JP4415530B2 - 差動線路とノイズフィルターとの接続構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動線路に介設してコモンモードノイズを減衰する差動線路とノイズフィルターとの接続構造体に関するものである。
【0002】
【背景技術】
図10に示されるような線路30と線路31から成る差動線路32には、様々な原因によって、電磁雑音の放射の原因となるコモンモードノイズが流れてしまう。このため、差動線路32にコモンモードチョークコイル33を介設してコモンモードノイズを除去することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、差動線路32を流れているコモンモードノイズは差動線路32とコモンモードチョークコイル33との接続部分で反射することがある。また、コモンモードノイズの周波数によっては、例えば回路とコモンモードチョークコイル33との間でコモンモードノイズの共振が生じてしまうことがある。このようなコモンモードノイズの反射や共振によって、差動線路32を流れる信号の波形が乱れて、情報を正確に伝送することができないという問題発生の虞がある。
【0004】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、差動線路の正確な情報伝送を妨げることなく差動線路のコモンモードノイズを減衰することができる差動線路とノイズフィルターとの接続構造体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、並設された2本の導体の線路によって構成される差動線路と、当該差動線路の分断部位に組み込まれて差動線路を流れるコモンモードノイズを減衰させるノイズフィルターとの接続構造体であって、当該ノイズフィルターは、基体と、当該基体の表裏両面に形成されたグランド部であるグランド電極と、これら表裏両面の各グランド電極の表面側にそれぞれ積層形成された磁性体層と、これら磁性体層のうちの少なくとも一方側の表面に間隔を介し並設された2本の線路によって形成されている対を成すフィルター内線路と、を有して構成されており、前記対を成すフィルター内線路を形成している2本の線路のうち一方側の線路は、前記差動線路を構成する2本の導体の線路のうちの一方側の導体の線路の前記分断部位の両端を連結する態様で当該一方側の導体の線路に直列に接続され、また、前記対を成すフィルター内線路を形成している2本の線路のうち他方側の線路は、前記差動線路を構成する2本の導体の線路のうちの他方側の導体の線路の前記分断部位の両端を連結する態様で当該他方側の導体の線路に直列に接続されて前記差動線路の分断部位に介設され、前記対を成すフィルター内線路を流れるコモンモードノイズを磁性損失によって減衰させることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。説明の都合上、本発明の実施形態例を説明する前に、先ず、本発明を説明するための参考例を説明する。
【0007】
図1(a)には第1参考例のノイズフィルターが模式的な斜視図により示され、図1(b)には図1(a)に示すノイズフィルターの分解図が模式的に示されている。
【0008】
第1参考例のノイズフィルター1において、基体2の表面にはグランド部であるグランド電極3が形成されており、このグランド電極3の表面側には磁性体層4が積層形成されている。この第1参考例では、グランド電極3が形成された基体2と、磁性体層4とは、例えば焼成により一体化されている。
【0009】
なお、そのように基体2と磁性体層4を焼成一体化する場合には、焼成の際に基体2や磁性体層4に亀裂などが発生することを防止するために、基体2を構成する材料と、磁性体層4を構成する材料とは熱膨張率がほぼ等しいことが好ましい。このことを考慮すると、例えば、基体2と磁性体層4は、同じ磁性材料(例えばフェライトなど)により構成する。もちろん、基体2と磁性体層4を互いに異なる材料により構成してもよい。
【0010】
磁性体層4の表面には、対を成す2本のフィルター内線路5,6が間隔を介し並設されている。これらフィルター内線路5,6は、例えば磁性体層4の表面に蒸着や印刷等の成膜技術を利用して形成された金属膜により構成され、その形状はスパイラル形状となっている。また、フィルター内線路5とフィルター内線路6との間は、フィルター内線路5,6のほぼ全長に渡って、略等間隔となっており、その間隔は、フィルター内線路5,6が差動線路として機能可能な間隔と成している。
【0011】
基体2とグランド電極3と磁性体層4との積層体7には線路接続用電極8a,8b,9a,9bとグランド接続用電極10a,10bが、それぞれ、図1の例では表面の端縁部から側面を介し底面の端縁部にかけて形成されている。線路接続用電極8aにはフィルター内線路5の一端部が接続され、線路接続用電極8bにはフィルター内線路5の他端部が接続されている。また、線路接続用電極9aにはフィルター内線路6の一端部が接続され、線路接続用電極9bにはフィルター内線路6の他端部が接続されている。さらに、グランド接続用電極10a,10bは、それぞれ、グランド電極3に接続されている。
【0012】
第1参考例のノイズフィルター1は上記のように構成されている。このノイズフィルター1は、例えば、差動線路が形成されている回路基板に表面実装されるが、このとき、例えば図2(a)に示されるように、線路接続用電極8a,8b,9a,9bが、それぞれ、回路基板等に形成された差動線路12の接続対象の線路13,14に、また、グランド接続用電極10a,10bが、それぞれ、例えば回路基板等に形成されたグランド接続線路15に、半田を介して接続するように、位置合わせが成される。
【0013】
線路接続用電極8a,8b,9a,9bが、それぞれ、差動線路12の接続対象の線路13,14に半田を介して接続されることにより、図2(b)の等価回路に示されるように、フィルター内線路5,6は、それぞれ、差動線路12を構成する別々の線路13,14に接続されて差動線路12に介設される。
【0014】
第1参考例のノイズフィルター1では、コモンモードノイズはフィルター内線路5,6に通電している電流の向きが同方向であることから、コモンモードノイズに対してフィルター内線路5,6は1本の線路の如くふるまう。また、フィルター内線路5,6は磁性体層4の表面に形成されている。このため、コモンモードノイズに対して、フィルター内線路5,6は、図3の等価回路に示されるように、インダクタンスLを持ち、かつ、磁性体層4の誘電率によりグランド電極3との間に容量Cを持つ。
【0015】
すなわち、フィルター内線路5,6は、コモンモードノイズに対しては分布定数回路と等価に機能して、当該フィルター内線路5,6を流れるコモンモードノイズは、インダクタンスL、容量Cが一定に保たれる周波数域においては、損失無しに伝送される。ところが、周波数が高くなるにつれ、磁性体層4の透磁率の変化に伴い、インダクタンスLには、図4の等価回路の如く、磁性損失分Rが生じ、これによりコモンモードノイズは減衰するようになる。
【0016】
これに対して、ノーマルモードの電流成分(つまり、正規の電流成分)は、フィルター内線路5,6を流れる電流の通電方向が互いに逆向きで、かつ、通電量がほぼ等しいことから、そのフィルター内線路5,6のノーマルモードの電流に基づいた磁束は打ち消し合う。このため、ノーマルモードの電流に対しては、フィルター内線路5,6はただの線路としてふるまい、磁性損失は発生しない。
【0017】
第1参考例のノイズフィルター1は、コモンモードチョークコイルと異なり、磁性損失を利用してコモンモードノイズを減衰させて差動線路12からコモンモードノイズをほぼ取り除くことができるものである。このノイズフィルター1は、差動線路12に、チョークコイルではなく、フィルター内線路5,6を介設するだけなので、差動線路12とノイズフィルター1との接続部分でコモンモードノイズが反射されたり、ノイズフィルター1と回路側との間でコモンモードノイズが共振する等の問題を抑制することができる。
【0018】
よって、コモンモードノイズの反射や共振に起因した信号波形の乱れを防止することができる。これにより、情報の伝達を妨げることなく、効果的にコモンモードノイズを減衰することができる。
【0019】
ところで、第1参考例のノイズフィルター1は、コモンモードノイズの周波数が低い場合には当該コモンモードノイズを透過させるという性質を有し、ローパスフィルターの如く動作する。つまり、ノイズフィルター1には、周波数によるコモンモードノイズの透過域と減衰域がある。この透過域と減衰域は、磁性体層4の構成材料によって定まるものである。第1参考例では、コモンモードノイズの周波数を考慮し、減衰対象のコモンモードノイズを確実に減衰させることができるように磁性体層4の構成材料が選定されている。
【0020】
また、フィルター内線路5,6とグランド電極3間に容量を持たせるために、フィルター内線路5,6とグランド電極3との間の間隔は、ある程度狭い間隔にする必要がある。このために、磁性体層4は例えば100μmというように非常に薄く形成される。また、基体2を磁性体層4と同程度に薄く形成すると、ノイズフィルター1全体が非常に薄いものとなり、ノイズフィルター1の強度が弱くなってしまう。このことから、ノイズフィルター1の強度を強化するために、第1参考例では、基体2を磁性体層4よりも厚く形成する。
【0021】
以下に、第2参考例を説明する。なお、第2参考例の説明において、第1参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0022】
図5(a)には第2参考例のノイズフィルターが模式的な斜視図により示され、図5(b)には図5(a)のノイズフィルターの分解図が模式的に示されている。
【0023】
この第2参考例では、第1参考例の構成に加えて、フィルター内線路5,6の表面側に絶縁層17が積層され、この絶縁層17の表面にグランド部であるグランド電極18が形成されている。さらに、グランド電極18の表面側には絶縁層19が積層されている。この絶縁層19によりグランド電極18を保護することができる。
【0024】
グランド電極3が形成された基体2と、フィルター内線路5,6が形成された磁性体層4と、グランド電極18が形成された絶縁層17と、絶縁層19とは、例えば焼成により一体化される。第1参考例でも述べたように、その焼成の際に、基体2や磁性体層4や絶縁層17,19に亀裂などが生じることを防止するために、それら基体2と磁性体層4と絶縁層17,19との各構成材料は熱膨張率がほぼ等しいことが好ましい。例えば、基体2と磁性体層4と絶縁層17,19を、同じ磁性材料により構成する。
【0025】
この第2参考例においても、第1参考例と同様に、基体2とグランド電極3と磁性体層4とフィルター内線路5,6と絶縁層17とグランド電極18と絶縁層19から成る積層体20には、フィルター内線路5,6の各端部にそれぞれ接続される線路接続用電極8a,8b,9a,9bが形成され、また、グランド電極3,18に共通に接続するグランド接続用電極10a,10bが形成されている。これら線路接続用電極8a,8b,9a,9bを利用して、フィルター内線路5,6は、それぞれ、差動線路12を構成する別々の線路13,14に接続されて差動線路12に介設される。また、グランド電極3,18は、グランド接続用電極10a,10bを介して、グランドに接地される。
【0026】
この第2参考例のノイズフィルター1は、第1参考例と同様に、差動線路12の正確な情報伝送を妨げることなく、差動線路12を流れるコモンモードノイズを減衰することができる。
【0027】
また、第2参考例では、フィルター内線路5,6は、基体2の表面に形成されたグランド電極3と、絶縁層17の表面に形成されたグランド電極18とによって、挟み込まれている。このため、フィルター内線路5,6のシールドが強化されて、フィルター内線路5,6から外部への電磁雑音の放射を大幅に減少させることができる。また、外部からの電磁界による誘導も受け難くなる。
【0028】
以下に、本発明の実施形態例を説明する。なお、この実施形態例の説明では、第1参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0029】
図6(a)には本実施形態例のノイズフィルターが模式的な斜視図により示され、図6(b)には図6(a)のノイズフィルターの分解図が模式的に示され、図6(c)には図6(a)のA−A部分の模式的な断面図が示されている。
【0030】
この実施形態例では、基体2の表面にグランド電極3が、また、基体2の裏面にグランド電極22が、それぞれ、形成されている。さらに、グランド電極3の表面には磁性体層4が積層され、また、グランド電極22の表面には磁性体層23が積層されている。この実施形態例では、グランド電極3とグランド電極22が、基体2に対して表裏対称となるような構成材料や形状でもって構成されている。また、磁性体層4と磁性体層23に関しても同様に、基体2に対して、表裏対称となるような構成材料や厚みでもって構成されている。
【0031】
図6の例では、磁性体層4の表面にフィルター内線路5,6が形成されている。
【0032】
本実施形態例においても、第1や第2の各参考例と同様に、表裏両面にグランド電極3,22が形成された基体2と、フィルター内線路5,6が形成された磁性体層4と、磁性体層23とは、例えば焼成などにより一体化される。基体2と磁性体層4,23を焼成により一体化する場合には、焼成の際の亀裂発生を防止する観点から、基体2と磁性体層4,23との各構成材料は熱膨張率がほぼ等しいことが好ましく、例えば、同じ磁性材料により構成される。
【0033】
また、基体2とグランド電極3,22と磁性体層4,23との積層体24には、フィルター内線路5,6の各端部に接続する線路接続用電極8a,8b,9a,9bが、また、グランド電極3,22に共通に接続するグランド接続用電極10a,10bが、それぞれ、形成されている。本実施形態例のノイズフィルターも参考例と同様に図2に示されるように、差動線路12の線路13,14の分断部位に実装される。
【0034】
本実施形態例のノイズフィルター1は次に示すように製造することができる。例えば、まず、図7(a)に示すように基体2の表面にグランド電極3を、また、基体2の裏面にグランド電極22を、それぞれ、例えば蒸着や印刷などにより形成する。そして、図7(b)に示すように、その基体2の表裏両面側にそれぞれ磁性体層4,23を配置し、それら基体2と磁性体層4,23を例えば焼成などにより一体化して、図7(c)に示すような積層体24を形成する。
【0035】
そして、図7(d)に示すように積層体24の表面にフィルター内線路5,6を形成し、また、線路接続用電極8a,8b,9a,9bとグランド接続用電極10a,10bを形成する。
【0036】
このようにして本実施形態例のノイズフィルター1を製造することができる。このような製造工程において、積層体24にフィルター内線路5,6を形成する際に、積層体24は基体2に対して表裏対称な形態となっていることから、積層体24の表裏を気にすることなく、積層体24にフィルター内線路5,6を形成することができる。積層体24は焼成一体化されているし、微細であることが多いため、積層体24の表裏を区別するのは非常に大変であるが、本実施形態例の構成を備えることにより、積層体24の表裏を判別する必要がないので、ノイズフィルター1の製造工程の簡略化を図ることができる。
【0037】
なお、この発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、本実施形態例では、基体2は、磁性体層4と同じ磁性材料により構成される例を示したが、例えば、磁性体層4の構成材料とは異なる磁性材料により基体2を構成してもよいし、磁性体以外の誘電体により基体2を構成してもよい。
【0038】
さらに、本実施形態例では、積層体24の表面と裏面の一方側にのみフィルター内線路5,6が形成されていたが、例えば、積層体24の表裏両面にフィルター内線路5,6を形成してもよい。
【0039】
さらに、実施形態例では、ノイズフィルター1は直方体状であったが、ノイズフィルター1の形状は直方体状に限定されるものではなく、例えば円柱状や多角柱状等の他の形状であってもよい。
【0040】
さらに、実施形態例では、フィルター内線路5,6はスパイラル形状に形成されていたが、例えば、フィルター内線路5,6を、図8に示されるようにジグザグ形状に形成してもよいし、図9に示されるように蛇行形状に形成してもよく、フィルター内線路5,6の形状はスパイラル形状に限定されない。フィルター内線路5,6をスパイラル形状やジグザグ形状や蛇行形状に形成することにより、ノイズフィルター1を大型化することなく、フィルター内線路5,6の線路長を長くすることができる。これにより、ノイズフィルター1の大型化を回避しつつ、磁性損失によるコモンモードノイズの減衰量を増加させることができる。なお、ノイズフィルター1の大型化を気にしない場合には、フィルター内線路5,6を直線状に形成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
この発明の差動線路とノイズフィルターとの接続構造体は、フィルター内線路の対を流れるコモンモードノイズを磁性損失により減衰させる構成を備えるものであり、コモンモードチョークコイルとは異なる原理によりコモンモードノイズを減少させる。この発明では、差動線路を構成する線路に、チョークコイルではなく、フィルター内線路を介設するだけなので、差動線路とノイズフィルター(フィルター内線路)との接続部分でコモンモードノイズが反射されたり、ノイズフィルターと回路側との間でコモンモードノイズが共振するのを抑制することができる。このため、コモンモードノイズの反射や共振に起因した信号波形の乱れを防止することができる。よって、情報伝達を妨げることなくコモンモードノイズを減衰させることができる差動線路とノイズフィルターとの接続構造体を提供することができる。
【0042】
また、本発明によれば、基体の表裏両面にグランド電極が形成され、これら表裏両面の各々のグランド電極の表面側に磁性体層が形成されており、これら磁性体層のうちの少なくとも一方側の表面にフィルター内線路の対が形成されているので、基体に対してグランド電極を表裏対称に配置し、かつ、磁性体層を表裏対称に配置することにより、製造工程において、表面側の磁性層と裏面側の磁性層とのうちの一方側にフィルター内線路の対を形成する場合に、表裏を気にすることなく、フィルター内線路を形成することができる。これにより、製造工程の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を説明するための第1参考例を説明するための図である。
【図2】 第1参考例のノイズフィルターを回路基板に実装する形態例を説明するための図である。
【図3】 コモンモードノイズに対するフィルター内線路の等価回路を示す回路図である。
【図4】 磁性損失によるコモンモードの減衰を説明するための等価回路図である。
【図5】 第2参考例を説明するための図である。
【図6】 本発明の実施形態例を説明するための図である。
【図7】 本実施形態例のノイズフィルターの製造工程の一例を説明するための図である。
【図8】 フィルター内線路のその他の形態例を示すモデル図である。
【図9】 さらに、フィルター内線路のその他の形態例を説明するための図である。
【図10】 コモンモードを除去するための従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ノイズフィルター
2 基体
3,22 グランド電極
4,23 磁性体層
5,6 フィルター内線路
12 差動線路
Claims (1)
- 並設された2本の導体の線路によって構成される差動線路と、当該差動線路の分断部位に組み込まれて差動線路を流れるコモンモードノイズを減衰させるノイズフィルターとの接続構造体であって、当該ノイズフィルターは、基体と、当該基体の表裏両面に形成されたグランド部であるグランド電極と、これら表裏両面の各グランド電極の表面側にそれぞれ積層形成された磁性体層と、これら磁性体層のうちの少なくとも一方側の表面に間隔を介し並設された2本の線路によって形成されている対を成すフィルター内線路と、を有して構成されており、前記対を成すフィルター内線路を形成している2本の線路のうち一方側の線路は、前記差動線路を構成する2本の導体の線路のうちの一方側の導体の線路の前記分断部位の両端を連結する態様で当該一方側の導体の線路に直列に接続され、また、前記対を成すフィルター内線路を形成している2本の線路のうち他方側の線路は、前記差動線路を構成する2本の導体の線路のうちの他方側の導体の線路の前記分断部位の両端を連結する態様で当該他方側の導体の線路に直列に接続されて前記差動線路の分断部位に介設され、前記対を成すフィルター内線路を流れるコモンモードノイズを磁性損失によって減衰させることを特徴とする、差動線路とノイズフィルターとの接続構造体。
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