JP4503348B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
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Description
周波数f0がインバータ回路のLC共振回路の共振周波数で、この周波数f0より上の周波数範囲f1〜f3の電流−周波数特性曲線I1を使用している。
共振周波数f0の時が電流I1は最大で、周波数範囲がf1からf3へ高くなってゆくにしたがって電流I1は減少する。周波数範囲f1〜f3のうち、低周波になるほど共振周波数に近づくので電流I1は増加し、したがって、リーケージトランスの2次側に流れる電流は大きくなる。逆に、周波数が高くなるほど共振周波数から遠ざかるので、リーケージトランスの2次側に流れる電流は小さくなる。非線形負荷である電子レンジを動作させるインバータ回路にあっては、この周波数を変えることにより出力を変えている。
マグネトロンの非線形負荷を使用する電子レンジは、後述するように入力される電源が商用電源のような交流の場合、スイッチング周波数を変化させている。
それぞれの高周波出力においても90度および270度付近が最も高い周波数になるが、例えば電子レンジを200Wで使用する場合はf3近傍に、500Wの場合はそれより低く、1000Wの場合はさらに低い周波数になる。当然であるが、入力電力または入力電流制御を行っているので、商用電源電圧、マグネトロン温度等の変化により、この周波数は変化している。
また、前記電源位相の0度および180度付近は、高電圧を印加しないと高周波発振しないマグネトロンの特性に合わせて、共振電流が大きくなる共振周波数f0近傍のf1近傍に設定することで商用電源電圧に対するマグネトロン印加電圧の昇圧比を高め、マグネトロンから電波が発せられる商用電源の位相幅を広くする設定にしている。
直流電源1は商用電源を全波整流して直流電圧VDCを、第2のコンデンサ5とリーケージトランス2の1次巻線3との直列回路に印加する。第1の半導体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7とは直列に接続され、リーケージトランス2の1次巻線3と第2のコンデンサ5との直列回路は第2の半導体スイッチング素子7に並列に接続されている。
当然であるが、前記第1、第2の半導体スイッチング素子6,7はこの種類に限定されるものではなく、サイリスタ、GTOスイッチング素子等を用いることもできる。
第1および第2の半導体スイッチング素子6,7は交互に、また後述するデッドタイム作成手段により、第1および第2の半導体スイッチング素子6,7が共にオフしている期間、すなわちデッドタイムを設けて駆動される。第1あるいは第2の半導体スイッチング素子6,7の一方がターンオフした直後は、他方の半導体スイッチング素子の両端電圧は高いので、この時点でターンオンさせるとスパイク状の過大電流が流れ、不要な損失、ノイズが発生する。デッドタイムを設けることにより、この両端電圧が約0Vに減少するまでターンオンが遅れるため、前記損失、ノイズが防止される。当然、逆の切り換わり時も同様の働きをする。
また、図4は回路中の半導体スイッチング素子等の部品の電圧電流波形図を示している。
図において、(a)モード1は第1の半導体スイツチング素子6に駆動信号が与えられる。このとき電流は直流電源1からリーケージトランス2の1次巻線3と第2のコンデンサ5を通って流れる。
この回路構成によれば第1の半導体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7に印加する電圧の最大値を直流電源電圧VDCとすることができる。
図4は上記各モード1〜6における第1および第2の半導体スイッチング素子6、7(図2)と第1および第2のコンデンサ4、5の電圧、電流波形を示している。
(a)は上記各モード1〜6における第1の半導体スイッチング素子6の電流波形で、t0時点から導通していた(したがって、(b)で半導体スイッチング素子6のコレクタ・エミッタ間電圧はゼロ)半導体スイッチング素子6がモード1の終了時点t1でターンオフ(電流ゼロになる)している。
一方、(d)は第2の半導体スイッチング素子7の電圧波形で、t0時点からオフであった半導体スイッチング素子7は、オン信号が加えられるモード3の開始時点t2までオフが続く。
したがって、t1時点からt2時点までの期間DT1は、第1の半導体スイッチング素子6および第2の半導体スイッチング素子7が共にオフとなっている。
この期間DT1がデッドタイムに要求される最小値であり、最大値はt1時点からt3時点までの期間であり、この範囲内においてデッドタイムが許容される。
従来の2石インバータ回路においては、このデッドタイムDTは半導体スイッチング素子6、7のそれぞれのターンオン、ターンオフに重なりが生じない範囲を計算で求めて期間DT1,DT2としており、この値は固定であった。
(a)において、半導体スイッチング素子6がt1時点でターンオフ(電流ゼロになる)しても、(d)で他方の半導体スイッチング素子7の両端の電圧(実線)が0に下がるのに時間t1−t2を必要としている。したがって、t2時点で他方の半導体スイッチング素子7にターンオン信号が加えられると、半導体スイッチング素子7のコレクタ・エミッタ間の電圧が0に下がっているので、半導体スイッチング素子7は電圧からオン(導通)することとなり(これを「ゼロボルトスイッチング」と言う。)、熱損失やノイズの問題は生じない。
したがって、通常通り、時点t2で半導体スイッチング素子7にオン信号が加えられると、半導体スイッチング素子7のコレクタ・エミッタ間に所定の電圧Vt2が加わったままでオンするので熱損失が発生した。また、大きなdv/dtの発生による急峻なスパイク電流が流れ、ノイズ源となった。
このような固定あるいは可変のデッドタイムを作成するデッドタイム作成回路を備えた高周波加熱装置において、高周波加熱装置を起動後マグネトロンの発振が安定するまでに所定の時間がかかった。
さらに、マグネトロンの発振が安定し定常移行する時に、主回路を流れる入力電流Iinが規定値を超えるオーバーシュートが生じる現象が生じた。そして、主回路入力電流Iinがオーバーシュートすると、IGBTおよびマグネトロンが損傷する虞があるので、これらの保護のためにオーバーシュートを抑えることが急務であった。
さらに、本発明の第2の目的は、マグネトロンの発振が安定して定常状態に移行する時に主回路の入力電流がオーバーシュートをしないようにできる高周波加熱装置を提供することにある。
前記デッドタイム作成回路がスイッチング周波数に関係なく一定または微増であることを特徴とする。
前記デッドタイム作成回路が、所定のスイッチング周波数以上でデッドタイムを急増させることを特徴とする。
所定のスイッチング周波数以下での前記デッドタイムの一定値若しくは微増値、又は所定のスイッチング周波数以上での前記デッドタイムの急増値が可変であることを特徴とする。
図において、この高周波加熱装置は、直流電源1、リーケージトランス2、第1の半導体スイッチング素子6、第1のコンデンサ4、第2のコンデンサ5、第3のコンデンサ(平滑コンデンサ)13、第2の半導体スイッチング素子7、駆動部8、全波倍電圧整流回路10、およびマグネトロン11とで主回路が構成されている。主回路の構成は図2と同じであるので、重複説明は省略する。
そして、半導体スイッチング素子6、7を制御する制御回路は、前記交流電源の入力電流Iinと基準電流Refとの差、又はマグネトロンに印加する電圧と基準電圧との差から制御信号を作成する制御信号作成回路21と、制御信号作成回路21の出力側の制御信号変換回路211と、制御信号変換回路211の出力信号と交流全波信号とから周波数変調信号を作成する周波数変調信号作成回路22と、三角波搬送波を作成する発振回路23と、デッドタイムをスイッチング周波数の大きさによって変化させるデッドタイム作成回路24と、発振回路23の三角波出力とデッドタイム作成回路24のVQ7CとVQ8Cの各出力から各矩形波を形成する矩形波形成回路25と、矩形波形成回路25の出力によってスイッチング素子をオン/オフさせるパルスを発生するスイッチング素子駆動回路26から構成され、スイッチング素子駆動回路26の各出力がスイッチング素子(IGBT)6、7のゲートに与えられる。
図6において、C11,C12は比較器、21は制御信号作成回路、22は周波数変調信号作成回路、211〜215は本発明によって新たに設けられた回路で、211は制御信号変換回路、212はマグネトロン発振検知手段、213は起動時から定常時へのモード切り換え信号発生回路、214は起動時から定常時のモード切り換えスイッチ、215は直流電源(バッテリ)である。
比較器C12は従来回路と同じもので、比較器C12の+側入力端子には入力電流Iinが、−側入力端子には基準電流Refが与えられる。
モード切り換え信号発生回路213は、マグネトロン発振検知手段212が検知したマグネトロンの発振信号を基にモード切り換えスイッチ214およびバッテリ電圧切り換えスイッチS61を起動時側から定常時側へ切り換える信号を出力する。
モード切り換えスイッチ214が起動時側にあるときは制御信号変換回路211の出力が選ばれ、定常時側にあるときは制御信号作成回路21の出力が選ばれ、周波数変調信号作成回路22に与えられる。
図7において、21Bはバッファ(緩衝増幅器)、Vbは制御信号作成回路21の出力電位、Vcはバッファ21Bの入力側電位をそれぞれ示している。
21S3は停止時にバッファ21Bの入力側電位Vcを直流電源21V1の電位V1(図10の電位V1に相当)に設定するスイッチで、21S1,21S2はそれぞれ比較器C11,C12の出力状態によりON/OFFするスイッチで、それぞれ比較器C11,C12の入力が(+側入力端子の電位>−側入力端子の電位)の時、ON(閉)となり、それぞれ抵抗21R1,21R2,を通じてバッファ21Bの入力側電位Vcを高める(すなわち、マグネトロンへの印加電圧を下げる(あるいは入力電流を下げる))ように動作する。
コンデンサ21C1および抵抗21R3で時定数回路を構成し、抵抗21R3はコンデンサ21C1の電荷を放電させる放電抵抗でバッファ21Bの入力側電位Vcの電位を下げる働きをし、これによってマグネトロンへの印加電圧を上げる(あるいは入力電流を上げる)こととなる。なお、放電抵抗21R3に替えて、定電流負荷をここに使用することも可能である。
バッファ21Bの入力側電位Vcはバッファ21Bおよび抵抗21R4を通じて制御信号作成回路21の出力電位Vbとしてスイッチ214と制御信号変換回路211に与えられる。
21S4は、起動時(停止時はどちらでも可)に閉じて下限回路21Kを制御信号作成回路21の出力側に接続して、電位Vbが直流電源21V5の電位V5を下回らないように制限を加えている。
図において、C3は演算増幅器で、+側(非反転)入力端子C31に比較器C12(図6)の出力Vbが入り、−側(反転)入力端子C32には、ダイオードD32、抵抗R32、R33から成る直列回路を直流電圧V31と演算増幅器C3の出力側端子C33との間に挿入した回路の抵抗R32とR33の接続点の電位が加わっている。なお、Vaは本発明により変換された制御信号対応電圧、Vbは従来の制御信号、すなわち基準信号と現在値の差である誤差を小さくするための制御信号である。
この制御信号変換回路211の動作は、次のようになる。
(1)Va≧V31のときはVa=Vbとなる。
(2)Va<V31のときは、式(1)となる。
Va=(R32+R33)×Vb/R32−R33×V31/R32・・・式1
さらには、通常の増幅器を用いて図8の211と等価な回路を実現することもできる。 この場合、その増幅器の一方の入力端子には制御信号作成回路21の出力を、他方の入力端子には図のダイオードD32に替えて、直流電源V31の正電位と制御信号作成回路21の出力とを比較する比較器とゲインを切り換えるスイッチを設けるようにすればよい。
また、上記比較器とゲインを切り換えるスイッチの替わりに、「正電位」を境にゲインが切り替わる回路であれば、上記所望の機能が得られることはいうまでもない。
図9(1)において、横軸は従来の制御信号Vb、縦軸は本発明によって得られる変換された制御信号Vaを示している。
モードにはIモードとIIモードがあり、IモードではVa<Vb、IIモードではVa=Vbである。
(1)Vb≧V31のときはVa=Vbとなる。
(2)Vb<V31のときは
Va=(R32+R33)×Vb/R32−R33×V31/R32、となる。
図10は起動からの制御信号の時間的変化を示す図で、(1)は本発明による変換された制御信号、(2)は従来の制御信号を示している。
図10(1)において、まず、起動直後はマグネトロンのインピーダンスが安定しておらず有限値と無限大の間を不安定に切り替わるので、これを防止するため、図9(1)のモードIIのVa2=Vb曲線を用いて、Va2のように制御信号をV31まで緩やかな傾きで下げることで入力電流を抑制し、マグネトロンへの印加電圧を低く抑え、過大電圧がかからないようにしている。
続いて、電圧V31を下回った時点で、制御信号を図9(1)のモードIのVa<Vb曲線を用いて、Va1のように急激に制御信号を降下させることで、マグネトロンへの印加電圧を速やかに高くして、早く安定電位V6に持っていくようにしている。
安定電位V6に達して所定時間後にマグネトロンの発振がようやく安定する。
マグネトロンが安定に発振したら、それをマグネトロン発振検知手段212(図6)が検知し、モード切り換え信号発生回路213を介して起動側から定常側に各スイッチ214、S61が切り替わる。
この切り替わり直前まで、スイッチ214(図6)には制御信号変換回路211からの制御信号V6が与えられているが、切り替わり後は制御信号作成回路21からの制御信号Vbが与えられることとなる。そして制御信号Vbは緩やかに減少するのに対して本発明の場合早く安定電位に達するので切り替わり時点で制御信号VbはまだV41(V41>V5。ただしV5は制限電圧)である。したがって、マグネトロンに印加する目標電圧Vm2との差は図のようにわずかΔV11であるので目標電圧Vm2まで達するには切り替わり時に入力電流のオーバーオシュートは生じない。
単調減少で推移するので、安定電位V6に達するまでに時間がかかるとともに、安定電位V6に達して所定時間後にスイッチを切り替えたとき、制御信号V6から目標電圧Vm2との差は大きな電位差ΔV12となっているので、切り替わり時に入力電流はオーバーオシュートすることとなる。
図11(1)において、制御信号をV31まで緩やかな傾きで下げることで入力電流を抑制し、マグネトロンへの印加電圧を低く抑え、過大電圧がかからないようにし、続いて、電圧V31を下回った時点で、制御信号を図9(1)のモードIのVa<Vb曲線を用いて、Va1のように急激に飽和電圧まで降下させて、早く安定電位(飽和電位)V7に持っていき、飽和電位V7に達して所定時間後にマグネトロンの発振が安定するので、起動側から定常側に各スイッチ214、S61を切り替える。本発明によれば、制御電位Vbが降下していく途中に限界電圧V5を設定し、制御電位Vbはそれ以下にならないようにしている。
そこで切り替え前の制御信号変換回路211からの制御信号V7から切り替わり後の制御信号作成回路21からの制御信号Vbに瞬時に切り替わったとき、Vb=V5であるので、目標電圧Vm2との差はΔV21となり、僅かな電位差であるので、切り替わった後に若干の入力電流のオーバーオシュートしか生じない。
このように、図10(1)に見られるように、起動時において、制御信号変換回路の出力Vaが最低電位に飽和する状態であっても、制御信号作成回路の出力VbはV7であってもその下限をV5に制限する機能を具備している(すなわち、マグネトロンにかかる電位を所定の電位に維持している)ので、定常時の目標電圧Vm2に切り替わったとき、目標電圧Vm2と電圧V5との間には電位差があまりないため、瞬時に切り替わることができ、オーバーシュートが起きにくいこととなる。すなわち、定常に切り換った直後の周波数変調信号作成回路に入力される信号レベルはV5から開始されるので、最低電位に飽和したVaから開始される従来方式に比べて入力電流Iinに生じるオーバーシュートの量が軽減されることとなる。
矩形波形成回路25はコンパレータ251,252の2個を有し、コンパレータ251の反転入力端子(−)にトランジスタQ8のコレクタ電圧VQ8Cが、コンパレータ252の非反転入力端子(+)にトランジスタQ7のコレクタ電圧VQ7Cが与えられ、コンパレータ251の非反転入力端子(+)とコンパレータ252の反転入力端子(−)に発振回路23の三角波出力が与えられる。
各コンパレータ251,252は、非反転入力端子(+)の電位が反転入力端子(−)の電位よりも低いときは出力はなく(電位ゼロ)、非反転入力端子(+)の電位が反転入力端子(−)の電位を超えている間は出力を出す(電位ハイ)ようになっている。
(1):周波数如何にかかわらず一定(固定)とするもの。
これは従来から行われていたものである。
これに対して、スイッチング周波数に応じて可変とするものとして、
(2):所定のスイッチング周波数を超えると、スイッチング周波数の増加とともに連続的に増加するもの。
(3):所定のスイッチング周波数を超えると、スイッチング周波数の増加とともに階段状に増加するもの。
の(2)と(3)が考えられる。
そして、本発明に係る制御信号変換回路は、上記(1)〜(3)のいずれのものにも適用されることができるのである。
図12において、t1時点より前では、コンパレータ252(図5参照)は非反転入力端子(+)の電位VQ7Cが反転入力端子(−)の三角波の電位を超えているので半導体スイッチング素子6がオンしている(出力1)。同じ時、コンパレータ251は非反転入力端子(+)の三角波の電位が反転入力端子(−)の電位VQ8Cよりも低いので半導体スイッチング素子7はオフである(出力0)。
(1)t1時点で、コンパレータ252は非反転入力端子(+)の電位VQ7Cが反転入力端子(−)の三角波の電位より低くなるので出力0となる。
(2)t1〜t4、コンパレータ252は出力0が続く。
(3)t2時点で、コンパレータ251は非反転入力端子(+)の三角波の電位が反転入力端子(−)の電位VQ8Cよりも高くなるので出力1となる。
(4)t2〜t3、コンパレータ251は出力1が続く。
(5)t3時点で、コンパレータ251は非反転入力端子(+)の三角波の電位が反転入力端子(−)の電位VQ8Cよりも低くなるので出力は0となる。
(6)t4時点で、コンパレータ252は非反転入力端子(+)の電位VQ7Cが反転入力端子(−)の三角波の電位より高くなるので出力1となる。
(7)t4〜t5で、コンパレータ252は出力1が続く。
(8)t5時点で、コンパレータ252は非反転入力端子(+)の電位VQ7Cが反転入力端子(−)の三角波の電位より低くなるので出力0となる。
(9)t3〜t6、コンパレータ251は出力0が続く。
以下、同様に繰り返す。
このようにして、スイッチング素子6、7が同時にオフとなっている期間t1〜t2、t3〜t4、t5〜t6がデッドタイムDTとして得られる。
そこで、図12(b)を用いて、所定のスイッチング周波数f1より小さいときはデッドタイムDTは所定の不変値となる原理を説明する。
図で周波数が高い(実線)ときは、図12(a)で先に実線のVQ8CとVQ7Cと三角波を用いて説明したように、VQ8CとVQ7Cと三角波との間で、電位VQ7Cが三角波の電位より低くなるt1時点で出力0となり、三角波の電位が電位VQ8Cより高くなり出力1となるt2時点までの間がデッドタイムDTとして確保される。
そこで周波数が低くなると点線で示す三角波となり、その傾きは緩くなる。そこで、ここでは、同じデッドタイムDTが得られるようにするため、t1時点とt2時点からそれぞれ点線で示す三角波に向けて引いた垂線との交点C1、C2を通る電位VQ7C1とVQ8C1となるように、各オフセット電圧を決めている。抵抗R8、R7は一定であるので、このようなオフセット電圧となるような電流I8、I7を各抵抗R8、R7に流すようにしている。
このようにすることにより、周波数が変化して三角波が実線から点線のように変わったとしても、点線で示す三角波が2つの電位VQ7C1とVQ8C1を横切る時点t1、t2は同じ時点となるので、デッドタイムDTは同じになる。
図において、Q01、Q02、Q1〜Q8はトランジスタ、R1〜R10は抵抗である。トランジスタQ1、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8に流れる電流をそれぞれI1、I3、I4、I5、I6、I7、I8とし、トランジスタQ5、Q6、Q7のエミッタ電位をそれぞれ、VQ5E、VQ6E、VQ7Eとし、トランジスタQ7、Q8のコレクタ電位をそれぞれVQ7C、VQ8Cとする。トランジスタQ1とQ2とでカレントミラー回路を構成している。同じくトランジスタQ1とQ04とで、トランジスタQ3とQ4とで、トランジスタQ05とQ8とで、それぞれカレントミラー回路を構成している。トランジスタQ04の出力は発振回路23(図17)へ与えられる。
また、トランジスタQ1とQ3とはそれぞれエミッタ側をVccに、コレクタ側をそれぞれトランジスタQ01とQ03のコレクタ側に接続され、トランジスタQ01とQ03のエミッタ側はそれぞれ端子MOD、端子DTADDに接続され、端子MODと端子DTADDはそれぞれ分圧抵抗を介して接地されている。トランジスタQ01とQ03のべースはトランジスタQ02のエミッタ側に接続され、トランジスタQ02のコレクタ側は接地されている。トランジスタQ02のべースには周波数変調信号作成回路22(図5)の出力である発振周波数の制御電圧が加えられる。
トランジスタQ8のべースにはカレントミラー回路を構成するトランジスタQ05のベース電圧が加えられる。トランジスタQ05、Q8の特性が等しく、各抵抗値も等しければ、I6=I7=I8、I3=I4、となる。
ただし、I1=I2、I3=I4、I6=(I7=I8)
に限定されるものではなく、比例関係にあればよい。
なお、I7=I8は必要である。
I3が流れていない範囲では、
I1=I2=I5、となり、
また、VQ5E=VQ6E=VQ7E
I5×R5=I6×R6=I7×R9=I1×R5、となる。
トランジスタQ8、Q7に流れる電流I8、I7はそれぞれ次のようになる。
I8=I6=I1×(R5/R6)
I7=I1×(R5/R9)
オフセット電圧VR8、VR7はそれぞれ次のようになる。
VR8=I8×R8={I1×(R5/R6)}×R8
=I1×R5×(R8/R6)
VR7=I1×R5×(R7/R9)
VQ8CとVQ7Cは、6Vに上記オフセット電圧を加減したものであるから、
VQ8C=6V+VR8=6V+I1×R5×(R8/R6)
VQ7C=6V−VR7=6V−I1×R5×(R7/R9)・・・(1)
図において、I1、I3、I5はそれぞれ図13のトランジスタQ1、Q3、Q5に流れる電流である。I5はI1+I3である。
周波数が低いf1以下においては、電流I1(15)は一定(151)ないし微増(I52)となっているが、周波数がf1以上の高い範囲においては、周波数f1を変曲点としてI3が急峻に流れ始めるので、これとI1との合計であるI5は急激に増加する。
図13において、発振周波数が低い範囲では電流I3=0だったが、発振周波数が高い範囲では電流I3を次のようにして流すようにしている。すなわち、発振周波数制御電圧のトランジスタQ02のエミッタ電位が接点DTADD点の電位よりも低いときは、端子DTADDに接続されているトランジスタQ03はオンしない(したがって、電流I3は流れなかった)が、発振周波数制御電圧のトランジスタQ02のエミッタ電位が端子DTADD点の電位よりも高くなると、端子DTADDに接続されているトランジスタQ03はオンするので、電流I3が流れ出す。図14において、発振周波数がf1より低い領域では電流I51は一定又は電流I52は微増であったが、発振周波数がf1より高い領域では、それまで0であったI3が急激に流れ始めるので、I5=I1+I3となる。
I3が流れている範囲では、
I5=I2+I4=I1+I3
I5×R5=I6×R6=I7×R9=(I1+I3)×R5、となる。
したがって、トランジスタQ8、Q7のコレクタ電圧はそれぞれ式(2)のようになる。
VQ8C=6V+VR8=6V+(I1+I3)×R5×(R8/R6)
VQ7C=6V−VR7=6V−(I1+I3)×R5×(R7/R9)
・・・・・(2)
(a)の回路において、第1のコンデンサ41,第2のコンデンサ42,の容量設定により、第3のコンデンサ5を省略した回路においても同様の効果が得られる。
図15(b)は図15(a)の変形例である。
図15(b)の(イ)は図15(a)の所定のスイッチング周波数f1以下での前記デッドタイムの一定値または微増値L1をL11、L12、L13のように可変とし、および所定のスイッチング周波数f1以上でのデッドタイムDTの急増値L2を、L21、L22、L23のように可変としている。
これは図13の端子DTMULTIの抵抗R5と抵抗R6の比率を変えることで行える。すなわち、I5×R5=I6×R6
であるから、R5とR6の比を変えればI5とI6の比も変わる。I6はI7,I8の値を決めているので、I5とI6の比が変われば、I5に対するI7,I8の値も変わるので、6Vからのオフセット電圧も変わる。よってデッドタイムDTも変わる。このようにすれば、デッドタイムDTは同じ周波数であっても変わることができる。
この勾配は接点DTADDの上下の抵抗R31,R32の合成抵抗値で決まる。合成抵抗値が大きいとVccから流れる電流は余り流れないので、傾きは小さくなり(L26)、逆に合成抵抗値が小さいとVccから流れる電流は多くなり、傾きは大きくなる(L24)。すなわち、電流I3が多く流れると、電流I7,I8も多く増えるので、抵抗R7,R8の電圧降下が多くなり、6Vからのオフセット電圧が増える。したがって、トランジスタQ8、Q7のコレクタ電圧は前記式(2)によって、増加する。
なお、発振周波数が高くなるとデッドタイムDTが狭まる方向に作用するが、オフセット電圧の増加はそれ以上にデッドタイムDTが長くなる方向に働く。
この変曲点は端子DTADD点の上下の抵抗R31,R32の抵抗比によって変えられる。すなわち、トランジスタq02のベースに加えられる発振周波数制御電圧がその抵抗比で決まる電圧を超えたら電流I3が流れ始めるので、この抵抗R31,R32の抵抗比が変曲点となる。抵抗R31>R32であれば抵抗比で決まる電圧は低いので早く電流I3が流れ始める。電流I3が流れると、電流I7、I8も流れるので、抵抗R7,R8の電圧降下が生じ、6Vからのオフセット電圧が増え、したがって、トランジスタQ8、Q7のコレクタ電圧は前記式(2)によって増加し、デッドタイムDTは早く増加を始める(fO)。逆に、抵抗R31<R32であれば抵抗比で決まる電圧は高いので電流I3が流れ始めるまでに時間がかかり、デッドタイムDTの増加は遅く始まる(f2)。
図15(a)では変曲点となる所定のスイッチング周波数f1を境にデッドタイムDTは、スイッチング周波数f1以下ではL1のように一定または微増であり、スイッチング周波数f1以上ではL2のように急増させるものであったが、図16では、スイッチング周波数がf0、f1、f2、f3と高くなるにしたがってデッドタイムDTをそれぞれL3、L4、L5、L6と階段状に増加させるものである。
このような階段状の構成は、図15(b)の(イ)で説明したデッドタイムL11、L12、L13を作成する手法を採用すれば簡単に実現することができる。すなわち、図13の端子DTMULTIの抵抗R5と抵抗R6をトランジスタ等の可変抵抗素子で構成し、所定の周波数でその比率を変えるようにすれば階段状の構成が得られる。
発振回路23はコンパレータ231,232の2個を有し、コンパレータ231の反転入力端子a(−)に分圧抵抗235の電圧V1が、コンパレータ232の非反転入力端子b(+)に分圧抵抗236の電圧V2(ただし、V1>V2)が、コンパレータ231の非反転入力端子b(+)とコンパレータ232の反転入力端子a(−)にコンデンサ234の電圧が与えられる。
各コンパレータ231,232は、非反転入力端子b(+)の電位が反転入力端子a(−)の電位よりも低いときは出力はゼロ、非反転入力端子b(+)の電位が反転入力端子a(−)の電位を超えている間は出力1を出すようになっている。
そこで、今、図17に示すように、コンデンサ234の充電回路が形成されていると、コンデンサ234の電位が上昇する。このコンデンサ234の電位が出力される。これに伴ってコンパレータ231の非反転入力端子b(+)の電位が上昇し、反転入力端子a(−)の電位V1を超えたとき出力1がS端子に加えられ、非Q端子の出力でコンデンサ234の放電回路が形成される。以後、コンデンサ234の電位が降下し、このコンデンサ
234の電位が出力される。これに伴ってコンパレータ232の非反転入力端子b(+)の電位が降下し、反転入力端子a(−)の電位V2以下になったとき出力1がR端子に加えられ、非Q端子の出力でコンデンサ234の充電回路が形成される。
以上のようにして、コンデンサ234の充放電電位が出力され、三角波発振回路23が得られる。また、充電電流Irの大きさで、三角波の勾配が決まる。
図18はこれらのインバータ回路の3種を示すものである。
図18(a)において、直流電源1は商用電源を全波整流して直流電圧VDCを第1のコンデンサ41と第2のコンデンサ42との直列接続回路に、および第1の半導体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7との直列接続回路に印加する。第1のコンデンサ41と第2のコンデンサ42の接続点と第1の半導体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7の接続点との間にリーケージトランス2の1次巻線3と第3のコンデンサ5の直列接続回路が接続されている。第1の半導体スイッチング素子6と第2の半導体スイッチング素子7の各べースには、駆動部8とからの制御信号が与えられる。そして駆動部8の中に、デッドタイム作成回路24が組み込まれている。なお、リーケージトランス2の2次側およびマグネトロンは図示省略している。
そして、本発明の目的を実現するための制御信号変換回路は、図5と全く同じようにこの回路にも適用することができる。すなわち、交流電源の入力電流と基準電流との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流を前記制御信号作成回路の制御信号によって補正する周波数変調信号作成回路と、周波数変調信号作成回路の出力を受信するデッドタイム作成回路を備えた高周波加熱装置において、制御信号作成回路と周波数変調信号作成回路との間に、制御信号の値をさらに引き下げることのできる機能を有する制御信号変換回路を備えるようにし、具体的に、その制御信号変換回路は比較器を備え、比較器の一方の入力端子には制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には、別の直流電源の正電位と前記比較器の出力側端子との間に挿入されたダイオードと2個の抵抗から成る直列回路の両抵抗の接続点の電位を与えるようにすることで、起動から定常に切り替わった瞬間に電圧が時間遅れなく立ち上がるようになるため、入力電流のオーバーシュートを抑えることができ、したがって、IGBTおよびマグネトロンの損傷を防止することができることとなる。
そして、本発明の目的を実現するための制御信号変換回路は、図5と全く同じようにこの回路にも適用することができる。すなわち、交流電源の入力電流と基準電流との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流を前記制御信号作成回路の制御信号によって補正する周波数変調信号作成回路と、周波数変調信号作成回路の出力を受信するデッドタイム作成回路を備えた高周波加熱装置において、制御信号作成回路と周波数変調信号作成回路との間に、制御信号の値をさらに引き下げることのできる機能を有する制御信号変換回路を備えるようにし、具体的に、その制御信号変換回路は比較器を備え、比較器の一方の入力端子には制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には、別の直流電源の正電位と前記比較器の出力側端子との間に挿入されたダイオードと2個の抵抗から成る直列回路の両抵抗の接続点の電位を与えるようにすることで、起動から定常に切り替わった瞬間に電圧が時間遅れなく立ち上がるようになるため、入力電流のオーバーシュートを抑えることができ、したがって、IGBTおよびマグネトロンの損傷を防止することができることとなる。
図において、直流電源1は商用電源を全波整流して直流電圧VDCを第1の半導体スイッチング素子61と第2の半導体スイッチング素子71との直列接続回路におよび第3の半導体スイッチング素子62と第4の半導体スイッチング素子72との直列接続回路にそれぞれ印加する。第1の半導体スイッチング素子61と第2の半導体スイッチング素子71の接続点と第3の半導体スイッチング素子62と第4の半導体スイッチング素子72の接続点との間にリーケージトランス2の1次巻線3と第3のコンデンサ5の直列接続回路が接続されている。第3のコンデンサ5は省略することができる。第1の半導体スイッチング素子61、第2の半導体スイッチング素子71、第3の半導体スイッチング素子62、そして第4の半導体スイッチング素子72の各べースには、駆動部8とからの制御信号が与えられる。そして駆動部8の中にデッドタイム作成回路24が組み込まれている。なお、リーケージトランス2の2次側およびマグネトロンは図示省略している。
そして、本発明の目的を実現するための制御信号変換回路は、図5と全く同じようにこの回路にも適用することができる。すなわち、交流電源の入力電流と基準電流との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流を前記制御信号作成回路の制御信号によって補正する周波数変調信号作成回路と、周波数変調信号作成回路の出力を受信するデッドタイム作成回路を備えた高周波加熱装置において、制御信号作成回路と周波数変調信号作成回路との間に、制御信号の値をさらに引き下げることのできる機能を有する制御信号変換回路を備えるようにし、具体的に、その制御信号変換回路は比較器を備え、比較器の一方の入力端子には制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には、別の直流電源の正電位と前記比較器の出力側端子との間に挿入されたダイオードと2個の抵抗から成る直列回路の両抵抗の接続点の電位を与えるようにすることで、起動から定常に切り替わった瞬間に電圧が時間遅れなく立ち上がるようになるため、入力電流のオーバーシュートを抑えることができ、したがって、IGBTおよびマグネトロンの損傷を防止することができることとなる。
2 リーケージトランス
3 1次巻線
4 第1のコンデンサ
5 第2のコンデンサ
6 第1の半導体スイッチング素子
7 第2の半導体スイッチング素子
8 駆動部
9 2次巻線
10 全波倍電圧整流回路
11 マグネトロン
12 3次巻線
13 第3のコンデンサ
21 制御信号作成回路
211 制御信号変換回路
212 マグネトロン発振検知手段
213 モード切り換え信号発生回路
214 モード切り換えスイッチ
215 バッテリ
22 周波数変調信号作成回路
221a トランジスタ
221b、221d、221e 抵抗
221c コンデンサ
221f スイッチ
221g 増幅器
221h 定電流源
23 三角波搬送波発振回路
24 デッドタイム作成回路
25 矩形波形成回路
26 スイッチング素子駆動回路
Claims (17)
- 交流電源と該交流電源の電圧を整流する整流回路と該整流回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとから成る直流電源と、2個の半導体スイッチング素子からなる直列回路と、リーケージトランスの1次巻線とコンデンサが接続された共振回路とを有し、前記直列回路は前記直流電源に並列に接続し、前記共振回路の一端は前記直列回路の中点に、他端は前記直流電源の一端に接続されると共に、コンデンサを前記共振回路に並列に接続し、2個の半導体スイッチング素子が同時にオフするデッドタイムを設けながら2個の半導体スイッチング素子を交互にオン/オフスイッチングさせる駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻線に接続される整流手段と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとを備え、前記スイッチング周波数の高/低で前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が減少/増加する高周波加熱装置であって、
前記駆動手段は、前記交流電源の入力電流と基準電流との差、又はマグネトロンに印加する電圧と基準電圧との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、前記制御信号作成回路の出力を振幅可変制御信号入力とし、前記交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流波形信号の入力信号を振幅可変して発振周波数制御電圧信号に変換する周波数変調信号作成回路と、該発振周波数制御電圧信号の出力振幅に対応してその周波数が変化する搬送波を作成する発振回路と、該発振周波数制御電圧信号出力振幅に対応してそのオフセット電圧が変化する二つのデッドタイム制御信号を生成するデッドタイム作成回路と、前記搬送波と前記デッドタイム制御信号を比較・整形してデッドタイムを備えた二つのスイッチング素子のオン/オフパルスに変換する矩形波成型回路と、該オン/オフパルスを前記2個の半導体スイッチング素子に入力するスイッチング素子駆動回路と、を備え、
前記制御信号作成回路と前記周波数変調信号作成回路との間に、前記発振周波数制御電圧信号振幅を前記スイッチング周波数が低くなる極性であって、前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が増加する極性に変換する制御信号変換回路を備えたことを特徴とする高周波加熱装置。 - 交流電源と該交流電源の電圧を整流する整流回路と該整流回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとから成る直流電源と、2個の半導体スイッチング素子からなる直列回路の2組と、リーケージトランスの1次巻線とコンデンサが接続された共振回路とを有し、前記2組の直列回路はそれぞれ前記直流電源に並列に接続し、前記共振回路の一端は前記一方の直列回路の中点に、他端は他方の直列回路の中点に接続されると共に、前記2組の直列回路の各々において2個の半導体スイッチング素子が同時にオフするデッドタイムを設けながら2個の前記半導体スイッチング素子を交互にオン/オフスイッチングさせる駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻線に接続される整流手段と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとを備え、前記スイッチング周波数の高/低で前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が減少/増加する高周波加熱装置であって、
前記駆動手段は、前記交流電源の入力電流と基準電流との差、又はマグネトロンに印加する電圧と基準電圧との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、前記制御信号作成回路の出力を振幅可変制御信号入力とし、前記交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流波形信号の入力信号を振幅可変して発振周波数制御電圧信号に変換する周波数変調信号作成回路と、該発振周波数制御電圧信号の出力振幅に対応してその周波数が変化する搬送波を作成する発振回路と、該発振周波数制御電圧信号出力振幅に対応してそのオフセット電圧が変化する二つのデッドタイム制御信号を生成するデッドタイム作成回路と、前記搬送波と前記デッドタイム制御信号を比較・整形してデッドタイムを備えた二つのスイッチング素子のオン/オフパルスに変換する矩形波成型回路と、該オン/オフパルスを前記2個の半導体スイッチング素子に入力するスイッチング素子駆動回路と、を備え、
前記制御信号作成回路と前記周波数変調信号作成回路との間に、前記発振周波数制御電圧信号振幅を前記スイッチング周波数が低くなる極性であって、前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が増加する極性に変換する制御信号変換回路を備えたことを特徴とする高周波加熱装置。 - 交流電源と該交流電源の電圧を整流する整流回路と該整流回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとから成る直流電源と、2個の半導体スイッチング素子からなる直列回路と、リーケージトランスの1次巻線とコンデンサが接続された共振回路とを有し、前記直列回路は前記直流電源に並列に接続し、前記共振回路の一端は前記直列回路の中点に、他端はコンデンサを介して前記直流電源の一端に接続されると共に、2個の半導体スイッチング素子が同時にオフするデッドタイムを設けながら2個の前記半導体スイッチング素子を交互にオン/オフスイッチングさせる駆動手段と、前記リーケージトランスの2次巻線に接続される整流手段と、前記整流手段に接続されるマグネトロンとを備え、前記スイッチング周波数の高/低で前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が減少/増加する高周波加熱装置であって、
前記駆動手段は、前記交流電源の入力電流と基準電流との差、又はマグネトロンに印加する電圧と基準電圧との差から制御信号を作成する制御信号作成回路と、前記制御信号作成回路の出力を振幅可変制御信号入力とし、前記交流電源を整流して得られる整流電圧/整流電流波形信号の入力信号を振幅可変して発振周波数制御電圧信号に変換する周波数変調信号作成回路と、該発振周波数制御電圧信号の出力振幅に対応してその周波数が変化する搬送波を作成する発振回路と、該発振周波数制御電圧信号出力振幅に対応してそのオフセット電圧が変化する二つのデッドタイム制御信号を生成するデッドタイム作成回路と、前記搬送波と前記デッドタイム制御信号を比較・整形してデッドタイムを備えた二つのスイッチング素子のオン/オフパルスに変換する矩形波成型回路と、該オン/オフパルスを前記2個の半導体スイッチング素子に入力するスイッチング素子駆動回路と、を備え、
前記制御信号作成回路と前記周波数変調信号作成回路との間に、前記発振周波数制御電圧信号振幅を前記スイッチング周波数が低くなる極性であって、前記交流電源の入力電流あるいは前記マグネトロン印加電圧が増加する極性に変換する制御信号変換回路を備えたことを特徴とする高周波加熱装置。 - 前記制御信号変換回路は演算増幅器を備え、該演算増幅器の一方の入力端子には前記制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には、別の直流電源の正電位と前記演算増幅器の出力側端子との間に挿入されたダイオードと2個の抵抗から成る直列回路の該両抵抗の接続点の電位が与えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記制御信号変換回路は比較機能を有する増幅器を備え、該増幅器の一方の入力端子には前記制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には直流電源の正電位を入力し、比較機能としてダイオードの導通/非導通で前記増幅器のゲインを切り換えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記制御信号変換回路は比較機能を有する増幅器を備え、該増幅器の一方の入力端子には前記制御信号作成回路の出力を、他方の入力端子には直流電源の正電位と前記制御信号作成回路の出力とを比較する比較器を有し、前記比較器によって前記増幅器のゲインを切り換えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記マグネトロンが発振状態か非発振状態かを検知するマグネトロン発振検知手段をさらに有し、前記マグネトロン発振検知手段が前記マグネトロンの非発振状態を検知する期間は前記制御信号変換回路の出力信号を選択し、前記マグネトロン発振検知手段が前記マグネトロンの発振状態を検知すると前記制御信号を選択し、前記周波数変調信号作成回路に入力することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路は、スイッチング周波数に関係なくデッドタイムが略一定となるようなデッドタイム制御信号を生成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路はスイッチング周波数が高くなるにしたがってデッドタイムを増加させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路は、所定のスイッチング周波数以下でデッドタイムを一定または微増させることを特徴とする請求項9記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路は、所定のスイッチング周波数以上でデッドタイムを急増させることを特徴とする請求項9又は10記載の高周波加熱装置。
- 所定のスイッチング周波数以下での前記デッドタイムの一定値若しくは微増値、又は所定のスイッチング周波数以上での前記デッドタイムの急増値が可変であることを特徴とする請求項10又は11記載の高周波加熱装置。
- 前記所定のスイッチング周波数の値が可変であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路はスイッチング周波数が高くなるにしたがってデッドタイムを階段状に増加させるものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路は、スイッチング周波数の増加に比例して第一の傾きで変化し、かつ所定のスイッチング周波数からは第一の傾きより急な第二の傾きで変化するプラスおよびマイナスのそれぞれのオフセット電圧を付加した二つの信号を出力し、発振回路より出力される搬送波と比較することによりデッドタイムを作成するものであることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デッドタイム作成回路は、VCC電源と、デューティ制御電源と、スイッチング周波数に比例して変化する第一の電流と、所定の周波数から流れ出しかつスイッチング周波数に比例して変化する第二の電流と、前記二つの電流を合成してかつ所定の係数をかけた第三の電流と、前記デューティ制御電源に前記第三の電流に比例したプラスおよびマイナスのそれぞれのオフセット電圧を付加して成る二つの上位・下位電位を作成する上位・下位電位作成手段とを有し、前記二つの上位・下位電位と発振回路より出力される搬送波とをそれぞれ比較することによりデッドタイムを備えた二つの信号を作成することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の高周波加熱装置。
- 前記デューティ制御電源の電圧および前記スイッチング周波数の少なくとも一方を変化させて入力電力または入力電流制御を行うようにしたことを特徴とする請求項16記載の高周波加熱装置。
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