JP4515575B2 - 固定具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ワンタッチで着脱できる固定具に関するものであり、特に、天井壁に埋設された照明器具内の清掃または蛍光灯を交換する際に、押し込み操作のみで天井壁内に取り付けられた照明器具のカバーを照明器具から取り外し、取り付けすることができる固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワンタッチで着脱できる固着具としては実開昭55−113620号公報に記載されたもの等が知られている。この公報に記載されたワンタッチ式固定具は車両の窓ガラス等に金網を取り付ける際の固定具として有効なものであり、金網の略4隅部に、ソケット(雌継手)を夫々装着するとともに、車両の窓の周囲に位置させて車両側にプラグ(雄継手)を固着し、車両側に固着したプラグに対して金網の略4隅部に取り付けたソケット本体の収容室を合致させ、このソケット本体を車両側に押しつけると、プラグが前記収容室内に進入し、このソケット本体収容室に突出している球と係合し、この状態でさらに金網を押しつけると、収容室内に設けたバネに抗して、可動体が移動し、球がプラグ本体に形成した係合部に係合して、ソケットとプラグとを接続できる構成となっている。またこの接続状態を外すには、ソケット側に設けた操作部材を引き抜くことでプラグをソケットから外すことができる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような固着具は、プラグとソケットとを接続固定する際には押し込み方向の操作でよいが、両者を分離する際にはソケットに設けた操作部材を引くという操作が必要となり、このような固定具を例えば天井に取り付けられた大型の照明器具のカバー等に適用した場合、照明器具を取り外す時には二人の作業者が照明器具カバーの両端をそれぞれ支えながら固着具の操作部材を引くという操作をする必要があり、一人の作業者のみで照明器具のカバーを簡単に取外すことが困難であるという問題がある。また、ソケットの可動体をカバーの表面から突出させた状態にして置かなくてはならず、美観が損なわれるほか可動体による影響等が発生するため照明を重視する場所には適さなかった。
【0004】
そこで、本発明は、押し込み方向の操作のみでプラグとソケットとを接続固定することができ、再び同じ押し込み操作によってプラグとソケットとを分離することができる固着具を提供することにより、上記問題点を解決することを目的とする。
本発明では、初めの押し込み操作でプラグとソケットを接続固定することができ、接続状態にある固定具に対して同じ押し込み操作をすることで、両者を簡単に分離することができる。このため、この固着具を大型の照明器具に使用した場合、一人の作業者によって照明器具のカバーを簡単に天井から取り外すことができ、また一人の作業者によってカバーを照明器具に簡単に取り付けることができるため、照明器具の清掃または蛍光灯の交換作業が簡単に行うことができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明が採用した技術解決手段は、
ソケットを構成するソケット本体には、プラグ本体と係止する施錠部材を有するホルダを摺動自在に設け、さらに、前記施錠部材を求心方向に押圧する押圧部が設けられており、ソケット内の底部には弾性体を設け、前記底部と前記ホルダとの間にスプリングを配置し、プラグには、プラグをソケット内に押し込むことにより前記施錠部材に係止する係合部を有するプラグ本体と、前記プラグ本体外周に摺動自在に嵌合し、プラグを更に押し込むことにより、前記施錠部材をその外周面に位置させることができるスライドリングを備え、さらに前記スライドリングとプラグ本体との間にはスライドリングをプラグ本体の先端から離れる方向に付勢するスプリングが配置されていることを特徴とする固定具である。
【0006】
【実施形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る固定具を構成するソケットの半断面図、図2は同ソケットに接続するプラグの半断面図である。
図1において、Sはソケットであり、ソケットSはソケット本体1と前記ソケット本体1の後部にネジ部3によって固定されるアダプタ2とを備えており、ソケット本体1の内周にはボールホルダ(ホルダ)4が摺動自在に嵌合されている。ボールホルダ4は後部側の外周が大径4aに形成されるとともに、施錠部材としてのボール5を保持するテーパー状の孔4bが前記大径4aと小径4cとを連接するテーパー部に複数箇所形成され、この孔4bにボール(施錠部材)5をボールホルダ4の内周面よりも内側に突出した状態で保持することができる構成となっている。また、前記ソケット本体1の奥部の内周は、前記ボールホルダの大径部を摺動自在に保持する大径部1aとして構成され、さらにソケット本体1の大径内部1aと小径内部1bとの段部には前記施錠部材としてのボール5を内側に押し出す作用をする傾斜面(押圧部)1cが形成されている。
【0007】
前記ボールホルダ4と前記アダプタ2との間には、前記ボールホルダ4を図中右方に付勢するスプリング6が配置され、このスプリング6の付勢力によって前記ボール5が前記傾斜面1cに押し付けられ、傾斜面1cの作用でボール5が内側に押し出された状態となっている。また、アダプタ2は前記ソケット本体1にネジ部3によって螺合された構成となっており、さらにアダプタ2のボールホルダ4側(ソケット内の底部)には後述するプラグを押し込んだ時のストッパとなる弾性体(たとえばウレタンゴム等)7が配置され、また、アダプタ2の外側には連結部材19(以下照明器具と言う)等にソケットSを取り付けることができる取り付け部8が形成されている。取り付け部8は図示のように六角形として形成されているが、他の形状でも何等差し支えない。なお、図中9はボールホルダ4の移動を制限するストップリングである。
前記ソケットSは、ソケット本体1の図中左方側からボール5を孔4b内に保持したボールホルダ4をソケット本体1内に挿入した後、ストップリング9を嵌め込みスプリング6を配置した状態でアダプタ2を螺合することにより、図示のように組み立てられている。
【0008】
また、プラグPは、プラグ本体11と、プラグ本体11の外周に摺動自在に設けた円筒状のスライドリング12と、プラグ本体11にネジ部13によって固定されたプラグケース14とを備えており、プラグケース14のその外周一端は6角形として形成され工具を嵌合することができる形状となっている。またプラグ本体11とスライドリング12との間にはスプリング15が配置され、このスプリング15によってプラグ本体11の先端から離れる方向に(言い換えるとスライドリング12を図示のようにプラグケース14に向けて押しつける方向に)付勢されている。この時スプリング15はスライドリング12内に位置している。またプラグ本体11の先端部は傾斜面11aと大径部11bとからなる膨出部と、それに連続する小径部(施錠部材との係合部)11cが形成されており、さらに前記プラグケース14にはアダプタ16がネジ部18によって固定されている。このアダプタ16にはプラグPを連結部材20(以下照明器具のカバーと言う)に固定するための取り付け部17が形成されている。取り付け部17は回り止めを兼ねた平行面17aを有した構成となっている。このアダプタ16の形状は、他の形状でも何等問題はない。
【0009】
上記構成からなる固定具の接続、分離操作について説明すると、図3はソケットSとプラグPを接続する操作説明図、図4は接続状態にあるソケットSとプラグPを分離する操作説明図である。
図3において、接続にあたって、分離状態(イ)にあるプラグPをソケットS内に押し込むと、プラグ本体11の傾斜面11aがボール5に当接し(ロ)、ボール5を図中左方に押すとボール5とともにボールホルダ4がソケット本体1内をスプリング6を撓めながら移動する(ハ)。このボールホルダ4の移動によりボール5がソケット本体の大径内部1a内に移動する。さらにプラグPを押し込んでゆくと、今度はプラブ本体1の大径部11bを乗り越えたボール5がスプリング6の付勢力によって図中右方にボールホルダ4が移動するためプラグ本体1の小径部11cに落ち込むと同時にソケット本体の傾斜面1cによってボール5が押圧されてソケットSとプラグPとが接続される(ニ)。このように、プラグPをソケットS内に押し込み操作によってソケットSとプラグPとが簡単に接続される。
【0010】
接続状態にある固定具の分離操作を説明すると、接続状態(イ)にあるプラグPを更に図中左方に押し込む(ロ)。するとプラグ本体11の先端部が弾性体7を変形させながら図中左方に移動し、これにともなってスライドリング12も左方に移動するため、ボール5を押しバルブホルダ4がスプリング6を撓めながら移動し、ボール5は大径内部11aに移動してスライドリング12の外周面に位置する(ハ)。この状態になったところで、プラグを引き抜くとスプリング6に付勢されたボールホルダ4内のボール5が傾斜面1cに押圧挟持されているので弾性体7の付勢力および引抜き力によってプラグ本体11のみがスプリング15を撓めながら移動しスライドリング12にプラグ本体11の大径部11bとが当接し(ニ)、さらにプラグPを引き抜くと、プラグ本体11の大径部11bとスライドリング12とが連接された状態でボール5を大径内部11aに後退させたまま通過し、容易にプラグPをソケットSから引き抜くことができる(ホ)。このように、接続状態にあるソケットSとプラグPも、プラグPをソケットS内に押し込んだ後、引き抜くだけで容易に両者を容易に分離することができ、分離操作もプラグの押し込み操作で容易に分離を実現することができる。
なお、この例ではプラグPをソケットSに挿入する例について説明したが、プラグに対してソケットを押し込む操作でも同様の効果を得ることができることは当然である。要は、ソケットとプラグとの相対的な押し込み操作によって固定具の接続、分離を容易に行うことができる。
【0011】
なお、ソケットおよびプラグの取り付け部の形状は上記実施形態に限定されることなくその機能を達成できる形状であればどのような形状でもよく、それぞれを構成する材料も金属、樹脂など種々の材料を使用することができる。またソケット内の弾性体もコイルスプリング等を使用することも可能である。
さらに本発明はその精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができ、また、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0012】
【発明の効果】
以上詳細に述べた如く本発明によれば、押し込み方向の操作のみでプラグとソケットとの接続、分離を行うことができるため、たとえば、天井の壁面内に取りつけられた照明器具を取り付けるような場合に本固定具を使用することにより、一人の作業者によって照明器具のカバーをワンタッチ取り付け、取り外しが簡単にできるという優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態としての固定具のソケットの半断面図である。
【図2】本実施の形態としての固定具のプラグの半断面図である。
【図3】ソケットとプラグを接続する操作説明図である。
【図4】接続状態にあるソケットとプラグを分離操作説明図である。
【符号の説明】
S ソケット
P プラグ
1 ソケット本体
2 アダプタ
3 ネジ部
4 ボールホルダ
5 ボール
6 スプリング
7 弾性体
8 取り付け部
9 ストップリング
11 プラグ本体
12 スライドリング
13 ネジ
14 プラグケース
15 スプリング
16 アダプタ
17 取り付け部
18 ネジ部
19 照明器具(連結部材)
20 照明器具のカバー(連結部材)
Claims (1)
- ソケットを構成するソケット本体には、プラグ本体と係止する施錠部材を有するホルダを摺動自在に設け、さらに、前記施錠部材を求心方向に押圧する押圧部が設けられており、ソケット内の底部には弾性体を設け、前記底部と前記ホルダとの間にスプリングを配置し、プラグには、プラグをソケット内に押し込むことにより前記施錠部材に係止する係合部を有するプラグ本体と、前記プラグ本体外周に摺動自在に嵌合し、プラグを更に押し込むことにより、前記施錠部材をその外周面に位置させることができるスライドリングを備え、さらに前記スライドリングとプラグ本体との間にはスライドリングをプラグ本体の先端から離れる方向に付勢するスプリングが配置されていることを特徴とする固定具。
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