JP4502146B2 - 現像ローラ、現像装置、画像形成装置および現像ローラの製造方法 - Google Patents

現像ローラ、現像装置、画像形成装置および現像ローラの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は外周面に凹凸部を有してトナーを潜像担持体に搬送する現像ローラ、現像ローラを有する現像装置、現像装置を備えた画像形成装置、および現像ローラの製造方法の技術分野に関する。
従来、非磁性一成分トナーで静電潜像を現像する現像装置では、現像ローラ上で摩擦帯電によりトナーに電荷を付与している。この現像ローラとして、外周面に凹凸部を有しかつ凸部の表面が平坦またはほぼ平坦な現像ローラが知られている(例えば、特許文献1参照)。この凹凸部でトナーを現像ローラ上で効果的に摩擦帯電させている。図10(a)に示すように現像ローラaは基材bとこの基材bの表面をめっき等により被覆した表面層cとからなる。
特開2007−121948号公報。
一般に、現像ローラaには、図示しないがトナー供給ローラおよびトナー規制部材が当接されている。また、トナー母粒子を被覆する外添剤の1つとして、硬度の高いシリカが用いられている。一方、基材bの外周面には基材凹部dおよび基材凸部eからなる複数の基材凹凸部が形成されている。そして、表面層cにもこれらの基材凹部dおよび基材凸部eに対応して凹部fおよび凸部gからなる複数の基材凹凸部が形成されている
ところで、画像形成により、トナー供給ローラ、トナー規制部材あるいはトナー粒子により表面層cが摩耗する。一方、近年では画像の高画質化およびトナー使用量削減が求められており、そのためにトナーがより小径化してきている。この小粒径のトナーを用いて長期にわたって画像形成を行うと、図10(b)に示すように凹部fの表面層はほとんど摩耗しないのに対して、凸部gの頂部hの表面層が比較的大きくほぼ平坦状に摩耗する。このように、凹部fと凸部gとで摩耗状態や摩耗量が異なると、凹凸部の深さが長期的な画像形成により小さくなる。このため、現像ローラで搬送されるトナー量が減少してきて、画像の濃度維持が困難になり、長期にわたって良好な現像を行うことが難しいという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、長期にわたって画像を形成しても、凹凸部の深さの減少をできるだけ抑制して長期にわたって良好な現像を行うことのできる現像ローラ、現像装置、画像形成装置および現像ローラの製造方法を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明に係る現像ローによれば、表面層が1層であるときは基材凸部の頂部が露出していること、または表面層が複数層であるときは基材凸部の頂部における最外層の表面層の内側に隣接する表面層が露出している。したがって、このように基材凸部の頂部が露出し、または基材凸部の頂部における最外層の表面層の内側に隣接する表面層が露出することで、現像ローラの凸部の摩耗速度が低下する。これにより、現像ローラの耐久性を向上することができる。
また、基材平坦部における表面層あるいは最外表面層が消滅すると、現像ローラの凹凸部の深さは若干変化するが、露出した基材平坦部あるいは最外表面層の内側の表面層の摩耗を抑制できる。したがって、全体として、現像ローラの凹凸部の深さの変化は長期にわたって抑制され、凹凸部の深さは長期にわたって良好に維持される。その結果、現像ローラで搬送されるトナー量がほとんど変化しなく、画像の濃度を長期にわたってほぼ一定に維持することができる。したがって、長期にわたって良好な現像を行うことが可能となる。
また、凸部における露出した基材平坦部あるいは最外表面層の内側の表面層によりトナー帯電性が低下するが、トナー粒子が現像ローラとトナー規制ブレードとの間に挟まれて摩擦力が凹部よりも増大するので、その分、トナー帯電性の低下を抑制できる。これによりトナーかぶりやトナー飛散などを抑制でき、良好な現像特性を得ることができる。
そして、トナー規制ブレードで凸部の表面にトナーを搬送しないトナー搬送方式では、凹部表面でのトナー帯電性の確保という凹部の機能と凸部表面での耐摩耗性確保(凹凸部の深さの維持)という凸部の機能を分離して、両機能を達成することができる。
更に、1層の表面層の厚みあるいは最外表面層の厚みを、使用されるトナーの平均粒径(D50粒径)以内とすることで、帯電性が低下しやすい凹部に搬送されたトナーを非晶質金属である凹部に接触させることができる。したがって、トナーの帯電低下を防止することができる。
なお、予め形成された1層の表面層あるいは複数層の表面層の最外表面層を、いずれも研削機による研削加工あるいは研磨機による研磨加工により除去して、基材の基材凸部の基材平坦部あるいは基材平坦部における最外表面層の内側の表面層を露出させた状態にすることができる。
一方、本発明の現像ローラ有する現像装置によれば、潜像担持体の静電潜像を長期にわたって良好に現像することができる。更に、この現像装置を備える画像形成装置は長期にわたって安定した良好な画質の画像を形成することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例の画像形成装置1は、基本的には前述の特許文献1に記載の従来の画像形成装置1と同じ構成を有している。まず、この従来の画像形成装置1と同じ構成について説明する。
装置本体2内に図1において時計回りの回転方向αに回転可能に設けられた潜像担持体である感光体3を備えている。この感光体3の外周近傍に位置して、帯電装置4が設けられている。また、感光体3の外周近傍には、現像装置であるロータリー現像ユニット5、一次転写装置6、およびクリーニング装置7が、それぞれ帯電装置4より感光体3の回転方向αに向かってこれらの順に配置されている。ロータリー現像ユニット5は、イエロー用の現像装置5Y、マゼンタ用の現像装置5M、シアン用の現像装置5C、およびブラック用の現像装置5Kを有している。そして、これらの各現像装置5Y,5M,5C,5Kは、中心軸を中心に回転方向β(図1において反時計回り)に回転可能に設けられたロータリ5aに着脱可能に支持されている。更に、帯電装置4およびクリーニング装置7の下方には、露光装置8が配置されている。
更に、画像形成装置1は、中間転写媒体である無端ベルト状の中間転写ベルト9を備えている。この中間転写ベルト9は、ベルト駆動ローラ10および従動ローラ11に掛け渡されている。ベルト駆動ローラ10には、図示しないモータの回転駆動力が伝達される。そして、ベルト駆動ローラ10によって、中間転写ベルト9は一次転写装置6で感光体2に圧接されながら、回転方向γ(図1において、反時計回り)に回転するようになっている。
中間転写ベルト9のベルト駆動ローラ10側には、二次転写装置12が設けられている。また、露光装置8の下方には、転写紙等のシート状の転写材(不図示;本発明の転写媒体に相当)が収納された転写材カセット13が設けられている。更に、転写材カセット13から二次転写装置12への転写材搬送経路14には、二次転写装置12の近傍に位置してピックアップローラ15およびゲートローラ対16が設けられている。
二次転写装置12の上方には、定着装置17が設けられている。この定着装置17は、加熱ローラ18と、この加熱ローラに圧接される加圧ローラ19とを有している。更に、装置本体2の上部には、排転写材トレイ20が設けられている。また、定着装置17と排転写材トレイ20との間には、排転写材ローラ対21が設けられている。
このように構成されたこの例の画像形成装置1においては、帯電装置4によって一様に帯電された感光体3に、露光装置8の例えばレーザ光L等によって、例えばまずイエローの静電潜像を形成される。感光体3のイエローの静電潜像は、ロータリ5aの回転で図示の現像位置に位置決めされたイエロー用の現像装置5Yのイエローのトナーによって現像される。こうして、感光体3にイエローのトナー像が形成される。このイエロートナー像は一次転写装置6によって中間転写ベルト9に転写される。転写後に感光体3に残留するトナーは、クリーニング装置7のクリーニングブレード等によって掻き落とされて、回収される。
次に、前述と同様に帯電装置4によって再び一様に帯電された感光体3に、露光装置8によって、マゼンタの静電潜像を形成される。このマゼンタの静電潜像は、現像位置に位置決めされたマゼンタ用の現像装置5Mのマゼンタのトナーによって現像される。この感光体3上のマゼンタのトナー像は一次転写装置6によって中間転写ベルト9に、イエローのトナー像に色重ねされて転写される。転写後に感光体3に残留するトナーは、クリーニング装置7によって回収される。以後、シアンおよびブラックについても同様にしてそれぞれ感光体3にトナー像が順次形成され、これらのトナー像が順次中間転写ベルト9に、先に転写されたトナー像に色重ねされて転写される。こうして、中間転写ベルト9にフルカラーのトナー像が形成される。同様にして、転写後に感光体3に残留する各トナーは、それぞれクリーニング装置7によって回収される。
中間転写ベルト9に転写されたフルカラーのトナー像は転写材カセット13から転写材搬送経路14を通って搬送されてくる転写材に、二次転写装置12によって転写される。このとき、転写材はゲートローラ対16によって、中間転写ベルト9のフルカラーのトナー像にタイミングを合わされて二次転写装置12に搬送される。
転写材に定着されたトナー像は、定着装置12の加熱ローラ18および加圧ローラ19によって加熱、加圧定着される。こうして画像が形成された転写材は転写材搬送経路14を通って搬送されて、排転写材ローラ対21によって排転写材トレイ20に排出され、収容される。
次に、この例の画像形成装置1の特徴部分の構成について説明する。
この例の画像形成装置1における各色の現像装置5Y,5M,5C,5Kは、いずれもまったく同じ構成を有している。したがって、以下の現像装置5Y,5M,5C,5Kの説明においては、各色の符号Y,M,C,Kを省略して説明する。その場合、現像装置には、ロータリー現像ユニット5と区別するために符号5′を付す。
図2は、この例の実施の形態の現像装置の長手方向と直交する方向に沿う断面図である。
この例の現像装置5′は長い容器状に形成される。図2に示すように、この現像装置5′は、前述の特許文献1に記載の現像装置と同様に長いハウジング22に、トナー収容部23、トナー供給ローラ24、現像ローラ25、およびトナー規制ブレード26を有している。これらのトナー収容部23、トナー供給ローラ24、現像ローラ25、およびトナー規制ブレード26は、現像装置5′の長手方向(図2において紙面と直交する方向)に沿って延設されている。
トナー収容部23は、仕切り壁27によって2つの第1および第2トナー収容部23a,23bに区画されている。その場合、トナー収容部23は、図2において第1および第2トナー収容部23a,23bの上部が互いに連通する連通部23cとして形成されている。この状態では、仕切り壁27により第1および第2トナー収容部23a,23b間のトナー28の移動が抑制される。ロータリー現像ユニット5のロータリ5aが回転して現像装置5′が図2に示す状態と上下逆の状態になると、第1および第2トナー収容部23a,23bにそれぞれ収容されたトナー28が連通部23c側に移動する。ロータリ5aが更に回転して現像装置5′が図2に示す状態になると、トナー28は第1および第2トナー収容部23a,23b側に再び移動する。これにより、前に第1トナー収容部23a内に収容されたトナー28の一部が第2トナー収容部23b内に移動し、また前に第2トナー収容部23b内に収容されたトナー28の一部が第1トナー収容部23a内に移動して、トナー収容部23内のトナー28が混合撹拌される。このトナー28はそのトナー母粒子が外添剤で被覆された非磁性一成分トナーである。その場合、本発明では外添剤として少なくともシリカが用いられる。
第1トナー収容部23a内の図2において下部には、トナー供給ローラ24が図2において時計回りに回転可能に設けられている。また、ハンジング22の外部には現像ローラ25が図2において反時計回りに回転可能に設けられている。そして、現像ローラ25は、感光体3に近接して(非接触で)設けられている。また、現像ローラ25はハウジング22の開口22aを通してトナー供給ローラ24に所定の当接圧で当接されている。更に、トナー規制ブレード26がハウジング22に設けられている。このトナー規制ブレード26は、現像ローラ25とトナー供給ローラ24とのニップ部(当接部)より現像ローラ25の回転方向下流側の位置で現像ローラ25に当接している。これにより、トナー規制ブレード26は、トナー供給ローラ24から現像ローラ25に供給されたトナー28の層厚を規制する。したがって、トナー規制ブレード26によって規制されたトナー28が現像ローラ25によって感光体3の方へ搬送される。そして、現像ローラ25で搬送されたトナー28によって感光体3の静電潜像が非接触で現像されて、感光体3に各色のトナー像が形成される。
図3(a)に示すように、現像ローラ25の外周面には、前述の特許文献1に記載の現像ローラと同様に網の目状の凹凸パターンが形成されている。この例の現像ローラ25ではこの凹凸パターンとして、その外周面の軸方向所定位置に溝29が全周にわたって形成されている。その場合、溝29は、現像ローラ25の軸方向に対して所定角(図示例では45°であるが、これに限定されない)で傾斜した螺旋状に連続して形成され規則性を有する所定数の第1傾斜溝29aと、これらの第1傾斜溝29aと傾斜が逆方向に傾斜した螺旋状に連続する所定数の第2傾斜溝29bとからなる。これらの第1および第2傾斜溝29a,29bは、いずれもそれらの傾斜方向に所定のピッチ間隔pでかつ軸方向に所定幅Wに形成されている。なお、第1および第2傾斜溝29a,29bの各傾斜角および各ピッチは、いずれも互いに異ならせることもできる。
図3(b)に示すように、現像ローラ25は、比較的大きく加工硬化を生じる金属材料からなる基材25aと、この基材25aの外周面に形成された一層の表面層25bとからなる。基材25aは、5056アルミ合金や6063アルミ合金等のアルミニウム系やSTKM等の鉄系等の金属材料のスリーブからなる。また、表面層25bは基材25a上に施されたニッケル系めっきやクロム系めっき等のめっき層からなる。
図3(d)に示すように、現像ローラ25の基材25aの外周面には、第1および第2傾斜溝29a,29bを構成するための第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′がそれぞれ転造加工によって形成されている。この基材における第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の加工方法は従来公知の加工方法を採用することができる。したがって、この加工方法の説明は省略する。そして、基材25aの外周面には、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′で囲まれた所定数の島状の基材凸部30′が形成されている。なお、本発明では、基材凹部は第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の深さの2分の1より基材25a側をいい、基材凸部30′は第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の深さの2分の1より基材25a外方に突出している側をいう。
図3(d)および図4(a)に示すように、基材凸部30′の頂部は基材平坦部30a′に形成されている。各基材凸部30′の基材平坦部30a′の形状は、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の傾斜角が45°でかつそれらのピッチpが互いに同じに設定された場合には正方形状を呈し、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の傾斜角が45°以外の角度でかつそれらのピッチpが互いに同じに設定された場合には菱形形状を呈する。また、各基材凸部30′の基材平坦部30a′の形状は、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の傾斜角が45°でかつそれらのピッチpが互いに異なるように設定された場合には長方形状を呈し、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の傾斜角が45°以外の角度でかつそれらのピッチpが互いに異なるように設定された場合には平行四辺形状を呈する。そして、基材平坦部30a′はいずれの四辺形形状でも、基材凸部30′の基材平坦部30a′側は、その四方の側壁が傾斜して截頭四角錐台形状に形成されている。
第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の基材凹部を構成する部分は、それぞれそれらの傾斜方向に沿う正弦波形状凹面の湾曲凹部に形成されている。そして、基材凸部30′の截頭四角錐台形状の四方の側壁が、それぞれ基材凹部の正弦波形状の湾曲凹部における四方の側壁に連続して形成されている。このとき、基材凸部30′の截頭四角錐台形状の四方の側壁と基材凹部の正弦波形状の四方の側壁とが連続する点は凹凸部の深さの2分の1である。
更に、図3(b),(c)および図4(a)に示すように、転造による溝加工された基材25aの外周面は、転造加工による加工硬化で高硬度部25a′に構成されている。この高硬度部25a′は、基材25aの外周面からほぼ一定の厚みt1の範囲で形成されており、基材25aの他の部分より表面硬度が大きくなっている。
第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′および基材凸部30′の基材平坦部30a′が形成された基材25aの外周面(つまり、高硬度部25a′の表面)にニッケル系無電解めっき等の非晶質金属のめっきを施すことで、基材25aの表面に表面層25bが形成される。その場合、表面層25bの表面硬度は、基材25aの外周面における高硬度部25a′の表面硬度より小さくなっている。また、表面層25bの厚みt1は、使用されるトナーの平均粒径(D50粒径)以内に設定されている。この表面層25bに第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′の基材凹部、基材凸部30′とそれぞれ同形状の第1および第2傾斜溝29a,29bの凹部、凸部30が形成される。
凸部30は四辺形状の平坦状の頂部30aが形成される。また、基材25aに表面層25bが形成された状態では、第1および第2傾斜溝29a,29bの頂部30a側は、その四方の側壁が傾斜して截頭四角錐台形状に形成されている。そして、截頭四角錐台形状の四方の側壁が、それぞれ第1および第2傾斜溝29a,29bの凹部側の正弦波形状の四方の側壁に連続して形成されている。
一方、本発明者は、前述の図10(b)に示すように現像ローラ25の凸部30の表面層25bが比較的大きく平坦状に摩耗するのに対して、第1および第2傾斜溝29a,29の凹部形成部分の表面層25bがほとんど摩耗する現象について、更に耐久実験をしながら検討した。なお、この摩耗の形状は、3次元測定用レーザ顕微鏡であるKeyence VK−9500で測定した。実験に用いた画像形成装置は、セイコーエプソン社製LP9000Cのプリンタである。そして、このプリンタに用いられている現像ローラに代えて、次の現像ローラ25を用いた。その場合、この現像ローラ25が使用可能にするために、セイコーエプソン社製LP9000Cのプリンタを改造した。耐久実験における画像形成条件は、LP9000Cのプリンタの標準の画像形成条件である。
現像ローラ25の基材25aにSTKM材を用いて、基材25aに凹凸部を加工する前にセンタレス加工により基材25aの表面仕上げを行った。次に、転造加工により基材25aに第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′を形成した。次に、表面層25bとして、無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚み3μmのめっき層を基材表面に形成した。このとき、図5(a)に示すように、現像ローラ25の凹凸部は、凹凸深さ(溝29a,29bの底から凸部30の上面までの高さ)6μm、凹凸ピッチ100μm、凹凸深さの1/2ラインでの凸部30の幅60μm、凹凸深さの1/2ラインでの凹部(溝29a,29b)の幅40μmであった。
また、トナー供給ローラ24はウレタン発泡ローラで形成して現像ローラ25に対して食い込み量1.5mmで設置した。更に、トナー規制ブレード26はウレタンゴムからなるブレードで構成し、現像ローラ25に対して当接圧40g/cmで設置した。
更に、用いたトナーは2種類のトナーである。そのうち1つのトナーは、粉砕法で作製されたポリエステル粒子にCCA、WAX、顔料を適量内添してトナー母粒子を構成するとともに、このトナー母粒子に20nmの小粒径シリカ、40nmの中粒径シリカ、100nmの大粒径シリカ、および30nmチタニアを外添して、平均粒径D50が4.5μmであり凹凸深さ6μmより小さい小粒径トナーである。他の1つのトナーは、重合法で作製されたスチレンアクリル粒子にWAX、顔料を適量内添してトナー母粒子を構成するとともに、このトナー母粒子に20nmの小粒径シリカ、40nmの中粒径シリカ、100nmの大粒径シリカ、および30nmチタニアを外添して、平均粒径D50が前述のトナーと同じく4.5μmである小粒径トナーである。
そして、LP9000Cの標準画像形成条件で、A4普通紙にモノクロの画占率5%の文字パターンで耐久画像形成実験を行った。この実験の結果、図5(b)に実線で示された初期のプロファイルを有する凸部30の表面層25bの頂部30aが、画像形成回数が増加するにしたがって一点鎖線で示すように平坦状のプロファイルに摩耗する傾向となった。凸部30のこのような平坦状の摩耗プロファイルは、前述の2番目の小粒径トナーを用いた場合にも、同様の湾曲したプロファイルに摩耗する傾向となった。
この理由は次のように考えられる。図6(a)において現像ローラ25の回転に伴い、現像ローラ25にそれぞれ圧接されるトナー供給ローラ24およびトナー規制ブレード26により、凸部30の平坦面30aに位置するトナー粒子が第1および第2傾斜溝29a,29b内にそれぞれ移動する。このとき、図6(a)において現像ローラ25の回転に伴い、凸部30の頂部30aに位置するトナー粒子が第1および第2傾斜溝29a,29b内にそれぞれ移動する。このとき、トナー粒子の平均粒径(D50粒径)が凹凸部の深さより小さいことから、第1および第2傾斜溝29a,29b内に移動したトナー28の粒子は複数の層になる。更に、現像ローラ25の回転に伴い、第1および第2傾斜溝29a,29bに位置するトナー粒子が凸部30の頂部30aに移動する。このとき、最上層のトナー粒子の位置は凸部30の頂部30aとほぼ同じ高さ位置となっているため、第1および第2傾斜溝29a,29b内に位置するトナー28の粒子のうち、主として最上層のトナー粒子がほぼ横移動し、下層のトナー粒子はほとんど移動しない。この最上層のトナー粒子の横移動により、図6(b)に示すようにトナー粒子の表面の比較的硬い外添剤によって表面層25bの表面が長期にわたって徐々に平坦状に摩耗される。
なお、図6(a)および(b)は、図3(b)と同様に第1および第2傾斜溝29a,29bの傾斜方向に沿う断面図である。このため、これらの現像ローラ25の部分断面は、現像ローラ25の回転方向と異なる。したがって、第1傾斜溝29aに位置するトナー粒子が凸部30の頂部30a上に移動し、その後頂部30a上のトナーは、この頂部30aに隣接する第1および第2傾斜溝29a,29bのいずれにも移動するようになる。また、第2傾斜溝29aに位置するトナー粒子が凸部30の頂部30a上に移動し、その後頂部30a上のトナーは、この頂部30aに隣接する第1および第2傾斜溝29a,29bのいずれにも移動するようになる。以下の他の例の説明についても同様である。
ところで、この例の現像ローラ25は、最初、図4(a)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′に表面層25bが形成された状態で使用される。そして、長期にわたる画像形成で基材平坦部30a′上の表面層25bが摩耗していくと、図3(c)および図4(b)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′が露出する。基材平坦部30a′の表面硬度は加工硬化により第1および第2傾斜溝29a,29(つまり、現像ローラ25の凹部)における表面層25bの表面硬度より大きい。したがって、基材凸部30′の基材平坦部30a′が露出すると、トナー規制ブレード、トナー供給ローラ、あるいはトナー外添剤等による現像ローラ25の凸部30の摩耗速度が低下する。これにより、現像ローラ25の耐久性が向上する。また、基材平坦部30a′上の表面層25bが消滅すると、現像ローラ25の凹凸部の深さは若干変化するが、露出した基材平坦部30a′の摩耗が抑制されるので、凸部30の摩耗速度が低下する。したがって、全体として、現像ローラ25の凹凸部の深さの変化は長期にわたって抑制される。
このように構成されたこの例の現像ローラ25の製造方法の一例について説明する。
図7(a)に示すように、基材25aに転造加工により第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′を形成する。この溝加工による加工硬化により、基材25aの外周面には、高硬度部25a′が形成される。次に、図7(b)に示すように、基材25aの高硬度部25a′の表面に、無電解めっきにより非晶質金属の1層の表面層25bを形成する。これにより、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′に対応して第1および第2傾斜溝29a,29bが形成される。このとき、第1および第2傾斜溝29a,29bの深さの2分の1より頂部30a側が凸部30で、第1および第2傾斜溝29a,29bの深さの2分の1より基材25a側(頂部30aと反対側)が凹部である。この場合、基材25aの高硬度部25a′の表面硬度が表面層25bの硬度より高く設定されている。こうして、基材凸部30′の基材平坦部30a′上に表面層25bが形成された図4(a)に示すこの例の現像ローラ25が形成される。そして、長期にわたる画像形成で基材凸部30′の基材平坦部30a′上の表面層25bが摩耗し消滅すると、図4(b)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′が露出する。
なお、この例の現像ローラ25は、最初、必ずしも図4(a)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′上に表面層25bが形成されている必要はない。すなわち、現像ローラ25は、最初から、図4(a)に示す基材平坦部30a′上の表面層25bを除去して図4(b)に示す基材平坦部30a′が露出した状態で使用することもできる。基材平坦部30a′上の表面層25bの除去方法としては、従来公知の研削機による研削加工による方法や研磨機による従来公知の研磨加工による方法を用いることができる。
次に、この例の現像ローラ25の具体例について説明する。
現像ローラ25の基材25aに硬度がHvで250であるSUS材を用いて、基材25aに凹凸部を加工する前にセンタレス加工により基材25aの表面仕上げを行った。次いで、転造加工で基材25aの表面に深さ8μmの基材凹凸部を形成した。その場合、基材凹部29a′,29b′(基材凸部30′の基材凹部の底部側)を正弦波形状に形成する。また、基材凸部30′の頂部30a′側を截頭四角錐台形状に形成した。そして、截頭四角錐台形状の四方の側壁を、それぞれ正弦波形状の湾曲凹部29a′,29b′における四方の側壁に連続して形成した。このとき、基材凸部30′の截頭四角錐台形状の四方の側壁と正弦波形状の四方の側壁とが連続する点は基材凹凸部の深さの2分の1の点である。このとき、基材25aの材料であるSUS材が比較的大きな加工硬化を生じるので、転造加工によろ基材25aの表面硬度はHvで700であった。
表面層25bとして、無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚みt1が1.5μmのめっき層を基材表面に形成した。このときの表面層25bの表面硬度は、Hvで500であった。こうして、この例の現像ローラ25を形成した。
そして、この例の現像ローラ25を用いて前述の耐久実験と同様の耐久実験を行ったところ、図7(c)に示すようにSUS材の基材平坦部30a′が露出し、それ以後摩耗が抑制されることが確認された。
図8(a)および(b)は、本発の現像ローラの実施の形態の他の例を示す、それぞれ図4(a)および(b)と同様の部分拡大断面図である。
前述の例では、表面層25bが1層に形成されているが、図8(a)に示すようにこの例の現像ローラ25では、表面層25bが第1表面層25b′と第2表面層25b″と2層に形成されている。その場合、第1表面層25b′が基材25aの外周面に形成されるとともに、第2表面層25b″が第1表面層25b′の外周面に形成される。そして、第1表面層25b′の厚みt2が、第2表面層25b″の厚みt3より大きく設定されている。その場合、第2表面層25b″の厚みt3は、使用されるトナーの平均粒径(D50粒径)以内に設定されている。また、最外表面層である第2表面層25b″の内側に隣接する第1表面層25b′の表面硬度が第2表面層25b″の表面硬度より大きく設定されている。更に、第2表面層25b″のトナー帯電性が第2表面層25b″の内側に隣接する第1表面層25b′のトナー帯電性より大きく設定されている。
この例の現像ローラ25では、基材25aはそれほど大きな加工硬化を生じる金属材料を用いる必要はない。もちろん、前述の例のように基材25aに比較的大きな加工硬化を生じる金属材料を用いることもできる。
この例の現像ローラ25の他の構成は、前述の例と同じである。また、現像ローラ25は前述の現像装置5′および画像形成装置1に適用することができる。
ところで、この例の現像ローラ25は、最初、図8(a)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′における第2表面層25b″が形成された状態で使用される。そして、長期にわたる画像形成で基材平坦部30a′における第2表面層25b″が摩耗していくと、図8(b)に示すように基材平坦部30a′における第1表面層25b′の平坦部30a″が露出する。第1表面層25b′の表面硬度は第1および第2傾斜溝29a,29(つまり、現像ローラ25の凹部)における第2表面層25b″の表面硬度より大きい。したがって、基材平坦部30a′における第1表面層25b′の平坦部30a″が露出すると、トナー規制ブレード、トナー供給ローラ、あるいはトナー外添剤等による現像ローラ25の凸部30の摩耗速度が低下する。これにより、現像ローラ25の耐久性が向上する。また、基材平坦部30a′における第2表面層25b″が消滅すると、現像ローラ25の凹凸部の深さは若干変化するが、露出した第1表面層25b′の摩耗が抑制されるので、凸部30の摩耗速度が低下する。したがって、全体として、現像ローラ25の凹凸部の深さの変化は長期にわたって抑制される。なお、表面層25は2層に限定されることはなく、3層以上の複数層に形成することもできる。その場合には、表面層25の最外表面層の内側に隣接する表面層の表面硬度が最外表面層の表面硬度より大きく設定される。
このように構成されたこの例の現像ローラ25の製造方法は、凹凸加工された基材25aの外周面に非晶質金属の無電解めっきにより第1表面層25b′を形成する。次いで、第1表面層25b′を焼鈍等により加熱処理して結晶化を進行させ、硬度を大きくする。この結晶化はXRD解析で把握することができる。次いで第1表面層25b′の外周面に非晶質金属あるいは結晶化金属の無電解めっきにより第2表面層25b″を形成する。このとき、第2表面層25b″に非晶質金属を用いる場合には、めっき浴の温度およびめっき液の含有金属配合比を変化させて第1表面層25b′よりも非晶質な第2表面層25b″とする。この製造方法の他の部分は、図7(a)ないし(c)に示す前述の例の現像ローラ25の製造方法と実質的に同じである。また、この例の現像ローラ25も、前述の例と同様に、最初基材平坦部30a′における第2表面層25b″が形成された状態で使用される。そして、長期にわたる画像形成で基材凸部30′の基材平坦部30a′における第2表面層25b″が摩耗し消滅すると、図8(b)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′が露出する。
なお、この例の現像ローラ25は、前述の例と同様に最初、必ずしも図8(a)に示すように基材凸部30′の基材平坦部30a′上に第2表面層25b″が形成されている必要はない。すなわち、現像ローラ25は、最初から、図8(a)に示す基材平坦部30a′における第2表面層25b″を除去して図8(b)に示す基材平坦部30a′における第1表面層25b′が露出した状態で使用することもできる。第2表面層25b″の除去方法としては、従来公知の研削機による研削加工による方法や研磨機による従来公知の研磨加工による方法を用いることができる。
次に、この例の現像ローラ25の具体例について説明する。
現像ローラ25の基材25aに硬度がHvで150であるSTKM材を用いて、基材25aに凹凸部を加工する前にセンタレス加工により基材25aの表面仕上げを行った。次いで、転造加工で基材25aの表面に深さ8μmの基材凹凸部を形成した。その場合、基材凹部29a′,29b′(基材凸部30′の基材凹部の底部側)の形状は前述の例と同様である。
次いで、第1表面層25b′として、非晶質の無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚みt2が3μmのめっき層を基材表面に形成した。そして、このめっき層に400℃で焼鈍を実施し、めっき層のニッケル-リンを結晶化した。このときの第1表面層25b′の表面硬度は、Hvで1000であった。次に、第2表面層25b″として、非晶質の無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚みt3が1.5μmのめっき層を第1表面層25b′の表面に形成した。このときの第2表面層25b″の表面硬度は、Hvで500であった。こうして、この例の現像ローラ25を形成した。
そして、この例の現像ローラ25を用いて前述の耐久実験と同様の耐久実験を行ったところ、図7(c)に示すようにSUS材の基材平坦部30a′が露出し、それ以後摩耗が抑制されることが確認された。
次に、本発明の現像ローラにおけるトナー帯電性および現像ローラの表面電位について実験を行った。実験は、トナー擦り試験によるトナーの帯電量測定と現像ローラのトナー搬送面の表面電位試験である。
トナー擦り試験は、現像ローラのサンプルとして、STKM材を無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚み3μmの表面層を形成したサンプルプレートを作製した。このサンプルプレートの表面硬さはHvで550であった。更に、同じサンプルプレートをもう1枚作製し、このサンプルプレートの表面層を400℃で2時間焼鈍処理して表面層を結晶化した。このサンプルプレートの表面硬さはHvで1000であった。したがって、焼鈍処理により表面層の硬度が高くなることが分かった。
また、トナーとして、前述の最初のトナーを用いた。更に、前述のトナー規制部材26に用いたウレタンゴムからなるブレードを作製した。そして、各サンプルプレート上にそれぞれトナーをまぶし、各サンプルプレート上のトナーをウレタンゴムのブレードで擦った。その後、擦ったトナーの帯電量を帯電量測定器で測定した。これを擦り回数を増やして所定の擦り回数毎に擦った後、トナーの帯電量を帯電量測定器で測定した。このときのトナー擦り試験結果を図9(a)に示す。図9(a)に示すように、めっき層の表面層に焼鈍処理を行わない方がトナー帯電性が良好であることが分かった。
一方、現像ローラのトナー搬送面の表面電位試験は、駆動実験機として前述のLP9000Cのプリンタを用いるとともにる実験現像カートリッジを用いた。その場合、現像ローラの表面が見えるように駆動実験機および実験現像カートリッジを改造した。また、STKM材を無電解ニッケル-リン(Ni-P)めっきにより厚み3μmの表面層を形成したサンプル現像ローラとこの表面層に前述と同様に400℃で2時間焼鈍処理を行ったサンプル現像ローラの1つの現像ローラを作製した。
また、トナーとして、前述の最初のトナーを用いた。そして、実験現像カートリッジを駆動実験機にセットして、駆動実験機を空回しした。そして、現像ローラ周面のトナーの一部を除去して現像ローラの表面の一部をむき出しにした。更に、現像ローラに表面電位計をセットした。この状態で、現像ローラを回転させて、トナー除去部とトナー見除去部との電位差を測定して、表面伝に回復率を見た。このときの表面電位試験を図9(b)および(c)に示す。図9(b)および(c)に示すように現像ローラ(DR)駆動開始により、現像ローラの表面電位が向上する。その場合、図9(b)および(c)に示す各実験結果とも、この現像ローラ(DR)駆動開始で周期的に表面電位の悪いピーク値が周期的に現れる。これらの表面電位の悪いピーク値の部分が搬送面からトナーが除去された部分である。そして、全体的にみると、図9(b)に示す焼鈍処理を行わない方が図9(c)に示す焼鈍処理を行った方より表面電位が良好であった。すなわち、焼鈍処理により、トナー現像後の現像ローラのトナー搬送面の表面電位回復性が悪くなることが分かった。
これらの実験により、凸部の頂部の表面が焼鈍処理に結晶化されて、その硬度が高くなり、また、凹部の表面が焼鈍処理されず非晶質となってトナー帯電性が良好になることが分かった。
これらの例の現像ローラ25によれば、1層の表面層25bを基材25aに形成した場合には、基材25aの表面硬度が最外表面層である表面層25bの表面硬度より大きく設定される。また、複数層の表面層25bを基材25aに形成した場合には、最外表面層である第2表面層25b″の内側に隣接する第1表面層25b′の表面硬度が第2表面層25b″の表面硬度より大きく設定される。したがって、画像形成により、基材凸部30′の基材平坦部30a′における表面層25bあるいは基材平坦部30a′における第2表面層25b″が、トナー規制ブレード、トナー供給ローラ、あるいはトナー外添剤等によって摩耗して、これらの基材平坦部30a′あるいは第1表面層25b′が露出すると、現像ローラ25の凸部30の摩耗速度が低下する。これにより、現像ローラ25の耐久性を向上することができる。
また、基材平坦部30a′における表面層25bあるいは第2表面層25b″が消滅すると、現像ローラ25の凹凸部の深さは若干変化するが、露出した基材平坦部30a′あるいは第1表面層25b′の摩耗を抑制できる。したがって、全体として、現像ローラ25の凹凸部の深さの変化は長期にわたって抑制され、凹凸部の深さは長期にわたって良好に維持される。その結果、現像ローラ25で搬送されるトナー量がほとんど変化しなく、画像の濃度を長期にわたってほぼ一定に維持することができる。したがって、長期にわたって良好な現像を行うことが可能となる。
また、凸部30における露出した基材平坦部30a′あるいは第1表面層25b′によりトナー帯電性が低下するが、トナー粒子が現像ローラ25とトナー規制ブレード26′との間に挟まれて摩擦力が凹部よりも増大するので、その分、トナー帯電性の低下を抑制できる。これによりトナーかぶりやトナー飛散などを抑制でき、良好な現像特性を得ることができる。
そして、トナー規制ブレード26で凸部30の表面にトナーを搬送しないトナー搬送方式では、凹部表面でのトナー帯電性の確保という凹部の機能と凸部表面での耐摩耗性確保(凹凸部の深さの維持)という凸部の機能を分離して、両機能を達成することができる。
更に、1層の表面層25bの厚みあるいは第2表面層25b″の厚みを、使用されるトナーの平均粒径(D50粒径)以内とすることで、帯電性が低下しやすい凹部に搬送されたトナーを非晶質金属である凹部に接触させることができる。したがって、トナーの帯電低下を防止することができる。
なお、1層の表面層25bあるいは第2表面層25b″を、いずれも研削機による研削加工あるいは研磨機による研磨加工により除去して、基材25aの基材凸部30′の基材平坦部30a′あるいは基材平坦部30a′における第1表面層25b′を露出させた状態の現像ローラ25を最初から用いても、前述と同様の作用効果を得ることができる。
この現像ローラ25を有する現像装置5′によれば、感光体3の静電潜像を長期にわたって良好に現像することができる。一方、この現像装置5′を備える画像形成装置1は長期にわたって安定した濃度の良好な画質の画像を形成することができる。
なお、本発明では、必ずしも第2傾斜溝29bの軸方向の間隔および数は、いずれも第1傾斜溝29aのそれらと必ずしも同じである必要はなく異なってもよい。また、第1および第2傾斜溝29a,22bの数は1本以上任意の数だけ設けることができる。
また、外添剤に比較的硬いシリカを用いたトナーであって、トナー母粒子に対するシリカ被覆率が100%以上であるトナーを用いた場合には、トナー母粒子の表面に多くのシリカが存在するため、凸部30の表面層25bの摩耗速度が比較的より速くなる。したがって、シリカ被覆率が100%以上であるトナーを用いる現像装置5′にこの例の現像ローラ25を用いても、現像ローラ25の耐久性をより効果的に向上することができる。
更に、第1および第2傾斜基材溝29a′,29b′からなる基材凹部は必ずしも正弦波形状に形成する必要はない。基材凹部は他の湾曲面で形成することできるし、平坦面の底を有する逆截頭四角錐台形状に形成することできる。その場合には、前述の変曲点(基材凹凸部の深さのほぼ1/2の位置)で基材凸部の截頭四角錐台形状に連続するようにして形成する。
更に、前述の例ではロータリー現像ユニット5を有する画像形成装置1に適用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、画像形成ユニットがタンデムに配置された画像形成装置、4サイクルの画像形成装置、単色の画像形成装置、あるいはトナー像を潜像担持体から転写材(本発明の転写媒体に相当)へ直接転写する画像形成装置(つまり、中間転写媒体を備えない画像形成装置)等、少なくとも凹凸部を有する現像ローラを備える現像装置を備えたどのような画像形成装置にも適用することができる。要は、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内でどのような画像形成装置にも適用することができる。
本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。 図1に示す現像装置を模式的に示す断面図である。 (a)は現像ローラ、トナー供給ローラ、およびトナー規制部材を模式的に示す図、(b)は(a)におけるIIIB−IIIB線に沿う部分断面図、(c)は(b)における表面層の一部が摩耗した状態を示す部分断面図、(d)は(b)における基材のみを示す部分断面図である。 現像ローラの図3(b)における部分拡大断面図である。 (a)現像ローラの凹凸部のサイズを示す図、(b)はトナー粒径が現像ローラの凹凸部の深さより大きい場合における現像ローラの摩耗の過程を説明する図である。 (a)はトナー粒径が現像ローラの凹凸部の深さより小さい場合における現像ローラでのトナー粒子の挙動を説明する図、(b)は(a)における現像ローラの摩耗状態を示す図である。 (a)ないし(c)は図3および図4に示す現像ローラの製造方法の一例を説明する図である。 (a)ないし(c)は図3および図4に示す現像ローラの製造方法の他の例を説明する図である。 (a)はトナー擦り試験結果を示す図、(b)および(c)は表面電位試験結果を示す図である。 (a)は従来の現像ローラにおける凹凸部の部分断面図、(b)は(a)における凸部の摩耗を説明する部分断面図である。
符号の説明
1…画像形成装置、3…感光体、5…ロータリー現像ユニット、5Y,5M,5C,5K,5′…現像装置、24…トナー供給ローラ、25…現像ローラ、25a…基材、25b…表面層、25b′…第1表面層、25b″…第2表面層、26…トナー規制部材、28…トナー、29…溝、29a…第1傾斜溝、29b…第2傾斜溝、29a′…第1傾斜基材溝、29b′…第2傾斜基材溝、30…凸部、30…頂部、30′…基材凸部、25a′…高硬度部

Claims (6)

  1. 外周面の所定領域に形成された基材凹部および基材凸部を有する基材と、この基材の外周面に形成されかつ前記基材凹部および前記基材凸部にそれぞれ対応した凹部および凸部を外周面に有する表面層とを少なくとも有し、
    前記表面層は1層または複数層からなり、
    前記表面層が1層であるときは前記基材凸部の頂部が露出していること、または前記表面層が複数層であるときは前記基材凸部の頂部における最外層の表面層の内側に隣接する表面層が露出していることを特徴とする現像ローラ。
  2. 前記表面層は無電解めっきにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
  3. 前記表面層が1層であるときは前記表面層の厚みが使用されるトナーの平均粒径より小さいこと、または前記表面層が複数層であるときは前記最外層の厚みが使用されるトナーの平均粒径より小さいことを特徴とする請求項に記載の現像ローラ。
  4. 潜像担持体へトナーを搬送する現像ローラと、この現像ローラに当接して前記トナーを供給するトナー供給ローラと、前記現像ローラに当接して前記潜像担持体へ搬送するトナーの量を規制するトナー規制部材とを少なくとも有し、
    前記現像ローラは請求項1に記載の現像ローラであり、
    前記トナーの平均粒径が、前記現像ローラの前記凹部の深さより小さいことを特徴とする現像装置。
  5. 潜像担持体へトナーを搬送する現像ローラと、この現像ローラに当接して前記トナーを供給するトナー供給ローラと、前記現像ローラに当接して前記潜像担持体へ搬送するトナーの量を規制するトナー規制部材とを少なくとも有し、
    前記現像ローラは請求項1に記載の現像ローラであり、
    前記トナーの平均粒径が、前記現像ローラの前記凹部の深さより小さく、かつ前記トナー規制ブレードが弾性体であり、前記トナー規制ブレードの先端が前記現像ローラに当接、あるいは規制ニップ内にトナー規制ブレードの先端が存在することを特徴とする現像装置。
  6. 少なくとも静電潜像が形成される潜像担持体と、非接触現像で前記静電潜像をトナーにより現像して前記潜像担持体にトナー像を形成する現像装置と、前記潜像担持体のトナー像を転写媒体に転写する転写装置とを少なくとも備え、
    前記現像装置は請求項4または5に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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