JP4638325B2 - インクジェット記録媒体 - Google Patents
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Description
[下層塗工組成物1の調製]
水350部に水酸化ナトリウム2部を溶解し、ここに湿式合成シリカ(トクヤマ社製ファインシールX−37B)100部を添加した後ノコギリ型ブレードを有する分散機を用いて十分に分散した。次いで引張強さ46MPa、伸び610%、粒子径10nm、アニオン性、自己乳化型のポリエステル系脂肪族ポリウレタン樹脂を固形分として30部、添加・混合して下層塗工組成物1を得た。なお、ここで用いた湿式合成シリカについて、アマニ油の代わりに水を用い、JIS K 5101に定められた吸油量の試験に準じた試験を行ったところ、終点までにその100gあたり300mlの水が使用された。
水299部に酢酸1部を混合し、擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物(サソール社製Disperal HP14)100部を添加し、そのまま2時間攪拌して解膠し、固形分濃度25%のアルミナ水和物ゾルを得た。この分散物を水で100倍に希釈し、ガラス基板上に散布して走査型電子顕微鏡で観察したところ、観察野において粒子が占める面積の80%以上を、長辺100〜400nmの粒子が占めていた。
固形分として25部相当の上記アルミナ水和物ゾルに、けん化度88mol%、4%水溶液の25℃における粘度95mPa・秒のポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)の10%水溶液を固形分として2部添加し、上層塗工組成物1を調製した。
坪量157g/m2の原紙(三菱製紙社製ダイヤフォーム)上に、下層塗工組成物1を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。次いで得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した後、上層塗工組成物1を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。さらに得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した。この塗工紙の塗工面を、水に5秒間接触させて湿潤した後、温度95℃に加熱したキャスト装置の鏡面クロムメッキシリンダーに、線圧20kN/m、速度15m/minで圧着し、乾燥後にシリンダーより剥離することで参考例1のインクジェット記録媒体を作製した。
樹脂として、引張強さ46MPa、伸び610%、粒子径10nm、アニオン性、自己乳化型のポリエステル系脂肪族ポリウレタン樹脂の代わりに、固形分が同量となるように表1に示すポリウレタン樹脂に変更した以外には、参考例1と同様にして実施例1〜3、参考例2および3のインクジェット記録媒体を作製した。
[気相法シリカ分散液の調製]
水392部を攪拌しながら、400mPa・秒の粘度を有するジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体の50%水溶液8部(固形分4部)、気相法シリカ(BET法による比表面積90m2/g)100部を添加し、ブレード型分散機を使用して予備分散した。得られた予備分散液をコロイドミルで処理して、固形分濃度20.8%の気相法シリカ分散液を得た。この分散物を水で100倍に希釈し、ガラス基板上に散布して走査電子顕微鏡で観察したところ、観察野において粒子が占める面積の80%以上を、長辺が100〜400nmの粒子が占めていた。
固形分として20.8部相当の上記気相法シリカ分散液に、けん化度88mol%、4%水溶液の25℃における粘度95mPa・秒のポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)の10%水溶液を固形分として3部添加し、上層塗工組成物を調製した。
原紙上に、実施例2にて用いた下層塗工組成物を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるように塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。次いで得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した後、上層塗工組成物2を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるように塗工し、水分が揮発する前に、キャスト装置の90℃に加熱した鏡面クロムメッキシリンダーに、線圧20kN/m、速度5m/minで圧着し、乾燥後にシリンダーより剥離することで実施例4のインクジェット記録媒体を作製した。
[下層塗工組成物2の調製]
水350部に四ホウ酸ナトリウム十水和物6部(H3BO3換算で0.97部)を溶解し、ここに湿式合成シリカ(トクヤマ社製ファインシールX−37B)100部を添加した後ノコギリ型ブレードを有する分散機を用いて十分に分散した。次いで引張強さ40MPa、伸び750%、粒子径50nm、アニオン性、自己乳化型のポリエーテル系脂肪族ポリウレタン樹脂を固形分として30部、添加・混合して下層塗工組成物2を得た。
原紙上に、下層塗工組成物2を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。次いで得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した後、上層塗工組成物1を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。さらに得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した。この塗工紙の塗工面を、水に5秒間接触させて湿潤した後、温度95℃に加熱したキャスト装置の鏡面クロムメッキシリンダーに、線圧20kN/m、速度5m/minで圧着し、乾燥後にシリンダーより剥離することで実施例5のインクジェット記録媒体を作製した。
上層乾燥後の塗工量を10g/m2となるように変更した以外には、実施例5と同様にして実施例6のインクジェット記録媒体を作製した。
ポリウレタン樹脂の添加量を、固形分として30部から14部に変更した以外には、実施例2と同様にして実施例7のインクジェット記録媒体を作製した。
ポリウレタン樹脂の添加量を、固形分として30部から21部に変更した以外には、実施例2と同様にして実施例8のインクジェット記録媒体を作製した。
ポリウレタン樹脂の添加量を、固形分として30部から56部に変更した以外には、実施例2と同様にして実施例9のインクジェット記録媒体を作製した。
ポリウレタン樹脂の添加量を、固形分として30部から84部に変更した以外には、実施例2と同様にして実施例10のインクジェット記録媒体を作製した。
樹脂として、引張強さ46MPa、伸び610%、粒子径10nm、アニオン性、自己乳化型のポリエステル系脂肪族ポリウレタン樹脂の代わりに、固形分が同量となるように表2に示すポリウレタン樹脂に変更した以外には、参考例1と同様にして比較例1〜6のインクジェット記録媒体を作製した。
樹脂として、引張強さ68MPa、伸び6%、粒子径20nm、アニオン性、自己乳化型のポリエーテル系脂肪族ポリウレタン樹脂の代わりに、固形分が同量となるようにポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)の10%水溶液に変更した以外には、比較例1と同様にして比較例7のインクジェット記録媒体を作製した。
樹脂として、引張強さ68MPa、伸び6%、粒子径20nm、アニオン性、自己乳化型のポリエーテル系脂肪族ポリウレタン樹脂の代わりに、固形分が同量になるように表2に示す樹脂に変更した以外には、比較例1と同様にして比較例8〜12のインクジェット記録媒体を作製した。
引張強さ25MPa、伸び750%、粒子径30nm、アニオン性、自己乳化型のポリカーボネート系脂肪族ポリウレタン樹脂の添加量を、固形分として30部から70部に変更した以外には、比較例4と同様にして比較例13のインクジェット記録媒体を作製した。
スチレン−ブタジエンラテックスの添加量を、固形分として30部から70部に変更した以外には、比較例9と同様にして比較例14のインクジェット記録媒体を作製した。
樹脂として、引張強さ40MPa、伸び750%、粒子径50nm、アニオン性、自己乳化型のポリエーテル系脂肪族ポリウレタン樹脂の代わりに、固形分が同量となるように引張強さ25MPa、伸び750%、粒子径30nm、アニオン性、自己乳化型のポリカーボネート系脂肪族ポリウレタン樹脂に変更した以外には、実施例5及び6と同様にして比較例15及び16のインクジェット記録媒体を作製した。
視覚的な光沢との相関性に優れる写像性を行った。なお、測定はスガ試験機社製写像性測定器を用い、測定角45°、光学くし幅2.0mmにて行った。本方法による測定においては一般に、60以上の写像性を与える記録媒体は高い光沢感を有し、65以上の写像性を与える記録媒体は非常に高い光沢感を有する。
セイコーエプソン社製PM−900C形インクジェットプリンターを用いて黒ベタ画像を印字し、マクベスRD−918型により、光学反射濃度を測定した。
A4サイズに切り取った記録媒体にセイコーエプソン社製PM−900C形インクジェットプリンターを用いて所定の評価画像を印刷し、各記録媒体のインク吸収性を、画像の細部の判読性を基準とし次の5段階に分類した。A(非常に良好)、B(良好)、C(普通)、D(許容)、E(許容できない)。
A4サイズに切り取った記録媒体を23℃50%RH環境下で24時間調湿した後、試料の塗工面側に、ニチバン株式社製セロハンテープ100mmのうち50mmを接着させた後、接着部を消しゴムでこすってセロハンテープを付着させてから、1〜2分後にセロハンテープの一方を持って、20mm/secの剥離速度で120°剥離を行ったときの、引き剥がした後の破損状態を5段階に分類した。A(目視で塗工層の剥がれが認められない)、B(一見塗工層の剥がれが認められないが、よく観察すると極めて少量の剥がれが観察される)、C(塗工層の50%が剥がれる)、D(塗工層が若干抵抗があるもののほとんど剥がれる)、E(塗工層が全く抵抗なくほとんど剥がれる)。
A4サイズに切り取った記録媒体を23℃50%RH環境下で24時間調湿した後、試料を、塗工面を表面にして定規に沿ってカッターにて切断し、その時のこば落ちの程度と切断面の破損状態を次の5段階に分類した。A(全くこば落ちがなく、切断面の破損も全くない)、B(若干のこば落ちは見られたが、切断面はほとんど破損が見られない)、C(こば落ちが見られ、切断面の片面は破損していたが、他面には全く破損が見られなかった)、D(こば落ちが見られ、切断面の片面は破損が激しく、他面は若干の破損が見られた)、E(たくさんのこば落ちが見られ、切断面は両面とも激しい破損が見られた)。
Claims (1)
- 透気性の支持体上に少なくとも下層と上層を設け、キャスト処理をして製造されてなるインクジェット記録媒体において、下層が吸水性無機顔料とポリウレタン樹脂のディスパージョンを含有する塗工組成物から形成されてなり、かつ上層がサブミクロン顔料、ポリビニルアルコールを含有する塗工組成物から形成されてなるインクジェット記録媒体であって、該ポリウレタン樹脂のJIS K7311に規定された引張強さが30〜70MPa、JIS K7311に規定された伸びが300〜800%、ディスパージョンの動的光散乱法により測定される粒子径が10〜60nmであり、さらに該ポリウレタン樹脂がアニオン性であり、ポリエーテル系またはポリカーボネート系であることを特徴とするインクジェット記録媒体。
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