JP4331624B2 - 開閉装置蓋部材の施錠構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置、ドア、雨戸を含む引戸、窓、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置、門扉、ゲート、スライディングウォール装置等、電動で開閉動作する開閉装置における蓋部材の施錠構造に関し、特にシャッター装置に適用するのに好ましい開閉装置蓋部材の施錠構造に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1において第二形態として記載されたもののように、表側に開口部を有するボックス(12)と、このボックス(12)の前記開口部を開き戸状に開閉する蓋(52)と、この蓋(12)を回動自在に軸止するヒンジピン(54)と、蓋(12)の周囲に配設された枠状のカバー(50)と、前記ボックス(12)内に配置されて開閉体の制御動作を可能にする操作ボタン(30)と、蓋(52)側のロックプレート(58)(留金状部材)をボックス(12)に係合させることで蓋(52)を開放不能にするロック装置(56)とを備えたスイッチボックスがある。
このスイッチボックスは、電気配線を隠蔽する化粧板(46)の支持構造等を工夫することにより、操作ボタン(30)が壁面から露出しないことや、取付作業が容易なこと等、優れた利点を多々有するものである。
しかしながら、前記従来技術によれば、前記蓋(52)が閉鎖されて前記ロック装置(56)により施錠されている場合であっても、悪意を有する第三者によって蓋(52)の周囲の僅かな隙間にへら状や軸状等の治具が差し込まれ、当該治具によって蓋(52)が強引に抉じられて手前に引かれる等すると、ロックプレート(58)(留金状部材)が変形して抜け出てしまったり、ヒンジピン(54)が軸支箇所から抜け出てしまったり等して、蓋(52)が開放されてしまうおそれがある。
特開平10−162678号公報(図3および4参照)
本発明は前記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、蓋部材に対する強引な抉じ開け行為等により、蓋部材が故意に開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを防ぐことができる開閉装置蓋部材の施錠構造を提供することにある。
前記課題を解決するために第一の手段は、開閉体を動作させるための機器に連通する開口部と、当該開口部を開閉可能な蓋部材と、当該蓋部材に設けられ外部から開錠および施錠操作される錠前機構と、当該錠前機構の動作に連動して前記開口部内の側部に係合し閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にする留金状部材とを備えた開閉装置蓋部材の施錠構造において、前記留金状部材を前記開口部内の側部の複数箇所に係脱させて、蓋部材を施錠および開錠するようにしていることを特徴とする。
ここで、前記手段の施錠構造が適用される開閉装置とは、開閉体の開閉動作により空間を仕切ったり開放したりする開閉装置であり、開閉体が開動作のみを行なうように用いられる態様や、開閉体が閉動作のみを行うように用いられる態様、開閉体が開動作と閉動作との双方を行うように用いられる態様等を含む。
なお、前記手段には、前記施錠構造が開閉装置自体に配設される態様や、前記施錠構造が開閉装置を設置する構造物側の部位に配設される態様、前記施錠構造が開閉装置の操作のための操作体に配設される態様等を含む。
すなわち、前記施錠構造が開閉装置自体に配設される態様の具体例としては、前記施錠構造を前記開口部としての点検口に具備した構成等が挙げられる。
また、前記施錠構造が開閉装置を設置する構造物側の部位に配設される態様の具体例としては、開閉装置が設置される建物の天井や壁等に開閉体を動作させるための機器に連通する点検口がある場合に、前記施錠構造を当該点検口に具備した構成等が挙げられる。
また、前記施錠構造が開閉装置の操作のための操作体に配設される場合、この操作体とは、開閉体を開放動作させる信号や、開閉体を閉鎖動作させる信号、動作中の開閉体を停止させる信号等、開閉体を制御する制御信号を出力するものであり、開閉体の制御回路部に有線接続された態様と、開閉体の制御回路部に無線接続された態様との双方を含む。
さらに、この操作体には、開閉体を開放方向のみに動作させるようにした態様、開閉体を閉鎖方向のみに動作させるようにした態様、開閉体を開放方向と閉鎖方向に動作させるようにした態様等を含む。
さらに、この操作体には、躯体壁面や開閉装置等の表面に外付けされる態様や、躯体壁面や開閉装置等に埋め込まれる態様等を含み、この操作体が設けられる位置としては、操作性を向上させる観点等より開閉装置自体や開閉装置の近傍等が好ましい。
また、前記「開閉体を動作させるための機器」の具体例としては、開閉体を操作するための操作スイッチ部や、信号線、電線、制御回路、制御部品、開閉体を動作させるための駆動源(たとえば、モーターや開閉機等)、当該駆動源の動力を伝達する動力伝達機構(たとえば、チェーンとスプロケット、ベルトとプーリー、歯車等)、チェーン等により開閉体を手動で開放させる機構、開閉体の動作を手動モードまたは電動モードに切り替えるスイッチやクラッチ等が挙げられる。
また、前記蓋部材は、前記開口部を開放したり閉鎖したりする部材であればよい。この蓋部材には、前記開口部側に軸支されて回動することで前記開口部を開き戸状に開放したり閉鎖したりする態様や、スライド動作することで前記開口部を開放したり閉鎖したりする態様、さらには、開口部側に着脱されることで前記開口部を開放したり閉鎖したりする態様等を含む。
前記錠前機構とは、外部からの特別な操作により、前記蓋部材の裏側に位置する部位を動作させる機構であればよい。
この錠前機構の具体例としては、外部から差し込まれるキー部材の操作により前記蓋部材の裏側に位置する部位を動作させる態様や、電子キーや、磁気カード、ICカード等のIDコード記憶体が外部から接触または近接されることで前記蓋部材の裏側に位置する部位を動作させる態様、コード入力等されることにより前記蓋部材の裏側に位置する部位を動作させる態様、有線または無線のリモコン操作により前記蓋部材の裏側に位置する部位を動作させる態様等が挙げられる。
なお、前記蓋部材の裏側に位置する部位の構成には、当該部位が略回転運動する態様や、当該部位が略直線運動する態様、当該部位が略回転運動および略直線運動する態様等を含むが、前記錠前機構の構造を簡素で生産性よくするためには、当該部位が回転運動する態様とするのが好ましい。
また、前記手段でいう開口部内の側部の複数箇所とは、たとえば、正面視略四角形状の開口部の場合、同一の側部における2箇所以上の複数箇所を含むが、好ましくは、任意の側部と当該側部と対面または交差する側部との2箇所以上であり、さらに対面および交差する側部の3箇所または4箇所以上である。
さらに、たとえば、開口部が正面視略円形である場合には、側部の任意の位置と対面または交差する位置との2箇所以上であることが好ましく、さらに対面および交差する位置の3箇所または4箇所以上であることが好ましい。
また、前記手段でいう開口部内の側部への係合形態は、たとえば、開口部内の側部に設けられる開口部や凹部あるいは突起部等に、留金状部材が嵌合状に係合または重合状に係合する係合形態が例示できる。
前記留金状部材の開口部内の側部に対する係脱態様は、前記錠前機構の操作によって、留金状部材を正逆回転運動させて係脱する態様または前後直線運動させて係脱する態様のいずれも含む。
前記留金状部材は、前記錠前機構における前記開口部内の動作部位に固定され、前記錠前機構の動作に連動して前記開口部内の側部に係合し閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にする部材であれば、その形状や材質は限定されず、強度および製造容易性を向上する観点より、好ましくは金属材料から形成される。
また、第二の手段では、前記留金状部材の係脱が、すくなくとも対面する方向の2箇所で行われることを含むことを特徴とする。
すくなくとも対面する方向とは、正対して対面する方向または上下あるいは左右にずれた状態で対面する方向である。
また、第三の手段では、前記蓋部材が、開き戸状に回動するように軸部材によって支持されたものであって、前記留金状部材が、すくなくとも軸部材側の側部を含む箇所に係脱することを特徴とする。
また、第四の手段では、前記留金状部材が、一個の錠前機構の動作に連動して係脱動作するように設けられていることを特徴とする。
また、第五の手段では、前記留金状部材の全部または一部が直線運動によって係脱するものであって、当該留金状部材の直線運動が、錠前機構の動作により伝達される回転運動を直線運動に変換する機構を介して行われるものであることを特徴とする。
留金状部材を直線運動させる構成は、開口部内で留金状部材の回転運動スペースを確保できない場合に有効である。
たとえば、上下に長い開口部であって、留金状部材の係脱が回転運動により上下左右の4箇所で行われるものである場合には、長手方向で係合する留金状部材の開錠状態(左右方向に位置する状態)でのスペースの確保が困難となるので、長手方向で係合する留金状部材を直線運動させるとよい。
また、第六の手段では、前記留金状部材に、前記側部との係合状態においてのみ当該側部に掛止する掛止め部を備え、掛止め部は、留金状部材に施錠および開錠以外の力が作用したときに、留金状部材を前記被係合部に掛止して、留金状部材の被係合部からの外れを抑制するものであることを特徴とする。
前記掛止め部の側部に対する掛止態様は、留金状部材に施錠および開錠以外の力が作用したときに、留金部材を側部に掛止して、留金状部材の前記側部からの外れを抑制可能であるとともに、留金状部材の側部に対する係脱がスムースに行われる態様のすべてを含む。
また、第七の手段では、前記開口部は、開閉体を動作させるための機器としての操作スイッチ部に連通していることを特徴とする。
ここで、前記操作スイッチ部は、開閉体を、開放動作や、閉鎖動作、停止等、制御するために操作される単数もしくは複数のスイッチであればよい。
この操作スイッチ部には、押圧されることにより接点を開閉する押ボタンスイッチや、外部から差し込まれるキー部材の操作により開閉体の開放動作や閉鎖動作を可能にするキースイッチ等を含む。そして、この操作スイッチは、前記押しボタンスイッチと前記キースイッチとの内の一方のみからなる態様であってもよいし、双方からなる態様であってもよい。
さらに、前記操作スイッチ部には、キー操作や押ボタン操作、遠隔操作、コード入力等されることにより、前記開閉体を施錠したり開錠したりするロック機構に対して、施錠や開錠のための信号を出力するようにした態様等も含む。
また、前記操作スイッチ部を単数のスイッチにより構成した場合、当該スイッチの操作により開閉体に開放動作のみ又は閉鎖動作のみを行わせるようにした態様であってもよいし、当該スイッチが操作される回数に応じて開閉体に、開放動作や、閉鎖動作、停止等、二以上の動作を行わせるようにした態様であってもよい。
また、第八の手段では、前記扉部材の周囲側面を囲むように枠部材が具備され、
当該枠部材は、ドリルの貫通を阻む硬質層と、ドリルに対し絡み合い可能な繊維層との内、一方又は双方の層を含む多層構造に構成されていることを特徴とする。
ここで、前記多層構造とは、前記蓋部材の厚さ方向に、単数もしくは複数の前記硬質層と、単数もしくは複数の前記繊維層との内の一方又は双方が配置された構成であればよい。
この多層構造には、層間が略密接された態様、層間が厚さ方向に間隔を有する態様、層間の一部が略密接し、他の一部が間隔を有する等を含む。
また、第九の手段では、前記操作スイッチ部には、開閉体を開放方向へ動作させるための開放スイッチが含まれ、前記錠前機構と前記留金状部材との内、一方又は双方は、前記扉部材が前記留金状部材により開放不能にされた際に前記開放スイッチの前方を略覆うように設けられていることを特徴とする。
また、前記第八の手段は、前記第一ないし第七のいずれか一の手段の特徴として記載した構成を具備しない独立した手段としても、後述する第八の手段の作用効果と略同様の作用効果を奏する。
すなわち、この手段の開閉装置蓋部材の施錠構造は、開閉体を動作させるための機器に連通する開口部と、当該開口部を開閉可能な蓋部材と、当該蓋部材に設けられ外部から開錠および施錠操作される錠前機構と、当該錠前機構の動作に連動して前記開口部内の側部に係合し閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にする留金状部材とを備えた開閉装置蓋部材の施錠構造において、前記扉部材の周囲側面を囲むように枠部材が具備され、当該枠部材は、ドリルの貫通を阻む硬質層と、ドリルに対し絡み合い可能な繊維層との内、一方又は双方の層を含む多層構造に構成されていることを特徴とする。
また、前記第九の手段は、前記第一ないし第八いずれか一の手段の特徴として記載した構成を具備しない独立した手段としても、後述する第九の手段の作用効果と略同様の作用効果を奏する。
すなわち、この手段の開閉装置蓋部材の施錠構造は、開閉体を動作させるための機器に連通する開口部と、当該開口部を開閉可能な蓋部材と、当該蓋部材に設けられ外部から開錠および施錠操作される錠前機構と、当該錠前機構の動作に連動して前記開口部内の側部に係合し閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にする留金状部材とを備えた開閉装置蓋部材の施錠構造において、前記操作スイッチ部には、開閉体を開放方向へ動作させるための開放スイッチが含まれ、前記錠前機構と前記留金状部材との内、一方又は双方は、前記扉部材が前記留金状部材により開放不能にされた際に前記開放スイッチの前方を略覆うように設けられていることを特徴とする
上記手段は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の手段によれば、蓋部材が閉鎖され、外部から錠前機構がキー操作されると、この錠前機構の動作に伴って留金状部材が開口部内のすくなくとも2箇所以上の側部に係合して蓋部材が施錠されて開放不能となる。
したがって、蓋部材に対する強引な抉じ開け行為等により、留金状部材を変形させる力を受けたとしても、留金状部材が開口部の側部の2箇所以上に係合し、変形させる力に対抗するため、当該留金状部材が変形や外れ等して破損してしまうのを防ぐことができる。
その上、仮に、留金状部材の係合が1箇所外されたとしても、他の側部での係合で蓋部材の開放不能状態を保持しているので、抉じ開けを行う者に対して抉じ開けに要する時間を延長させて精神的な焦りを与え、この焦りから抉じ開け行為の続行を断念させることが期待できる。
つまり、犯行時間を遅延させることによって犯行意欲を低下させ、ひいては、蓋部材が故意に開放されて開閉体が不正に動作させられてしまうのを防ぐことができる。
さらに、第二の手段によれば、留金状部材の係脱がたとえば左右または/および上下で行われるので、抉じ開けに対する強度の向上に効果的である。
すなわち、蓋部材の抉じ開け行為を行い難くし、蓋部材の抉じ開け時間を延長させる点において有効なものである。
さらに、第三の手段によれば、留金状部材が軸部材側を含む複数箇所で係合しているので、仮に軸部材が破壊された場合でも、蓋部材を留金状部材によって開放不能に保持することができる。
すなわち、蓋部材の抉じ開け行為を行い難くし、蓋部材の抉じ開け時間を延長させる点において有効なものである。
さらに、第四の手段によれば、前記留金状部材が、一個の錠前機構の動作に連動して係脱動作するので、蓋部材を施錠および開錠する際の操作容易性の向上に有効である。
さらに、第五の手段によれば、錠前機構の動作により伝達される回転運動を留金状部材の直線運動に変換するので、留金状部材の回転運動スペースが確保できないような形状を有する開口部においても、本手段の実施が可能である。
さらに、第六の手段によれば、留金状部材に施錠および開錠以外の力が作用したときに、掛止め部が留金状部材を前記被係合部に掛止して、留金状部材の被係合部からの外れを抑制するので、抉じ開けに対する強度の向上にさらに有効である。
すなわち、蓋部材の抉じ開け行為を行い難くし、蓋部材の抉じ開け時間を延長させる点において有効なものである。
さらに、第七の手段によれば、前記開口部が操作スイッチ部に連通するものであるため、開閉体が不正に動作させられてしまうのを、より効果的に防ぐことができる。
さらに、第八の手段によれば、外部から枠部材に対しドリル等が斜めに貫通されてしまうのを阻むことができる。
すなわち、枠部材を硬質層を含む多層構造に構成した場合、ドリル等による枠部材の貫通を硬質層によって阻むことができる。
また、枠部材を繊維層を含む多層構造に構成した場合には、枠部材を貫通しようとするドリル等に繊維を絡ませることができる。
よって、枠部材をドリルによって斜めに穿孔して、当該ドリルの先端により操作スイッチ部を操作しようとする悪意の第三者に対して、犯行時間を遅延させるとともに、犯行意欲を低下させることができ、ひいては、貫通されたドリル等により開放スイッチが操作されて、開閉体が不正に開放されてしまうのを防ぐことができる。
さらに、第九の手段によれば、仮に、蓋部材をドリル等によって貫通し、当該ドリル等の先端により開放スイッチを操作して、開閉体を開放するという犯行が行われようとした場合、開放スイッチの前方には錠前機構と留金状部材との内の一方または双方が設けられているため、これら錠前機構や留金状部材によってドリル等による貫通が阻まれる。したがって、貫通されたドリル等により開放スイッチが操作されて、開閉体が不正に開放されてしまうのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による開閉装置蓋部材の施錠構造は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の構築・構造物における開口部分や内部に配設され、開閉体によって前記開口部分を開閉することで、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりする所謂シャッター装置に用いられる操作体であって、前記開閉体を制御動作するための操作体に適用した一例として説明する。
まず、図1ないし図5に基づいて第1の実施の形態を説明する。
操作体Aは、表側(図1によれば上側)に開口部10aを有する筐体10と、前記開口部を開き戸状に開閉する蓋部材20と、当該蓋部材20に設けられ外部からキー操作される錠前機構30と、当該錠前機構30の回転動作に連動して前記筐体10における後述する内箱12の側部12a,12dに係合し閉鎖状態の前記蓋部材20を開放不能にする留金状部材40と、閉鎖状態の前記蓋部材20よりも前記筐体20内側に配設された複数の操作スイッチ部50とを備え、これら操作スイッチ部50の操作により図示しない開閉体の制御を可能にする。
筐体10は、開閉体を動作させるための操作スイッチ部50と連通した開口部10aを備え、当該開口部10aを表側(図1における上側)向けた略箱状に構成されている。
そして、この筐体10は、開口部面を除いて躯体壁面qに埋め込まれる外箱11と、当該外箱11内に止着された前述の内箱12と、蓋部材20の周囲側面を囲む枠部材13とを具備してなり、内箱12内の表側に蓋部材20を回動自在に軸支している。
外箱11は、表側に開口部を有する略矩形箱状に形成され、その側部の内側面に断面略L字状のブラケット11aを固定し、当該ブラケット11aの表側面に内箱12の底部をネジ止めしている。
内箱12は、表側に開口部を有するとともに外箱11よりも略一回り小さい略矩形箱状に形成され、前記側部12aには、後述する留金状部材40の一端部が係脱する被係合部12a1が、前記側部12dには、後述する留金状部材40の他端部が係脱する被係合部12d1が形成されている。
また、内箱12は、その開口端全周を、外側方向へ略逆L字状に折り曲げて、枠部材13との固定面121を形成している。
被係合部12a1,12d1は、後述する留金状部材40の各端部が貫通係合可能な略矩形孔状に形成されている。
これら被係合部12a1,12d1は、例示した貫通孔に限定されるものでなく、例えば凹部や凹溝等、側部12a,12dを貫通しない態様とすることも可能である。
また、前記内箱12の底面には、操作スイッチ部50が貫通され取付けられている。この操作スイッチ部50は、停止スイッチ51,開放スイッチ52,閉鎖スイッチ53等の複数のスイッチから構成され、各スイッチは、外部からの押し操作により内部の接点を開閉する所謂押しボタンスイッチであり、当該操作体A外部の図示しない制御部に電気配線されている。
これらスイッチの内、前記開放スイッチ52は、その前方側が留金状部材40および錠前機構30によって覆われるように配置されている。
この開放スイッチ52の配置によれば、仮に蓋部材20をドリル穿孔工具等(例えばハンドドリルや電動ドリル等)により故意に穿孔しようとした場合、当該工具等のドリルを開放スイッチ52へ向けての穿孔を、留金状部材40および錠前機構30により阻むことができる。
そして、前記構成の内箱12には、側部12a,12dに交差する双方の側部12b,12cに亘って、蓋部材20を回動自在に支持する軸部材60が架設されている。
枠部材13は、断面略逆L字状の金属製部材を略矩形枠状に一体化してなり、内箱12の開口縁に、溶接等の固定手段によって固定されている。
この枠部材13の内面側は、ドリル穿孔工具等のドリルの貫通を阻む硬質層13a,13bと、ドリルに対し絡み合い可能な繊維層13cとからなる多層構造に構成されている。
また、枠部材13は、後述する軸部材60側の開口端部131を除く三方の開口端部132,133,134を、固定面121上の中途部分に位置させることによって、当該部位の固定面121を隙間から一部露出させている。
また、この枠部材13は、開口端部131を、後述する軸部材60側の固定面121上を越えて内箱12の内側に張り出してあり、この張り出し部135の裏面に、閉状態における後述する蓋部材20が接触または近接するようにしている
なお、当該露出した固定面121は、後述する蓋部材20の受け面を構成するものであり、以下では、露出した固定面121を受け面として説明し、当該受け面に符号122を付す。
また、枠部材13の硬質層13a,13bは、例えば焼き入れ鋼材や、セラミック材等、ドリルによる穿孔が困難な硬質材料を枠部材13の内面に固定してなり、図示例によれば、硬質層13aは、断面略逆L字状の枠部材13の表側部位の内面に配置され、硬質層13bは、同枠部材13の側部の内面に配置されている。
この構成によれば、仮に枠部材13がドリル穿孔工具等により故意に穿孔されようとした場合、ドリル穿孔工具等のドリルの先端は硬質層13aや硬質層13bを容易に貫通できない。したがって、枠部材13に対し斜めに挿通させたドリルの先端で操作スイッチ部50を操作しようとする犯罪行為を防ぐことができる。
また、繊維層13cは、ドリル穿孔工具のドリルの先端側に絡む程度の長さを有する繊維を、多数束ねたものであればよく、より好ましくは、耐火性や、難燃性、耐熱性等に優れた繊維とされ、例えば、ロックウール繊維や、ガラス繊維、アラミド繊維等が用いられる。そして、この繊維層13cは、前記硬質層13a,13bの内面を覆うようにして固定されている。
この繊維層13cによれば、仮に枠部材13がドリル穿孔工具等により故意に穿孔された場合、繊維層13cの繊維が、前記ドリルの先端側に絡み付いて、ドリルの回転を困難にする。
したがって、枠部材13に対し斜めに挿通させたドリルの先端で操作スイッチ部50を操作しようとする犯罪者に対し、犯行意欲を低下させることができる。
なお、本実施の形態は、枠部材13の内側に、硬質層13a,13bと繊維層13cおよび繊維層13cを設けることで、ドリルによる貫通を効果的に防ぎ、防犯性を向上した好ましい態様であるが、部品コスト低減の観点からは、硬質層13a,13bと繊維層13cとの内の一方を省いた態様にしたり、硬質層13aと硬質層13bとの内の一方を省いた態様とすることも可能である。
また、蓋部材20は、たとえば金属性の略矩形板状部材を用いた蓋体を複数枚重合一体化して構成されている。
本実施の形態では、3枚の蓋体20a,20b,20cを接触状に重合し、これら蓋体20a,20b,20cに前記錠前機構30を貫通固定することによって一体化している。
前記蓋体20aは、略平板状のものであり、蓋部材20の表面層を構成する。
前記蓋体20bは、断面略下向きコの字状に曲げ加工することで、その側端部に筐体10内へ向く突片部21,22,23,24を一体的に形成したものであり、蓋部材20の中間層を構成する。
前記蓋体20cは、略平板状のものであり、蓋部材20の最下層を構成する。
詳述すると、蓋体20aは、図4に示すように、軸部材60側の縁部20a1を除く三方の縁部20a2,20a3,20a4が蓋体20bから外側へ張り出し、縁部20a1を、前記張り出し部135の裏面に接触状に支持される接触面20b1を確保可能な位置にずらしている。
つまり、蓋部材20の閉状態に置いて、張り出した縁部20a2,20a3,20a4が前記受け面122によって支持され、前記張り出し部135の裏面が前記接触面20b1に支持されるようにされている。
蓋体20bは、図1において右側を軸部材60によって内箱12に開き戸状に開閉動可能に支持され、これによって、蓋部材20が開閉動する。
蓋体20cは、蓋体20bにおける前記突片部21,22,23,24に囲まれるように重合されている。
前記蓋体20b、20cは、前記した枠部材13の硬質層13a,13b同様に、ドリルの貫通を阻む硬質層を構成するものである。
前記各蓋体20a,20b,20cの重合形態によって、図1において蓋体20a周囲の隙間からマイナスドライバー等のへら状の工具や軸状の工具等の挿し込み行為を、蓋体20a周囲三方の隙間から臨む受け面122および接触面20b1によって行い難くすることができる。
また、前記隙間から厚み方向への工具等の挿し込み経路がジグザグ状となるので、その挿し込み行為を行い難くすることができる上、結露水やチリ、埃等の侵入抑制にも効果的である。
さらに、前記突片部21,22,23,24は、蓋部材20の曲げ強度を向上して、犯罪行為等により変形や破壊等されるのを防ぐとともに、蓋部材20の周囲の隙間に、マイナスドライバー等のへら状の工具や軸状の工具等が差し入れられ、蓋部材20が強引に抉じ開けられてしまうのを阻む。
内箱12の側部12dを除く三方の側部12a,12b,12cには、前記突片部22,23,24を支持する支持部材12eが設けられている。
支持部材12eは、前記突片部22,23,24を支持する支持面12e1と、当該支持面12e1の端部から突片部22,23,24と、その内側で隣接して平行状に立設した補強板12e2とから構成されている。
この支持部材12eは、閉鎖された蓋部材20が、外部からの押圧力により筐体10内側へ強引に押し込まれようとしたときに、支持面12e1が前記突片部22,23,24を支持して、蓋部材20の押し込みによる破損を防ぐものである。
さらに、同支持部材12eによれば、蓋部材20の閉鎖状態において、前記突片部22,23,24が、補強板12e2と内箱12の側部12a,12b,12cとの間に嵌入状態となることによって、突片部22,23,24と、前記側部12a,12b,12cおよび支持面12e1、さらに補強板12e2との間に生ずる前記隙間からの工具等の挿し込み経路のジグザグ形態がより複雑化し、工具等の挿し込み行為をさらに行い難くすることができる上、結露視やチリ、埃等の侵入を一層効果的に抑制する。
前記錠前機構30は、外部から差し込まれ回転されるキー部材31と径方向に凹凸状に嵌り合う内部構成を備え、当該キー部材31の回転操作により筐体10内側へ突出する出力軸32を略90度回動させるようにした所謂錠前であり、出力軸32には、留金状部材40が一体的に取り付けられている。
留金状部材40は、平板状の金属板であり、その各端部が内箱12の側部12aに形成された被係合部12a1に貫通係合することで蓋部材20を開放不能にするものである。
さらに、この留金状部材40の両端部には、図3に示すように、蓋部材20を開放不能にした際、被係合部12a1,12d1の内縁に対し凹凸状に係合する係合凹部41,41が凹設されている。
各係合凹部41は、錠前機構30が施錠された状態で、前記被係合部12a1,12d1の内縁であって、留金状部材40の施錠方向側の縁に嵌り合うように凹設されている。
前記構成の留金状部材40によれば、留金状部材40を変形させる力を受けたとしても、留金状部材40が2箇所の側部12a,12dの2箇所に係合し、変形させる力に対抗するため、当該留金状部材40が変形や外れ等して破損してしまうのを防ぐことができる。
さらに、一つの錠前機構30の施錠動作によって、2箇所の側部12a,12dに係合するので、施錠操作が容易である。
また、留金状部材40は、蓋部材20裏面側に設けられた補強部28によって、蓋部材20に対する強引な抉じ開け行為があった場合に、留金状部材40の変形や外れ等を防ぐようにされている。
この補強部28は、前記被係合部12a1,12d1に係合した状態の前記留金状部材40を、その上下から挟持状に支持するようにされている。
詳述すると、補強部28は、蓋部材20の裏面から吊持され、その下端側に前記留金状部材40が嵌合する凹部28aが設けられている。
凹部28aは、留金状部材40の施錠方向側が開放され、当該留金状部材40が嵌合されたときに、その表裏面が非接触状態となる幅を有している。
すなわち、仮に補強部28が無い場合、前記のような強引な抉じ開け行為があった際、留金状部材40は、梃子の原理によってその基端側に曲げ力を受け、その結果、該基端側が曲げ変形してしまったり、該基端側が錠前機構30から外れてしまったり等するおそれがある。
しかしながら、本実施の形態によれば、補強部28が留金状部材40を挟持状に支持しているため、前記のような強引な抉じ開け行為があった場合、留金状部材40にかかる力は略せん断力となる。
そのため、留金状部材40は、前記梃子の原理による曲げ力を受け難く、その厚みによって抉じ開け力に対抗するため、容易には変形したり外れたり等し難い。
したがって、留金状部材40の変形や外れまたはせん断等を防ぐことができる上に、補強部28を蓋部材20に対し溶接等の固定手段により固定するだけで、留金状部材40を補強できるため、製造容易性に優れている上、既存の操作体に対し補強部28を装着して防犯性を向上させることも期待できる。
なお、前記態様は、補強部28に凹部28aを設けることで、留金状部材40の変形を効果的に阻むようにした一例を示すが、補強部28を、留金状部材40に筐体10の奥側から近接する断面略L字状に形成した態様としてもよい。
次に、図6ないし図8に基づいて第2の実施の形態を説明する。
なお、前記第1の実施の形態と重複する部位については、同一の符号を用いることによって、当該部位の説明は省略する。
第2の実施の形態の操作体Bは、基本的には、両開き戸状に開閉動する蓋部材20を備えるとともに、留金状部材40の一端部が蓋部材20の突片部21と内箱12の側部12d、他端部が突片部22と側部12aに亘って貫通係合する構成のものである。
蓋部材20は、枠部材13の図面上右側表面に軸部材60aによって、図面上右開き状に支持される上蓋201と、当該上蓋201の直下に有って、内箱12の図面上左寄りに側部12c,12b間に亘って架設された軸部材60bによって、図面上左開き状に支持される下蓋202とから構成されている。
上蓋201は、たとえば金属性の略矩形板状部材を用いた蓋体を複数枚重合一体化して構成されている。
本実施の形態では、2枚の蓋体201a,201cを接触状に重合し、これら蓋体201a,201bに前記錠前機構30を貫通固定することによって一体化している。
蓋体201aは、上蓋201の表面層を構成するものであり、横向きL型状に形成され、この側部を突片部21としている。
蓋体201bは、上蓋の下層を構成するものであり、前記突片部21側の側部を開放した下向き箱状に形成され、開放部分を除く三方の側部をそれぞれ突片部22,23,24としている。
そして、蓋体201aの下側に、蓋体201bをその開放側部と蓋体201aの突片部21とを対向させて重合することによって、四方に突片部21,22,23,24を有する上蓋201が構成される。
また、蓋体201aの長手側端部は、前記第1の実施の形態と同様の張り出し部20a2であり、蓋部材20の閉状態において当該張り出し部20a2が受け面122で支持される。
このような構成によって、前記第1の実施の形態と同様に、マイナスドライバー等のへら状の工具や軸状の工具等の挿し込み行為を行い難くすることができる。
また、蓋体201bは、前記した枠部材13の硬質層13a,13b同様に、ドリルの貫通を阻む硬質層を構成するものである。
上蓋201の突片部21には、内箱12の側部12dに設けられた被係合部12d1と正対する被係合部21aが、突片部22には、内箱12の側部12aに設けられた被非係合部12a1と正対する被係合部22aがそれぞれ開口されている。
前記被係合部21aと被係合部12d1とに留金状部材40の一端部が貫通係合し、被係合部22aと被係合部12a1とに、同留金状部材40の他端部が貫通係合することによって、上蓋201が開放不能にされる。
また、被係合部21aおよび被係合部22aは、前記第1の実施の形態における補強部28と同様の作用効果を有し、蓋部材20に対する強引な抉じ開け行為があった場合に、留金状部材40の変形や外れ等を防ぐ。
下蓋202は、図面上右側の表面に把手202aが固定されている。
また、下蓋202は、内箱12の側部12dに設けられた支持部材12fによって支持されており、この構成によって、前記第1の実施の形態における支持部材12eと同様に、蓋部材20の押し込みによる破損を防ぐことができる、
下蓋202の中央部には、錠前機構30および錠前機構30に設けられた留金状部材40の後述する支持板部40aが貫通する孔部203が開孔され、この孔部203は、上蓋201の開動に追従する出力軸32および後述する支持板部40aが接触しない程度の大きさとする。
さらに、下蓋202は、前記した枠部材13の硬質層13a,13b同様に、ドリルの貫通を阻む硬質層を構成するものである。
留金状部材40は、金属材料を曲げ加工やプレス加工等することで、錠前機構30の側部に近接して沿う前記支持板部40aと、上蓋201の裏部とに近接して沿う係合板部40bとから一体に成形される。
なお、留金状部材40は、錠前機構30の動作に連動して移動可能であれば、錠前機構30の側部と上蓋201の裏部との内の一方または双方に接触していてもよい。
そして、この留金状部材40には、係合板部40bの一端側と他端側に前記第1の実施の形態と同様の係合凹部41,42が凹設され、当該係合凹部41,42は、それぞれ被係合部12a1,12d1に係合する。
さらに、この留金状部材40は、蓋部材20を開放不能にした際に、支持板部40aの基端側の部位によって停止スイッチ51、開放スイッチ52、閉鎖スイッチ53の前方を略覆うように配設されている。
さらに、この留金状部材40には、蓋部材20を開放不能にした際に、該留金状部材40によって係合される貫通孔21a,22aの内縁との隙間を略塞ぐ閉塞部42が一体的に形成されている。
前記構成の留金状部材40によれば、前記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する上、比較的幅広形状であるため、強引な抉じ開け行為等により変形され難く、しかも、悪意等により蓋部材20を正面側から貫通しようとするドリルを阻む面積が広くできる効果が有る。
また、蓋部材20が略直角状に開放された際(図8参照)、筐体10内のスペースが留金状部材40により占領されてしまう比率が小さくなるため、操作スイッチ部50の操作性が良好である。
すなわち、仮に留金状部材40が曲げ部分のない略直線に沿う形状であった場合、留金状部材40の先端側が操作スイッチ部50の近傍のスペースに位置するため、操作スイッチ部50を操作する際の操作者の手が留金状部材40の先端側に触れて操作性を損ねてしまうが、前記構成によれば、操作する際の操作者の手が留金状部材40の先端側に触れ難く、操作スイッチ部50の操作性が良好である。
なお、操作スイッチ部50の操作性を良好にする他の手段として、錠前機構30自体の奥行き寸法(換言すれば筐体10の底部側へ突出する寸法)を短くし、留金状部材40を略直線状に形成してもよいが、通常の錠前では内部でキー部材31を複雑に係合させる構造により前記奥行き寸法が比較的長いため、上述した構成が有効である。
さらに、前記留金状部材40の構成によれば、錠前機構30が施錠された状態(図6および図7に示す状態)で、悪意により枠部材13にドリルを斜めに貫通させ、更に該ドリルの先端を被係合部21a,22a内の隙間cに通過させ、該ドリルの先端により操作スイッチ部50を操作するという犯罪行為が行われようとした場合、筐体10内へ挿入されようとする前記ドリルの先端を閉塞部42により阻むことができる。
次に、図9に基づいて第3の実施の形態を説明する。
なお、前記第1,第2の実施の形態と重複する部位については、同一の符号を用いることによって、当該部位の説明は省略する。
第3の実施の形態の操作体Cは、留金状部材40が、内箱12のすべての側部12a,12b、12c、12dに対して係合する構成のものである。
この操作体Cは、係合状態における留金状部材40が略十字形状を呈し、側部12a,12b、12c、12dごとに、留金状部材40の各端部が係脱する被係合部12a1,12b1,12c1,12d1が設けられている。
前記留金状部材40は、錠前機構(図示せず)の施錠および開錠動作に連動して回転運動する回動係合部401と、当該回動係合部401に連結されて回動係合部401の回転運動に伴って直線運動する2つの直線動係合部402,403とから構成されている。
回動係合部401は、前記第1,第2の実施の形態の留金状部材と同様に、回転運動によって一端部が被係合部12a1に対して係脱し、他端部が被係合部12d1に係脱するようにされている。
直線動係合部402,403は、回動係合部401の回転運動を直線動係合部402,403の直線運動に変換する機構を構成するリンク板404,405を介して回動係合部401に連結されている。
また、直線動係合部402,403は、蓋部材(図示せず)に設けられたガイド板406,407によってその直線運動が案内される。
リンク板404,405は、一端部が回動係合部401の係合状態における係合方向と直交する方向に一体に連設された連結板401a,401bに軸支され、他端部が前記直線係合部402,403に軸支されている。
リンク板404,405は、回動係合部401の回転運動に伴う軸支部P,Pを中心とする連結板401a,401bとの相互の回動によって、連結板401a,401bおよび直線動係合部402,403に対して図9(a)に示すように傾斜し、また図9(b)に示すように一直線状になるように並ぶようにすることによって、直線動係合部402,403を直線運動させる。
前記した構成の留金状部材40によれば、図9(a)において実線で示す開錠状態では、回動係合部401の各端部が、被係合部12a1,12d1から外れているとともに、被係合部12b1,12c1方向を向き、前記直線動係合部402,403が被係合部12b1,12c1から外れている。
また、図9(a)において仮想線で示す施錠動作状態では、回動係合部401の係合方向への回転運動に伴って、前記直線動係合部402,403がリンク板404,405によって被係合部12b1,12c1に向かって直進する。
そして、図9(b)に示す施錠完了状態では、回動係合部401の端部が被係合部12a1,12d1に係合し、直線動係合部402,403が被係合部12b1,12c1に係合する。
すなわち、ひとつの錠前機構の操作によって、内箱12のすべての側部12a、12b、12c、12dに留金状部材40が係合するので、当該留金状部材が変形や外れ等して破損してしまうのをさらに効果的に防ぐことができる。
さらに、内箱12の長手方向に対しての係脱を、錠前機構の動作により伝達される回転運動を留金状部材40における直線動係合部402,402の直進運動に変換することができる。
なお、前記構成の操作体A〜Cは、本発明に係る開閉装置蓋部材の施錠構造の一例を適用した特に好ましい態様を示しているが、上述した各部の構成は他の構成と置換あるいは併用することが可能である。
また、前記実施の形態では、本発明に係る開閉装置蓋部材の施錠構造を、開閉装置の操作のための操作体の開口部に適用した具体例を示しているが、本発明は、たとえば、開閉装置における巻取り軸の収納ケースに設けられた点検口や、開閉装置が設置される構造物側の部位(たとえば、建物の天井や壁)等に配置された点検口等に適用することも可能である。
本発明に係る開閉装置蓋部材の施錠構造の一例を、下方側から視た断面図。 同操作体を側面側から視た断面図。 図2における(III)-(III)線断面図。 表面層を構成する蓋体と中間層を構成する蓋体の重合状態を裏面方向から視た斜視図。 図3における(V)-(V)線断面図である。 本発明に係る開閉装置蓋部材の施錠構造の他の例を、下方側から視た断面図。 図6における(VII)-(VII)線断面図。 開状態の一部切欠正面図。 本発明に係る開閉装置蓋部材の施錠構造の他の例を、裏面方向から視た要部断面図。
符号の説明
10:筐体
10a:開口部
12a:側部
12b:側部
12c:側部
12d:側部
12a1:被係合部
12b1:被係合部
12c1:被係合部
12d1:被係合部
13a:硬質層
13c:繊維層
20:蓋部材
21:突片部
22:突片部
23:突片部
24:突片部
30:錠前機構
40:留金状部材
41:閉塞部
50:操作スイッチ部
A,B,C:操作体

Claims (7)

  1. 開閉体を動作させるための操作スイッチ部に連通する開口部を有する内箱を備えた筐体と、前記開口部を開閉可能な蓋部材と、当該蓋部材に設けられ外部から開錠および施錠操作される錠前機構と、当該錠前機構の動作に連動する回転運動により前記内箱の側部に係合して閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にする留金状部材とを備えた開閉装置蓋部材の施錠構造において、
    前記留金状部材を前記内箱の側部の複数箇所に係脱させて、前記蓋部材を施錠および開錠するようにし、
    前記蓋部材の裏面側に、前記内箱の側部に係合した状態の前記留金状部材を補強する補強部が設けられ、
    前記補強部は、前記錠前機構の施錠動作に連動して前記内箱の側部に係合した留金状部材に対して、当該留金状部材における前記内箱の底面側に近接することを特徴とする開閉装置蓋部材の施錠構造。
  2. 前記補強部は、前記錠前機構の施錠動作に連動して前記内箱の側部に係合した留金状部材に対して、挟持状に嵌合する凹部を有することを特徴とする請求項1記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
  3. 前記補強部は、前記錠前機構の施錠動作に連動して前記内箱の側部に係合した留金状部材に対して、当該留金状部材における前記内箱の底面側に近接する部分を有する断面略L字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
  4. 前記蓋部材の縁部側には、前記筐体内へ向かって突出する突片部が設けられ、
    前記補強部は、前記突片部に、前記留金状部材を貫通係合する略矩形孔状の被係合部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
  5. 前記蓋部材が、開き戸状に回動するように軸部材によって支持されたものであって、
    前記留金状部材の係脱がすくなくとも対面する方向の2箇所で行われ、その内の一方の係脱は、軸部材側の側部を含む箇所で行われることを特徴とする請求項1ないし請求項4いずれか1項に記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
  6. 前記扉部材の周囲側面を囲むように枠部材が具備され、
    当該枠部材は、ドリルの貫通を阻む硬質層と、ドリルに対し絡み合い可能な繊維層との内、一方又は双方の層を含む多層構造に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか1項に記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
  7. 前記留金状部材は、閉鎖状態の前記蓋部材を開放不能にした際に、操作スイッチ部全体の前方を略覆うように設けられていることを特徴とする請求項1又は4記載の開閉装置蓋部材の施錠構造。
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