JP4496774B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子を被膜で被覆してなる半導体装置及びその製造方法に関する。特に、半導体発光素子を被覆してなる半導体装置及びその製造方法に関する。
従来の一般的な半導体素子への被膜の形成の方法として、ポッティング手段やスクリーン印刷手段を用いたものがある。図14は、ポッティング手段を用いた従来の被膜形成方法を示す模式的工程断面図である。図15は、スクリーン印刷手段を用いた従来の被膜形成方法を示す模式的工程断面図である。これを用いて以下説明する。
例えば、ポッティング手段を用いた半導体装置200がある。半導体装置200は、所定の形状のキャビティ211内に、半導体素子210をフェイスダウン実装している。この半導体素子210の上面及び側面は、被膜212で被覆されている。半導体素子210は、キャビティ211と一体成型されたリード電極215と、電気的に接続されている。この半導体装置200は、あらかじめ半導体素子210をリード電極215上にフェイスダウン実装させている。この半導体素子210の上面に、樹脂213を細管214から突出させる。この突出された樹脂214が、半導体素子210の上面及び側面をほぼ完全に被覆したら、突出を止め、樹脂214を硬化させる。このようにして、半導体素子210の上面及び側面に被膜212が形成される。
例えば、スクリーン印刷手段を用いた半導体装置300がある。半導体装置300は、基板311の上面に半導体素子310をフェイスダウン実装している。この半導体素子310の上面及び側面は、被膜312で被覆されている。半導体素子310は、基板311に設けられたリード電極315と、電気的に接続されている。この半導体装置300は、所定の形状を持つマスクとなる側壁316を設け、ヘラ314で樹脂313を延ばしていき、半導体素子310の上面に被膜312を形成する。被膜312を形成した後、マスクとなる側壁316を取り外し、半導体素子310の上面及び側面に被膜312を形成する。
しかし、従来のポッティング手段を用いた半導体装置200及び従来のスクリーン印刷手段を用いた半導体装置500にあっては、以下のような問題点がある。
従来のポッティング手段を用いた半導体装置200では、半導体素子210の上面及び側面に均一の膜厚を有する被膜212を形成することができない。例えば、半導体素子210に半導体発光素子を用い、被膜212中に蛍光物質を混入させた場合、半導体発光素子から放出された光が蛍光物質に吸収され、波長変換された光が外部に放出する際、製品毎に膜厚が異なると製品毎に色バラツキが生じる。また、細管214から樹脂213がポッティングされる部分ほど膜厚が厚くなり、該部分から外周に向かう程膜厚が薄くなるため、ポッティング部分は蛍光物質から放出される光量が大きくなるが、その外周部分は蛍光物質から放出される光量は小さくなることから、色むらが生じる。
また、従来のスクリーン印刷手段を用いた半導体装置300では、半導体素子310の上面及び側面を同一の膜厚を持つ被膜312を形成することが困難である。また、マスクとなる側壁316を被膜312から取り外す際に、被膜312がマスクとなる側壁316と共に剥離することも生じており、簡易に製造することが困難である。
以上のことから、本発明は、半導体素子の外周部に所定の厚みを持つ被膜を有する半導体装置を提供することを目的とする。また、簡易な製造方法により製造することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記の問題点を解決すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに到った。
本発明は、半導体素子と、該半導体素子が載置される台座と、該半導体素子の上面及び側面並びに該台座の上面の少なくとも一部を被覆する被膜と、を有する半導体装置であって、該被膜は、該半導体素子の上面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第1の距離と、該半導体素子の側面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第2の距離と、該台座の上面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第3の距離と、の少なくとも2つの距離が実質的にほぼ等しく、該半導体素子の上面と側面との交線である角部における該被膜の外面が丸みを帯びており、該半導体素子の側面と該台座の上面との交線である角部における該被膜の外面が丸みを帯びていることを特徴とする半導体装置に関する。
前記半導体素子の上面と側面との交線である角部における前記被膜の外面が帯びている丸みは、前記第1の距離及び前記第2の距離の長い方の距離をMとし短い方の距離をNとしたとき、長さ(1/2)N乃至3Mの半径を持つ弧を有していることが好ましい。
前記半導体素子の側面と前記台座の上面との交線である角部における前記被膜の外面が帯びている丸みは、前記第2の距離及び前記第3の距離の長い方の距離をSとし短い方の距離をTとしたとき、長さ(1/2)T乃至3Sの半径を持つ弧を有していることが好ましい。
前記被膜は、前記半導体素子の上面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記半導体素子の上面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第1の距離を持つことが好ましい。
前記被膜は、前記半導体素子の側面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記半導体素子の側面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第2の距離を持つことが好ましい。
前記被膜は、前記台座の上面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記台座の上面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第3の距離を持つことが好ましい。
前記台座と前記被膜との接触面積は、前記半導体素子の側面中央部における前記被膜の断面積よりも広いことが好ましい。
前記半導体素子に、半導体発光素子を用いることもできる。
前記被膜は、蛍光物質、顔料又は拡散剤が混入されていることが好ましい。
前記被膜は、1又は2以上の被膜である。
前記半導体素子の上面における前記被膜の外面は、凹凸を有していることもある。
前記半導体素子の上面における前記被膜との界面は、平滑であることが好ましい。
前記被膜は、軟質であることが好ましい。
前記被膜は、シリコーン樹脂組成物であることが好ましい。
前記被膜は、接着性を有していてもよい。
前記半導体装置は、前記被膜の外面の少なくとも一部を被覆する被覆部材を設けてもよい。
前記被覆部材は、透光性であってもよい。
前記被覆部材は、半球状又はレンズ形状をなしていることが好ましい。
前記被覆部材は、蛍光物質、顔料又は拡散剤が混入されていてもよい。
前記被覆部材は、シリコーン樹脂組成物又はエポキシ樹脂組成物であることが好ましい。
本発明は、少なくとも、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子と、半導体発光素子が被覆される被膜と、の順に重ねる第1の工程と、少なくとも、半導体発光素子と、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子が被覆される被膜と、を袋に投入する第2の工程と、真空雰囲気下で、袋内を減圧しながら、半導体発光素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部被膜固着する第3の工程と、を備えた半導体装置の製造方法に関する。
本発明は、ラミネート加工に用いられる第1のフィルムと第2のフィルムとの間に、少なくとも、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子と、半導体発光素子が被覆される被膜と、の順に重ねる第1の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルムとの少なくとも一部をラミネート加工し固着する第2の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルム内を減圧しながら、半導体発光素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部被膜固着する第3の工程と、を備えた半導体装置の製造方法に関する。
第1の工程において、台座は、半導体発光素子が載置される面の反対の面に背板を設けることが好ましい。
第1の工程において、被膜に、蛍光物質、顔料又は拡散剤を混入することが好ましい。
第1の工程において、被膜に、シリコーン樹脂組成物を用いることが好ましい。
第1の工程において、被膜は、接着性を有していてもよい。
第1の工程において、被膜は、1又は2以上の被膜である。
第3の工程において、さらに、袋に外部から圧力を加えることもできる。
第3の工程において、さらに、袋に外部から圧力を加え、該圧力を加える手段は、等方圧プレス手段を用いることが好ましい。
第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに袋内にを加えることが好ましい。
第3の工程において、さらに、第1のフィルム及び第2のフィルムに外部から圧力を加えることもできる。
第3の工程において、さらに、第1のフィルム及び第2のフィルムに外部から圧力を加え、該圧力を加える手段は、等方圧プレス手段を用いることが好ましい。
第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに第1のフィルム及び第2のフィルム内にを加えることが好ましい。
本発明は、ラミネート加工に用いられる第1のフィルムと第2のフィルムとの間に、少なくとも、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子と、半導体発光素子が被覆される被膜と、の順に重ねられる第1の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルムとの少なくとも一部がラミネート加工され固着される第2の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルム内が減圧されながら、半導体発光素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部が被膜で固着される第3の工程と、第3の工程後、第1のフィルムを剥がす工程と、ラミネート加工に用いられ、第1フィルム及び第2フィルムとは異なる第3のフィルム、又は、第3のフィルム及び第4のフィルムを用いて、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの間に、被膜で被覆した半導体発光素子の上面に、同一又は異なる被膜を重ねる工程と、真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの少なくとも一部がラミネート加工固着る工程と、真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルム内減圧ながら、被膜で被覆された半導体発光素子の上面に同一又は異なる被膜固着る工程と、を備えた半導体装置の製造方法に関する。

本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。以下、半導体素子を半導体発光素子に置き換えて発明の効果を説明するが、これに限定されるものではない。
本発明は、半導体素子と、該半導体素子が載置される台座と、該半導体素子の上面及び側面並びに該台座の上面の少なくとも一部を被覆する被膜と、を有する半導体装置であって、該被膜は、該半導体素子の上面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第1の距離と、該半導体素子の側面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第2の距離と、該台座の上面から該被膜の外面までの距離が実質的にほぼ等しい第3の距離と、の少なくとも2つの距離が実質的にほぼ等しく、該半導体素子の上面と側面との交線である角部における該被膜の外面が丸みを帯びており、該半導体素子の側面と該台座の上面との交線である角部における該被膜の外面が丸みを帯びていることを特徴とする半導体装置に関する。これにより、所定の膜厚を持つ被膜を有する半導体装置を提供することができる。また、水分や埃などの外的障害物から半導体素子を保護することができる。さらに、例えば、被膜中に半導体発光素子からの光を吸収して波長変換する蛍光物質を混入させた場合、半導体発光素子から放出される光と蛍光物質から放出される光とが混合し、色むらの少ない所定の発光色を示す半導体装置を提供することができる。
前記半導体素子の上面と側面との交線である角部における前記被膜の外面が帯びている丸みは、前記第1の距離及び前記第2の距離の長い方の距離をMとし短い方の距離をNとしたとき、長さ(1/2)N乃至3Mの半径を持つ弧を有していることが好ましい。但し、第1の距離と第2の距離とが等しい場合は、MとNが等しい。これにより、半導体素子の上面と側面との交線である角部を完全に被覆するとともに、半導体素子の上面に平面部を設けることもできる。よって、蛍光物質が混入された被膜及び半導体発光素子を用いた場合、色むらの少ない半導体装置を提供することができる。
前記半導体素子の側面と前記台座の上面との交線である角部における前記被膜の外面が帯びている丸みは、前記第2の距離及び前記第3の距離の長い方の距離をSとし短い方の距離をTとしたとき、長さ(1/2)T乃至3Sの半径を持つ弧を有していることが好ましい。但し、第2の距離と第3の距離とが等しい場合は、SとTが等しい。
前記被膜は、前記半導体素子の上面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記半導体素子の上面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第1の距離を持つことが好ましい。均一な厚みを持つ被膜を形成することより、蛍光物質が混入された被膜及び半導体発光素子を用いると、色むらの少ない半導体装置を提供することができる。
前記被膜は、前記半導体素子の側面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記半導体素子の側面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第2の距離を持つことが好ましい。均一な厚みを持つ被膜を形成することより、蛍光物質が混入された被膜及び半導体発光素子を用いると、色むらの少ない半導体装置を提供することができる。特に、半導体発光素子の上面及び側面に均一な厚みを持つ被膜を形成することにより、半導体発光素子の上面及び側面から放出される光の指向特性の向上を図ることができる。
前記被膜は、前記台座の上面から前記被膜の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって、前記台座の上面から前記被膜の外面までの最短距離の相加平均値で表される第3の距離を持つことが好ましい。半導体発光素子の側面から台座方向に放出された光も、被膜中に混入されている蛍光物質に吸収されるため、半導体発光素子の光を効率よく取り出すことができる。
前記台座と前記被膜との接触面積は、前記半導体素子の側面中央部における前記被膜の断面積よりも広いことが好ましい。これにより台座と被膜との密着性の向上を図ることができる。
前記半導体素子に、半導体発光素子を用いることもできる。これにより、半導体発光素子と被膜との屈折率差が、半導体発光素子と空気との屈折率差よりも小さくなり、半導体発光素子からの光の取り出し効率の向上を図ることができる。
前記被膜は、蛍光物質、顔料又は拡散剤が混入されていることが好ましい。例えば、被膜に蛍光物質又は顔料を混入することにより、半導体発光素子から放出された光により、波長変換され、所定の発光色を示す半導体装置を提供することができる。例えば、被膜に拡散剤を混入することにより、光の拡散効果を高めた半導体装置を提供することができる。なお、膜厚を調整することにより、実質的に被膜中の蛍光物質の混入量を調整でき、半導体装置から放出される光の色調を容易に調整することもできる。
前記被膜は、1又は2以上の被膜である。2以上の被膜で被覆することにより種々の色味の発光装置を提供することができる。より長波長に発光する蛍光物質を含む被膜を半導体素子に近い側に配置して、より短波長側に発光する蛍光物質を含む被膜を半導体素子から遠い側に配置することが、波長変換効率の観点から好ましい。例えば、赤色に発光するシリコンナイトライド系蛍光物質を含む被膜で半導体素子の上面を被覆して、黄緑色乃至黄色に発光するYAG系蛍光物質を含む被膜でシリコンナイトライド系蛍光物質を含む被膜を被覆することができる。これにより演色性の良好な電球色に発光する発光装置を提供することができる。一方、紫外線を放出する半導体素子を用いて、青色に発光するアルカリ土類ハロゲンアパタイト系蛍光物質を含む被膜で半導体素子の上面を被覆して、黄緑色乃至黄色に発光するYAG系蛍光物質を含む被膜でアルカリ土類ハロゲンアパタイト系蛍光物質を含む被膜を被覆することができる。これにより白色に発光する発光装置を提供することができる。
前記半導体素子の上面における前記被膜の外面は、凹凸を有していることもある。被膜の凸形状は主に蛍光物質、顔料又は拡散剤などによるものである。被膜の外面に凹凸を設けることにより、光取り出し効率の向上を図ることができる。
前記半導体素子の上面における前記被膜との界面は、平滑であることが好ましい。これにより、半導体素子と被膜との密着性を高めることができる。特に、半導体発光素子の上面における被膜との界面に凹凸があると、半導体発光素子から放出された光が該界面で反射されてしまい光取り出し効率の低下を招くおそれがある。
前記被膜は、軟質であることが好ましい。これにより、半導体素子の駆動に伴う発熱等が生じ被膜が熱膨張した場合でも、応力が緩和され、半導体素子の破壊を生じることがないからである。
前記被膜は、シリコーン樹脂組成物であることが好ましい。透光性に優れているからである。
前記被膜は、接着性を有していてもよい。被膜と半導体素子、被膜と台座との界面に、別途接着剤等を介さずとも、固着性を高めることができるからである。
前記半導体装置は、前記被膜の外面の少なくとも一部を被覆する被覆部材を設けてもよい。半導体素子及び被膜を保護するためである。
前記被覆部材は、透光性であってもよい。被覆部材を透光性とすることにより、半導体発光素子から放出された光の取り出し効率の向上を図ることができる。特に、半導体発光素子、被膜、被覆部材の順に屈折率を徐々に小さく部材を使用することにより、半導体発光素子から放出された光の取り出し効率の向上を図ることができる。
前記被覆部材は、半球状又はレンズ形状をなしていることが好ましい。これにより、光の指向性を制御することができる。
前記被覆部材は、蛍光物質、顔料又は拡散剤が混入されていてもよい。例えば、被覆部材に蛍光物質又は顔料を混入することにより、半導体発光素子から放出された光により、波長変換され、所定の発光色を示す半導体装置を提供することができる。例えば、被覆部材に拡散剤を混入することにより、光の拡散効果を高めた半導体装置を提供することができる。
前記被覆部材は、シリコーン樹脂組成物又はエポキシ樹脂組成物であることが好ましい。透光性及び耐熱性等に優れているからである。
本発明は、少なくとも、半導体素子が載置される台座と、半導体素子と、半導体素子が被覆される被膜と、の順に重ねる第1の工程と、少なくとも、半導体素子と、半導体素子が載置される台座と、半導体素子が被覆される被膜と、を袋に投入する第2の工程と、真空雰囲気下で、袋内を減圧しながら、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部を被膜で固着する第3の工程と、を有する、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部に被膜を形成する半導体装置の製造方法に関する。これにより、簡易な製造方法により半導体素子の少なくとも一部を被覆した半導体装置の製造方法を提供することができる。また、所定の膜厚を持つ被膜を有する半導体装置を提供することができる。特に、蛍光物質を混入させた被膜と半導体発光素子とを用いる場合、半導体発光素子の上面及び側面にほぼ均一の被膜を形成することができ、製品毎の色バラツキを低減することができる。
本発明は、ラミネート加工に用いられる第1のフィルムと第2のフィルムとの間に、少なくとも、半導体素子が載置される台座と、半導体素子と、半導体素子が被覆される被膜と、の順に重ねる第1の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルムとの少なくとも一部がラミネート加工し固着する第2の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルム内を減圧しながら、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部を被膜で固着する第3の工程と、を有する、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部に被膜を形成する半導体装置の製造方法に関する。これにより、半導体素子と、被膜と、の位置ズレを生じることなく、半導体素子の所定の位置に、被膜を形成することができる。また、簡易な製造方法により半導体素子の少なくとも一部を被覆した半導体装置の製造方法を提供することができる。さらに、所定の膜厚を持つ被膜を有する半導体装置を提供することができる。特に、蛍光物質を混入させた被膜と半導体発光素子とを用いる場合、半導体発光素子の上面及び側面にほぼ均一の被膜を形成することができ、製品毎の色バラツキを低減することができる。
第1の工程において、台座は、半導体素子が載置される面の反対の面に背板を設けることが好ましい。台座に背板を設けることにより、袋内の減圧の際に生じる台座の反りを防止し、生産効率の向上を図ることができる。
第1の工程において、被膜に、蛍光物質、顔料又は拡散剤を混入することが好ましい。例えば、半導体発光素子を用い、被膜に蛍光物質又は顔料を混入することにより、所望の色調を有する半導体装置を提供することができる。これにより、別途、蛍光物質層等を設けなくてもよい。例えば、被膜に蛍光物質又は顔料を混入することにより、半導体発光素子から放出された光により、波長変換され、所定の発光色を示す半導体装置を提供することができる。例えば、被膜に拡散剤を混入することにより、光の拡散効果を高めた半導体装置を提供することができる。
第1の工程において、被膜に、シリコーン樹脂組成物を用いることが好ましい。透光性に優れ、生産性に優れているからである。
第1の工程において、被膜は、接着性を有していてもよい。被膜と半導体素子、被膜と台座との界面に、別途接着剤等を介さずとも、固着性を高めることができるからである。
第1の工程において、被膜は、1又は2以上の被膜である。これにより種々の色味に発光する発光装置を提供することができる。
第3の工程において、さらに、袋に外部から圧力を加えることもできる。これにより、半導体素子と被膜との固着性を、さらに高めることができる。
第3の工程において、さらに、袋に外部から圧力を加え、該圧力を加える手段は、等方圧プレス手段を用いることが好ましい。等方圧プレス手段を用いることにより、被膜の一部分のみに局所的に圧力がかかることがないため、均一な被膜を形成することができるからである。また、半導体素子と被膜との位置ズレを防止することもできる。
第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに袋内に温度を加えることが好ましい。これにより、半導体素子と被膜との固着性を、さらに高めることができる。
第3の工程において、さらに、第1のフィルム及び第2のフィルムに外部から圧力を加えることもできる。これにより、半導体素子と被膜との固着性を、さらに高めることができる。
第3の工程において、さらに、第1のフィルム及び第2のフィルムに外部から圧力を加え、該圧力を加える手段は、等方圧プレス手段を用いることが好ましい。等方圧プレス手段を用いることにより、被膜の一部分のみに局所的に圧力がかかることがないため、均一な被膜を形成することができるからである。また、半導体素子と被膜との位置ズレを防止することもできる。
第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに第1のフィルム及び第2のフィルム内に温度を加えることが好ましい。これにより、半導体素子と被膜との固着性を、さらに高めることができる。
本発明は、ラミネート加工に用いられる第1のフィルムと第2のフィルムとの間に、少なくとも、半導体素子が載置される台座と、半導体素子と、半導体素子が被覆される被膜と、の順に重ねられる第1の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルムとの少なくとも一部がラミネート加工され固着される第2の工程と、真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルム内が減圧されながら、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部が被膜で固着される第3の工程と、第3の工程後、第1のフィルムを剥がす工程と、ラミネート加工に用いられる第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの間に、被膜で被覆した半導体素子の上面に、同一又は異なる被膜を重ねる工程と、真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの少なくとも一部がラミネート加工され固着される工程と、真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルム内で減圧されながら、被膜で被覆された半導体素子の上面に同一又は異なる被膜で固着される工程と、を有する、半導体素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部に2以上の被膜が形成される半導体装置の製造方法に関する。これにより、種々の色味を発光する半導体装置を提供することができる。
以下、本発明に係る発光装置及びその製造方法を、実施の形態及び実施例を用いて説明する。だたし、本発明は、この実施の形態及び実施例に限定されない。
<実施の形態1>
図1(a)は、本発明に係る半導体装置を示す概略平面図である。図1(b)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。図2(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図2(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図2(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。
<半導体装置>
実施の形態1の半導体装置100は、台座1の上面に半導体発光素子2を載置して、半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面の一部を被膜3で被覆している。半導体発光素子2が持つ電極パターンに対向する所定の導電パターンが設けられた電極4が台座1に形成されている。半導体発光素子2は、台座1の上面にフェイスダウン実装している。半導体発光素子2は正負の電極(図示しない)を有しており、それぞれ対向する台座1の電極4と接合部材5を介して電気的に接続されている。接続方法は、例えば、電極4側に半田バンプを設け、その半田バンプの上に半導体発光素子2を載置して超音波振動を加えながら固着させる方法を用いることができる。電極4の一部は半導体発光素子2の電極と電気的に接続されており、他の一部は外部と導通を取るためワイヤ等を介して外部電極(図示しない)と電気的に接続される。半導体発光素子2の電極と台座1の電極4との接合面における接合部材5以外の隙間部分には、短絡防止のため絶縁性のアンダーフィルが挿入されている。半導体発光素子2からの光を吸収し波長変換を行い、半導体発光素子2の光と異なる波長の光を放出する蛍光物質6が被膜3に混入されている。
被膜3は、半導体発光素子2の上面から被膜3の外面までの第1の距離、半導体発光素子2の側面から被膜3の外面までの第2の距離、台座1の上面から被膜3の外面までの第3の距離、のそれぞれが実質的にほぼ等しい。半導体発光素子2の上面と側面との交線である角部における被膜3の外面が丸みを帯びている。また、半導体発光素子2の側面と台座1の上面との交線である角部における、被膜3の外面が丸みを帯びている。
半導体発光素子2を被覆した被膜3の外面は、蛍光物質6により平滑な凹凸形状を成している。これにより被膜3の外面の表面積が拡がるため、光取り出しの向上を図ることができる。この被膜3の凹凸は、シリコーン樹脂を半導体発光素子2に密着させる際に、体積収縮が生じ蛍光物質6の配置部分がわずかに凸形状になるためである。一方、半導体発光素子2と被膜3との界面は、平滑である。これにより被膜3と半導体発光素子2との密着性の向上を図り、また、被膜3と半導体発光素子2との光取り出し効率の向上を図ることができる。
<半導体素子>
半導体素子は、光を放出する半導体発光素子のほか、トランジスタや、IC、LSI、VLSI、ULSIなどの集積回路/大規模集積回路などにも使用することができる。本明細書においては、半導体発光素子2を中心に説明するが、これに限定されるものではない。
<半導体発光素子>
半導体発光素子2は、サファイア基板、シリコン基板等の透光性部材(図示しない)の上に窒化ガリウムを主成分としたn型半導体層(図示しない)及びp型半導体層(図示しない)が積層された構造を有し、それぞれの半導体層に形成されたnパッド電極(図示しない)及びpパッド電極(図示しない)を介して、台座1に設けられた電極4と電気的に接続されている。各パッド電極以外の領域の半導体層を覆うように、酸化ケイ素、ポリイミド又はその複合積層膜よりなる絶縁保護膜(図示しない)が形成されている。各パッド電極と台座に設けられた電極4との間は、接合部材5により接合されている。各パッド電極と台座に設けられた電極4との間の接合部材5以外の空間は、空気が残存しないように、また、pパッド電極とnパッド電極との短絡を防止するために、アンダーフィルが挿入されている。接合部材5には、はんだ、金バンプを導電パターンとパッド電極との間に超音波接合したもの、金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性ペースト、異方性導電ペーストなどを用いることができる。
半導体発光素子2は、フリップチップ型の半導体発光素子を用いることが好ましい。
半導体発光素子2は、380nm若しくは400nmから780nmまでの可視光領域の光を放出するものだけでなく、350nmから380nm若しくは400nmの紫外線領域の光を放出するものを使用することができる。
半導体発光素子2は、青色、緑色、赤色に発光色を持つ三原色に限定されることなく、青紫色、青緑色、黄緑色、黄色、橙色などの発光色を持つ半導体発光素子2を使用することもできる。但し、被膜3に蛍光物質6を混入する場合は、蛍光物質6が励起される波長の半導体発光素子2を用いることが好ましい。
半導体発光素子2の大きさは、特に限定されないが、1mm角のものや、0.5mm角のもの、2mm角のもの、2mm×1mmのものなどを用いることができる。
<台座>
台座1は、正負一対の所定の導電パターンが設けられた電極4が形成されている。電極4の導電パターンは連接された、半導体発光素子2と電気的に接続する部位と、外部電極と電気的に接続する部位と、を持っている。これらの両部位のみが台座1上に露出していることが好ましいが、導電パターンの両部位以外の部分が露出していてもよい。導電パターンの半導体発光素子2と電気的に接続する部位は、半導体発光素子2のpパッド電極及びnパッド電極に対向する形状を有する。外部電極と電気的に接続する部位は、ワイヤを用いてワイヤボンディングして接続している。これにより、半導体発光素子2は、導電パターン及び電極4を介して、外部電極と電気的に接続されている。
この台座1は、ガラスエポキシ積層基板、液晶ポリマー基板、ポリイミド樹脂基板、セラミック基板などを用いることができる。
導電パターンには、銅、リン青銅、鉄、ニッケルなどの電気良導体を用いることができる。さらに、導電パターンの表面に銀、金、パラジウム、ロジウムなどの貴金属メッキを施すこともできる。
<被膜>
被膜3は、半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面を被覆している。被膜3は、半導体発光素子2の上面及び側面のみを被覆することもできる。
被膜3は、半導体発光素子2の上面から被膜3の外面までの距離、半導体発光素子2の側面から被膜3の外面までの距離、台座1の上面から被膜3の外面までの距離、のそれぞれが実質的にほぼ等しい。半導体発光素子2の上面と側面との交線である角部における、被膜3の外面が丸みを帯びている。また、半導体発光素子2の側面と台座1の上面との交線である角部における、被膜3の外面が丸みを帯びている。この被膜3の外面の丸みは、製造工程におけるシート状の薄膜(被膜)を半導体発光素子2の表面に固着した際に形成されるものである。
特に、半導体装置は、以下の範囲内にあることが好ましい。被膜3は、半導体発光素子2の上面から被膜3の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって半導体発光素子2の上面から被膜3の外面までの最短距離の相加平均値で表される第1の距離と、半導体発光素子2の側面から被膜3の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって半導体発光素子2の側面から被膜3の外面までの最短距離の相加平均値で表される第2の距離と、台座1の上面から被膜3の外面までの最短距離の最大値と最小値の差が該部分における相加平均値の1/10以下の範囲内にあって台座1の上面から被膜3の外面までの最短距離の相加平均値で表される第3の距離と、の少なくとも2つの距離が実質的にほぼ等しいものである。この2つの距離が実質的に等しいとは、例えば、第1の距離と第2の距離との差が、いずれか一方の距離の1/5以下の範囲内であることをいう。半導体発光素子2の上面と側面との交線である角部における被膜3の外面が丸みを帯びており、この丸みは、第1の距離及び第2の距離の長い方の距離をMとし短い方の距離をNとしたとき、長さ(1/2)N乃至3Mの半径を持つ弧を有している。また、半導体発光素子2の側面と台座1の上面との交線である角部における被膜3の外面が丸みを帯びており、この丸みは、第2の距離及び第3の距離の長い方の距離をSとし短い方の距離をTとしたとき、長さ(1/2)T乃至3Sの半径を持つ弧を有している。
被膜3は、シリコーン樹脂組成物、変性シリコーン樹脂組成物が好ましいが、エポキシ樹脂組成物、変性エポキシ樹脂組成物、アクリル樹脂組成物などの透光性を有する絶縁樹脂組成物を用いることができる。
被膜3中には、蛍光物質6が混入されている。蛍光物質6は、被膜3中にほぼ均一の割合で混合されていることが好ましい。ただし、被膜3の一方の面側に蛍光物質6がほぼ均一に多く配合してもよい。蛍光物質6が少なく配合されている面を半導体発光素子2側に配置することにより、半導体発光素子2で発生した熱が蛍光物質6に伝達し難くすることができるため蛍光物質6の劣化を抑制することができる。
被膜3中には、顔料、拡散剤などを混入することもできる。所望の用途に応じて、被膜3を形成することができるからである。
被膜3は、軟質であることが好ましい。これにより半導体発光素子2の形状に符号するように、半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に密着させることができるからである。
被膜3は、接着性を有していることが好ましい。被膜3に接着性を持たせることにより、半導体発光素子2との固着性を高めることができるからである。接着性は、常温で接着性を示すものだけでなく、被膜3に所定の熱と圧力を加えることにより接着するものも含む。
被膜3の膜厚は、10μm〜150μm程度が好ましいが、25μm〜100μm程度が作業性の観点から好ましい。但し、膜厚は特に限定されず、非常に薄い膜厚のものや厚い膜厚のものも使用することができる。
被膜3は、温度や圧力を加えたり乾燥させたりすることにより、被膜3の組成物であるアルコール成分などが揮発して、体積収縮が生じることがある。これにより、被膜3の外面に凹凸が生じる。この被膜3の外面の凸部は、蛍光物質6の粒子によるものもある。被膜3の外面に凸部が生じることで半導体発光素子2からの光を外部に効率よく放出することができる。
<蛍光物質>
蛍光物質6は、半導体発光素子2から放出された光を吸収し波長変換を行い、半導体発光素子2と異なる波長の光を放出する。蛍光物質6から放出された光を有する半導体装置100を提供することができる。例えば、360nm近傍に発光ピーク波長を持つ紫外線発光の半導体発光素子2を用いて、ユウロピウムで賦活された酸窒化物系蛍光物質6を励起させる。酸窒化物系蛍光物質6は、緑色に発光する。これにより、蛍光物質6の色味を有する半導体装置100を提供することができる。
また、半導体発光素子2から放出された光と、蛍光物質6から放出された光とが混合して、所定の色味を有する半導体装置100を提供することもできる。例えば、460nm近傍に発光ピーク波長を持つ青色発光の半導体発光素子2を用いて、セリウムで賦活された希土類アルミン酸塩蛍光物質6を励起させる。希土類アルミン酸塩蛍光物質6は、黄色に発光する。この半導体発光素子2の青色と、希土類アルミン酸塩蛍光物質6の黄色とか混合して、白色に発光する半導体装置を提供することができる。
蛍光物質6は、Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に付活されるアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光物質、アルカリ土類金属ホウ酸ハロゲン蛍光物質、アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光物質、アルカリ土類ケイ酸塩、アルカリ土類硫化物、アルカリ土類チオガレート、アルカリ土類窒化ケイ素、ゲルマン酸塩、窒化物、酸窒化物又は、Ce等のランタノイド系元素で主に付活される希土類アルミン酸塩、希土類ケイ酸塩、又は、Eu等のランタノイド系元素で主に賦活される有機及び有機錯体等から選ばれる少なくともいずれか1以上であることが好ましい。具体例として、下記の蛍光物質を使用することができるが、これに限定されない。
Eu等のランタノイド系、Mn等の遷移金属系の元素により主に付活されるアルカリ土類ハロゲンアパタイト蛍光物質には、M(POX:R(Mは、Sr、Ca、Ba、Mg、Znから選ばれる少なくとも1種以上である。Xは、F、Cl、Br、Iから選ばれる少なくとも1種以上である。Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光物質には、SrAl:R、SrAl1425:R、CaAl:R、BaMgAl1627:R、BaMgAl1612:R、BaMgAl1017:R(Rは、Eu、Mn、EuとMn、のいずれか1以上である。)などがある。
アルカリ土類硫化物蛍光物質には、LaS:Eu、YS:Eu、GdS:Euなどがある。
Ce等のランタノイド系元素で主に賦活される希土類アルミン酸塩蛍光物質には、YAl12:Ce、(Y0.8Gd0.2Al12:Ce、Y(Al0.8Ga0.212:Ce、(Y,Gd)(Al,Ga)12の組成式で表されるYAG系蛍光物質などがある。
Eu等のランタノイド系元素で主に賦活されるMSi:Eu(Mは、Ba、Ca、Sr、Mgなどの第II族元素を少なくとも1つ有する。)の組成で表される酸窒化物系蛍光物質などがある。
Eu等のランタノイド系元素で主に賦活されるMSi:Eu(Mは、Ba、Ca、Sr、Mgなどの第II族元素を少なくとも1つ有する。)の組成で表される窒化物系蛍光物質などがある。
<実施の形態2>
本実施の形態2の半導体装置について図面を用いて説明する。図3(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図3(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図3(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜21の形状が異なる以外は、実施の形態2は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜21は、蛍光物質6等が含まれていないシリコーン樹脂である。半導体発光素子2に固着する前の状態は、凹凸のない所定の厚みを有する薄膜形状である。被膜21は半導体発光素子2が載置されている台座1を被覆する大きさを有する。
被膜21は半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面を被覆している。被膜21を被覆した後、トリミングを行い台座1の上面から不要な被膜部分を除去している。
これにより、半導体発光素子2と空気層との界面がなくなり、半導体発光素子2から放出された光は、半導体発光素子2よりも屈折率の小さい被膜21を透過し、さらに屈折率が小さい空気層へと透過していく。これによって半導体発光素子2からの光取り出し効率の向上を図ることができる。
<実施の形態3>
本実施の形態3の半導体装置について図面を用いて説明する。図4(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図4(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図4(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜22の形状が異なる以外は、実施の形態3は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜22の平面は縞状に凹凸を持つ。被膜22はシリコーン樹脂である。被膜22のシリコーン樹脂中に蛍光物質6が均一に混入されている。よって、被膜22の縞状の凸部分は、縞状の凹部分よりも被膜22の厚みが大きいため、同面積における蛍光物質6の混入量は縞状の凸部分の方が多い。被膜22の縞状の凸部分の幅は半導体発光素子2の上面に相当する幅を有する。一方、被膜22の縞状の凹部分の幅は半導体発光素子2の側面及び隣り合う半導体発光素子2までの距離及び隣り合う半導体発光素子2の側面の距離に相当する幅を有する。但し、シリコーン樹脂は加熱硬化により体積収縮が生じるため、凹凸の幅はやや広めにしてもよい。また、凸部分に蛍光物質6が多く混入するように配置してもよい。被膜22の縞状の凹凸は、所定の形状を有する型枠を用いてプレス加工により成型することができる。また、押出成型、引張成型、圧延成型などによっても成型することができる。
被膜22の底面は平板である。
半導体発光素子2の上面に被膜22の縞状の凸部分を配置する。半導体発光素子2の側面及び台座1の上面に被膜22の縞状の凹部分を配置する。このとき、被膜22の凸部分に相当する半導体発光素子2の上面は蛍光物質が多く配合されているため、蛍光物質6からの光が多く放出される。それに対して、被膜22の凹部分に相当する半導体発光素子2の側面からは、半導体発光素子2からの光が多く放出される。よって、蛍光物質6と半導体発光素子2との混色光が得られやすい半導体装置を提供することができる。また、光取り出し効率の向上を図ることができる。被膜22を半導体発光素子2に被覆した後、トリミングを行い台座1の上面から不要な被膜部分を除去している。
<実施の形態4>
本実施の形態4の半導体装置について図面を用いて説明する。図5(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図5(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図5(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜23の形状が異なる以外は、実施の形態4は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜23の平面は縞状に凹凸を持つ。被膜23はシリコーン樹脂である。被膜23のシリコーン樹脂中に蛍光物質6が均一に混入されている。よって、被膜23の縞状の凸部分は、縞状の凹部分よりも被膜23の厚みが大きいため、同面積における蛍光物質6の混入量は縞状の凸部分の方が多い。被膜23の縞状の1の凸部分の幅は半導体発光素子2の上面に相当する大きさの幅を有し、縞状の他の凸部分の幅は隣り合う半導体発光素子2までの距離に相当する大きさの幅を有する。一方、被膜23の縞状の凹部分の幅は半導体発光素子2の側面の距離に相当する幅を有する。但し、シリコーン樹脂は加熱硬化により体積収縮が生じるため、凹凸の幅はやや広めにしてもよい。被膜23の縞状の凹凸は、所定の形状を有する型枠を用いてプレス加工により成型することができる。また、押出成型、引張成型などによっても成型することができる。
被膜23の底面は平板である。
半導体発光素子2の上面に被膜22の縞状の凸部分を配置する。半導体発光素子2の側面及び台座1の上面に被膜22の縞状の凹部分を配置する。このとき、被膜22の凸部分に相当する半導体発光素子2の上面は蛍光物質が多く配合されているため、蛍光物質6からの光が多く放出される。それに対して、被膜22の凹部分に相当する半導体発光素子2の側面からは、半導体発光素子2からの光が多く放出される。よって、蛍光物質6と半導体発光素子2との混色光が得られやすい半導体装置を提供することができる。また、光取り出し効率の向上を図ることができる。被膜22を半導体発光素子2に被覆した後、トリミングを行い台座1の上面から不要な被膜部分を除去している。
<実施の形態5>
本実施の形態5の半導体装置について図面を用いて説明する。図6(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図6(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図6(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜24の形状が異なる以外は、実施の形態5は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜24の平面は半導体発光素子2の形状にほぼ符号する凸形状を有する。被膜24は変性シリコーン樹脂である。被膜24の変性シリコーン樹脂中に蛍光物質6及び拡散剤が均一に混入されている。よって、被膜24の凸部分は、凹部分よりも被膜24の厚みが大きいため、同面積における蛍光物質6及び拡散剤の混入量は凸部分の方が多い。被膜24の凸部分の大きさは半導体発光素子2の上面及び側面に相当する大きさを有する。被膜24の凸部分は、半導体発光素子2が載置されている部分に対向する位置に形成されている。但し、変性シリコーン樹脂は加熱硬化により体積収縮が生じるため、被膜24の凸部分はやや広めにしてもよい。被膜24の凸部分に蛍光物質6を多く配置し、被膜24の凹部分に蛍光物質6を少なく配置することにより、トリミングによる蛍光物質6の廃棄量を減らすことができる。被膜24の縞状の凹凸は、所定の形状を有する型枠を用いてプレス加工により成型することができる。また、押出成型、引張成型などによっても成型することができる。
被膜24の底面は平板である。
半導体発光素子2の上面及び側面に被膜24の凸部分を配置する。台座1の上面に被膜24の凹部分を配置する。このとき、被膜24の凸部分に相当する半導体発光素子2の上面及び側面に蛍光物質6が多く配合されているため、蛍光物質6からの光が多く放出される。半導体発光素子2の上面及び側面の被膜24の膜厚がほぼ等しいため、色むらの少ない半導体装置を提供することができる。
ここで被膜24は、半導体発光素子2の形状にほぼ符号する部分に蛍光物質6を多く有する凹凸のない平板形状の薄膜を用いることもできる。これにより被膜24を容易に製造することができる。
<実施の形態6>
本実施の形態6の半導体装置について図面を用いて説明する。図7(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図7(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図7(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜25の形状が異なる以外は、実施の形態6は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜25は平板形状を有する。被膜25は、台座1の上面の電極4部分に対向する位置が貫通されている。この貫通孔は、電極4部分が露出するように所定の大きさに貫通されている。被膜25は変性シリコーン樹脂である。被膜25の変性シリコーン樹脂中に蛍光物質6が均一に混入されている。
半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に被膜25を被覆する。このとき、被膜25の貫通部分に相当する位置に台座1の上面の電極4部分が露出するように位置合わせしておく。台座1の形状に合わせて被膜25をトリミングしてもよい。
<実施の形態7>
本実施の形態7の半導体装置について図面を用いて説明する。図8(a)は、被膜を示す概略斜視図である。図8(b)は、被膜を示す概略断面図の一部である。図8(c)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1と半導体発光素子2への固着前における被膜26の形状が異なる以外は、実施の形態7は半導体発光素子2の形状等がほぼ同様であるため説明を省略する。
被膜26は平板形状を有する。被膜26は、半導体発光素子2に対向する位置に蛍光物質6を多く混入している。半導体発光素子2に対向する位置に所定の大きさの切り込みを被膜26に入れておく。これによって、半導体発光素子2に被膜26を固着させた後、半導体発光素子2に固着した被膜26部分以外を剥がしていく。このとき被膜26にあらかじめ切り込みを入れておいた部分を介して剥がしていく。これによって、トリミング作業が不要となるため簡易に半導体装置を製造することができる。被膜26はシリコーン樹脂である。被膜26のシリコーン樹脂中に蛍光物質6及び拡散剤が均一に混入されている。特に半導体発光素子2に相当する部分の被膜26に圧力及び温度をかけ、半導体発光素子2と被膜26との剥離を防止することが好ましい。半導体発光素子2に相当する部分の被膜26に蛍光物質6を多く配置し、それ以外の被膜24部分は蛍光物質6を少なく配置することにより、被膜26を剥がしたときに蛍光物質6の廃棄量を減らすことができる。被膜26への切り込みは、カッターによる部分切断や型抜きなどの手段を用いることができる。
半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に被膜26を配置する。半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面への被膜26は、ほぼ均一の厚さである。
<実施の形態1乃至7>
実施の形態1乃至7の半導体装置において、被膜3形成前の、半導体発光素子2を台座1の上面にフェイスダウン実装したときの上面からの見た平面図を示す。図9は、被膜形成前の、台座の上面に半導体発光素子を載置した概略平面図である。
所定の導電パターンを有する電極4を形成した台座1に、半導体発光素子2をフェイスダウン実装している。台座1は六角形の形状を有し、台座1の中央部に半導体発光素子2が載置されている。台座1における六角形の平行な対向する2辺に平行となるように四角形の半導体発光素子2を載置する。被膜3形成前、この台座1は板状であって複数の半導体発光素子2が配置されている。
半導体発光素子2の上面等に被膜3を形成する。次に、台座1を六角形に切断した後、個々の半導体発光素子2毎に被膜3のトリミングを行う。または、半導体発光素子2の上面等に被膜3を形成する。次に、個々の半導体発光素子2毎に被膜3のトリミングを行った後、台座1を六角形に切断する。
板状の台座1を用いることにより、ラミネート加工などの際に、台座1の反りが少なくなり簡易に被膜3を被覆することができる。
実施の形態1の半導体装置を用いて説明しているが、この半導体発光素子2を載置した台座1は、実施の形態2乃至7にも応用することができる。
図10は、被膜形成前の、台座の上面に半導体発光素子を載置した概略平面図である。
所定の導電パターンを有する電極4を形成した台座1に、半導体発光素子2をフェイスダウン実装している。台座1は六角形の形状を有し、台座1の中央部に半導体発光素子2が載置されている。台座1における六角形の平行な対向する2辺に平行となるように四角形の半導体発光素子2を載置する。この台座1は、あらかじめ六角形に切断しており、背板(図示しない)の上に再配列させている。
次に、半導体発光素子2の上面等に被膜3を形成する。更に個々の半導体発光素子2毎に被膜3のトリミングを行った後、台座1を背板から取り外す。
複数の半導体発光素子2を再配列することにより、トリミングによる被膜3の不要部分を少なくすることができ、被膜3を有効に利用することができる。また、台座1の切断に伴う被膜3の破壊を防止することができる。
実施の形態1の半導体装置を用いて説明しているが、この半導体発光素子2を載置した台座1は、実施の形態2乃至7にも応用することができる。
<半導体装置の製造方法>
以下、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、実施の形態1に示す半導体装置100であって、一枚の台座1上に複数個の半導体発光素子2が実装されているものを代表例として示すが、これに限定されるものではない。図1(a)は、本発明に係る半導体装置を示す概略平面図である。図1(b)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。図9は、被膜形成前の、台座の上面に半導体発光素子を載置した概略平面図である。図11(a)乃至(g)は、本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。
まず、ラミネート加工に用いられる第1のフィルム8と第2のフィルム9との間に、下側から順に、背板7及び台座1、半導体発光素子2、被膜3の順に重ねる(第1の工程、図11(a)参照)。被膜3には、蛍光物質6があらかじめ混入している。
複数個の半導体発光素子2は、あらかじめ一枚の台座1の上面に載置されフェイスダウン実装されている。この実装方法は、特に限定されず公知の実装方法を用いることができる。
半導体発光素子2が載置される台座1の下面側に、背板7を設ける。背板7は、ラミネート加工工程における、台座1の反りを防止するためである。背板7の大きさは、台座1の大きさに相当するもの、若しくは、台座1の大きさよりやや大きいものが好ましい。
被膜3の大きさは、台座1の大きさに相当するものが好ましい。
この工程は窒素雰囲気下、アルゴン雰囲気下などの不活性雰囲気下で行うことがこのましい。真空雰囲気下で行うこともできる。
ラミネート加工に用いる第1のフィルム8及び第2のフィルム9は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどを用いることができる。また、第1のフィルム8は、第2のフィルム9よりも軟質のものや薄膜のものを用いることもできる。
次に、真空雰囲気下で、第1のフィルム8と第2のフィルム9とをラミネート加工して固着する(第2の工程、図11(b)参照)。
第1のフィルム8と第2のフィルム9との間に背板7及び台座1、半導体発光素子2、被膜3の順に重ねられた半導体装置を、窒素雰囲気から真空雰囲気に変える。
第1のフィルム8と第2のフィルム9との外周付近を熱圧着などの手段を用いて固着する。但し、第3の工程でラミネートフィルム内を減圧するための吸引口を残しておく。
次に、真空雰囲気下で、第1のフィルム8と第2のフィルム9内を減圧しながら、半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面を被膜3で固着する(第3の工程、図11(b)(c)参照)。
真空雰囲気中でラミネートフィルム内を減圧することによって、被膜3と台座1との隙間がほとんど無くなる。また、半導体発光素子2と台座1との隙間が真空雰囲気となる。これにより被膜3と半導体発光素子2及び台座1が密着する。
第3の工程において、さらに第1のフィルム8及び第2のフィルム9に外部から圧力を加えることが好ましい。被膜3と半導体発光素子2及び台座1との密着性を向上させるためである。但し、過度の圧力を加えると被膜3が破損したり、半導体発光素子2と台座1とを接合するバンプが破損したりするおそれがあるので所定の圧力とする。所定の圧力とは該要件を満たすことを要するが、5kgf/cm〜50kgf/cmであることが好ましい。また、第1のフィルム8及び第2のフィルム9に外部から圧力を加える手段として等方圧プレス手段を用いることが好ましい。等方圧プレス手段としては、ラミネートフィルムを水中、ラバー中に浸漬する方法などがある。
第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに第1のフィルム8及び第2のフィルム9内に温度を加えることが好ましい。温度を加えることにより、被膜3と半導体発光素子2及び台座1の密着性を向上させることができる。該温度は、被膜3が接着性を有する温度若しくは軟性を示す温度であることが好ましい。該温度は、第1のフィルム8及び第2のフィルム9が耐えうる温度であり、かつ被膜3の接着力を発揮する温度である。例えば、100℃以上170℃以下であることが好ましい。
次に、被膜3が固着された半導体装置から、第1のフィルム8及び第2のフィルム9を剥がす(第4の工程、図11(d)参照)。半導体発光素子2及び台座1に被膜3を固着させた後、被膜3を破壊しないように第1のフィルム8及び第2のフィルム9をゆっくりと剥がす。第3の工程において被膜3を仮硬化させ、第4の工程において第1のフィルム8及び第2のフィルム9を剥がした後、被膜3を本硬化する工程を経ることもできる。
次に、被膜3のトリミングを行う(第5の工程、図11(e)参照)。被膜3を半導体発光素子2及び台座1の上面に固着させた後、不要な部分のトリミングを行う。先の鋭利なカッターなどの切断機10を用いてカッティングを行う。または、所定の形状を有する型枠を台座1の所定の位置に押しあてて、不要部分を吸引機で吸引するなどしてトリミングを行う。
次に、台座1をダイシングする(第6の工程、図11(f)参照)。
個々の半導体装置毎に分別するため、台座1をダイシングする。ダイシングに伴い、背板7から半導体装置を取り外す。ダイシングは、所定の形状になるようにダイシングソー11を用いて行う。ダイシングは、台座1の上面より行い下面までダイシングする方法の他、台座1の上面にダイシングソー11で一部のみ切り込みを入れ、所定の圧力をかけて台座1を割る方法も採ることができる。
以上の工程により、半導体装置を製造することができる(図11(g)参照)。
異なる製造方法として、ラミネートフィルムを用いる代わりに、袋を用いることもできる。袋は、背板7及び台座1、半導体発光素子2、被膜3が入る程度の所定の大きさ及び形状をなしており、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの材質を用いることができる。袋を用いることにより、台座1等の周りをラミネート加工する工程を省くことができる。
また、異なる製造方法として、上記第3の工程後、第1のフィルム8及び第2のフィルム9を剥がす前に、台座1のダイシングを行う。次に、第1のフィルム8及び第2のフィルム9を被膜3及び台座1から剥がす。これにより、半導体装置を製造することができる。また、第1のフィルム8及び第2のフィルム9を被膜3及び台座1から剥がした後、被膜3のトリミングを行ってもよい。
また、異なる製造方法として、半導体発光素子2を実装した台座1をあらかじめカッティングしておき、背板7の上面に再配列したものを使用する。上記第1の工程から第3の工程まで行った後、被膜3のトリミングを行う。その後、第1のフィルム8及び第2のフィルム9を被膜3から剥がす。これにより、被膜3形成後の台座1のダイシングを省くことができ、ダイシング工程による被膜3の破壊を防止することができる。
<実施の形態8>
実施の形態1乃至7により得られた半導体装置を用いた被覆部材付き半導体装置について説明する。図12(a)は、本発明に係る半導体装置を示す概略平面図である。図12(b)は、本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。実施の形態1に係る半導体装置100を用いて説明するが、これに限定されない。
半導体装置100を形成した後、所定の形状を有する被覆部材12を用いて被膜3の外周を被覆する。被覆部材12は透光性であることが好ましい。被膜3に混入された蛍光物質6及び半導体発光素子2からの光を外部に放出するためである。被覆部材12は、レンズ形状を形成していることが好ましい。レンズ形状とすることにより、集光性を高め、配向特性を向上させることができるからである。被覆部材12中には、蛍光物質及び顔料、拡散剤のいずれか1つを混入してもよい。被覆部材12は、被膜3よりも硬質であることが好ましい。これにより被膜3を保護することができるからである。被覆部材12は、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、アクリル樹脂組成物などを用いることができる。
被覆部材12は、所定の型枠内であらかじめ成型したものを用い、半導体装置100に被せることにより形成することができる。また、被覆部材12は、液状のシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などを投入した所定の型枠内に、被膜3を下向きにした半導体装置100を浸漬して、被覆部材12を硬化する。硬化後、半導体装置を取り出すことに被覆部材付き半導体装置を製造することができる。
<実施の形態9>
実施の形態1乃至7により得られた半導体装置を用いた被覆部材付き半導体装置について説明する。図13は、本発明に係る半導体装置を半導体発光装置に実装した概略断面図である。実施の形態1に係る半導体装置100を用いて説明するが、これに限定されない。
半導体装置100を製造した後、所定の形状を有するパッケージ16に実装する。パッケージ16は、底面側よりも開口部上方の方が広口の開口部を有する。その開口部の底面に半導体装置100を載置する。半導体装置100は、ダイボンド樹脂を用いてパッケージ16の底面に接着している。半導体装置100の正負の電極4は、ワイヤを介してパッケージ16の外部電極と電気的に接続されている。開口部を有するパッケージ16内にアンダーコート13が投入されており、その上部にはミドルコート14が投入されている。アンダーコート13は、半導体装置100及びワイヤが露出しない程度まで被覆されている。ミドルコート14の上部にはレンズ15が形成されている。このアンダーコート13及びミドルコート14、レンズ15を本明細書では被覆部材と称する。アンダーコート13、ミドルコート14、レンズ15それぞれについて、屈折率差を小さくして半導体装置100からの光の取り出し効率を向上させる。アンダーコート13、ミドルコート14にはシリコーン樹脂などを用いることができる。レンズ15は、エポキシ樹脂や無機ガラス、プラスチックガラスなどを用いることができる。
<実施例>
図1に示すように半導体装置100を製造する。頭9に示すように半導体発光素子2はフェイスダウン実装して台座1に載置するものを使用する。
半導体発光素子2は、460nm近傍に発光ピーク波長を有するInGaN系半導体を用いる。半導体発光素子2の発光色は青色である。半導体発光素子2は1mm角である。半導体発光素子2は台座1の上面にフェイスダウン実装している。台座1は、所定の導電パターンを有する正負の電極4を配設したガラスエポキシ樹脂を用いる。電極4は、Agを用いる。正負の電極4は、一部が半導体発光素子2と電気的に接続できるように露出されており、他の一部が外部電極と電気的に接続できるように露出されている。台座1は、六角形の形状を成しており一辺が約1mmである。
フェイスダウン実装した半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に被膜3を形成する。被膜3には蛍光物質6が混入されている。蛍光物質6は、Y、Gd、Ceの希土類元素を化学量論比で酸に溶解した溶解液を蓚酸で共沈させる。これを焼成して得られる共沈酸化物と、酸化アルミニウムと混合して混合原料を得る。これにフラックスとしてフッ化アンモニウムを混合して坩堝に詰め、空気中1400℃の温度で3時間焼成して焼成品を得る。焼成品を水中でボールミルして、線上、分離、乾燥等して形成する。これにより(Y,Gd)Al12:Ceを形成する。蛍光物質6と被膜3は重量比で約1:1となるように調整し、均一になるように混練する。被膜3は、シリコーン樹脂(例えば、信越化学社製、品番:KJR−9032など)を用いる。被膜3は、圧延成型により成膜する。所定の厚さの被膜を少なくとも2つの回転ドラム間で圧延する。この圧延を数回繰り返し所定の厚さの被膜3を形成する。圧延工程は、熱間圧延、冷間圧延を繰り返すことが好ましい。ここで成型された被膜3は、約75μmの均一な膜厚である。
複数個の半導体発光素子2が載置された台座1の背面側に背板7を設ける。背板7にはセラミックを使用する。台座1には所定の位置に貫通孔が設けられている。背板7には該貫通孔に対向する位置に凸部を設ける。背板7と台座1は、剥離しないように接着剤で固着する。これにより台座1と背板7との位置ズレを抑制している。
半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に被膜3を貼り付ける。その後、第2のフィルム9の上に背板7を載置して、被膜3の上面に第1のフィルム8をゆっくりと被せる。その後、第1のフィルム8と第2のフィルム9との外周部分の一部を残してラミネート加工により封止する。
このラミネートフィルムで被覆された半導体装置を所定の容器内に入れ、該容器内を真空になるまで減圧する。また、ラミネートフィルム内も空気が残存しないように真空になるまで減圧する。真空になるまで減圧した後、一部を残しておいたラミネートフィルムの外周部分を密封する。
このラミネートフィルムを約120℃の温度に保持したラバー中に浸漬する。約1分間浸漬した後、ラミネートフィルムを取り出し、被膜3が剥離してこないように第1のフィルム8及び第2のフィルム9をゆっくりと剥がす。
次に、鋭利な先端を持つ切断機10にて、半導体発光素子2の外周をトリミングする。半導体発光素子2の外周方向に約1.5mmの幅を設け、約1.3mm角にトリミングする。これにより、半導体発光素子2の上面及び側面並びに台座1の上面に75μm程度の均一な厚さの被膜3を形成することができる。半導体発光素子2の上面と側面との交線である角部における被膜の外面が丸みを帯びており、半導体発光素子2の側面と台座1の上面との交線である角部における被膜の外面が丸みを帯びている。
次に、ダイシングソー11を用いて台座1を六角形に切断する。切断は、所定の厚みの1/3程度までダイシングした後、該切断部分に圧力を加え切断する。この切断の際、若しくは切断後、背板7から台座1を剥がす。
以上により、半導体装置100を製造することができる。
この半導体装置100に電流を透過すると、半導体発光素子2から放出される青色光と、蛍光物質6から放出される黄色光とが混色光となり、白色領域に発光色を有する半導体装置100を提供することができる。この半導体装置100の配向特性は、極めて良好である。
本発明に係る半導体発光素子を用いた半導体装置は、照明器具、携帯電話などのバックライト、信号機、車載用の発光装置などに利用することができる。また、IC、LSIなどの半導体素子を用いた半導体装置などにも利用することができる。
(a)本発明に係る半導体装置を示す概略平面図である。(b)本発明に係る半導体装置を示すA−Aで切断した概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すB−Bで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すC−Cで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すD−Dで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すE−Eで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すF−Fで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すG−Gで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 (a)被膜を示す概略斜視図である。(b)被膜を示すH−Hで切断した概略断面図の一部である。(c)本発明に係る半導体装置を示す概略断面図である。 被膜形成前の、台座の上面に半導体発光素子を載置した概略平面図である。 被膜形成前の、台座の上面に半導体発光素子を載置した概略平面図である。 (a)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(b)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(c)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(d)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(e)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(f)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。(g)本発明に係る被膜形成方法の一部を示す模式的工程断面図である。 (a)本発明に係る半導体装置を示す概略平面図である。(b)本発明に係る半導体装置を示すI−Iで切断した概略断面図である。 本発明に係る半導体装置を半導体発光装置に実装した概略断面図である。 ポッティング手段を用いた従来の被膜形成方法を示す模式的工程断面図である。 スクリーン印刷手段を用いた従来の被膜形成方法を示す模式的工程断面図である。
符号の説明
1 台座
2 半導体発光素子
3 被膜
4 電極
5 接合部材
6 蛍光物質
7 背板
8 第1のフィルム
9 第2のフィルム
10 切断機
11 ダイシングソー
12 被覆部材
13 アンダーコート
14 ミドルコート
15 レンズ
16 パッケージ
21 被膜
22 被膜
23 被膜
24 被膜
25 被膜
26 被膜
100 半導体装置
200 半導体装置
210 半導体素子
211 キャビティ
212 被膜
213 樹脂
214 細管
215 リード電極
300 半導体装置
310 半導体素子
311 基板
312 被膜
313 樹脂
314 ヘラ
315 リード電極
316 マスクとなる側壁

Claims (14)

  1. 少なくとも、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子と、半導体発光素子が被覆される被膜と、を順に重ねる第1の工程と、
    少なくとも、半導体発光素子と、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子が被覆される被膜と、を袋に投入する第2の工程と、
    真空雰囲気下で、袋内を減圧しながら、半導体発光素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部に被膜を固着する第3の工程と、
    を備えた半導体装置の製造方法。
  2. ラミネート加工に用いられる第1のフィルムと第2のフィルムとの間に、少なくとも、半導体発光素子が載置される台座と、半導体発光素子と、半導体発光素子が被覆される被膜と、を順に重ねる第1の工程と、
    真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルムとの少なくとも一部をラミネート加工し固着する第2の工程と、
    真空雰囲気下で、第1のフィルムと第2のフィルム内を減圧しながら、半導体発光素子の上面及び側面並びに台座の上面の少なくとも一部に被膜を固着する第3の工程と、
    を備えた半導体装置の製造方法。
  3. 第1の工程において、台座は、半導体発光素子が載置される面の反対の面に背板が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 被膜は、蛍光物質、顔料又は拡散剤が混入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 被膜は、シリコーン樹脂組成物を用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 被膜は、接着性を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 被膜は、1又は2以上の被膜であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 第3の工程において、さらに、袋に外部から圧力を加えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 圧力を加える手段は、等方圧プレス手段が用いられることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに袋内に熱を加えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 第3の工程において、さらに、第1のフィルム及び第2のフィルムに外部から圧力を加えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 圧力を加える手段は、等方圧プレス手段が用いられることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 第3の工程において、若しくは第3の工程後、さらに第1のフィルム及び第2のフィルム内に熱を加えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 請求項2に記載の第3の工程後、
    第1のフィルムを剥がす工程と、
    ラミネート加工に用いられ、第1フィルム及び第2フィルムとは異なる第3のフィルム、又は、第3のフィルム及び第4のフィルムを用いて、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの間に、被膜で被覆した半導体発光素子の上面に、同一又は異なる被膜を重ねる工程と、
    真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルムとの少なくとも一部をラミネート加工し固着する工程と、
    真空雰囲気下で、第3のフィルムと第2のフィルム又は第4のフィルム内を減圧しながら、被膜で被覆された半導体発光素子の上面に同一又は異なる被膜を固着する工程と、
    を備えた半導体装置の製造方法。
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