JP4391994B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は歯ブラシの分野に関し、より詳細には、本発明は電動式歯ブラシの分野に関する。
最も良く知られている電動歯ブラシは、歯ブラシに組み込まれた電動モータにより動力供給を受ける又は他の方法で駆動される単一の毛支持体を利用する。 これらの歯ブラシの毛支持体は、一般に回転運動を行う。ある点においては満足できるものであるが、駆動式歯ブラシの設計において未だ改善の必要性がある。
電動歯ブラシの設計、効率、洗浄効果、簡素化、及び/又は商業的可能性を向上させるために、多数の試みがなされてきた。1つの方法は、複数の被動毛支持体を備えることであった。ほとんどの技術者は、ブラシの一端に沿って毛を複数セットに分け、各組の毛を共に同時に回転させる駆動機構を組み込んでいる。代表的な設計には、米国特許第3,242,516号、第4,156,620号、第4,845,795号、第5,088,145号、第5,020,179号、第4,827,550号、及び第4,545,087号に開示されるものが含まれる。
関連する手法には、米国特許第2,140,307号及び第5,170,525号に開示されるように、複数の回転する毛支持体上で毛セットへの群分けがある。米国特許第2,140,307号及び第5,170,525号に記載される設計では、個々の毛セットそれぞれがその中心周りを回転する、すなわち先記特許で採用された方法ではなく、複数群の毛セットが毛支持体の中心周りを回転する。具体的には、複数群の毛セットが円形の毛支持体上に配置され、その毛支持体の、典型的にはいくつかの1つが、それ自体の軸線周りを回転する。
米国特許第5,070,567号には、2つの前記手法を組み合わせる設計が記載されている。回転する毛支持体が、複数の個々に回転可能な毛セットと共に設けられる。この設計は先行例のそれぞれに関連する利点の多くを提供するようであるが、回転する毛セットの洗浄効果だけはやや限定されている。
更に別の設計が、米国特許第5,617,603号に開示されている。米国特許第5,617,603号は、「千鳥揺動」ブラシの組立て体を記載する。明らかに、2つの毛支持体は、歯ブラシの平面内の複雑な経路に沿って動く。
様々な組み合わせ動作をする2つの毛支持体が従来技術において開示されているが、異なるタイプの動作を行う毛支持体を有する電動歯ブラシを提供することが依然として必要とされる。さらに重要なことには、追加のタイプの動作及び組み合わせ動作をもたらす複数の毛支持体を有する電動歯ブラシを提供することが必要とされる。
電動歯ブラシが提供される。電動歯ブラシは、ハンドル、ヘッド、前記ハンドルと前記ヘッドの間を延びる首部とを含む、細長い本体を有する。複数の毛を有する第一の毛支持体及び複数の毛を有する第二の毛支持体がヘッド上に配置され、第一及び第二の毛支持体のそれぞれは開口部を有する。電動モータがシャフトに作動可能に連結され、電動モータの作動がシャフトを軌道運動に動かし、及びシャフトが第一及び第二の毛支持体に作動可能に連結されて、第一及び第二の毛支持体を動かす。
本発明は、様々な構成要素及び構成要素の配置、並びに様々な技法、方法、又は工程の手順及び配列の形態をとることができる。参照図面は、好ましい実施形態を図示する目的だけであり、必ずしも寸法には従っておらず、及び本発明を限定するものと解すべきではない。
本発明は、以下の説明に以下の添付図面を参照することで、より良く理解されると考えられる。
様々な好ましい実施形態を説明する前に、様々な歯ブラシの移動可能な毛が受け得る様々なタイプの運動を定義することが参考になる。本明細書で使用する時、用語「角運動」は、いずれかの角変位を指す。「直線運動」は、真っ直ぐ又は実質的に真っ直ぐの線又は方向に沿う動作を指す。「曲線運動」は、完全に直線運動でも完全に角運動でもなく、その2つの組み合わせ(例えば、曲線状)の動作である。これらの運動は、一定にも又は周期的にもすることができる。一定運動は、方向又は経路を変化させない(すなわち、単一方向の)運動を指す。周期運動は、方向又は経路を逆転する運動を指す。一定角運動は回転運動と呼ばれるが、本明細書の機構では「回転可能に取り付けられた」と記述されることがあり、これは、周期的でも一定でも、角運動が可能なことを単に意味する意図である。周期的な角運動は、振動運動と呼ばれる。曲線運動もまた、一定(すなわち単一方向)又は周期(すなわち方向逆転)のいずれかにすることができる。周期的な直線運動は、「往復運動」と呼ばれる。「軌道運動」は、運動している構成要素の中心例えばシャフトとは異なる及びこれから或る距離で離れた軸線周りのある種の角運動である。この距離は、本明細書において、軌道運動のオフセットの程度と呼ばれる。軌道運動は、一定角運動でも、周期的角運動いずれでもよい。
上述の運動は、毛支持体、歯ブラシ、歯ブラシヘッドなどの1つ以上の軸線に沿って生じることができる。したがって、運動は、本明細書において、動作中の毛支持体の位置を説明するのに必要な軸座標の数に従って、1次元、2次元、又は3次元運動のいずれかであるとして記述される。X、Y、及びZ軸が、図1Aに示される。1次元運動は、単一の座標(X、Y、又はZ座標)によって表すことのできる運動である。通常は、1次元運動になり得るのは直線運動のみである。例えば、実質的にY軸だけに沿う周期直線運動は、1次元運動である(本明細書ではこれを「パルス運動」又は「上下運動」と呼ぶ)。2次元運動は、毛支持体の移動経路を記述するのに2つの座標(例えばX及びY座標)が必要となる毛支持体による動作である。単一平面内で生じる角運動は、移動経路を記述するのに毛支持体上の点が2つの座標を必要とするので、2次元運動である。3次元運動とは、毛支持体の動作経路を記述するのに3つの座標(例えばX、Y、及びZ座標)が必要となる毛支持体による動作を意味する。3次元運動の例には、らせん経路内の毛支持体による動作がある。
本明細書で説明される毛支持体の運動の大部分は様々な構造的機構に適合させることにより修正され得るので、本明細書における運動の記述は、これらの変形に対応していることを記載なく理解することとする。例えば、軸線周りを振動していると記述される運動は、他の運動成分(例えば往復直線運動)をも含むことができ、特に、この第二の運動成分を含むために修正できると記される場合はそうである。そのような修正の除外を意図される運動は、修飾語「主として」と共に本明細書において記述されるものとし(例えば、「主として振動」又は「主として往復運動」)、顕著な他のタイプの運動を除外することを意図されるが、製作公差又は可変性からの偶然であり得る、あるいは場合によっては生じるような毛支持体からもう1つのタイプの運動を完全に除外するのは困難な場合の他の運動は除外されない。本明細書に記述される全ての運動は、望む場合は、主として記述された運動に限定してもよい。
図1Aは、本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシ2の斜視図である。歯ブラシ2は、ハンドル30と、ヘッド50と、ハンドル30とヘッド50の間を延びる首部40とを有する、細長い本体10を備える。スィッチ20が、本体10の外側領域に沿って設けられ、又はアクセス可能にされている。当然のことながら、スィッチ20によって、歯ブラシ2の本体10内に含まれる電動モータが作動する。モータ(図示せず)及び本明細書に記述されるような駆動機構(図示せず)が、歯ブラシの遠位端部近くに配置された1つ以上の毛支持体を駆動する。具体的には、歯ブラシ2は更に、最遠位の第一の端部52に隣接して配置された第一の毛支持体60と、第二の毛支持体70とを含む。本明細書で更に詳細に説明するように、駆動機構を活性化させると、第一及び第二の毛支持体は、特定の組み合わせ運動を行う。その運動は、X、Y、及びZ軸で記述するのが最も良い。
X軸は、本明細書において一般に長手方向軸線と呼ばれ、概ね歯ブラシヘッド又は毛支持体の長手方向又は(歯ブラシの上面図で見る時の)長さ方向寸法に沿って延びる。例えば、長手方向軸線は、歯ブラシヘッドの最長寸法を通る軸線である。Y軸は、X軸に横方向、直交、又は垂直であり、並びに歯ブラシヘッドを右半分及び左半分に概ね二分する。Z軸は、X及びY軸に横方向、直交、又は垂直である。軸の向きは、別の軸に対して正確に直交又は垂直である必要はなく、及び特にこれらの軸が運動の方向を記述するために使用される時、軸間の90度からの幾らかの偏位を理解されるであろう。本明細書のいずれの軸の向きも、用語「概ね」又は「実質的に」により修飾可能(例えば、「概ね横方向」又は「実質的に横方向」)であることを理解されなければならない。用語「実質的に」は幾らかの角偏位を含蓄するが、用語「概ね」ほど多くの90度からの角偏位ではない。修飾語がない場合、90度からほとんど偏位がないことを示す。したがって、第二の軸に横方向の第一の軸に沿って生じると記述される運動は、幾らかの僅かな(例えば製造公差などからの)偏位を許容されて、その運動が第二の軸に対して90度で生じることを意味する。その運動が概ね横方向又は実質的に横方向である場合、90度からのより大きな偏位が考えられている。本明細書に記述される全ての軸は、別の軸と、前記別の軸に対して概ね又は実質的に横方向いずれかであるとき、交差することができる。
X平面は、X軸を含み、本明細書では一般に歯ブラシ平面又は歯ブラシヘッド平面と呼ばれる。この平面は、一般に、歯ブラシの長手方向寸法に沿って広がる。Y平面は、Y軸を含み、及び歯ブラシを貫いて広がっており、X平面に垂直である。Y平面は、歯ブラシを二分する、又は歯ブラシを二分する面に平行いずれかである。Z平面は、X平面及びY平面両方に対して垂直であり、並びにZ軸を含む。
更に、好ましい実施形態の歯ブラシ、毛支持体、種々の駆動機構を説明する際に使用する専門用語について取り上げるのも有用であろう。「前方」という用語は、本明細書で使用する場合、ハンドルからヘッドに向かう方向を指し、「後方」という用語は、ヘッドからハンドルに向かう方向を指す。長手方向とは、長手方向軸線、つまりX軸に概ね一致する方向を意味するが、この軸と同じ面内になくてもよい。例えば、シャフト及び毛支持体の長手方向軸線は、同一面内で延びなくてもよいが、上面視からは概ね同じ方向に延びる。同様に、相互に関して角度をなす首部とヘッドは、同一平面内で延びる長手方向軸線を有さなくてもよいが、上面視からは概ね同一長手方向に延びる軸線を有する。好ましい実施形態である電動歯ブラシの多くは、通常、歯ブラシの最長寸法を通る長手方向軸線がある細長いヘッドを有する。この軸線は、通常は、歯ブラシの首部及び/又はシャフトの長手方向軸線と概ね同一方向に延びる。この軸線は、一般的に、歯ブラシの長手方向軸線と呼ばれる。「概ね同一方向」という句により、軸線間に幾分の角度偏差が考えられている。
本発明による好ましい実施形態の歯ブラシは、一般に、電動モータ及び駆動機構が入った細長い中空本体を備え、駆動機構は、1つ、2つ、3つ、又はそれより多い可動毛支持体を駆動するために使用される。細長い中空本体には又、モータに電力を供給する1つ以上の電池を収めるための内部チェンバー又は空洞がある。また、1つ以上のスィッチが、モータ及び駆動機構を作動させるために、本体の外部領域に沿って設けられる。当然のことながら、取り外し可能な端部キャップが設けられて内部チェンバーを囲み、外部物質に対する歯ブラシ本体内の構成要素のためのシールをもたらす。本明細書において詳細に説明するように、好ましい実施形態の歯ブラシは、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の可動毛支持体を備える。毛支持体のそれぞれは、特定のタイプの運動を行い、結果として生じる組み合わせ動作が、独特の洗浄効果を提供する。
その上に、「固定」又は「静止」毛という用語、及び「可動」毛という用語を定義することが有用である。固定又は静止毛という用語は、ブラシヘッド又は歯ブラシ本体又はその他の構成要素に固定又は固着された毛を指し、その結果、毛、特に毛の根元が、歯ブラシの長手方向軸線に関して移動しない。言い換えれば、固定又は静止毛は、その根元又は取り付け点が歯ブラシに関して移動しないように歯ブラシに固着された毛を指す。毛若しくは毛の群の先端部、又はその根元から離れた領域は、毛の屈曲の結果として動きが可能であると認識される。しかしながら、静止、静的、又は固定毛の根元は、ブラシに関して移動しない。可動毛という用語は、毛の根元が歯ブラシに関して、特にブラシの長手方向軸線に関して移動する毛を指す。一般には、この構成は、ブラシに関して移動可能な取り付け構成要素、すなわち毛支持体又はホルダに対して毛の基部を固着又は支持することにより達成される。言い換えれば、可動毛は、ブラシの長手方向軸に関して移動可能な毛である。
図1B及び1Cは、軌道運動を行っている本体の概略図である。具体的には、図1Bでは、断面で示され及び中心Aを有する駆動シャフト16が、回転軸Bの周りを矢印Dの方向へ回転している。軌道運動のオフセットの程度は、距離Cとして示される。軌道運動は、回転軸が本体そのものと交差又はその中で延びる構成要素上にも付与可能である。例えば図1Cでは、中心Aを有する駆動シャフト16’が、回転軸Bの周りを矢印Dの方向へ回転している。軌道運動のオフセットの程度は、距離Cとして示される。図1Cの軌道運動においては、オフセットCの程度は、図1Cでrとして示される駆動シャフトの断面半径より小さい。言い換えれば、回転軸Bは、駆動シャフト16’の外側よりも、シャフト16’の部分内を延びる。
本発明の歯ブラシにおいて、様々な機構が具現化される。好ましい実施形態の歯ブラシの多くは、歯ブラシを活性化させると軌道運動を行う駆動シャフトを利用する。軌道運動は駆動シャフトに対して好ましいものであるが、米国特許出願番号09/993,167(2001年11月6日)に記載されるように、シャフトがカムを備える場合は、その中心周りを回転するシャフトで置換可能であると理解される。そのような構成に好適な様々な回転する駆動シャフト配置が、米国特許第6,178,579号、第6,189,693号、第6,360,395号、及び第6,371,294号に記載されている。
図2Aは、本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシ102の斜視図である。歯ブラシ102は、本体110と、スィッチ(図示せず)と、ハンドル130と、ヘッド150と、ハンドル130とヘッド150の間を延びる首部140とを備える。本体110の中に配置されているのは、電動モータ112と、図2Bに示されるような構成で駆動シャフト116に作動可能に連結された軌道運動組立て体114である。本明細書で更に詳細に説明するように、駆動シャフト116は、好ましくは軌道運動を行い、並びに首部140又は本体110の内部に画定された旋回部材配置124を貫いて延び、及び好ましくはそれにより支持及び保持される。歯ブラシ102では、旋回部材配置は、静止するソケット(図示せず)内に回転可能に取り付けられたボールである。駆動シャフト116は、ボールを貫通して、歯ブラシ102のヘッド150に配置された可動毛支持体へ延びる。ボールとソケットは、旋回部材として機能する。シャフトは、好ましくは真直であり、図2Bに概略的に示されるように、ボールとソケットにおいては軌道運動を行わない。ボールとソケットの配置の換わりに他の配置及び構成を使用して、旋回部材を提供することができる。例えば、真直駆動シャフト116は、旋回部材として作用する静止弾性スリーブの中を通ってもよい。
図2Aを更に参照すると、毛支持体160が、好ましくは、ヘッド150の最遠位端部152に配置されている。毛支持体160は、可動毛支持体であり、及び駆動シャフト116に作動可能に連結されている。毛支持体160は、群分けされた又は房に配置された複数の毛161を有する。毛房は、ステープル留めなどの当技術分野で既知の技法を使用してヘッドに固定可能である。毛支持体160が移動可能であるので、毛161を「可動毛」と呼ぶことができる。毛支持体160は、基部162と、係合スロット又は開口166を画定する延長部又はカラー164とを含む。カラー164は、好ましくは、毛支持体160の最後方端部に配置される。カラー164は、基部162の下側からヘッド150の内部を延びて、駆動シャフト116の遠位端部が係合スロット又は開口166を貫通して延びるようになっている。毛支持体160は更に、Y軸に沿って延びる及び好ましくは毛支持体160の中心と一直線である、ピン163を含む。
駆動シャフト116が軌道運動を行うと、運動は、シャフトの外側部分と開口の1つ以上の側の間の係合により、毛支持体160に付与される。開口166の形状及び他の要因に従って、毛支持体160の運動は、直線運動、角運動、曲線運動、又はこれらの組み合わせになり得る。毛支持体160が毛支持体160の中心から延びるピン163上で回転可能に取り付けられているので、毛支持体160は、歯ブラシ102の長手方向軸線(例えばX軸)及び/又は歯ブラシヘッドの長手方向軸線に横方向のY軸周りで主として振動する。基部162は、任意に、1つ以上の半径方向に向くスロット165を画定し、これがヘッド150に埋め込まれた又は他の方法で形成された半径方向に向く1つ以上の固定又は静止ピン(図示せず)と係合して、主として振動動作中の毛支持体160の運動を更に案内してもよい。
図2Cは、図2Aに示される歯ブラシ102の毛支持体160の端面図である。支持体160は、基部162から上向きに延びる複数の(房に群分けされた)毛161を含む。見られるように、基部162は、係合スロット又は開口166を画定するカラー164を含み、好ましくは、これを通って駆動シャフト116が延びる。最も好ましくは、有効な量の減衰材料167を係合スロット又は開口166の中に配置して、そうでなければシャフト116が開口166の頂部及び底部分に衝突する時に結果として生じる、毛支持体160の振動のY軸に沿う線動作を減衰又は最低限にする。この減衰材料は、操作中の騒音の低減を助けることもできる。別の方法としては、開口166の長さを増加して、シャフト116がその軌道運動中に開口の頂部及び底部分に衝突しないようにすることができる。同様に、カラー164の底部分を取り去って(例えば図3参照)、シャフト116が開口の底部分に衝突しないようにすることができる。減衰材料は、熱可塑性エラストマー又はゴムのようなシャフト116からの繰返し衝撃を吸収可能な、いかなる弾力性材料からでも形成することができる。毛ホルダ160の動作は、開口166の形状及び大きさ、並びにカラー164の毛支持体160に沿う位置、及び/又は減衰材料の量及び性質により調節可能である。例えば、開口166の幅が増加するにつれて、振動動作の振幅は減少し得る。減衰材料を除去する場合、毛支持体160は、ピン163の軸線周りの振動に加えて、Y軸に沿う方向にも往復的に動き得る。これらの運動の組み合わせは、複雑な運動を作り出す。
図3は、本発明に従う複数の毛支持体を有する、別の好ましい実施形態の歯ブラシ202の斜視図を示す。歯ブラシ202は、スィッチ(図示せず)と、ハンドル230と、ヘッド250と、ハンドル230とヘッド250の間を延びる首部240とを有する、本体210を備える。本体210の内部領域に配置されているのは、電動モータ212、軌道運動組立て体214、及び駆動シャフト216である。組立て体214はディスクを含み、ディスクが、モータの中心軸周りを回転するように、作動可能に電動モータに連結されている。歯車機構(図示せず)が、ディスクとモータの間に設けられて、ディスクの回転速度を変化させてもよい。シャフト216は、偏心してディスクに連結されており、その結果、モータが作動する時に、シャフトが軌道運動を行う。旋回部材224が設けられる。ボールとソケットの機構の代りに先の説明のような別の機構を使用して、旋回部材を提供することができる。駆動シャフト216は、好ましくは、軌道運動を行う。毛支持体の集合は、最遠位端部252に配置された第一の毛支持体260と、第一の毛支持体とハンドルの間に配置された第二の毛支持体270とを含む。第一の毛支持体260は、図2A及び2Cに関する先の説明のように配置及び構成することができる。第一の毛支持体260は、図2A及び2Cに示されるカラー164に類似のカラー264を有する、基部262から延びる複数の毛261を含む。第一の毛支持体260は又、好ましくは、1つ以上の半径方向に向くスロット265とピン263とを含む。第二の毛支持体270も又、第二の毛支持体270の中心に位置するカラー274を備える基部272を含む。第二の毛支持体270は、好ましくは、ヘッド250に埋め込まれた1つ以上の長手方向に向く静止又は固定ピン(図示せず)と係合する、1つ以上のスロット275を有する。スロット275とピンは協働して、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に対して横方向の主として側から側への往復運動に、第二の毛支持体270を案内する。それぞれのカラーは、先の説明のような係合スロット又は開口266及び276を画定する。歯ブラシ202が作動して駆動シャフト216が軌道運動すると、シャフトの外側部分が第一及び第二の毛支持体の各開口と作動可能に係合して、運動を付与する。図3に示される実施形態では、第一の毛支持体260は、図2Aの毛支持体160と同じ運動をすることができ、第二の毛支持体270は、歯ブラシ202及び/又は歯ブラシヘッドの長手方向軸線(例えばX軸)に対して横方向である歯ブラシ202のZ軸に沿う主として往復運動をする。第二の毛支持体270の開口276の形状及び大きさに従って、第二の毛支持体270の運動は変化し得る。例えば、開口276の長さLが減少するにつれて、Y軸方向の何らかの動作が第二の毛支持体270に付与されることがある。とは言え、第二の毛支持体270を歯ブラシヘッドに取り付ける方法が、スロット275の大きさをこの運動に適応するように増加するなどにより、この運動に適応するために修正されなければならない可能性があるが。
図4Aは、本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシ302の斜視図である。歯ブラシ302は、ハンドル330と、ヘッド350と、ハンドル330とヘッド350の間を延びる首部340とを有する、本体310を備える。歯ブラシ302は更に、旋回部材324を貫通してブラシヘッド350へ延びる駆動シャフト316を含む。駆動シャフト316は、好ましくは、先の説明と同じような軌道運動を行う。ブラシヘッド350上に配置されているのは、基部362から延びる複数の毛361を有する毛支持体360であり、基部362には、係合スロット又は開口366を画定するカラー364が付属する。見られるように、駆動シャフト316の遠位端部分が、係合スロット又は開口366を貫通して延びる。カラー364及び係合スロットは、毛支持体360の中心又はその近くに配置される。毛支持体360は、好ましくは形状が細長く、及び更に好ましくは上面図において長方形である。基部362は更に、ピン368の形体の1つ以上の旋回部材を備えてもよく、これがブラシヘッド350内の対応する穴に保持される、又は他の方法で係合する。1つ以上の旋回部材368は、毛支持体360の動作を更に制御又は画定するように設けられる。図4Aに示される実施形態では、毛支持体360は、歯ブラシ302の長手方向軸線と概ね同一方向に旋回部材368を通って延びる軸線の周りで振動する。この振動は、図4Bで最も良く見えるように、歯ブラシ302が作動して駆動シャフト316が軌道運動をすると生じる。開口366は、シャフト316と開口366の頂部又は底部分との間の衝撃を回避するのに充分な長さを有さなければならない。当然のことながら、ヘッド350は、追加の毛支持体を含むことができる。例えば、図3の毛支持体の1つに類似のものを、毛支持体360と組み合わせで設けることができる。これらの毛支持体は、いかなる順番にも配置可能である。例えば、図3の毛支持体260が最遠位端部に配置されてもよく、毛支持体360は毛支持体260とハンドルの間に配置可能である。あるいは、図3の毛支持体270が、いかなる順番又は配置でも、毛支持体360と組み合わせ可能である。
図5Aは、本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシ402の斜視図である。好ましい実施形態の歯ブラシ402は、ハンドル430と、ヘッド450と、ハンドル430とヘッド450の間を延びる首部440とを有する、本体410を含む。歯ブラシ402は更に、本体410内を延びる、及び好ましくは旋回部材424を貫いて延びる、駆動シャフト416を含む。駆動シャフト416は、好ましくは、軌道運動を行う。歯ブラシ402は又、基部462から延びる複数の毛461を有する毛支持体460を含む。駆動シャフト416は、首部440の中を歯ブラシ402のヘッド450へ延びて、駆動シャフト416が支持体460の基部462に周期的に係合又は他の方法で接触することができるようになっている。この関係は、図5Bで更に詳細に示される。毛支持体は、1つ以上のL形状延長部465によりヘッド450内に緩く保持される。その延長部により、毛支持体460は、Y及びZ方向に移動することができ、それでもまだヘッド450により保持されている。
図5Bは、好ましい実施形態の歯ブラシ402の毛支持体460の端面図である。図5Bに見られるように、駆動シャフト416が軌道運動を行う時、駆動シャフト416は、毛支持体460の基部462の下側に周期的に接触又は他の方法で係合する。そのような係合により、Y軸方向へのパルス又は往復動作成分と概ね歯ブラシ及び/又は歯ブラシヘッドの長手方向軸線周りの曲線状の振動動作成分とを含む運動が、毛支持体460に付与される。先に説明された実施形態の毛支持体のいずれでも、毛支持体460と組み合わされて、複数の移動する毛支持体を有する歯ブラシを提供することができる。
図6Aは、本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシ502の斜視図である。歯ブラシ502は、ハンドル530と、ヘッド550と、ハンドル530とヘッド550の間を延びる首部540とを有する、本体510を備える。歯ブラシ502は更に、歯ブラシの内部を延びる、及び好ましくは旋回部材配置524を貫いて延びる、駆動シャフト516を含む。駆動シャフト516は、好ましくは、軌道運動を行う。駆動シャフトは、ブラシヘッド550上に配置された第一の毛支持体560のカラー564を貫通して延びる。第一の毛支持体560は、本明細書で先に説明したように、基部562、カラー564、及びピン563を含む。カラーは、毛支持体560の最後方部分近くに配置される。第一の毛支持体560は、ピン563上で回転可能に配置され、駆動シャフト516の軌道運動により、第一の毛支持体560が、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に横方向であるY軸周りで振動するようになっている。
第二の毛支持体570が、第一の毛支持体560に隣接して配置され、及び第三の毛支持体580が第二の毛支持体570に隣接して配置されて、第二の毛支持体が第一及び第三の毛支持体の間に配置されるようになっている。図6Bは、第一の毛支持体560、第二の毛支持体570、及び第三の毛支持体580の運動を示す。第二及び第三の毛支持体のそれぞれは、駆動シャフト516よりもむしろ、その隣接する毛支持体に作動可能に連結される。毛支持体の少なくとも1つ例えば560が、駆動シャフト516に作動可能に連結される。1つの毛支持体だけが駆動シャフトに作動可能に連結されるとして示したが、2つ以上の毛支持体がそのように連結可能であることを理解されるであろう。
1つ以上の旋回部材又はピン568、578が、各毛支持体の1つ以上の端部に配置されて、1つの毛支持体から隣接毛支持体へ運動を伝達するように使用される。したがって、1つの毛支持体、例えば毛支持体560などが動作すると、毛支持体570などの隣接支持体に動作が付与される。更に、毛支持体570が動作すると、毛支持体580へ動作が付与される。この構成では、支持体の1つだけが、駆動シャフト516から直接駆動される必要がある。すなわち、支持体560、570、又は580の1つが、駆動シャフト516などから直接駆動されることが必要なだけである。毛支持体570及び580のそれぞれは、好ましくは、第一の毛支持体560のピン563のようなピン上に取り付けられてY軸方向に整列しており、その結果、毛支持体が、図6A及び6Bに示されるように、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に概ね横方向のY軸周りで振動することができる。
図7は、本発明に従う別の好ましい実施形態の電動歯ブラシ602の斜視図を示す。好ましい実施形態の歯ブラシ602は、ヘッド650付きのハンドル630と、ハンドル630とヘッド650の間を延びる首部640とを有する、本体610を含む。本体610の内部を延びるのは、好ましくは先の説明のようにやはり旋回部材624を貫通して延びる駆動シャフト616である。駆動シャフト616は、好ましくは、軌道運動を行う。駆動シャフト616の遠位端部は、本明細書で更に詳しく説明される複数のカラー又はこれの集合を貫いて延びる。ブラシヘッド650上に配置されているのは、摺動可能にヘッドに取り付けられた第一の毛支持体660と、回転可能にヘッドに取り付けられた第二の毛支持体670と、摺動可能にヘッドに取り付けられた第三の毛支持体680である。第一の毛支持体660は、カラー664及び1つ以上の細長いスロット665が付いた基部662を有し、スロット665がヘッド内のピン(図示せず)と協働して、毛支持体660を側から側への運動に案内する。カラー664は、係合スロット又は開口666を画定する。第二の毛支持体670は、基部672と、カラー674と、長手方向に整列したピンの形体の1つ以上の旋回部材668とを含み、ピンがヘッド内の穴(図示せず)と係合して、第二の毛支持体を振動動作に案内する。カラー674は、係合スロット又は開口676を画定する。第三の毛支持体680は、基部682及びカラー684を含む。カラー684は、係合スロット又は開口686を画定し、これが駆動シャフト616と作動可能に係合して、毛支持体680に運動を付与する。1つ以上の細長いスロット679が、毛支持体680の側上に配置されて、ヘッド内のピン(図示せず)と係合する。スロット679の長寸法は、第三の毛支持体のY軸と概ね同一方向に整列して、第三の毛支持体680を上下すなわち垂直脈動運動に案内する。スロット665及び679は、第一及び/又は第三の毛支持体に側から側への運動と脈動又は上下運動との組み合わせを提供するように、他の方向に整列することも可能であると考えられる。
図7に示されるように、歯ブラシ602が作動して、駆動シャフト616が好ましくは軌道運動を行うと、第一の毛支持体660は、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に横方向であるZ軸に沿って側から側への往復運動を行い、第二の毛支持体670は、歯ブラシ602及び/又はヘッドの長手方向軸線に横方向の軸線周りで振動運動を行い、第三の毛支持体680は、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に概ね横方向(すなわちY軸方向)に上下往復又は脈動運動を行う。毛支持体660、670、及び680それぞれの運動の方向及びタイプは、部分的には、係合スロット又は開口666、676、及び686の向き及び形状、並びに毛支持体が歯ブラシヘッドに取り付けられる方法により支配される。
図8は、本発明に従う更に別の好ましい実施形態の歯ブラシ902の斜視図である。歯ブラシ902は、ハンドル930と、ヘッド950と、ハンドル930とヘッド950の間を延びる首部940とを有する、本体910を含む。本体910の内部に配置されているのは、駆動シャフト916である。駆動シャフト916は、歯ブラシ902が作動すると、好ましくは軌道運動を行う。駆動シャフト916は、好ましくは、旋回部材924と、本明細書で更に詳細に説明される、毛支持体の1つ以上のカラーとを貫いて延びる。図8で見られるように、ヘッド950の上に配置されているのは、カラー964を介して駆動シャフト916と係合する基部962を有する第一の毛支持体960である。やはりヘッド950上に配置されているのは、駆動シャフト916と係合する1つ以上の対応するカラー974が付いた基部972を有する第二の毛支持体970である。最も好ましくは、第二の毛支持体970が内部空隙又は開放領域を含み、この中に第一の毛支持体960が摺動可能に配置されて、第二の毛支持体が第一の毛支持体を包囲するようになっている。歯ブラシ902が作動して駆動シャフト916が軌道運動すると、様々な運動と組み合わせ運動が、毛支持体960及び970に付与可能である。
歯ブラシ実施形態902においては、第二の毛支持体970は、支持体970の基部972から延びる1つ以上のピン978を通る長手方向軸線周りで振動運動を行う。ピン978は歯ブラシヘッドの穴(図示せず)と協働して、毛支持体970をこの運動に案内する。第一の毛支持体960は、好ましくは、第二の毛支持体970の一部の下側を第一の毛支持体960へ通る駆動シャフト916に作動可能に連結されており、その結果、第一の毛支持体960は駆動シャフトと同じ軌道運動を行う。別の方法としては、毛支持体960は、本明細書で先に説明された方法のいずれか1つで、駆動シャフト916と係合及び取り付けが可能であることも考えられている。
図9Aは、本発明に従う更に別の好ましい実施形態の歯ブラシ1002の斜視図である。好ましい実施形態の歯ブラシ1002は、対のスィッチ1020及び1022と、ハンドル1030と、ヘッド1050と、ハンドル1030とヘッド1050の間を延びる首部1040とを有する、本体1010を含む。本体1010の内部に配置されているのは、駆動シャフト1016である。駆動シャフトは、歯ブラシ1002が作動すると、好ましくは軌道運動を行う。駆動シャフト1016は、好ましくは旋回部材1024を貫いて延びる。ブラシヘッド1050上に配置されているのは、基部1062とこれから延びるカラー1064とを有する第一の毛支持体1060である。毛支持体1060は、駆動シャフト1016に固定的に連結されている。歯ブラシ1002は、対の電気スィッチ1020及び1022を利用して、ハンドル1030内に配置されたモータと動力伝達系(図示せず)の方向を選択的に逆転させ、ひいては毛支持体1060の動作方向をも逆転させる。例えばスィッチ1020の作動により歯ブラシ1002が活性化されると、駆動シャフト1016は、例えば時計方向に軌道運動を行う。スィッチ1022が作動されると、駆動シャフト1016が例えば反時計方向に軌道運動を行うように、運動の方向が逆転される。2つのスィッチ1020及び1022は、単一のスィッチに組み合わせ可能であると考えられている。
図9Bは、図9Aに示される好ましい実施形態の歯ブラシ1002を使用するブラッシング操作の詳細図である。図9Bは、歯肉1098の領域から延びる歯1096を示している。図9Bは、歯1096及び歯肉1098の外側表面に対する毛支持体1060の掃引の運動逆転、又は方向変化を示す。具体的には、毛支持体1060の運動方向は、適切なスィッチすなわちスィッチ1020又はスィッチ1022の活性化により変化又は逆転可能である。例えば、スィッチ1020を活性化させると、毛支持体1060は、歯肉の外側表面から上向きに、及び更に歯1096の外側表面に沿って上向きに(図10Bの歯及び歯肉の右手側に示される如く)掃引するように、図9Bに示される方向へ移動することができる。対照的に、スィッチ1022を活性化させると、毛支持体1060’が歯肉1098及び歯1096の反対外側表面に沿っても上向きに(図9Bの左手側に示される如く)掃引するべく移動するように、運動の方向が変化する。
図10Aは、本発明に従う複数の毛支持体を有する、別の好ましい実施形態の歯ブラシ1102の斜視図を示す。歯ブラシ1102は、スィッチ(図示せず)と、ハンドル1130と、ヘッド1150と、ハンドル1130とヘッド1150の間を延びる首部1140とを有する、本体1110を備える。本体1110の内部領域に配置されているのは、電動モータ1112、軌道運動組立て体1114、及び駆動シャフト1116である。組立て体1114は、電動モータに作動可能に連結されたディスクを含み、ディスクがモータの中心軸周りで回転する。歯車機構(図示せず)が、ディスクとモータの間に設けられて、ディスクの回転速度を変化させてもよい。シャフト1116が、偏心してディスクに連結されており、その結果、モータが作動している時に、シャフトが軌道運動を行う。旋回部材1124が設けられる。ボールとソケットの機構の代りに先の説明のような別の機構を使用して、旋回部材を提供することができる。駆動シャフト1116は、好ましくは、軌道運動を行う。
図10Bは、図10Aに示された歯ブラシ1102のモータと駆動機構を示す。図10Bは更に、本発明の別の機構である、軌道運動をする駆動シャフト1116の上に配置されたカム部材1118の使用を示す。この構成では、ヒンジ状部材1115が使用されて、駆動シャフト1116を軌道運動駆動組立て体のディスク1114に固着する。ヒンジ状部材1115は、シャフト1116が組立て体ディスク1114に関して回転するのを阻止する。すなわち、駆動シャフト1116の回転は、ディスク1114の回転に一致する。図10Bに見られるように、カム部材1118は、シャフト1116周りに偏心して固着又は配置され、部材1118の外側表面が図10BでJとして示される円形経路を通過するようになっている。円形経路Jの半径は、駆動シャフト1116の対応する表面が通過する対応する円形経路より大きいことを理解されるであろう。
毛支持体の集合は、最遠位端部1152に配置された第一の毛支持体1160と、第一の毛支持体とハンドルの間に配置された第二の毛支持体1170とを含む。第一の毛支持体1160は、図2A及び2Cに関して先に説明したような配置及び構成にすることができる。第一の毛支持体1160は、図2A及び2Cに示されるカラー164に類似のカラー1164を有する基部1162を含む。第一の毛支持体1160は又、好ましくはピン1163を含む。第二の毛支持体1170は、カラー1174をやはり備える基部1172を含む。第二の毛支持体1170は、好ましくは、ヘッド1150に埋め込まれた1つ以上の長手方向に向く静止又は固定ピン(図示せず)と係合する、1つ以上のスロット1175を有する。スロット1175とピンは協働して、第二の毛支持体1170を、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に横方向の側から側への往復運動に案内する。カラー1164、1174のそれぞれは、先の説明のような係合スロット又は開口を画定する。歯ブラシ1102が作動して駆動シャフト1116が軌道運動すると、シャフトが、第一及び第二の毛支持体の各カラーと作動可能に係合して、運動を付与する。図10Aに示される実施形態では、第一の毛支持体1160は、図2Aの毛支持体160と同じ運動すなわちY軸周りの振動を行うことができ、第二の毛支持体1170は、歯ブラシ1102及び/又は歯ブラシヘッドの長手方向軸線(例えばX軸)に横方向である歯ブラシ1102のZ軸に沿う往復運動を行う。
図10Cは、カム部材1118を使用することの重要性を示す。歯ブラシ1102では、カム部材1118が、第二の毛支持体1170と係合する。カム部材1118を使用すると、部材1118が使用されない場合と比較してより大きな振幅すなわち移動の程度を有する運動がその毛支持体に付与され、及び係合は、軌道運動をしているシャフト1116と支持体1170の間だけである。カム部材は、シャフト1116中の曲り、ビード、又は他の好適な構造として形成可能である。
図11は、本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシ1202のヘッド1250及び首部1240の概略平面図である。歯ブラシ1202は、第一の毛支持体1260及び第二の毛支持体1270を備え、その両方とも、図2A及び2Cに示される毛支持体160と同様のY軸周りの振動運動を行う。しかしながら、図11の歯ブラシは、図10Bに示された駆動機構に類似する、旋回部材1224を貫通して延びるシャフト1216上に固着されたカム部材1218を利用する。カム部材1218を使用すると、第二の毛支持体1270が行う角運動の振幅が増加する。図11に示される弧Tは、毛支持体1270がその間を動く弧であり、約25度〜約45度である。弧Sは、毛支持体1260がその間を動く弧であり、約10度〜約15度である。
図12Aは、本発明に従う複数の毛支持体を有する、別の好ましい実施形態の歯ブラシ1302の斜視図を示す。歯ブラシ1302は、スィッチ(図示せず)と、ハンドル1330と、ヘッド1350と、ハンドル1330とヘッド1350の間を延びる首部1340とを有する、本体1310を備える。本体1310の内部領域に配置されているのは、電動モータ1312、軌道運動組立て体1314、及び駆動シャフト1316である。組立て体1314は、電動モータに作動可能に連結されたディスクを含み、ディスクがモータの中心軸周りで回転する。歯車機構(図示せず)が、ディスクとモータの間に設けられて、ディスクの回転速度を変化させてもよい。シャフト1316が、偏心してディスクに連結されており、その結果、モータが作動している時に、シャフトが軌道運動を行う。旋回部材1324が設けられる。ボールとソケットの機構の代りに先の説明のような別の機構を使用して、旋回部材を提供することができる。駆動シャフト1316は、好ましくは、軌道運動を行う。毛支持体の集合は、最遠位端部1352に配置された第一の毛支持体1360と、第一の毛支持体とハンドルの間に配置された第二の毛支持体1370とを含む。第二の毛支持体1370は、図2A及び2Cに関して先に説明した毛支持体160のような配置及び構成にすることができる。第二の毛支持体1370は、図2A及び2Cに示されるカラー164に類似のカラー1374を有する基部1372を含む。カラー1374は、開口又はスロット1376を画定する。第二の毛支持体1370は又、好ましくは、1つ以上の半径方向に向くスロット1375とピン(図示せず)とを含む。第一の毛支持体1360は、好ましくは第一の毛支持体1360の中心に配置された、カム部材1363を備える基部1362を含む。第一の毛支持体1360は、好ましくは、ヘッド1350に埋め込まれた1つ以上の静止又は固定ピン(図示せず)と係合する、1つ以上のスロット1365を有する。スロット1365とピンは協働して、第一の毛支持体1360を、歯ブラシ及び/又はヘッドの長手方向軸線に平行な前後往復運動に案内する。歯ブラシ1302が作動して駆動シャフト1316が軌道運動すると、シャフトが、第二の毛支持体1370の開口1376と作動可能に係合して、運動を付与する。また、駆動シャフト1316が、本明細書で更に詳細に説明するように、カム部材1363のカム表面と係合して、第一の毛支持体1360に運動を付与する。図12Aに示される実施形態では、第二の毛支持体1370は、図2Aの毛支持体160と同じ運動をすることができ、第一の毛支持体1360は、歯ブラシ1302及び/又は歯ブラシヘッドの長手方向軸線(例えばX軸)に概ね又は実質的に平行である、歯ブラシ1302のX軸に沿う往復運動をする。
図12Bは、第一の毛支持体1360の立側面図であり、その駆動シャフト1316との係合を示す。図12Bに示されるように、毛支持体1360は、基部1362から延びてこれにより支持される複数の毛1361を有する。基部1362の下側から延びるのは、カム部材1363である。カム部材1363は、外向きに延びる上側アーム1363aと、外向きに延びる下側アーム1363bとを含む。アーム1363a及び1363bは、駆動シャフト1316が軌道運動する時に、これと周期的に係合する。具体的には、図12A及び12Bに示される実施形態では、上側アーム1363aは、アーム1363aの下側に沿って第一のカム表面を提供し、駆動シャフト1316がその運動経路を通過又は移動する時に、第一のカム表面が瞬間的に駆動シャフト1316に接触する。同様に、下側アーム1363bは、上向きに面する(及び上側アーム1363aの下側に面する)第二のカム表面を提供し、駆動シャフト1316がその運動経路を通過又は移動する時に、第二のカム表面が瞬間的に駆動シャフト1316に接触する。図12Bは更に、アーム1363a及び1363bが、好ましくは歯ブラシの長手方向軸線に関して鋭角に向いていることを示す。アーム1363a及び1363bにより提供される対応する第一及び第二のカム表面の好ましい傾きは、先に説明のスロット1365とピンの配置と組み合わさって、駆動シャフトが軌道運動を行うと、毛支持体1360が歯ブラシのX軸に沿って往復運動するという結果になる。
アーム1363a及び1363bの向き及び傾きを逆にして、アームが下向き方向に延びてもよいことを理解されるであろう。更に、毛支持体1360と1370の配置を入れ替えて、毛支持体1370が歯ブラシの最遠位端部1352に隣接して配置されるようにしてもよい。この配置では、毛支持体1360のカム部材1363は、駆動シャフト1316が部材1363を過ぎて毛支持体1370へ延びることができるように、基部1362の下側に沿って適切な位置に配置される。この配置では、駆動シャフト1316から延びる第二の駆動構成要素を使用して、カム部材1363と係合することもできる。
本発明の実施形態の全てにおいて、1つ以上の群の静止毛又は他の洗浄部材が、移動する毛と組み合わせで提供されてもよいことを理解されるであろう。多くの場合において、静止毛の集合を歯ブラシヘッド上に設けることが好ましい。例えば、静止毛は、毛支持体の隙間に配置されてもよく、毛支持体を完全に包囲してもよい。静止毛は又、ヘッドの最遠位端部に、及び/又はヘッドの最後方部分に、及び/又は歯ブラシヘッドの両側に隣接して配置されてもよい。本発明と共に使用可能な静止毛の更なる例が、米国特許出願番号10/274,40及び米国特許第6,360,395号に記載されている。例えば熱可塑性エラストマー又はゴムで形成された、移動又は静止するエラストマー毛も又、移動毛支持体又は歯ブラシヘッド上に設けることができる。1つの配置例が、米国特許第6,371,294号に記載されている。
本発明のブラシヘッド実施形態は、簡単化のために、毛の房が延び出すヘッドの長手方向軸線に実質的に垂直の方向へ延びる毛の房と共に例示したが、静止及び/又は可動毛は、異なる配置にして、静止毛又は可動毛の運動を補完する、又は更に強化してもよいと考えられる。毛の一部又は全部は、毛ホルダの上面と鋭角を形成する方向へ延びてもよいし、前方又は後方へ延びてもよい。別の実施形態では、毛の一部は、ヘッドから外向きに離れる別の方向へ延びて、毛ホルダの上面に対してやはり鋭角を形成してもよい。他の好適な毛配置の例が、米国意匠特許第330,286号、第434,563号、米国特許第6,006,394号、第4,081,876号、第5,046,213号、第5,335,389号、第5,392,483号、第5,446,940号、第4,894,880号、及び国際公開番号WO99/23910に記載されている。
本発明の歯ブラシは、広い配列のポリマーから形成することができる。本発明で使用するのに好ましいポリマー材料の次の記述においては、あるポリマーを指すのに当業者により通常使用される略語が、ポリマーのフルネームの次に括弧内で示される。ポリマーは、好ましくはポリプロピレン(「PP」)であり、又は、ポリスチレン(「PS」)、ポリエチレン(「PE」)、アクリロニトリル−スチレンコポリマー(「SAN」)、及びセルロースアセテートプロピオネート(「CAP」)などの、その他の市販材料からなる群から選択されてもよい。これらの材料は、熱可塑性エラストマー(「TPE」)、熱可塑性オレフィン(「TPO」)、及び軟質熱可塑性ポリオレフィン(例えば、ポリブチレン)を含む1つ以上の更なるポリマーとブレンドしてもよく、又はエチレン−ビニルアセテートコポリマー(「EVA」)及びエチレンプロピレンゴム(「EPR」)などの他の弾性材料から選択されてもよい。本発明において好適な熱可塑性エラストマーの例として、スチレン−エチレンーブタジエン−スチレン(「SEBS」)、スチレン−ブタジエン−スチレン(「SBS」)、及びスチレン−イソプレン−スチレン(「SIS」)が挙げられる。本発明において好適な熱可塑性オレフィンの例として、ポリブチレン(「PB」)及びポリエチレン(「PE」)が挙げられる。射出成形などの当業者に既知の技術を、本発明の歯ブラシを製造するのに使用することができる。
本発明を、特定の好ましい実施形態を参照して説明してきた。これらの実施形態に対する変更形態及び改変形態が、本発明の範囲内で作成可能である。例えば、毛支持体のある組み合わせを本明細書で説明した。その毛支持体は再配置が可能であり、及び1つの実施形態の毛支持体は別の実施形態のものと置き換え可能であることを理解されるであろう。例えば、図7の毛支持体660は、図2Aの毛支持体160又は図3の毛支持体260と置換してもよい。更に、幾つかの毛支持体は、歯ブラシ上のピンと係合して毛支持体の運動を案内するスロットを有することができるが、これらの機構を逆にしてピンを毛支持体上に配置及びスロットをヘッド上に配置するようにできること、並びに更に、当技術分野で既知の他の構造を使用して本明細書で説明した毛支持体のいずれかの運動を案内できることを理解されるであろう。全てのそのような変形及び変更は、添付の特許請求又はそれに等しい範囲内にある限り包含されると意図する。
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれているが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であるとの容認と解釈されるべきではない。
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であり、歯ブラシ関する様々な平面及びその方向を図解している。 軌道運動を行っているシャフトの概略図。 軌道運動を行っている別のシャフトの概略図。 本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図2Aに示された歯ブラシで使用されるモータ、駆動組立て体、駆動シャフト、及び旋回部材の部分斜視図。 図2Aに示された好ましい実施形態の歯ブラシの毛支持体の立面図。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図4Aの歯ブラシで使用される毛支持体の立面図であり、毛支持体の運動を示している。 本発明に従う更に別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図5Aに示された好ましい実施形態の歯ブラシの毛支持体の立面図。 本発明に従う好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図6Aの歯ブラシの複数の毛支持体の上面図であり、それらそれぞれの運動を示す。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 本発明に従う更に別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 本発明に従う更に別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図9Aに示された好ましい実施形態の歯ブラシを使用するブラッシング操作の概略図。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図10Aの歯ブラシで使用されるモータ、駆動組立て体、駆動シャフト、及び旋回部材の部分斜視図。 図10Aの歯ブラシで使用される毛支持体及びカム部材の立面図であり、毛支持体の運動を示している。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシのヘッド及び首部の概略平面図。 本発明に従う別の好ましい実施形態の歯ブラシの斜視図であって、歯ブラシの本体、首部、及びヘッドの一部が明瞭化のために取り外されている。 図12Aに示された歯ブラシの毛支持体の立面図。

Claims (4)

  1. 電動歯ブラシであって、
    ハンドル、長手方向軸線を有するヘッド、及び前記ハンドルと前記ヘッドの間を延びる首部を含む細長い本体と、
    前記ヘッド上に配置された、複数の毛を有する第一の毛支持体及び複数の毛を有する第二の毛支持体であって、前記ヘッド内に延びる係合スロットまたは開口をそれぞれ含む、第一及び第二の毛支持体と、
    前記本体内に配置されて、真直なシャフトに作動可能に連結された電動モータであって、前記電動モータの作動が前記シャフトを、前記電動モータの中心軸の周りを回転する軌道運動に動かし、及び前記シャフトは、前記第一及び第二の毛支持体に作動可能に連結されて、前記第一及び第二の毛支持体を動かすものである、電動モータと
    を備え、
    前記第二の毛支持体が前記第一の毛支持体を包囲し、
    前記シャフトは、前記係合スロットまたは前記開口を貫通して延びており、軌道運動する前記シャフトが、前記係合スロットまたは前記開口のそれぞれに作動可能に係合して、前記第一及び第二の毛支持体に運動を付与する電動歯ブラシ。
  2. 前記第二の毛支持体が振動する請求項1に記載の電動歯ブラシ。
  3. 前記第一の毛支持体が、前記ヘッドの前記長手方向軸線に概ね垂直な軸線に沿って往復運動する、請求項1又は2に記載の電動歯ブラシ。
  4. 前記第二の毛支持体が、前記ヘッドの前記長手方向軸線周りで振動する、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
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