JP4267768B2 - 可変容量型ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のパワーステアリング装置等に用いられる可変容量型ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の油圧パワーステアリング装置で操舵力をアシストするために、特開平8-200239号公報に記載の如くの可変容量型ポンプが提案されている。この従来の可変容量型ポンプは、自動車のエンジンで直接回転駆動されるものであり、ポンプケーシングに嵌装したアダプタリングに移動変位可能に嵌装されたカムリング内にロータを設け、カムリングとロータの外周部との間にポンプ室を形成している。
【0003】
そして、この従来技術では、カムリングをアダプタリング内で移動変位可能とし、且つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をばねによりカムリングに付与するとともに、カムリングとアダプタリングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成し、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量を制御可能とする吐出流量制御装置を有している。これにより、この可変容量型ポンプでは、回転数が低い自動車の停車時や低速走行時には大きな操舵アシスト力が得られるように吐出流量を大とし、回転数の高い高速走行時には操舵アシスト力を小さくするように吐出流量を一定量以下に制御し、パワーステアリング装置に要求される操舵アシスト力を発生可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来技術では、アダプタリングを環状としており、このアダプタリングをポンプケーシングに嵌装するに際し、アダプタリングが薄肉物であるために圧入できない。このため、アダプタリングはポンプケーシングへの嵌装時に、ポンプケーシングとの間にわずかでも隙間を持つことを余儀なくされ、この隙間の存在がポンプの作動時におけるアダプタリングの無用な振動を引き起こし、異音を生ずる原因ともなる。
【0005】
本発明の課題は、可変容量型ポンプにおいて、ポンプケーシングへのアダプタリングの嵌装組立性を良好にしながら、ポンプの作動時におけるアダプタリングの振動、異音の発生を低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、ポンプケーシングに挿入されるポンプ軸に固定して回転駆動されるとともに、多数のベーンを溝に収容して半径方向に移動可能としてなるロータと、ポンプケーシングの嵌装孔に嵌装されるアダプタリングと、アダプタリングに嵌装され、ロータの外周部との間にポンプ室を形成するカムリングと、カムリングをアダプタリング内で移動変位可能とし、且つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をカムリングに付与するとともに、カムリングとアダプタリングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成し、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量制御可能とする吐出流量制御装置とを有してなる可変容量型ポンプにおいて、前記アダプタリングの周方向の一部に、該アダプタリングの幅方向の全域に渡るスリットを設けるとともに、該アダプタリングの自由状態での外径を前記ポンプケーシングの嵌装孔の孔径より大径とし、該アダプタリングに該嵌装孔に密着し得る弾性的な拡径習性を付与した状態で、該アダプタリングを該ポンプケーシングに嵌装してなるようにしたものである。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の本発明において更に、前記ポンプケーシングに設けたばね室に納めたスプリングを、アダプタリングに設けたばね孔に貫通させてカムリングに圧接せしめることにより、該カムリングに前記付勢力を付与するとともに、アダプタリングに設ける前記スリットが上記ばね孔を横断するようにしたものである。
【0008】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、▲1▼、▲2▼の作用がある。
▲1▼アダプタリングは、ポンプケーシングへの嵌装組立時には、スリットの存在に起因する弾性的な縮径変形状態を付与されて、ポンプケーシングの嵌装孔に容易に嵌装され、嵌装組立性を良好にできる。
【0009】
▲2▼アダプタリングは、ポンプケーシングへの嵌装組立後には、ポンプケーシングの嵌装孔に密着する弾性的な拡径習性を付与される。従って、アダプタリングは、ポンプケーシングへの嵌装時に、ポンプケーシングとの間に隙間を伴うことなくその嵌装孔に密着し、ポンプの作動時におけるアダプタリングの振動、異音の発生を低減できる。
【0010】
請求項2の発明によれば下記▲3▼の作用がある。
▲3▼アダプタリングがばね孔を備えるとき、上述▲1▼のスリットがばね孔を横断する位置、即ちばね孔に合致する位置に設けられるようにしたから、該スリットを該ばね孔と異なる位置に設けた場合に比して、アダプタリングの上述▲1▼の弾性的な縮径変形時に、該アダプタリングのばね孔を備えたことによる低強度部分が折損する等の虞を排除でき、アダプタリングの上述▲1▼の縮径変形量を大きくとることができる等、その嵌装組立性を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は可変容量型ポンプを示す断面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3はアダプタリングを示す模式図、図4はポンプの騒音レベルを示す線図である。
【0012】
可変容量型ポンプ10は、自動車の油圧パワーステアリング装置の油圧発生源となるベーンポンプであり、図1、図2に示す如く、ポンプケーシング11に挿入されるポンプ軸12にセレーションにより固定されて回転駆動されるロータ13を有している。ポンプケーシング11は、ポンプハウジング11Aとカバー11Bをボルト14で一体化して構成され、軸受15A〜15Cを介してポンプ軸12を支持している。ポンプ軸12は、自動車のエンジンで直接回転駆動可能とされている。
【0013】
ロータ13は周方向の多数位置のそれぞれに設けた溝16にベーン17を収容し、各ベーン17を溝16に沿う半径方向に移動可能としている。
【0014】
ポンプケーシング11のポンプハウジング11Aの嵌装孔20には、プレッシャプレート18、アダプタリング19が積層状態で嵌着され、これらは後述する支点ピン21によって周方向に位置決めされた状態でカバー11Bにより側方から固定保持されている。支点ピン21の一端はカバー11Bに装着固定されている。
【0015】
ポンプケーシング11に固定されている上述のアダプタリング19にはカムリング22が嵌装されている。カムリング22は、ロータ13とある偏心量をもってロータ13を囲み、プレッシャプレート18とカバー11Bの間で、ロータ13の外周部との間にポンプ室23を形成する。そして、ポンプ室23のロータ回転方向上流側には、カバー11Bに設けた吸込ポート24が開口し、この吸込ポート24にはハウジング11A、11Bに設けた吸込通路25A、25Bを介してポンプ10の吸込口26が連通せしめられている。他方、ポンプ室23のロータ回転方向下流側には、プレッシャプレート18に設けた吐出ポート27が開口し、この吐出ポート27にはハウジング11Aに設けた高圧力室28A、吐出通路28Bを介してポンプ10の吐出口29が連通せしめられている。
【0016】
これにより、可変容量型ポンプ10にあっては、ポンプ軸12によってロータ13を回転駆動し、ロータ13のベーン17が遠心力でカムリング22に押し付けられて回転するとき、ポンプ室23のロータ回転方向下流側では隣り合うベーン17間とカムリング22とが囲む容積を回転とともに拡大して作動流体を吸込ポート24から吸込み、ポンプ室23のロータ回転方向上流側では隣り合うベーン17間とカムリング22とが囲む容積を回転とともに減縮して作動流体を吐出ポート27から吐出する。
【0017】
しかるに、可変容量型ポンプ10は、下記(A) の如くの吐出流量制御装置40と、下記(B) の如くのベーン加圧装置60とを有している。
【0018】
(A) 吐出流量制御装置40
吐出流量制御装置40は、ポンプケーシング11に固定されている上述のアダプタリング19の鉛直最下部に前述の支点ピン21を載置し、カムリング22の鉛直最下部をこの支点ピン21に支持し、カムリング22をアダプタリング19内で揺動変位可能としている。
【0019】
そして、吐出流量制御装置40は、ポンプケーシング11を構成するポンプハウジング11Aに設けたばね室41に納めたスプリング42を、アダプタリング19に設けたばね孔19Aに貫通させてカムリング22の外周部に圧接せしめることにより、ポンプ室23の容積が最大となるような付勢力をカムリング22に付与可能としている。スプリング42は、ばね室41の開口部に螺着されるキャップ41Aによりバックアップされる。尚、アダプタリング19は後述する第2流体圧室44Bを形成する内周部の一部にカムリング移動規制ストッパ19Bを凸状形成され、後述するようにポンプ室23の容積を最小とするカムリング22の移動限を規制可能としている。
【0020】
また、吐出流量制御装置40は、カムリング22とアダプタリング19との間に第1と第2の流体圧室44A、44Bを分割形成している。即ち、第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bは、カムリング22とアダプタリング19の間で、支点ピン21と、その軸対称位置に設けたシール材45とで分割される。
【0021】
ここで、前述したポンプ10の吐出経路において、ポンプ室23から吐出されてプレッシャプレート18の吐出ポート27からポンプハウジング11Aの高圧力室28Aに送出された圧力流体は、プレッシャプレート18に穿設したオリフィス46から上述の第2の流体圧室44B、アダプタリング19を貫通している前述のばね室41、更にポンプハウジング11Aの嵌装孔20に切欠形成される吐出連絡孔100を介して吐出通路28Bに圧送されるようになっている。
【0022】
吐出流量制御装置40は、上述のポンプ10の吐出経路で、第2流体圧室44Bに開口するオリフィス46の開口面積をカムリング22の側壁で増減させ、可変メータリングオリフィスを形成している。即ち、オリフィス46はカムリング22の移動変位に伴ってその側壁で開度調整せしめられる。そして、吐出流量制御装置40は、▲1▼オリフィス46通過前の高流体圧を第1流体圧供給路47A、切換弁48、ポンプハウジング11A、アダプタリング19に穿設した連通路49を介して第1流体圧室44Aに導き、▲2▼オリフィス46通過後の減圧圧力を前述の如く第2流体圧室44Bに導き、両流体圧室44A、44Bに作用する圧力の差圧によりカムリング22を前述のスプリング42の付勢力に抗して移動させ、ポンプ室23の容積を変化させてポンプ10の吐出流量を制御可能としている。
【0023】
尚、切換弁48は、フロントケーシング11Aに穿設した弁格納孔51にスプリング52、切換プランジャ53を収容し、スプリング52で付勢されるプランジャ53をケーシング11Aに螺着したキャップ54で担持している。切換プランジャ53は、切換弁体55A、弁体55Bを備え、切換弁体55Aの加圧室56Aに第1流体圧供給路47Aを連通し、弁体55Bの他方のスプリング52が格納されている背圧室56Bにポンプハウジング11A、アダプタリング19に穿設した連通路57を介して第2流体圧室44Bを連通している。また、切換弁体55Aと弁体55Bの間の中間室56Cには前述した吸込通路25Aが貫通して形成され、吸込側流体が送給される。切換弁体55Aは、ポンプハウジング11A、アダプタリング19に穿設した前述の連通路49を開閉可能としている。即ち、ポンプ10の吐出圧力が低い低回転域では、スプリング52の付勢力により切換プランジャ53を図1に示す原位置に設定し、切換弁体55Aにより第1流体圧室44Aとの連通路49を閉じ、ポンプ10の中高回転域では加圧室56Aに加えられる高圧流体により切換プランジャ53を移動させて連通路49を開き、この高圧流体を第1流体圧室44Aに導くことを可能とする。
【0024】
従って、吐出流量制御装置40を備えたポンプ10の吐出流量特性は以下の如くである。
【0025】
(1)ポンプ10の回転数が低い自動車の低速走行域では、ポンプ室23から吐出されて切換弁48の加圧室56Aに及ぶ流体の圧力が未だ低く、切換弁48は原位置に位置し、カムリング22はスプリング42により付勢された原状態を維持する。このため、ポンプ10の吐出流量は、回転数に比例して増加する。
【0026】
(2)ポンプ10の回転数の増加により、ポンプ室23から吐出されて切換弁48の加圧室56Aに及ぶ流体の圧力が高くなると、切換弁48はスプリング52の付勢力に抗して切換プランジャ53を移動させて連通路49を開き、この高圧流体を第1流体圧室44Aに導く。これにより、カムリング22は第1流体圧室44Aと第2流体圧室44Bとに作用する圧力の差圧により移動し、ポンプ室23の容積を徐々に減縮していく。従って、ポンプ10の吐出流量は、回転数の増加に対し、回転数の増加による流量増加分と、ポンプ室23の容積減縮による流量減少分とを相殺し、一定の大流量を維持させることができる。
【0027】
(3)ポンプ10の回転数が継続して更に増加し、カムリング22が更に移動することにより、カムリング22がスプリング42を一定量超えて押動すると、このカムリング22の側壁がポンプ室23からの吐出経路の中間部のオリフィス46の開口面積を絞り始める。従って、ポンプ10の吐出流量は、このオリフィス46の絞り量に比例して低減する。
【0028】
(4)ポンプ10の回転数が一定値を超える自動車の高速運転域に達すると、カムリング22がアダプタリング19のストッパ19Bに衝合する移動限に達し、カムリング22の側壁によるオリフィス46の絞り量も最大となり、ポンプ10の吐出流量は一定の小流量を維持する。
【0029】
(B)ベーン加圧装置60
ベーン加圧装置60は、ロータ13のベーン17を収容している溝16の基部16Aの両側に対応する、プレッシャプレート18、サイドプレート20の溝16との摺接面にリング状油溝61、62を設けてある。そして、ポンプハウジング11Aに設けてあるポンプ室23の高圧力室28Aを、プレッシャプレート18に設けた油孔63を介して上述の油溝61に連通している。これにより、ポンプ室23から高圧力室28Aに吐出した圧力流体をプレッシャプレート18、サイドプレート20の油溝61、62を介して、ロータ13の周方向の全てのベーン17のための溝16の基部に導き、各ベーン17をカムリング22に向けて加圧可能とするものである。
【0030】
これにより、ポンプ10にあっては、回転の始めは遠心力によりベーン17をカムリング22に押し付けるものの、吐出圧力が生じた後には、ベーン加圧装置60によってベーン17とカムリング22との接触圧を増大させ、圧力流体の逆流を防止可能とする。
【0031】
しかるに、ポンプ10にあっては、図2、図3に示す如く、前記アダプタリング19の周方向の一部に、アダプタリング19の幅方向の全域に渡るスリット19Cを設けることとしている。このとき、アダプタリング19は、ポンプハウジング11Aの嵌装孔20に嵌着される前の自由状態で、その外径を嵌装孔20の孔径より大径に設定され、ポンプハウジング11Aの嵌装孔20の孔径と同等以下の弾性的な縮径変形状態から、嵌装孔20に密着し得る弾性的な拡径習性を付与された状態で嵌装孔20に嵌装される。即ち、アダプタリング19は、弾性的な縮径変形状態を付与されて嵌装孔20に嵌装され、嵌装完了状態では、その弾性的な縮径変形状態から弾性的に拡径して嵌装孔20に弾発的に圧接する状態(圧入状態)にて該嵌装孔20に密着せしめられる。
【0032】
このとき、アダプタリング19は、スリット19Cを周方向のいずれに設けても良く、例えば前述したスプリング42のためのばね孔19Aと直径方向の反対側位置に設けても良いが、本実施形態では、ばね孔19Aを横断する位置にスリット19Cを設けている。
【0033】
尚、ポンプ10のポンプハウジング11にあっては、吐出通路28Bと吸込通路25Aとの間にリリーフ弁110、リリーフ通路111を備え、ポンプ10の吐出圧力をリリーフ可能としている。また、ポンプ10のカバー11Bにあっては、吸込通路25Bからポンプ軸12の軸受15Cまわりに潤滑油供給路121を穿設し、ポンプハウジング11Aにあっては、ポンプ軸12の軸受15Bまわりから吸込通路25Aに戻る潤滑油戻り路122を穿設してある。
【0034】
従って、本実施形態によれば、以下の作用がある。
▲1▼アダプタリング19は、ポンプケーシング11への嵌装組立時には、スリット19Cの存在に起因する弾性的な縮径変形状態を付与されて、ポンプケーシング11の嵌装孔20に容易に嵌装され、嵌装組立性を良好にできる。
【0035】
▲2▼アダプタリング19は、ポンプケーシング11への嵌装組立後には、ポンプケーシング11の嵌装孔20に密着する弾性的な拡径習性を付与される。従って、アダプタリング19は、ポンプケーシング11への嵌装時に、ポンプケーシング11との間に隙間を伴うことなくその嵌装孔20に密着し、ポンプ10の作動時におけるアダプタリング19の振動、異音の発生を低減できる。
【0036】
図4は、本発明が適用されたポンプ10の騒音レベルAと、従来のポンプの騒音レベルBを示す線図であり、本発明の実施により、異音の発生を低減できることが認められる。
【0037】
▲3▼アダプタリング19がばね孔19Aを備えるとき、上述▲1▼のスリット19Cがばね孔19Aを横断する位置、即ちばね孔19Aに合致する位置に設けられるようにしたから、該スリット19Cを該ばね孔19Aと異なる位置に設けた場合に比して、アダプタリング19の上述▲1▼の弾性的な縮径変形時に、該アダプタリング19のばね孔19Aを備えたことによる低強度部分が折損する等のおそれを排除でき、アダプタリング19の上述▲1▼の縮径変形量を大きくとることができる等、その嵌装組立性を向上できる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、可変容量型ポンプにおいて、ポンプケーシングへのアダプタリングの嵌装組立性を良好にしながら、ポンプの作動時におけるアダプタリングの振動、異音の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は可変容量型ポンプを示す断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3はアダプタリングを示す模式図である。
【図4】図4はポンプの騒音レベルを示す線図である。
【符号の説明】
10 可変容量型ポンプ
11 ポンプケーシング
12 ポンプ軸
13 ロータ
16 溝
17 ベーン
19 アダプタリング
19A ばね孔
19C スリット
20 嵌装孔
22 カムリング
23 ポンプ室
40 吐出流量制御装置
41 ばね室
42 スプリング
44A 第1流体圧室
44B 第2流体圧室
Claims (2)
- ポンプケーシングに挿入されるポンプ軸に固定して回転駆動されるとともに、多数のベーンを溝に収容して半径方向に移動可能としてなるロータと、
ポンプケーシングの嵌装孔に嵌装されるアダプタリングと、
アダプタリングに嵌装され、ロータの外周部との間にポンプ室を形成するカムリングと、
カムリングをアダプタリング内で移動変位可能とし、且つポンプ室の容積が最大となるような付勢力をカムリングに付与するとともに、カムリングとアダプタリングとの間に第1と第2の流体圧室を分割形成し、両流体圧室に作用する圧力の差圧によりカムリングを前記付勢力に抗して移動させ、ポンプ室の容積を変化させて吐出流量制御可能とする吐出流量制御装置とを有してなる可変容量型ポンプにおいて、
前記アダプタリングの周方向の一部に、該アダプタリングの幅方向の全域に渡るスリットを設けるとともに、該アダプタリングの自由状態での外径を前記ポンプケーシングの嵌装孔の孔径より大径とし、該アダプタリングに該嵌装孔に密着し得る弾性的な拡径習性を付与した状態で、該アダプタリングを該ポンプケーシングに嵌装してなることを特徴とする可変容量型ポンプ。 - 前記ポンプケーシングに設けたばね室に納めたスプリングを、アダプタリングに設けたばね孔に貫通させてカムリングに圧接せしめることにより、該カムリングに前記付勢力を付与するとともに、
アダプタリングに設ける前記スリットが上記ばね孔を横断するものである請求項1記載の可変容量型ポンプ。
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