JP4366118B2 - 印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータなどから受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、被記録材への印刷を行い、被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ホストコンピュータとプリンタとから構成される印刷システムにおいては、ホストコンピュータ上でアプリケーションプログラムに基づいて生成された印刷データがインターフェイスを介して接続されるプリンタまたはネットワークプリンタに出力され、プリンタまたはネットワークプリンタにより上記印刷データの印刷が行われる。
【0003】
このような印刷システムにおいては、ホストコンピュータから出力された印刷データを一時的に半導体メモリやハードディスクなどの記憶装置に蓄積することにより、多量のデータを効率よく処理するように構成されたプリンタが使用される場合が多い。
【0004】
また、このようなシステムの中には、ホストコンピュータからプリンタへ既に送信された印刷ジョブをプリンタ本体の操作パネルまたはホストコンピュータからの指令により、キャンセルすることができるものがある。これは、印刷ジョブが送信された後に、何らかのトラブルやユーザの意志によって出力待ち状態のジョブをキャンセルする必要が生じるケースが多く存在するためである。
【0005】
この印刷システムとして、インクジェット記録方式のプリンタが用いられているものがある。このインクジェット記録方式のプリンタは、記録手段(記録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行うものであり、このプリンタは、他の記録方式のものに比してコンパクト、低コストであることに加え、高精細な画像を高速で記録することができ、多色のインクを使用してカラー画像を容易に記録することができるなどの利点を有することから、多く利用されている。
【0006】
上記インクジェット記録方式のプリンタの多くは、記録位置に搬送された紙などの被記録材に対し、被記録材搬送方向に配列された複数の吐出口を有する記録ヘッドを主走査方向に往復移動させ、この移動の間に1行分の記録を行う。記録動作中、被記録材は停止しており、1行分の記録が終了して記録ヘッドがホームポジションに戻ると、その間に被記録材は所定量ピッチ送りされ、再度停止する。そして、同様の動作が繰り返し行われ、被記録材全体に画像記録が行われる。
【0007】
このようなインクジェット記録方式のプリンタにおいては、記録剤がインクであるため、被記録材上に吐出されたインクはすぐに乾かず、そのまま排紙すると、前後の記録媒体やユーザの手を汚すことがある。この問題に対応するための方法として、排紙部にヒータなどの乾燥手段を設ける方法(例えば特許文献1を参照)や、排紙トレイ上方に被記録材の両端を支持する一対のレールを設け、インクを自然乾燥させてから支持レールを外し自重で下方の排紙トレイに落下させるなどの方法(例えば特許文献2を参照)がある。特に、本出願人による製品に採用されている技術として、ロール状の被記録材を用いるプリンタにおいて、被記録部材上のインクを自然乾燥させた後に、被記録材の記録済み領域を含む部分を他の部分から切り離して排紙する処理が行われるものがある。
【0008】
【特許文献1】
特開平07−214766号公報
【特許文献2】
特開平05−330176号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被記録材の排紙時にインク乾燥を行うプリンタにおいては、ホストコンピュータやプリンタ本体の操作パネルから印刷中のジョブがキャンセルされた場合、印刷中の被記録材上のインク乾燥もキャンセンルされ、インク乾燥が行われることなく被記録材が排紙される。その結果、インク乾燥が行われずに排紙された被記録材上のインクがその前に排紙された被記録材を汚す場合がある。特に、プリンタから離れた位置に存在するホストコンピュータからキャンセルが行われた場合には、キャンセルを行ったユーザがプリンタ排紙部の状態を把握していないために、ユーザが意図せずに既に排紙した被記録材を汚す可能性が高くなる。
【0010】
本発明の目的は、印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対するキャンセル命令が受信された場合、印刷ジョブが中断されて排紙された被記録材によってその前に排紙された被記録材などが汚されることを未然に回避することができる印刷装置、印刷方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、排紙された被記録材を受け入れる排紙部と、前記排紙部への被記録材の排紙を行う際に、所定の乾燥時間を経てから被記録材を排紙することにより被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出手段と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経てから当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙し、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経る前に当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙するよう制御する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、前記受信された印刷ジョブを送信したユーザと前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別手段と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、印刷方法、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
印刷システムは、図1に示すように、ホストコンピュータ120と、Ethernet(登録商標)やIEEE1394などの通信バス110を介してホストコンピュータ120に接続されるプリンタ100とから構成される。ホストコンピュータ120は、CPU、ROM、RAM、表示装置、入力装置など(図示せず)を備え、CPUは、オペレーティングシステム(OS)上でシステム動作を制御する。また、CPUは、記憶装置(図示せず)から読み出した様々なアプリケーションプログラム(プリンタ100に対応したプリンタドライバを含む)を実行することによって、各種処理を実行する。
【0015】
プリンタ100は、ホストコンピュータ120のプリンタドライバから通信バス110を介して送信された印刷ジョブを受信し、この印刷ジョブによって、様々なサイズの用紙上に画像、文字、グラフィックスなどを印刷出力する。プリンタ100は、CPU102、ROM103、RAM104、インクジェット記録方式による印刷機構105、および印刷機構105の排紙部に排紙された用紙の残存を検出するための排紙部センサ106を有し、それらは内部バス101を介して接続されている。
【0016】
CPU102は、ROM103に記憶された制御プログラムに従い動作しており、プリンタ100内の各機構の制御を行う。ホストコンピュータ120から受信されたデータは、一旦RAM104のバッファ領域に蓄積され、この受信されたデータに対して、CPU102による判別処理が行われる。CPU102は、上記受信されたデータの判別処理の結果に応じて、RAM104のジョブリスト格納領域の更新、印刷データ領域の更新、または後述するジョブ管理処理へのキャンセル通知を行う。これらの処理は、後述する図2のフローチャートに従い実行される。
【0017】
CPU102は、上記判別処理の結果に応じてジョブ管理処理へのキャンセル通知を行う必要が生じた場合、ジョブ管理処理を行う。ジョブ管理処理は、RAM104のジョブリストを参照した上で、必要があればジョブリストの更新や、後述するデータ解析処理へのキャンセル通知を行う。これらの処理は、後述する図3のフローチャートに従い実行される。
【0018】
CPU102によるデータ解析処理は、RAM104の印刷データ格納領域より順次データを読み込んで、解析を行った結果として、画像、文字、グラフィックスなどを印刷機構105に出力して用紙に印刷を行うための処理である。上記ジョブ管理処理からキャンセル通知が行われた場合、CPU102は、印刷状況および排紙部センサ106の状態に基づいて印刷を直ちに完了して印刷中の用紙を直ちに排紙するか、印刷中の用紙を予め決められたインク乾燥時間が経てから排紙するかの判別を行い、この判別結果に応じた処理結果をRAM104上のジョブリストに反映する。これらの処理は、後述する図4〜図7のフローチャートに従い実行される。
【0019】
次に、CPU102による、上記受信されたデータの判別処理について図2を参照しながら説明する。図2はCPU102による受信されたデータの判別処理の手順を示すフローチャートである。
【0020】
受信されたデータの判別処理においては、図2に示すように、CPU102が、ステップS201において、RAM104のバッファ領域に蓄積された受信データを順次読み込み、続くステップS202において、受信データがジョブ開始命令であるか否かを判定する。ここで、受信データがジョブ開始命令である場合、CPU102は、ステップS203において、RAM104に格納されたジョブリストを更新し、新たなジョブの登録を行う。このときのジョブの状態は受信中、インク乾燥時間は0として設定される。そして、CPU102は処理を上記ステップS201に戻す。
【0021】
上記ステップS202において受信データがジョブ開始命令でないと判定された場合、CPU102は、ステップS204において、受信データが乾燥時間設定命令であるか否かを判定する。ここで、受信データが乾燥時間設定命令である場合、CPU102は、ステップS205において、上記ジョブリストを更新し、指定された乾燥時間を当該ジョブに設定する。そして、CPU102は処理を上記ステップS201に戻す。
【0022】
上記ステップS204において受信データが乾燥時間設定命令でないと判定された場合、CPU102は、ステップS206において、受信データがジョブ終了命令であるか否かを判定する。ここで、受信データがジョブ終了命令である場合、CPU102は、ステップS207において、上記ジョブリストを更新し、ジョブの状態を待機中と設定する。そして、CPU102は処理を上記ステップS201に戻す。
【0023】
上記ステップS206において受信データがジョブ終了命令であると判定された場合、CPU102は、ステップS208において、受信データがジョブキャンセル命令であるか否かを判定する。ここで、受信データがジョブキャンセル命令である場合、CPU102は、ステップS209において、ジョブ管理処理に対してのキャンセル通知を行う。そして、CPU102は処理を上記ステップS201に戻す。
【0024】
上記ステップS208において受信データがジョブキャンセル命令でないと判定された場合、CPU102は、受信データが印刷データであると判断し、ステップS210において、受信データをRAM104の印刷データ保存領域に格納する。そして、CPU102は処理を上記ステップS201に戻す。
【0025】
次に、CPU102による上記ジョブ管理処理について図3を参照しながら説明する。図3はCPU102によるジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。
【0026】
上記ジョブ管理処理においては、図3に示すように、まずCPU102が、ステップS301において、上記判別処理からのキャンセル通知を受信するのを待つ。ここで、上記判別処理からのキャンセル通知を受信すると、CPU102は、ステップS302において、RAM104に格納されているジョブリストを読み込む。そして、CPU102は、ステップS303において、上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がジョブリストに存在するか否かを判定する。ここで、上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がジョブリストに存在しない場合、CPU102は、処理をステップS301に戻す。
【0027】
これに対し、上記ステップS303において上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がジョブリストに存在すると判定された場合、CPU102は、ステップS304において、上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がキャンセル済みの番号であるか否かを判定する。ここで、上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がキャンセル済みの番号である場合、CPU102は、処理を上記ステップS301に戻す。
【0028】
上記ステップS304において上記キャンセル通知により指示されたジョブ番号がキャンセル済みの番号でないと判定された場合、CPU102は、ステップS305において、ジョブの状態が印刷中であるか否かを判定する。ここで、ジョブの状態が印刷中である場合、CPU102は、ステップS306において、データ解析処理に対してキャンセル通知を行い、処理をステップS307へ進める。これに対し、ジョブの状態が印刷中でない場合、CPU102は、上記ステップS306をスキップして処理をステップS307へ進める。CPU102は、ステップS307において、RAM104のジョブリストからキャンセル処理が行われたジョブを削除し、ジョブリストを更新する。そして、CPU102は、処理を上記ステップS301に戻す。
【0029】
次に、CPU102による上記データ解析処理について図4〜図7を参照しながら説明する。図4〜図7はCPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【0030】
データ解析処理においては、図4に示すように、まずCPU102が、ステップS401において、RAM104の印刷データ格納領域から印刷データを読み込み、続くステップS402において、読み込まれた印刷データがジョブ開始部であるか否かを判定する。ここで、読み込まれた印刷データがジョブ開始部であれば、CPU102は、ステップS403において、RAM104上のジョブリストを読み込む。次いで、CPU102は、ステップS404において、ジョブの状態がキャンセル済みであるか否かを判定し、ジョブの状態がキャンセル済みでなければ、ステップS405において、RAM104のジョブリストを更新し、ジョブの状態を印刷中に設定する。そして、CPU102は、処理を上記ステップS401に戻す。
【0031】
上記ステップS404においてジョブの状態がキャンセル済みであると判定された場合、CPU102は、図7のステップS423において、RAM104の印刷データ格納領域から印刷データを読み込み、続くステップS424において、読み込まれた印刷データがジョブ終了部であるか否かを判定する。ここで、読み込まれた印刷データがジョブ終了部でなければ、CPU102は、上記ステップS423に戻り、引き続き印刷データを読み込む。これに対し、読み込まれたデータがジョブ終了部であれば、CPU102は、ステップS425において、RAM104のジョブリストから終了したジョブを削除し、ジョブリストの更新を行う。そして、CPU102は、処理を上記ステップS402に戻す。
【0032】
上記ステップS402において読み込まれた印刷データがジョブ開始部でないと判定された場合、CPU102は、ステップS406において、読み込まれた印刷データがジョブ終了部であるか否かを判定する。ここで、読み込まれた印刷データがジョブ終了部であれば、CPU102は、ステップS407において、RAM104のジョブリストから終了したジョブを削除し、ジョブリストの更新を行う。そして、CPU102は、処理を上記ステップS402に戻す。
【0033】
これに対し、上記ステップS406において読み込まれた印刷データがジョブ終了部でないと判定された場合、CPU102は、ステップS408において、データの解析を行い、解析結果として得られる画像や文字、グラフィックスなどの描画データを印刷機構105に出力する。印刷機構105においては、上記描画データに基づいた印刷が行われる。
【0034】
次いで、CPU102は、ステップS409において、出力内容が印刷中の用紙の終端位置に達したか否かを判定する。ここで、出力内容が印刷中の用紙の終端位置に達した場合、CPU102は、用紙上のインクを乾燥して当該用紙を排紙するために、処理を図5のステップS411に進める。具体的には、CPU102は、ステップS411において、タイマー変数Tに初期値0を代入し、続くステップS412において、固定値t秒(例えば1秒)間待つ。そして、CPU102は、ステップS413において、タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達したか否かを判定する。ここで、タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達した場合、CPU102は、ステップS414において、用紙を排紙し、処理を上記ステップS401に戻す。
【0035】
これに対し、上記ステップS413においてタイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達していないと判定された場合、CPU102は、ステップS415において、ジョブ管理処理からキャンセル通知を受信したか否かを判定する。ここで、ジョブ管理処理からキャンセル通知を受信していなければ、CPU102は、ステップS416において、タイマー変数Tに固定値tを加算し、処理をステップS413に戻す。上記ステップS413においてキャンセル通知が受信されたと判定された場合、CPU102は、キャンセルによる排紙を行うために、処理を図6のステップS418へ進める。
【0036】
CPU102は、ステップS418において、排紙部センサ106の出力に基づいて排紙部に用紙があるか否かを判定する。ここで、排紙部に用紙があると、CPU102は、ステップS419において、固定値t秒間待ち、続くステップS420において、タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達したか否かを判定する。タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達した場合、CPU102は、ステップS422において、用紙を排紙し、処理を図7のステップS423へ進める。
【0037】
CPU102は、ステップS423において、RAM104の印刷データ格納領域から印刷データを読み込み、続くステップS424において、読み込まれた印刷データがジョブ終了部であるか否かを判定する。ここで、読み込まれた印刷データがジョブ終了部でなければ、CPU102は、上記ステップS423に戻り、引き続き印刷データを読み込む。これに対し、読み込まれたデータがジョブ終了部であれば、CPU102は、ステップS425において、RAM104のジョブリストから終了したジョブを削除し、ジョブリストの更新を行う。そして、CPU102は、処理を上記ステップS402に戻す。上記ステップS420においてタイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達していないと判定された場合、CPU102は、ステップS421において、タイマー変数Tに固定値tを加算し、処理をステップS418に戻す。
【0038】
上記ステップS409において出力内容が印刷中の用紙の終端位置に達していないと判定された場合、CPU102は、ステップS410において、ジョブ管理処理からキャンセル通知を受信したか否かを判定する。ここで、ジョブ管理処理からキャンセル通知を受信していなければ、CPU102は、処理を上記ステップS401に戻す。これに対し、ジョブ管理処理からキャンセル通知を受信した場合、CPU102は、図6のステップS417において、タイマー変数Tに0を代入し、続くステップS418において、排紙部センサ106の出力に基づいて排紙部に用紙があるか否かを判定する。ここで、排紙部に用紙があると、CPU102は、ステップS419において、固定値t秒間待ち、続くステップS420において、タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達したか否かを判定する。タイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達した場合、CPU102は、ステップS422において、用紙を排紙する。
【0039】
次いで、CPU102は、ステップS423において、RAM104の印刷データ格納領域から印刷データを読み込み、続くステップS424において、読み込まれた印刷データがジョブ終了部であるか否かを判定する。ここで、読み込まれた印刷データがジョブ終了部でなければ、CPU102は、上記ステップS423に戻り、引き続き印刷データを読み込む。これに対し、読み込まれたデータがジョブ終了部であれば、CPU102は、ステップS425において、RAM104のジョブリストから終了したジョブを削除し、ジョブリストの更新を行う。そして、CPU102は、処理を上記ステップS402に戻す。上記ステップS420においてタイマー変数Tが予め設定されている乾燥時間に達していないと判定された場合、CPU102は、ステップS421において、タイマー変数Tに固定値tを加算し、処理をステップS418に戻す。
【0040】
これら、図4〜図7に示す一連の処理において、図5の処理は用紙上のインクの自然乾燥処理に相当し、図6の処理はキャンセルによる排紙処理に相当し、図7の処理はデータの読み飛ばし処理に相当する。
【0041】
次に、RAM104に格納されているジョブリストについて図8を参照しながら説明する。図8はRAM104に格納されているジョブリストの構成を模式的に示す図である。
【0042】
ジョブリストには、図8に示すように、印刷ジョブ毎に、ジョブ番号、ジョブの状態、および乾燥時間がそれぞれ記録される。ジョブリストに対しては、ジョブ番号をインデックスとした読み出し、書き込みが可能である。
【0043】
次に、ホストコンピュータ120からプリンタ100に送られる印刷データの構成について図9を参照しながら説明する。図9はホストコンピュータ120からプリンタ100に送られる印刷データの構成を模式的に示す図である。
【0044】
ホストコンピュータ120からプリンタ100に送られる印刷データ600は、図9に示すように、ジョブ開始命令601、乾燥時間602、描画データ603、およびジョブ終了命令604を含む。印刷データ600は、必ずジョブ開始命令601で開始され、ジョブ終了命令604で終了し、その間に描画データ603を有するように構成されている。乾燥時間602は、ジョブ開始命令601とジョブ終了命令604の間に設定することも可能であるし、それ以外の場所でジョブ番号とともに指定することにより、指定したジョブの乾燥時間を更新(変更)するようにすることも可能である。ジョブキャンセル命令610は、印刷データ600とは別に送ることができ、ジョブ番号とともに指定することにより、指定したジョブのキャンセル処理を行うことができるものである。
【0045】
次に、RAM104における受信された印刷データの格納構造について図10を参照しながら説明する。図10はRAM104上の印刷データの格納構造を模式的に示す図である。
【0046】
受信された印刷データはRAM104の印刷データ格納領域に格納される。この格納された印刷データ700は、図10に示すように、ジョブ開始部701、描画データ702、ジョブ終了部703から構成される。印刷データ700は必ずジョブ開始部701で開始され、描画データ702を挟んで、ジョブ終了部703で終了する。読み込まれた印刷データは、RAM104上から削除され、循環的に格納領域が利用される。
【0047】
このように、本実施の形態では、印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブのキャンセル命令を受け付けた場合に、排紙部に前の用紙が存在すると、印刷が中断された用紙の排紙をインクの乾燥時間の経過を待って行うので、印刷ジョブが中断されて排紙された用紙のインクによってその前に排紙された用紙などが汚されることを未然に回避することができる。
【0048】
また、印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブのキャンセル命令を受け付けた際に、排紙部に用紙が存在しない場合は、上記乾燥時間の経過を待たずに印刷が中断された用紙を排紙するので、無駄な乾燥時間を費やすことを避けることができる。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図11〜図18を参照しながら説明する。図11は本発明の第2の実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図、図12および図13はCPU102によるジョブ管理処理の手順を示すフローチャート、図14〜図17はCPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャート、図18はRAM804に格納されているジョブリストの構成を模式的に示す図である。
【0050】
本実施の形態の印刷システムは、上述した第1の実施の形態に対して、排紙部センサが設けられていない点と、ジョブ管理処理により印刷ジョブとキャンセル指令を投入したユーザの判別が行われる点と、ジョブリストに印刷ジョブのユーザを記録する点とで異なる。
【0051】
印刷システムは、図8に示すように、ホストコンピュータ120と、通信バス110を介してホストコンピュータ120に接続されるプリンタ800とから構成される。プリンタ800は、ホストコンピュータ120のプリンタドライバから通信バス110を介して送信された印刷ジョブを受信し、この印刷ジョブによって、様々なサイズの用紙上に画像、文字、グラフィックスなどを印刷出力する。プリンタ800は、内部バス101、CPU102、ROM803、RAM804、および印刷機構105を有する。
【0052】
CPU102は、ROM803に記憶された制御プログラムに従い動作しており、プリンタ800内の各機構の制御を行う。ホストコンピュータ120から受信されたデータは、一旦RAM804のバッファ領域に蓄積され、この受信されたデータに対して、CPU102による判別処理が行われる。CPU102は、上記受信されたデータの判別処理の結果に応じて、RAM804のジョブリスト格納領域の更新、印刷データ領域の更新、または後述するジョブ管理処理へのキャンセル通知を行う。これらの処理は、図2のフローチャートに従い実行される。ここで、本実施の形態は、ステップS203のジョブリスト更新において、新たなジョブを登録する際にそのユーザを同時に登録する点で第1の実施の形態と異なる。
【0053】
次に、CPU102は、上記判別処理の結果、キャンセル通知の必要が生じた場合、ジョブ管理処理を行う。ジョブ管理処理は、RAM804のジョブリストを参照し、必要があればジョブリストの更新や、後述するデータ解析処理へのキャンセル通知を行う。これらの処理は、後述する図12〜図17のフローチャートに従い実行される。
【0054】
ここで、ジョブ管理処理は、上記第1の実施の形態のジョブ管理処理(図3に示す)に対し、印刷ジョブを送信したユーザとキャンセル命令を送信したユーザが一致するか否かの判定によって動作が変わる点で異なる。
【0055】
また、上記データ解析処理は、RAM804の印刷データ格納領域より順次データを読み込んで、解析を行った結果として、画像、文字、グラフィックスなどを印刷機構105に出力して用紙に印刷を行う。上記ジョブ管理処理からキャンセル通知が行われた場合、印刷状況より印刷を直ちに完了して印刷中の紙を直ちに排紙するか、印刷中の用紙に対して定められたインク乾燥時間が経過してから排紙するかの判別を行い、この判別処理の結果をRAM804上のジョブリストの更新に反映する。このジョブ解析処理は、後述する図14〜17に従い実行される。本実施の形態におけるジョブ解析処理は、上記第1の実施の形態におけるジョブ解析処理(図4〜図7)に対し、排紙部センサの検出結果を用いる処理が除されている点と、前の用紙を印刷したジョブのユーザと現在のジョブのユーザが一致するか否かの判定によって動作が変わる点で異なる。
【0056】
次に、本実施の形態のCPU102によるジョブ管理処理について具体的に説明する。なお、図12および図13において、図3のステップと同一の符号が付されているステップの内容は同一であるので、ここでは、その説明は省略する。
【0057】
ジョブ管理処理においては、図12に示すように、上記第1の実施の形態のジョブ管理処理に対し、ステップS901の判定処理が追加されている。このステップS901においては、RAM804上のジョブリストから読み込まれたキャンセル対象のジョブのユーザが、ホストコンピュータ120からキャンセル命令を出したユーザと一致するか否かを判定し、一致しない場合には、上記ステップS301に戻り、再びキャンセル通知を待つ。
【0058】
次に、本実施の形態のCPU102によるデータ解析処理について具体的に説明する。図14〜図17において、図4〜図7のステップと同一の符号が付されているステップの内容は同一であるので、ここでは、その説明は省略する。
【0059】
データ解析処理においては、上記第1の実施の形態のデータ解析処理に対し、図14のステップS1001と、図15のステップS1002と、図16のステップS1003、ステップS1004とが追加され、上記第1の実施の形態におけるステップS419の排紙部センサの状態を判別する処理が除かれている。本実施の形態では、プリンタ800が排紙部センサを持たないため、この判別処理は行われず、キャンセル処理を行う場合でも必ずインク乾燥時間を経てから排紙が行われる。
【0060】
ステップS1001においては、前の用紙を印刷したジョブのユーザが初期化される。ここでは、前の用紙を印刷したジョブのユーザに0を代入することにより初期化される。
【0061】
ステップS414で正常に用紙が排紙された後は、ステップS1002において、前の用紙を印刷したジョブのユーザとして、現在印刷中のジョブのユーザが代入される。
【0062】
上記ジョブ管理処理からのキャンセル通知を受け付けた場合、ステップS1003において、前の用紙を印刷したジョブのユーザが0(初期値)であるか否かの判定が行われる。ここで、前の用紙を印刷したジョブのユーザが0(初期値)であれば、前に排紙された用紙はないと判断されてインク乾燥処理が行われず、ステップS422において、印刷が中断された用紙が排紙される。これに対し、上記ステップS1003において前の用紙を印刷したジョブのユーザが0(初期値)でないと判定されると、処理がステップS1004に進められる。
【0063】
ステップS1004においては、前の用紙を印刷したジョブのユーザが現在印刷中のジョブのユーザと一致するか否かの判定が行われる。ここで、前の用紙を印刷したジョブのユーザが現在印刷中のジョブのユーザと一致する場合、前に排紙された用紙は同一ユーザのキャンセルによって排紙された用紙であると判断されてインク乾燥処理は行われずに、ステップS422において、印刷が中断された用紙が排紙される。これに対し、前の用紙を印刷したジョブのユーザが現在印刷中のジョブのユーザと一致しない場合、インク乾燥処理(ステップS419〜S421)が行われた後に、ステップS422において、印刷が中断された用紙が排紙される。
【0064】
ステップS422で用紙が排紙された後、ステップS1005において、前の用紙を印刷したジョブのユーザが0に初期化される。そして、処理が図17のステップS423へ進められる。
【0065】
次に、本実施形態におけるRAM804に格納されているジョブリストについて説明すると、図18に示すように、ジョブリストには、印刷ジョブ毎に、ジョブ番号、ジョブの状態、乾燥時間、およびユーザがそれぞれ記録される。すなわち、本実施の形態においては、ジョブリストにユーザの記録が追加されている。
【0066】
このように、本実施の形態では、前に排紙された用紙を印刷したジョブのユーザとキャンセルを実行したユーザとが一致する場合、印刷が中断された用紙上のインクにより前に排紙された用紙が汚されることをユーザが了解してキャンセルしているものと判断し、インク乾燥処理を行わずに用紙を排紙するので、無駄な乾燥時間を費やすことを避けることができる。また、前に排紙された用紙を印刷したジョブのユーザとキャンセルを実行したユーザとが一致しない場合、印刷が中断された用紙上のインクにより前に排紙された用紙が汚されることを回避することができる。
【0067】
本発明の目的は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0068】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0069】
以下、本発明の実施態様を列挙する。
【0070】
[実施態様1] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0071】
[実施態様2] 前記排紙された被記録材を受け入れる排紙部と、前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出手段とを備え、前記制御手段は、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合に、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されると、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様1記載の印刷装置。
【0072】
[実施態様3] 前記制御手段は、前記受信された印刷ジョブの実行中に前記印刷ジョブのキャンセル命令が受信された場合に、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様2記載の印刷装置。
【0073】
[実施態様4] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、前記受信された印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別手段と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【0074】
[実施態様5] 前記制御手段は、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする実施態様4記載の印刷装置。
【0075】
[実施態様6] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信工程と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録工程と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥工程と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記乾燥工程により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御工程とを有することを特徴とする印刷方法。
【0076】
[実施態様7] 排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する工程を有し、前記制御工程では、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合に、前記検出工程により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されると、前記乾燥工程により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様6記載の印刷方法。
【0077】
[実施態様8] 前記制御工程では、前記受信された印刷ジョブの実行中に前記印刷ジョブのキャンセル命令が受信された場合に、前記検出工程により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されると、前記乾燥工程による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様7記載の印刷方法。
【0078】
[実施態様9] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する工程と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録工程と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥工程と、前記受信された印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別工程と、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥工程により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御工程とを有することを特徴とする印刷方法。
【0079】
[実施態様10] 前記制御工程では、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥工程による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする実施態様9記載の印刷方法。
【0080】
[実施態様11] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段とを備える印刷装置を制御するためのプログラムであって、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御モジュールを有することを特徴とするプログラム。
【0081】
[実施態様12] 前記印刷装置は、前記排紙された被記録材を受け入れる排紙部と、前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出手段とを備え、前記制御モジュールは、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合に、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されると、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様11記載のプログラム。
【0082】
[実施態様13] 前記制御モジュールは、前記受信された印刷ジョブの実行中に前記印刷ジョブのキャンセル命令が受信された場合に、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を前記排紙部に排紙するように制御することを特徴とする実施態様12記載のプログラム。
【0083】
[実施態様14] 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段とを備える印刷装置を制御するためのプログラムであって、前記受信された印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別モジュールと、前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御モジュールとを有することを特徴とするプログラム。
【0084】
[実施態様15] 前記制御モジュールは、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする実施態様14記載のプログラム。
【0085】
[実施態様16] 実施態様11記載のプログラムをコンピュータ読取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
【0086】
[実施態様17] 実施態様14記載のプログラムをコンピュータ読取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対するキャンセル命令が受信された場合、印刷ジョブが中断されて排紙された被記録材によってその前に排紙された被記録材などが汚されることを未然に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】CPU102による受信されたデータの判別処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】CPU102によるジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】RAM104に格納されているジョブリストの構成を模式的に示す図である。
【図9】ホストコンピュータ120からプリンタ100に送られる印刷データの構成を模式的に示す図である。
【図10】RAM104上の印刷データの格納構造を模式的に示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る印刷装置を含む印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図12】CPU102によるジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】CPU102によるジョブ管理処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】CPU102によるデータ解析処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】RAM804に格納されているジョブリストの構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
100,800 プリンタ
101 内部バス
102 CPU
103,803 ROM
104,804 RAM
105 印刷機構
106 排紙部センサ
110 通信バス
120 ホストコンピュータ
Claims (13)
- 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、
前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、
排紙された被記録材を受け入れる排紙部と、
前記排紙部への被記録材の排紙を行う際に、所定の乾燥時間を経てから被記録材を排紙することにより被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、
前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出手段と、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経てから当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙し、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経る前に当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙するよう制御する制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記乾燥手段は、前記受信手段により受信した印刷ジョブに含まれる乾燥時間を経てから当該印刷ジョブに対応する被記録材を排紙することにより該被記録材上に吐出された記録材剤の乾燥を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と
前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、
前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、
前記受信された印刷ジョブを送信したユーザと前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別手段と、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記制御手段は、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
- 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信工程と、
前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行い、排紙部に排紙する記録工程と、
前記排紙部に被記録材の排紙を行う際に、所定の乾燥時間を経てから被記録材を排紙することにより被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥工程と、
前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出工程と、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記検出工程において前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されたときには、前記乾燥工程における乾燥のための前記所定の乾燥時間を経てから当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙し、前記検出工程において前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されたときには、前記乾燥工程における乾燥のための前記所定の乾燥時間を経る前に当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙するよう制御する制御工程と
を有することを特徴とする印刷方法。 - 前記乾燥工程では、前記受信工程において受信した印刷ジョブに含まれる乾燥時間を経てから当該印刷ジョブに対応する被記録材を排紙することにより該被記録材上に吐出された記録材剤の乾燥を行うことを特徴とする請求項5記載の印刷方法。
- 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する工程と、
前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録工程と、
前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥工程と、
前記受信された印刷ジョブを送信したユーザと前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別工程と、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥工程により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御工程と
を有することを特徴とする印刷方法。 - 前記制御工程では、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥工程による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする請求項7記載の印刷方法。
- 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、排紙された被記録材を受け入れる排紙部と、前記排紙部への被記録材の排紙を行う際に、所定の乾燥時間を経てから被記録材を排紙することにより被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段と、前記排紙部に被記録材が残存しているか否かを検出する検出手段とを備える印刷装置を制御するためのプログラムであって、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していることが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経てから当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙し、前記検出手段により前記排紙部に被記録材が残存していないことが検出されたときには、前記乾燥手段による乾燥のための前記所定の乾燥時間を経る前に当該印刷ジョブキャンセル命令にかかる印刷ジョブに対応する被記録材を前記排紙部に排紙するよう制御する制御モジュールを有することを特徴とするプログラム。 - 印刷ジョブおよび印刷ジョブキャンセル命令を受信する受信手段と、前記受信された印刷ジョブに基づいて被記録材に対して記録剤を吐出することにより、前記被記録材への印刷を行う記録手段と、前記被記録材上に吐出された記録剤の乾燥を行う乾燥手段とを備える印刷装置を制御するためのプログラムであって、
前記受信された印刷ジョブを送信したユーザと前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザとを判別する判別モジュールと、
前記受信された印刷ジョブの実行中に該印刷ジョブに対する印刷ジョブキャンセル命令が受信された場合、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが、前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致しないと、前記乾燥手段により印刷中の被記録材上の記録剤を乾燥した後に該被記録材を排紙するように制御する制御モジュールと
を有することを特徴とするプログラム。 - 前記制御モジュールは、前記受信された印刷ジョブキャンセル命令を送信したユーザが前記実行中の印刷ジョブの直前に被記録材が排紙された印刷ジョブを送信したユーザに一致すると、前記乾燥手段による印刷中の被記録材上の記録剤の乾燥を行わずに該被記録材を排紙するように制御することを特徴とする請求項10記載のプログラム。
- 請求項9記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
- 請求項10記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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