JP4522018B2 - 内燃機関の冷却構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の冷却液による冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の冷却を機関運転状態に応じて木目細かく行うべく、シリンダとシリンダヘッドへそれぞれ配管して互いに独立に冷却制御する例が、既に提案されている。
【0003】
例えば特開2000−73770号公報に記載された例は、図19に冷却液の流れを示すようにフィード通路04が切替弁06で分岐して内燃機関01のシリンダ02とシリンダヘッド03にそれぞれ接続されて、切替弁06の作動で冷却水をシリンダ02とシリンダヘッド03へ切替えて供給することができる。
切替弁06は、コントロールユニット012の制御信号に基づいて駆動装置013を介して作動される。
【0004】
通常の内燃機関と同じくシリンダ02からシリンダヘッド03に冷却水が移動できるようになっており、シリンダヘッド03からリターン通路05が延出している。
ウォータポンプ07に連結するフィード通路04には前記切替弁06のほかサーモスタット08が設けられ、リターン通路05からラジエータ09を介してフィード通路04に迂回する通路とリターン通路05からフィード通路04に直接連通するバイパス通路010とを切替えて冷却液を流すことができる。
【0005】
機関低負荷時には、図19に実線矢印で冷却水の流れを示すように、切替弁06を制御してシリンダ02への冷却液の流れを遮断してシリンダヘッド03にのみ循環させるようにし、低温度ではサーモスタット08がラジエータ09を通る通路を閉じ、バイパス通路010を開き、ウォータポンプ07がシリンダヘッド03のみにラジエータ09を通らない冷却液を循環させ燃焼室の残留ガスの温度低下の抑制を図っている。
【0006】
機関高負荷時には、切替弁06をシリンダ02に冷却液が流れるように切替えるとともに、サーモスタット08はラジエータ09に冷却液が循環するように切り換わり、ラジエータ09で冷却された冷却液がシリンダ02,シリンダヘッド03を循環して機関全体を冷却する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように機関負荷状態に応じて切替弁06を作動してシリンダ02とシリンダヘッド03の冷却制御を行っているので、切替弁06を作動するのにコントロールユニット012及び駆動装置013が必要となり、構造が複雑でコスト高となる。
【0008】
また機関低負荷時に冷却液はシリンダヘッド03のみを循環しシリンダ02を流れないので、シリンダ02のウオータジャケットに冷却液が滞留していることになり、冷却液がシリンダヘッド03のみを流れることでシリンダ部の残留ガスの温度低下抑制効果が却って妨げられることがあり、機関高負荷時に多くの冷却が必要となった時に加熱されたシリンダ部の滞留冷却液によりシリンダヘッド部の冷却が遅れノッキングのおそれもある。
【0009】
本発明は、斯かる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、冷却液温度に応じてシリンダに冷却液を滞留させることなくシリンダとシリンダヘッドへの冷却液の流れを制御する簡単な構造で、残留ガスの温度低下抑制効果とノッキング防止効果を期待できる内燃機関の冷却構造を安価に供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、ラジエータと内燃機関との間の冷却液循環量を調整する第1のサーモスタットを備える第1冷却液循環系と、所定冷却液温度より低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し前記所定冷却液温度より高温時にはシリンダからシリンダヘッドに直列に冷却液を循環するよう制御する第2のサーモスタットを備える第2冷却液循環系と、前記第1冷却液循環系と前記第2冷却液循環系の双方に共通のポンプ室から冷却液を循環させる単一のウオータポンプとからなり、前記第2冷却液循環系にて、第2のサーモスタットにより冷却液がシリンダとシリンダヘッドに並列に循環する場合、冷却液の大部分がシリンダヘッドに直接流れシリンダには残りの冷却液が流れる内燃機関の冷却構造とした。
【0011】
第2冷却液循環系の第2のサーモスタットにより、低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し、高温時にはシリンダからシリンダヘッドに直列に冷却液を循環するので、コントロールユニットによる制御や駆動装置が不要で構造が簡素化され、コストの低減を図ることができる。
【0012】
低温時にシリンダヘッドに直接冷却液を循環させるとともに、シリンダにも冷却液を流しているので、シリンダに冷却液が滞留することがなく、滞留させるのに比べ燃焼室の残留ガスの温度低下抑制効果が期待できる。
またシリンダに冷却液が滞留しないので、冷却が必要となった時にシリンダで加熱された滞留冷却液により対応が遅れノッキングが生じるような事態を避けることができる。
【0014】
低温時に冷却液がシリンダとシリンダヘッドに並列に循環する場合、主としてシリンダヘッドに直接流れ、シリンダには冷却液が僅かに流れるようにすることで、残留ガスの温度低下をより効果的に抑制することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタットの弁作動温度より前記第2のサーモスタットの弁作動温度が高く設定されていることを特徴とする。
【0016】
低温時ラジエータを経ない冷却液がシリンダヘッド及びシリンダを並列に循環して残留ガスの温度低下を抑制し、温度が上昇するとまず第1のサーモスタットが作動して冷却液がラジエータを経てシリンダヘッド及びシリンダを並列に循環して特にシリンダヘッドを冷却し、さらに温度上昇して高温となると第2のサーモスタットが作動してシリンダからシリンダヘッドに直列に冷却液を循環し内燃機関全体を冷却する。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2項記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタット及び前記第2のサーモスタットが、循環冷却液の温度を検知する感温部が内部のワックスの膨張・収縮により弁体を駆動するものであることを特徴とする。
【0018】
感温部の内部に備えたワックスが循環冷却液の温度により膨張・収縮し、この変化が弁体を開閉する構造の従前のサーモスタットを利用することができ、低コスト化を図ることができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかの項記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタットが、前記ラジエータの冷却液出口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする。
【0020】
第1のサーモスタットでラジエータの冷却液出口側を閉じることでラジエータを経ない内燃機関内だけの循環経路を構成し、ラジエータの冷却液出口側を開くことでラジエータを経た冷却液が内燃機関を循環する。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれかの項記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタットが、前記ラジエータの冷却液入口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする。
【0022】
第1のサーモスタットでラジエータの冷却液入口側を閉じることでラジエータを経ない内燃機関内だけの循環経路を構成し、ラジエータの冷却液入口側を開くことでラジエータを経た冷却液が内燃機関を循環する。
【0023】
請求項6記載の発明は、ラジエータと内燃機関との間の冷却液循環量を調整する第1のサーモスタットを備える第1冷却液循環系と、所定冷却液温度より低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し前記所定冷却液温度より高温時にはシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環するよう制御する第2のサーモスタットを備える第2冷却液循環系と、前記第1冷却液循環系と前記第2冷却液循環系の双方に共通のポンプ室から冷却液を循環させる単一のウオータポンプとからなり、冷却液の流れを分岐して大部分を前記シリンダヘッドに供給し残りの冷却液を前記シリンダに供給する分岐手段を備え、前記第2のサーモスタットが、前記ラジエータの冷却液入口と内燃機関との間に配設され、所定温度より低温時にはシリンダヘッド側の弁を開くことでシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し、所定温度より高温時にはシリンダヘッド側の弁を閉じシリンダ側の弁を開くことでシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環する内燃機関の冷却構造である。
【0024】
第2冷却液循環系の第2のサーモスタットにより、低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し、高温時にはシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環するので、コントロールユニットによる制御や駆動装置が不要で構造が簡素化され、コストの低減を図ることができる。
【0025】
また冷却液は常にシリンダヘッドに先に流入するため、流路が切り替わってもシリンダヘッドを冷却する液の温度は変化せず、従来より強力にシリンダヘッドを冷却できる。
【0026】
低温時にシリンダヘッドに直接冷却液を循環させるとともに、シリンダにも冷却液を流しているので、シリンダに冷却液が滞留することがなく、滞留させるのに比べ燃焼室の残留ガスの温度低下抑制効果が期待できる。
またシリンダに冷却液が滞留しないので、冷却が必要となった時にシリンダで加熱された滞留冷却液により対応が遅れノッキングが生じるような事態を避けることができる。
高温時には、全冷却液が直列にシリンダヘッドからシリンダへ流れるため、強力に冷却され、ノッキングレベルの悪化を防止する。
前記第1のサーモスタットがラジエータの冷却液出口側を開く温度以上で所定温度より低温時には、前記第2のサーモスタットがシリンダヘッド側の弁を開くことで、シリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し、シリンダヘッドに直接冷却液を循環させるとともに、シリンダにも冷却液を流しているので、シリンダに冷却液が滞留することがなく、滞留させるのに比べ燃焼室の残留ガスの温度低下抑制効果が期待できる。
所定温度より高温時には、全冷却液が直列にシリンダヘッドからシリンダへ流れるため、強力に冷却され、ノッキングレベルの悪化を防止する。
【0027】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタットの弁作動温度より前記第2のサーモスタットの弁作動温度が高く設定されていることを特徴とする。
【0028】
低温時ラジエータを経ない冷却液がシリンダヘッド及びシリンダを並列に循環して残留ガスの温度低下を抑制し、温度が上昇するとまず第1のサーモスタットが作動して冷却液がラジエータを経てシリンダヘッド及びシリンダを並列に循環して特にシリンダヘッドを冷却し、さらに温度上昇して高温となると第2のサーモスタットが作動してシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環し内燃機関全体を冷却する。
【0029】
請求項8記載の発明は、請求項6または請求項7記載の内燃機関の冷却構造において、前記第1のサーモスタットが、前記ラジエータの冷却液出口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする。
【0030】
第1のサーモスタットでラジエータの冷却液出口側を閉じることでラジエータを経ない内燃機関内だけの循環経路を構成し、ラジエータの冷却液出口側を開くことでラジエータを経た冷却液が内燃機関を循環する。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図9に基づき説明する。
本実施の形態に係る内燃機関1の冷却構造における低温時における状態を,図図1ないし図3に示し、中温時における状態を図4ないし図6に示し、高温時における状態を図7ないし図9に示す。
【0034】
図1及び図2に基づいて冷却構造を説明する。
内燃機関1のシリンダブロック2とシリンダヘッド3が分離されて図示されているが、実際はガスケットを介して合体されており、シリンダブロック2のシリンダボア周りのウオータジャケット2aがシリンダヘッド3の燃焼室周りのウオータジャケットとガスケットホールを介して連通している。
【0035】
シリンダヘッド3には、図2に示すようにウオータポンプ4と第1サーモスタット5が互いに隣接して設けられている。
第1サーモスタット5は、ワックスを内蔵する感温部でもある円筒状の弁体5aが温度変化によって軸方向にスライドし、ラジエータ10の冷却水出口10bにパイプ11を介して連通する入口ポート5bと出口ポート5dとの断続を制御するとともに、シリンダヘッド3のウオータジャケットの冷却水出口3aにバイパス7及び接続管6を介して連通する入口ポート5cと出口ポート5dとの断続を制御することができる。
【0036】
第1サーモスタット5は、感温部が冷却水温度に感応し、80℃以下の場合は、図2に示すように弁体5aがラジエータ10と連通する入口ポート5bを閉じ、他方のバイパス7と連通する入口ポート5cを開き出口ポート5dと連通する。
そして80℃を越えると、図5(図8)に示すように弁体5aがバイパス7と連通する入口ポート5cを閉じ、他方のラジエータ10と連通する入口ポート5bを開き出口ポート5dと連通する。
【0037】
上記第1サーモスタット5は、感温部の内部に備えたワックスが循環冷却水の温度により膨張・収縮し、この変化が弁体を開閉駆動する従前からある構造のものであり、従前のサーモスタットを利用して低コスト化を図ることができる。
【0038】
シリンダヘッド3のウオータジャケットの冷却水出口3aは、通路が分岐して一方が前記バイパス7に接続され、他方がラジエータ10の冷却水入口10aにパイプ12を介して接続される(図1参照)。
【0039】
図2に示すように第1サーモスタット5の前記出口ポート5dは、ウオータポンプ4の冷却水のポンプ吸込口4aに連通している。
ウオータポンプ4のポンプ吐出口4bは、パイプ13を介して第2サーモスタット20の入口ポート20aと連通している(図1参照)。
【0040】
第2サーモスタット20は、大径の中央にワックスが充填された感温部21aを備える円筒体21がホルダー24,25に摺動自在に支持され、円筒体21の感温部21aを挟んで両側に円板状の第1弁体22と第2弁体23が一体に嵌着されており、従前のサーモスタットを利用している。
【0041】
第1弁体22が接するホルダー24の中空円板状の弁座が第2サーモスタット20のケース内を本体側と出口ポート20b側とを仕切っており、他方第2弁体23はもう一つの出口ポート20cの開口を開閉する。
【0042】
出口ポート20bは、パイプ14を介してシリンダブロック2のウオータジャケット2aと連通しており、他方の出口ポート20cは、パイプ15を介してシリンダヘッド3のウオータジャケットと直接連通している。
【0043】
第2サーモスタット20は、感温部21aが冷却水温度に感応し、100℃以下の場合は、図1に示すように第1弁体22が出口ポート20bを閉じ、同時に第2弁体23が出口ポート20cを開き入口ポート20aと連通している。
100℃を越えると、図7に示すように第2弁体23が出口ポート20cを閉じ、第1弁体22が出口ポート20bを開き入口ポート20aと連通する。
【0044】
そして該第2サーモスタット20は、ケース内を本体側と出口ポート20b側とを仕切っているホルダー24の弁座の周縁部にはエア抜きを兼ねた貫通孔27がケース内の入口ポート20a側と出口ポート20b側とを常時連通している。
【0045】
本内燃機関1は以上のような冷却構造をしており、冷却水温度によって冷却水の流路が変化する様子を図1ないし図9に基づいて説明する。
【0046】
まず冷却水温度が80℃以下の低温運転状態においては、図1ないし図3に示すように、第1サーモスタット5は、弁体5aがラジエータ10と連通する入口ポート5bを閉じ、他方のバイパス7と連通する入口ポート5cを開き出口ポート5dと連通して、シリンダヘッド3からの還流冷却水がラジエータ10を循環せずにバイパス7を通って第1サーモスタット5の入口ポート5cに入り、出口ポート5dからウオータポンプ4に吸入されて、ポンプ吐出口4bからパイプ13を介して第2サーモスタット20に吐出される。
【0047】
第2サーモスタット20は、第1弁体22が出口ポート20bを閉じ、同時に第2弁体23が出口ポート20cを開き入口ポート20aと連通しており、したがってウオータポンプ4から吐出した冷却水は、第2サーモスタット20の入口ポート20aに入り出口ポート20cからパイプ15を介してシリンダヘッド3のウオータジャケットに直接流入する。
【0048】
一方第2サーモスタット20の入口ポート20aに入った冷却水の一部は、ホルダー24の貫通孔27を通って出口ポート20bからパイプ14を介してシリンダブロック2のウオータジャケット2aに流入し、シリンダヘッド3のウオータジャケットに循環する。
【0049】
以上のように冷却水温度が80℃以下の運転状態における冷却水の流れをブロック図で示すと図3のようになる。
すなわちウオータポンプ4から吐出した冷却水は、第2サーモスタット20からシリンダヘッド3とシリンダブロック2に並列に流れ、特にシリンダヘッド3に冷却水の大部分が直接流れ(図1,図3の太実線矢印)、冷却水の残りがシリンダブロック2に流れてシリンダブロック2を経てシリンダヘッド3に流れる(図1,図3の細実線矢印)。
【0050】
シリンダヘッド3に集合した冷却水は、シリンダヘッド3からラジエータ10を通らずにバイパス7を介し第1サーモスタット5を経てウオータポンプ4に循環し、燃焼室の残留ガスの温度低下を抑制することができる。
【0051】
低温時にシリンダヘッド3に直接冷却液を循環させるとともに、シリンダブロック2にも僅かでも冷却水を流しているので、シリンダブロック2に冷却水が滞留することがなく、燃焼室の残留ガスの温度低下をより効果的に抑制することができる。
【0052】
次に冷却水温度が80℃を越えて100℃以下の場合には、図4ないし図6に示すように第1サーモスタット5は、弁体5aが作動してバイパス7と連通する入口ポート5cを閉じ、ラジエータ10と連通する入口ポート5bを開き、シリンダヘッド3からの還流冷却水がラジエータ10に流れる(図5参照)。
【0053】
他方第2サーモスタット20は、前記80℃の場合と同じで第1弁体22が出口ポート20bを閉じ、第2弁体23が出口ポート20cを開き入口ポート20aと連通してシリンダヘッド3に冷却水の大部分が直接流れ(図4,図6の太実線矢印)、冷却水の残りがシリンダブロック2に流れる(図4,図6の細実線矢印)。
【0054】
したがってラジエータ10を循環し熱を奪われて低温となった冷却水の大部分が、直接シリンダヘッド3に流れ燃焼室を積極的に冷却する。
そしてシリンダブロック2にも貫通孔27から冷却水の一部がシリンダブロック2を経てシリンダヘッド3に流れ、シリンダブロック2に冷却水を滞留させることがない。
【0055】
したがってシリンダヘッド3を冷却しようとするときに、従来のようにシリンダブロック2に滞留していた温度の高い冷却水がシリンダヘッド3に流れシリンダヘッド3の冷却を妨げノッキング等を起こすようなことは回避することができる。
【0056】
そして冷却水温度がさらに100℃を越えると、図7ないし図9に示すように第1サーモスタット5は、変わりなく弁体5aが入口ポート5cを閉じ、ラジエータ10と連通する入口ポート5bを開き(図8参照)、シリンダヘッド3からの還流冷却水がラジエータ10に流れる。
他方第2サーモスタット20は、作動して図7に示すように第1弁体22が出口ポート20bを開き、第2弁体23が出口ポート20cを閉じる。
【0057】
したがって図9に示すようにウオータポンプ4から吐出した冷却水が、第2サーモスタット20,シリンダブロック2,シリンダヘッド3,ラジエータ10,第1サーモスタット5を順に流れてウオータポンプ4に戻る循環路が形成される。
ラジエータ10を流れた冷却水が、第2サーモスタット20からシリンダブロック2、シリンダヘッド3に直列に流れ、シリンダブロック2にも大量の冷却水を流し内燃機関1全体を積極的に冷却することができる。
【0058】
以上のように冷却水の流れを2個のサーモスタット5,20により制御しており、特にシリンダブロック2とシリンダヘッド3への冷却水の流れを制御するのに第2サーモスット20によって行っており、コントロールユニットによる制御や駆動装置が不要で構造が簡素化され、コストの低減を図ることができる。
【0059】
前記実施の形態では、第1サーモスタット5はラジエータ10の冷却水出口10bにパイプ11を介して設けられて内燃機関1に連結される構成であったが、ラジエータの冷却水入口側に設けることもでき、その実施の形態の冷却構造の異なる温度状態のブロック図を図10ないし図12に図示し説明する。
【0060】
第1サーモスタット30以外の主要部材は、前記実施の形態と同じであるので、同じ符号を用いて使用する。
第1サーモスタット30は、出口ポートがラジエータ10の冷却水入口に連結され、もう1つの出口ポートがウオータポンプ4のポンプ吸込口に連結され、入口ポートがシリンダヘッド3のウオータジャケットの冷却水出口に連結されている。
【0061】
冷却水温度が80℃以下の低温運転状態においては、図10に示すようにラジエータ10と連通する出口ポートを閉じ、ウオータポンプ4のポンプ吸込口に連結される出口ポートを開く。
【0062】
シリンダヘッド3からの還流冷却水が第1サーモスタット30の入口ポートに入り、出口ポートからラジエータ10を循環せずにウオータポンプ4に吸入されて、ポンプ吐出口4bから第2サーモスタット20に吐出される。
【0063】
第2サーモスタット20は、第1弁体22が出口ポート20bを閉じ、同時に第2弁体23が出口ポート20cを開き入口ポート20aと連通しており、したがってウオータポンプ4から吐出した冷却水は、第2サーモスタット20の入口ポート20aに入り出口ポート20cからパイプ15を介してシリンダヘッド3のウオータジャケットに直接流入するとともに(図10の太実線矢印)、入口ポート20aに入った冷却水の一部は、ホルダー24の貫通孔27を通って出口ポート20bからパイプ14を介してシリンダブロック2のウオータジャケット2aに流入し(図10の細実線矢印)、シリンダヘッド3のウオータジャケットに循環する。
【0064】
したがってシリンダヘッド3に集合した冷却水は、第1サーモスタット5を経てラジエータ10を通らずにウオータポンプ4に循環し、燃焼室の残留ガスの温度低下を抑制することができる。
【0065】
低温時にシリンダヘッド3に直接冷却液を循環させるとともに、シリンダブロック2にも僅かでも冷却水を流しているので、シリンダブロック2に冷却水が滞留することがなく、燃焼室の残留ガスの温度低下をより効果的に抑制することができる。
【0066】
次に冷却水温度が80℃を越えて100℃以下の場合には、図11に示すように第1サーモスタット5は、ウオータポンプ4と連通する入口ポートを閉じ、ラジエータ10と連通する出口ポート5bを開き、シリンダヘッド3からの還流冷却水がラジエータ10に流れるようにする。
【0067】
したがってラジエータ10を循環し熱を奪われて低温となった冷却水の大部分が、直接シリンダヘッド3に流れ(図11の太実線矢印)燃焼室を積極的に冷却する。
そしてシリンダブロック2にも貫通孔27から冷却水の一部がシリンダブロック2を経てシリンダヘッド3に流れ(図11の細実線矢印)、シリンダブロック2に冷却水を滞留させることがない。
【0068】
冷却水温度がさらに100℃を越えると、図12に示すように第2サーモスタット20は、第1弁体22が出口ポート20bを開き、第2弁体23が出口ポート20cを閉じ、図12に示すようにラジエータ10を流れた冷却水が、第2サーモスタット20からシリンダブロック2、シリンダヘッド3に直列に流れ、シリンダブロック2にも大量の冷却水を流し内燃機関1全体を積極的に冷却することができる。
【0069】
次にまた別の実施の形態に係る内燃機関の冷却構造について説明する。
図13ないし図15は、同冷却構造の3つの温度状態のブロック図である。
本実施の形態は、前記図1ないし図9に図示した実施の形態と、第2サーモスタットおよびその配置が異なるとともに、前記第2サーモスタット20の場所にはジョイント41が設けられている点が異なり、その他は同じである。
その他の主要部材の符号は前記実施の形態と同じとする。
【0070】
したがって第1サーモスタット5は、ラジエータ10の冷却水出口に設けられ、シリンダヘッド3側とラジエータ10側との冷却水の流入を80℃を境に切替えることができる。
ジョイント41は、ウオータポンプ4から吐出した冷却水を大部分シリンダヘッド3に供給するとともに、一部オリフィスを介してシリンダブロック2に供給するようにしている。
【0071】
第2サーモスタット40は、出口ポートがラジエータ10の冷却水入口に連通し、2つの入口ポートの一方がシリンダヘッド3のウオータジャケットに連通し、他方がシリンダブロック2のウオータジャケットに連通している。
そして100℃を境に2つの入口ポートの各連通が断続する。
【0072】
すなわち冷却水温度が80℃以下の低温運転状態においては、図13に示すように第2サーモスタット40はシリンダヘッド3側の入口ポートが開き、シリンダブロック2側の入口ポートが閉じた状態にあって、第1サーモスタット5がシリンダヘッド3側の入口ポートを開き、ラジエータ10側を閉じる。
【0073】
第1サーモスタット5のラジエータ10側を閉じられているので、第2サーモスタット40を経由してラジエータ10への冷却水の流れはなく、シリンダヘッド3からの還流冷却水がラジエータ10を循環せずにバイパス7を通って第1サーモスタット5の入口ポート5cに入り、出口ポート5dからウオータポンプ4に吸入されて、ポンプ吐出口4bからジョイント41を介して主にシリンダヘッド3に(図13の太実線矢印)、一部シリンダブロック2に(図13の細実線矢印)、並列に流れる。
【0074】
したがって燃焼室の残留ガスの温度低下を抑制することができ、また低温時にシリンダヘッド3に直接冷却液を循環させるとともに、シリンダブロック2にも僅かでも冷却水を流しているので、シリンダブロック2に冷却水が滞留することがなく、燃焼室の残留ガスの温度低下をより効果的に抑制することができる。
【0075】
冷却水温度が80℃を越えて100℃以下の場合には、図14に示すように第1サーモスタット5はシリンダヘッド3側の入口ポートを閉じ、ラジエータ10側を開くので、シリンダヘッド3に集合した冷却水は第2サーモスタット40の開いた入口ポートから流入し、出口ポートからラジエータ10に流れ、冷却されて第1サーモスタット5に流入し、ウオータポンプ4からジョイント41を介して主にシリンダヘッド3に(図14の太実線矢印)、一部シリンダブロック2に(図14の細実線矢印)、並列に流れる。
【0076】
したがってラジエータ10を循環し熱を奪われて低温となった冷却水の大部分が、直接シリンダヘッド3に流れ(図14の太実線矢印)、燃焼室を積極的に冷却する。
そしてシリンダブロック2にもオリフィスから冷却水の一部がシリンダブロック2を経てシリンダヘッド3に流れ(図14の細実線矢印)、シリンダブロック2に冷却水を滞留させることがない。
【0077】
したがってシリンダヘッド3を冷却しようとするときに、従来のようにシリンダブロック2に滞留していた温度の高い冷却水がシリンダヘッド3に流れシリンダヘッド3の冷却を妨げノッキング等を起こすようなことは回避することができる。
【0078】
冷却水温度がさらに100℃を越えると、図15に示すように第2サーモスタット40がシリンダヘッド3側の入口ポートを閉じ、シリンダブロック2側の入口ポートを開くので、ラジエータ10を流れた冷却水が、ジョイント41からシリンダヘッド3に大部分流れ、そのままシリンダブロック2に直列に流れ、一部オリフィスを介してシリンダブロック2に直接流れ、2つの流れがシリンダブロック2のウオータジャケットで集合して第2サーモスタット40に流れ、さらにラジエータ10に循環する。
【0079】
シリンダヘッド3とともにシリンダブロック2に大量の冷却水が流れ内燃機関1全体を積極的に冷却し、ノッキングレベルの悪化を防止する。
冷却水は常にシリンダヘッド3に先に流入するため、流路が切り替わってもシリンダヘッド3を冷却する液の温度は変化せず、従来より強力にシリンダヘッドを冷却できる。
【0080】
以上のように冷却水の流れを2個のサーモスタット5,40により制御しており、特にシリンダブロック2とシリンダヘッド3の冷却水の流れを制御するのに第2サーモスット40によって行っており、コントロールユニットによる制御や駆動装置が不要で構造が簡素化され、コストの低減を図ることができる。
【0081】
次にさらに別の実施の形態に係る内燃機関の冷却構造について説明する。
図16ないし図18は、同冷却構造の3つの温度状態のブロック図である。
本実施の形態は、前記図13ないし図15に図示した実施の形態と基本的に同じ構成をしており、第1サーモスタット50がラジエータの冷却水入口に設けられている点が異なるだけである。
同じ主要部材の符号は前記実施の形態と同じとする。
【0082】
ラジエータの冷却水入口に設けられた第1サーモスタット50は、シリンダヘッド3と第2サーモスタット40とそれぞれ連結する入口ポートに弁を有し、ラジエータ10とウオータポンプ4とそれぞれ連結する出口ポートに弁を有し、各弁は冷却水温度が80℃を境に開閉する。
【0083】
第2サーモスタット40は、シリンダヘッド3とシリンダブロック2の各ウオータジャケットとそれぞれ連結する入口ポートに弁を有し、100℃を境に開閉する。
【0084】
冷却水温度が80℃以下の低温運転状態においては、図16に示すように第2サーモスタット40はシリンダヘッド3側の入口ポートが開き、シリンダブロック2側の入口ポートが閉じた状態にあって、第1サーモスタット50がシリンダヘッド3側の入口ポートを開き、第2サーモスタット40側の入口ポートを閉じ、ラジエータ10側出口ポートを閉じ、ウオータポンプ4側出口ポートを開く。
【0085】
シリンダヘッド3からの還流冷却水が第1サーモスタット50を経由してラジエータ10を循環せずにウオータポンプ4に吸入され、ポンプ吐出口4bからジョイント41を介して主にシリンダヘッド3に(図16の太実線矢印)、一部シリンダブロック2に(図16の細実線矢印)、並列に流れる。
【0086】
したがって燃焼室の残留ガスの温度低下を抑制することができ、またシリンダブロック2に冷却水が滞留することがなく、燃焼室の残留ガスの温度低下をより効果的に抑制することができる。
【0087】
冷却水温度が80℃を越えて100℃以下の場合には、図17に示すように第1サーモスタット50はシリンダヘッド3側の入口ポートとウオータポンプ4側出口ポートを閉じ、第2サーモスタット40側入口ポートとラジエータ10側出口ポートを開くので、シリンダヘッド3に集合した冷却水は第2サーモスタット40の開いている入口ポートから流入し、出口ポートから第1サーモスタット50を経由してラジエータ10に流れ、冷却されてウオータポンプ4に吸入されジョイント41を介して主にシリンダヘッド3に(図17の太実線矢印)、一部シリンダブロック2に(図17の細実線矢印)、並列に流れる。
【0088】
したがってラジエータ10を循環し熱を奪われて低温となった冷却水の大部分が、直接シリンダヘッド3に流れ(図17の太実線矢印)、燃焼室を積極的に冷却する。
そしてシリンダブロック2にもオリフィスから冷却水の一部がシリンダブロック2を経てシリンダヘッド3に流れ(図17の細実線矢印)、シリンダブロック2に冷却水を滞留させることがない。
【0089】
したがってシリンダヘッド3を冷却しようとするときに、従来のようにシリンダブロック2に滞留していた温度の高い冷却水がシリンダヘッド3に流れシリンダヘッド3の冷却を妨げノッキング等を起こすようなことは回避することができる。
【0090】
冷却水温度がさらに100℃を越えると、図18に示すように第2サーモスタット40がシリンダヘッド3側の入口ポートを閉じ、シリンダブロック2側の入口ポートを開くので、ラジエータ10を流れた冷却水が、ジョイント41からシリンダヘッド3に大部分流れ、そのままシリンダブロック2に直列に流れ、一部オリフィスを介してシリンダブロック2に直接流れ、2つの流れがシリンダブロック2のウオータジャケットで集合して第2サーモスタット40に流れ、さらに第1サーモスタット50を経てラジエータ10に循環する。
【0091】
シリンダヘッド3とともにシリンダブロック2に大量の冷却水が流れ内燃機関1全体を積極的に冷却し、ノッキングレベルの悪化を防止する。
冷却水は常にシリンダヘッド3に先に流入するため、流路が切り替わってもシリンダヘッド3を冷却する液の温度は変化せず、従来より強力にシリンダヘッドを冷却できる。
【0092】
以上のように冷却水の流れを2個のサーモスタット40,50により制御しており、コントロールユニットによる制御や駆動装置が不要で構造が簡素化され、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の冷却構造における冷却水温度が低温時の状態を示す断面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿って切断した断面図である。
【図3】同冷却水の流れを示すブロック図である。
【図4】内燃機関の冷却構造における冷却水温度が中温時の状態を示す断面図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿って切断した断面図である。
【図6】同冷却水の流れを示すブロック図である。
【図7】内燃機関の冷却構造における冷却水温度が高温時の状態を示す断面図である。
【図8】図1におけるVIII−VIII線に沿って切断した断面図である。
【図9】同冷却水の流れを示すブロック図である。
【図10】別の実施の形態に係る内燃機関の冷却構造における冷却水温度が低温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図11】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が中温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図12】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が高温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図13】また別の実施の形態に係る内燃機関の冷却構造における冷却水温度が低温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図14】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が中温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図15】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が高温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図16】さらに別の実施の形態に係る内燃機関の冷却構造における冷却水温度が低温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図17】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が中温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図18】同内燃機関の冷却構造における冷却水温度が高温時の状態の冷却水の流れを示すブロック図である。
【図19】従来の冷却液の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、4…ウオータポンプ、5…第1サーモスタット、6…接続管、7…バイパス、
10…ラジエータ、11,12,13,14,15…パイプ、
20…第2サーモスタット、21…円筒体、22…第1弁体、23…第2弁体、24,25…ホルダー、27…貫通孔、
30…第1サーモスタット、
40…第2サーモスタット、41…ジョイント、
50…第1サーモスタット。

Claims (9)

  1. ラジエータと内燃機関との間の冷却液循環量を調整する第1のサーモスタットを備える第1冷却液循環系と、
    所定冷却液温度より低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し前記所定冷却液温度より高温時にはシリンダからシリンダヘッドに直列に冷却液を循環するよう制御する第2のサーモスタットを備える第2冷却液循環系と、
    前記第1冷却液循環系と前記第2冷却液循環系の双方に共通のポンプ室から冷却液を循環させる単一のウオータポンプとからなり、
    前記第2冷却液循環系にて、第2のサーモスタットにより冷却液がシリンダとシリンダヘッドに並列に循環する場合、冷却液の大部分がシリンダヘッドに直接流れシリンダには残りの冷却液が流れることを特徴とする内燃機関の冷却構造。
  2. 前記第1のサーモスタットの弁作動温度より前記第2のサーモスタットの弁作動温度が高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
  3. 前記第1のサーモスタット及び前記第2のサーモスタットは、循環冷却液の温度を検知する感温部が内部のワックスの膨張・収縮により弁体を駆動するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却構造。
  4. 前記第1のサーモスタットは、前記ラジエータの冷却液出口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項記載の内燃機関の冷却構造。
  5. 前記第1のサーモスタットは、前記ラジエータの冷却液入口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項記載の内燃機関の冷却構造。
  6. ラジエータと内燃機関との間の冷却液循環量を調整する第1のサーモスタットを備える第1冷却液循環系と、
    所定冷却液温度より低温時にはシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し前記所定冷却液温度より高温時にはシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環するよう制御する第2のサーモスタットを備える第2冷却液循環系と、
    前記第1冷却液循環系と前記第2冷却液循環系の双方に共通のポンプ室から冷却液を循環させる単一のウオータポンプとからなり、
    冷却液の流れを分岐して大部分を前記シリンダヘッドに供給し残りの冷却液を前記シリンダに供給する分岐手段を備え、
    前記第2のサーモスタットが、前記ラジエータの冷却液入口と内燃機関との間に配設され、所定温度より低温時にはシリンダヘッド側の弁を開くことでシリンダとシリンダヘッドに並列に冷却液を循環し、所定温度より高温時にはシリンダヘッド側の弁を閉じシリンダ側の弁を開くことでシリンダヘッドからシリンダに直列に冷却液を循環することを特徴とする内燃機関の冷却構造。
  7. 前記第1のサーモスタットの弁作動温度より前記第2のサーモスタットの弁作動温度が高く設定されていることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の冷却構造。
  8. 前記第1のサーモスタットは、前記ラジエータの冷却液出口と内燃機関との間に配設されることを特徴とする請求項7記載の内燃機関の冷却構造。
  9. 前記第1のサーモスタットと前記ウオータポンプは、互いに隣接して一体となって前記内燃機関に設けられることを特徴とする請求項1または請求項6記載の内燃機関の冷却構造。
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