JP4337640B2 - 移動体の上部レール支持構造およびこの構造を有する自動倉庫 - Google Patents

移動体の上部レール支持構造およびこの構造を有する自動倉庫 Download PDF

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Description

本発明は、上部レールに沿って移動する移動体の上部レール支持構造、ならびに本構造を備えた自動倉庫に関する。
従来の上部レール支持構造ないしは自動倉庫として、下記特許文献1の図8に記載されたものが知られている。この自動倉庫においては、移動体としてのスタッカクレーンの両側にラチス構造の収納部が設けられるとともに、これら収納部の頂部間にラチス構造の上部パネルが渡されており、この上部パネルの下側においてスタッカクレーンのガイドレールが支持されている。
特開平8−73008号公報
上記従来のガイドレール支持構造ないしは自動倉庫では、ガイドレールが上部パネルに直接固定されているため、上部パネルのうちスタッカクレーン近傍の部分でしか、スタッカクレーンがガイドレールに及ぼす力に抗することができない。従って、上部パネルを支持する収納部を剛性の高いものとしなければならず、コストがかさむし、比較的大きな設置スペースが必要となってしまう。
そこで、請求項1あるいは請求項5に記載の発明は、移動体が上部レールに及ぼす力を分散することでこれに抵抗する支持パネルを簡素なものとし、低コスト化およびコンパクト化を図る移動体の上部レール支持構造あるいは自動倉庫を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、移動体の上部レール支持構造にあって、移動体用の上部レールと、上部レールの方向に並べられる複数の支持パネルと、各支持パネルの上部に固定された梁と、各梁の下部において渡された補強パネルとが設けられており、上部レールは、補強パネルにおける支持パネルとは反対側の辺縁に固定されており、補強パネルにおける上部レール側の辺縁は、梁の方向へ移動可能に支持されており、補強パネルにおける支持パネル側の辺縁は、支持パネルに固定されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、補強パネルは、ラチス構造を有していることを特徴とするものである。ここで、ラチス構造とは、少なくともラチス材(斜材)を含む骨組構造のことである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、補強パネルにおける上部レール側の辺縁は、梁の方向を向いた長孔に入る吊りボルトにより支持されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、梁は、ラックパネルの片側にのみ伸びていることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、自動倉庫にあって、上記の移動体の上部レール支持構造を備えており、移動体は、荷の受渡ないしは搬送を行うスタッカクレーンであり、支持パネルは、荷を収納するラック側に設けられたラックパネルである
ことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、補強パネルにおける上部レール側の辺縁のみ梁の方向へ移動可能に支持されているので、支持パネルへ効率的に力を伝達することができる、という効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、補強パネルがラチス構造であるので、上記効果に加えて、補強パネルを簡素で効果的なものにできる、という効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、吊りボルトを用いているため、上記効果に加えて、梁方向に移動可能な支持を簡易に実現できる、という効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、補強パネルないしは支持レールを片持ち構造とすることで、上記効果に加えて、構造全体を極めてコンパクトに構成できる、という効果を奏する。
請求項5に記載の発明によれば、自動倉庫が上記の支持構造を有することで、支持パネルが簡素で、比較的に狭いスペースにも強度十分に設置することができ、荷の収容量も増加する自動倉庫を提供することができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態に係る自動倉庫ないしはそのスタッカクレーン用上部レールの支持構造について、適宜図面に基づき説明する。
図1は当該形態に係る自動倉庫1の一部斜視図、図2は自動倉庫1の一部平面図であって、自動倉庫1は、図1における手前方向に向く状態で、手前奥方向に並べられた支持パネルとしての複数のラックパネル2と、各ラックパネル2の上部から左側へ伸ばされた梁4と、梁4の中央付近の下部間において渡された補強パネル6と、補強パネル6の下部に固定された上部レール8とを備えている。
また、自動倉庫1は、上部レール8を転動輪Tで挟むことで上部レール8に沿って移動可能とされた移動体としてのスタッカクレーンSを備えている。スタッカクレーンSは、ラックパネル2間に形成されたラック(図示せず)に対する荷Wの受渡ないしは搬送を行う。また、スタッカクレーンSの大部分は、上部レール8の左側(ラックパネル2の反対側)に配置されている。
一方、補強パネル6は、左右の弦材11とラチス材12とからなるラチス構造となっている。なお、上部レール8は、左の弦材11に固定されている。
また、図3にも示すように、補強パネル6の左側は、吊りボルト13を介し、各梁4の下側において支持される。吊りボルト13の頭部14は、梁4の下部に設けられた左右方向の長孔16の上側(梁4の内側)に配置されている。また、吊りボルト13の脚部18は、補強パネル6の左側に設けられたプレート20において固定されている。なお、長孔16の幅は、吊りボルト13の頭部14の直径より小さく、脚部18の直径より大きく(脚部18の直径程度と)なっている。
更に、補強パネル6の右側は、ラックパネル2に固定されており、梁4には固定されていない。
このような自動倉庫1では、各ラックパネル2、各梁4、補強パネル6および上部レール8により上部レール8の支持構造が形成され、この支持構造により下記のような支持を行うことができる。
即ち、スタッカクレーンSは、特に荷Wを受けた場合、図2の矢印Mのような、左右方向(主に左向き)の力を、転動輪Tを介して上部レール8に及ぼす。すると、まず上部レール8の取り付けられた補強パネル6の左側が、この力を受ける。次に、補強パネル6はラチス構造であるため、受けた力を弦材11やラチス材12へ矢印Nのように分散する。また、補強パネル6の右側(上部レール8の反対側)はラックパネル2に固定されているため、分散された力を多くのラックパネル2に伝えることができる。よって、自動倉庫1においては、矢印Mのような局所的な力に対しても、多数のラックパネル2によって抗することができる。
また、補強パネル6の左側は、左右方向の長孔16に入った吊りボルト13によって梁4に支持されているため、スタッカクレーンSの発生する矢印Mのような力によって補強パネル6が左右方向に動いたとしても、吊りボルト13が長孔16内を動くのみである。従って、自動倉庫1においては、矢印Mのような力は梁4には伝わらず補強パネル6に及ぼされるようになっており、力が梁4から直接単独のラックパネル2に伝えられる事態を防止するとともに、補強パネル6における矢印Nのような力の分散が十分に図られる。
なお、各吊りボルト13によって、補強パネル6は梁4から落下せず、上下方向において固定される。また、スタッカクレーンSは、図1の手前奥方向(図2の上下方向)に向いた上部レール8に沿って移動可能であるため、吊りボルト13ないしは梁4、補強パネル6への当該方向の力は微小なものとなり、問題にならない。
以上のような自動倉庫1ないしはその上部レール8の支持構造においては、スタッカクレーンS用の上部レール8と、上部レール8の方向に並べられる複数のラックパネル2と、各ラックパネル2の上部に固定された梁4と、各梁4の下部において渡された補強パネル6とが設けられており、上部レール8は、補強パネル6におけるラックパネル2とは反対側の辺縁に固定されており、補強パネル6における上部レール8側の辺縁は、梁4の方向へ移動可能に支持されており、補強パネル6におけるラックパネル2側の辺縁は、ラックパネル2に固定されている。よって、スタッカクレーンSの発生する力を分散して多数のラックパネル2に伝えることができ、各ラックパネル2は比較的に微小な分散力に対して抗すればよいので簡素なものとすることができ、低コスト化ないしはコンパクト化あるいは荷の収容量増加を図ることができる。
また、補強パネル6は、ラチス構造を有しているため、簡素な構成において効率良く力を分散させることができる。更に、補強パネル6における上部レール8側の辺縁は、梁4の方向を向いた長孔16に入る吊りボルト13により支持されているため、力を伝えることなく補強パネル6を梁に支持する構造を簡易に提供することができる。加えて、梁4は、ラックパネル2の片側にのみ伸びているため、従来強度不足により実現されなかった小規模の片側ラックタイプの自動倉庫1のような、片持ち(片側支持)の上部レール支持を提供することができ、従来設置不可能であったスペースに自動倉庫等を設置することができる。
なお、主に上記形態を変更してなる本発明の形態を例示する。
上記形態と対称な形状を有する構成部分を更に備えたものとし、両側にラックを有する自動倉庫とする。あるいは、ラックパネルの両側に梁を出して補強パネルや上部レールを取り付ける。これらの場合にも、ラックパネルを比較的に簡素なものとすることができ、低コストかつ省スペースで多くの荷を収納可能な自動倉庫を提供することができる。
また、ラックパネルや補強パネルを、ラチス材をX形状に組み合わせたラチス構造や、直交材を含むラチス構造、板状体、またはこれらを組み合わせたものとする。あるいは、長孔と吊りボルトに代えて、軸受により梁と補強パネルとを接合する。また、上部レールを補強パネルの側面に固定する。
そして、本発明は、更にガイドレールを備えたものを始めとする他のタイプの自動倉庫や、他の移動体に係る装置ないしはその上部レール支持構造に適用できる。
本発明に係る自動倉庫の一部斜視図である。 本発明に係る自動倉庫の一部平面図である。 図1における吊りボルト周辺の拡大図である。
符号の説明
1 自動倉庫
2 ラックパネル(支持パネル)
4 梁
6 補強パネル
8 上部レール
13 吊りボルト
16 長孔
S スタッカクレーン(移動体)

Claims (5)

  1. 移動体用の上部レールと、
    上部レールの方向に並べられる複数の支持パネルと、
    各支持パネルの上部に固定された梁と、
    各梁の下部において渡された補強パネルと
    が設けられており、
    上部レールは、補強パネルにおける支持パネルとは反対側の辺縁に固定されており、
    補強パネルにおける上部レール側の辺縁は、梁の方向へ移動可能に支持されており、
    補強パネルにおける支持パネル側の辺縁は、支持パネルに固定されている
    ことを特徴とする移動体の上部レール支持構造。
  2. 補強パネルは、ラチス構造を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動体の上部レール支持構造。
  3. 補強パネルにおける上部レール側の辺縁は、梁の方向を向いた長孔に入る吊りボルトにより支持されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動体の上部レール支持構造。
  4. 梁は、ラックパネルの片側にのみ伸びている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動体の上部レール支持構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の移動体の上部レール支持構造を備えており、
    移動体は、荷の受渡ないしは搬送を行うスタッカクレーンであり、
    支持パネルは、荷を収納するラック側に設けられたラックパネルである
    ことを特徴とする自動倉庫。
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