JP4565285B2 - 汚泥掻寄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、汚泥掻寄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、最初あるいは最終沈澱池の水面においては、上部に開口を開けたパイプを処理池に回転自在に横架してその軸心回りに往復回転させることで、開口が水面以下にくる時に水面のスカムを誘引し、開口が水面上に戻ることでスカムを堰き止め可能に構成したパイプスキマーを設置したり、あるいは、他の方式として、処理池の水面上下に樋状のトラフを固定式に横架し、同トラフの前に堰を浮沈運動可能に備えてその浮上によりスカムを堰き止め、沈下によりスカムを誘引するようにした固定トラフ式のスカム除去装置を構成することもある。パイプスキマーについても同様であるが、例えば、前記固定トラフ式のスカム除去装置では、堰を浮沈運動させるにあたって専用の駆動手段を構成することもある一方において、池内で循環運動するフライト(汚泥掻寄部材)の動力を利用するようにしたものがある。このフライト利用型のものは、フライトが循環して上回りにくるのに対応してその軌道にカムを臨ませておき、同カムにアームを付けて応動するようにしてこのアームの動きにより前記堰を浮沈させるようにしている。この形式では、フライトからの動力を利用するので専用の動力を要しないことで装置のトラブルが少なくなる等の点で有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これまでの連動機構は、堰前方に回転支点を設け、同支点回りに前記アームの中間を支持し、同アームの前部にカムをまた後部を堰側に連動可能に連結して構成されている。すなわち、フライトがくるとカムを押し上げてアーム後部が押し下げられ、これにより、堰が押し下げられるようになり、堰は自らの浮上力やウエイトや前記アームの重さ等の復帰手段によりフライトがカムを通過後に戻されるように構成されている。こうした方式では、前記アームの前部が回転中心から片持状に延びているため、余り長く延ばすことができず、そのことから、同アーム前部に付されるカムの長さにも限界があり、フライト側との接触時間も短くなって堰を押し下げておく時間にも限界がでてくる。その結果、堰を押し下げておく時間が短いと、多くのスカムを有効に誘引するには堰を度々押し下げる必要があり、一定量のスカムを誘引・除去するのにフライトからの動力が多く消費されることになり、運転費用が多くかかるようになる。
【0004】
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、運転費用が少なくて済むスカム除去装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、池幅方向に対向する区成側壁と池幅方向に直交する方向である前後方向に対向する端部壁とを有するとともに一端に排泥ピットを有する底壁を備えて平面視矩形に形成された処理池内の底壁上には、池中央を通るようにしてモノレール式のガイドレールが敷設されるとともに、同ガイドレールには、排泥ピット方向に前進しその逆方向に後退する進退自在な走行輪付きの走行体が設けられ、同走行体は、駆動ホイールを備えた水中使用型の駆動源と、駆動ホイールの前後に位置するアイドラと、前進時に汚泥掻き寄せ状態となり後退時には非掻き寄せ状態となるように上下する汚泥スクレーパを装備し、前記処理池内には、駆動ホイールと前後のアイドラとに蛇行状をなすように巻き掛けられた伝達部材が池幅間中央位置で底壁上に沿った状態で池前後方向に向けて単一本張設されていることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載されたものにおいて、伝達部材は、一端が池上まで導かれてその張り状態を調節可能になっている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
図1および図2は、この発明の一実施形態を示すものである。
これらの図の実施形態は、最初あるいは最終沈澱池についてのもので、1,1は左右(池幅方向)に対向する区成側壁で、同側壁1に直交する方向がこの処理池の長手(前後)方向となっている。沈澱池(処理池)は、池幅方向に対向する区成側壁1と池幅方向に直交する方向である前後方向に対向する端部壁とを有するとともに一端に排泥ピット126を有する底壁124を備え平面視矩形に形成されている。
【0008】
これらの図は、耐摩耗性や機械的強度等に優れたアイアンラバー(登録商標名)に高張力スチールコードを心線として一体成形してなる歯付ベルトである伝達部材122を使用して水底走行式の汚泥掻寄装置123を進退駆動自在に構成したものを示す。尚、同伝達部材122は、標準ベルトの他に歯断面の大なるATベルト(図2の拡大図参照)や平ベルトを選択的に使用する。
【0009】
沈澱池には、その底壁124上に左右1対のガイドレール125が敷設されており、同ガイドレール125は、その一端が排泥ピット126上に及ぶようになっている。ガイドレール125は、図1における幅より充分広く殆ど池幅未満程度の幅に敷設することがある一方、図示より狭い幅で敷設することがある。その一方で、1本あるいは2本であっても幅狭で1本に近いモノレール式のガイドレールを池中央に敷設することもある。ガイドレールを敷設せずゴムタイヤ等により直走行する場合もある。
【0010】
汚泥掻寄装置123は、走行体128を矩形枠体として有し、同走行体128に走行輪129…を備えて池幅間中央の底壁124上に沿ってピット126方向に前進しその逆方向に後退する進退自在になっている。走行輪129の他に、走行体128の横振れを防止するローラーや上方への抜け防止するローラー等を併せ装備することもできる。走行体128の幅方向中央には架台130が設けられ、その上に減速機付モーターである駆動源131が搭載されている。駆動源131は水中使用型であり、その出力軸は池幅方向に向いて突出し、その端部にベルトプーリである駆動ホイール132が装着されている。
【0011】
駆動ホイール132の前後には、アイドラ133が押さえ機能をもって配されている。134はパイプ支柱で、駆動源131から水面上まで延びており、同支柱134内には駆動源131に給電するための通電コード135が通されている。同コード135は、水面上方のケーブル136に吊掛けられている。137はベルトスクレーパである。こうして伝達部材122は、池幅間中央位置で底壁124上に沿った状態で池前後方向に向けて張設されており、その中途個所は、図2のように駆動ホイール132の上回りから両アイドラ133の下回りにかけて蛇行するように巻き掛けられ、その一端は、ピット126側に固定され(逆側に固定してもよい)、他端は池上に張力調節可能に掛けられている。
【0012】
伝達部材122のピット側の一端は、ホイール138により回されて固定アンカー139に挟み固定されている。また、伝達部材122の他端は、ホイール138に回されて池上の別のホイール138にも回されたあと、ハンドル付の回転調節ドラム140に巻き付けられている。ハンドルを回すことで回転調節ドラム140が回され、これによりホイール138...を介して伝達部材122の張力を何時でも池上において適正に調節することができる。
【0013】
汚泥スクレーパ141は、前進時に汚泥掻き寄せ状態となり後退時には非掻き寄せ状態となるように上下するように走行体128に装備され、走行体128の尾部に備えたヒンジ142により回転自在に取り付けられ、同スクレーパ141は、駆動源131に連動して上下するようにしてもよいが、この実施形態では、駆動系とは別系で独自に掻寄・非掻寄状態になるように構成されている。すなわち、スクレーパ141は、くの字形でその底部には左右1対のローラー143が設けられており、左方向である掻寄状態では図2のようになってスクレーパ141のくの字ふところ部分で汚泥を掻き寄せてゆく。スクレーパ141にはガイドレール125に対応して底部から上向きにスリットが形成されており、スクレーパ141がピット126の縁部126aを越えると、スクレーパ141は図29の逆向きに転回し、ローラー143が底壁124上を走行することで同スクレーパ141は底壁124より少し上方に浮かんだ状態で右方向に復帰することで汚泥の掻き戻しはなくなる。尚、図28のバランサ150は、駆動源134等との重量均衡をとるとともに補強材としても機能している。また、伝達部材122はチェーンでもよい。
【0014】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成されているので、運転費用が少なくて済むスカム除去装置を提供することができる。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態をタイミングベルト使用によるものとして示す汚泥掻寄装置の平面図。
【図2】同装置の側断面図。
【符号の説明】
122…伝達部材 123…汚泥掻寄装置 124…池底 128…走行体 129…走行輪 131…駆動源 132…駆動ホイール 134…パイプ支柱 135…給電手段の1つ 141…汚泥スクレーパ。
Claims (2)
- 池幅方向に対向する区成側壁と池幅方向に直交する方向である前後方向に対向する端部壁とを有するとともに一端に排泥ピットを有する底壁を備えて平面視矩形に形成された処理池内の底壁上には、池中央を通るようにしてモノレール式のガイドレールが敷設されるとともに、同ガイドレールには、排泥ピット方向に前進しその逆方向に後退する進退自在な走行輪付きの走行体が設けられ、同走行体は、駆動ホイールを備えた水中使用型の駆動源と、駆動ホイールの前後に位置するアイドラと、前進時に汚泥掻き寄せ状態となり後退時には非掻き寄せ状態となるように上下する汚泥スクレーパを装備し、前記処理池内には、駆動ホイールと前後のアイドラとに蛇行状をなすように巻き掛けられた伝達部材が池幅間中央位置で底壁上に沿った状態で池前後方向に向けて単一本張設されていることを特徴とする汚泥掻寄装置。
- 請求項1に記載されたものにおいて、伝達部材は、一端が池上まで導かれてその張り状態を調節可能になっている汚泥掻寄装置。
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| JP37569198A JP4565285B2 (ja) | 1998-11-28 | 1998-11-28 | 汚泥掻寄装置 |
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