔壁の包絡面がボウルの円錐状部分と同じ頂角を有する円錐面であることを示している。
以上に記述された実施例において、スクリューフライトと隔壁とはコンベヤの長手方向軸に対して直角に配置されている。しかしながら、このことは常に必要な要件ではなく、図8に示されるように、スクリューフライト7hはコンベヤの長手方向軸に対して直角に配置されているが、隔壁8hはそれと鋭角を形成している。図9では、隔壁8iがコンベヤの長手方向軸に対して直角であるが、スクリューフライト7iがそれと鋭角を形成している。スクリューフライト7jと隔壁8jとは、図10に示す場合互いに平行で、コンベヤの長手方向軸と鋭角を形成している。最後に図11は、隔壁8kがコンベヤの長手方向軸に直角であり得る一方、スクリューフライト7kがそれと鈍角を形成することを示している。図8乃至10は、らせん状の隔壁が、それ自体は公知のスクリューと共に、傾斜したいわゆる“斜め”フライトと共に何ら問題なく用いられ得ることを明瞭に示している。
図12に示す隔壁8aの一端には、図示されないスクリューフライトの表面に直角の部分16aを有しており、この部分自体は断面図に見られるように半径方向に延びている。隔壁の他端16bがスクリューのフライトの上流側と出会う場所では、その端部は関係するスクリューフライトに対して直角であるが、隔壁とスクリューとの間を通過した重量相がこの端部に達した時に隔壁の周縁端の下方に容易に漏れ出すことができるように、傾けられている。このため、以下で詳細に図15および図16を参照して説明されるように、この場所で重量相が堆積することが防止される。図示の実施例では、隔壁の一方の端部のみが傾けられているが、傾けることは、両端部に適用され得る。ボウルに対するコンベヤの回転方向は、図中矢印18で示されている。
図13乃至図16は、スクリューフライトと隔壁との配置を有するコンベヤの部分展開図を示している。スクリューの搬送方向は、矢印Sによって示されている。重量相に影響を与えるボウルからの摩擦力の方向は、矢印fによって示されている。
図13の線影は、フライト7mの下方側が従来技術の隔壁ディスク8mと出会う場所に位置づけられる領域20を示している。フライトは矢印Sの方向に重量相を押進めようとするが、摩擦力は矢印fの方向に重量相を押進めようとすることが理解され得る。結果として、重量相の堆積が領域20で起こってしまう。
図14は、本発明による遠心分離器において、フライト7nの下方側が隔壁8nと出会う対応領域21を示している。この領域21において、フライト7nと摩擦力fとの組合せ動作は、隔壁8nの下流側に沿って重量相を送る。この領域21から、らせん状表面として形成された隔壁によって、重量相は容易に搬送されると同時に隔壁の下方に流れる。
図15は、フライト7mの下流側が公知の隔壁ディスク8mと出会う場所に位置付けられる領域22を示している。この領域22では、重量相の欠乏が生じる傾向がある。なぜなら、存在する重量相は部分的に摩擦力の方向fに引寄せられ、部分的には隔壁ディスクの周縁の下方の方向Sに容易に漏れ出すことができ、一方図13を参照して上で説明されたように、隔壁プレート8mと接続しているフライト7mは新しい重量相の供給を妨げるからである。この効果として、軽量相が隔壁ディスクの周縁の下方に侵入することができ、軽量相と重量相とが隔壁ディスクの重量相側で共に混合される。
図16に示されるように、前記の現象は本発明によるデカンタ型遠心分離器では発生せず、フライト7nの下流側が隔壁8nと出会う対応領域23は、摩擦とスクリュー搬送との両方の効果が重量相の十分な供給を保証する領域である。重量相の堆積の傾向が生じると、余分の重量相が隔壁の周縁の下方に容易に漏れ出し得る。図17の実施例では、隔壁8nはフライト7のリードの0.15倍に対応する厚さを有している。
Claims (10)
- その長手方向軸について回転するようになっている細長ボウル(2)と、ボウル内にボウルと共軸に配置され、スクリュー(7)を保持する本体(4)を有し、重量相を重量相のための排出ポートへと搬送するためにボウルに対して回転するようになっているスクリューコンベヤ(3)と、分離される物質の供給のためスクリューコンベヤに設けられた入口ポート(6)と、コンベアの一端に設けられたボウル内の重量相のための排出ポート(14)と、入口ポートと排出ポートとの間に配置され、どの軸位置においてもその半径方向の延びは同じ軸位置におけるスクリューの半径方向の延びより小さい隔壁(8)とを備え、隔壁はコンベヤ(3)のスクリュー(7)のフライトの排出ポート(14)に向かって面する側の位置から、コンベヤスクリューのフライトの1つの排出ポートから離れて面する側の位置まで、介在するフライトを横切ることなく排出ポートに向かう方向に従って延び、供給される物質を軽量相と重量相とに分離するためのデカンタ型遠心分離器において、
隔壁(8a)が、スクリューコンベヤ(3)と同じ方向に回転するらせん状リブとして形成されたことを特徴とするデカンタ型遠心分離器。 - 隔壁(8a)は、一様に増加または減少するピッチを有することを特徴とする請求項1に記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁(8a)は、一定のピッチを有することを特徴とする請求項1に記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁(8a)の包絡面(15a)が円錐状面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁(8a)は、スクリュー(7)のフライトとの各結合部において、フライトの表面に略直角な部分(16)を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁の結合部分(16a)が、隔壁の端部の少なくとも一方において、スクリューコンベヤ(3)の長手方向軸に対して直角の断面図に見られるように、その部分(16a)の半径方向外側部がボウル(2)に対するスクリューコンベヤの回転方向(18)に対しての半径方向内側部の上流となるように傾けられていることを特徴とする請求項4に記載のデカンタ型遠心分離器。
- スクリューコンベヤ(5)は、いくつかの溝(17a、17b)を有し、各溝内に隔壁(8f、8g)を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁(8f、8g)の形状および配置は、各溝(17a、17b)内で同じであることを特徴とする請求項7に記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁の厚みは、コンベヤスクリューのリードの0.05から0.5倍であり、好ましくはリードの0.1から0.2倍、特にリードの0.15倍であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のデカンタ型遠心分離器。
- 隔壁の厚みは、スクリューコンベヤのフライトの厚みの0.8から1.5倍、好ましくはスクリューコンベヤのフライトの厚みの1.0倍であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のデカンタ型遠心分離器。
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