JP4455122B2 - サブフレームのステー構造 - Google Patents

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Description

本発明はサブフレームのステー構造に係り、特に、サブフレームから外側に向けて補強用のステーを延ばし、このステーの先端部を車体側に連結したサブフレームのステー構造に関する。
例えば、自動車を船などで輸送する際に、自動車を船体にロープなどの係止具でつなぎ止める必要がある。このため、自動車の前部や後部にロープなどの係止具を掛けるタイダウン用のフック部を備える。
フック部にロープなどの係止具を掛け、係止具を車体に固定することで、自動車を船体につなぎ止める。
このフック部をバンパ取付け用ブラケットを介して車体に取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−338508公報(図1)
特許文献1の自動車は、車体の後部にバンパを取付ブラケットで取り付け、この取付ブラケットにフック用ブラケットを取り付け、このフック用ブラケットの下端部にフック部を取り付けたものである。
フック部の下端部に開口部を設け、この開口部にロープなどの係止具を掛け、この係止具を船体に固定することで、自動車を船体につなぎ止める。
一方、通常の自動車は、車体の前部や後部に、例えば縁石などから車体を保護するためにガード部を備える。
車体の前部や後部にガード部を備えることで、例えば縁石に自動車が接近し過ぎた場合などに、ガード部が縁石などに接触して車体を縁石などから保護することが可能である。
加えて、ガード部を備えることで、ガード部が縁石などに接触した際に、接触により生じた接触音や接触振動を乗員が感知して、ガード部が縁石などに接触したことを認識することが可能である。
この際に、例えば自動車を停止することで、縁石などに車体が接触することを防ぐ。すなわち、ガード部は、接地を感知する接地感知部(センサー)としての役割を果たす。
しかし、通常の自動車は、フック部やガード部をそれぞれ車体に個別に備えているので、部品点数が多くなり、そのことがコストを下げる妨げになっていた。
このため、フック部やガード部の機能を保ち、かつこれらの部材の部品点数を抑えることができる技術の実用化が望まれていた。
本発明は、フック部やガード部の機能を保ち、かつこれらの部材の部品点数を抑えることができるサブフレームのステー構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両用動力ユニットおよびサスペンションの少なくとも一方を支えるサブフレームを車体の下部に取り付け、前記サブフレームは車体前後方向に延びる左右の縦メンバと、前記左右の縦メンバの前端部間で左右方向に延びる前部横メンバと、前記左右の縦メンバの後端部間で左右方向に延びる後部横メンバとを備え、前記サブフレームの左右の前端部に相当する、前記左右の縦メンバの前端部に前記前部横メンバを連結する連結部材、前記前部横メンバの左右の端部または前記左右の縦メンバの前端部に補強用のステーの基端部を設け、前記ステーを車体前方に向けて延ばし、このステーの先端部を前記車体のうち前記サブフレームの前方に位置する部材に連結したサブフレームのステー構造において、前記ステーに、タイダウン用あるいは牽引用の係止具を掛けるフック部を設けるとともに、前記ステーに、前記サブフレームの下方まで延びたガード部を設けたことを特徴とする。
ここで、ステーは、両端部をサブフレームおよび車体(本体にそれぞれ連結した両端支持の部材であり、強度の高い部材である。
そこで、請求項1において、ステーを利用してフック部や、ガード部を設けることにした。フック部やガード部にかかる荷重をステーの両端部を介して車体やサブフレームに分散して、フック部やガード部の剛性を確保する。
これにより、ロープなどの係止具をフック部に掛けて、車体を船体などの所定の場所につなぎ止めておくことが可能になる。
また、例えば車体が縁石に接近し過ぎた場合に、ガード部が縁石などに接触してサブフレームが縁石などに接触することを防ぐことが可能になる。
加えて、ガード部が縁石などに接触した際に、接触音や接触振動を乗員が感知して、ガード部が縁石などに接触したことを認識する。すなわち、ガード部は、接地を感知する接地感知部(センサー)としての役割を果たす。
このように、フック部やガード部をステーに設けることで、フック部やガード部の機能を確保することができる。
さらに、強度の高いステーに、フック部やガード部を設けることで、ステーの強度を確保する。よって、フック部やガード部を比較的簡素な構成にすることが可能になる。
このように、フック部やガード部を比較的簡素な構成にすることで、これらの部材の部品点数を抑えることができる。
請求項2は、ステーに一本のロッドを取り付けることで、フック部およびガード部を構成したことを特徴とする。
ステーに一本のロッドを取り付けてフック部およびガード部を構成する。よって、フック部およびガード部の構成の簡素化を図り、フック部およびガード部を組み付ける際の組付け工数を減らすことができる。
請求項1に係る発明では、ステーにフック部やガード部を設けることで、これらの部材の剛性を保ち、フック部やガード部の機能を確保することができるという利点がある。
さらに、強度の高いステーにフック部やガード部を設けることで、これらの部材を比較的簡素な構成にして、部品点数を抑えることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、ステーに一本のロッドを取り付けてフック部およびガード部を構成することで、これらの部材の簡素化を図り、部品管理の手間や組付け工数を減らすことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
図1は本発明に係るサブフレームのステー構造を備えた車体前部構造を示す斜視図である。
車両10は車体の前部を構成する車体前部構造(車体)20を備える。この車体前部構造20は、車体前後方向に延びた左右のフロントサイドフレーム21,21と、フロントサイドフレーム21,21の車幅方向外側で、かつ上方で車体前後に延びた左右のアッパフレーム22,22と、フロントサイドフレーム21,21とアッパフレーム22,22との間に掛け渡した左右のフロントダンパハウジング23,23と、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部並びに左右のアッパフレーム22,22の前部に結合したフロントバルクヘッド24とを備える。
フロントバルクヘッド24は、左右のフロントサイドフレーム21,21の前部下方で車幅方向に延びたロアクロスメンバ(車体の一部を構成する部材)25と、ロアクロスメンバ25の両端部から上方へ延びた左右のサイドステー26,26と、これらのサイドステー26,26の上端に結合すべく車幅方向に延びたアッパクロスメンバ27とを備える。
アッパクロスメンバ27の左右両端部から、左右の延長部28,28を斜め後方へ延ばし、延長部28,28の端部を左右のアッパフレーム22,22に連結する。
フロントサイドフレーム21,21の後端から、左右のフロアフレーム31,31をそれぞれ車体後方に向けて延ばす。
そして、左右のフロントサイドフレーム21,21のそれぞれの前部と、左右のフロアフレーム31,31とに、フロントサブフレーム(以下、「サブフレーム」という)41の前後左右の端部を、4個の防振用弾性ブッシュ42…(…は複数を示す。以下同じ。)を介して吊り下げる。
サブフレーム41は、右半部に横置きエンジン43を取り付けるとともに、左半部にトランスミッション44を取り付けたものである。トランスミッション44は、出力側から後方にプロペラシャフト(図示せず)を延ばして動力を伝達する。
なお、エンジン43とトランスミッション44とは一体に連結することで、エンジン/トランスミッションユニット(車両用動力ユニット)45を構成する。
サブフレーム41の左右の前端部には、本発明に係る左右のサブフレームのステー構造(サブフレームのステー構造)80,81を備える。
左フロントダンパハウジング23には、左フロントサスペンション(サスペンション)46のフロントクッション47を備える。
同様に、右フロントダンパハウジング23には、右フロントサスペンション(サスペンション)46(図示せず)のフロントクッション47(図示せず)を備える。
図2は本発明に係るステー構造を備えたサブフレームを示す斜視図である。
サブフレーム41は、金属材料製品、例えばアルミニウム製品又はアルミニウム合金製品(以下、総称して「アルミニウム合金製品」と言う。)である。
このサブフレーム41は、平面視略井桁状を呈し、車体の前後方向に延びる左右の縦メンバ61,61と、これらの縦メンバ61,61の前端間に掛け渡すべく車体の左右方向に延びる前部横メンバ62と、左右の縦メンバ61,61の後端間に掛け渡すべく車体の左右方向に延びる後部横メンバ63と、左右の縦メンバ61,61の前端部に前部横メンバ62の左右端部を連結する左右の連結部材64,64とを備え、左右の縦メンバ61,61の後端部に後部横メンバ63の左右端部を連結したものである。
左右の縦メンバ61,61は、例えば筒状の押出し材(押出し成形品)からなる角パイプを、部分的に凹凸形状に形成した成形品のサイドメンバである。
前部横メンバ62は、例えば筒状の押出し材(押出し成形品)からなる丸パイプのクロスメンバである。
左右の連結部材64,64は、平面視略L字状を呈するダイカスト製品であって、車体取付部64aを一体に備え、この車体取付部64aに、上下方向に貫通した嵌合孔64b(左側の嵌合孔64bのみを図3に示す)を備える。嵌合孔64b,64bに、防振用弾性ブッシュ42,42をそれぞれ圧入する。
左右の連結部材64,64に縦メンバ61,61および前部横メンバ62を差し込んで、それぞれの部材61,61,62を一体的に接合する。
後部横メンバ63は、平面視略H字状のダイカスト製品からなるクロスメンバである。具体的には、後部横メンバ63は、梁部66を上方へ凸となる湾曲状に形成し、左右端に車体の前後方向に延びる左右の副縦メンバ71,71をそれぞれ一体に形成したものである。
左右の副縦メンバ71,71は、後部に上下方向に貫通した嵌合孔72,72を有する。嵌合孔72,72に、防振用弾性ブッシュ42,42をそれぞれ圧入する。
このように、左右の連結部材64,64の嵌合孔64b,64bに、防振用弾性ブッシュ42,42をそれぞれ圧入した状態で、防振用弾性ブッシュ42,42にボルト74,74を差し込む。差し込んだボルト74,74を左右のフロントサイドフレーム21,21(図1参照)の前端部に取り付ける。
さらに、左右の副縦メンバ71,71の嵌合孔72,72に、防振用弾性ブッシュ42,42をそれぞれ圧入した状態で、防振用弾性ブッシュ42,42にボルト74,74を差し込む。差し込んだボルト74,74を左右のフロアフレーム31,31(図1参照)に取り付ける。
これにより、図1に示す左右のフロントサイドフレーム21,21のそれぞれの前部と、左右のフロアフレーム31,31とに、サブフレーム41を、4個の防振用弾性ブッシュ42…を介して吊り下げる。
ところで、左右の連結部材64,64には、左右のサブフレームのステー構造(サブフレームのステー構造)80,81を備える。以下、左右のステー構造80,81について詳しく説明する。
なお、右ステー構造81は、左ステー構造80と左右対称な部材であり、右ステー構造81の構成部材に左ステー構造80の構成部材と同じ符号を付して説明を省略する。
サブフレーム41の左側の連結部材64およびロアクロスメンバ25の左端部25aに亘って、左ステー構造80を連結するとともに、サブフレーム41の右側の連結部材64およびロアクロスメンバ25の右端部25bに亘って、右ステー構造81を連結する。
すなわち、左側の連結部材64の嵌合孔64bに防振用弾性ブッシュ42を圧入し、防振用弾性ブッシュ42の下端にステー82の基端部83を配置する。
基端部83の取付孔83a(図3参照)および防振用弾性ブッシュ42の貫通孔42aにボルト74を差し込む。
ボルト74の先端部を貫通孔42aから上方に突出させ、突出したボルト74の先端部を左フロントサイドフレーム21(図1参照)の前端部にねじ結合する。
これにより、サブフレーム41の左側の連結部材64に、ステー82の基端部83を防振用弾性ブッシュ42を介して連結する。
左側のステー82の先端部84を、ロアクロスメンバ25の左端部25aにボルト85,85およびナット86,86で取り付ける。
同様に、右側の連結部材64の嵌合孔64b(図示せず)に防振用弾性ブッシュ42を圧入し、防振用弾性ブッシュ42の下端にステー82の基端部83を配置する。
基端部83の取付孔83a(図示せず)および防振用弾性ブッシュ42の貫通孔42aにボルト74を差し込む。
ボルト74の先端部を貫通孔42aから上方に突出させ、突出したボルト74の先端部を右フロントサイドフレーム21(図1参照)の前端部にねじ結合する。
これにより、サブフレーム41の右側の連結部材64に、ステー82の基端部83を防振用弾性ブッシュ42を介して連結する。
右側のステー82の先端部84を、ロアクロスメンバ25の右端部25bにボルト85,85およびナット86,86で取り付ける。
図3は本発明に係るサブフレームのステー構造を示す斜視図である。
防振用弾性ブッシュ42は、上・下の弾性ブッシュ87,88からなる。上弾性ブッシュ87は、外筒(図示せず)の内部に内筒92を配置し、外筒と内筒92との間に弾性体93を設けた防振構造の部材である。
下弾性ブッシュ88は、外筒(図示せず)の内部に内筒95を配置し、外筒と内筒95との間に弾性体96を設けた防振構造の部材である。
上弾性ブッシュ87の外筒を、左側の連結部材64の嵌合孔64bに上方から圧入し、下弾性ブッシュ88の外筒を、左側の連結部材64の嵌合孔64bに下方から圧入する。
下弾性ブッシュ88の内筒95の下端部にステー82の基端部83を当接し、基端部83の取付孔83aからボルト74を差し込む。
取付孔83aから突出したボルト74を上・下の内筒92,95のそれぞれの貫通孔92a,95aに差し込む。
貫通孔92a,95aからボルト74のねじ部74aを突出させ、突出したねじ部74aを左フロントサイドフレーム21(図1参照)の前端部にねじ結合する。
これにより、左フロントサイドフレーム21の前端部にサブフレーム41の左側の連結部材64を連結する。
この状態で、ステー82の基端部83は、下弾性ブッシュ88のストッパ部材を兼ねる。よって、ストッパ部材とステー82とを、それぞれ個別に備える必要がないので、部品点数を減らすことができる。
なお、貫通孔92a,95aは、防振用弾性ブッシュ42の貫通孔42a(図2参照)を構成する。
ステー82は、サブフレーム41の左側の連結部材64に基端部83を設け、基端部83からロアクロスメンバ25の左端部25aに向けて前方内側に延ばし、このステー82の先端部84をロアクロスメンバ25の左端部25aに連結した補強用の部材である。
このステー82は、その裏面に、溶接などでロッド98を取り付け、先端部84に一対の取付孔99,99を備える。ロッド98は、前端部をフック部101として用い、その他の部位をガード部102として用いる。
なお、ステー82にロッド98を備えることで、ステー82の強度を十分に確保することが可能になる。
ステー82の取付孔99,99を、ロアクロスメンバ25の左端部25bの取付孔103,103に合わせ、それぞれの取付孔99…,103…にボルト85,85を差し込み、取付孔103,103から突出したボルト85,85の先端部にナット86,86をねじ結合する。
これにより、ロアクロスメンバ25の左端部25bにステー82の先端部84を取り付ける(図2も参照)。
ロアクロスメンバ25の左端部25bをステー82で支えることで、ロアクロスメンバ25の剛性を高める。
すなわち、左ステー構造80は、サブフレーム41の左側の連結部材64およびロアクロスメンバ25の左端部25aに亘ってステー82を連結し、このステー82にフック部101を設けるとともにガード部102を設けたものである。
フック部101は、タイダウン用あるいは牽引用の係止具を掛けるための部材である。
ガード部102は、その下端部をサブフレーム41の下方まで延ばすことで、縁石などの障害物にサブフレーム41が当たる前に、障害物に当たることにより、サブフレーム41をガードする部材である。
図4は本発明に係るサブフレームのステー構造を示す側面図である。
下弾性ブッシュ88の内筒95の下端部にステー82の基端部83を当接させた状態で、サブフレーム41の左側の連結部材64にボルト72を介して基端部83を連結する。
さらに、ステー82の先端部84をロアクロスメンバ25の左端部25aにボルト85…およびナット86点で取り付ける。これにより、ステー82を両端支持構造とする。
ステー82を両端支持構造とすることで、ステー82の剛性を高める。よって、ステー82の裏面にロッド98を取り付けることで構成したフック部101およびガード部102の強度を十分に確保することが可能になる。
ロッド98のうち、先端部でフック部101を構成し、先端部の後方の部位でガード部102を構成する。
フック部101は、第1下り傾斜部105、第1水平部106および第1上り傾斜部107を備える。
第1下り傾斜部105は、ステー82の先縁84aから後方に向けて下り勾配で延びた部位であり、第1水平部106は、第1下り傾斜部105の下端から後方に向けてステー82と略平行に延びた部位である。
第1上り傾斜部107は、第1水平部106の後端から後方に向けてステー82の略中央まで上り勾配で延びた部位である。
第1下り傾斜部105、第1水平部106、第1上り傾斜部107およびステー82でフック空間108を形成する。
このフック空間108に、タイダウン用あるいは牽引用の係止具109(図6(b)参照)を通し、係止具109をフック部101にかける。
ガード部102は、第2下り傾斜部111、第2水平部112および第2上り傾斜部113を備える。
第2下り傾斜部111は、ステー82の略中央から後方に向けて下り勾配で、サブフレーム71の下端部41aより下方に延びた部位である。
第2水平部112は、第2下り傾斜部111の下端から後方に向けてステー82と略平行に延びた部位である。
第2上り傾斜部113は、第2水平部112の後端から後方に向けてステー82の後縁83aまで上り勾配で延びた部位である。
これにより、ガード部102を、サブフレーム41の下端部41aより下方に延びた状態に形成する。
具体的には、ガード部102の第2水平部112を、サブフレーム41の下端部41aよりHだけ下方に配置する。
さらに、フック部101の第1水平部106を、サブフレーム41の下端部41aと略同じ高さにする。
よって、フック部101の第1水平部106は、ガード部102の第2水平部112の前方で、かつ第2水平部112よりHだけ高い位置に位置する。
これにより、自動車が、万が一路面の縁石などに接近した場合でも、縁石にフック部101が接触する虞がなく、ガード部に縁石を接触させることが可能になる。
図5は本発明に係るサブフレームのステー構造を示す分解斜視図である。
ステー82は、サブフレーム41(図4参照)側に取り付ける基端部83、ロアクロスメンバ25の左端部25a(図4参照)側に取り付ける先端部84、基端部83と先端部84とを連結する延長部89とからなる。
基端部83は、略中央に円形の凸部83cを形成し、凸部83cの中央に取付孔83aを形成したものである。
先端部84は、ロアクロスメンバ25の左端部25a(図3、図4参照)に取り付ける一対の取付孔99,99を備える。
延長部89は、基端部83から中央89aまで幅Wが徐々に狭くなるように形成し、中央89aから先端部84まで略一定の幅で形成した部材である。
さらに、ステー82は、基端部83の後縁83bに補強用の第1折曲げ片115を備え、先端部84の先縁84aに補強用の第2折曲げ片116を備え、延長部89の一方の側縁89bから基部端83の一部にかけて補強用の第3折曲げ片117を備え、延長部89の他方の側縁89cから基部端にかけて補強用の第4折曲げ片118を備える。
ステー82の縁に第1〜第4の折曲げ片115,116,117,118を形成することでステー82の強度を高める。
ロッド98は、フック部101およびガード部102を備え、フック部101の第1下り傾斜部105の前端に第1接合部121を設け、フック部101の第1上り傾斜部107の端部とガード部102の第2下り勾配部111の前端とを第2接合部122で連結し、ガード部102の第2上り傾斜部113の後端に第3接合部123を設けたものである。
第1接合部121は、第2折曲げ片116に沿って延びる部位であり、第2接合部122は、延長部89の裏面に沿って延びる部位である。
第3接合片123は、第1折曲げ片115に沿って延びる部位である。
第1接合部121を第2折曲げ片116に沿わせて、例えば溶接で接合し、第2接合部122を延長部89の裏面に沿わせて、例えば溶接で接合する。
さらに、第3接合片123を第1折曲げ片115に沿わせて、例えば溶接で接合する。
これにより、ロッド98をステー82に接合し、ステー82の裏面側にフック部101およびガード部102を備える。
ここで、ステー82は、基端部83および先端部84(すなわち、両端部)を、それぞれサブフレーム41(図4参照)およびロアクロスメンバ25の左端部25a(本体)にそれぞれ連結した両端支持の部材であり、強度の高い部材である。
この強度の高いステー82に、フック部101やガード部102を設けることで、ステー82の強度を確保する。
よって、フック部101やガード部102を補強するために、補強専用の部材を除去できるので、ステー構造80を比較的簡素な構成にすることができる。
さらに、ロッド98をステー82に接合することで、ステー82をロッド98でより一層補強することが可能になる。
さらに、ステー82に一本のロッド98を取り付けてフック部101およびガード部102を構成することで、部品点数を減らすことが可能になる。
よって、フック部101およびガード部102の構成の簡素化を図り、フック部101およびガード部102を組み付ける際の組付け工数を減らすことができる。
次に、サブフレームのステー構造の作用を図6に基づいて説明する。
図6(a),(b)は本発明に係るサブフレームのステー構造の作用を説明する図である。
(a)において、自動車が、万が一路面125の縁石126に接近した場合、縁石126の頂部127にガード部102が接触する。
縁石126の頂部127にガード部102が接触することで、縁石126の頂部127にサブフレーム41の下端部41aが接触することを防ぐことができる。
加えて、縁石126の頂部127にガード部102が接触した際に、接触音や接触振動が発生し、発生した接触音や接触振動を乗員が感知する。
これにより、乗員は、ガード部102が縁石126の頂部127などに接触したことを認識して自動車を停止する。よって、ガード部102は、縁石126の頂部127などとの接触を感知する接触感知部(接地感知部)、すなわちセンサーとしての役割を果たす。
ここで、ステー82は、基端部83および先端部84(すなわち、両端部)を、それぞれサブフレーム41およびロアクロスメンバ25の左端部25a(本体)に連結した両端支持の部材であり、強度の高い部材である。
よって、縁石126の頂部127にガード部102が接触した際に、ガード部102にかかる接触力(荷重)を、ステー84の基端部83および先端部84を介してサブフレーム41やロアクロスメンバ25(車体)に分散してガード部102の剛性を確保することができる。
(b)において、ロープなどの係止具109をフック部101に掛けて、車両10を船体などの所定の場所につなぎ止める。
ここで、ステー82は、前述したように基端部83および先端部84(すなわち、両端部)を、それぞれサブフレーム41およびロアクロスメンバ25の左端部25a(本体)に連結した両端支持の部材であり、強度の高い部材である。
よって、係止具109をフック部101に掛けて、車両10を船体などの所定の場所につなぎ止めた際に、係止具109を介してフック部101にかかる荷重を、ステー82の基端部83および先端部84を介してサブフレーム41やロアクロスメンバ25(車体)に分散してフック部101の剛性を確保する。
これにより、自動車を船体などの所定の場所につなぎ止めることができる。
なお、前記実施の形態では、ステー82にロッド98を溶接で接合した例について説明したが、これに限らないで、例えばボルトなどのその他の手段でステー82にロッド98を取り付けることも可能である。
また、前記実施の形態で説明したステー82の形状は、自動車の車体やサブフレーム41に合わせて任意に変更することが可能である。
また、前記実施の形態では、サブフレーム41にエンジン/トランスミッションユニット(車両用動力ユニット)45を取り付けた例について説明したが、これに限らないで、サブフレーム41に左右のサスペンション46,46を取り付けることも可能であり、さらにはエンジン/トランスミッションユニット(車両用動力ユニット)45と左右のサスペンション46,46との両方を取り付けることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、ガード部102の第2水平部112を、サブフレーム41の下端部41aよりHだけ下方に配置し、フック部101の第1水平部106(最下位部)を、サブフレーム41の下端部41aと略同じ高さにした例について説明したが、これに限らないで、フック部101の第1水平部106(最下位部)の位置を適宜決めることができる。
また、前記実施の形態では、フック部101をロッド98の第1下り傾斜部105、第1水平部106および第1上り傾斜部107で構成した例について説明したが、フック部101の形状はこれに限定するものではなく、任意に決めることができる。
加えて、前記実施の形態では、ガード部102をロッド98の第2下り傾斜部111、第2水平部112および第2上り傾斜部113で構成した例について説明したが、ガード部102の形状はこれに限定するものではなく、任意に決めることができる。
さらに、前記実施の形態では、車両用動力ユニットとしてエンジン/トランスミッションユニット45を例に説明したが、これに限らないで、電動モータなどのその他の車両用動力ユニットを使用することも可能である。
また、前記実施の形態では、本発明に係るサブフレームのステー構造80,81を、車体前部に取り付けたフロントサブフレーム41に適用した例について説明したが、これに限らないで、サブフレームのステー構造80,81を車体後部のリヤサブフレームに適用しても同様の効果を得ることができる。
さらに、前記実施の形態では、ガード部102を縁石126に接触させる例について説明したが、ガード部102が接触するものは縁石126に限らない。
例えば、路面上に急勾配の傾斜面がある場合でも、この傾斜面にガード部12を接地(接触)させることで、サブフレーム41の下端部41aが傾斜面に接触することを防ぐことができる。
本発明のサブフレームのステー構造は、サブフレームから外側に向けて補強用のステーを延ばし、このステーの先端部を車体側に連結した自動車への適用に好適である。
本発明に係るサブフレームのステー構造を備えた車体前部構造を示す斜視図である。 本発明に係るステー構造を備えたサブフレームを示す斜視図である。 本発明に係るサブフレームのステー構造を示す斜視図である。 本発明に係るサブフレームのステー構造を示す側面図である。 本発明に係るサブフレームのステー構造を示す分解斜視図である。 本発明に係るサブフレームのステー構造の作用を説明する図である。
符号の説明
10…車両、20…車体前部構造(車体)、25…ロアクロスメンバ(車体のうち前記サブフレームの前方に位置する部材)、41…フロントサブフレーム(サブフレーム)、43…エンジン、44…トランスミッション、45…エンジン/トランスミッションユニット(車両用動力ユニット)、46…フロントサスペンション(サスペンション)、61…左右の縦メンバ、62…前部横メンバ、63…後部横メンバ、64…左右の連結部材(連結部材)、80…左側のサブフレームのステー構造(サブフレームのステー構造)、81…右側のサブフレームのステー構造(サブフレームのステー構造)、82…ステー、83…ステーの基端部、84…ステーの先端部、98…ロッド、101…フック部、102…ガード部、109…係止具。

Claims (2)

  1. 車両用動力ユニットおよびサスペンションの少なくとも一方を支えるサブフレームを車体の下部に取り付け、
    前記サブフレームは車体前後方向に延びる左右の縦メンバと、
    前記左右の縦メンバの前端部間で左右方向に延びる前部横メンバと、
    前記左右の縦メンバの後端部間で左右方向に延びる後部横メンバとを備え、
    前記サブフレームの左右の前端部に相当する、前記左右の縦メンバの前端部に前記前部横メンバを連結する連結部材、前記前部横メンバの左右の端部または前記左右の縦メンバの前端部に補強用のステーの基端部を設け、
    前記ステーを車体前方に向けて延ばし、このステーの先端部を前記車体のうち前記サブフレームの前方に位置する部材に連結したサブフレームのステー構造において、
    前記ステーに、タイダウン用あるいは牽引用の係止具を掛けるフック部を設けるとともに、前記ステーに、前記サブフレームの下方まで延びたガード部を設けたことを特徴とするサブフレームのステー構造。
  2. 前記ステーに一本のロッドを取り付けることで、前記フック部および前記ガード部を構成したことを特徴とする請求項1記載のサブフレームのステー構造。
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