JPH0693978A - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ

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JPH0693978A
JPH0693978A JP24641792A JP24641792A JPH0693978A JP H0693978 A JPH0693978 A JP H0693978A JP 24641792 A JP24641792 A JP 24641792A JP 24641792 A JP24641792 A JP 24641792A JP H0693978 A JPH0693978 A JP H0693978A
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JP
Japan
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hole
period
pressure
cam ring
opened
Prior art date
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Pending
Application number
JP24641792A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Yamamoto
敏彦 山本
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ室内圧に起因するカムリングの振動を
抑制する。 【構成】 サイドハウジング10内で揺動するカムリン
グ26の内側にロータ34及びべーン40A〜40Cを
収容する。カムリング26外周部に突出部46を形成
し、その両側に第1圧力制御室60L及び第2圧力制御
室60Rを形成する。流体吸入溝20と流体吐出溝22
との間に、上記第1圧力制御室60Lに通じる第1の穴
H1及び第2の穴H2と、上記第2圧力制御室60Rに
通じる第3の穴H3及び第4の穴H4を設ける。上記ロ
ータ34に上記各穴H1〜H4を開閉するロータ突出部
37aおよび凹部37bを形成し、この開閉に伴って生
じる両圧力制御室60L,60Rの内圧差により、ポン
プ室29内圧に起因するカムリングの揺動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイル供給用ポンプ等
として用いられる可変容量型ベーンポンプに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記のような可変容量型ベーンポンプと
しては、例えば特開平3−271579号公報に示すも
のが知られている。
【0003】このポンプは、図15に示すように、流体
吸入溝81及び流体吐出溝82をもつポンプハウジング
80を備え、このポンプハウジング80内にカムリング
83が設けられ、このカムリング83の内側にロータ8
4が設けられている。このロータ84の外周部にはその
半径方向に進退可能に複数枚のベーン85が装着され、
これらのベーン85がカムリング83内周面86に摺接
しながら上記ロータ84が回転駆動されるようになって
いる。上記カムリング83は、その外周部であって上記
流体吐出溝82に近い部分87を中心に揺動可能とさ
れ、この揺動によってカムリング83の中心O2と上記
ロータ84の回転中心O1との偏心量が増減するように
なっている。このカムリング83の外周面と上記ポンプ
ハウジング80内周面との間の空間は、上記流体吸入溝
81に通ずる一次圧力室91と、通路88を介して上記
流体吐出溝82に通ずる二次圧力室92とに区画される
とともに、上記ポンプハウジングにはスプリング93が
設けられ、その弾発力によりカムリング83は、上記偏
心量が増大し、かつ上記二次圧力室92の容積を減少さ
せる方向に付勢されている。また、上記流体吐出溝82
とポンプハウジング外部に通ずる吐出口97の連通路9
6内には、オリフィス部を有するスプール94とスプリ
ング95とが挿入され、スプール94がスプリング95
により連通路96内上流側に付勢されることにより、こ
のスプール95の外周面で上記連通路96と通路88と
が遮断されている。
【0004】このようなポンプによれば、上記ロータ8
4の回転駆動により、流体吸入溝81からオイル等の流
体をカムリング83内周面とロータ84外周面との間の
部分に吸入し、かつ流体吐出溝82から上記スプール9
4のオリフィス部を通過して上記吐出口97に吐出する
際に、吐出流量が一定に達した段階で、上記カムリング
83の揺動により吐出流量を以下のように一定に保つこ
とができる。
【0005】まず、ロータの単位時間当たり回転数(以
後、回転数と称する)が低い領域では、ロータ回転数と
略比例して吐出流量が増大するが、ロータの回転数があ
る回転数Noまで増大して吐出量が所定量Qoに達する
と、上記スプール94のオリフィス部を通過する流体の
流れ抵抗が増大し、スプール94の上下流間の圧力差に
起因する力でスプール94がスプリング95の弾発力に
抗して下流側に移動し、連通路96と通路88とが連通
し、その結果、二次圧力室92内の圧力に基づく力が一
次圧力室91内の圧力とスプリング93との和による力
に打ち勝ち、その力の差分だけカムリング83を上記偏
心量が減少する方向に揺動させる。この揺動分だけポン
プ室89の押しのけ容積が減り、これ以後は、ロータ回
転数の増大にかかわらず吐出流量が所定流量Qoを超え
ることが防がれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ポンプにおいて、
ロータ84に装着されるベーン85の総数は適宜設定す
ればよいが(図15の例では7枚)、ポンプのコストを
下げ、またベーン85とカムリング83内周面との摺動
抵抗に起因する駆動トルクの増大を抑えるためには、ベ
ーン85の枚数は極力少なくすることが好ましい。しか
しながら、上記ベーン85の枚数が少なくなるほど、ポ
ンプ室89の内圧に起因してこのカムリング83を不必
要に揺動させる力が大きくなり、カムリング83の振動
を促す不都合が発生する。
【0007】その原理を図16(a)〜(f)に基づい
て説明する。なお、この図16では便宜上、カムリング
83の揺動中心O3が流体吸入溝81に近い側にあるも
のを示しているが、図15に示すように揺動中心が吐出
側にある場合にも原理はほぼ同等である。また、この図
16では、3枚のベーン85A,85B,85Cを12
0°間隔でロータ84に配し、かつ流体吸入溝81のベ
ーン回転方向下流端から流体吐出溝82のベーン回転方
向(図15矢印方向)上流端までの離間角度がベーン同
士の離間角度と略等しく設定された例を示し、ベーン8
5A,85Bの間に形成されるポンプ室を89C、ベー
ン85B,85Cの間に形成されるポンプ室を89A、
ベーン85C,85Aの間に形成されるポンプ室を89
Bで表わしている。
【0008】まず、図16(a)に示すように、ベーン
85Aが流体吸入溝81を通過した直後であってかつベ
ーン85Bが流体吐出溝82に到達した直後の状態で
は、ポンプ室89C,89Aが高圧の流体吐出溝82に
通じ、ポンプ室89Bが低圧の流体吸入溝81に通じて
いるので、その圧力差によりカムリング83には図示の
ような斜め方向の力F1が作用する。従って、この力F1
のX方向成分(カムリング揺動中心O3とカムリング中
心O2を結ぶ直線に直交する方向の成分)の力Fxに基
づくカムリング揺動中心O3まわりのモーメントによっ
てカムリング83が強制的に揺動させられることとな
る。
【0009】次に、同図(b)に示すように、上記ベー
ン85Bがカムリング左右方向の略中央に達すると、各
ポンプ室89A〜89C内の圧力がバランスしてカムリ
ング83には揺動を生じさせない縦方向の力F1が作用
する。その後、同図(c)に示すように、ベーン85B
が流体吸入吐出溝82の終端に近づくにつれて上記力F
1の方向は同図(a)の場合と逆方向に傾斜し、カムリ
ング83を上記とは逆の方向に揺動させる力Fxが発生
する。
【0010】そして、同図(d)に示すように、上記ベ
ーン85Bが上記流体吐出溝82を通り過ぎ、かつベー
ン85Cが流体吸入溝81に到達した直後からは、ポン
プ室89Aが低圧の流体吸入溝81に通ずるために、カ
ムリング83に作用する力F1は突然向きを変え、同図
(c)の状態におけるカムリング揺動力Fxとは逆方向
の力Fxが発生する。その後、同図(e)に示すよう
に、上記ベーン85Cがカムリング左右方向の略中央に
達すると、各ポンプ室89A〜89C内の圧力がバラン
スしてカムリング83には揺動を生じさせない縦方向の
力F1が作用し、以後、ベーン85Cが流体吸入吸入溝
81の終端に近づくにつれて上記力F1の方向は同図
(d)の場合と逆方向に傾斜し(同図(f))、カムリ
ング83を上記とは逆の方向に揺動させる力Fxが発生
する。
【0011】このようにポンプ室内圧に起因して発生す
るカムリング揺動力Fxに起因するカムリング揺動中心
3まわりのモーメントが周期的に変動することによ
り、カムリング83が振動し、吐出流量や吐出圧力の脈
動、騒音といった不都合を招くことになり、しかも、こ
のような圧力分布の変動はベーン85の枚数が少なくな
るほど顕著となる。このため従来は、上記振動を抑制す
るためにやむなくベーンの枚数を増やしており、これが
コスト及び必要駆動トルク削減の大きな妨げとなってい
た。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、ベーン
総数を削減しながら、ポンプ室内圧に起因するカムリン
グの振動を効果的に抑制することができる可変容量型ベ
ーンポンプを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプハウジ
ングと、このポンプハウジング内に揺動可能に設けられ
たカムリングと、このカムリング内に設けられ、カムリ
ング内周面との間にポンプ室を形成した状態で回転駆動
されるロータと、このロータの外周部にその半径方向に
進退可能に設けられ、半径方向外側端部が上記カムリン
グの内周面に摺接しながらロータとともに回転する複数
のベーンとを備え、上記ポンプハウジングに上記ポンプ
室内に開口する流体吸入路及び流体吐出路が形成され、
上記流体吸入路開口のロータ回転方向下流端から流体吐
出路開口のロータ回転方向上流端までの離間角度である
開口離間角度がベーン同士の離間角度とほぼ等しく設定
され、上記ロータの回転により、流体が上記流体吸入路
を通って上記カムリングの内周面とロータの外周面との
間の空間に吸入され、加圧された後に上記流体吐出路か
ら吐出されるとともに、上記カムリングの揺動に伴って
カムリングの中心と上記ロータの回転中心との偏心量が
変化し、この偏心量の変化に伴って上記流体吐出路から
の流体の吐出流量が増減するように構成された可変容量
型ベーンポンプにおいて、上記カムリングの外周部に突
出部を設け、カムリング外周面とポンプハウジング内周
面とで囲まれて上記突出部に対してロータ回転方向上流
側から臨む第1圧力制御室と、カムリング外周面とポン
プハウジング内周面とで囲まれて上記突出部に対してロ
ータ回転方向下流側から臨む第2圧力制御室と、上記ポ
ンプ室内に開口して上記第1圧力制御室内に連通する第
1の穴及び第2の穴と、上記ポンプ室内に開口して上記
第2圧力制御室内に連通する第3の穴及び第4の穴とを
形成し、上記ロータの外周部に、その径方向外側に突出
して上記各穴を塞ぐロータ突出部と、各ロータ突出部の
間に形成されて上記各穴を開放する凹部とを交互に形成
するとともに、上記ロータ及びベーンの回転に伴って変
動する上記第1圧力制御室内の圧力と第2圧力制御室内
の圧力との差圧が上記ポンプ室内圧に起因して上記カム
リングを揺動させる力を抑制する力となるように上記各
穴、ロータ突出部、及び凹部の形状及び配設位置を設定
したものである(請求項1)。
【0014】より具体的に、本発明は、任意のベーンが
上記流体吸入路開口のロータ回転方向下流端を過ぎてか
ら上記開口離間角度の約1/4の角度を進むまでの第1
の期間では、上記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、
上記第4の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第2の穴
及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが上記第1の期間を過
ぎてから上記開口離間角度の約1/4の角度を進むまで
の第2の期間では、上記第1の穴及び第4の穴が閉じ、
上記第2の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第3の穴
が開いて流体吐出路に通じ、上記ベーンが上記第2の期
間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/4の角度を進
むまでの第3の期間では、上記第1の穴が開いて流体吐
出路に通じ、上記第4の穴が開いて流体吸入路に通じ、
上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが上記第
3の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/4の角
度を進むまでの第4の期間では、上記第1の穴及び第4
の穴が閉じ、上記第2の穴が開いて流体吸入路に通じ、
上記第3の穴が開いて流体吐出路に通じるように、各
穴、ロータ突出部、及び凹部の形状及び配設位置を設定
するとともに、各期間における第1圧力制御室内圧と第
2圧力制御室内圧との差圧によるカムリング揺動中心回
りのモーメントの大きさが上記カムリング内圧に起因し
てカムリングを揺動させるモーメントの大きさの最大値
の約1/2となるように上記第1圧力制御室及び第2圧
力制御室からの上記突出部の受圧面積を設定したもので
ある(請求項2)。
【0015】また本発明は、任意のベーンが上記流体吸
入路開口のロータ回転方向下流端を過ぎてから上記開口
離間角度の約1/6の角度を進むまでの第1の期間で
は、上記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、上記第4
の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第2の穴及び第3
の穴が閉じ、上記ベーンが上記第1の期間を過ぎてから
上記開口離間角度の約1/6の角度を進むまでの第2の
期間ではすべての穴が閉じ、上記ベーンが上記第2の期
間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角度を進
むまでの第3の期間では、上記第1の穴及び第4の穴が
閉じ、上記第2の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第
3の穴が開いて流体吐出路に通じ、上記ベーンが上記第
3の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角
度を進むまでの第4の期間では、上記第1の穴が開いて
流体吐出路に通じ、上記第4の穴が開いて流体吸入路に
通じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが
上記第4の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/
6の角度を進むまでの第5の期間ではすべての穴が閉
じ、上記ベーンが上記第5の期間を過ぎてから上記開口
離間角度の約1/6の角度を進むまでの第6の期間で
は、上記第1の穴及び第4の穴が閉じ、上記第2の穴が
開いて流体吸入路に通じ、上記第3の穴が開いて流体吐
出路に通じるように各穴、ロータ突出部、及び凹部の形
状及び配設位置を設定するとともに、上記第1の期間、
第3の期間、第4の期間、及び第6の期間における第1
圧力制御室内圧と第2圧力制御室内圧との差圧に基づく
カムリング揺動中心回りのモーメントの大きさが上記カ
ムリング内圧に起因してカムリングを揺動させるモーメ
ントの大きさの最大値の約2/3となるように上記第1
圧力制御室及び第2圧力制御室からの上記突出部の受圧
面積を設定したものである(請求項3)。
【0016】また本発明は、任意のベーンが上記流体吸
入路開口のロータ回転方向下流端を過ぎてから上記開口
離間角度の約1/6の角度を進むまでの第1の期間で
は、上記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、第1の期
間に入ってから遅れて上記第4の穴が開いて流体吸入路
に通じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベーン
が上記第1の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1
/6の角度を進むまでの第2の期間では、上記第1の穴
及び第3の穴が閉じ、第2の期間が終了するよりも前の
時点で上記第4の穴が閉じ、第2の期間に入ってから遅
れて上記第2の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記ベー
ンが上記第2の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約
1/6の角度を進むまでの第3の期間では、上記第1の
穴及び第4の穴が閉じ、第3の期間が終了するよりも前
の時点で上記第2の穴が閉じ、上記第3の穴が開いて流
体吐出路に通じ、上記ベーンが上記第3の期間を過ぎて
から上記開口離間角度の約1/6の角度を進むまでの第
4の期間では、上記第1の穴が開いて流体吐出路に通
じ、第4の期間に入ってから遅れて上記第4の穴が開い
て流体吸入路に通じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉
じ、上記ベーンが上記第4の期間を過ぎてから上記開口
離間角度の約1/6の角度を進むまでの第5の期間では
第1の穴及び第3の穴が閉じ、第5の期間に入ってから
遅れて第2の穴が開いて流体吸入路に通じ、第5の期間
が終わる前に第4の穴が閉じ、上記ベーンが上記第5の
期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角度を
進むまでの第6の期間では、上記第1の穴及び第4の穴
が閉じ、第6の期間が終了するよりも前の時点で上記第
2の穴が閉じ、上記第3の穴が開いて流体吐出路に通じ
るように各穴、ロータ突出部、及び凹部の形状及び配設
位置を設定するとともに、上記第1の期間、第3の期
間、第4の期間、及び第6の期間における第1圧力制御
室内圧と第2圧力制御室内圧との差圧に基づくカムリン
グ揺動中心回りのモーメントの大きさが上記カムリング
内圧に起因してカムリングを揺動させるモーメントの大
きさの最大値の約2/3となるように上記第1圧力制御
室及び第2圧力制御室からの上記突出部の受圧面積を設
定したものである(請求項4)。
【0017】上記各ポンプにおいて、ベーンの具体的な
枚数は問わないが、上記ロータ外周部に120°間隔で
3つのベーンを装着したものに特に有効である(請求項
5)。
【0018】
【作用】請求項1記載のポンプにおいて、カムリング内
でロータが回転駆動されることにより、このカムリング
内に流体吸入路を通じて流体が吸入されるとともに、こ
の流体は加圧された後に流体吐出路を通じて外部に吐出
される。
【0019】このような運転時において、上記ロータ及
びべーンの回転に伴い、ロータに形成されているロータ
突出部及び凹部が交互に各穴を通過することにより各穴
が開閉され、これらの穴に通じている突出部両側の第1
圧力制御室及び第2圧力制御室が流体吸入路または流体
吐出路に適宜連通される。この連通に伴って両圧力制御
室内の圧力が変動し、その圧力差により、ポンプ室内圧
に起因するカムリング揺動力が抑制される。
【0020】より具体的に、請求項2記載のベーンポン
プでは、第1の期間及び第3の期間で第1の穴が開いて
流体吐出路に通じることにより第1の圧力制御室内が昇
圧され、上記第4の穴が開いて流体吸入路に通じること
により第2の圧力制御室内が減圧される。これにより、
両圧力制御室内の間に圧力差が生じ、この圧力差によっ
て、ポンプ室内圧に起因する揺動モーメントと反対方向
の揺動抑制モーメントが発生する。これに対し、第2の
期間及び第4の期間では、第2の穴が開いて流体吸入路
に通じることにより第1の圧力制御室内が減圧され、上
記第3の穴が開いて流体吐出路に通じることにより第2
の圧力制御室内が昇圧される。この圧力差によって、ポ
ンプ室内圧に起因する揺動モーメントと反対方向の揺動
抑制モーメントが発生する。しかも、上記揺動抑制モー
メントの絶対値はポンプ室内圧に起因する揺動モーメン
トの大きさの最大値の約1/2に設定されているため、
後述のように、最終的にカムリングを揺動させる力の最
大値はほぼ半減され、その変動の周波数は約2倍に増加
される。
【0021】また請求項3,4記載のベーンポンプで
は、第1の期間〜第6の期間で各穴が開閉されることに
より、上記請求項2記載のベーンポンプと同様に両圧力
制御室内に圧力差が発生し、ポンプ室内圧に起因するカ
ムリング揺動力を抑制する。しかも、上記圧力差による
揺動抑制モーメントは、上記カムリング内圧に起因して
カムリングを揺動させるカムリング揺動中心回りのモー
メントの大きさの最大値の約2/3であるため、後述の
ように、カムリングを揺動させる力の最大値はほぼ1/
3まで削減され、その変動の周波数は約3倍に増加され
る。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例を図1,2に基づいて説明
する。
【0023】図示の可変容量型ベーンポンプは、サイド
ハウジング10を備え、その前後に図2に示すようなフ
ロントプレート12及びリアプレート14が装着されて
おり、これらによってポンプハウジングが構成されてい
る。そして、上記リアプレート14の中心部分をポンプ
シャフト16が貫通してポンプハウジング内に臨んでお
り、このポンプシャフト16は図外の駆動源に連結され
るとともに軸受18を介してリアプレート14側に回転
可能に支持されている。
【0024】上記フロントプレート12及びリアプレー
ト14には流体吸入溝(流体吸入路開口)20及び流体
吐出溝(流体吐出路開口)22が形成されている。両溝
20,22はポンプハウジング内に開口しており、流体
吸入溝20は流体吸入口19(図2)に通じている。
【0025】このポンプハウジング内において、両通路
20,22に臨む位置にはカムリング(揺動リング)2
6が設けられ、その前後両側面が上記フロントプレート
12及びリアプレート14で覆われている。このカムリ
ング26の外周部であって、上記ポンプシャフト16の
回転中心(すなわち後述のロータ34の回転中心)O1
を挾んで上記流体吐出溝22の反対側となる部分(図例
では下端部分)には、径方向外側に突出する略円形のピ
ポット部28が形成されている。このピポット部28
は、サイドハウジング10の下端部に形成された略同形
の凹部30内に嵌入されており、これによってカムリン
グ26が上記ピポット部28の中心点を揺動中心Cとし
て揺動可能とされるとともに、この揺動によって上記ポ
ンプシャフト16の回転中心O1に対するカムリング2
6の中心O2の偏心量が増減するようになっている。
【0026】このカムリング26内側のポンプ室29内
には、ロータ34が設けられている。このロータ34
は、図2に示すように、サイドハウジング10よりも小
幅の内側リング状部35と、サイドハウジング10と略
同幅の外側リング状部37とを有し、両者が上記内側リ
ング状部35よりも小幅の連結部36を介して連結され
ている。そして、上記内側リング状部35が異形断面を
もつポンプシャフト16に外嵌されることにより、この
ポンプシャフト16と一体にロータ34全体が図1の矢
印A方向に回転するようになっている。
【0027】上記外側リング状部37の外周部には、径
方向外側に突出する複数の(図例では6つの)ロータ突
出部37aが間欠的にかつ等間隔で形成されており、各
ロータ突出部37aの間には凹部37bが形成されてい
る。これらロータ突出部37a及び凹部37bの具体的
な形状の設定については後に詳述する。
【0028】上記外側リング状部37には、これを半径
方向に貫通する状態で複数枚のべーンが等間隔で配され
ている。この実施例では、3枚のべーン40A,40
B,40Cが120°間隔で上記ロータ突出部37aの
略中央位置に配されており、半径方向に個別に進退可能
となっている。これらのべーン40A,40B,40C
の内側であって、上記連結部36の左右両側の位置には
べーン突出しリング42が設けられ、上記ロータ34の
回転に伴い、各べーン40A,40B,40Cがそれら
自身の遠心力及び上記べーン突出しリング42によって
径方向外側に突き出され、その外側端面が上記カムリン
グ26の内周面27に摺接するようになっている。
【0029】上記カムリング26の外周部であって、上
記ロータ回転中心O1を挾んでピポット部28と反対側
の位置には、径方向外側に突出部46が突設されてい
る。この突出部46のロータ回転方向上流側の麓(図1
では左側の麓)には肩部56Lが、突出部46のロータ
回転方向下流側の麓(図1では右側の麓)には肩部56
Rがそれぞれ形成されている。両肩部56L,56Rは
サイドハウジング10の内周面に接触しており、カムリ
ング26の外側の空間において、上記肩部56Lとピポ
ット部28との間に一次圧力室47が形成され、上記肩
部56Rとピポット部28との間に二次圧力室48が形
成されている。
【0030】サイドハウジング10において、上記突出
部46のロータ回転方向上流側に隣接する部分には、第
1圧力制御室60Lが形成され、上記突出部46のロー
タ回転方向下流側に隣接する部分には第2圧力制御室6
0Rが形成されている。第2圧力制御室60R内にはス
プリング32が圧入されている。これに対し、上記第1
圧力制御室60Lのサイドハウジング10の所定位置に
は段部25が形成されており、通常は上記スプリング3
2の弾発力により突出部46が上記段部25に押し当て
られ、これ以上は一次圧力室47の容積を減少させる方
向にスプリング32が揺動しないようになっている。
【0031】上記流体吐出溝22において、ロータ回転
方向下流端からは、その回転方向に長溝23が延設さ
れ、この長溝23が二次圧力室48内に開口する位置ま
で至っている。そして、この二次圧力室48内に、ポン
プハウジング外部と通ずる流体吐出口24が形成されて
いる。これに対し、一次圧力室47内は上記流体吐出溝
22から隔離された状態となっている。また、流体吸入
溝20のロータ回転方向下流端20aから流体吐出溝2
2のロータ回転方向上流端22aに至るまでの離間角度
(以下、溝離間角度と称する)は、べーン同士の離間角
度(120°)と略等しい角度に設定されており、ある
一つのべーンが上記流体吸入溝20のロータ回転方向下
流端20aを過ぎるのとほぼ同時に、上記べーンに先行
するべーンが流体吐出溝22のロータ回転方向上流端2
2aに到達するようになっている。
【0032】上記突出部46には、これを貫通してカム
リング26内外を連通する第1カムリング側通路52が
形成されている。この第1カムリング側通路52がカム
リング26内に開口する位置は、上記流体吐出溝22の
ロータ回転方向下流端に近い位置に設定されている。こ
れに対し、サイドハウジング10において上記突出部4
6と対向する面には、周方向に延びるハウジング側通路
54が形成されている。このハウジング側通路54及び
上記第1カムリング側通路52の形状及び位置は、図1
に示すように上記スプリング32の弾発力により突出部
46が段部25に押付けられた状態で上記ハウジング側
通路54に第1カムリング側通路50が開口し、かつ、
この状態からカムリング26が図1時計回り方向に揺動
することにより上記開口面積が次第に減少し、カムリン
グ26の揺動量が一定値に達するとハウジング側通路5
4と第1カムリング側通路50とが完全に遮断されるよ
うに設定されている。
【0033】また、上記突出部46には、上記ハウジン
グ側通路54内と一次圧力室47とを連通する第2カム
リング側通路68が形成されている。
【0034】上記サイドハウジング10において、流体
吐出溝22のロータ回転方向直上流側の位置には、ポン
プ室29内に開口する第1の穴H1が設けられており、
同様にして、流体吸入溝20のロータ回転方向直下流側
の位置、流体吐出溝22のロータ回転方向直下流側の位
置、流体吸入溝20のロータ回転方向直上流側の位置
に、それぞれ第2の穴H2、第3の穴H3、第4の穴H
4が設けられている。また、第1圧力制御室60Lの側
面には穴HLが、第2圧力制御室60Rの側面には穴H
Rがそれぞれ設けられており、穴HLと第1の穴H1及
び第2の穴H2とが連通路70Lを介して連通され、穴
HRと第3の穴H3及び第4の穴H4とが連通路70R
を介して連通されている。
【0035】そして、上記各穴H1〜H4、ロータ突出
部37a、及び凹部37bの形状及び配設位置は、次の
条件を満たすように設定されている。
【0036】(a) 各穴H1〜H4をロータ突出部37a
が通過する際、このロータ突出部37aによって穴H1
〜H4が塞がれるのに対し、凹部37bが通過する際に
は、穴H1〜H4が開放される。すなわち、全穴H1〜
H4の外接円の半径がロータ突出部37aの半径よりも
小さく、かつ、凹部37bの外接円の半径よりも大きく
なるようにする。
【0037】(b) ある基準位置から流体吸入溝20のべ
ーン回転方向下流端20aまでの角度をθo、上記基準
位置から流体吐出溝22のべーン回転方向上流端22a
までの角度をθ4、両角度θo,θ4の間を4等分する角
度をθ1,θ2,θ3、角度θo〜θ1の領域を第1の領
域、角度θ1〜θ2の領域を第2の領域、角度θ2〜θ3
領域を第3の領域、角度θ3〜θ4の領域を第4の領域と
すると、任意のべーンが上記第1の領域及び第3の領域
にある第1の期間及び第3の期間では、図3に示すよう
に第1の穴H1及び第4穴H4が開放されて第2の穴H
2及び第3の穴H3が塞がれ、上記べーンが第2の領域
及び第4の領域にある第2の期間及び第4の期間では、
第1の穴H1及び第4の穴H4が塞がれて第2の穴H2
及び第3の穴H3が開放されるようにする。すなわち、
全期間の半分は各穴H1〜H4が開き、半分は閉じるよ
うにする。従って、理論上は上記べーン突出部37aの
角度幅と凹部37bの角度幅とをほぼ等しくすればよい
が、実際には、図1に示すように、各穴H1〜H4の直
径の分だけべーン突出部37aの方が幅広に形成されて
いる。
【0038】また、上記第1圧力制御室60Lの内圧及
び第2圧力制御室60Rの内圧との間に圧力差に起因す
る力によって、前記図16を用いて上述したポンプ室内
圧に起因するカムリング26の揺動を抑制しようとする
モーメント(前記図16ではF2×L)が、上記ポンプ
室内圧に起因する揺動モーメントの大きさの最大値の1
/2となるように、突出部46の受圧面積、すなわち突
出部46が第1圧力制御室60L及び第2圧力制御室6
0R内に臨む面積が設定されている。
【0039】次に、この可変容量型ベーンポンプの作用
を説明する。
【0040】図1に示すような初期状態からカムリング
26内でポンプシャフト16と一体にロータ34が回転
駆動されると、このカムリング26内に流体吸入口19
及び流体吸入溝20を通じて流体が吸入され、この流体
は加圧された後に流体吐出溝22、長溝23、二次圧力
室48、及び流体吐出口24を順次通ってポンプハウジ
ング外に吐出される。
【0041】ここで、ロータ34の回転数が低い領域で
は、この回転数の増大に伴って吐出流量が増大するが、
この吐出流量の増大に伴って流体吐出溝22から長溝2
3を通って二次圧力室48に導入されるまでの流体の流
れ抵抗が増大し、これにより、カムリング26内におい
て上記長溝23の直上流側領域での圧力が、二次圧力室
48内の圧力と比べて次第に高くなる。従って、上記領
域に通じている一次圧力室47内の圧力も同様に上昇
し、この一次圧力室47内の圧力と二次圧力室48内の
圧力との差圧に基づく力がスプリング32の弾発力に打
ち勝った時点でその力の差だけカムリング26をカムリ
ング中心O2とロータ回転中心O1との偏心量が減少する
方向に揺動し、これによりポンプ室29の押しのけ容積
が減少し、ロータ回転数の増大に伴って吐出流量が増大
することが規制される。また、このカムリング26の揺
動に伴い、ハウジング側通路54に対する第1カムリン
グ側通路52の開口面積が次第に減少するので、これに
より一次圧力室47内の過度の圧力上昇が抑制される。
【0042】このような回転数の変動に伴ってカムリン
グ26が揺動することにより、吐出流量の制御が行われ
るが、このような有意義の揺動に加え、このカムリング
26にはポンプ室29の内圧に起因して不必要な揺動力
が作用する。すなわち、前記図16(a)〜(f)に示
したように、任意のべーンが流体吸入溝20を通り過ぎ
てから流体吐出溝22に至るまでの間に、ポンプ室29
の内圧に起因してカムリング26に力F1が作用すると
ともに、そのX方向成分であるカムリング揺動力Fxの
向き及び大きさがべーンの回転に伴って変化する。具体
的に、このカムリング揺動力Fxによるカムリングを揺
動させるモーメントは、上記べーンが前記第1の領域〜
第4の領域を通る間に図3に実線で示すように変化し、
カムリング26を振動させようとする。
【0043】しかしながら、この実施例に示したベーン
ポンプでは、ポンプ室29内の圧力が第1の穴H1〜第
4の穴H4を通じて適宜第1圧力制御室60L及び第2
圧力制御室60Rに伝達されるため、カムリング26の
突出部46には上記振動を阻止しようとするモーメント
が発生することとなる。
【0044】これを、ロータ34及びべーン40A〜4
0Cの回転に沿って説明する。まず、ある1枚のべー
ン、例えばべーン40Aが流体吸入溝下流端20aを過
ぎてから溝離間角度の1/4だけ進角するまでの第1の
期間では、第2の穴H2及び第3の穴H3がロータ突出
部37aで塞がれる一方、第1の穴H1が開放されて高
圧の流体吐出溝22に通じ、第4の穴H4が開放されて
低圧の流体吸入溝20に通じる。ここで、上記第1の穴
H1は連通路70Lを介して第1圧力制御室60L内に
通じており、第4の穴H4は連通路70Rを介して第2
圧力制御室60Rに通じているので、第1圧力制御室6
0L内は第2圧力制御室60Rよりも高圧となり、その
圧力差に起因して、カムリング26にはポンプ室29の
内圧に起因する揺動モーメントと逆向きの揺動抑制モー
メントF2×L(図16参照)が作用する。しかも、こ
の揺動抑制モーメントの大きさは、突出部46の受圧面
積との関係から上記揺動モーメントの大きさの最大値の
1/2となり、従って、この揺動抑制モーメントは図3
の破線で示されるようになる。
【0045】次に、上記べーン40Aが第1の領域を過
ぎてから溝離間角度の1/4だけ進角するまでの第2の
期間では、第1の穴H1及び第4の穴H4がロータ突出
部37aで塞がれる一方、第3の穴H3が開放されて高
圧の流体吐出溝22に通じ、第2の穴H2が開放されて
低圧の流体吸入溝20に通じる。ここで、上記第2の穴
H2は連通路70Lを介して第1圧力制御室60L内に
通じており、第3の穴H3は連通路70Rを介して第2
圧力制御室60Rに通じているので、第1圧力制御室6
0L内は第2圧力制御室60Rよりも低圧となり、その
圧力差に起因して、上記第1の期間におけるモーメント
とは逆向きの揺動抑制モーメントF2×Lが作用する。
また、この第2の期間を過ぎてから溝離間角度の1/4
だけ進角するまでの第3の期間では、第1の期間と同様
に第1の穴H1及び第4の穴H4のみが開放され、第3
の期間を過ぎてから溝離間角度の1/4だけ進角するま
での第4の期間では第2の期間と同様に第2の穴H2及
び第3の穴H3のみが開放されるため、図3破線に示す
ように、第1の期間〜第4の期間にわたって常にポンプ
室内圧に起因する揺動モーメントとは逆向きの揺動抑制
モーメントが発生することとなる。
【0046】これら揺動モーメントと揺動抑制モーメン
トとを合成すると、図3に一点鎖線で示すようになる。
この図から明らかなように、最終的に上記カムリング2
6に作用する揺動モーメントの大きさは、従来ポンプに
おける揺動モーメント(同図実線)に比べて約1/2に
削減されている。このため、べーン枚数を3枚まで削減
しても、カムリング26に大きな振動は発生せず、その
分吐出流量を安定させることができる。また、このベー
ンポンプから吐出される作動流体が供給されるアクチュ
エータ等の各種機器は、その固有振動数が比較的低く、
吐出流量の脈動周波数が低いとその影響を受けやすい傾
向にあるが、この実施例に示すベーンポンプでは、上記
図3一点鎖線に示すようにカムリングを揺動させるモー
メントの周波数が従来に比べ約2倍に増加されているの
で、他のアクチュエータに与える悪影響も抑えることが
できる利点がある。
【0047】次に、第2実施例を図4及び図5に基づい
て説明する。この実施例において、ベーンポンプ全体の
基本構成は前記第1実施例と同等であるが、任意のべー
ンが上記流体吸入溝20の下流端20aを過ぎてから溝
離間角度の1/6だけ進角した期間を第1の期間、この
第1の期間から溝離間角度の1/6だけ進角した期間を
第2の期間、この第2の期間から溝離間角度の1/6だ
け進角した期間を第3の期間、この第3の期間から溝離
間角度の1/6だけ進角した期間を第4の期間、この第
4の期間から溝離間角度の1/6だけ進角した期間を第
5の期間、この第5の期間から溝離間角度の1/6だけ
進角した期間を第6の期間とすると、各期間において、
次の表1及び図5に示すように各穴H1〜H4が開閉さ
れるように、各穴H1〜H4、ロータ突出部37a、及
び凹部37bの形状が設定されている。
【0048】
【表1】 ・第1の期間:第1の穴H1及び第4の穴H4が開 第2の穴H2及び第3の穴H3が閉 ・第2の期間:全穴H1〜H4が閉 ・第3の期間:第1の穴H1及び第4の穴H4が閉 第2の穴H2及び第3の穴H3が開 ・第4の期間:第1の穴H1及び第4の穴H4が開 第2の穴H2及び第3の穴H3が閉 ・第5の期間:全穴H1〜H4が閉 ・第6の期間:第1の穴H1及び第4の穴H4が閉 第2の穴H2及び第3の穴H3が開 また、両圧力制御室60L,60Rに圧力差が生じた場
合にこの圧力差に基づいてカムリングに作用するモーメ
ントの大きさが、ポンプ室内圧に起因して発生する揺動
モーメントの大きさの最大値の約2/3となるように、
突出部46の受圧面積が設定されている。
【0049】このようなベーンポンプにおいて、上記第
1の穴H1や第3の穴H3が開いている場合には、これ
らの第1の穴H1及び第3の穴H3を通じて第1の圧力
制御室60Lや第2の圧力制御室60Rが高圧の流体吐
出溝22内に通じ、上記第2の穴H2及び第4の穴H4
が開いている場合には、これらの第2の穴H2及び第4
の穴H4を通じて第1圧力制御室60Lや第2圧力制御
室60Rが低圧の流体吸入溝20内に通じ、全穴H1〜
H4が閉じている場合には、前後プレート12,14と
カムリング26等との隙間を通じたリークにより、両圧
力制御室60L,R内の圧力が互いに等しい圧力となる
ように降下すると考えられるので、両圧力制御室60
L,60R同士の圧力差に基づく揺動抑制モーメントの
変動は図5上半部に示される破線のグラフで近似され
る。この揺動抑制モーメントと、同図に実線で示される
ポンプ室内圧による揺動モーメントとを合成すると、同
図一点鎖線に示されるようになる。
【0050】この図から明らかなように、この実施例に
おけるベーンポンプによれば、カムリングを揺動させる
モーメントの大きさの最大値を従来のそれと比して約1
/3まで削減することができ、また、モーメント変動の
周波数を約3倍まで高めることができる。
【0051】次に、第3実施例を図6及び図7に基づい
て説明する。上記第2実施例では、全穴H1〜H4を閉
じた際、ポンプ内の隙間を通じてのリークによる両圧力
制御室60L,60Rの圧力の降下を考慮しているが、
ポンプ各部の寸法が極めて高精度に設定され、リークが
非常に少ないポンプにおいては、両圧力制御室60L,
R内の圧力を降下させるには、これらの圧力制御室60
L,60R内を積極的に流体吸入側に連通させることが
極めて望ましい。
【0052】そこで、この実施例では、図6に示すよう
に、前記第2実施例における第2の穴H2及び第4の穴
H4を周方向に延びる長穴とすることにより、図7下半
部に示すように、第1の期間及び第2の期間のほぼ全期
間と第4の期間及び第5の期間のほぼ全期間とで第4の
穴H4が開いて流体吸入溝20に通じ、第2の期間及び
第3の期間のほぼ全期間と第5の期間及び第6の期間の
ほぼ全期間とで第2の穴H2が開いて流体吸入溝20に
通じるようにしている。しかも、第4の穴H4の開時期
は、それぞれ第1の期間の開始時及び第4の期間の開始
時よりも僅かに遅らせ、第4の穴H4の閉時期は、それ
ぞれ第2の期間の終了時及び第5の期間の終了時よりも
僅かに早めており、第2の穴H2の開時期は、それぞれ
第2の期間の開始時及び第5の期間の開始時よりも僅か
に遅らせ、第2の穴H2の閉時期は、それぞれ第2の期
間の終了時及び第5の期間の終了時よりも僅かに早めて
いる。
【0053】このような構成によれば、流体吐出溝22
に通じる第1の穴H1及び第3の穴H3が閉じている期
間(すなわち第2の期間及び第5の期間)では、第2の
穴H2や第4の穴H4を開いて低圧の流体吸入溝20に
通じさせることにより、両圧力制御室60L,60R内
の圧力を確実に降下させ、揺動モーメントの最大値を1
/3まで削減し、かつ周波数を3倍まで高めることがで
きる。しかも、図7下半部に示すように、第2の穴H2
及び第4の穴H4の開閉時期を第1の穴H1及び第3の
穴H3の開閉時期よりも前後にずらしているので、第2
の穴H2や第4の穴H4が第1の穴H1や第3の穴H3
と同時に開閉することによる急激な圧力変動を避け、こ
れによる衝撃を未然に防ぐことができる効果がある。
【0054】次に、第4実施例を図8に基づいて説明す
る。
【0055】ここでは、前記第2実施例における流体吸
入溝20及び流体吐出溝22の径方向内側縁が外側リン
グ状部37におけるロータ突出部37aの外周縁と同等
もしくはそれよりも径方向外側に位置するまで流体吸入
溝20及び流体突出溝22の幅寸法を削減するととも
に、上記流体吐出溝22の内側に第1の穴H1及び第3
の穴H3を設け、流体吸入溝20の内側に第2の穴H2
及び第4の穴H4を設けて、第1の穴H1及び第2の穴
H2をそれぞれ個別の連通路70L1,70L2を介し
て第1圧力室60L内の穴HLに連通し、第3の穴H3
及び第4の穴H4をそれぞれ個別の連通路70R3,7
0R4を介して第2圧力室60R内の穴HRに連通して
いる。
【0056】このような配置であっても、各穴H1〜H
4を例えば図示のような位置に設けることにより、前記
第2実施例と同様の各穴H1〜H4の開閉パターン(図
5下半部)を得ることができ、同実施例と同様の効果を
得ることができる。以上のようにして、第1実施例、第
3実施例のそれぞれに対応する実施例があるが、ここで
は第3実施例に対応する第5実施例を図9に示し、第1
実施例に対応する実施例の図は省略しておく。
【0057】ただし、各穴H1〜H4を前記第1実施例
〜第3実施例に示すように配置すれば、第1の穴H1及
び第2の穴H2を共通の連通路70Lで穴HL内に連通
し、第3の穴H3及び第4の穴H4を共通の連通路70
Rで穴HR内に連通することができる利点がある。すな
わち、本発明における各穴の位置は、流体吸入溝20及
び流体吐出溝22から外れた領域であって、ポンプ室2
9内に開口する領域内で適宜設定することができる。
【0058】なお、本発明は以上のような実施例に限定
されるものでなく、例として次のような態様をとること
も可能である。
【0059】(1) 上記実施例では、カムリング揺動中心
Cが流体吸入溝20に近い側にあり、突出部46が流体
吐出溝22に近い側にあるものを示したが、逆に、カム
リング揺動中心Cが流体吐出溝22に近い側にあり、突
出部46が流体吸入溝20に近い側にあるものにおいて
も、上記と同様に本発明を適用することができる。
【0060】(2) 本発明では、べーンの具体的な枚数を
問わず、べーン枚数が増えても、その離間角度と溝離間
角度とを略等しく設定するとともに、この角度を第1の
領域〜第4の領域(第1実施例)もしくは第1の領域〜
第6の領域(第2実施例及び第3実施例)に分割して各
領域における第1の穴H1〜第4の穴H4の開閉を前記
各実施例と同様に設定することにより、上記と同様の効
果を得ることができる。参考として、5枚のべーン40
A,40B,40C,40D,40Eを用いた場合に、
上記第1実施例、第2実施例、第3実施例、第4実施
例、及び第5実施例にそれぞれ対応するベーンポンプの
構造を図10,図11,図12,図13,14に示して
おく。
【0061】(3) 本発明において、穴の総数は4個に限
らず、それ以上であってもよい。例えば、本発明におけ
る第1の穴H1〜第4の穴H4の各穴を、複数に分割す
るようにしてもよい。
【0062】(4) 本発明において、べーン同士の離間角
度と上記溝離間角度とは正確に等しく設定されていなく
てもよく、例えば溝離間角度をべーン離間角度よりも少
し大きな角度に設定するとともに、流体吐出溝のべーン
回転方向上流端から細溝を流体吸入溝側に延ばし、上記
溝離間角度に対応する領域に2枚のべーンが存在する状
態で両べーンの間に挾まれる領域を上記細溝を通じて流
体吐出溝側に僅かに連通させるような構造においても、
本発明を適用することができる。
【0063】(5) 上記第1実施例〜第3実施例における
各穴H1〜H4の開閉タイミングは必ずしも1/4もし
くは1/6に精密に割り振られていなくてもよく、揺動
モーメントを抑制できる範囲で微小時間だけ前後にずれ
ていてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明は、カムリング外周
部に設けた突出部の両側に第1圧力制御室及び第2圧力
制御室を形成し、これらを第1の穴〜第4の穴を介して
ポンプ室内に通じさせるとともに、これらの穴をロータ
外周部に設けたロータ突出部及び凹部によって適宜開閉
することにより上記両圧力制御室内の圧力に差を生じさ
せ、この圧力差によって上記ポンプ室内圧に起因する揺
動力を抑制するようにしたものであるので、特別な機器
を用いることなく、簡単な構造で、上記ポンプ室内圧に
起因するカムリングの振動を抑制することができる。従
って、べーン枚数の削減を図りながら、吐出流量の脈動
を抑え、安定した運転を実現することができる効果があ
る。特に、請求項5記載のように、べーン数を3つまで
削減することにより、ポンプ全体のコスト及びロータ駆
動に要するトルクを大幅に削減することが可能となる。
【0065】より具体的に、請求項2記載のベーンポン
プによれば、第1の領域〜第4の領域で各穴の開閉タイ
ミングを適当に設定することにより、カムリングを揺動
させるモーメントの最大値を約1/2まで削減すること
ができる。また、揺動力の周波数を約2倍まで増加させ
ることができ、これに伴って、吐出流量の脈動周波数も
増加させることにより、この脈動が他の機器に与える影
響を低減させることができる効果がある。
【0066】さらに、請求項3記載のベーンポンプによ
れば、第1の領域〜第6の領域で各穴の開閉タイミング
を適当に設定することにより、上記揺動モーメントの最
大値を約1/3まで削減し、かつ揺動力の周波数を約3
倍まで増加させることができる効果がある。
【0067】さらに、請求項4記載のベーンポンプによ
れば、上記請求項3記載のベーンポンプよりも第2の穴
及び第4の穴の開閉時期を拡張することにより、ポンプ
内における流体のリークが非常に少ない場合にも、第2
の期間及び第5の期間で両圧力制御室内の圧力を確実に
下げることができる。従って、上記揺動モーメントの最
大値をより確実に削減し、かつ周波数を高めることがで
きる効果がある。しかも、第2の穴及び第4の穴の開閉
時期を第1の穴及び第3の穴の開閉時期に対して前後に
ずらしているので、第2の穴や第4の穴が第1の穴や第
3の穴と同時に開閉する場合に発生する急激な圧力変動
を避け、この圧力変動に起因する衝撃発生を未然に防ぐ
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における可変容量型ベーン
ポンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示
す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】上記可変容量型ベーンポンプにおける各穴の開
閉タイミング及びこれに伴う揺動モーメントの変動を示
す図である。
【図4】本発明の第2実施例における可変容量型ベーン
ポンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示
す正面図である。
【図5】上記可変容量型ベーンポンプにおける各穴の開
閉タイミング及びこれに伴う揺動モーメントの変動を示
す図である。
【図6】本発明の第3実施例における可変容量型ベーン
ポンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示
す正面図である。
【図7】上記可変容量型ベーンポンプにおける各穴の開
閉タイミング及びこれに伴う揺動モーメントの変動を示
す図である。
【図8】本発明の第4実施例における可変容量型ベーン
ポンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示
す正面図である。
【図9】本発明の第4実施例における可変容量型ベーン
ポンプにおいてフロントプレートを取り除いた状態を示
す正面図である。
【図10】上記可変容量型ベーンポンプの変形例を示す
正面図である。
【図11】上記可変容量型ベーンポンプの変形例を示す
正面図である。
【図12】上記可変容量型ベーンポンプの変形例を示す
正面図である。
【図13】上記可変容量型ベーンポンプの変形例を示す
正面図である。
【図14】上記可変容量型ベーンポンプの変形例を示す
正面図である。
【図15】従来のベーンポンプの一例を示す正面図であ
る。
【図16】(a)〜(f)は上記ベーンポンプにおいて
ポンプ室内圧に起因して発生するカムリング揺動力を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 サイドハウジング(ポンプハウジングを構成) 12 フロントプレート(ポンプハウジングを構成) 14 リアプレート(ポンプハウジングを構成) 20 流体吸入溝(流体吸入路の開口) 20a 流体吸入溝のロータ回転方向下流端 22 流体吐出溝(流体吐出路の開口) 22a 流体吐出溝のロータ回転方向上流端 26 カムリング 27 カムリング内周面 28 ピポット部 34 ロータ 37a ロータ突出部 37b 凹部 40A,40B,40C べーン 46 突出部 60L 第1圧力制御室 60R 第2圧力制御室 70L,70R,70L1,70L2,70R3,70
R4 連通路 H1 第1の穴 H2 第2の穴 H3 第3の穴 H4 第4の穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプハウジングと、このポンプハウジ
    ング内に揺動可能に設けられたカムリングと、このカム
    リング内に設けられ、カムリング内周面との間にポンプ
    室を形成した状態で回転駆動されるロータと、このロー
    タの外周部にその半径方向に進退可能に設けられ、半径
    方向外側端部が上記カムリングの内周面に摺接しながら
    ロータとともに回転する複数のベーンとを備え、上記ポ
    ンプハウジングに上記ポンプ室内に開口する流体吸入路
    及び流体吐出路が形成され、上記流体吸入路開口のロー
    タ回転方向下流端から流体吐出路開口のロータ回転方向
    上流端までの離間角度である開口離間角度がベーン同士
    の離間角度とほぼ等しく設定され、上記ロータの回転に
    より、流体が上記流体吸入路を通って上記カムリングの
    内周面とロータの外周面との間の空間に吸入され、加圧
    された後に上記流体吐出路から吐出されるとともに、上
    記カムリングの揺動に伴ってカムリングの中心と上記ロ
    ータの回転中心との偏心量が変化し、この偏心量の変化
    に伴って上記流体吐出路からの流体の吐出流量が増減す
    るように構成された可変容量型ベーンポンプにおいて、
    上記カムリングの外周部に突出部を設け、カムリング外
    周面とポンプハウジング内周面とで囲まれて上記突出部
    に対してロータ回転方向上流側から臨む第1圧力制御室
    と、カムリング外周面とポンプハウジング内周面とで囲
    まれて上記突出部に対してロータ回転方向下流側から臨
    む第2圧力制御室と、上記ポンプ室内に開口して上記第
    1圧力制御室内に連通する第1の穴及び第2の穴と、上
    記ポンプ室内に開口して上記第2圧力制御室内に連通す
    る第3の穴及び第4の穴とを形成し、上記ロータの外周
    部に、その径方向外側に突出して上記各穴を塞ぐロータ
    突出部と、各ロータ突出部の間に形成されて上記各穴を
    開放する凹部とを交互に形成するとともに、上記ロータ
    及びベーンの回転に伴って変動する上記第1圧力制御室
    内の圧力と第2圧力制御室内の圧力との差圧が上記ポン
    プ室内圧に起因して上記カムリングを揺動させる力を抑
    制する力となるように上記各穴、ロータ突出部、及び凹
    部の形状及び配設位置を設定したことを特徴とする可変
    容量型ベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプ
    において、任意のベーンが上記流体吸入路開口のロータ
    回転方向下流端を過ぎてから上記開口離間角度の約1/
    4の角度を進むまでの第1の期間では、上記第1の穴が
    開いて流体吐出路に通じ、上記第4の穴が開いて流体吸
    入路に通じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベ
    ーンが上記第1の期間を過ぎてから上記開口離間角度の
    約1/4の角度を進むまでの第2の期間では、上記第1
    の穴及び第4の穴が閉じ、上記第2の穴が開いて流体吸
    入路に通じ、上記第3の穴が開いて流体吐出路に通じ、
    上記ベーンが上記第2の期間を過ぎてから上記開口離間
    角度の約1/4の角度を進むまでの第3の期間では、上
    記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、上記第4の穴が
    開いて流体吸入路に通じ、上記第2の穴及び第3の穴が
    閉じ、上記ベーンが上記第3の期間を過ぎてから上記開
    口離間角度の約1/4の角度を進むまでの第4の期間で
    は、上記第1の穴及び第4の穴が閉じ、上記第2の穴が
    開いて流体吸入路に通じ、上記第3の穴が開いて流体吐
    出路に通じるように、各穴、ロータ突出部、及び凹部の
    形状及び配設位置を設定するとともに、各期間における
    第1圧力制御室内圧と第2圧力制御室内圧との差圧によ
    るカムリング揺動中心回りのモーメントの大きさが上記
    カムリング内圧に起因してカムリングを揺動させるモー
    メントの大きさの最大値の約1/2となるように上記第
    1圧力制御室及び第2圧力制御室からの上記突出部の受
    圧面積を設定したことを特徴とする可変容量型ベーンポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプ
    において、任意のベーンが上記流体吸入路開口のロータ
    回転方向下流端を過ぎてから上記開口離間角度の約1/
    6の角度を進むまでの第1の期間では、上記第1の穴が
    開いて流体吐出路に通じ、上記第4の穴が開いて流体吸
    入路に通じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベ
    ーンが上記第1の期間を過ぎてから上記開口離間角度の
    約1/6の角度を進むまでの第2の期間ではすべての穴
    が閉じ、上記ベーンが上記第2の期間を過ぎてから上記
    開口離間角度の約1/6の角度を進むまでの第3の期間
    では、上記第1の穴及び第4の穴が閉じ、上記第2の穴
    が開いて流体吸入路に通じ、上記第3の穴が開いて流体
    吐出路に通じ、上記ベーンが上記第3の期間を過ぎてか
    ら上記開口離間角度の約1/6の角度を進むまでの第4
    の期間では、上記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、
    上記第4の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第2の穴
    及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが上記第4の期間を過
    ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角度を進むまで
    の第5の期間ではすべての穴が閉じ、上記ベーンが上記
    第5の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の
    角度を進むまでの第6の期間では、上記第1の穴及び第
    4の穴が閉じ、上記第2の穴が開いて流体吸入路に通
    じ、上記第3の穴が開いて流体吐出路に通じるように各
    穴、ロータ突出部、及び凹部の形状及び配設位置を設定
    するとともに、上記第1の期間、第3の期間、第4の期
    間、及び第6の期間における第1圧力制御室内圧と第2
    圧力制御室内圧との差圧に基づくカムリング揺動中心回
    りのモーメントの大きさが上記カムリング内圧に起因し
    てカムリングを揺動させるモーメントの大きさの最大値
    の約2/3となるように上記第1圧力制御室及び第2圧
    力制御室からの上記突出部の受圧面積を設定したことを
    特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の可変容量型ベーンポンプ
    において、任意のベーンが上記流体吸入路開口のロータ
    回転方向下流端を過ぎてから上記開口離間角度の約1/
    6の角度を進むまでの第1の期間では、上記第1の穴が
    開いて流体吐出路に通じ、第1の期間に入ってから遅れ
    て上記第4の穴が開いて流体吸入路に通じ、上記第2の
    穴及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが上記第1の期間を
    過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角度を進むま
    での第2の期間では、上記第1の穴及び第3の穴が閉
    じ、第2の期間が終了するよりも前の時点で上記第4の
    穴が閉じ、第2の期間に入ってから遅れて上記第2の穴
    が開いて流体吸入路に通じ、上記ベーンが上記第2の期
    間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6の角度を進
    むまでの第3の期間では、上記第1の穴及び第4の穴が
    閉じ、第3の期間が終了するよりも前の時点で上記第2
    の穴が閉じ、上記第3の穴が開いて流体吐出路に通じ、
    上記ベーンが上記第3の期間を過ぎてから上記開口離間
    角度の約1/6の角度を進むまでの第4の期間では、上
    記第1の穴が開いて流体吐出路に通じ、第4の期間に入
    ってから遅れて上記第4の穴が開いて流体吸入路に通
    じ、上記第2の穴及び第3の穴が閉じ、上記ベーンが上
    記第4の期間を過ぎてから上記開口離間角度の約1/6
    の角度を進むまでの第5の期間では第1の穴及び第3の
    穴が閉じ、第5の期間に入ってから遅れて第2の穴が開
    いて流体吸入路に通じ、第5の期間が終わる前に第4の
    穴が閉じ、上記ベーンが上記第5の期間を過ぎてから上
    記開口離間角度の約1/6の角度を進むまでの第6の期
    間では、上記第1の穴及び第4の穴が閉じ、第6の期間
    が終了するよりも前の時点で上記第2の穴が閉じ、上記
    第3の穴が開いて流体吐出路に通じるように各穴、ロー
    タ突出部、及び凹部の形状及び配設位置を設定するとと
    もに、上記第1の期間、第3の期間、第4の期間、及び
    第6の期間における第1圧力制御室内圧と第2圧力制御
    室内圧との差圧に基づくカムリング揺動中心回りのモー
    メントの大きさが上記カムリング内圧に起因してカムリ
    ングを揺動させるモーメントの大きさの最大値の約2/
    3となるように上記第1圧力制御室及び第2圧力制御室
    からの上記突出部の受圧面積を設定したことを特徴とす
    る可変容量型ベーンポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の可変容
    量型ベーンポンプにおいて、上記ロータ外周部に120
    °間隔で3つのベーンを装着したことを特徴とする可変
    容量型ベーンポンプ。
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