JP4474005B2 - 糸径計測器 - Google Patents

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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は糸径計測器に関し、さらに詳しく言えば、ニット製品に用いられる編み糸などの糸径を測る糸径計測器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
風合いのよい編み地を得るには糸を何ゲージで編むか、また、度目をどのくらいに設定するかが問題となるが、その基本となるのが糸径(糸の太さ)である。
【0003】
糸のスペックの一つとして番手があり、番手は糸の太さであると言われているが、これは紡績段階で糸を作るときの呼称単位であり、糸の太さではない。ちなみに、毛番の1番手とは、1000mの糸が1kgの重さのときに、この糸は1番手であると呼んでいる(米式番手)。
【0004】
このように、番手は作られたときの単糸で表示されるために、撚りをかけると番手は太くなるが、実際の糸径は細くなる。また、染色すると番手も糸径も太くなるが、呼称番手は変わらない。現在のように、各種の原料が入り混じっている状態では、番手は糸径と無関係であり、編み立てに必要なことは機械にかけるときの糸径である。
【0005】
ところで、糸径を正確に測ることは意外と難しく適当な機械が見あたらないため、従来では、目安的に方法として、例えばボールペンや鉛筆などの円筒体に、伸ばした糸を重ならないように数十回巻き、これを隙間のないように詰めてその巻き幅を定規で測り、巻き回数で割るようにしている。例えば、30回巻いたときの巻き幅が15mmであれば、糸径は0.50mmということになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この方法によれば、円筒体と定規があれば糸径を測ることができるが、次のような課題があった。すなわち、円筒体に糸を巻いて隙間のないように詰める際には、全体がずれないようにその両端を指で押さえなければならず、これには両手を使う必要がある。
【0007】
次に、その巻き幅を定規で測る場合には、手を持ち替えて、巻いた糸がほぐれないように一方の手の指で糸の両端を押さえ、他方の手で定規を取り扱わなければならない。これは意外と面倒であるし、定規の当て方によっては測定誤差が生ずるため正確性にも欠ける。また、円筒体はボールペンや鉛筆などで代替できるにしても、定規は普段使用しないため、往々にして忘れたりすることがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的は、糸径を簡単な操作で、より正確に測ることができるようにした糸径計測器を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、糸を重ならないように所定回数巻き、その巻き数と巻き幅とから糸径を測る糸径計測器であって、糸が巻かれるパイプ本体と、同パイプ本体に対する糸の巻き始端(もしくは巻き終端)の位置を規定する固定リングと、上記パイプ本体に対してスライド自在に嵌合され、上記パイプ本体に巻かれた糸を上記固定リング側に詰め寄せる可動リングとを備え、上記可動リングの幅をWとして、上記パイプ本体には上記固定リングから上記幅W離れた位置を0目盛りとして反固定リング側に向けて刻まれた目盛り線が設けられていることを特徴としている。
【0010】
これによれば、パイプ本体に糸を固定リング側から所定回数巻いた後、可動リングを固定リング側にスライドさせて糸を隙間なく詰める。そして、可動リングの反固定リング側の縁の目盛り線を読むことにより糸の巻き幅寸法が分かる。
【0011】
本発明において、上記固定リングには、糸を引っかける係止溝が形成されていることが好ましく、これによれば、糸の巻き始端側を指で押さえる必要がなくなる。また、上記パイプ本体の少なくとも一方の端部に、着脱可能なキャップを設けることにより、上記パイプ本体内を換算表などの収納部として利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施例により説明する。図1はこの実施例に係る糸径計測器の正面図で、図2はその分解斜視図である。
【0013】
これによると、この糸径計測器10は円筒状のパイプ本体11を備えている。パイプ本体11は金属製、合成樹脂製のいずれであってもよいが、熱膨張係数の小さい材料であることが好ましい。パイプ本体11の外径は任意であってよいが、携帯性などを考慮して、この実施例では外径を20mmとしている。
【0014】
パイプ本体11には、固定リング12が取り付けられている。固定リング12は糸の巻き始端もしくは巻き終端の位置を規定するもので、その取り付け位置は任意に選択できるが、この実施例において、固定リング12はパイプ本体11の一端側寄り(図2で下端側寄り)の位置に取り付けられている。この固定リング12とパイプ本体11の他端(図2で上端)との間が糸掛け部111として利用される。
【0015】
固定リング12には、糸を引っかけて係止する係止溝121が形成されている。この実施例によると、係止溝121は2つ設けられており、その各々は糸の巻き方向、すなわち右巻き、左巻きのいずれにも対応し得るように、互いに向きを逆として固定リング12のほぼ接線方向に沿って切り込まれている。2つの係止溝121,121の配置間隔は任意であってよい。なお、この係止溝121は一つであってもよく、また、単純に半径方向に切り込まれていてもよい。
【0016】
パイプ本体11の糸掛け部111には、固定リング12に対向するように可動リング13がパイプ本体11の軸線方向に沿って摺動自在に嵌合されている。パイプ本体11の両端には、雄ネジ112,113がそれぞれ形成されており、糸掛け部111側の雄ネジ112には、キャップ14が取り外し可能に螺着されている。
【0017】
この場合、キャップ14は、パイプ本体11内を収納部として使う際の蓋機能と、可動リング13のストッパー機能とを兼ね備えている。また、固定リング12側の雄ネジ113には、グリップ15が同様に取り外し可能に螺着されている。この実施例において、グリップ15はその一端が閉じられた有底円筒状に形成されている。グリップ15はパイプ本体11に対して一体であってもよい。
【0018】
パイプ本体11の糸掛け部111には、糸の巻き幅寸法を読み取るための目盛り16が設けられている。ここで、可動リング13の幅をWとすると、目盛り16の「0目盛り」は、固定リング12の糸掛け部111側の端面122から測って幅Wの位置に設定されている。
【0019】
すなわち、可動リング13を固定リング12に直接突き当てた状態において、可動リング13の反固定リング12側の端縁131は0目盛りを指す。目盛り16は0目盛りを基点としてキャップ14側に向けて設けられているが、この実施例において、その目盛り線間隔は0.5mm単位とされている。インチ表示であってもよい。
【0020】
次に、図3および図4を参照して、この糸径測定器10の使用方法について説明を加える。まず、図3に示されているように、可動リング13をキャップ14側に寄せておき、糸径を測るべき糸Yをパイプ本体11の糸掛け部111に対して、互いに重ならないように所定回数巻き付ける。
【0021】
その際、糸Yの一端を固定リング12の係止溝121に引っかけて係止させ、固定リング12側から巻き始めることが巻き作業を楽に行なう上で好ましいが、これとは反対に、糸Yを可動リング13側から巻き初めてその終端を固定リング12の係止溝121に引っかけてもよい。
【0022】
いずれにしても、糸Yを所定回数巻き終えたなら、図4に示されているように、可動リング13を固定リング12側に寄せて糸Yの隙間を詰める。そして、可動リング13の端縁131が指している目盛り線の値を読む。この読み値が、糸Yの巻き幅寸法である。したがって、糸Yの巻き数をT、巻き幅寸法をWyとして、Wy/Tにより、糸Yの糸径が求められる。
【0023】
この糸径計測器10によれば、キャップ14を開けてパイプ本体11内に、例えばニット製品を編む場合に参考とされるゲージに適合する糸径や番手を記載した換算表などを入れてユーザーに提供することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、糸が巻かれる糸掛け部を有するパイプ本体に、糸径を測る際の基準位置となる固定リングと、パイプ本体に巻かれた糸を固定リング側に詰め寄せる可動リングとを備え、可動リングの幅をWとして、パイプ本体の糸掛け部に固定リングから上記幅W離れた位置を0目盛りとして反固定リング側に向けて刻まれた目盛り線を設けたことにより、特に別部品としての定規などを用意することなく、糸径を簡単な操作で、より正確に測ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による糸径計測器の一実施例を示した正面図。
【図2】上記実施例の分解斜視図。
【図3】上記実施例の使用方法を説明するための正面図。
【図4】上記実施例の使用方法を説明するための正面図。
【符号の説明】
10 糸径計測器
11 パイプ本体
111 糸掛け部
112,113 雄ネジ
12 固定リング
121 係止溝
122 固定リングの端面
13 可動リング
131 可動リングの端縁
14 キャップ
15 グリップ
16 目盛り
Y 糸

Claims (3)

  1. 糸を重ならないように所定回数巻き、その巻き数と巻き幅とから糸径を測る糸径計測器であって、
    糸が巻かれるパイプ本体と、同パイプ本体に対する糸の巻き始端(もしくは巻き終端)の位置を規定する固定リングと、上記パイプ本体に対してスライド自在に嵌合され、上記パイプ本体に巻かれた糸を上記固定リング側に詰め寄せる可動リングとを備え、上記可動リングの幅をWとして、上記パイプ本体には上記固定リングから上記幅W離れた位置を0目盛りとして反固定リング側に向けて刻まれた目盛り線が設けられていることを特徴とする糸径計測器。
  2. 上記固定リングには、糸を引っかける係止溝が形成されている請求項1に記載の糸径計測器。
  3. 上記パイプ本体の少なくとも一方の端部にはキャップが着脱可能に設けられており、上記パイプ本体内が換算表などの収納部とされている請求項1または2に記載の糸径計測器。
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