JP4347623B2 - 机等における配線用開口の閉塞装置 - Google Patents
机等における配線用開口の閉塞装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、机(テーブルを含む)等の天板の後端部または前後の天板の対向面間に形成されたコード挿通用の開口を閉塞するための閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の閉塞装置としては、天板の後端部に形成したコード挿通用開口の下方に、配線ダクトを設けるとともに、この配線ダクトの内底部にカバー支持部を設け、カバー支持部の上端部に、開口の少なくとも一部を閉塞するカバー部材(ダクトカバー)を支持して取付けたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−287758号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載されている従来の配線用開口の閉塞装置では、配線ダクトの内底部に、複数のカバー支持部を設けているため、それが障害となって、コードの配線空間が小さくなり、コードの配線容量が少なくなるとともに、配線作業の邪魔になることがあった。
【0005】
また、カバー支持部は、天板の下面と幕板とに係止され、左右方向に移動するのが防止されるようになっているため、天板及び幕板に係止孔を設ける必要があり、その加工コストが増大するとともに、天板や幕板が配線挿通用の開口を有していない通常の机のものと共用化できないため、2種類の天板や幕板を製作する必要がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、天板におけるコード挿通用開口の下方の障害物をなくし、広い配線空間を形成するとともに、天板や幕板等に何ら加工を施したりする必要がなく、コスト低減が図れるようにした、机等における配線用開口の閉塞装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)左右の脚体における上端の前後方向を向く支持杆上に、天板を載設し、この天板に、左右方向を向く配線コード挿通用の開口を設けてなる机等において、前記開口の下方における前記左右の支持杆の対向面に、上部に保持手段を有する支持部材を取付け、この両支持部材の保持手段に、前記開口を閉塞するカバー部材の左右両端部下面に突設した支持部を、着脱可能に係合させて支持する。
【0008】
(2)上記(1)項において、保持手段を、左右方向を向く前後1対の保持片とするとともに、支持部を、前記両保持片の内面または外面に嵌合する前後1対の支持足片とする。
【0009】
(3)上記(2)項において、支持足片を、カバー部材の左右方向に全長に亘って突設する。
【0010】
(4)上記(2)または(3)項において、保持片と支持足片との少なくともいずれか一方を、前後方向に弾性変形しうるようにし、かつそれらの嵌合面に、互いに係脱可能に嵌合し合う凹部と凸部とを設ける。
【0011】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、各支持杆の内側面に、前後方向を向くほぼあり溝状の係合溝を設け、この係合溝内に挿入した複数の板ナットに、支持部材の前後の端部を貫通する左右方向を向くねじを螺合することにより、支持部材を支持杆の内側面に固定する。
【0012】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、支持杆の上面に前後方向を向く係止溝を設け、この係止溝に、支持部材の上端に外側方に向かって突設された係止片の側端の係止爪を係合する。
【0013】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、カバー部材が、硬質のカバー本体と、その前後の端縁の少なくともいずれか一方に取付けられた、上下方向に弾性変形可能な縁材とからなるものとする。
【0014】
(8)上記(7)項において、カバー本体の端縁に、左右方向を向く係合溝を設け、この係合溝に縁材の基端部を着脱可能に嵌着する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した連結机(1)の斜視図で、連結机(1)は、前後左右(以下、図1の斜め右手前を前として説明する)に並ぶ長方形の複数(4枚)の天板(2)と、各天板(2)の左右両端を支持する3個の脚体(3)とを備えている。
【0016】
各脚体(3)は、平面視ほぼ角筒形の断面形状をなす前後1対ずつの上下方向を向く脚杆(4)(4)と、前後の脚杆(4)の上端部の対向面間に固定された前後方向を向く水平支持杆(5)とからなり、側面視門型を呈している。
【0017】
中央の脚体(3)の前後方向の長さは、左右両端の脚体(3)のそれよりも短寸とされ、左右に対向する天板(2)の下面の中央寄りを支持している。
【0018】
左右に対向する水平支持杆(5)の対向面同士は、前後1対ずつの横連結杆(6)により結合されている。
【0019】
各天板(2)は、各脚杆(4)の上端に固着された水平の支持金具(7)上に載置されて固定されている。
【0020】
前後の天板(2)の対向面間には、OA機器等のコード類を下方に配線するための開口(8)が、左右方向に連続して形成され、この開口(8)は、本発明の閉塞装置(9)により閉塞されるようになっている。
【0021】
閉塞装置(9)は、左右2個のカバー部材(10)(10)と、それらの両側端を支持して固定する左右1対ずつの支持部材(11)(11)とからなっている。
【0022】
カバー部材(10)は、図2の拡大断面図にも示すように、例えばアルミニウム合金の引抜き加工により形成された細長平板状のカバー本体(12)と、その前後の端縁に止着された可撓性を有する合成樹脂製の縁材(13)(13)とからなり、カバー本体(12)の下面の中央には、左右方向を向くとともに、外面の上下方向の中間部に、内向きに凹入する係止溝(14)を有する前後1対の支持足片(15)(15)が下向きに突設されている。
【0023】
各支持足片(15)の上端部の外面には、短寸のストッパ片(16)が外向きに突設されている。
【0024】
各縁材(13)は、その内方の基端部が、カバー本体(12)の前後両端に形成された外向コ字状の係合溝(17)内に嵌着されている。
【0025】
なお、各縁材(13)は、先端に向かって漸次薄肉とされ、上下方向に撓み易くしてある。
【0026】
カバー本体(12)の左右両端には、図1の2点鎖線で示すようなデスクトップパネル(18)をオプションとして取付ける際の取付孔(図示略)が穿設され、通常はキャップ(19)により閉塞されている。
【0027】
上記左右1対ずつの支持部材(11)は、図3〜図5にも示すように、硬質合成樹脂により、互いの対向面と下端が開口された平面視概ね外向U字状をなすように形成され、かつ前後の端縁には、垂直の取付片(20)(20)が外向きに連設されている。
【0028】
支持部材(11)の上片(21)の中央部には、互いに平行をなして対向する前後1対の保持片(22)(22)が一体的に立設され、それらの対向面の中間部同士は、デスクトップパネル(18)支持用の通孔(23)を有する水平片(24)により連結されている。
【0029】
また、上記前後の取付片(20)の上端には、外側方に延出する水平の係止片(25)(25)が、上片(21)の上面と連続するように一体的に突設され、それらの先端には、係止爪(25a)が下向きに連設されている。
【0030】
前後の保持片(22)間の寸法は、上記カバー本体(12)における両支持足片(15)(15)の外面間の寸法とほぼ等寸とされ、保持片(22)間に両支持足片が上方より嵌合しうるようになっている(図2参照)。
【0031】
前後の保持片(22)の上端部には、その一部に、正面視下向コ字状のスリット(26)を形成することにより、それにより囲まれた内方に、前後方向に弾性変形可能な係合片(27)が形成され、それらの対向面の上端には、図2に示すように、上記支持足片(15)(15)を、保持片(22)間に嵌合したとき、係止溝(14)に弾性係合する係止突条(28)が、内向きに突設されている。
(29)は、支持部材(11)の背面に形成された補強リブである。
【0032】
前部の取付片(20)の上端部と、後部の取付片(20)の下端部には、通孔(30)(30)が穿設されている。
【0033】
次に、上記閉塞装置(9)の取付要領について説明する。
まず支持部材(11)を、前後の天板(2)の開口(8)間において、脚体(3)の水平支持杆(5)の対向面間に、次のようにして取付ける。
【0034】
図4及び図5に示すように、まず支持部材(11)(左右対称につき、一方のみ図示する)における前後の係止片(25)の下面を、水平支持杆(5)の内方の端部上面に載置して、先端の係止爪(25a)を、水平支持杆(5)の上面に形成された前後方向を向く左右1対の係止溝(31)(31)における内方のものの上端縁に係止することにより、支持部材(11)を、その前後の取付片(20)を水平支持杆(6)の内側面に当接させた状態で支持する。
【0035】
ついで、水平支持杆(6)の内側面に形成された、開口部の幅が奥部の幅より小さなほぼあり溝状の上下2条の前後方向を向く係合溝(32)(32)に、前後寸法が係合溝(32)の奥部の溝幅よりも長寸で、かつ上下寸法が奥部内に嵌合可能な寸法とされ、さらに、前端の下面角部と後端の上面角部に面取りが施された板ナット(33)(33)を挿入したのち、前後の取付片(20)の通孔(30)より挿入したねじ(34)(34)を、上下の板ナット(33)に向かって螺合する。
【0036】
この際、板ナット(33)は斜め上下方向に回動し、面取り部が、係合溝(32)の奥部の上下の対向面に当接して回り止めされるため、ねじ(34)を片手で容易に締付けることができる。
【0037】
これにより、支持部材(11)は、水平支持杆(5)の内側面に、前後の保持片(22)を水平支持杆(5)の上面より突出した状態で固定される。
【0038】
左右の水平支持杆(5)の対向面に支持部材(11)を取付けたのち、それらの保持片(22)間に、カバー本体(12)の支持足片(15)の両側端部を嵌合し、それに形成された係止溝(14)を、保持片(22)における係合片(27)の係止突条(28)に係合させることにより、カバー部材(10)は、左右の支持部材(11)により固定され、開口(8)が閉塞される。
【0039】
天板(2)上に載置されるOA機器等のコード類は、カバー部材(10)の縁材(13)を上下いずれか一方に弾性変形させることにより、開口(8)を通して下方に配線することができる。
【0040】
なお、左右の水平支持杆(5)間に、側面視上向コ字状の配線ダクト(図示略)を設け、このダクトにコード類を載置して配線することもできる。また、カバー本体(12)の両支持足片(15)、支持部材(11)の両保持片(22)、及び水平片(24)により囲まれた左右方向を向く空間(S)内に、コード類を収容して配線することも可能である。
【0041】
以上説明したように、上記実施形態においては、左右の脚体(3)における水平支持杆(5)の対向面に、支持部材(11)を取付け、それらにより、カバー部材(10)の左右両端部を支持して固定しているため、開口(8)の下方には、両端部を除いて障害物が全くなく、コード類の広い配線空間が形成される。その結果、コード類の配線作業を容易に行いうるとともに、コード類の配線容量も増加する。
【0042】
また、天板(2)や脚体(3)等には、カバー部材(10)を取付けるための加工を何ら施す必要がないので、天板(2)や脚体(3)を、閉塞装置(9)を必要としない他の机等と共通化することができ、かつ閉塞装置(9)を既存の連結デスクに簡単に後付けしたり取外したりすることもできる。
【0043】
本発明の閉塞装置(9)は、上記連結机(1)に形成された開口(8)を閉塞する以外に、机単体における天板の後端と幕板との間に形成したコード挿通用開口を閉塞する際にも適用することができる。
【0044】
この際には、机の脚体における左右の水平支持杆を、上記と同形の水平支持杆(5)とすればよい。
【0045】
上記実施形態では、カバー本体(12)の両支持足片(15)を、支持部材(11)の両保持片(22)の内面に嵌合しているが、両支持足片(15)の間隔を大として、保持片(22)の外面に嵌合するようにしてもよい。
【0046】
この際には、係止溝(14)と係止突条(28)とを、前後反対向きとすればよい。
また、カバー本体(12)を硬質の合成樹脂により形成し、支持足片(15)を前後方向に弾性変形可能とするか、もしくは、両保持片(22)を前後方向に弾性変形可能とすれば、それらの嵌合面に、互いに係脱可能に嵌合し合う凹部と凸部とを設けるのみでよい。
【0047】
カバー本体(12)の支持足片(15)は、左右両端部のみとすることもある。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、左右の脚体の前後方向を向く支持杆の対向面に、支持部材を取付け、両支持部材により、カバー部材の両側端部を支持しているため、天板の開口の下方には、何ら障害物がなく、コード類の広い配線空間が形成されて、その配線作業が容易となるとともに、コード類の配線容量が増加する。
【0049】
また、カバー部材は、支持部材を介して脚体の支持杆に取付けられているので、天板等に、カバー部材取付用の加工を何ら施す必要はなく、天板等を、他の机等と共通化することができる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、カバー部材を支持部材に向かって上方より押圧するだけで簡単に取付けることができるとともに、カバー部材の取外しも容易である。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、支持足片が補強リブとしての作用をするので、カバー本体の撓み剛性が大となる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、カバー部材が支持部材より簡単に外れるのが防止される。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、支持杆にめねじ孔等を設けたりすることなく、支持部材を容易に取付けることができ、かつその取り外しも容易となる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、支持部材を支持杆により支持した状態で、支持杆の側面に固定しうるので、作業性が向上する、
また、支持部材に作用する荷重が、係止片を介して支持杆の上面によっても受けられるので、カバー部材の支持強度が大となる。
【0055】
請求項7記載の発明によれば、カバー本体の上面に、OA機器等の重量物を載置しうるとともに、縁材を上下方向に弾性変形させて、コード類を、左右方向の任意の位置から、開口を通して下方に容易に配線することができる。
【0056】
請求項8記載の発明によれば、縁材の取付けが容易であるとともに、開口の幅に対応して、異なる大きさの縁材と簡単に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した連結机の斜視図である。
【図2】同じく、図1のII−II線の拡大縦断側面図である。
【図3】同じく、支持部材の斜視図である。
【図4】同じく、水平支持杆と支持部材との取付前の斜視図である。
【図5】図4における取付後のV−V線の拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)連結机
(2)天板
(3)脚体
(4)脚杆
(5)水平支持杆(支持杆)
(6)横連結杆
(7)支持金具
(8)開口
(9)閉塞装置
(10)カバー部材
(11)支持部材
(12)カバー本体
(13)縁材
(14)係止溝(凹部)
(15)支持足杆
(16)ストッパ片
(17)係合溝
(18)デスクトップパネル
(19)キャップ
(20)取付片
(21)上片
(22)保持片
(23)通孔
(24)水平片
(25)係止片
(25a)係止爪
(26)スリット
(27)係合片
(28)係止突条(凸部)
(29)補強リブ
(30)通孔
(31)係止溝
(32)係合溝
(33)板ナット
(34)ねじ
(S)空間
Claims (8)
- 左右の脚体における上端の前後方向を向く支持杆上に、天板を載設し、この天板に、左右方向を向く配線コード挿通用の開口を設けてなる机等において、前記開口の下方における前記左右の支持杆の対向面に、上部に保持手段を有する支持部材を取付け、この両支持部材の保持手段に、前記開口を閉塞するカバー部材の左右両端部下面に突設した支持部を、着脱可能に係合させて支持したことを特徴とする机等における配線用開口の閉塞装置。
- 保持手段を、左右方向を向く前後1対の保持片とするとともに、支持部を、前記両保持片の内面または外面に嵌合する前後1対の支持足片としてなる請求項1記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- 支持足片を、カバー部材の左右方向に全長に亘って突設した請求項2記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- 保持片と支持足片との少なくともいずれか一方を、前後方向に弾性変形しうるようにし、かつそれらの嵌合面に、互いに係脱可能に嵌合し合う凹部と凸部とを設けてなる請求項2または3記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- 各支持杆の内側面に、前後方向を向くほぼあり溝状の係合溝を設け、この係合溝内に挿入した複数の板ナットに、支持部材の前後の端部を貫通する左右方向を向くねじを螺合することにより、支持部材を支持杆の内側面に固定してなる請求項1〜4のいずれかに記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- 支持杆の上面に前後方向を向く係止溝を設け、この係止溝に、支持部材の上端に外側方に向かって突設された係止片の側端の係止爪を係合してなる請求項1〜5のいずれかに記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- カバー部材が、硬質のカバー本体と、その前後の端縁の少なくともいずれか一方に取付けられた、上下方向に弾性変形可能な縁材とからなるものである請求項1〜6のいずれかに記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
- カバー本体の端縁に、左右方向を向く係合溝を設け、この係合溝に縁材の基端部を着脱可能に嵌着した請求項7記載の机等における配線用開口の閉塞装置。
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