JP4334116B2 - ルアー及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いるルアー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のメタルジグと呼ばれるルアーは、鉛やタングステン等の金属からなり外径を魚に似せて形成されたルアー本体と、ルアー本体を長さ方向に貫通する金属製ワイヤと、この金属製ワイヤの前後端に連結されルアー本体から突出して設けられた係止部とを有している。
【0003】
このようなメタルジグは、頭部側の係止部に釣糸を連結し尾部側の係止部に釣針を連結して用いられる。水中にキャスティングされたメタルジグは、金属製ルアー本体の自重によって水中に素早く沈降し、その後のジギング操作等によって様々なアクションをおこして魚をおびき寄せる。そして、魚が釣針に係った場合には、釣針を連結する尾部側の係止部と釣糸を連結する頭部側の係止部とがワイヤによって直接連結されているので、大きな負荷がかがってもルアー自体が破損してしまうことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
メタルジグとしては、係止部を頭部側のみに1つだけ設けることが考えられる。これは、ルアーを獲物と考えた魚はルアーの頭部側、特に目の当たりを狙って攻撃を仕掛けるため頭部付近に釣針も連結するのが好ましく、また、尾部側に係止部を設けないことでコストも低減できるからである。もっとも、このように頭部のみに係止部を設けるにあたっても、係止部の強度を鑑みるに、係止部をワイヤに連結してルアー本体内にワイヤを埋め込む必要がある。
【0005】
しかし、一般にメタルジグのルアー本体は金属でインサート成型されるものである。そして、従来のメタルジグのように頭部側と尾部側との2ヶ所にワイヤが突出していれば、ワイヤを金型内でしっかりと所定の位置に配置可能であるものの、ルアー本体の頭部側のみに一部が突出した状態でルアー本体内の所定の位置にワイヤを配置するのは極めて不安定であり、製造性に劣る。
【0006】
本発明の課題は、頭部側のみに係止部を設けつつその耐久性に優れ、かつ製造も容易なメタルジグ及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るルアーは、魚釣りに用いるルアーであって、魚形状で目の付近において左右方向に貫通する貫通孔を有する金属製のルアー本体と、ルアー本体の頭部付近にルアー本体の長さ方向に挿入され、貫通孔をルアー本体の長さ方向に貫通するワイヤと、ワイヤの頭部側端部に連結されルアー本体頭部側端部に突出する係止部とを備えている。
【0008】
このルアーでは、ルアー本体の頭部側端部のみに係止部が設けられており、魚を十分に捕らえつつコスト削減を図ることが可能である。そして、ルアー本体を形成する金属素材内にはワイヤが配置されており、このワイヤがルアー本体の形状安定性を向上させている。また、このワイヤの一部がルアー本体の頭部からはみ出して係止部と連結されており、引っ張り強度に優れるのでルアーの耐久性も向上する。なお、ワイヤの一部を直接係止部としてもよい。
【0009】
ここで、このワイヤは、その一部が左右方向にルアー本体を貫通する貫通孔を長手方向に貫通しており、この貫通孔からワイヤを挟持することでルアー本体のインサート成型時においてもワイヤの位置を十分に安定させることができ、製造効率も向上する。
【0010】
発明2に係るルアーは、発明1のルアーであって、ワイヤはルアー本体内に挿入された端部が略90度に折り曲げられている。
このルアーでは、ルアー本体内に長さ方向に配置されるワイヤの一端が略90度に折り曲げられているので、ワイヤに長さ方向の大きな力が加わっても長さ方向にずれにくい。
【0011】
発明3に係る方法は、魚釣りに用いるルアーの製造方法であって、左右から中央に向かって突出し所定の位置にワイヤを挟持可能な挟持柱を有する一対のルアー本体成型用金型にワイヤを挟持させる工程と、金型に素材を注入してルアー本体をインサート成形する工程とを含む。
【0012】
この方法では、ワイヤを一対の金型内に配置して、金型の挟持柱にワイヤを挟持させて所定の位置に配置した状態で、ルアー本体成型用金型に金属素材を注入してインサート成型する。ワイヤはルアー本体の頭部付近にのみ配置されかつ頭部方向からのみ突出しているが、挟持柱で所望の位置にワイヤを安定した状態で配置し得るので、効率的にルアーを成型できる。
【0013】
発明4に係るルアーは、発明3のルアーであって、ルアー本体は魚に似せて形成され、挟持柱はルアー本体の目に該当する箇所に配置されている。
この場合には、金型より取り出したルアーに形成されている挟持柱跡がルアー本体の目に該当する部分となり、例えば、この部分に魚の目に似せたシール等の部材を貼り付けて穴を塞ぐことで、よりルアー本体の外形を魚に似せることができ、魚に強くアピールできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成の概要)
本発明の一実施形態を採用したルアーは、図1及び図2に示すように、魚の体型に模して形成された中実の金属製ルアー本体1と、ルアー本体1内部に長手方向に伸びて頭部付近に配置された金属製ワイヤ2とを有している。そして、金属製ワイヤの頭部側端部にはアイ3が連結されており、このアイ3には釣糸7及び釣針6が連結される。
【0015】
ルアー本体1は、鉛やタングステンまたはこれらの合金等からなる金属製の部材である。その表面には様々な模様や塗装が施される。このルアー本体1の頭部には左右方向に貫通する貫通孔4が形成されており、貫通孔4の両出口(ルアー本体1の左右表面)には貫通孔4を塞ぐように魚の目に似せたシール部材5がそれぞれ貼り付けられている。
【0016】
ワイヤ2は、複数の金属製素線を寄り合わせたものであり、ルアー本体1の中心を長手方向にかけてほぼ直線状に配置される。その頭部側端部はルアー本体1から外部へ突出している。この突出した端部にリング状のアイ3が連結されている。なお、アイ3をワイヤ2と別途設けてもよいが、ワイヤ2を折り返して直接係止部として用いてもよい。一方、ワイヤ2の尾部側の端部は略直角に折り曲げられている。また、ワイヤ2は貫通孔4をルアー本体1の長さ方向に貫通するように配置されている。
(製造方法)
このルアーは、以下のように製造される。
【0017】
図3(a)に示すように、1対の金型10a,10bを用意する。この金型10a,10bは、ルアー本体1の外形に合わせて加工された左右対称のものである。それぞれの金型10a,10bは、ルアー本体1の目に該当する部分に、中央に向かって突出しワイヤ2を挟持可能な1対の挟持柱11a,11bを有している。また、この挟持柱11a,11bの先端面は凹凸が形成されており凹凸面となっており、ワイヤ2を挟持しやすく工夫されている。この1対の挟持柱11a,11bでワイヤ2を所定の位置に挟み込んで固定しながら、1対の金型10a,10bを開口側で貼りあわせる。
【0018】
続いて、図3(b)に示すように、貼りあわせた金型10a,10b内に、ルアー本体1を構成する鉛等の金属を流動化させた素材Xを注入する。なお、素材Xを注入後に金型10a,10bを貼り合わせてもよくその順序は別段限定されるものではない。その後、金属素材Lを加熱固化して金型10a,10bから取り外す。この際、挟持柱11a,11bの跡に貫通孔4が形成されることになる。そして、この貫通孔4を塞ぐように魚の目に似せたシール部材5を貼り付けて、ルアーが製造される。
【0019】
このように、ワイヤ2を一対の金型10a,10b内に配置して、挟持柱11a,11bにワイヤ2を挟持させて所定の位置に配置した状態で、金属素材を注入してインサート成型する。この結果、ワイヤ2がルアー本体1を長さ方向に貫通して両端が突出していなくても、所望の位置にワイヤ2を安定した状態で配置し得るので、効率的にルアーを成型できる。
【0020】
このように構成されたルアーでは、ルアー本体1の頭部側端部のみに係止部が設けられており、魚を十分に捕らえつつコスト削減を図ることが可能である。また、ルアー本体1を形成する金属素材内にはワイヤ2が配置されており、このワイヤ2がルアー本体の形状安定性を向上させている。特に、ワイヤ2の尾部側端部は長さ方向から略直角に折り曲げられており、長さ方向の引っ張り力に対して位置安定性に優れる。さらに、このワイヤ2の一部がルアー本体1の頭部からはみ出して係止部3と連結されており、引っ張り強度に優れるのでルアーの耐久性も向上する。
【0021】
[他の実施形態]
(a)貫通孔4を塞ぐために、上記実施形態では魚の目に似せて印刷されたシール部材5を貼り付けているが、目に似せた別部材を貫通孔4内に挿入し接着剤等で固定してもよい。この場合にも、外径をより魚に似せることが可能となる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、頭部側のみに係止部を設けつつその耐久性に優れ、かつ製造も容易なメタルジグを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したルアーの全体図。
【図2】図1の上面方向から見た断面図。
【図3】図1のルアーの製造工程を示した図。
【符号の説明】
1 ルアー本体
2 ワイヤ
3 アイ
4 貫通孔

Claims (4)

  1. 魚釣りに用いるルアーであって、
    魚形状で目の付近において左右方向に貫通する貫通孔を有する金属製のルアー本体と、
    前記ルアー本体の頭部付近にルアー本体の長さ方向に挿入され、前記貫通孔をルアー本体の長さ方向に貫通するワイヤと、
    前記ワイヤの頭部側端部に連結され前記ルアー本体頭部側端部に突出する係止部と
    を備えたルアー。
  2. 前記ワイヤは前記ルアー本体内に挿入された端部が略90度に折り曲げられている、請求項1に記載のルアー。
  3. 魚釣りに用いるルアーの製造方法であって、
    左右から中央に向かって突出し所定の位置にワイヤを挟持可能な挟持柱を有する一対のルアー本体成型用金型にワイヤを挟持させる工程と、
    前記金型に素材を注入してルアー本体をインサート成形する工程と、
    を含むルアーの製造方法。
  4. 前記ルアー本体は魚に似せて形成され、前記挟持柱は前記ルアー本体の目に該当する箇所に配置されている、請求項3に記載のルアーの製造方法。
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